22/Ⅵ.(水)2022 週末は暑くなる。佳子さま 3年ぶりに地方公務へ 。
日曜日、美容院に行きましてウクライナカラーとはオサラバです。戦争にも飽きたし偽善とサヨナラです。イメチェンは、
「スパイファミリー」のアーニャをイメージしましたが、さすがに「真ピンク」は狙いすぎなので今回はこのくらいで抑え、少しづつ寄せて行く作戦にしました。この後、うなぎ屋に行きスタミナをつけますが、今年は丑の日が二回あるそうですが、うなぎ屋のおかみさんは僕のfashionをみて何と言ったでしょう?
分かりますか?
正解は、「足に刺青、入れたのかと思った」ですって。愉快な人ですね。
心の護美箱(57)がいっぱいになったので、(58)を作りました。心の護美箱がなんだかわからない人はバックナンバーを見て下さい。ま、簡単にいうと愚痴を書き込めるページです。「非公開」希望の人はそう書いてくれれば内容はアップしません。みんながどんな相談をしてるのか、これから受診される方には必見です。ただ、その性質上、「コメントは非公開」が多いから、僕の回答しかのってない例が多いです。そんな時は、答えから「コメント」を想像してみて下さい。
大岡政談、わかりますか?名奉行・大岡越前のエピソード集で、その中には「三方一両損」みたいに、さすがにこんな小さな案件を大岡越前が裁いたりしないだろうという物もあります。しかし古今東西、都市伝説と言うのはそういうもので、ヒーローの武勇伝は枝葉がついて「ガッツ石松伝説」、「ポール牧伝説」、「ミスター長嶋伝説」など面白がってファンたちが珠玉のネタを寄せ集めて集大成されるのです。
そんな僕の「大岡政談」は、「よそ者」であった僕が大岡山に馴染む時間とともに推移してゆく興味深い都市伝説の変化にあります。
平成19年、大岡山に突如として出来たクリニックは東急線の駅中広告もオシャレで色んな町から患者さんを呼び、商店街の様子を変えました。患者さんは近所のブティックに寄り店員さんとも仲良くなり、カワクリの噂が共有されていく過程で、「川原先生は診察が終わると毎夜遅く大岡山駅で女性と抱き合っている」という目撃談が生まれ、「先生!見損ないました!」と真に受けた女性患者に怒鳴られることもありました。そんなことするわけないじゃないですか、大岡山で。やるなら戸越銀座でやるよ(嘘)。というように当初はどこの馬の骨かわからない派手な男を怪しく思う人が多かったのでしょう。
それが時代は変わり、こないだ聞いたのですが、別の女性患者さんがブティックに行って、またまた店の人と仲良くなり、カワクリの話になるのですが、患者さんは「川原先生は変わってるから精神科にちょうど良い」と笑ったら、店の人に、「何を言ってるの。あの先生が初めて大岡山に降り立った時はスーツにネクタイで髪の毛も7・3に分けてた真面目な人だったのよ。それがどうやったら患者さんがリラックスして話せるか考えて工夫して今の姿になったのよ」と叱責され、患者さんは「先生、誤解してました。尊敬します!」と感動されました。
僕はスーツやネクタイなど持ってないのですが、これがまさに大岡政談で、時代と共に街に受け入れられた僕はそんな風に辻褄が合う物語を作られ、現代を生きる伝説として暮らしています。
他人の評価なんていい加減で、まるで単振動の振り子のように右から左へ、左から右へと、降り切ったら反対側に戻る、という永久運動を繰り返すだけで、誉められても、けなされても、どっちも俺じゃないし(笑)。
自分は定点にいて評判の移り変わりを傍観して薄着で笑っているしかないのです。生きてるうちに「正当な評価」なんてされる訳ないです。そんなもんですよ、世間の目なんて。
BGM. 大上瑠利子「嫌われ者の恋」