ブロードウェイ(中野ではなく、ニューヨーク!)でも上演されたという、「ナンタ」を観る。ナンタとは、乱打の意味。
舞台は、結婚式場の厨房。式まで、あと1時間でフルコースのメニューを作らねばならない。 そんな設定で、4人の料理人が包丁やまな板やお鍋や泡立て器など厨房のあらゆる道具を使って、軽快なビートを乱れ打つ 打楽器パフォーマンス。
1時間で間に合わせるため観客も舞台にあげて手伝わせる演出なので、なるべく演者と目が合わないように注意した。 子供の時に行った「木馬座」を思い出した。
いわゆる「オチ」にも観客が絡んでいて、グルーブ感が満載だ。まぁ、「オチ」の内容を云うのもヤボなのでよしておくが、秘密にするほどのトリッキーな「オチ」でもない。どこまでも続けられるパフォーマンスのどこかに落し所をつけなければいけない。 そういう意味では、納得の行く平和的な「オチ」だった。
リズムとテンポとアクロバティックな動きで、観客を喜ばせる。これは、舞台から客席に投げられたボール。↓。
こういうのを見せられると、世界に通用するエンターテイメントって、動きやリズムが主軸にあるんだなぁ、と思う。 だって、言葉がわからなくても面白いもの。
その逆、「落語」や「漫才」は日本人以外には通用しないな、とあらためて思わされた。でも、そこが優越感でもある。
BGM. 世良正則&ツイスト「あんたのバラード」