もしかして外科医?

21/Ⅲ.(木)2013 はれ
その朝、目がさめたら、となりに知らない美人がいた。
彼女はとっくに起きていて、「やっと起きた。遅刻」と僕に言った。
それは、まだ病棟実習をする前だから、大学の3年か4年の頃のはず。
僕は、友達と、大学の近くの街で呑んでいた。
たまたま、その店でとある運動部がコンパをやっていたので、そこに顔を出した。
その頃の運動部は2次会以降は最上級生が払う、という暗黙のルールがあったから、うまいこと紛れ込んで、
ただ酒にありつこうと考えた訳だ。
その作戦はまんまと成功して、僕は3次会のパブにもなだれ込んだ。
そのパブでは、第一外科、通称「1外(いちげ)」が飲み会をしていた。奥の方で外科の医者と看護婦さんたちが騒いでいた。
僕らのグループの最上級生の6年生は、1外の方々に挨拶に行っていた。「お前も言って来い!」と言われるまま、
僕は挨拶に行き、そこで呑んだ。
気が付いたら、結構、夜も更けていて、僕は「ところで、お前、誰?」とか言われてた時には、
最初に呑んでた友人も運動部のメンバーも皆、帰っていて、僕1人だけ、1外の人達と呑んでいた。
1外のスタッフは、普段、ハードな仕事なので、飲み方も豪快だった。
忙しさやストレスと、飲み会の発散の仕方は正比例すると思う。
救命救急の飲み会に参加したことがあるが、そこでは「パイ」が飛び交っていた。ケーキのパイである。
看護婦さん達が、医者の顔面めがけて「パイ」をぶつけるのだ。普段の憂さ晴らしなのか?
こうやってバランスをとってるのか、と興味深く、上級医の顔に付く生クリームを観察した記憶がある。
話は戻るが、僕は1外の飲み会に最後までつきあい、病院の近くに住むナースの家に皆で雑魚寝したのであった。
医者や看護婦は偉いもので、あれだけ呑んで騒いでも、翌日、休まないのだから。
それに比べて学生は、僕などは、甘いのだ。
そう、僕が目をさましたその部屋は、1外のナースのアパートだったのだ。
彼女は、僕に、「将来、何科に行くの?」と聞いた。僕は、「精神科」と答えた。
彼女は、「プシコ?意外ね。外科にしたら?」と真顔で言った。
当時は、都内でも郊外は畑などがあって、僕は彼女のアパートから学校に行く路を教わって、あぜ道のようなところを歩いて行った。
すると、向こうから畑仕事を終えた、おばあさんとすれ違ったりして、僕は何か後ろ暗い気分にさせられた。
僕が、彼女にあったのはそれっきり。
医学生が病棟のナース・ステーションに顔を出すのはそんなにおかしなことでもなかった。
それに泊めていただいたお礼を言いに行くのは、むしろ人間として当たり前なのかもしれなかった。
正直、何度か、会いに行こうかな、という誘惑と戦った。だけど、僕は行かなかった。
もう1度、彼女と会ったら、僕は自分の描いている人生の線路が違う方向に行ってしまう危険を予感していたのだ。
BGM. 市川染五郎「野バラ咲く路」


久々の田のつく人

19/Ⅲ.(火)2013 はれ
まずは、大岡山・ランチ・グルメ情報から。
この日、徳田さんとお昼に訪れたのは、おなじみの中華料理屋。
僕は、ボリューム満点の「スペアリブ丼」と「小坦坦麺」のセットを頼みました。
見た目より、意外とあっさりです。↓。

さて、今日から、受付に「富田さん」という新メンバーが加入しました。教育係は、天明さんです。
今週、2人は早番です。天明さんが富田さんに親切に教えながら仕事をしています。
会計がちょっと、いつもより時間がかかったら、そのせいです。すみません。
僕も経験がありますが、新人に教えながら仕事をするのは、通常の2倍以上に時間がかかりますね。
1人でやったら簡単にすむのを、丁寧に教えながらやるのだから、天明さんも大変です。
下は、早速、天明さんと富田さんが植物係として用意した「いとぎく」です。↓。

しかし、カワクリに久々に「田」のつく人が入りました。
一時期は、ナース「塚田」、心理「徳田」、受付「岡田」「吉田」で、
川原センセーは苗字に「田」の字の付く人を採用しているという都市伝説めいた噂も流れたものです。
そういう訳で、久々の「田」の字の人です、富田さんを皆さん、よろしくお願い致します。
BGM. 芳本美代子「白いバスケット・シューズ」


真冬の帰り道

14/Ⅲ.(木)2013 はれ、風が強い
新しく受付に入るメンバーが決まりました。頑張って、面接した甲斐があるはずです。
「お知らせ」にも書きましたが、しばらくは、新メンバーへの教育に力がかかるので、新患はGW明けまで診れません。
しかし、ここ1年の受付の出入りは、目まぐるしかったな。5人やめて、6人入ったのかな。まるで回転ドアみたい。
同じ科の友人や先輩や後輩からは、さまざまな励ましや、アドヴァイスをいただいた。でも、皆、それぞれだよな。
人それぞれだよ。そりゃそうか。
ある人は、「受付は、2年毎に替えるのが、丁度いい」と言う。
 →受付は、「顔」だから長いこと勤めて欲しい。
ある人は、「君のところは遅くまで働かせすぎなんじゃない?昼も閉めないし。労働条件が悪いんだよ」と言う。
 →二交代制にしてるよ。それに、今回の応募だって、たくさん来たけど…。
ある人は、「無駄な仕事が多いんじゃないか?なぞなぞ、とかやめたら?」と言う。
 →うーむ、確かに…。そんなのやってる時じゃないのかな?。
ある人は、「他人に求めすぎなんだよ。要求水準が高すぎる。君の求めるような人は、クリニックなんかに務めない」と言う。
 →そんなことは、ないだろう?。そんなこと言うな。
ある人は、「面接時間がもったいない。君の時給、いくらだと思ってるの?その時間、よそでアルバイトしてごらん」と言う。
 →実際、計算して金額出してみたよ。「たとえば」の話なのに。
ある人は、「先生の体が心配です。過労死しますよ」と言う。
 →大丈夫。君と違って、休みの日に、ゴルフとかしないから。
ある人は、「よほど変なことさえしなければ、受付は誰でも一緒ですよ。」と言う。
 →反論する気がうせる。しかし、こういう人こそ、孤高と言うべきか。
でも、人は人だ。うちは独自色を打ち出して行くのだ。これからも。どこまでも。
今回の採用面接で、一番工夫したのは、1人に複数回、会って、僕の考えを伝えて反応の良かった人を選んだこと。
精神科医療とは何をすべきか?その中でカワクリのすべきことは何か?カワクリのアイデンティティーを確立するのだ。
後は、臨床心理士の人選だ。ふー…。
もう、ブログの記事に採用面接絡みのことを書くのは、終わりにしよう。同じことの繰り返しになりそうだから。
そうだ!、タッチの南ちゃんについて書かなきゃだった。去年の年末に、新春第1弾に書く、みたいなこと言ってなかったっけ?
しかし、あれはあれで体力のいる記事だから、しばらく経って落ち着いてからになりそうです。
まぁ、誰も期待してないテーマだろうけど。とは言え、何故に今、「タッチの南ちゃん」なんだ?カワクリ、どこへ行く?
BGM. ザ・モップス「何処へ」


君主論

12/Ⅲ.(火)2013 はれ、暖かい
職業柄、家で仕事の話はしないのだが、採用面接をしてることくらいは、家族は知っている。
それでかどうかは知らないが、先日、下の子が、「これ読めば?」と一冊の本をくれた。
それは、マキアヴェッリの語録集。
マキアヴェッリは「君主論」の著者ですが、マキアヴェッリという人自身が君主だった訳ではないようです。
マキアヴェッリは君主に遣える身で、その視点から理想の君主像を提案したのが、「君主論」ということのようです。
そんなマキアヴェッリの語録集には、現代でも通じるリーダーシップの有り方が書かれているのでしょう。多分。
ひょっとしてブログとか読んだのかな?。下の子なりの思いやりなのでしょうね。僕は就寝前に読んでいます。↓。

しかし、この本は、アインシュタインの「相対性理論」に匹敵するものがあります。読み出して、1分もしないで眠りにつく。
BGM. ザ・ビートルズ「デヴィル・イン・ハー・ハート」


仲良し

7/Ⅲ.(木)2013 はれ、暖かい
ここのところ、ブログで「焼肉ハンター」や「ブリしゃぶ」に行ったと書いているから、
「センセーはスタッフにやさしい」と言うコメントを頂く。同様に、「スタッフといい関係だ」とも。
まぁ、確かに仲が悪くはないが、こういう記事で気分を害する人が一定数いるのは承知だ。
内輪の和気あいあいを見せ付けられて羨望する人もいるだろうし、今がうまく行っていない人には不愉快だろうし。
だったら、わざわざ、そんなデリケートな部分を刺激するようなことは書かなければいい、と思う人もいるだろう。
いくらでもブナンなちょっと愉快な記事は書けるのだから。
確かに意図的に「仲良さそう」感を強調してる面は認めよう。
今の世の中は、不況だの、閉塞感だの、ハラスメントだの、人の付き合いもギスギスしている。
気のせいか、道行く人は、皆、疲れているか、不機嫌そうだ。(他人は自分の鏡かな?)
勉強して良い大学に入っても、良い会社に入っても「幸せ」じゃないって皆が言っている。
子供たちは、そんな大人たちを見て、どう思うのかな?
自分達のことは棚に上げて、「勉強しなさい」って言われても、説得力あるのかな?
子供たちの目に、大人は楽しそうに映るのかな?
大人は子供を馬鹿にしてるのかな?
子供は騙されたふりしてるのかな?。それとも、子供は馬鹿なのかな?
そもそも馬鹿って言い方、馬と鹿に失礼だと思わないのかな?
僕は、クリニックの仕事を通して、子供たちに「そうではない」空間もあるのだということを示したい。
それは、カワクリがそういう空間だとアピールしているのとは少し違うのです。
それに僕が伝えたいのは、スタッフと仲良し、ってことじゃなくて、意識やスローガンの共有ということだ。
実際、仲良しのクリニックって、世の中にはあるそうで、休日に皆でピクニックに行ったりするとこもあるそうだよ。
わざわざ、休日に。僕は、そういう「仲良し」はいらないな。
僕がクリニックを開くきっかけは後付でいくらでも出来るんだけど、
その中のひとつに「居場所」っていう概念があった。
不登校の中には、親には心配かけないように、制服を来て、家を出て、行く当てもないから、
山手線にずっとグルグル一日乗っている子も多い。
だけど、そんなものはいずれバレて事例化され、僕と会う。学校で。クリニックで。
思春期の患者さんが行くデイケアというのもある。
僕は、何人かの患者さんが、そういったデイケアから断られているのを知っている。
デイケアと言っても、それはグループ活動だから、輪を乱す1人は、「切る」のだ。
そんな患者たちのガッカリや、主治医である僕のいらだちの受け皿は、この世の中にはなかった。
初期のカワクリは、そんな人達が毎日来て良い場所にしていた。
受け皿がないんだったら、自分で作れば良い。
だから、カウンターも勉強しやすい用に作った。
受付のスタッフにも、関わりや声掛けを依頼した。
だからスタッフの人選も、資格や経歴やマナーではなくて、人柄で選んだ。
内科や外科と比べると、我々・精神科が治療的な戦略に使える道具はあきらかに少なかった。
だから、「人」を治療の道具にするしかないと思った。
「人」で傷ついた人は、「人」でしか癒せない、という人もいるが、僕はそれはよく判らない。
ただ、その空間と、そこに人がいることが大切だと思った。
そのうち人と人とが関わるには、何か媒介するものがあった方がいいと思った。
それで、「なぞなぞ」を作って貼るようにした。
カワクリは、開業して7年目だ。始めのうちは、患者さんの数も少なかったから、ゆっくりした居場所感はあったと思う。
でも、今はどうだろう?
今の受付の仕事は大変だと思う。
「会計」をして、「電話」をとって、「DVDの交換」をして、「待ち時間の苦情」を聞いて、
「カウンセリングのキャンセルや予約変更」をして、
その間に「なぞなぞ」のヒントや答を聞かれて。
こんなことをやらされるクリニックどこにもないよ。割りに合わないかもよ。
朝から夜までクリニックは開きっぱなしで。昼は閉めるところも多いでしょう?
だから、他のクリニックと比べたら、無駄や非効率が多い。
これに意味があると思ってくれる人じゃないと勤まらないよ。
それが僕の目指してるチーム・ワーク。
決して、仲良しじゃないでしょう?
だけど、そんなことを心底、共有する人なんているのかな?
あっ、でも、そんなことを言ったら、頑張ってくれている今のスタッフやこれまでのスタッフ達に失礼ですね。
だけど、自問自答。
「なぞなぞ」とか出してて、本当に意味があるのか?
今、採用面接の最中だから、色々と心が揺れるのかな。疲れてるのかも。
実は、意外にも、親切で助言してくれた仲間の精神科医の言葉が響いてるのかな。
ま、いいや。俺は俺だし。こうやるって決めて、始めたんだし。割とうまくやってる方だし。
ついて来てくれるスタッフもいるんだし。新しいスタッフも加わるし。
近いうちに、「鯛のコース」でも食べに行こう。鯛は今が、シーズンらしいし。
BGM. 南こうせつ「愛する人へ」


UFC日本大会

5/Ⅲ.(火)2013 はれ、暖かい
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
3月3日(日)の「UFC日本大会」のチケットを持っていた。
UFCはアメリカでも人気の総合格闘技の団体で、アメリカのテレビ放送に合わせるため、
日本時間で朝の9時から開始だ。
さいたまスーパーアリーナが会場だから、間に合わせるには、家を7時には出ないといけない。
「UFC日本大会」は、去年に継ぎ2度目の開催。
僕は去年も行ったが、パンフレットを買うのに長蛇の列で、それに並んでいたら、
第1試合の途中からの会場入りになった。
全試合が終った時点では、パンフは完売していて、欲しくても買えなかった人もいたと聞くから、並んでいて正解か。
今年も同様のことが予想されるから、開場時間より少し早く行っておく必要がある。
前の週の日曜日は、忘れもしない「しょこたんバス・ツアー」の前日の、呑みがたたりの、不覚にもの、寝坊・不参加。
同じ轍を踏む訳には行かない。
だったら、早く帰って、酒も程ほどに、さっさと寝るべきだ。
しかし、寒ブリがそろそろシーズン的に終わりと聞いた。
ブリのしゃぶしゃぶ(ブリしゃぶ)を食べておきたいところだ。
それに、まさか、2週続けての、失われた週末もあるまい。
いみじくも、土曜日の遅番はイレギュラーに天明さんで、心理の徳田さんとのトリオは、「焼肉ハンター」メンバーである。
そして我ら3人は、2週連続で、腕時計もしないで、土曜の夜に呑みに行ったのであった。
大岡山北口商店街の一本向こうに並行して商店街があり、そこに寿司割烹の「たちばな」という店がある。
電話をしたら、「ブリしゃぶ」が出来るというので、僕ら3人は繰り出した。
「たちばな」はお寿司屋さんだが、寿司割烹というだけあって、色んなメニューがある。
ランチが800円くらいで、季節のお魚の丼物をやっているので、カワクリにお越しの際には、利用されたらいかがでしょう。
「たちばな」はその日は大忙しだったらしい。東工大の試験の採点の日で、東工大の先生方が出前をとるらしい。
聞いてビックリしますよ、その数に。なんと、100人前だって。
僕らがお店に到着したのは、お店が一段落した頃だった。
サービスに焼きたての卵焼きを貰い、漢方薬の「五苓散」を呑んで、各々、ビールや日本酒やお茶を呑んだ。
つきだしに「ふきのとうの天ぷら」が出た。
「たちばな」は山形から山菜が送られて来て、それがお店に出るのだが、今年は雪が深くて、山形産のふきのとうはまだらしい。
神奈川産のふきのとうの天ぷらだった。でも、おいしい。一足早い春の香り。
筍の焼いたのは誰かが「とうもろこし、みたいな味ですね」と言っていて、初がつおもニンニクのオロシ醤油で食べた。
勿論、メインは「ブリしゃぶ」だ。
僕は日本酒を何合呑んだろうか?。数えてないから大雑把だが、多分、10くらい。
先週、僕が「しょこたんバス・ツアー」に行けなかったことを、猛省している徳田さんと天明さんは終電の時間を調べ、時計を気にしてた。
それに「焼肉ハンター」と違い、「たちばな」は終る時間が常識的だからね。僕らは11時半くらいに店を出た。
そこでバイバイして、僕は近道をしようと東工大の構内を抜けようとしたら、出口の処に、いつもはない柵があって出られない。
そうか、試験の採点中だから、不審者が入れないようにしてるのか。
仕方ない。僕は、Uターンして、入口から大学を出て、そこに丁度、通りかかったタクシーを拾って帰った。
家に帰宅してから、「五苓散」をもう一袋飲んで、目覚ましをかけて寝た。明日の朝は早い。
さいたまスーパーアリーナは、「さいたま新都心」という駅が最寄です。
携帯で調べると、新宿から埼京線に乗り、赤羽で京浜東北線に乗り換えると探索されます。
僕の友人から昔、聞いたのですが、赤羽で降りずに、大宮まで行き、京浜東北線で一駅折り返す方が早いらしい。
でも、それって、キセルじゃないか?。ダメでしょう!。友人にはきつく注意しておきました。
さて、翌朝、僕は予定通りに目が覚めて、「UFC」に間に合いました。去年よりスムーズに、パンフレットも買えました。
さすが、2年目。大会運営側も、人員配置とか工夫したのでしょうね。下が、大会パンフ。↓。

開場は、ほぼ空席も無く、2万人くらい入っていたらしい。僕の席は、丁度、テレビアングルでいう、リング正面だった。
2番目に高い席を買ったが、ちなみに1番高い席の値段は、なんと10万円!。
でも高い割に、おすすめじゃない。リングに近すぎて、グラウンドの攻防とか見づらいのだ。
で、結局、オーロラ・ビジョンを見ちゃうし、椅子はパイプ椅子で長く座ってると、お尻が痛くなっちゃうし。
肝心の試合内容は良くて、開場も異様に盛り上がっていた。
特に、最後の五味、マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバの3試合は良かった。
この3人は、「PRIDE」を思い出させるラインナップで、僕は正直、あんまり期待していなかった。
行くかどうかも迷ったくらいだ。
「UFC」の、この3人出しときゃ日本人にはいいだろ感と、アメリカに合わせた朝9時開始が、日本人を舐めてると思ったから。
大体、総合格闘技って誰が作ったと思ってんだよ!。あっ、すみません、取り乱しました。
つまり僕は、義理でチケットを買ったようなものだ。
誰に対する義理かって言うと、総合格闘技をここまでに成長させた先駆者達に対するリスペクトというか偏愛である。
ハントとシウバの、ノックアウト・シーンは圧巻だった。
五味は僅差の判定負けだが、五味の勝ちでもいいんじゃないかな。
意外と、廣田も良かった。
そうです、大会は僕の期待を裏切って、とても面白かったです。
会場は、全試合が終っても感動の余韻に浸って、皆、あまり帰らなかったです。
僕は、その日は夕方から採用面接があったから、とんぼ返りでクリニックに急ぎました。
そして、予定の時間までにまだ余裕があったから、大会パンフレットに「カワクリ」のシールを貼り、本棚に飾りました。
クリニックを入って正面、フィギュア・ケースの真横の本棚の最上段にあります。良かったら見て下さい。↓。

しかし、「UFC」に行けて、2連敗は間逃れたものの、
余計、「しょこたんバス・ツアー」不参加が際立つ結果になってしまった。
旧・受付の岡田さんがいたら、
「センセーは、もうショコタンのことを好きじゃないんですよ」って言われていたな。
先日、岡田さんからメールを貰い、返信にしょこたんバス・ツアー寝坊のことを書いたのですが、
岡田さんそれにはノーコメントでした。
BGM. 榊原郁恵「あなたと夢とポップ・ロック」


ししがしら~大岡山グルメリポート

1/Ⅲ.(金)2013 春一番のち雨
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
大岡山グルメランチ情報を春一番の風にのせてお届けしましょう。
今日のお昼は、徳田さんと中華料理屋に行きました。久々に行ったら、
ランチの定番メニューがリニューアルされていました。
その中に、聞きなれない一品が。それは、「ししがしら・ナントカ風」というもの。
ナントカの部分は何て読むのか判らないし見たこともない漢字でした。
だから漢字に変換できず、ここではナントカにしました。
僕は強風に好奇心をあおられて、「ししがしら」を注文しました。
一方、徳田さんったら無難に、ビーフン、とかを頼んでやんの。
あっ、誤解した人がいたらいけないので、別に徳田さんや「ビーフン」を批判してる訳ではないですよ。
無難に、の方をです。
何を食べようが人の勝手ですね。話を「ししがしら」に戻しましょう。
皆さんは、「ししがしら」ってお料理を知っていましたか?
僕は知らなかったので、見てビックリしました。
こんなのです。↓。

ジャンボでしょう?
運ばれて来た時には、僕と徳田さんは2人して、ハンバーグ?、と声を揃えました。
徳田さんがスマホで調べてくれたところによると、「ししがしら」とは肉団子の大きいもの、だそうです。
これに、中華スープとライスとお新香とサラダと杏仁豆腐がついたセットで、780円です。
皆さんも、カワクリに寄った帰りに訪れてみてはいかがでしょう。
北口商店街をカワクリから駅と逆の方に歩いて行くと、右側にある中華料理屋です。
目印は、地下が「RIKIX」というキックボクシングのジムになっています。
ビックリつながり。
昨日の記事で、ポピーのつぼみと「ポケモンのマダツボミ」が似てる、と書きましたが、
ポピーは順調に花を咲かせています。
そして今日、ポケモン・カードのファイルを見直していたら、お花の咲き始めの、ポピーに似てる「マダツボミ」をみつけました。
「エリカのマダツボミ」です。乙女チックに、ほんのり赤く染まっているのが、愛らしいです。↓。

本物の咲いたポピーは、順次、カワクリ内に飾られて行きます。今日は、心理相談室にも飾られていました。
徳田さんのカウンセリングを受けた方は気付かれたかしら?
集中してると、それどころじゃないかしら?。
カワクリでは、世の中が無機質にどんどん季節感を無くして行くのに抵抗して、シーズン毎の風物詩を飾るようにしています。
今日から、いよいよ3月ですね。3月と言えば、ひなまつり、ですね。受付のカウンターに雛人形を配置しました。
お雛さまの両脇に咲き始めたポピーの花を並ばせて、撮影してみました。こんな風です。↓。

BGM. はっぴぃえんど「風をあつめて」


お花釣り

28/Ⅱ.(木)2013 はれ
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
Yさん夫婦が房総方面に「お花釣り」に行くと聞き、
僕は、「お花もお魚みたいに釣るという表現をする」のだと始めて知りました。
Yさん夫婦は、その足でクリニックにも、お花を届けてくれました。野生の花たちです。
早速、花瓶にいけて、診察室に飾りました。お花の名前は判りませんが、ゴージャスでしょう?。↓。
お花の香りが部屋中に充満します。

僕が度肝を抜かれたのは、カワクリのバックヤードの床に「ポケモンのマダツボミ」みたいのが雁首を揃えていたからです。
ビックリして受付に、「あれは何だ?」と尋ねたら、「ホッピー」と聞こえました。
焼酎のビール割り?。ちょっと気味が悪い。
吾妻ひでおのSF美少女ファンタジーに出て来る謎の生命体みたいだ。
でも、しばらくするとその存在を失念していて、バックヤードに行く度に、僕はビックリして、その日は一日中、驚いていた。
それが今朝来たら、赤・白・黄色、綺麗な花を咲かせていた。
昨日とは違った意味で驚いた。
ビックリして受付に、「あれは何だ?」と尋ねたら、「ポピーです」と聞こえた。
あぁ、ポピーか、吉田拓郎の歌にあったな。
下が、「ホッピー」の頃のポピー。不気味でしょ?。こんなのが扉を開けるといきなりいるんだよ、ビックリするよね。↓。

ご存知ない方のために、念のため、これが「ポケモンのマダツボミ」です。似てませんか?。↓。

多分、皆さん、ご存知ないでしょうから、吾妻ひでおの「ときめきアリス」に出て来る謎の生命体も紹介しておきましょう。↓。

学生の頃にプルーストの「失われた時を求めて」という小説を読んだことがあり、それはとてつもなく長編だったのですが、
その小説の中に「花咲く乙女たちのかげに」という章があり、僕は「花咲く乙女たち」って良いフレーズだな、と思ったものです。
そんな乙女たちがしてるのかな、「お花釣り」。
下が、開花後の「ポピー」。「ホッピー」の頃から一晩ですよ。大変身でしょ?。↓。

咲いたお花から、順番に待合室に登場します。
マダツボミの状態のものは、バックヤードで待機中です。
さすがの僕ももう慣れて、バックヤードの「ホッピー」に、今日は全然驚きませんでしたよ。
皆さんも、カワクリで「ポピー」を見かけたら、メタモルフォーゼ前の様子を思い浮かべてごらん下さい。
味わい深いものになるでしょう。しかし早いもので、今年ももう2月も終わりですね。もうすぐ春ですよ。
BGM. 吉田拓郎「春になれば」


週末のまさかのテン末~しょこたんバス・ツアー~

26/Ⅱ.(火)2013 曇り
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
先週の土曜の外来をいつもより早く終わらせたのは、翌日に「しょこたんバス・ツアー」があるからという理由ではなくて、
その日の夕方から漢方薬の研究会があるからでした。それに参加するため。
ところが、土曜日の外来は混雑して、皆さんには早く来ていただいていたのに、長くお待たせしてしまいましたね。
すみません。
僕もお昼休みなしのノン・ストップ外来でやったのですが、研究会には間に合わない時間になってしまいました。
徳田さんも6時でカウンセリングが終わりだったので、僕らは遅番の天明さんと3人でご飯を食べに行くことにしました。
普段の土曜日より2時間も早いあがりです。商店街の空もまだ夕方の空です。僕らは、少し得した気分で、肉食になりました。
自由ヶ丘に、「焼肉ハンター」という勇ましい名前の店があり、大岡山からはそこが近いし、美味しいのでそこに行きました。
僕らは、3人で、タンやカルビやハラミやロースを2皿づつくらい食べて、ビールやマッコリや黒烏龍茶を各々、飲みました。
スタートが早いから余裕しゃくしゃくで、一週間の終りが、こんな感じでお疲れ様会みたいになって、皆、喜びました。
僕らは少し真面目な話をして、
あとは、僕の明日の「しょこたんバス・ツアー」の話題や、とりとめのない色んな話をしました。
昔、僕が尊敬する精神科の先生に「入院治療が上手く行くコツ」を質問したことがあります。
その先生は、「それは、たまに全てのスタッフを集めてお酒とかを呑みながら普通の話をすることだ」と教えてくれました。
僕は、もっと奥義のようなすごい答を期待していたので、いささか拍子抜けです。
念のために、「普通の話って何ですか?」と尋ねたら、「たとえば、プロ野球」、と普通の答が返ってきました。
お互いの趣味や価値観が判り合っていたら、治療の上でも呼吸が合う、ということなのでしょうか?
正直、そう言われた時にはピンと来ませんでしたが、今日でなんとなく判った気がしました。
僕らは、少し調子に乗っていて、余裕しゃくしゃくが裏目に出て、誰も腕時計をしていなくて、誰も時間を気にしなくて、
おまけに「焼肉ハンター」が遅くまで開いてる店だから、何かの拍子に、「今、何時?」と一斉に携帯orスマホを見たら、
午前の1時1分でした。
もう終電もなくなっていました。
女性をこんな遅くまで引き止めてしまったのは申し訳なく思ったのですが、
2人は僕の明日の「しょこたんバス・ツアー」を心配してくれました。
東京駅7時15分集合だと、耳にタコが出来るほど、聞かされていたからでしょうね。
自由ヶ丘は、開けた街なのですぐにタクシーは拾え、2人を車に乗せてから僕は悩みました。
6時に家を出るとして、あと5時間、ここで仮眠をとるか徹夜で行くか。
前に誰かがコメントで書いててくれたけれど、
しょこたんのイベントは体力勝負だ、徹夜では無理だ。
携帯のアラームの他、家にある目覚まし時計をあるだけかき集めてかけたけれど、一昨年の悪夢が再来、
翌日、目が醒めたらお昼の11時だった。
携帯の着信履歴には、「しょこたんバス・ツアー」の係りの方から、4件の電話をもらっていた。
7時15分集合なのに、最後の着信は7時45分で、バスは僕のことを30分も待っていてくれたのだ。
「しょこたんファン・クラブ」はやさしいですね。
そして、もしこの記事を見てて、バス・ツアーに参加した方がいたら、すみません、出発を遅らせたのは僕のせいです。
迷惑かけてしまいましたね、申し訳ないです。
翌日にメールのやりとり、2人とも無事帰れたと確認し安心、2人は僕のバスツアー不参加の報を聞いて残念がっていました。
しかし、「焼肉ハンター」に6時間近くいたことには一同、ビックリ。今度は営業時間を確認して入ろうと学習しました。
言い忘れましたが、「漢方薬の研究会」関係の方、急に行けなくてすみませんでした。
しかし、今回は結構マッコリを呑んだのですが、乾杯の前と寝る前に「五苓散」を飲んでたら、まったく二日酔いしませんでした。
今までに二日酔い予防には色んなドリンク剤などを試しましたが、「五苓散」が断トツで効きますね。
念のために、翌朝にも飲むと、より効果的ですね。※効果は個人的な感想です※
下が、時間も忘れる自由ヶ丘「焼肉ハンター」。牛一頭買い!!、だって。↓。


今週はスイトピー

21/Ⅱ.(木)2013 曇り、昼には雪が降ったらしい
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
応募をしない方々にも、隠れた受付の仕事を紹介しましょう。
ちょっと前の記事にも書きましたが、クリニックに置く、マンガの「検閲」作業です。
天明さんに命じていた検閲が終了し、結果、すべてセーフで、めでたく日の目を見ることになりました。
まずは、「Virtual Red」。誰とでも寝てしまう赤い屋根の家に住む女の話です。
これは実は天明さんの検閲中に、ある人がクリニックに持って来ていたのを発見して、「ま、いいか」と通過したのです。
だから、厳密には、天明さんの検閲をパスしてはいません。
もう1人の受付の渡部さんは、「これ、置いていいのですか?」と驚いていましたが、「ま、いいか」です。
そんなにいやらしくないし。
というか、僕は筋がよく判りませんでした。天明さんも、ストーリーが判らなくて「あとがき」まで読んだ、と言っていました。
難解です。マンガ読解力に自信のある方は、チャレンジして下さい。↓。

そして、次は「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」です。自分の名前を発音できない少女の青春マンガです。↓。

次は、同じ作者の「ぼくは麻理のなか」。
友達が1人もいない大学生がコンビニで見かけた名前も知らない女子高生を「コンビニの天使」と名付けて、
毎日、尾行していて、ある朝、目が醒めると、「僕」の体がその女子高生になっていたという話です。↓。

押見修造は、前にここで紹介した「悪の華」の作者でもあります。
あわせて読んでみて下さい。面白いと思います。
受付の仕事には、お花をチョイスして買って来て、花瓶にさして、クリニックに飾る、「植物係」もあります。
現代はややもすると何かとテクノロジーで無機質な季節感を感じさせない方向に人は向かってしまう傾向があるので、
カワクリでは、「季節のお花」を飾るようにしているのです。
今週の植物係は、天明さんでした。
彼女は、くのいちの様な素早さで、診察と診察の合間に、花瓶を診察室の机に置いてくれました。
僕は、花の名前はほとんど知らないので、<この花、何?>って聞いたところ、天明さんは「シクラメン」と答えました。
すると、隣にいた渡部さんが「エッ!?」と俊敏に反応し、それと連動するように天明さんは「スイトピーでした」と訂正しました。
「スイトピー」と「シクラメン」は同じ「サ行」だから、辞書を引き間違えるように、言い間違えたのかしら?。
ちょっと面白かったです。
現在、受付は、渡部さんと天明さんの2人です。下が、今週のお花、「スイトピー」。↓。
さらに新しい人が入る予定です。これから採用面接をしたりします。決まったら紹介するので、皆さん、どうぞよろしく。