赤版青版

20/Ⅹ.(水)2010 くもり
ビートルズの赤版&青版がリマスターで発売されて好セールスだという。
そういえば、村上春樹の『ノルウェーの森』の映画化にもビートルズの曲の使用が許可されたというし。                               「ノルウェーの森」はLP『ラバーソウル』に収録されている。
この『ラバーソウル』を契機に、ビートルズはツアーをやめ、スタジオ・ワークに専念し始めた区切りのアルバムでもある。                    昔、忌野清志郎が村上龍の番組で「ビートルズのアルバムで1枚選ぶとしたら?」と質問され、『ラバーソウル』と答えていた。
清志郎が好みそうな、内省的なアルバムだ。
話は突然変わるが、本当に強い人間とは自分の弱さを認められる人間だとよく言われるが、そりゃ、まぁ、そうだろう。                      それでは、1番自分で認めたくない弱さとは何だろう?。男にとって認めたくない弱さとは、嫉妬深さ、ではないだろうか。                     何か、嫉妬深い男、って女々しくて、執念深くて、往生際が悪くて、かっこ悪い。
しかし自らの嫉妬深さを堂々と認めたのが、ジョン・レノンである。
ソロ・アルバム『イマジン』のA面3曲目の「ジェラス・ガイ」という歌で、♪僕はただ嫉妬深い男なんだ♪、と告白するのだが、                    ジョンが歌うと切ないメロディーのバラードになる。僕は、昔、この曲を知って衝撃を受けた。男でも嫉妬深くっていいんだ、と。
しかし、それで驚いてはいけない。ジョンには、もっとすごい歌がある。『ラバーソウル』のB面最後の曲の「浮気娘」だ。                     ジョンは「歌詞が最悪だ」と評しておきながら、この曲をレコーディング初日に「ノルウェイの森」とともに演奏して、                         ジョン自らがリード・ヴォーカルをとっている。本当に、心の強い男だ。↓。

一方、ポール・マッカートニーは、♪僕の後悔しそうなくらいに思い焦がれてしまう女の子の話を誰か聞いてくれないか?♪、                   とジョンが歌うB面2曲目の「ガール」という曲で、ビーチ・ボーイズをパロディにしたコーラスを入れるのだが、
ただそれだけではつまらないとそのフレーズを「tit,tit,tit,tit,…」と歌っている。
「tit」とは「おっぱい」の意味で、つまりジョンが切実に問いかけるように歌う横で「おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい…」と
バック・コーラスしてる訳だ。ポールもポール、ビートルズはすごい。
ちなみに赤版に「ノルウェイの森」と「ガール」は収録されているが、「浮気娘」は入っていない。
BGM. スマップ「弱い僕だから」


4 Replies to “赤版青版”

  1. 日テレで小林聡美が小学校のころ初めて買ったのが、ビートルズの「LET IT BE」だと話していました。
    私は中学生のころある男子が、体育館で「LET IT BE」をピアノで弾いてたのを聞いたのがはじめてのビートルズでした。すごく素敵なメロディで衝撃的でした。ビートルズの赤版&青版買ってみようかな。

    1. 赤版&青版は、ベスト版なのですが、選曲の順番が良くてLPとしてもいい作品です。
      ホワイトアルバムと合わせて、赤・青・白で床屋さんみたいだな思いました。

  2. 赤版&青版ネットで注文しました。送料無料で¥5200思いのほか安い!届くのが楽しみです。

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