22/Ⅶ.(土)2017 朝から番犬に吠えられる。セミの鳴き声が聞こえた。
心理テストには質問紙法と投影法があります。
前者は自分の自覚症状や性格傾向を数値化して目でみれるようにしてくれて便利です。
一方、後者は深層心理をみますから、質問紙と違って何をテストされてるのかわからず誤魔化しが効きません。
心の奥底を心理テストに映し出すのが、投影法たる由縁です。まさに、もう一人の自分に出会うチャンスです。
カワクリ心理部門ではマニアックな心理テストも取り揃えてあります。
カウンセリングには抵抗あるけど、もう少し自分のことを知りたい、という人にはおすすめのコースを作りました。
たとえば以下のものが代表です。
現物を出すのは後のお楽しみが減るので、受付の大平さんに類似品「なんちゃって心理テスト」を作ってもらいました。
①ロールシャハテスト
元々、ヨーロッパの子供の遊びだったみたいです。左右対称のインクの染みをみせて何にみえるか聞くテストです。
あいまいな物を無理矢理何にみえるか答えなければなりません。「インクの染み」という答えはNGです。↓。
これは、「逆さまにした方が皆さん、想像しやすそう」との作者の提案で、ひっくり返してみました。
何にみえますか?。↓。
②P-Fスタディ
Pはピクチャー、Fはフラストレーション。ムカつく場面のひとコママンガの吹き出しにセリフを書きます。
自分の内面を投影させるため、テストのマンガは表情や髪型などがあいまいで限定しにくくなっています。
主に、怒りの矛先や怒るとどんな対応をするかとか、
始めは我慢してるが最後に切れる、とか、始めは抗議するが疲れるとあきらめる、などのパターンもみれます。
スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」でも登場しました。
下が、大平さん版P-Fスタディ。↓。
③SCT(sentence completion technique:文章完成法テスト)
書き出ししかない不完全な文章の続きを書いて文章を完成させます。
これが何故、投影法かというと、この質問に対しては色んな答えが出来るはずです。
それを一つだけ書くことで、その人が何に囚われてるとか執着してるとか固着してるかをみます。
逆に、答えにつまる、なんてのも意味がありますね。国会答弁の「記憶にありません」みたいで怪しいですね。
下が、大平さん版SCT。↓。
④TAT(Thematic Apperception Test:絵画統覚検査)
意味ありげな絵画をみて、物語を作ります。
こども版もあって、その中の一枚はRCサクセションのシングルマンのレコードジャケットになっています。↓。
シングルマン、は名盤なのですが、一時期は廃盤でした。ファンの再販運動があってレコード会社がわびて復刻されました。
まさに日本の音楽業界の本質をみる目をテストした結果になった訳です。
下が、大平さん版TAT。皆さんもやってみましょう。出来るだけ想像力を働かせてドラマチックな物語作家になって下さい。
過去にどんなことが起きていたのか?そしてこの絵の場面では何が起きているのか?
登場人物達は何を考え、どう感じているのか?さらに今後物語りはどう展開して行くのか?
その辺の紙片にでも書き留めてみましょう。↓。
どうですか?意外と難しそうじゃないですか?興味のある人は、受付に。カワクリ心理部門が作ったパンフレットあります。
己を知り敵を知れば百戦危うからず、です。まずは順番通りに、己から。
BGM. 中山千夏「あなたの心に」