マンガ・煙が目にしみる

3/Ⅸ.(日)2017 はれ
前回のマンガが、局所的にウケたので、少数派のニーズにお応えして、もう一丁、未発表作品を紹介してしまいましょう。
その前に、これらのマンガ・シリーズの表紙とも言うべきものをお見せしましょう。
クリニックの受付カウンターにも貼ってあるから見たことある人もいるでしょう。↓。

これはビートルズのジョンとポールが初期のストーンズに曲を書いてあげた時のエピソードをパロディにしたものです。
ジョンとポールはあっという間に部屋から出てきて、ミックが「ギターでも取りに来たの?」と聞くと、
「もう出来たよ」と言ったという話。その曲が、「彼氏になりたい」です。
ストーンズのシングル曲を、ビートルズではリンゴ・スターが歌っています。
GWのポール・マッカートニーのドーム公演では、「次はリンゴの歌だよ」と曲紹介してポール自らが歌ってましたよ。
さて今回ご紹介するマンガのタイトルは「煙が目にしみる」です。↓。

プラターズの曲が有名で、映画「アメリカン・グラフティ」では、
男の子が奥手であるが故にギクシャクしたカップルが、学園祭のダンスパーティーで「ベスト・カップル賞」に選ばれて、
チークを踊りながら、皆には愛想を振りまいて、周囲には聞こえないように口げんかしながら仲直りする場面で流れました。
僕がこのマンガのプロットを書いたのは、高3の時で、場所は高田馬場の「イントロ」というジャズ喫茶でした。
ジャズ喫茶では、セロニアス・モンクの前衛的なアレンジの「煙が目にしみる」が流れていて、
そこからインスパイアされたのを今でもよく覚えています。
アイデアを温めて、大学1年の時にマンガにしました。足掛け3年です。(浪人してるから)
主人公の男は、浪人時代の「僕」です。
元カノと久し振りに会います。彼女だけ大学に受かって、振られました。
自分を振った彼女との再会という設定です。
「僕」は喫茶店に先に着いてますね。当時は、モカ、は大人っぽかったのでしょう。↓。

画力に難があるので説明しますが、右手に持ってるのが「タバコ」で、左手が「ジッポのライター」です。↓。

インディアンの狼煙のようですね。僕はここにいるよ、という合図でしょうか。
しかし、実に頼もしい。余裕シャクシャクな態度で、元カノを待ちます。↓。

しかし慣れないタバコにむせてしまいます。この描写は山口百恵の「秋桜」のB面の「最後のページ」からヒントを得ました。↓。

元カノ登場です。↓。

画力が不安なので解説しますが、右手は「いやいや」という否定の仕草です。分身の術ではないです。↓。

紳士はさりげなく椅子をひきます。↓。

つれない女です。↓。

「いつから煙草を吸うようになったの?」と言っています。↓。

右手はタバコです。葉巻ではありません。↓。

当時、僕はこういう髪型の女の子が可愛いと思っていました。ちなみに聖子ちゃんカットが大流行の時代です。↓。

元カノ、何も注文してないですね。テーブルの上、何もないし。ウエイトレスさ~ん、灰皿必要ですよ~。↓。

元カノは、思わせぶりです。↓。

元カノは、トボけます。↓。

気まずい沈黙が流れます。いつのまにか灰皿があります。さっきの声がウエイトレスさんに届いたのでしょうか。↓。

皆さんの鑑賞眼が心配なので説明しますが、タバコを灰皿で消している「僕」と、鞄を「ゴソゴソ」とまさぐる元カノです。↓。

ハンカチを探してたんですね…。そんな殊勝な女じゃなかったですよ、現実は。願望ですね、願望。↓。

BGM. プラターズ「煙が目にしみる」


外来語の発音

30/Ⅷ.(水)2017 晴れ、のち、雨
こないだまで、マック、か、マクド、か、マフィン対決をしてましたね。↓。

英語に詳しい友人に聞いたら、マクドナルド、の発音は、マックダノー、だそうです。
下が、大岡山の、マックダノー。↓。最後の、ドをド、と発音するとかなりダサいそうです。

でも、外来語が訛ってそのまま日本語に定着した例はままあって、ポルトガル語だけど、
カラメル→キャラメル、とか、テンぺーラ→天麩羅、とか。
キャラメル包装、をわざわざ、カラメル包装、と言い直さないし、
天麩羅そば、を、テンペーラそば、なんて注文したら、蕎麦屋はビックリだ。
だから、マック、と、マクド、はそのままでいいのだろう。
マックダ、なんてきちんとした発音で略さなくていいと思う。
発音が良ければ、良いというものでもあるまい。
昔、RCが「サマーツアー」という歌で、夜のヒットスタジオ、に出た時、司会の井上順が曲紹介で、
「サマートゥア~」と言って、<ちげーし!>ってすごく不愉快になったことを思い出した。
下のフィギュアは、ウルトラマンタロウに登場した、テンペラー星人。↓。

今日、お昼におそば屋さんで、天麩羅そば、を食べた。後のせ、サクサク。↓。

せっかくなので、テンペラー星人、と、天麩羅そば、を一緒に写してみた。↓。

コラム締切まで、あと1日。夏も終わる。
BGM. RCサクセション「サマーツアー」


人間失敗作

国会が、もり・かけ、や、稲田防衛大臣の問題で騒然としてる中、北朝鮮、ミサイル撃ってきますね~
防衛大臣不在(誰かが兼務)なのに、危機感を感じないのは、平和ボケなのか厭世的なのか。
「デデデデ」の5巻に、国がヤバイとアイドルのスキャンダルをリークして国民の関心をそらす場面が出てきますが、
元・SPEEDの今井議員の略奪不倫はけしからん(東スポの一面は、「ノーパン疑惑」)と、
ワイドショーは本来の下世話感に水を得た魚のようで、そりゃPKOより不倫でしょ。
そんなマスコミがくだらない、とお怒りの方も多いが、民主主義とはそんなもので、
我々が選んだ代表がそんなレベルなのは我々がその程度ということなのでしょう。
不倫は文化だ、と石田純一が言ってもう、20年くらい経つでしょうか。
文化と文明は違う、といいます。
文化が「精神」を、文明は「物質・経済」を意味することが多いでしょう。
地球の温暖化とか環境の汚染の多くの原因は、人類の文明のせいだと思う。
「原発」はその代表か。
人間がいなければ、地球はもっと良い星になるはずで、人間なんてクズだ。
こんな風に思う人は、どの世代にも少数だが必ずいる。
小学校の3-4年くらいで考える子が多いか。
そのくらいの年齢だと、皆がそう思っていると思っていて、まさか自分だけだった、などとは夢にも思わない。
だから、他の人がそうでないと知った時、愕然とするのだ。
親や身近な大人に言っても、判ってもらえるケースは稀だ。悲しがられたりさえする。
だから、それ以来、自分の心の奥にそういう考えをしまって生きて行こうと決めるのだが、
中2くらいになると、またぞろムクムクとそんな悪い虫たちが騒ぎ出します。
アインシュタインは、「私は少数派が好きだ。何故なら、いつもそっちの方が正しいからである」みたいなことを言ってる。
僕もそう思う。
だから、今回の記事では人間の愚かさや、文明批判をやってみたいのだ。
そこで白羽の矢を立てたのが、受付のソネさんです。
彼女の採用面接の時、
<もし、イジメがあって、その子は嫌いじゃないが、イジメないと自分もハブられるとしたらどうします?>
という質問に、彼女はしばらく考えて、「私は、しません」。
<それでいいです。でも、世の中、時には長い物に巻かれないと損をしますよ?>
という返しにも、しばらく考えて、「それでも、しません」。
<いいでしょう。ただ、それでは社会人として困りませんか?>
それに対しても、「その通りだと思います。でも、しません」。
芯が強いですね、鉛筆でいうと、2Bくらい。合格!
という訳で、ソネさんには、手塚治虫の「火の鳥」(未来編)のラストで、火の鳥がつぶやいたセリフを送ります。
「人間はどんどん文明を進歩させ結局は自分で自分の首をしめる。
でも、今度こそ、今度こそ信じたい。今度の人類こそが間違いに気付いて生命を正しく使ってくれるだろう」と。
ソネさんに「火の鳥」(もしくは、手塚治虫)が世代的に通じるの?と疑問の声も聞こえてきそうだが、
彼女は、「知ってることは何でも知ってて、知らないことは何も知らない」人で、お正月の記事にも書いたけど、
「火の鳥」は知っていました。
でも何がすごいって、僕も大概ですが、そんな僕をもってして、そう言わしめる所です。人死にが出るレベルです。うそです。
ソネさんはその外見から可愛らしい庇護したくなる対象に見えますが、決して、ホワイト・ラビットではありません。
彼女は常にレーゾン・デートルに疑問を持ち、哲学的で、文明批判的な、(サブ)カルチャーなグループの住人です。
内省的な人です。
そんなソネさんは、よく日本語が難しいと嘆きます。
最近、ネットなどでは、「過去形かよ!!」と最も嫌われてる話言葉に「よろしかったでしょうか?」というのがあります。
ソネさんも使いますが、僕は全然いいと思います。
エレベーターガールの「上へ参ります」が「過度な敬語だ!!」と目くじらをたてる人も減りました。
そのうち、「よろしかったでしょうか?」かも普通になるでしょう。
日本語は、「主語がない」とか「文法の問題」で他の言語より難しいと言われています。
しかし、俳句のように「繋がっていれば文章になる」とも言えます。
要は、伝わればいいのです。
伝えたいのは理屈ではなく、想いなのです。
それでは、ソネさん、この時代の中で、大人をあきらめてる小3-4、or中2(精神年齢の人も含む)に、
話が通じる相手がここにいるんだよと発信して下さい。
「こんな大人がいたら良かったな」と当時の自分が思えるような語り口で。
どうぞ、愚劣な人間どもに鉄槌を下してやって下さい。多くの少数派のみんなのために。退行せよ、少女の心へ。
 
 
 
 
こんにちはソネです。
よく考えたんですが、私は正直自分の考えをネットで発信するのは人に分析されたり、誤解を生んでしまう事もあるので、
とても苦手です。
ブログ自体あまり書かないのは、文章では読み取れないニュアンスとかありますし、苦手なので余り書きません。
日本語は遣い方が難しいです。丁寧に丁寧を重ねても失礼とか。敬語が過去だと失礼とか。
一文字加わっただけで敬語として間違ってるとか。難しい。ややこしい。もう、何が何だかよく判らない。
かといって英語が出来るわけでもなく、拙い日本語を駆使するしかないですね。
退行ということで、さらっと中二っぽく書きたいとおもいます(願望)
願望です。かけるか判りません。
考えを言語化すると自分の伝えたい事と言葉の間にのズレが生じてしまい腑に落ちなくなります。
と前に言い訳しておくと書きやすくなりますね。
人間は人間のためと言って自然を壊し、いくつもの命を軽々と奪ってきて今も奪い続けています。
命は大切だと教えられているのに人間ではない命は軽々と奪っている。
矛盾に苛まれる日々を送る事になるでしょう。
道徳に矛盾を感じた人は考えに考え、人類滅亡に思考が至ったり。
人類滅亡願望に至った人に是非見て欲しいショートアニメがあります。
イギリスのアーティストでSteve Cuttsさんが作ったMANと言う作品です。
これは人類の誕生から何をしてきたか。をアニメ化したものです。
5分程度のもので、見やすいです。
自分と似たように考える人は少なからず存在し、日本だけでなく世界中にいるんだと思えますよ。
そして素晴らしいくらいの表現力。
人のいない世界は素晴らしいって考えてもそれがどのように素晴らしいのか言葉にして説明するのは難しいですよね。
このショートアニメの結末は宇宙人がやってきて…
ですが実際はどうなるんでしょう。地球。
人視点でのすばらしいせかいは人の存在しない世界だとしても地球にとっては生物が齎す一種の変化かも知れないですけどね。
考えることはとっても大事な事だと思うんです。
でも答えが出ないことを考えることはすごく疲れちゃうんですよね。
数学で喩えるなら円周率をひたすら計算し続けるような感じです。
人間失敗作の私が言うのもなんですが、考えすぎるのは良くないです。
生きるのにも体力がいるし、考えるのにも体力がいるんです。
同等の体力が必要なんですよね。
自論です。人それぞれです。
でも、考えに考えて消えたくなっちゃったら。
考える事を辞める勇気。
考えが止まらなくなってどうしようもないときは寝ましょう。
睡眠です。
クビキリサイクルの友ちゃんも言ってました。
睡眠、それは神が人間に与えた唯一の救いである、みたいな。
って。↓この子が友ちゃんこと玖渚友(くなぎさとも)です。

結局言いたいことがまとまってないです。
つまり、程よく考えたいなと。自分自身、身をもって感じます。
クビキリサイクルというのは、先生も大好きな物語シリーズの作者、西尾維新さんのデビュー作です。
西尾さんと言えば物語シリーズですがこの本は戯言シリーズ(ざれごとシリーズ)と呼ばれています。
下記はクビキリサイクルの最初の方に記されている台詞です。
これはクビキリサイクルの中で1番私が心に残った台詞です。
無能だったらそれはそっちの方がいいんだ。とんでもなく鈍感だったなら。
生きている理由をそもそも考えないほどに、生きている意味をそもそも考えないほどに、
生きている価値をそもそも考えないほどに鈍感だったなら、この世は楽園でしかない。

↑は主人公です。
戯言(ざれごと)シリーズは自分も10年くらい前に読んでいて内容が曖昧なので再度読み直してます。
OVAになってるらしいです。先生が教えて下さいました。
ミステリーなので苦手な人は気をつけて下さい。
戯言(ざれごと)だけどね。
BGM.ステレオポニー「ツキアカリのミチシルベ」


真夏の出来事

こんにちは。また、受付・大平です。
川原先生が8月はコラムを書くから忙しくてブログを書けないかもと前の記事で書いていましたね。
だから今日は、8月の模様替えをお知らせします。
喫煙室前の天井がキュゥべえだらけになりました。
今まではキュゥべえだけだったのですが↓↓これです。

このMADOGATARi コラボクッションが仲間入り↓↓

忍ちゃんキュゥべえ↓↓

よつぎちゃんキュゥべえ↓↓

阿良々木くんキュゥべえ↓↓

それをこんな感じに並べました↓↓


全部並べるとあまりに可愛くて個人的に大満足。
これをぶら下げてからここを通るたびに、上を向いてしまうんですよ。
そして先生がもう一つ「秘密兵器」と言って持ってきたのがこちらの忍ちゃん↓↓

受付が忍ちゃんだらけですね。
あと、前は処置室前に貼ってあったベルハーの写真がカウンセリングルーム扉横の壁に。
川原先生は「死んだ子の年を数えるようだ」と言っていましたが・・・
それがこれ↓↓

マンガの新刊も追加されましたよ。
私の少年3巻↓↓

川原先生の好きななぎちゃんが出てくるかんなぎの12巻↓↓

私がこの表紙の笑ったなぎちゃんかわいいと言ったら、
鵜飼さんは「食べてるなぎちゃんが好き」とつぶやいておりました。
その鵜飼さんの作ったなぞなぞも新作に↓↓

私は今回のなぞなぞもほぼ解けなかったです。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
近々、鵜飼さん、(曽根さん?)、心理のブログがアップされる予定です。
ちなみに今回の心理ブログのタイトル案を先生から教えてもらったのですが、
心理フェア、心理カーニバル、心理フェスティバル、心理コンペ、心理インビテーション。
私はインビテーションが気に入ったのですが、最終的に何になるかはブログがアップされるまでのお楽しみです。
8月のブログ盛りだくさんですので気が向いたらブログチェックをしてみてくださいね。
BGM.f(x)「Hot Summer」


しょこたん30才のバースデー・ライブ~プロローグ

4~5/Ⅴ.(水~木)2015 はれ
中川翔子超☆貪欲生誕際「30だぉ!全員集合!」はTDRのイクスピアリのそばにある舞浜アンフィシアターで
2days2公演づつ、計4公演、多彩なゲストを交えて、合計約8000名のファンを動員して行われました。
4公演はすべてお祝いにかけつけるメンバーが異なり、いとうのいぢ、も来てて、初めて実物見たが、可愛かった。
4公演を続けて観ると、ステージが成熟して行く様子がみえて面白かったです。↓。

 
 

振り返ってみれば、去年は熱愛発覚でやけ酒して、しょこたん生誕ライブ行かなかったんですよね。
あの娘とスキャンダル参照。
5/5のゲストの小林幸子は、アニメの主題歌のため、しょこたんとユニットを組みました。↓。

 
 

小林幸子は、コミケ用の、さちさちにしてあげる。しょこたんと一緒に、風と一緒に、を歌う。
これは、しょこたんが初めて映画をみて号泣した映画・ポケモン「ミュウツーの逆襲」の主題歌で、小林幸子の持ち歌。
今さら僕が言うほどのことでもないが、小林幸子は、アイドルやアニソン歌手と一緒の舞台で歌を聴くと、やっぱり抜群に歌がうまい!
他が有象無象に思える。金魚の中に一匹、鯉が泳いでるみたいな。それも、 金兜(きんかぶと)。
5/5のもう一組のゲストは、でんぱ組。
でんぱ組も、アニメの主題歌でしょこたんはコラボしてて、パンチライン、を7人編成で共演。
プリチョコも一緒に歌う。でんぱ組は、面白いです。下が、しょこたん・でんぱ組。↓。

 
 

5/4のゲストは、水木一郎とPile。
Pileは近頃、しょこたんの「空色デイズ」をカバーしたらしいが、ラブライブの西木野真媛で有名だ。
しょこたんは、そのファンらしく、一般人にまじって、握手会に行ったことがあるらしい。
ラブライブの曲、ダーリン、をしょこたんとデュエットした。
下が、お花。↓。

水木一郎は、しょこたんのために、アニソンメドレー。しょこたんの好きな曲で構成されていた。
しょこたんは着替えが終わって出てくるなり、「アニキ~、バビル2世、の歌詞、間違ってましたよ」と笑って出てきた。
客席も歌ってる本人も誰も気付かなかったのに。
水木は「本当?」と聞くと、しょこたんは、「悪魔の基地をこわすため」の所を「悪魔の基地を守るため」って歌ってましたよ。
「守っちゃ駄目じゃないですか(笑)」って。しょこたんは衣装替えの最中でも、ちゃんと聴いていたのだ。
ごめん、水木一郎の写真はない。
さて、お待たせしました!次回から、しょこたんの30才のバースディ・ライブのレビューを4回に分けてお送りします。
予習(または復習)は、イースター、と、中の人
BGM.野村義男「待たせてSorry」
つづく


しょこたん30才のバースデー・ライブ~5/4-①

4/Ⅴ.(水)2015 はれ
4公演の1発目は、チケット運が良く最前列中央。
5/4は、29才最後の日、20代最後のライブであり、しょこたんも緊張。
その緊張が直に伝わってくる近さ。
高3の時、ビジー4のライブに友人と行き、客が僕ら2人でビジー4より少なく緊張したのと似てる。
お祝いだから、皆、サイリウム持参だが、僕は手ぶら。
すると、左隣のおじさん(と言っても、きっと同い年くらい)が「これ良かったら。単色ですけど」と、
赤色のサイリウムを貸してくれた。
右隣は2人組の女子高生でとにかく活発、にぎやか。
客層は老若男女だが、こんなクラスカーストの上の方にいそうな子も来るんだ。
前説の、あばれる君、の言動にも一々何か返している。
そして彼女達のすごいのは、全曲しょこたん、もしくはバックダンサーと同じ踊りが出来るのだ。
コスプレもしてないし、しょこたんのTシャツを着てなきゃ、誰のファンなのかわからない。
舞浜アンフィシアターのシートは前の席との間隔が広くスペースがあり自由に踊れるのは結構だが、
その度に、彼女のそよぐ髪や伸ばした手が僕の頬の辺りに触れる。
しかし、彼女らは、若いってそういうことなのかな、まるで正義は我にある、と言うようで、謝りもしない。
それで、こっちがよけないと、「痴漢」呼ばわりされたらたまらない。
こっちの潔白を示すのに隣のおじさん(と言っても、ほぼ同い年)だけじゃ役不足だ。
ま、そんな事態は杞憂だった訳だが。
そんなことに気を取られてるうちに、ゲスト出演などで、しょこたんの緊張もとれ、場が暖まり、ライブは進む。
しょこたんが、「この曲はピンクで統一してくれたら嬉しいな」とサイリウムの色を指定。
おじさん(赤のサイリウムを貸してくれた、多分、同い年)が申し訳なさそうな顔をするから、こっちも恐縮。
すると、隣の女子高生2人が自分達のサイリウムを僕の目の前に出して、
「これでピンク、使いなよ」と一人が言い、、もう一人が「2本持ちで」と、二人分を貸してくれる。
<いいの?>と僕。答えは、「モチのロン」。
<触られて、キモイとか言わない?>と僕。
「言わないよ」と一人が言い、もう一人が」「暗いこと言わないの!」と、サイリウムを押し付けた。
暗い?…そんなこと、親にも言われたことがないぞ。
「私達、サイリウム使わないから」と一人が踊る準備、もう一人も同様に「なくて平気だから」と。
<そうでしょうね…>と僕が言い、そのやりとりを見たおじさん(ほぼ同い年)が、「撤収します」と単色のサイリウムを引き取った。
曲はパンチライン。フリがパンチラする歌で、2人はクルっと回ってパンチラする。
奥の子が、僕を直視して、手を開いて、自分の顔の前で、指を小指から順に折り畳んで、
カモーン、みたいなポーズをとって、こちらを挑発。
僕とおじさん(同い年)は、ステージより、2人のパフォーマンスに釘付け。
この曲は、でんぱ組、とのコラボで。明日は、ゲストが、でんぱ組と小林幸子だから楽しみだ。
そして、ラストの曲は、しょこたんがバックダンサー3人と計4人で肩を組んで歌うのがサビだが、
そこで2人は僕の背中にも手を伸ばして来て、即席ユニットを組む。
そして、「隣の人も」と僕に顎で指示を出す。
そうか、あくまでも、ステージと同じに、か。すごいな。とりあえず、女子高の先生は大変だ。
こんな感じになる。↓。

しかし、僕は高1の夏、鰻屋のアキモト君とその友人に誘われて、「南こうせつのサマーキャンプ」と云う、
つま恋でやるオールナイトのライブに行ったことがある。↓。

前の晩、アキモト君ちに泊まった。
そこに出てきたアキモト君のおばあちゃんが、僕の寝る部屋を案内してくれて、振り向きザマに笑って、
「猫のシタイみたいな部屋で」と奇妙な笑い声をあげた。
僕が<猫の死体?>とビックリしてると、アキモト君が「猫の額、だよ。狭いって意味さ」と解説。
おばあちゃんは、「あたしは江戸っ子だから、ヒ、と、シ、の区別がつかなくてね」って、
ババァ、ヒ、と、シ、の区別、ついてんじゃねぇかよ!
当時はフォークがニューミュージックに魂を売り、プロテストソングとか反戦歌などなくなり、
愛とか恋の歌を、やわに、夜通し歌ってる訳ですよ。
オールナイトのライブの雛形は、「拓郎とかぐや姫のつま恋」にあると思うが、
原型は、中津川フォークジャンボリーやウッドストックにある。
夕方から始めて、深夜を越して、陽が昇るまで、夜通し、徹夜でやるライブだ。
若い男女が集い、そこから恋が生まれる幻想もあった。
だが、僕らはまだ高1でその集団に溶け込むには少し若かった。
南こうせつのサマーキャンプでも、エンディングに近付くと、日の出とともに、仲間意識が高まり、
若者達が輪になって踊るのである。それはその場の強制力のようであり、そうしないとならないような凝集性を生む。
アキモト君たちは何度かその輪に入ろうと試みていたが、僕は気が進まなかった。
なぜなら、徹夜明けの男のギラギラした女へのまなざしの中に、僕のようなチェリーボーイが参入したら、
オンナ達も徹夜明けで興奮していそうだから、ナオンの欲望が一気に僕に集中して、
(何故か、僕ら、にとは思わなかった。あくまで、僕に。アキモト君、ごめんね)
面倒くさい色恋沙汰になりそうだったからだ。
僕は男子校だったので、男の嫉妬は女の嫉妬と同じくらい面倒くさいものだと、よく知っていた。
だから僕は世代的なものもあるが、このサマーキャンプの洗礼のせいで、余計、コンサートで一体になるという空気に
嫌悪感があって、反発があって、馴染めず、遠ざかって、縁遠くなって、回避的になって、疎遠になって、孤立していて、
それを正当化していた。だから、ライブでは地蔵のようにしている。
しかし、まさかの、しょこたんLV29最後の宴で、15の夏にやり残した課題をクリアしたのである。
僕がこの年になってリベンジ出来たのである。だから、皆も出来るさ、きっと。
だって、北山修が、25才のばあすでい・こんさあと、「サムの朗読」で言っていたように、
「青春に終わりはない。始まりだけである」、だからね。
BGM.しょこたん・でんぱ組「PUNCH LINE」
つづく


しょこたん30才のバースデー・ライブ~5/4-②

4/Ⅴ.(水)2015 はれ
夜の部は、後ろの方の席。
とりあえず、サイリウムを買いました。
周りに気を使わせちゃいけないからね。学習効果って奴です。↓。

 
 

会場では、7色に変わるサイリウムが、そのイベントごとに売られるので、
熱烈なファンはその度に購入するから、2本3本持っている人もいる。
パフォーマンスステージの猛者など、指の間に1本、つまり片手に最大4本、両手に8本持ってたりする。
すごい人は、さらに口にくわえたりするから、すごすぎて笑える。
はじめてしょこたんのライブに言った頃は、こんな風にオタ芸をする人がいっぱいいた。
オタ芸をしたりレイヤーが集う場所が、世間にはあまりなくて、しょこたんが受け皿になってるのかと思ってた。
僕がはじめて行ったのは、野音かな。
一人でライブに行くのが嫌で、お友達がいない子もみたいに、人形をリュックに入れてったんだ。かつての野音の記事
初日のライブが滞りなく終って、舞浜駅への帰り道、突然「ねぇ、これからランド行くけど、行かない?」と声を掛けられた。
誰かと思ったら、1ステージ目で「パンチラ」してた女子高生2人組み。
なんでも、「今から行けば、パレードの時間だから、アトラクションに乗り放題!」と誘われた。
僕は、<明日も2公演あるしなぁ、それに君らと行くとたかられそうだしな>、と答えてると、いきなり、花火が鳴った。
彼女らは機敏で、携帯でシャキシャキ写真を撮りながら、「ホラ、少しはディズニーっぽいもの撮ったら?」と僕に言った。。
せっかくなので、僕も携帯電話を出して、写メを撮ってみる。
しかし、花火と言うのは、なかなか撮るのは難しくて、
シャッターを切ると花火が消えてたり、だからと言って早目に押すとまだ花火が開く前で。
何枚か撮ってみて、<ま、いいか>と思える写真がようやく一枚撮れた。
自慢しようと思って、<どう?>と2人に見せようと振り返ったら、彼女らはそこにはいなくって、ドロンと姿を消していた。
下が、僕が撮った花火inイクスピアリ。↓。

これで29才最後のライブが終わり。明日は、しょこたん30代最初のライブだ。
BGM.中川翔子「空色デイズ」
つづく


しょこたん30才のバースデー・ライブ~5/5-①

5/Ⅴ.(木)2015 はれ
会場の空気が出来上がっていた。前説にもアンコールがおきる程。
あばれる君は、「前説でアンコールいただくのは、はじめてです」とマジで言っていた。
志の輔がパルコの何ヶ月連続公演をやる時、必ず千秋楽に、
「今日のために練習を重ねてきました」と言うギャグを言う約束があるが、そういうのはあるのかもしれない。
仕上がり度で言うと、二日目の昼(つまり今回)が1番だったと思う。
今回の席は2階席の前の方、3回目の公演にもなると、なるほど、ここはこういうことかと判ったりもした。
僕の周りは、20代の女子達に囲まれ、左隣の一人で来てた女の子が、お誕生日ソングのサビの、
♪願いをこめて、リボンをかけて♪
の歌詞の時に、サイリウムをクルクルしてリボンをかけるみたいな仕草をすると良いとレクチャーされた。
こんな可愛い子(普通の子)がしょこたんのライブに来るんだぁと思った。
BGM.中川翔子「make a wish」
つづく


しょこたん30才のバースデー・ライブ~5/5-②

5/Ⅴ.(木)2015 はれ
しょこたんは雨女で、爆笑問題の田中も雨男。
二人で降水確率0%の沖縄にロケに行ったら、見る見る晴れ間に暗雲たちこめて台風が来たという逸話がある。
しょこたんのライブやバスツアーはいつも雨だった。
それが、いつからかしょこたんは、雨女じゃなくなった。2日間快晴だったし。
4公演ラスト。WOWOWの放送が入ってた。
開演前にファンの代表からメッセージカードが座席に配布されて。アンコールの際の「おねがい」。
そう言えば、しょこたんと言えば、アンコールの際に、客席が「空色デイズ」を歌うのが定番だが、
昨日の夜の部は一切、「ソライロ」のコールがなかった。
これは、今回、僕もすごく思ったのだが、客層が変わったのだ。しょこたんが雨女じゃなくなったように。
今回の記事では、そこを少し掘り下げてみたい。
4公演をやり通したしょこたんは感動して、「ぼっち卒業」宣言をした。
10代はひきこもりで、ぼっち星に生まれたと思わないとやってこれなかった。
20代はライブ。皆との出会い。夢がかなった。
30になり、この2daysたくさんのファンとゲストに囲まれての、ぼっち卒業宣言、だ。
でも、これ大丈夫かな?
ファン、離れないのかな?
「もうオレ(ワタシ)はいらないのね…」みたいな。
でも、今日の様子を見ていたら、それもないね。
皆、しょこたんの自己実現に我が身を投影してみているみたいだし。
特に20~30くらいの若い女性ファン、それも非オタクっぽい普通の感じ、が多かった。
しかし、年を重ねたアイドルに若いファンが新たにつく、というのは珍しいことだと思う。
今日のファン代表からのメッセージは、昔を知らない新しいファンが外来種のように増殖してる危機感ともとれる。
なぜ、しょこたんなのか?
その鍵は、「今を生きる」ではないだろうか。
精神医学的には、我々は、今を生きる、のを前提とすると、過去に生きる人を、うつ、未来に生きる人を、不安と定義する。
うつ、の人は時間軸が過去へと向いてるから、何でも「あの時ああしとけば」「あの時ああしなかったら」と発想する。
一方、不安な人はそのベクトルが未来へ向いてるから、「この先どうなるのだろう」「こうなったらどうしよう」と、
先取り不安になる。
だから、精神科医は「我々は今を生きるんです!」と言うが、
その背景には「過去があるから今があり、今をしっかり生きることが未来に繋がるのです」ということがセットなのです。
しかし、今の若い人達(若くない人もそうだが)は、今を生きるのが精一杯で、過去も未来もみてる余裕がない。
「今を生きる」のではななく、「今だけを生きている」。
今回の2daysで、予定調和的に結論めいたものは、
水木一郎の言う「今が一番楽しい」(水木はしょこたんの倍の年)、
小林幸子の言う「年をとればとるだけ楽しい」、
「しょこたんは、今を一生懸命生きてるから素晴らしい!」は非の打ち所がなく、
ゲストにその点をリスペクトされ、「年齢なんか考えないで!」と激励されて、
(これだけ、30、30、とあちこちに書いてあるから、それはそれで矛盾してて面白かったが)
「いつまでも自分らしく」「好きなことをして」みたいなことを言われていた。
そんな生き方の啓蒙が、どうも腑に落ちなかったのだが、これが実際にはスムーズに受け入れられていて、
オタク系ファン代表が警告を出す程、ファンは新陳代謝されていて、
それも若い女子が多くて、ある種、「しょこたん的生き方」みたいなものに皆が惹かれ出している。
これは危険なものを背負わされることになるのではないか?
そんなことしたら、しょこたん、おなか壊しちゃうぞ。
そんな「自己実現」とか「ぼっちが陽の目をみる」とか「こんな私だって、いつか報われる」なんてサクセス・ストーリーは、
AKBの指原さんとか、でんぱ組にまかせておけばいい。
しょこたんが背負わされて走らされようとしてる道の先に、言っとくけど、水木や幸子はいないぞ。耳など貸すな。
そんなものを、しょこたんに背負わせてはいけない。オレが阻止する。
今回は、しょこたんの30才のバースディ・ライブのレビューだったが、実はしょこたんは、32、という数字を何度も口にしていた。
32、はしょこたんがとても大切にしてる数字で、敬愛するブルース・リーが死んだのが32才。
そして、しょこたんの父親が死んだのも、32。
もう正直、今回でしょこたんのコンサートはやめようと思っていた。
去年のバスツアーは、ベルハーの2ndワンマンと日程がダブり、ベルハーをとってしまった。
しょこたんは、ぼっち卒業、だって言うし、もう見届けたと一瞬思った。
しかし、何やら雲行きがおかしい。
今回、ライブで流されたVTRで、中川翔子の歴史みたいなものを振り返る映像があったが、
それをみたしょこたんの感想が、「走馬灯」。
走馬灯、って死ぬ時にみる、思い起こすものの表現じゃん。
にわかによぎる悪い予感。しょこたん、32才、死亡説。
僕はしょこたんの応援をここで一区切りにしようと思っていたのだが、33までは見守ろうと思い直した。
33、って女の本厄じゃん。
BGM.中川翔子「愛いっぱい、せいいっぱい」
つづく


しょこたん30才のバースデー・ライブ~エピローグ

1/Ⅷ.(火)2017 曇り
しょこたん30才のバースデー・ライブは、2015年の5/4&5/5に行われたので、記事にするのに2年以上かかりました。
しょこたんは、現在32才(!)ですが、2020東京オリンピック「マスコット選考検討会議」のメンバーに、委員として選ばれたり、
手塚治虫原作のちょっとブラックなショートな作品「上を下へのジレッタ」のミュージカルに主演女優として出たり、↓、

夏休みに公開される「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」に声優出演決定。
役柄は、ポケモンセンターでポケモンを回復してくれるお姉さんの“ジョーイ”さんです。↓。

今年もバスツアーやディナーショーと大活躍です。
人の寿命を勝手に決めるな、って話しでした。しょこたん、32才、絶好調です。↓。

皆さんは、ミスiDをご存知でしょうか?
講談社が主催する女性アイドルオーディションだが、プロアマ問わず、美少女原石のみならず、ひきこもり、サブカル系、
など、ちょっとユニークなオーディションです。
ミスiD2018は、ゲスの極みと未成年飲酒騒動になった、ほのかりん、が復帰の場に選んだことで注目度がアップしていて、
個人的には、ゼアゼアを脱退した、さえき、がベルハーっぽい衣装で出てることに関心がある。
そのミスiD2018のテーマが、「ぼっちは、世界を変える」だ。
あれから2年、時代がしょこたんに追いついた。
BGM. ボブ・ディラン「時代は変わる」