18/Ⅴ.(水)2022 久しぶりに晴れ ロシア、国際的な食糧不足を企図か?懸念される「小麦争奪戦」。
河合隼雄が「欧米の昔話は兄・妹が主人公が多いのに対して、日本は圧倒的に姉・弟が主人公が多い」と書いている。それは、「山椒大夫」の安寿と厨子王よろしく受身的に何もしない弟の幸福のために献身的に活躍する姉の姿を通じてこそ、男女を問わず日本人全体の耐える・自己犠牲を美学とする日本人の心のあり方を適切に表現しうるのだろう、みたいなことだった。「妹好き」はロリコンと間違えられやすいが、「姉」なら年上好きと言い訳しやすいという利点がある。そしてそういうのを「姉属性」と呼ぶそうだ。三島由紀夫は「この世で一番甘美なのは兄妹の近親愛である」と「熱帯樹」の中で言っている。これは「妹属性」ですね。
アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主人公・高坂桐乃はファッション誌の読者モデルもする、勉強も出来て陸上部でもエースというパーフェクトな女子中学生(実はアニメやエロゲーが好きなオタクでありそんな自分の趣味を恥ずかしいと思っていてある真夜中、兄に「人生相談」するところから物語が始まる)であるが、ちょっとロリコンの人の趣味ではないと思う。強すぎ。
むしろ、「けいおん」の憂ちゃんの方がやさしくて面倒見てくれて理想の妹だが、これはむしろ姉では?と思うほどの完璧ぶり。あだち充の「みゆき」も出来すぎ。血イ、繋がってないし。映画実写版「みゆき」の若松みゆき役は沖縄出身の宇沙美ゆかりという顔も演技も濃淡のない子でイメージと遠く、もう一人の「みゆき」お嬢様の鹿島みゆき役は京都出身の三田寛子が抜擢されたが、もうこの頃のアイドルウオッチャーには、三田寛子はかなり危ない天然、という評判が立ってたからひやひやしてみた思い出がある。三田寛子の名誉のために付け加えておくなら映画実写版「Let’s豪徳寺!」の主人公・お手伝いさん役の三田寛子はイキイキしてて良かった。僕はテレホンカードを持っている。結局、「みゆき」は原作は面白いのに、アニメ化も実写化も総崩れで唯一、アニメ主題歌のH₂Oの一人勝ちだったと言えまいか。
なんかもっと丁度いい「妹」っていなかったかな?と考えてたら思い付きました❗️でもこの辺はみんなこだわりがあるから異論が多いのだろうなぁ。批判も覚悟しなきゃ。
心の護美箱(55)がいっぱいになったので、(56)を作りました。心の護美箱がなんだかわからない人はバックナンバーを見て下さい。ま、簡単にいうと愚痴を書き込めるページです。「非公開」希望の人はそう書いてくれば内容はアップしません。
月曜日に「シン・ウルトラマン」を観て来ました。ウルトラQとウルトラマンを、ウルトラセブン以降ときちんと切り分け原作をリスペクトし、一か所だけ「ん?」と思ったが、想像以上に面白かった。パンフが買えなかったから役者さんの名前と顔が一致しなかったが、主役級の女性が魅力的でネットで調べたら「長澤まさみ」と書いてあった。なかなか良い役者だ。伸びるんじゃないか?そう言えばお面を持っていたぞ。
ナイツのラジオ「ちゃきちゃき大放送」を聴いていたら、冒頭の漫才で塙が「今週の話題は映画・つん、うるとらまん、の封切りですね」とボケた。すぐさま土屋が「しん、うるとらまん、ね。シ、を、ツ、って読んじゃったんだ」とフォロー。そこに塙がさらに「えっ?つん、ごづら、の続編じゃないんですか?」とボケる。土屋が優しく「あらまた、シ、を、ツと間違えちゃったの?だからゴジラもゴヅラになっちゃたんだ」と安定感のある説明。面白いですね。
そう言えば小学校の頃、茅ケ崎のみなみマートというところに本屋があり、そこで「ドカベン」の単行本を買ったら店のおばちゃんに、「なに?ドカベソ?」と言われたことがあります。実話です。確かに今見ても「ン」が「ソ」に見えますね。(笑)
そんなドカベンは高校野球マンガとして有名で、やれ「いわき東」との決勝が最高、とか、弁慶高校との試合が一番、とか、「31巻が至高」などと必ず議論になりますが、僕は鷹丘中学時代の太郎・サチ子・岩鬼の花のトリオの学園マンガ時代が好きです。その時のサチ子の見事な「妹属性」が最高だと思うのです!ここに異論のある人が多いでしょうね。対抗馬は、ジャイ子とワカメとちびまる子とドラミちゃんか。キョンの妹は?ファイヤーシスターズはどうする?禰豆子だって黙っちゃいまい。
後日談。「ドカベンプロ野球編」でサチ子は兄の親友・里中と結婚するんです。知ってました?ビックリです。まるで、四畳半フォークの世界ですね。岩鬼じゃないんだぁ…。
BGM. 南こうせつとかぐや姫「妹」