欠点のない人間はいない〜日刊ムンク⑲

暑いですね。

「プンプンは夏は暑いので嫌いです。けど、冬になったら冬は寒いので嫌いです。…そうです。要するに今が一番嫌いなのです。」 [7巻]

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第19弾。

 

・日曜日

奥沢に新しく「おにぎり屋さん」が出来ました。カウンター席はいっぱいだったのでテイクアウトしてきました。

いっぱい買いました。

僕は、筋子・鮭筋子・わさび昆布・鶏そぼろ卵黄です。たくあんつき。

ふわふわしてて崩れやすいですが、こういうのが流行ってるのだそうですね。

お酒のつまみに誕生日にもらった「ハム」を切ってもらいました。

僕は普段はウスターソースをかけて食べるのが好きなのですが、試しに一口食べたらめちゃウマくて何もつけずにハムのまま食べました。

 

・月曜日

新宿のタカノフルーツパーラーへSS♡Tで初来日です。

まずは、ローストビーフサンドを食べます。

そして今はモモのフェアなので、桃のプレートデザートを頼みました。

別角度から。

ジュースの上にケーキが浮かび、周りを桃やゼリーやアイスが彩ります。

メルヘンですね。まるでシンデレラのかぼちゃの馬車です。

 

・火曜日

僕に出来ないことは色々あるが、男子として割と恥ずかしい欠点は、「泳げないこと」と「自転車に乗れないこと」だ。僕が自転車に乗れない理由は、母のせいである。
兄やいとこ達と自転車で遠くに行くという企画があった時、母は「達二は行かないわよね」と哀願した。だから、僕はそれに応じた。

とは言え、その後も自転車に乗れるようになるチャンスはいくらでもあった。
いつの時代も練習を手伝ってくれる面倒見のいい友人はいるもので、「タッちゃんは運動神経がいいから、すぐ乗れるよ」と励まし応援してくれたが、てんで乗れなかった。まるで母への忠誠心を言い訳にしてるみたいだが、僕はやれることとやれないことが極端なのである。

これも母のせいにしてしまうのだが、いわゆる家事というものが一切出来ない。
これも多分、母が自分がいなければ何も出来ない子供に仕立てて、所有物みたいにしたせいだと思う。
こないだサランラップを切ろうとして、指を切った。
耳掃除は母が楽しみにする作業だったから、自分でやると加減がわからず必ず出血する。このあいだ耳鼻科に行って耳掃除をしてもらったら、やんわりとお医者さんから、「このくらいのことで来ないで下さい」と言われた。
家に帰って、爪を切ったら、深爪した。

そんな僕にとって大学生になって家を出たことは、物理的に母と距離をとり、自立するチャンスだった。
しかし、悲しいかな人間は、同じようなことを相手をかえて繰り返す。
一人暮らしをしても家事など出来ないのを知ったクラスメートの女子が、医学部は面倒見のいい人が多いから、ローテーションを組んで、掃除や洗濯をしに来てくれた。
その後も季節が変わるように関係性は変わるが、身の回りのことをしてくれる男女が途切れることなくいたから、僕はいまだに食器の洗い方や洗濯機の回し方や衣替えやATMの使い方や小包の出し方を知らないし、地図も読めない。

そんな不器用な僕がムンクの髪の手入れを、受付スタッフの手を借りながらだが、していることは我ながらすごいことだと思っている。
ウイッグが取れてしまっています。

一回、全部外します。

ウイッグの絡んだのをほどきます。

ウイッグを頭に乗せて誕生日にもらったReFaのハートブラシをかけます。

帽子の位置を定めます。

リボンを結んで、

なんとかここまで出来ました。

仕上げは、文化部長のスーちゃんにお願いしました。やはり女子は上手ですね。

 

・水曜日

泳げないことは、中学の時、吉田拓郎も泳げないと知って、「だったら俺もいいや」と、早々に投げ出した。

日本のフォーク系ミュージシャンには泳げない人がたくさんいて、六文銭の及川恒平はお風呂も怖いらしい、とラジオで拓郎が笑って話してたのを、僕も笑って聴いていた。

 

・木曜日

そう言えば、フィギュアスケートの羽生結弦が「自転車に乗れない」と告白したニュースを知った。
僕はもう大人だからいいが、僕と同じように自転車に乗れなくて肩身のせまい想いをしてる男の子がいるとしたら、僕にとっての吉田拓郎のように、免罪符としての効果があるのではないかと思った。
「羽生結弦と同じならいいや」的な。

 

・金曜日

よく結婚相手に母親と似たような人を選ぶというが、うちの奥さんと母は全然似てないと思う。
ただ、やはり家事という点においては、僕に何もさせないから、結果的に身の回りのことは完全に奥さんにやってもらってる。奥さんと母は似てないが、僕と奥さんの関係と、僕と母の関係はとてもよく似ている。
移動手段として自転車に乗れない僕は自動車にも乗れないので、自家用車は奥さんが運転している。
僕はたまに助手席に乗るのだが、うちの車の車種が何だかも知らない。
車にまったく興味がないので、ポルシェとカローラの区別もつかない。

下は、僕が分かる唯一の車、「恐竜戦車」。

 

・土曜日

土曜日は混むのでお昼は受付スタッフが買って来てくれます。今日は「餃子の王将」で、バカボンのパパが好きな「ニラレバ定食」です。

せっかく「餃子の王将」なので、餃子も食べたいです。「ニラレバ炒め」の残ったタレをつけて食べるとウマいです。

さて、明日からはクリニックの夏休みです。8/10(日)~18(月)までがお休みなので注意して下さいね。

ドリームケースのファスナーが開かないようにスーちゃんが工夫をしてくれました。

これなら歩いてるうちにチャックがズレてしまっても最大でここまででストップするから遠出も安全です。

ではまた次号へ続く。


14 Replies to “欠点のない人間はいない〜日刊ムンク⑲”

    1. でれすけさん、こんにちは。

      貴重な情報、ありがとうございます!
      必要な人に伝えて有効利用しますね!!

    1. でれすけさん、こんにちは。

      今年はどこにも旅行に行かないので、都内で気分転換を図ります。例えば、大岡山で落語会があるからそれに行ったり、中野ブロードウェイや浅草のロック座あたりへ行くつもりです。
      でれすけさんも夏バテしないようにして下さいね~

    1. なつみかんさん、こんにちは。

      今日からですかね??
      習うより慣れよ、ですから最初の3週間くらいは「流れ」を体感すればいいとしましょう。
      僕は今日は人間ドッグでした。どうやら健康なようです。
      夏休みなので古いビデオを出して来てみてますが、結構、楽しいです。
      昔に夢中だった物をみると、その頃の自分や時間が今の自分に力を貸してくれるようで、いい塩梅です。
      心理学でいう「今に奉仕する退行」という奴ですね。退行というとネガティブなイメージがありますが、このように過去の自分が今の自分を応援することもある訳で、それは拡大解釈すると、懐メロを聴いたり昔の馴染みの店や街に行って元気になることもそうです。昔ばなしや童謡を聴くなんてのも同じ効果かもしれませんね。
      力を抜いて行きましょう!ではまた~

  1. こんにちは。長期休みは良いですね。日本も長期休みが増えるか、週休3日選択できる働き方が増えたら良いな なんて思います。

    以下非公開で。

    1. Mさん、こんにちは。

      僕は長期休みを小刻みに使っています。地元や東京を飛び回っています。僕は「仕事人間」なので正直、あまり長期休暇はいらないのですが、スタッフを休ませなきゃいけない法律があるからそこはうまくやっています。

      僕はスピリュチュアル系の整体師さんに体を診てもらってるのですが、ここからは話半分ですが、彼女曰く、「僕は宇宙人らしく」7/5にアセンション出来た口らしいです。
      だから、将来とか勿論、死んだ後とかは「心配なくて」、元の宇宙人の「グループソウル」に戻るそうです。
      そう考えると、「やれお盆だ」「やれ墓参りだ」「やれ先祖供養だ」などちゃんちゃらおかしいです。ま、そういうの全然やっていませんけど。
      勿論、親しかったり世話になったり、父や母などのことは、時々思い出したり、ここの記事に書いたりして風化させないようにしています。
      僕は僕なりのやり方でやっていて、命日だ、お彼岸だ、お盆だなんて無視しています。
      「鏡の国のアリス」のハンプティダンプティが、誕生日以外の「364日」を「なんでもない日、おめでとう」と祝ってるのと同じ了見です。
      8月だから、6日・9日・15日だけを特別視するのも、まるで儀式みたいで、「じゃ、それ以外の日はどうなのよ?」と思ったりする性質です。
      ま、僕は「宇宙人らしい」から先祖はあまり関係ないです。
      だから中学の頃に思った「産んでくれなんて頼んだ覚えはないよ」という「正論」さえ、もうどうでもいいのです。だって、宇宙人だから。
      ウルトラマンがM78星雲から、頼まれてもいないのに地球にやって来て怪獣から僕らを守ってくれたように、僕も宇宙人として地球の皆さんのアセンションを手伝う仕事を使命としています。

      こないだまではひとりでも多くの人のアセンションを手伝おうと「より美しく生きる」手伝いを精神科領域からはみ出さずやってきましたが、もうアセンションできるかどうかの「選別」は終わってしまったそうなので、「この人は無理だな」と思う人はいくら昔の親友でも、恩人でも、世話になった人でも、距離が遠くなっていきます。それは仕方がないことで、今、我々に求められてるのは、「人間関係の断捨離」だそうです。持ってもしょうがないカードはすてましょう。それがきょうだいだろうと。
      僕は兄と没交渉ですが、それを正当化するためではありませんが、きょうだい、も合わない人は合わないから「きょうだい」という「地球的な血の繋がり」だけで無理に付き合わなくてもいいと思いますよ。

      夏休みなので、ちょっとスピ系に全振りした「いかがわしい」コメントになりました。これも夏の暑さのせいだと思って、ご容赦を。ではまた~

  2. 先生こんにちは、夏休み満喫されたようでなによりです。

    お忙しいところお邪魔大変すみません。

    以下非公開で

    1. でれすけさん、こんにちは。

      苦労をされていますね。辛抱する木に花が咲く、と言います。
      説明できることは説明して誤解が解けるといいですね。
      「座学」と「実践」は違いますしね。
      説明する時、なるべく下から下から、説明されるといいですね。
      幸運を祈ります。ではまた~

    1. きもちEくないさん、こんにちは。

      質問に関してはお会いした時に直接お話出来ればと思います。
      休み明けでこちらは結構混んでいます。ではまた~

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