31/Ⅲ.(水)2021 はれ 「ラビット!」2.7%の低視聴率。
申し込む時は「want~したい」で購入したチケットが、当日には「must/should~しなければならない/すべきである」の気持ちにスイッチすることが多い。気分転換のはずが義務に変わってる。コレクションを完全コンプリートする時のモードと似てて仕事に近い。この現象を私は「ライブ当日の行きたくない症候群」と名付けて、ひとり、おびえていたことがある。最近はコロナでライブがないから忘れていたのだが、月曜日にそれが起きた。劇場版「鬼滅の刃」がそろそろ終わりそうなのでテレビシリーズはみてないが見切り発車でチケットをとった。ある人に、いざとなればサンシャイン池崎の3分でわかるユーチューブがあると言われたからだ。昼の2時からの回だが、前の日の酒が残ってて行くのが億劫だ。でも見やすい席もとったから行こうと、布団の中でサンシャイン池崎の動画で予習。するとそれはひどいもんで「籠~」「インプラント~」「鬼~」と大声で叫ぶだけですっかりバカバカしくなって行く気が失せた。サンシャイン池崎のせいで映画に行くのをやめた。
テレビの番組改編が一斉に始まった。ああいうものは4月にやるのかと思っていたら、今週の月曜日から各局こぞって衣替え。「おそ松さん第3期」も終了、第4期に期待。「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」も新メンバーに。前クックルンのコレクターXの正体や「アユに間違って届けられた入学書を本来受け取るはずだった謎の美少女」の伏線回収もなきまま、新メンバーは可愛い男子と女子一人づつ。「ワッサン島」というクロワッサンの形をした島を舞台に新しい物語が始まった。マイカ(登場人物は皆、海産物の名前がついてる)というハーフのような少女は正真正銘の美少女だが、僕には「コムギ」に誓った操がありそう簡単には乗り換えられない。何故だろう?ポケモンの第2シーズンも「オレンジ諸島編」だったし、「ラブライブ!」の続編も「ラブライブ!サンシャイン!!」という沼津を舞台に「アクア」というマリンっぽいグループが主役で、クックルン同様、「続編は海」という仮説が成り立つ。もっともラブライブ好きの知人はミューズが好きすぎて「サンシャイン」を見なかったという意地を見せ、男に何か共通する恋のポリシーみたいなものを感じた。しかし、季節は春。気分はマリン。ネイルを爽やかに海っぽくしました。「クロワッサンのような島があったら?」というテーマのネイルです。
足には貝も使いました。
爽やかなカラーはジャケットに合わせグラデーションで。
テレビの改編に話を戻そう。朝の情報番組もつまらなくなった。やはり、ニッポンの朝は志らくの渋い顔で「コロナの話題」で始まることに慣れ過ぎてしまったから。もう「おそ松さん」も「クックルン」も「グッとラック!」も留守録をしないから家に帰ってみる番組がない。テレビが僕を待っていないのだ。なんだかさびしいな。志らくの陰気な顔に田村淳の聡明なツッコミ・ひろゆきのシニカルな正論に橋下徹のニュース解説など、僕はこの番組で世の中の流れを知っていた。もうこれからは「コロナのこと」も「政権のゆくえ」も「県議会のおかしな税金の無駄遣い」も「ブラック校則」も知らなくなって、「セブンイレブンの売れ筋」や「冷凍食品のおいしい作り方の裏技」ばかり朝から見させられて、その内オリンピックを楽しみに待つ人間に改造されるんだ。むなしいな。生きてる意味あるのかな。死んじゃおうかな。…あっ、やばい。魔が差した。「アチャラカモクレン・シモダカゲキ、アナタハホントウニナオキショーサッカデスカ?」。ポンポンポン(手拍子3つ)。よし、これで死神を追い払えた。皆さんも急に死にたくなったら死神が憑りついたのかもしれません。そんな時は、「アチャラカモクレン~」、という呪文を唱えてみてください。自殺しないようにね。
BGM. 立川志らく「死神」