もしもタヌキが世界にいたらの夢

29/Ⅶ.(木)2010 小雨、雨、蒸し暑い
オレの友人は、石段の所でタヌキにちょっかいを出された。
2人でタヌキの檻まで‘お礼参り’だ。
タヌキは「こないだの奴か」と鼻で笑い、高飛車に「お前は、何年だ?」と聞いてくる。
オレの友人は、うっかりスモックを着たままで「い…1年だよ」とやや、ヤケになって答える。
すると、タヌキは完全にナメ腐ったように「1年?」と聞き返し、
仲間のリスやウサギとよってたかって「フンコロガシ野郎だ」と馬鹿にして笑う。
檻の中から、タヌキの毛のまじったフンを蹴りつけて来た。
さらに仲間うちで多数決をとったりと、汚い手口だ。
オレは、冷静なスズメに多数決を取り直してもらったら、8―0でタヌキが悪い、という結果だ。
当たり前だ。
オレは一気呵成に、
「ここの支配者に、お金を払い、あのタヌキを買い取って、タヌキ汁にしてしまおう」と強硬案を打ち出す。
オレの友人は、
「それは名案」という顔をして、タヌキはキツネにつままれたような顔をしている。                                             オレの友人は、「いつにしましょう?どうしましょう?」と揉み手をしながら、
「あなたはスガイ教授と仲が良いから、そのルートで」としつこく頼ってくるので、
オレは「まぁ、2・3日、様子を見て、それでもタヌキに反省の色がなければね」となだめた。
元の石段を引き返す。ここは勾配がかなり急だから注意が必要だ。
ミニFM局が見えてきたら、もう海辺だ。
オレは、マリンブルーのトレーナーの袖を長くして着て、オレのイニシャルは‘TATZJI’かなと考えながら、
道路を渡り自販機のDr.ペッパーを買いに行く。
Dr.ペッパーは、おばあちゃんも最近、飲んでいるという。
BGM. ユミ(ソフトクリーム)「もしもタヌキが世界にいたら」


ちあきなおみの夢

22/Ⅶ.(木)2010 猛暑
炎天下。ファミレスの駐車場の片隅にて米軍兵2人としゃがみこんで煙草を吸っている。                                        
「安保条約を延長しないと、基地周辺の住民とちあきなおみを守れなくなる。これは重要な問題だ」と
若い兵士は熱く語った。
しかし、僕はそれよりも好みの煙草があと一本になり、もう一箱買っておくのだったと後悔する。                                    駐車場一体に、ちあきなおみの「喝采」が流れている。
歌詞の一言一言が心に重く響いてくる。
僕は意を決し、ファミレスの中に入る。「喝采」が大音量で耳に飛び込んでくる。
♪暗い待ち合い室~♪。奥に要人がいるはずだ。
♪話す人もない私の~♪。その人物と直接交渉に向かうのだ。
♪耳に私の歌が通り過ぎてゆく~♪。ちあきなおみを助けなければ。
生まれて始めて、歌がこんなに意志を示してきた夢を見た。
BGM. ちあきなおみ「X+Y=LOVE」


少女はいつも

21/Ⅵ.(月)2010 快晴
 少女は、1人でお化け屋敷に入るのが、全然怖くない。    
  お化けは、‘嘘こ’の「のっぺらぼう」しかいないし、お化け屋敷にも自分しかいないから。 
 「のっぺらぼう」は、いつも「バナナ、バナナ」と言っていて、少女の弟を食べてしまう。  
  だけど全然く怖くない~  だって「のっぺらぼう」は、パイナップルと女の子は食べないから。 
 弟が食べられて、少女は悲しくなるが~すぐに笑ってしまう。
BGM. アネット「パイナップル・プリンセス」


時代屋の女房

19/Ⅵ.(土)2010 はれ
夏目雅子と「時代屋」でお酒を呑んでいる夢を見た。
つまみはコチの刺身、牛肉を葉っぱにくるんで焼いた物、まこガレイの唐揚げ、店員は石野真子。
夏目雅子と伊集院氏の問題になったところで、僕は
<それは2人の問題だ」>応えたら彼女は泣き出した。
そんなことは重々承知だし皆なにもそう言われている、と。
僕は精神科医でありながら皆なと同じ発言をして彼女を傷つけてしまったのだ。
悪かった、と謝った。
夏目雅子は急にビクッとして
「殺されるかと思った」と怖がった。
君を怖がらせてごめんよ。
大丈夫、エリマキトカゲが君の味方さ。
<そういえば、僕は小さい頃、ワニを飼っていたよ>。
「私はコオロギやカブト虫を家で放し飼いにしていたわ」。
彼女の恐怖心が和らいでくれた。
それにしても、夏目雅子はもう死んでいるのではなかったっけ?
人間というものは、死んでもまだ死を恐れるものなのか? 
死人も人間だ、平等なのか。
BGM. 夏目雅子「Oh!クッキーフェイス」


TVの国からキラキラ

16/Ⅵ.(水) 雨のウェンズデイ
最近みた夢。
◎ダウンタウンの浜ちゃんと松ちゃんが、僕をプールに落とそうと画策している。
番組の企画か?親しみを込めたおふざけか?
◎石野真子がCM女王に返り咲いた。
◎中山美穂が「ラブラブ電報をもらって嬉しい!」とCMに出ている。
懸賞は、テレフォン・カード。
◎三河屋温泉に泊まる。
どのチャンネルをまわしてもテレビは「忍者ハットリくん」しかやっていない。
BGM.  田原俊彦「ハッとして!Good」


ゴマスリ行進曲

10/Ⅵ.(木)2010 はれ
突然、何の前ぶれもなく僕の部屋に植木等がやってきた。
僕はディスコグラフィーをめくりながら、
と軽い気持ちで聞いてみると、
何と!
その場で僕一人のために植木等が「ゴマスリ行進曲」を大熱演で歌ってくれたのだ。
映画『日本一のゴマスリ男』のテーマ曲だ。
クレージーの曲は劇中歌でさえ全曲知ってるつもりだったが、
この曲だけは細かい部分の歌詞がうる覚えでせっかく目の前で植木等が歌ってくれるのに
一緒に口ずさめないのはファン失格か…。
一瞬、そう思ったがそんなことは小さい小さい、現に目の前で僕のためだけに植木等が歌ってくれている、
この幸せな瞬間だけでいいじゃないか、と心底思った。
植木はまるでチャップリンのようなイデタチでシルクハットに付け髭をつけ、手拍子を、
♪パン!パン!パン!パパ~ン・パン!♪、
と打ちながら部屋にいっぱいの風船をアグレッシブに蹴りながら体全体で「ゴマスリ行進曲」を歌ってくれた。
僕はナンって幸せなんだろう~。
そんな夢を見た。
先日、爆笑レッド・カーペットで、
「みなさん、こんにちわ。浅倉南~、39才です。アハハハ~。
こないだ『イヤッーホー!』という自分の声で目が覚めたの~。
なんの夢を見ていたのか思い出せないけど~。
夢の世界に戻りたい!
飲むユンケルの値段が~ドンドン高くなる~!OK~!」という、
いとうあさこのリボンの演技にシンパシーを感じた。
BGM. ハナ肇とクレージー・キャッツ「ゴマスリ行進曲」


コカコーラ・レッスン

2/Ⅵ.(水)2010  はれ
こんな夢を見た。
ベスト10番組の段田男のセットの饅頭を僕が食べてしまった。
おかげで番組の段どりはメッチャクチャ。
仕方なしに、即興で超ドタバタを僕と段田男で繰り広げる。
その内、賑やかし芸人達が集まって来て人間ピラミッドや相撲を取り出したから後は任せた。
僕は海岸通りを抜け防波堤へ出る。
テトラポットに腰掛けてポケットに入れてきたコカコーラの缶をよく振ってから開けた。
プシュッ。
たくさんのコトバが文字や記号に因数分解され上空を染めてゆく。
コカコーラ・レッスンみたいだ。
それに5月も終わりだというのに、何と寒い沖縄だろう。
BGM. ARB「ダン・ダン・ダン」


国民的漫画の夢を見た。

21/Ⅴ.(金)2010 はれ 暑い…
のび太は、しずかちゃんの気をひこうとお札に化けたりルビーの指輪に化けたりするが
「そんなのじゃ~」としずかちゃんは見向きもしない。
二人の心のズレを利用して未来の商人が現れて、竜の泳ぐ水墨画にしずかちゃんを閉じ込めてしまう。
のび太はその絵を見て不審に思うが、まだ気付いていない。
どうする?ドラえもん!
BGM. サディスティック・ミカ・バンド「墨絵の国へ」


皇室アルバム

19/Ⅴ.(水)2010 くもりのち雨
こんな夢を見た。
新天皇をうしろに乗せ藤巻運転手の車の助手席に乗って移動する。
皇太子さまが新しい天皇につく披露の式場まで無事送り届ける任務だ。
到着すると券売機でチケットを買うシステム。
「おじさん用」「おばさん用」「夕焼け用」「お兄さん用」「とんかつ定食」の種類がある。
一つ目の部屋には電灯から2本のロープが吊る下げられていて、
それを腕の力だけで登るのが皇室に伝わる遊戯なのだ。
次の部屋はごはんを食べる部屋だ。
そこで僕は皇室関係者に別室に呼び出され条件を提示される。
「毎月9000万円づつあげるから、ここから先のことはブログに書かないで下さい」。
豪華な料理が目の前にある。
BGM. ムーディー・ブルース「サテンの夜」


カラスの飼育

18/Ⅴ.(火)2010 はれ
自動車免許の取り直しをするため、朝から中庭で猛特訓を続けるカラスを見つめる男の目はあたたかい。
鳥が空を飛ばずに、ずっと中庭を歩いているのはかなり根気が必要だろう。
男がこっそり木からピアノ線を張り餌を地面ギリギリに吊るした工夫の効果もあるようだが、
男はソッと僕に打ち明ける。
「字も読めないカラスにテストを受けろ、というのがどだい無理な相談ですよ」。
まったくだ。そんな夢を見た。
スペインのことわざに「カラスの飼育」というのがあって、あっもう夢の話ではないです、
カラスにいくら愛情を注いで育てても目玉をくり抜かれてしまう非道い仕打ちを受けるという意味らしい。
僕はあまり映画には詳しくないが、昔「カラスの飼育」という超能力が身についたと思い込む少女の映画を観たことがある。
アナ・トレントという天才子役がすばらしい演技をしていた。
アナ・トレントは「ミツバチのささやき」という映画でフランケンシュタインを信じ込む自然児みたいな幼女の役をやっていて、
「エル・ニド」という映画では美少女に成長し少女の気まぐれさや攻撃性を見事に表現していた。
「カラスの飼育」は年代的にその間くらいの作品ではなかろうか。
アナ・トレントをせっかく思い出したので、もう一度、観てみよう。全然、記憶と違うかもしれないし。
BGM. ザ・ブルーハーツ「トレイン・トレイン」