ひとを見た目で判断するな?!

10/Ⅹ.(木)2024 くもり 今月号の「いちご新聞」の付録はStrawberry♡クリアケース全5種

少し慣れてきた患者さんから「どうしてアニメがこんなに貼ってあるんですか?」と聞かれる。あまりに共通した多い質問なので答えておくと、カワクリ開業当時は、平成19年(2007年)、まだ子供がアニメばかりみてると「将来、犯罪者になるんじゃないか?」と心配してくる親がいた。きっと某・凶悪事件の影響なのだろう。オタクもそんなに市民権がなかったし。うちは「思春期相談」という看板もあるからそういう相談が本当に多くて、「だったらいっそ態度で示そう」とクリニックの壁をアニメのポスターで埋めたのです。秋葉原や中野で販促用のポスターを主に入手しました。

その他に多い質問は「センセーは、何故そんな髪色をしてるのですか?いつからですか?」という異彩なファッション感覚についての素朴な疑問。それも同様で、開業当時の思春期相談で多かったのが「娘(息子)が金髪(茶髪)にした。不良になるのでは?」というもので、さすがに昭和ならともかく髪色で何かを主張する人など流行らないだろうと思ったものでそれも「態度で示そう」と僕が髪色を赤や青にして。「子供の金髪」を心配する親御さんの悩みを聞きながら赤や青の髪で「それはご心配ですね」と答えると「あっ、出直して来ます」って帰って行った。

ひとを見た目で判断するな、と言う人がいるが、初対面では第1印象は「見た目で判断」するしかない。問題は「見た目で判断」するかどうかではなく、「判断の仕方や中身」なのだと思う。髪色、金髪=不良、というのはあまりにお粗末な連想ではないか。それを変えるには金髪でも大丈夫な人が増えることで、僕はそっち側の分母に入って偏見を薄めようと思ったのです。

その頃、僕は東京都の教育委員会の相談や都立高の校医もしてたので、都の職員と会うことも多かったのです。ある日のこと、町田の高校に行く予定がありまして、約束より少し早く着いたので、町田のヴィレッジ・ヴァンガードで時間を潰すことにしました。その時、レジの付近にミニ・ライターをいれるケースのようなものが飾られていて、僕は、丁度、その日、「印鑑を持参して下さい。シャチハタでも可」と言われていたので、シャチハタを握って持っていました。何の気なしに、そのシャチハタを「ラット・フィンク」に突っ込んでみました。そしたら抜けなくなっちゃって、店員にもやってもらったが、どうにもこうにも抜けなくって仕方なくそのまま買い取ることになりまして、それが、コレ↓。今でも、毎日の診療で使っている奴です。


それで、学校に着くと、教育委員会の人が2人と高校の校長先生と保健室の先生がいて、僕はその頃髪の毛が緑だったので、一瞬、皆は驚いた表情をしたけど、そこは向こうも大人だから平静を装って、それでしばらく話をしてたら、人の外見なんて5分もすれば慣れちゃうもので、「いい先生に来てもらって良かった」なんて話が丸く収まって、最後に「ここに印鑑をいただけますか?」と書類が出されたから、コレを出したら再び、たいそう皆、驚いた…というお話です。

※ラットフィンクは、ミッキーマウスのお父さんという設定の、ディズニー非公認のキャラクターです。最近、中野「まんだらけ」で買い取り強化中だったから、今ならビックリされないかな?

BGM. 淳子&百恵「渚のシンドバット」


28 Replies to “ひとを見た目で判断するな?!”

  1. 川原先生、こんばんは!
    確かに第一印象は見た目ですが、「判断の仕方や中身」ですね、大事なのは。

    わたしは「笑顔が明るく」、「清潔感のある」ひとに男女問わず惹かれる傾向があるようです。

    ここからは愚痴です、ごめんなさい!

    今日、アルバイトだったのですが、お昼休憩がなんと15時…
    13時からって聞いてたのに!

    しかも、来週のシフト、1日削られました…

    激おこプンプン丸です!
    必ずシフト入れる約束で、就業しているのに…

    過酷な仕事なので、もう11月はシフト入れません。

    代わりに在宅ワークやるもんね!

    1. 佐保さん、こんばんは。

      確かに、ですね!

      僕は「よく笑う人」が好きです。

      愚痴、大丈夫です!!

      アルバイト、予想?と違いましたね。約束が違うのは激おこになりますね!!!

      11月の予定、了解です。

  2. 先生こんにちは。
    「よくある質問」に答えてくださった形の記事なのですね。
    私はおそらくストライクゾーン(?)が広い性格なので、先生の髪の色や診察室の雰囲気を一度も疑問に思ったことがなかったです。先生と川クリを見たまま、感じたまま受け入れていました。
    でもこんな秘話があったのですね。先生はマイノリティの味方なんですね。
    私も見た目からなのか明るくフレンドリーな人に思われがちですが、実際は非常に根暗で友達もいません。本当の私を理解してくれているのはきっと川原先生だけでしょう。

    1. あざらしさん、いつもコメントありがとうございます。

      あざらしさんは守備範囲が広いから(?)ビックリしないでくれたのですね。貴重です。
      アインシュタインもマイノリティーの味方だと言ってました。理由は「その方が正しいからだ」そうです。本当かな?
      外からみられる自分と、自分が思ってるどっちが本当の自分なんだろう?は落語の「粗忽長屋」という演目のテーマでもありまして、談志はそれを「粗忽(あわてもの)」とするのはおかしい、と一時期、「主観長屋」というタイトルにして演じてたことがあります。
      理解者と言ってくれてありがとう。嬉しいです。ではまた~

      https://www.youtube.com/watch?v=tYgDh8zBH8Q

  3. 私は、外見もそうですが、人に何かを言ったことで「心がキレイすぎるのね」「あなたは正直すぎるから」「あなた真面目過ぎるから」とか言われるのが、本当に腹が立ちます。
    結局、人に自分の欠点を指摘されるみたいで、それが嫌なんでしょうが、そういう時は、「そんなもんか」と思うだけ。
    外見で言うなら、まあ、子供的な性格を持ったティーンに外見で馬鹿にされると、殺意を持ちます。異常行為になるし、程度の低い人の罠にはまるようなものだから、何もやらないだけです。ナイフだって持ち歩かない。そういう心を持って、「今に見てろよ」と思うだけですね。
    デブで人が良さそうに見えるから、馬鹿にするんでしょうが、馬鹿にされたり、からかわれたら、首をかしげるだけ。それか、うしろを振り返るか。相手は、3分後には忘れてるからね。
    でも、あれだなあ、自己主張しにくい世の中だなあと思います。結局は、神経の図太さなんでしょうが、もっと自己主張したい、外見で。

    1. ぴぴさん、こんばんは。

      僕もひとに見透かされたようなことを言われると腹が立ちます。だからそうならないように無意識的に擬態してるのかも。心は裏腹で、だけど誰かに見破って欲しいとも思ってるから、矛盾していますね。
      僕は外見は馬鹿にされても「それは髪色のせい」「大谷翔平のシャツのこと」「キティちゃんのアクセサリーのこと」と外在化出来るから何も気になりません。本質ではないから。
      立派な人間はひとを馬鹿にしないからひとを馬鹿にする人は心が貧しい人なのでしょう。昔は憐れんでましたが、今はそういう憐憫はなくなり「人間関係の断捨離」の対象にしています。
      キヨシロー風にいえば、「つ・き・あ・い・た・く・な・い」です。RCサクセションで「つ・き・あ・い・た・い」をどうぞ。ではまた~

      https://www.youtube.com/watch?v=IJumY_r1LCg

  4. 川原先生、こんばんは。

    くるしい。しにたい。今はそんな感じで、くるしいです。理由は分かりません。ただ、毎年、冬季うつみたいな季節性の傾向はあるからこれから、注意しないと、とは思っています。仕事、月に1回は休んじゃうな。

    ダンダダン2話目の前半だけ見ました。鬱の時は、読書や、アニメを見たり、そういうのも頭が回らず出来なくなるから、友人に聞いた秘策です。30分のアニメも、前半と後半に分けて、15分ずつ見ると、疲れている時でもいけるそうです。とても良いアイデアですね。
    あと、星野源のライブビデオのBlu-rayを流して無心で見たり、星野源の最近出た新しいエッセイも、1つのお話が5分くらいで読めるので、それも心に優しいです。

    文章もうまく思いつかないから、思いついたままに書きました笑。

    1. いずみさん、大丈夫ですか?心配です。

      僕は11月はアニバーサリーリアクションで調子が悪くなりますが、今の天候は具合が悪くなりますね。ミ―・トゥーです!
      365日調子が良い人はいないから、減点法でなく、「出来た日を褒める」加点法に切り替えませんか?

      ダンダダンの2話もうやったんですね。アニメも溜まってしまって、昨日、久しぶりに「推しの子」を見たら、すごく面白かったんですが前半で疲れてしまい、後半は別日にみるつもりです。今は、おさるのジョージ、くらいの長さが丁度いいのかもしれない集中力です。「友人」と同じですね!ミー・トゥーです!!
      好きな音楽は集中力がなくても心に響くから不思議ですね。星野源さんのブルーレイは良かったですか?

      文章の間にみえる行間に伝わるものがありましたよ。またしんどい時は「まとまらない文章」を送って下さいな。

      好みかどうかわかりませんが、キヨシの「イマジン」を送ります。RCサクセションが反戦・反原発をテーマに制作して所属する東芝レコードの親会社が原発の機械を作ってる大人の事情から発売禁止になった「カバーズ」という全曲洋楽のカバー曲で作られたアルバムのB面の最後の歌です。清水ミチコが真面目にモノマネしたりもするほどスタンダードな名曲です。9分以上とポピュラーソングにしては長いですが、あえて送りますね。ではまたね~

      https://www.youtube.com/watch?v=QnKykvIp4Yg

  5. 私の場合、今の収入は、小遣いでないだけで、自分で稼いだお金じゃないから、10日の寿司屋で、お勘定を少し払ったことは、「身銭を切る」とは言えないでしょう。それなりの額だったけども。でも、自分のお金を削ったわけだから、「そのつもり」で少しやったわけです。
    池波正太郎さんは、「身銭を切ることを繰り返していくうちに、人間としてのスケールが、不思議とでかくなっていくものだ」と40年ぐらい前の本で言っています。「面倒くさくなくなって、自分のお金で、映画を見に行くようになると、もういっぱしの映画通になっている」と。
    後半部分はともかく、身銭を切る。
    今の会社員の皆さんが、みな会社のお金で、済ましているのかは知りませんが、「自分のお金で、身銭を切って、何かをすることを繰り返していくと、2,3年で、人間としてのスケールが違ってくる」って。
    まあ、こういうご時世ですから、いつも大金を払うわけにもいきませんし、私もそんなにお金を持っているわけじゃないから、いつも、そうはできないけれど、きっと、こういうことを繰り返して、少しずつ大人になっていくんでしょうね。もしそうだったら、得をしてるかなあって。

    1. ぴぴさん、こんにちは。

      たとえ、「貯金」でも「お年玉」でも自分のお金を使うのだからそれは「身銭を切ってます」よ。
      しかし、この「身銭を切る」問題って、精神分析にも教条主義的にあって、「身銭を切らないと良くならない」なんて考えがいまだにあります。一理はあるのですが。
      精神分析の古典的な教科書だと、「料金はその人の収入」によって調整をした方がいいとか「そのひとの履いてる靴の値段が丁度良い」などという俗説もあるようです。
      つまり、「痛み」(お金が出て行く)を伴わないと効果がないという「良薬は口に苦し」的な考えは前時代的な気がします。
      現に子どもの治療だと子どもはお金を稼げないから親が出すし、色んな稼ぎ方が可能なご時世だから(闇バイトとか)、その人の本気度や習熟度のメルクマールに「身銭を切る」を持ってくるのは、もはやどうかな?と思う時代です。そんなことを考えてたら精神分析の本場に留学してたエリートに「身銭と本気度」問題をぶつけてみたら、そこでは全部保険でやっていて身銭など切ってないと聞いてビックリしました。
      それ以来、保険が効くなら保険で、効かないなら自費で、とシンプルに考えることにして、そのひとの栄養分になるかどうかは、「人それぞれ」と思うようになりました。
      寿司と映画と精神分析は違うのかもしれないけれど、金で測られる世の中にはいたくないなと思います。初期のRCサクセションの若々しい歌、「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」をどうぞ。

      https://www.youtube.com/watch?v=gCu4Fq_uFcE

  6. 今度、母とKHJという母とつながりのある会に行くことになっています。KHJとは、
    kazoku hikikomiri japanの略で、主にひきこもりや、精神病、いじめなどから害を受けた人などを、さまざまな角度から見て、支援する会で、「たびだち」という雑誌も、年に4回出しています。本屋では手に入りません。
    そこに載る人も色々ですが、皆さん、精神症状、引きこもりなどから、ある程度、脱皮した方たちが多いです。
    母は「私が歩けるうちに行っておこう。あなたの友達というか、人間関係が広がる」と言い、友人が一人もいない私としては、ひきこもり、不登校、精神病も経験している私のような人が行くと、得るものも多いというわけです。
    その「たびだち」という雑誌には、実に色々なことが載っています。陰惨ないじめを受けて、そのショックから20年以上引きこもった人のことや、パターンが色々すぎて、人それぞれ。座談会には、ひきこもりや、精神症状を起こしたり、不登校をしたりしたことのある人が参加して、話し合ったり。
    とにかく参加して。他にも、「楽の会」などさまざな支援団体があるので、そこへ行くのも手だと。
    とにかく今のうち。近い内に行こうと思っています。

    1. ぴぴさん、こんにちは。

      KHJのこと教えてくれてありがとうございます。全然知りませんでした。
      いくつも色んな特色のあるそういう会や居場所が多彩にあるといいですね。どうしても陰気なイメージになりがちだから「ポップ」なものもあるといいですね。
      まぁ、ひとをいじめたり差別したりするひとが減ったりそういうひとが肩身が狭くなる成熟した世の中になるといいですね。

      僕も性質的にはひとと交われないタイプなので、こういうのもなんですが、そういう場所は苦手です。医師会とかPTAとかファンの集いなどでは浮くタイプです。
      キヨシの「浮いてる」をどうぞ。いつもコメントありがとうございます。

      RChttps://www.youtube.com/watch?v=sHGTcP1LdJM

  7. 「金儲けのために死ぬのはいやだ」「金儲けのために、つきたくもない仕事に就くのはいやだ」言えてますね。
    私の場合、楽をしたいと思うたちなので、なかなかそうもいきませんが、何でも「金と効率」で済ましていいのかな、なんて思います。
    「身銭を切る」もそうですね。でも、こないだの場合は、感謝の気持ちを込めて、という意味も込めてですし。楽しかったし。だから、あの場合は、金が出て行くのは痛みでなく、カンフル、むしろ。円滑剤。
    まだまだ残念なことに、家族からは「食事の時に、いつもおごってもらって彼は子供だ」とどこかで見られているし、自分で稼いでないからって。だから、「俺をもう子供に見るのはやめて」というメッセージもあった、おおげさに言えば。
    だから、一人か二人の人の固定概念を崩すのは、容易なことではないから「出せる時は出しますよ」という感じ。
    金で、人間の尺度を計るのはどうか、は確かにそうですね。「良薬は口に苦し」ばかりではね。人生経験にも、それは言えたりして・・・・・。
    清志郎さんは、いつでも人間の核心をついてくる。考えようによっては、恐い人かと思うことも。好きですけどね。

    1. ぴぴさん、こんばんは。

      キヨシの歌は、キヨシが若い頃に作った歌でも、年取ったキヨシが歌っても恥ずかしくない歌なのが、意外と日本人ミュージシャンには珍しいタイプだと思います。
      身銭を切る、がピッタリするのは「推し」に貢ぐ時ですかね。彼らは(そして僕も)自分の「好き」という形にならない気持ちを実体化するために「お金を落とす」みたいです。
      今のオタクのグッズはクオリティーが良いですが、僕が子供の頃の「アイドル」は「存在を好き」なのですが、それを形にするため「レコードを買ったり」「ブロマイドを買ったり」して、ま、レコードやブロマイドはまだ用途がありますが、買ったはいいけどいらなかった不思議なグッズが「ウイスパー・カード」というアイドルが囁きかけるソノシートです。内容もつまらないし、棒読みだし(笑)
      あれは、高値で売り買いされてるとは聞かないので、資料的な価値しかないんでしょうね。アグネス・チャンのウイスパーカードを。

      https://www.youtube.com/watch?v=dKyeBNhs5Gg

      ではまた~

  8. 私の場合、最近、「推し活身銭切り」もあまりできないですが、推し活し過ぎていた頃のまだ見ていない、聞いていないDVDやブルーレイ、CD、レコード類が沢山あるので、しばらくは持ちますね。
    ひところ私は、グラドルの葉月つばさが好きでしたが、体が寸胴のまだ小さい頃の彼女の危ない水着をした、フリーDVD(雑誌についていたやつ)の映像を見て、冷めました。
    本も推し活テリトリーの一つですが、私の場合、本を買って読むと、「はい、次」というタイプでなく、何回も読んだ本をぱらぱらとめくり、「ここがいいな」「ああ、ここもよかったな」とか思うタイプなので、冊数はこなせません。三島の「戦後日記」っていう文庫本なんかその最たるもので、最初ついてたタスキが、半分ちぎれてなくなるほどです。あれは、本当に含蓄に富んでいる本で、読むたびに新しい発見があります。
    他はというと、色々ありますが、昔のアイドルとなると、知らない人が多くて。オタクグッズで興味があるのが、昔のソノシートレコード。ジャケが昭和してていいですね。値段は張りますけどね。ちなみに私は、「昭和ですね」とか言われても、全然平気なタイプです。そりゃ、真面目に見れば、戦争とか、2・26とか、色々ありましたが、それはそれとして、娯楽は、面白いもん、一杯あったから。そういや、駄菓子の袋の写真、売っていたものでもいいから写真集とか出て欲しいな。「ソースいか」とか。
    昭和から、今につながる貴重なテーマの映画を、今日見ましたよ。黒澤明の昭和30年の映画「生きものの記録」です。感想は、またゆっくりと話す機会があったら話します。ウイスパー・カードも。

    1. ぴぴさん、OHA!

      いつもコメントありがとうございます。休み明けですぐ返信できなくてすみません。ま、これに懲りずにまたコメントして下さいね。

      黒澤明「生きものの記録」は僕も「黒澤明DVDコレクション」というムック本で持っています。
      主役の三船敏郎が原水爆におびえ工場を売ってブラジルにみんなで移住すると言い出し、反対する家族は三船敏郎を「準禁治産者」として調停に持ち込みます。
      ピリピリした雰囲気のジリジリした夏の日、調停場の待合の廊下に汗だくで待つ家族たちに、三船敏郎は瓶入りのオレンジジュースにストローをさして人数分差し入れするのです。
      三船敏郎は35歳で60歳の役をやっていますが、爆笑問題の太田は「黒澤映画の№1」にこの映画のこのシーンをあげていて、「調停になってるが、このジュースの時点で三船敏郎の人間力が上回ってることを示している」と指摘してて、なるほど、と思いました。また今度ゆっくり。ではまたね~

  9. 米が足りなくなったので、姉からもらうことになり、姉が持ってきましたが、私が何か言うと、「そういう時は、ありがとうを言うのが先でしょ」と言うので、ありがとうと言ったら、また「そういう時はありがとうが先でしょう」と言われました。
    いい気持ちしなかったですね。どうしてこう、姉は人間関係を、わざわざギスギスさせるようなこと、相も変わらず、人の失敗をあげつらうことを言うのか。子ども扱い、相変わらず。
    そのことを母に言ったら、「あの子はね、前に家の手伝いをせっかくしてあげてるのに、報われていないと、手紙を書いてきたの。だからありがとうに飢えているのね。要するに、まだ子供だってこと」
    そのことをお世話になってる年配の女性の方に電話して言ったら、「でも、よく考えてごらんなさい。もうお母さんは91歳よ。家族全体で面倒を見るのが当たり前でしょう。あなたは、1日、介護で疲れてるんだし。本当にご苦労様よ、あなたは」私は、「金曜の夜に可燃ゴミを出し終わると、ああ、ようやく本当に1週間が終わったって思うんですよ」と言ったら、そのことも、ねぎらっていただきました。
    本当に、お互いがギスギスせず、平和な家庭を築きたいと、心の底から思っています。あと少しです。あと少しで、お互いが良くなります。そう信じたいです。
    今は、15日が少し心配ですね。でも、何か起きても、水に流そうと覚悟しています。火曜日がそうですね。いい返事が返せたらと思います。

    1. ぴぴさん、OHA!

      とんち一休、に成りすまして珍回答を。
      今度から姉に米をもらったら、「こういう時は、どういたしまして、が先では?」と言ってみたら?余計険悪になるか。やっぱ、キャンセルで。
      返信が遅くなり申し訳ありません。これに懲りずにまたコメントして下さいね~

  10. 「ウィスパーカード」聞きました。当時の明星か平凡についていたそうですね。私、姉が、音の出る下敷きを持っていたのを思い出しました。秀樹も、アグネスのもあって、この時のアグネスは、もっと日本語がうまくなっていました。下敷きなので、文房具屋で売っていましたよ。
    こういうの、綺麗に取っておくのは、至難の業、たいてい、断捨離で捨てられてしまう。貴重と言えば、まあそうかと。
    内容がつまらない点では、下敷きも、同じですね。

    1. ぴぴさん、OHA!

      「ウイスパーカード」はレコード屋で売ってたものですよ。さすがの僕も一枚も持っていないです。
      1981-2年頃の「ビートたけしのオールナイトニッポン」で「伊丹幸雄のウイスパーカード」が大人気になり、それがもとで「俺たちひょうきん族」にも伊丹幸雄は出たりして再ブレイクしてました。
      「青い麦」の人です。ではまた~

  11. 「生きものの記録」の感想を。内容を考え、完全、ネタバレします。
    まず、これ、最近、池上彰が言っている「第三次世界大戦」がどうのとか、原水爆の恐怖に敏感な方、不安が強い方は、見ないほうがいいかも・・・・。

    主人公の男は、以前はまともで、いきいきとしていたのに、何故か、今は水爆への脅威を恐れ、南米のブラジルへ家族と移住したがっている。空を飛ぶ飛行機の大きな音や鋭い音がすると、座っていても前のめりに。
    やがて男は、ブラジル行きの資金を、色々な人に頼んで集めますが、ムダ金に終わる。新聞のセンセーショナルな原水爆の記事や、色々なことで、男は、おかしくなっていく。追い詰められた男は、家族の前で「一生のお願いだ。俺とみんなでブラジルへ行ってくれ、頼む」と何度も懇願しますが、家族はうなだれるばかり。やがて、家族が経営していた工場が火事になり、丸焼けに。男が、家族が私物にこだわるから、ブラジルへ行ってくれないのだと、自ら火をつけた。
    男は留置所に入ったあと、結局、精神科病棟の個室へ入院することに。担当する医者は、男の世話をしてきた老人に言います。「狂っているのは、あの患者なのか。この犠牲に正気でいられる我々がおかしいのか」
    個室に入った老人は、精神を病んでいる主人公の男が、窓に映る太陽の光を見て、「ああ、地球が燃えとる! 地球が燃えとるぞ! ああ、とうとう地球も燃えてしまった」と慌てる姿に立ちすくむばかり。最後、老人が、個室から出て、下へ下って歩いていく様子で、映画は終わります。
    戦中派の映画評論家の佐藤忠男氏は、「見て、ヘキエキさせられた」と言っていますが、無理もない、この映画が作られた昭和30年は、戦争が終わって、まだ10年。大衆も反応して、興行的には、大失敗に終わったそうです。
    でも、考えさせられる映画でした。折しも昨日は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受けた日。核被爆の非人間性を訴える草の根運動が評価された、と新聞には載っていました。
    やっぱり、こういう映画、必要ですね。見終わって、いやな気分になるかと思いきや、役者さんたちの力強い演技、陰うつの「うつ」の気が少ないせいもあって、見終わったあと、冷静になれました。
    でもなあ、誰にでも、勧められる映画でないのも事実。見るべきとは思いつつも。とりあえず、この映画を見終わったあとは、人と楽しい会話でもするといいかもしれません。過剰に反応はしないことです。
    なんて言って、ネタバレやりましたが、どうせ誰も見ないよと思ったから。

    1. ぴぴさん、いつもコメントありがとうございます。

      黒澤明「生きものの記録」についてはさっき書いてしまったので内容が重複するから省略します。

      代わりに、昨日、テレ朝の「報道ステーション」でみて、あっぱれ、とうなった編集について。
      ニュースでは韓国の「ニュージーンズ」というアイドルグループのマネージャーが所属事務所から解雇になって裁判をしてるという話で僕はみながら「SMAP」のことを思い出し、韓国では国会まで持って行けるのに、日本ではテレビでさえいまだに「SMAP問題はタブー」でやっと「新しい地図」のメンバーがCMとかチラホラでてるのがやっとというエンタメの扱いやいじめへの対応の差に憤っていたのですが、番組は「成り行きを見守りましょう。コマーシャルです」と言って切り替わった画面にいきなり出てきたのが香取慎吾と稲垣吾郎で、ペットボトルを捨てるには巻いてある髪を剥がしてつぶして捨ててくれるとリサイクルになるよ、という啓蒙のCMで最後に草彅剛が顔を出し「他のメーカーのもそうやってね」というのです。
      僕はこれをみて「やりやがったな!」と膝を打ちました。つまり、日本ではいまだにジャニーズ問題はアンタッチャブルですが、だからこそ韓国の同様のニュースのあとに「新しい地図」を続けて出して、視聴者に想起させ、CMの内容も「消費」や「使い捨て」ではなく「まだ使える=リサイクル」というテーマが、今の日本で出来る最大の皮肉・アイロニーだからで、これはむしろ正面から批判するより効果があるのではないかと、番組→CMの順番を構成して流した人間の才能に惚れ惚れしました。ではまた~

  12. またウッドデッキの話。姉貴も少し含めて。
    急に義兄に仕事が入り、ダメになり、火曜日の作業には、もう一人、職人さんに来ていただくことになりました。
    安く済ませるために、作業は午後から。本当に大丈夫なのかなと思いますが、1日で済ますらしいです。
    残り女子二人で、全員で4人、私はどうなるか、わかりません、猛者連が二人いるわけですから。私が加わることになったら、大変でしょう。あくまで冷えた麦茶なんかを沢山、用意して、紙コップを置いてあげるとか、そういう作業に徹したほうがいいと言われています。
    でも2人が女性、男性が加わらないとなると・・・。
    心配ですが、もう成り行き、「やれ」と言われたら、腰が砕けてもやるしかないです。あした月曜に、そのへんを二人のうちの一人の女性の方に、電話で聞いてみるつもりです。
    「当の女がやってんのに、お前は男だろう。何故やらないんだ」ってなことになったら大変。覚悟して、もう軍手買ってあります。
    まったく、どうしてこんなことになったのか・・・・。

    1. ぴぴさん、OHA!

      ご苦労様でした。休み明けなので返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
      ウッドデッキ問題長引いてますね。そう言えば、ぺろりんの趣味は「DIY」でもありますよ。女子でも好きな子いるんですね。僕はガレージキットさえ嫌です。ではまた~

  13. 全くお金さえあれば、全てを職人さん任せにして、みんな楽にできるのに、お金がないから、皆が苦労することになる。しまいには、弱い立場者いじめだ。体の弱い人をもっといたわれってんだ、あの女!!

    1. ぴぴさん、OHA!

      言いたいことはわかります。
      僕の部屋は地下の倉庫ですが、書棚などを改装中でそれは女性陣がやってくれています。ま、こういう時でもないと僕の城塞には入り込めないからなのでしょうが。
      ではまた~

  14. 多分ウッドデッキの話は、これと、あと1回で終わりでしょう。すみません、連投しちゃって。もう少しだけ付き合ってください。
    昨夜、幸運なことに、もう一人の女性メンバーに連絡が取れました。コロコロ話が変わって、午前9時半から作業の開始。来る職人は1人。全部の板を切って、運びやすい大きさに板を切って縛り、運ぶ・・・・ここまでは話をしたと思います。私の用事は、お茶の準備と、カートを使ったりして、板を運ぶだけでいいそうです。
    問題は、縛ってある沢山の木を、いつのゴミの日に運ぶか。いっぺんは、もちろん無理、ゴミの日に少しずつ出していくしかない。それまで大量の木を、どこに置いておくか。問題の焦点が、変わってきました。
    まあ、とにかく「やることを、やります」ということで、私は箱を探し、そこにお茶を入れた、いくつかのポットを入れ、紙コップを出し、用意し、カートで木を運びます。
    あとは、もう成り行き任せ。神様、仏様という感じかな。
    いや、もう気に病んでいましたが、ここまできました。姉貴が、涼しいから、散歩を勧めるので、ちょっとやったよ、とメールで言ったら好意的な返事がきました。とりあえず、大丈夫で終わってくれるように・・・・。

    1. ぴぴさん、OHA!

      ウッドデッキの話、やっと終わって良かったです。多分僕が感じてるこ感情が、ぴぴさんがウッドデッキ問題で抱えてるうんざり感に近いのでしょうね。ミラーリングを駆使して共感してみました。ではまた~

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