いたちごっこ

25/Ⅹ.(水)2023 はれ 「頂き女子」がだまし取った現金を受け取ったホスト2人逮捕

いろんなことが起きますが、もんたよしのり、死にましたね。高田文夫がラジオで言ってましたが、もんた&ブラザーズはデビューが漫才ブームと同じ1980年で、ジャパニーズ・ソウルみたいな新感覚のニューミュージック「ダンシング・オールナイト」は大ヒット、後ずさりしながら歌う、もんた、をみんなが真似したものですが、ある日から「やばいぞ」っていじるのをやめたそうです。なぜなら、もんた&ブラザーズは「北島音楽事務所」の所属だと分かったからで、「サブちゃんとこのだ、やばいぞ、いじるな」となったって(笑)。面白いですね。

 

 

しかし色々あるもので統一教会の騒ぎが収まらないのに、新天地教とかいう韓国の宗教団体が韓流アイドルと占いをエサに日本人信者を獲得に乗り出してるとか。韓国は宗教、多すぎませんか?…日本も同じか。

 

そう言えば、統一教会の次は、ホストクラブを摘発するという話を聞きますが、あれはあれで経済を回してますが(男が女に貢ぐ、女がホストに貢ぐ、ホストがヒステリックグラマーに貢ぐなど)ちょっとやり方がひどいので摘発して欲しいです。ま、いたちごっこなのでしょうが、何もしないよりいいから。

 

ということで昔、ホストクラブに潜入した記事を紹介しますね。

………………………………………………………………………………………

16~17/Ⅷ.(土)~(日) 2014 猛暑
その日は、風俗方面で大活躍中のSちゃんという女の子(23歳)から彼女のバースディ・パーティーに誘われたのです。場所は歌舞伎町のホストクラブ。仲間だけで祝う会だと言う。歌舞伎町のコンビニで待ち合わせ。
さすが、歌舞伎町、コンビニの雑誌コーナーに、「ホストマガジン」なんて雑誌がありましたよ。大岡山のコンビニでは、まず見ませんね。この一冊で全国優良ホストクラブ情報を完全網羅!らしい。9月号は、上半期ナンバーワン大特集だって、うひょ~!

その日のホストクラブは浴衣デー。従業員ホストは全員浴衣(将棋柄とか金魚柄など)で、お客も浴衣ならドリンク只。僕は、浴衣を持ってないので、アメ横で買った海軍のセーラー服に水兵帽という「水兵さん」の格好で行った。Sちゃんは着付けに時間がかかり、僕は歌舞伎町のコンビニで待機する。しかし、コンビニに出入りする客層が怖いし、僕をジロジロみるから、近くの交番の前で待つ。すると、交番に「あの店で、ボッタくられた!」と怒鳴り込んでくる強面のお兄さんたちが多数。歌舞伎町の交番は、ボッタくりバーの苦情処理所にもなっていた。おまわりさんが、「店に表示してる限り、金額に関しては、こちらは何も言えない」と歌舞伎町ルールを一々、説明していた。

僕は、Sちゃんへの誕生日プレゼント代わりに、Sちゃんと自分の分の代金をおごるという約束をしていた。なんか、これから起こる事を暗示してるかのような光景だ。それにしても、Sちゃん、早く来ないかな。怖いな。帰りたくなってきたよ。待つこと20分。浴衣姿のSちゃんが現れて、水兵さんの僕が手を振ると、「すぐ判った」と彼女は笑いながら駆け寄って来た。履きなれない下駄で走るから、左足の親指を切っちゃって。圧迫止血とかしてやったよ。歌舞伎町の真ん中で救急処置。

この会は、Sちゃんの誕生日に開かれたものだが、参加者は1人の女の子(ホスト好き)を除けば残りは皆、ホスト。つまり、店側の人じゃん。Sちゃんは友達が少ない。そういうところ嫌いじゃないです。Sちゃんが僕を招待してくれた理由のきっかけは僕が元気がなかったからだが、本当の深層心理は参加してみて判った。「自分にはこんな変わった友人がいる!」という自慢を皆にしたかったようだ。Sちゃんは、実際、僕をその様に紹介した。
「髪の毛、スイカなんだよ~」
「見て見て、爪、ケーキなんだよ。私の誕生日祝いだからなんだよ~」
「この人、いくつに見える~?」
「本当の職業、言って良い?」などと無邪気にはしゃぐ姿は少女のままだ。
あるホストから、「自分も~昔~、バンドやってたし~、まったく同じ~髪色にしたことあるし~、超~懐かしい~!」って、20代前半の奴に先輩風吹かされるみたいに言われる、50代前半の男の哀愁って、皆さん、判る?
あるホストは、僕に「年齢、本気に当てに行っちゃっても良いですか?」と挑んできた。「いやいや、そんなに面白いオチとか、ないから」。そのホストは上から下まで何度も見て、クイズ番組の回答者みたいな声で「37!」と答えた。
Sちゃんは、大喜び。「やった~!年齢不詳~!」って大騒ぎ。ちなみに僕は、昭和37年生まれの52。だから、<(37は)惜しい!>って答えた。
ホストは、「惜しい?じゃ、38?39?36!」とピンそば狙い。
Sちゃんも一緒に混乱して、「あれ、そんな年だったっけ??」と言っている。かなり酔ってる。僕は、「今、37、って言ったでしょう?それが、惜しいの」とヒントをあげるがホストは「47?えっ、74?」とトンチンカン。案外、それ程、アドリブの適応力が必要とされない職場なのかもしれないな。その点では、我々の方が質の高い連想力を要求されるな。ちなみに、「74」ってどんだけジジイだよ。ジョン・レノンの年だよ、もし生きてたらね。しかし、年齢の話で驚いたのは、Sちゃんの本当の年齢だ。ホストは、口々に、「おめでとう~、ついに大台ですね」とSちゃんをいじって、祝っていた。Sちゃん、今日が、実は30歳のバースデーパーティーだったのです。僕は、「Sちゃん、23歳って言ってなかったっけ?」。「それは、営業用よ、言ってなかったっけ?」と、Sちゃん。「じゃ、何?福岡をガイドしてくれた幼馴染は?」、「あの子も、今度、30」。俺の緊張とときめきの博多の夜を返せ!人のこと「年齢不詳」とか言っといて、そっちは「年齢詐称」じゃないか。7つもサバ読んどいて。

Sちゃんには、この店にお気に入りのホストがいる。今日のバースディパーティーは、VIP席で、そのホストを完全指名し、常に脇に置いていた。そのホストから名刺を頂いて驚いた。そこには、「S」と書いてあった。「S」は、男でも女でもおかしくない名前だ。Sちゃんの「S」は源氏名だが、その由来がこのホストの源氏名から来てたとは、ホストから名刺を頂くまで知らなかった。どんだけ「おそろ」にしてんだよ。バウンダリーなさすぎだろ。中2かっ!(タカ&トシ風に)

Sちゃんは、そのホストと僕を会わせたかったみたいだ。気が合うと思ったらしい。正気か?Sちゃんは、そのホストと僕がちょっと似てる、とも言った。娘のフィアンセと会う時の父親って、こんな気分なのかな。どんな奴が来ても、絶対、気に要らないだろうな。俺が父親だったら、相手の男に対して、治療的な精神療法と正反対の事をして、苦しめて試してやる。ケケケ、ザマァミヤガレ。あっ、何を取り乱してるんだ。すみません、お見苦しいところを。話をSちゃんのお気に入りのホストに戻そう。
Sちゃんは、僕とそのホストがちょっと似てると言うけど、Sちゃん、言う程、俺のこと、知らないでしょ。(笑)強いてあげれば共通点は、顔が良いところと、低身長、口がうまい、ヒスを着る、子供の頃から医者を目指してた。…ん?何、最後のそれ?聞き捨てならんな。何ゆえ、今、ホスト?

Sちゃんは僕のリュックについているオレンジのプンプンを指差して、「私、前から、これ気になるんだぁ」とホストに言った。↓。


Sちゃんのお気に入りのホストは、「知ってます。言わないで下さい。当ててみせます。う~ん…、おやすみプンプン!」と、俺の目の前に人差し指を突き出して、自慢げに答えた。「正解です…」と俺。「すご~い!なんで知ってるの~?」とSちゃんはホストの肩を揺すり、ホストは照れながら、「サブカルですよね」と俺に言った。俺は心の中で、「なんたる、浅薄…」と絶句した。そのホストは、それ以上の知識がないとみて、Sちゃんに「きっと、君は、好きじゃないよ」と優しく諭す様にささやいた。Sちゃんも、しなだれかかって、「うん」なんて酔っ払って言ってるし。もう帰ろうかな。でも、せっかくのSちゃんの誕生日会だし。空気をぶち壊しては可愛そうだし。一応、福岡の学会の恩はあるし。ここは、じっと我慢する。男はつらいよ。そうやって、僕がこの日、Sちゃんの誕生祝いに、この店に支払った金額は、7万円でした。
Sちゃんのバースディパーティーは、ドンペリのゴールドを開けて盛大にお祝いされた。それで、7万は安いなと思って聞いたら、シャンパン代は、Sちゃんが毎月積み立てていたらしい。僕はSちゃんに「いくらするの?」とシャンパンの値段を聞いた。すると、Sちゃんはちょっと躊躇って、「引かない?さっき払ってくれた金額あるっしょ?その10倍」だって。…70万!!おまけに3月にホストの誕生日があるから、同じシャンパンで祝うため、現在、積み立て開始中だって。

Sちゃんは、あんなに取材をバンバン受けて、顔を売って、ほぼ毎日、オールタイム店に出て、完全歩合制で、稼いで、頑張ってるなぁと感心してたら、こんなことに消費してたのか。こんなこと、って言い方はないな。訂正します。失礼しました。しかし、職業に貴賎はないし、職業にランクもない、と僕は本気でそう思う。誰がどう何に自分の稼いだ金を使おうが他人にとやかく言われる筋合いはない、と僕は本気でそう思う。価値の多様化したこの世の中だし、趣味も人それぞれ、他人に理解して貰えなくても構わない、と僕は本気でそう思う。自分の好きなことを好きだ、と胸を張って言える心は大事だし、時に勇気のいることだと僕は本気でそう思う。そんなことを全部、踏まえた上で、一言だけ、言わせてもらいたい。
「何やってんだ!?、Sちゃん」。
カモられてんじゃん。カモネギだよ。Sちゃんがカモで、俺がネギ。情けないなぁ。50過ぎて、野菜担当かよ。悔しすぎるぜ。ホストは、真剣に俺にこう言った。「こう見えて自分は子供の頃、体が弱くかかりつけの小児科医がとてもよい先生で。自分も将来はその先生のように小児科の先生になりたかった。しかし、自分が高2の時、その医者が児童ポルノの罪でつかまった。なんだ、あんなに良い先生だと思っていたのが、実はそういう目で子供を見てたのかと。裏切られたと思って勉強をやめてしまった」、それが医者をめざした理由と辞めた理由のすべて。

ん~、どうでしょう??

ま、それは実話なのかもしれない。百歩譲って、真実なら、こう言うしかないな。「その医者が逮捕されたのが医学部に入る前で良かったね」と。まぁ、Sちゃんの誕生日だったから、言わなかったけどね。医学部は6年間。臨床心理士も同様だ。大学を出た後、大学院に行って、資格試験を受ける権利を得る。その時間は、単に膨大な知識を吸収するためだけにかかる時間なだけではない。その間に気持ちが折れずにモチベーションを維持出来るかどうかが問われているのだと思う。そうやって、患者と向き合う覚悟が問われ、責任感が育まれるのだ。我々だって何度も、理想と現実のギャップをつきつけられ、ぐらつくことに耐えて、生き残った。サバイバルした。少なくとも、「尊敬する先生がロリコンだったから幻滅して、夢を放棄」なんて、責任転嫁な言い訳は通用しない。ところが、こっちの世界では、通じちゃうみたいだ。むしろ、逆に、有効でさえあるみたいなのだ。「その医者、サイテー」とか、「可哀想~、被害者だね~」なんて同情票が期待できる。とほほ、な話でしょ。ぬるい!「Sちゃん、目を覚ませ!」。Sちゃんは馬車馬の様に働いている訳だが、それはホストに貢ぐためで。だから、それを今、急に取り上げたりしたら、自殺しちゃうかも。Sちゃんには、何か別の生きる目的を見つけてもらってから、脱錯覚させよう。肝心なのは順番だ。これは、「地雷撤去」とか「遺跡発掘」と似ていて、精神療法の十八番の技術をそのまま応用すれば良いだけだ。軽くとっかかりくらいはつけておこう。取り敢えず、Sちゃんが貢いでるホストの語る現時点での将来の夢は、天文学者、だ。「医者」→「ホスト」→「天文学者」って、どんだけ、振れ幅、デカいんだよ。
なれないモン、無いんじゃないか?って言うか、ブレ過ぎだろ、軸が。芯がないのか。

コミックス「おやすみプンプン」は、愛子ちゃんが転校して来て、「もうすぐ地球は滅亡する」と言う所から始まる。愛子ちゃんの可愛さと衝撃的な発言に戸惑う小学生のプンプンは、同時に学校の宿題の作文の提出期限も迫っていた。作文の題は、「将来の夢」。何も思いつかないプンプンは愛子ちゃんの言葉を思い出し、「僕は将来、宇宙を研究する人になって人類を滅亡から救いたい」と書いた。そして、誰も最終的に救われないストーリー展開の物語の火蓋は切って落とされる。そう言えば、ホスト、Sちゃんに「おやすみプンプン、見なくていい」って断言してたっけ。よし、Sちゃんに「おやすみプンプン」を読ませよう。まずは、天文学者の辺りから切り崩して行くか。

家に帰ってから、今回の件で色々と相談に乗ってくれたFに報告をした。
Fは、「生きて帰れて良かったね。7万円?妥当な金額だね。まあ良く行ったと思うよ、僕なら絶対行かなかったと思うし。君は勇気あるよ、徴兵制度があったらきっと素直に行ったんだろうね」と言った。Fは、終戦記念日に、風俗だホストだと騒いでいた僕を冷静に皮肉った。お前は、ジョン・レノンか?

後日談。
Sちゃん、「お誕生日は、ありがとう」。僕、「こちらこそ、素敵な日に誘ってくれてありがとう。最初は怖かったけど、実は、皆、良い人達だったな」。Sちゃん、笑顔で、「そう言ってもらえると嬉しいわ」。僕、「あの日は荷物になるから持って行かなかったんだけれどさ、これ、誕生日プレゼント。マンガ、なんだけれどね」。そう言って、僕はSちゃんに「おやすみプンプン」全13巻セットを差し出す。カメラは、Sちゃんの驚く顔を、パン。…と、現在、イメージ・トレーニング中。行くぞ!、プンプン!、君が切り込み隊長だ。↓。

 

………………………………………………………………………………………

いかがでしたか?随分、昔の記事ですね。飲み屋で知り合った飲み友達の女の子の思い出です。元気かな?

 

そんな僕は最近、「宇宙」や「妖怪」や「陰謀論」の本ばかり読んでいて心が闇に引っ張られる時もあり、友人より「やめるように」アドヴァイスされましたが、昨日、寝る前に、つのだじろうの「恐怖新聞」を読んで寝たら…たいそう熟睡出来ました。

BGM. もんたよしのり&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です