相談室だより~ひまわりの季節~

こんにちは。とくだです。
お久しぶりです。
お盆も過ぎて、急に涼しいですね。
タイトルにもしたひまわりの季節、ですが、ここ最近の気候だと、
ひまわりの旬な時を逃した感があります。
お盆休み明けの相談室のお花、ひまわりでした。

お盆休みには、ひまわりという映画を見ました。
内容をざっと、ネタバレしない程度にご紹介すると、
第二次大戦中のイタリア、主人公のナポリ娘と海で出会った男。
2人は、彼ががなんとか戦地に行かずにすむように策を練る。結婚もその一つ。
しかし、結局出征することになってしまった彼。帰りを信じて待つ主人公。
しかし彼は終戦後も戦地から戻らず…帰りを待ち続けた主人公だが、ついに彼を探しに戦地であった場所に自ら出向く。
そこで直面した現実。。その後の2人の運命は…
2人の悲恋が描かれているイタリア映画。
感想の一つは、イタリアのお国柄?なのか感情表現豊か、、、
というか、激しいなと。
ちなみに、ジャケットにもなっているひまわり畑がきれいです。
クリニックにもポスターが貼ってありますよね。
先生にもきいてみたところ、喫煙室に今あります。
ちなみに、今週のお花はバラでした。


君にメロロン

6/Ⅷ.(木)2015 はれ、暑い、36℃!
うちに出入りしていたちょっと変わったお姉さん。
その人の家によく遊びに行った。
南湖のあたりのスーパーの店先で、焼き鳥を買ってくれた。
ポップなフラワー・ムーブメントなシールもたくさんくれた。
僕はそれを家中の窓ガラスに貼ったら、母とお手伝いさん達が必死にはがしていたっけ。
その時、僕が思ったことは、<シールって貼るのは簡単だけど、はがすのは大変だな>、ってことだった。
そのうち母は、その人と遊んではいけない、と言った。
理由は、ふしだらな女、だからだとか。
そんなことを小学校低学年生に言っても判んないだろうに。
それに、仮にその人がふしだらでも、僕にとっては良い人だったから僕の評価は変えられないのに。
「ふしだら」、で思い出したのだが、「だらしない」とは本来は「しだらない」という言い方だったらしい。
いつの世も逆さま言葉は流行るらしく、「しだらない」が「だらしない」に取って代わったとか。
バイヤーな水着、みたいな感じですね。↓。


僕の小学校は女子高の付属で中高は女子校で、小学校だけ共学だった。
道を一本挟んだ敷地に中高の校舎があった。
そこの体育館倉庫のそばに、ミリンダの自販機があって、本当はいけないのだが、僕は休み時間に買いに行っていた。
バレるとヤバイから、体育館倉庫の中で、ミリンダ、を飲んで小学校校舎に戻る、ということをこっそりしていた。
誰かと行くと、そいつが足手まといになるのが嫌だから、一人で行っていた。
すると、その体育館倉庫の中には、隠れてタバコを吸っている女子高生がいた。
僕らは弱味を握り合い、ここはお互いのために秘密にしようと、共犯関係になった。
僕らはほぼ毎日、体育館倉庫で落ち合った。
彼女は何かの運動部に所属していて、その顧問の教師と内緒で付き合っているのだと打ち明けた。
でも、それはリンリ的にイケナイことらしかった。
僕はえらそうにミリンダを飲みながら、<ふ~ん、リンリ的ねぇ~>などと応えていた。
彼女はあまり頭の良い生徒ではなかったようで、僕と彼女の年の差を、簡単な引き算なのに、指を折って数えていた。
その数字が自分と教師の年の差より小さな数だったらしく、「よし!」と僕に乗り換えることにすると宣言した。
そして僕は、<将来、この人と結婚するのかなぁ>とボンヤリと思った。
それから数日後、彼女は体育館倉庫にパタリと姿を見せなくなった。
おかしいな、と思って、放課後、正門でまちぶせしていたら、彼女がやって来た。
明るい陽の下で逢うのは、初めてだった。
僕は<最近、どうしたの?>と聞くと、彼女は「あんたのお父さん、PTA会長なんだって?」、<そうだけど>。
「立場が違うよ!」と彼女は目を合わさずに、そう言った。
僕はそんなこと関係ないじゃん、と言いながらも、<この人は障害付きの恋に恋する人なんだ>とも思った。
だけど、風の噂で、彼女は卒業してから、その教師と結婚したと聞いて、<そいつは良かった>と思ったものだ。
うちの実家は眼科の開業医でたくさんの従業員がいて、僕は末っ子なので、大人たちから可愛がられていた。
僕とよくキャッチボールをしていた男の人は野球とギターが上手な、ギッチョの好青年だった。
僕が淡い恋心を寄せていた女性とその人が付き合っていると知った時には、お似合いだと思って、祝福した。
だけど、彼女の国籍か家柄がネックで、結婚は出来ないという話を聞いた時にはショックだった。
僕はもうハイティーンだったので、ある程度の事情も理解できるつもりだった。
僕は彼女と茅ヶ崎の海岸を海水浴場から辻堂の方向に話しながら遊泳禁止区域まで歩いて来た。
江ノ島が僕らに近寄って来る。
僕は僕なりに良いアドバイスをしたつもりだったが、彼女は「タッちゃんは、まだ子供だから判らないのよ」と馬鹿にした。
すると、急に雨が降り出して、まるで彼女の涙雨みたいで、僕らは濡れネズミみたいになったから、大慌て。
海辺から近くのパシフィックホテルに駆け込んだ。
家に帰ったら、父がパシフィックのことを、「昔は一流ホテルだったが、今は連れ込みホテルになった」と嘆いていて、
少し焦った。
後にサザンが「夏をあきらめて」で同じような光景を歌っていたから、僕は桑田にこのこと喋ったっけ?と頭をひねったものだ。
茅ヶ崎の海には、潮から町を守るように松林が立っていた。
そこのある区域に、ホモの浮浪者がいて、僕が通りかかると、「坊ちゃん、こっちへおいで」と自分の物を露出させて不気味に笑った。
僕はムシャクシャしていたから、騙された振りをして、松林の中に入って、油断した男の顔面に膝蹴りして逃げた。
そうしたら、その晩、複数のホモの浮浪者に追いかけられて蹂躙される夢にうなされた。
どっからどこまでが夢なのか、判らない。
僕が東中野に住んでる頃。
高校の先輩とたまたまご近所で出くわしたら、友好的で、「これから家に遊びにおいでよ」と豪華なマンションに招待された。
地下の駐車場にはジャガーというアメ車があって、先輩はそれを乗り回してると言った。
良いのか?高校生がジャガーに乗ってて。「巨人の星」の花形満じゃあるまいし。
「僕はこれから家庭教師と勉強だから、彼女が来るから相手してて」と言い残して部屋に消えて行った。
僕はだだっ広いリビングのソファに一人でいると、その彼女という人が入って来た。
大理石のように冷たい表情の美人で、僕は軽く挨拶をした。
彼女は、「隣に来ない?」と誘ったり、「吸う?」と吸いかけの薄紅いタバコを手渡そうとしたりした。
<いえ、煙が目にしみるから>と僕はプラターズのヒット曲のように断った。
が、何だ、これは?誘惑してるのか?
そもそも、あの先輩は何のつもりだ?家庭教師なんか来ないじゃないか。
そうか、きっと俺たちのやりとりを部屋からこっそり見てて、こっちが女に手を出したら、
「俺のスケに何してんだ?」って美人局みたいに出てくるつもりか?
それとも、倦怠期のカップルが刺激を求めて、チェリー・ボーイを交えて倒錯的な趣味に走るつもりか。3Pとか。
<ん~、弱ったものだ>と頭をフル回転させてると、先輩が部屋から出て来て、驚いたことに後ろに家庭教師がいた。
<あれ?本当に勉強してたの??家庭教師、いつ部屋に入ったの?あっ、先にいたの?じゃ、3Pは?なし?>
よく聞いたら、ジャガーも父親が運転するのに同乗してるだけなんだって。普通じゃん。馬鹿みたい。
高3の塾の夏期講習は泊まり込み。そこの女子たちに誘われて夜中に女子寮に忍び込んだ。
僕はその中の一番勝ち気な子と仲良しで彼女の布団に潜り込んで話をしていた。
「初恋の相手はどんな人?」の質問に、<石野真子かな>、と答えたら、「それは恋じゃないでしょ?」と怒られた。
うわ、面倒くさいパターンの奴だ。
その女子はカリメロに似ていたが、石野真子の悪口を言うたびに、表情は邪悪に変化して、最終的にスターウォーズのヨーダに見えた。
そして、他の間抜けが寮長に見つかった後は一網打尽。
僕らはそれぞれ、呼び出されて怒られた。
しかし、彼女は勝ち気で、怒られてる時に僕の片腕を閂の要領でギュっと自分の方に引き寄せて、講師たちを睨みつけた。
「私達は付き合っているんだから、誰にも邪魔はさせない!」と啖呵を切った。
彼女の胸が腕に当たる。<あぁ、僕は将来この子と結婚するのかな>と思った。顔はヨーダだけど。
後で寮長に僕だけ呼び出され、「あの子はやめろ」と説得された。
受験で恋愛すると、女は受かるが、男は落ちる、とも言われた。
頭ごなしに否定されると、恋の炎は逆に燃え上がる。西城秀樹じゃないけれど、やめろと言われても今では遅すぎた。
亀の甲より年の功、大人の意見もたまには合っていることがあるから注意が必要だ、という意味だったと思う。違ったらゴメン。
その子は受験直前に、頭の良い浪人生の男子と付き合うことにした、と僕に一方的に通告した。
それならそれでこっちは良いのだけれど、何が情けないって、「あれはないよな」と不細工な男どもに同情される現実だった。
そっちの方がきついよ。
で、寮長の予言通り、僕だけ大学に落ちるのである。
そして、僕は予備校を代ゼミに変えて浪人生活をした。
その時の様子は、受付カウンターのところに貼ってある「浪人の頃」に書かれています。
これは左側の上から下に読んで行くのが順番です。
「川原」の「川」の字の書き順と同じ要領で読む、と覚えると良いでしょう。↓。


浪人の夏休み。高校の同級生のお姉ちゃんが美人だと言う噂を悪友から耳にした。
冗談で、<ネェちゃんのパンティ盗んで来い>と命令したら実物を連れて来た。
それは、ものすごく美人だった。アイシャドーがブルーでエンジェルフィッシュみたいだった。
まぁ、浪人生が女子大生を見たら、誰でも、そう見えたのかもしれないけれど。
<お姉様ですか?始めまして>と挨拶すると「弟から伺っていますわ」、<はて?何を?>、「パンティー」。
そして、彼氏も連れて来ていた。
その彼氏とやらは、衣紋掛けみたいな男だった。
僕らは、ボーリング場に行くことになり、そこで僕は、ボーリング対決、を申し込んだ。
スコアの良い方が彼氏になれる、と。
姉はその話に乗った。衣紋掛けは、ぶつくさ文句を言っていたが、僕はまるでシカトした。
そして、僕は川原史上最高点、自己ベスト216を叩き出した。衣紋掛けは、90くらいだった。
だけど、それから先は、何もなかった。
冷静に考えれば、球転がしで男を決める女もどうかと思うし、二年連続、女で受験に失敗したら馬鹿みたいだし。
だからこの話しはここまでで、オチはない。受験生だけに。
大学に入り誰かの知り合いの女子高生と富士急ハイランドに4:4でピクニックに行った。
富士急には迷路があって、あみだで決めたカップルでペアになって入った。
僕らのカップルだけなかなか出れずかなり皆を待たせた。
僕はもうこのまま迷路から抜け出せなかったら、<僕はこの子と将来結婚する羽目になるのかな>と思って焦ったがなんとか脱出出来た。
僕らが最後に出て行くと、それぞれのカップルは良い感じになっていて、「ヒューヒュー」と僕らを冷やかした。
それ以来、富士急はトラウマ。
別のお嬢さん学校の女の子とも誰かのつてで仲良くなった。
何か勝手にカップルが決められていて、バレンタインに品川のアンナミラーズで待ち合わせ。
でも、僕はあんまり気乗りがしなかった。
それは、その子が僕との関係のことを、女たらしの男、に相談していたからだと聞いて。
こんな心理ゲームを知っています?
遠くに住んでいる「M君」を好きな「Lさん」は、「M君」に逢いたいばかりに「S君」に相談を持ち掛けました。
「S君」は1回、やらせてくれたら、「M君」の所まで連れて行ってやる、と約束しました。
「M君」に逢いたい一心の「Lさん」は「S君」に1回だけさせてやり、「M君」に逢いに行きました。
その事を打ち明けられた「M君」は「Lさん」のことを軽蔑して振ってしまいます。
さて、あなたが悪いと思う人を順番にあげなさい。
これは、恋愛の価値観を見る、心理ゲームですね。
もうお判りだと思いますが、「M君」はモラル、「Lさん」は愛情、「S君」はセックスです。
大学に入って初めて行った合コンは人数合わせで、当日に誘われた。
僕は合コンの作法を知らず、ガンガン呑んで、途中から記憶がない。
翌朝、起きたら、左腕に見慣れぬゴールドのブレスレット。
昨日の女の誰かのに違いない。
そうしたら、その晩、女から電話があって、ブレスレットを取りに、僕の家まで来ると言う。
それは嫌だから、なんとか中央線のどっかの駅のサテンで待ち合わせすることにした。
女は別に怒っていなかったが、「合コンでああいう呑み方は駄目だ」とか「女の子の扱い方」をレクチャーし出した。
途中から面倒くさくなったので、話は聞かないで、表情筋の動きだけを観察していた。感想は、<よく動くなぁ>。
すると、女は僕が素直に話を聞いてると勘違いして、調子に乗って喋り続ける。
僕はさらに目をこらし、皮膚の下の骨を透視して、そうしたら骸骨がガクガク動いてるように見えて、面白くなって来た。
そんな漫画が蛭子さんの作品にあったことを思い出して、余計におかしくなって、笑いをこらえるのに必死で、お尻をつねったりした。
そんな僕の我慢が、真剣さと勘違いされて、好意を持たれてしまった。
彼女は決して悪い人ではないが、僕の好みの外見ではなかった。
ピンク・フラミンゴのデバインみたいな容姿だった。
何故か、僕とデバインとその妹の3人でボーリングに行くことになった。
昔は中野の丸井の上にボーリング場があった。
妹は、お姉ちゃんには似てなくて、ションベンライダーの河合美智子にちょっと似ていた。
僕らは仲良くなった。
当時、僕は東中野にほぼ1人暮らしだったから、家は乱雑だった。
その子は家に来て掃除をしてくれたりしたから助かった。
「化物語」の阿良々木暦が神原駿河の部屋を片付けるの逆パターン。
お礼にデートも何回かした。
当時は千葉に東京ディズニーランドがオープンした頃だったが、僕は<ああいうのは愚民が行くものだ>、と思っていたから、
東京タワーの蝋人形館とか目黒の寄生虫館をチョイスしたけれど、彼女は普通の女の子だったから、
もうちょっとロマンティックな物を望んでいたのかもしれないな。
その後、彼女と何があったか忘れたが、どこかから一切、連絡をとらなくなった。ケンカとかしてないと思うけど。
でも、きっと原因があるとしたら、僕が悪かったんだろうな。
イジメと同じで、された方はいつまでも覚えていて、した方は忘れちゃってんだろうな。
皆さんも、人の振り見て我が振り直せ、です。気をつけて下さいね。
医学部の同期だったマリちゃんに、僕は猛アプローチをしたが、周囲からは「嫌われようとしてるとしか思えない」と言われた。
僕の出した暑中見舞いをマリちゃんのお母さんが見たらしく、マリちゃんに「お母さんが気持ち悪がっていたよ」と言われた。
頭に来たから、こけし、の形をした封筒で手紙を送った。案の定、マリちゃんより先にお母さんがそれを開いた。
中の便箋には、<お母さん、見てる?>。とだけ書いておいた。
マリちゃんに、「お母さん、恐がっていたよ」と言われた。
そんなマリちゃんと僕は今じゃメル友です。
こないだ何かの話の流れで、<マリちゃんは皆の心のマドンナだよ>と書いたら、
「いまだにそんなことを言ってくれるのは川原君くらいよ」と返事を貰った。
僕は、<あっ、ところで、このメール、旦那さん見てないよね?>と尋ねたら、「見てないよ。なんで?」って聞かれた。
そうかぁ、何も覚えてないんだぁ。
他の同級生の女子には、葉山のユーミンのライブに誘われた。
彼女の車で僕が助手席で。
学校で話したことはあるけど、2人きりは緊張するもので。
当時のユーミンのライブの盛り上がりは爆発的で、大盛況だったが、帰りの車中は沈黙気味。
僕はこのまま彼女が、海岸沿いのモーテルに車を突っ込んだら、断るのが大変だな、と勝手な妄想ばかりしていた。
しかし、彼女は紳士的で、海沿いのリッチなレストランみたいなカフェに寄ることにした。
その店は、当時は有名なお洒落な店で、気取った客ばかりがいて、息苦しかった。
とりたてて彼女と盛り上がる話題もなく、店も緊張するし、第一、僕はユーミンのこと詳しくないからまるで話しにならなかった。
それでも、彼女とは今でも、年に1回くらいはメールする間柄だ。
フィリピンパブのことは以前の記事「マイラ」に書いたから参照されたし。
ここでは、そこで勤めてた日本人の女の子について。
店がはねてから、「自分の家で呑み直そう!」と誘われた。
断る理由もないから付いて行った。
すると、家に着くなり、彼女は「ちょっと待っててね」と言って、神棚を開いて、お経をあげ出した。
それは簡素なものだった。
それから彼女は、店からくすねて来たというウイスキーのボトルをバッグから出して、「呑もう!」と言った。
僕は、<あなたの信じてる神様は、こういうことして怒らないの?>って聞いたら、黙り込んじゃった。
次の日曜日、彼女は僕のアパートに来て、部屋を掃除してくれた。
お礼に近くで、ビールでもおごるよ、と蕎麦屋まで歩く道すがら、彼女は「日曜の昼間に歩けるなんて嬉しい」と言った。
僕はなんとなく<僕は、この人と結婚するのだろうか>、と思った。
しかし、マイラの禁止令が出て、僕は店に行かなくなったし、彼女からも何のアクションもなかったから関係は途絶えた。
何年か経って、気になって、その店のあたりに行ってみたが、それっぽい店はいまだにあったが、店名も変わっているし、
もうさすがにその子はいまいと思って、店には入らずに帰って来た。ただそれだけのこと。
僕の国試の勉強はアパートの近くのカフェテリアで開店から閉店まで。
僕は朝からモーニング、昼はランチ、夜はハンバーグドリアを食べて勉強した。地元の奥様が通うような店。
お店は3人の女性がいて、毎日、勉強に通う僕を暖かく迎えてくれた。
僕は背中越しに、3人が見守ってくれてる気がして、1日中勉強を頑張れた。
クリニックのカウンターテーブルはそのイメージで作った。勉強しに来る子を受付が見守ってあげるイメージにした。
この店も気になっていて、何年か前に行ってみたら、もう区画整理にあって、その店の入っていたビル毎、消滅していた。
クリニックに飾るポスターのラミネートをしてくれる文房具屋の女の子は、最近、急に綺麗になった、と思っていた。
そうしたら、先日、向こうから、「お酒は呑めますか?」と聞かれ、呑みに誘われた。
その事を受付に話したら、「それは逆ナンですよ!まさか、行く気ですか?」とちょっとしたバッシング。
彼女は僕がポールのコンサートに行った時のユニオン・ジャックのネイルに感激していて、
「男の人のネイルって素敵ですよね。なのに全然浸透してなくって」と嘆いていた。
文房具屋の上司が言うことには、彼女は来週でお店をやめてしまうのだそうだ。
これからは、ネイリストを目指すそうで、それでずっと僕のネイルが気になってたらしいのだ。
なるほどね。それで僕を誘ったのか。ネイルをする男に興味があったのね。そういう事か。
植木等の「スーダラ節」ではないけれど、俺がそんなにモテるわきゃないよ、だ。
でも、なんか清々しいオチだ。あまりに清々しいから、今度一緒に飲みに行く約束をした。
男の上司も一緒に、つまり三人で。
なんで文房具屋の女の子の送別会に僕が参加するのかという疑問も残るが。
ま、細かいことは気にしない。人生、成り行きだ。

BGM. トワ・エ・モア「初恋の人に似ている」


受付だより~暑中お見舞い申し上げます~

2015年7月2日(木)晴れのち雨
みなさん、こんにちは。受付の後藤です。
5ヶ月ぶりの受付だより、お久し振りです。
月日が流れて、あっと言う間に今年も半分が過ぎました。
早くも後藤の大好きなスイカバーの季節が到来です。
ダイエット中なのに、早速誘惑に負けてしまいそうです…。
今回もご多忙な川原先生からバトンタッチ。
お久し振りに受付からお届けいたします。
今回はリニューアルした受付なぞなぞをご紹介致します。
4月から受付に新たに加入された新メンバー、山﨑さんは今回がなぞなぞ&ブログデビューです。
では、まず期待のルーキー山崎さんのなぞなぞのご紹介です。
みなさま、はじめまして。後藤さんよりご紹介いただきました山﨑です。
4月よりカワクリでお世話になっております。
特技は卵を片手で割ることです。何個でも割れます。
早いもので3ヶ月経ってしまいました。お会いしたことのある方も、ない方も改めてよろしくお願い致します!
今回は私もなぞなぞを作らせて頂きました。なぞなぞデビューです。わーいわーい!
「自由に作っていいよ」とのお言葉をいただきましたので、本当に自由に作りました。
ででん!!(効果音)

私の大好きなキャラをふんだんに使用した(?)なぞなぞとなっております。
『アイカツ!』の星宮いちごちゃんと霧矢あおいちゃん。『ラブライブ!』の矢澤にこちゃんと西木野真姫ちゃん。
そしてみなさまご存知、『美少女戦士セーラームーン』のセーラームーンが描いてあります。
頑張りました。もちろんなぞなぞの問題も頑張りましたよ!
カウンターテーブルの裏側、入り口入って左に貼ってあります。
簡単そうに見えてちょっぴり難しいかもしれません。
あんまり考えすぎず、ウォーターサーバーのところにあるお茶でも飲みながらゆるーく解いてみてくださいね!
みなさま、お久しぶりです!フレッシュな時期を過ぎた小森です!
だいぶ鮮度は落ちましたが、ただいま熟成期間に入ったところですので、
これから味わい深くなっていくことでしょう。たぶん。
そんな小森のなぞなぞ第二弾はこちら!ででん!!(まねっこ)

小森さんのは、大森さんの上にありますよ。
今回は「くるまシリーズ」です。ちょっと簡単すぎたかしら?
前回のなぞなぞ、答えてくれる方が少なかったのです。さみしかったのです。
あ、でも実はとっくに解けてたとか?
受付に声をかけるのが、恥ずかしかったとか??
そういうこと???
なーんだ、照れることないのに~!!
今回は、解けたら伝えてくださいね。解けなくても、ヒントもあるからね。
お待ちしております!
後藤なぞなぞは今回で五作品目です。
その名も『思い込みに気を付けろ!?頭の体操2』です。
前回の『頭の体操』をシリーズ化してみました。
決して、五作品目でネタが尽きたとか、そ、そんな事ではないですよ!
現在絶賛放送中のアニメ『長門有希ちゃんの消失』にかけて、
今回は勝手に涼宮ハルヒとコラボバージョンです。
(※このなぞなぞは二次創作です。原作者様、出版社様及び各関係者様・企業様とは一切関係ございません。)
小森さんなぞなぞのお隣に貼ってあります。
ハルヒファンの方もそうでない方も是非挑戦してみてください。

既に今回のなぞなぞに挑戦してくださっている方々には、「難易度が上がった」と好評です。
恒例のなぞなぞのヒントも受付で用意しているので、なぞなぞが苦手という方もお気軽に受付にお声掛けください。
また今までの歴代後藤なぞなぞも貼ってあるので、まだ前作の解いてないよという方は是非そちらも挑戦してみて下さいね。
以上、受付なぞなぞのご紹介でした!
今回も受付3人個性溢れるなぞなぞです。
なぞなぞの問題以外にもイラストや描き方なども各々に工夫されていて、それぞれの個性が出ています。
そんなところにも注目してみて下さいね!
因みに今回の受付ブログのBGMはクリニックでも秘かにかかっているので聴いてみてくださいね。
BGM.キャンディーズ「暑中お見舞い申し上げます」


11/Ⅵ.(木)2015 はれ
昨日のブログで「心臓発作(?)」と書いたのが、意外な反響を呼び、皆さんにご心配をかけてすみません。
ちょっと、オーバーに書きましたね。
平成19年にカワクリを開業以来、僕は大幅な遅刻(30分以上)を1度もしたことがないのですが、
こないだ1時間以上、遅刻して、それも受付の早番の後藤さんにも連絡しなかったから、皆さんに迷惑をかけて、
その時、<胸が痛かったから>、遅刻の言い訳で、その日、心配してくれてた患者さんへのフォローのつもりで、
<大丈夫でしたよ>と書いたつもりが、逆効果で、かえって心配させてしまって、すみません。
早番の後藤さんにも迷惑をかけたと思います。
彼女も何の情報もなく、患者さんに外来が始まらない理由を説明しないといけなかったから。
大変だったろうな。どうやって、その場をしのいだんだろう?
その大遅刻した日の患者さん(水曜AM)は皆、優しくて、1時間以上、何の説明もなく、待たされていたのに、
文句1つ言わず待っててくれて、僕が到着してから事情を知ると、皆、気を使って、診察時間は皆、数秒で、
「お大事に」なんて逆に言われて。
だから1時間以上遅く始めたのに、午前の外来が、いつもより早く終わっちゃって。
ゆっくり昼休みをとれました。
こうやって、皆さんに支えられながら生きているのだと実感した訳です。
あまりに正直でマニアック過ぎるが故に、世間の平凡な価値観から浮いてしまう者同士が傷口を舐めあうように集まって、
共に歩いて行きましょう。
これは晩年の立川談志が落語会で客席に向かってよく言ってたフレーズのパクリです。
歩くと言えば、最近、健康のため、朝は家からクリニックまで歩いて来ています。
徒歩2~30分の距離なので、天気の良い日は軽く汗ばみます。
だから、徒歩用のTシャツと、診察用のTシャツは別にして、着替えています。
簡単に言うと、徒歩用が部屋着みたいなもので、診察用がその日のコンセプトのデザインを選んで着ています。
まぁ、勝負下着みたいなものですね。勝負下着、よく知らないけど。
で、今日の診察用は「BABYMETAL」です。この場合、「BABYMETAL DEATH!」が正しい表記かな。
最近は、もあメタルが急成長し、身長が伸び、この美しい三角形のフォルムがくずれていると聞きました。↓。

ちなみに、バックプリントは、さっき言った表記の「BABYMETAL DEATH」。↓。

今朝、いつもの道を歩いて来ると、そこは通学路だから、子供に話しかけられることはよくあるのですが、
珍しく、6~70歳くらいのご老人が笑顔で一直線に僕に向かって来て、
「よっ!いいシャツだね!夢!」とニコニコ顔。
それは、僕の通勤用(徒歩用)Tシャツを見ての感想で。
朝っぱらから、年寄りに、元気をあげられて、良い1日のスタートだ。
下が、その「夢」Tシャツ。↓。

次回、しょこたんのバースディ・ライブのレポート、行きます。…多分。
BGM. 奇妙礼太朗トラベルスイング楽団「機嫌なおしておくれよ」


元気です

10/Ⅵ.(水)2015 はれ
ブログの更新を全然しないから、顧問に心配されたり、先日、心臓発作(?)で遅刻して、皆さんに心配をおかけして、
一応、病院に行って、そこの医者は忙しそうで、診察は丁寧だけれど、スタッフとかをすごく怒鳴っていて、カリカリしていて。
ああいうのは見ていて嫌ですね。
僕の身体所見に異常はなく、「きっとストレスでしょう。デパスでも出しておきますか?」って。
<デパスかぁ…。それなら、君が飲みたまえ!>と逆に言って帰って来た。
おかげで僕は元気です。
最近は恩師が死んだり、色々とやらなきゃいけないことが重なって、何から手を付けていいのやら、判らなくて。
あまりに、何から手を付けていいのか判らなくて、まるで何もやることがないような錯覚に陥って、何にも手を付けれていない。
本当は今日のブログ記事は、GWのしょこたんのライブのレポートを書くはずなのだが、これがまた書こうと思うと、
色んな想いが去来して、筆が進まない。
それでブログも更新されないままで、取り敢えず、何かを書いておかないと、と思って近況を報告することにしました。
5月はライブ月間でしたが、6月はお芝居が続きました。
この辺のチケットは、TVモニター側の壁に、受付の小森さんが貼ってくれました。
興味がある人は、見てみて下さい。↓。

6/6(日)は、赤坂ACTシアターで「東京03」の公演、千秋楽なので4時間もやってました。
6/7(月)は、池袋の東京芸術劇場で大森靖子出演の舞台を。根本宗子と大森靖子がそっくりでビックリしました。
面白かったです。大森靖子、出番すごく多かった。
この日は、午前に日吉でエネルギー療法を受け体を整え、午後に自由が丘の美容院でネイルをしました。↓。

カワクリの近況はと言えば、LPレコード・ブームが一段落して、今は怪獣フィギュアのブームです。
診察室のソファ側のサイドテーブルの上の「物語シリーズ」のフィギュア達は本棚に移動。↓。

「おもちゃのチャチャチャ」じゃないけれど~これは野坂昭如の作詞なんですよね~怪獣たちが喜んでいるみたい。
子供の頃のソフビ人形を、自宅の押入れから引っ張り出して、クリニックに持って来ました。
一体一体、受付の3人が綺麗に拭いてくれました。↓。

手前にみえるザリガニみたいのは、「帰って来たウルトラマン」に登場した怪獣「ツインテール」です。
2本の角みたいのが生えてるから、ツインテール。
そうしたら、受付の山﨑さんがビックリして、「ツインテールって言ったら普通はこっちですよ」だって。↓。

別角度から全体像を。↓。

本棚の上には、ミクと怪獣が並んでいます。ゼットンとかアストロモンスとかジャイアント・ドラコなど。↓。

結構、みんな怪獣には詳しいですね。「ゴア」や「ミラーマン」に反応してる人もいましたね。↓。

ゴジラ・シリーズの「ガイガン」や「ミニラ」を目ざとく見つけてた人もいましたね。↓。

全然関係ないですが、誕生祝にもらったドラえもんには、グラサンをかけさせてみました。↓。

ここには星人ばかりを集めてみました。↓。

ガッツ星人は、あえて同じのを2つ買ったのでした。↓。

待合室には、飛ぶ怪獣「モスラ」と「ナース」(ウルトラセブンより)を受付の後藤さんにタコ糸で吊るしてもらいました。↓。

同じ要領で、今日ベルハーのメンバー全員サイン入りTシャツが届いたので、ベルハー・コーナーに吊るしてもらいました。↓。

ベルハー・コーナーは丁度、塚田さんが面接に使う処置室(通称「ホワイト・ルーム」)及び、トイレの前辺りです。
良かったら見てね。
これが僕とカワクリの近況です。
つまり、僕は元気です。
次回、しょこたんのバースディ・ライブのレビュー、行きます!
BGM. 憂歌団「胸が痛い」


予告ブログ④~「BELLRING少女ハート」のライブのレビュー

29/Ⅳ.(水)2015 はれ
近年はアイドル戦国時代と呼ばれているが、僕はかねてからベルハーの「朝倉みずほ」に注目している。
それは、「朝倉みずほ」のパフォーマンスにではなく、「朝倉みずほ」の持つファンのキープ力が、
我々の臨床にも通じるものがあるのではないか、とニラんでいるからで。
この日のライブ、「あくび」~BELLRING少女ハート&川本真琴withゴロニャンず~では、
みずほのそれを説明するのに、うってつけのエピソードがあったので紹介しようと思います。
今日の記事は前日の記事、「GWはライブ三昧~今日は新宿LOFT」の続編です。
これを最後まで読んでくれて、みずほ、を知らない人は、みずほ、を理想化するかもしれません。
断っておきますが、僕が言いたいのは、みずほ、の持つキープ力の高さと洗練さが我々の日常臨床にも参考になるのでは?
という点で、アイドルとして朝倉みずほの歌唱力とかダンスとか演技力とかが卓越しているという意味ではないですからね。
ユーチューブで、
「2014.2.15 BELLRING少女ハート 朝倉みずほちゃん生誕特典」という動画をみつけました。
「夏のアッチェレランド」と「ボクらのWednesday」の2曲を無人の会場でピンで歌い踊っています。
どう感じるかは人それぞれですが、とりあえず、ぶっ飛ぶと思います。
3回みると中毒になるから要注意です。
話を4月29日(水)の「あくび」~BELLRING少女ハート&川本真琴withゴロニャンず~のツーマンライブに戻します。
ベルハーのオープニングは、旧メンバー4人で「ライスとチューニング」。
いきなり、みずほ、のラップ!
その後、新メンバー3人が加わり他3曲を披露した。
詳しいセトリを知りたい人は、ベルハーのホームページから「もえち」のブログへどうぞ。
「もえち」は、いつもライブの様子やセトリを詳しく書いてくれているので、それを参照すると楽しいです。
そして、川本真琴withゴロニャンず、にバトンタッチ。
僕はそこでライブハウスの後方に移動。
ツーマンの良い所はお互いのファンが出番によって場所を譲り合う所だ。
川本真琴は何曲か歌った後のMCで、
「今日のお客さんはベルハーのファンですか?それとも川本真琴の目当ての方ですか?」
と客層の大体の分布を把握して、
「大丈夫です。川本真琴のファンでも知らない曲ばかりですから」
と言って会場の笑いを誘った。
それが川本真琴の現役感で、単なる懐メロ歌手とかアニソン歌手ではないというプライドにもみえた。
気が付けば、僕の陣取ったすぐ横にベルハーのメンバーとプロデューサーが立っていた。
彼女らは、こうやって日夜、客席から、先輩達の芸を観ているんだ。
やっぱり、芸は盗め、って言うのが正しい姿勢だな。
教育カリキュラムなんか充実させたって、逆に甘えが生じて、後身は育たないのかもしれないな。
そんなことを思って、僕も川本真琴のステージを観賞した。
しかし、ステージがブレて見える。ベルハーのオープニングで暴れた時に、メガネを落としてしまったようだ。
僕はお客さんには失礼して、床に這いつくばって、往年の横山やすしのギャグの様に、メガネ、メガネって探してたら、
ベルハーや川本真琴のファンは親切ですね、一緒に暗がりの中、僕のメガネを探してくれました。
そして、川本真琴の演奏中なのに、川本真琴のファンが僕のメガネを発見してくれました。
その瞬間、周囲には小さな拍手も起こって。ありがとう。皆、やさしい。
しかし、僕は大森靖子ちゃんのコンサートの時もメガネを忘れて行くなど、眼鏡関連の失錯行為が多すぎる。
きっと、これは物の見方が狂ってるぞ、とか、正しく物を見直せ、という「しらせ」に違いない。
御眼鏡にかなう、って言い回しもあるな。
目上の人に気に入られたり、実力を認められたりすることの意味だったと思う。
御眼鏡にかなわなくなって来たのか?
色々と思うことはある。
だけど、まずは、メガネの度数を調べ直す所から始めてみよう。
タロット占いと同じで、深読みは危険だ。
ステージでは、川本真琴はトロピカルな曲調の曲を中心に披露して、自分の出番を終えた。
そして、一旦、引っ込んだと思ったら、ベルハーのメンバーを呼び入れ、お約束の、コラボ・タイム。
「FNSうたの夏まつり」では、川本真琴はしょこたんと競演したそうだから、ここで「1/2」を期待した。
だけど川本真琴、しょこたんとのコラボで何かトラウマでも受けたのかな。
川本真琴は、言行一致、コラボでも、徹底して自身の代表曲をやらなかった。
かと言って、気合は十分で、ベルハーと川本真琴はこの日のコラボのために、練習を積んで来たと明かした。
その選曲は「男女」という、可愛いにも程がある、ベッキー・クルーエルが世に出た曲と、
ローリング・ストーンズの「サティスファクション」の2曲だった。
「サティスファクション」は「満足」の意味だが、予定調和的に言えば「1/2」をやらないのは少し「不満足」だったな。
ちなみに、「もえち」のブログのセトリには、「サティスファクション」のことを、「サディスファクション」って書いてあった。
「もえち」はベルハーの中では年長な方だが、そうは言っても若いから、ストーンズのこと、よく知らないみたいで。
きっと、攻撃的なロックな姿勢=ドS=サディスティック、とサティスファクションが混ざっちゃったんですかね。
そんな誰の得にもならない考察をしてみました。
「サディスファクション~」。
そして、ライブはベルハーが再登場して、大いに盛り上がった。
ベルハーは、ライブ会場でグッズを買うと、スタンプカードにハンコを押してくれる。
下が、ベルハーのスタンプカード。アストロモンスのフィギュアに持たせてみました。
ちなみに、アストロモンスは「ウルトラマンタロウ」の初回に出て来た怪獣。↓。

上のベルハーのロゴ・マークをネイルに取り入れてみました。↓。

僕は「あくび」の記念Tシャツを買ったら、30ポイント溜まって、メンバーのコメント入りDVDと交換可能になった。
僕はてっきり、あらかじめ録画されているものをくれるのかと思ったら、1枚づつ作ってくれるらしく名前を聞かれた。
そして、「誰のDVDにしますか?」と聞かれて、これもてっきり全員が揃ってメッセージをくれるのかと思ってたら違う。
推しメン、を選んで、そのメンバー1人がメッセージを吹き込んでくれるみたいだ。
僕は、ベルハーという特異なアイドル・ユニットに興味があって、特にこの子を推している、というのではない。
でも、不意打ちで、誰か1人を選択しなければならい場面になった。
後ろには行列が出来ている、考えている時間はない。
僕は、「ソフィーの選択」の、メリル・ストリープのように反射的にメンバーを選ばなければならなかった。
その場面で、咄嗟に僕の口から出たメンバーの名前は、「みずほ」だった。
スターに必要なのは、こういう引きの強さだ、とよく言われる。
そして僕はコインを2枚、もらった。これ何に使うの?
僕はベルハーのライブは久し振りで、セカンド・ワンマン以降、物販のやり方がよく判らないので、
詳しそうな人に聞いた。
すると、そのコインは1枚でチェキを、もう1枚でそのチェキにコメントを入れてくれるらしい。
ライブが終了してから、チェキ列が出来る。
僕はコインを2枚握り締め、「みずほ」の列に並んだ。
みずほ、の列だけ異様に長く、みずほの列はすぐ受付終了になっていた。
僕が始めてベルハーを知ったのは、新宿のタワレコのインストア・ライブだった。
その日、何かの用事でたまたま寄ったのだが、それは運命なのかしら、彼女達のステージに出くわし、
衝撃を受けた。
黒いセーラー服にカラスの様な羽根をはやした衣装は、アイドルらしくない。
メンバーは6人とクレジットされているのにも拘らず、ステージ上には3人しかいない。
音程は外れ、踊りもバラバラ。
そして、1曲歌い終わる度に、お互いの立ち位置が違うとか歌詞を間違えてるとか注意しあっていた。
今時の若い子は器用だから、素人でも、もっと達者だ。学芸会以下のステージだった。
しかし、楽曲は良くて心に沁みて、ハラハラさせられるパフォーマンスは目を離せず、
結局、最後までライブに釘付け。
勢いでCDも購入して、握手会にも参加してみた。
ベルハーのファンは握手をする時に長くメンバーと喋るから、自然と時間が押していた。
タワレコのインストア・ライブは時間きっちりに終らせないといけない。
ベルハー関係者は焦っていた。
約束を破って、2度と使えなくなったら困るからだと思う。
僕は後ろの方の順番だったが、途中から、ベルハーのスタッフが長いファンを打ち切るように介入して行った。
そして僕の番になった。
僕はその時は誰が誰かも判らなかったから順番に握手して記念にチェキを撮って帰るつもりだった。
今思うと、その時の3人は、じゅり、と、もえち、と、みずほ、だった。
順番に握手をして、彼女達が何か言うのに相槌をうつだけだったから、スピーディーだった。
僕はベルハー・スタッフから「早くして」とお願いされる事態にはなりようがなかった。
そのはずだった。
ところが、みずほ、である。
最後の、みずほ、は前の2人と違って何も喋らない。ただニコニコしている。
僕が握手を終え、その場を去ろうとしたが、みずほ、は手を離さないのである。
僕は戸惑った。みずほ、の力はそんなに強くはなかった。しかし、その手は解けなかった。
つかまった、という感じだ。キャッチされた、という感覚だった。
ジョン・レノンを射殺したチャップマンの愛読書としても有名な「ライ麦畑でつかまえて」で主人公は、
将来なりたい職業などはないが、もしなるなら、ライ麦畑のつかまえ役だと語っていた。
それは、広いライ麦畑に大人は自分しかいなくて、後は皆、子供で、子供は夢中で走り回っているけれど、
ライ麦畑の向こうは絶壁みたいな崖で危なっかしい。
なのに子供達は走ってる時は、どこを走ってるかなんて見やしない。
だから、そこでの仕事は、崖から落ちそうになった子供を見つけたらさっと素早くつかまえてあげること。
そんなことを1日中やるのが仕事。本当になりたいものはそれしかない、と言う。
僕は常々、精神科の仕事は、ライ麦畑のつかまえ役に似てるなぁ、と思っている。
そんな「ライ麦畑でつかまえて」の原題は、
THE CATCHER IN THE RYE
だ。英語に詳しい人に聞いたら、CATCHには、捕獲して捕まえたらしっかりと離さない、
という意味があるらしい。
何を言いたいかと言うと、みずほ、の握手は、そんなCATCH、だったのである。
そのせいで、僕はベルハーのスタッフから、
「すみません。時間が押しているんで下がってもらっていいですか」と催促されて。
僕は<すみません>と恐縮して下がろうとするが、それでも、みずほ、はニコニコした顔で手を離さない。
すごい度胸だ。
僕はベルハーの運営スタッフからは離れてと言われ、ベルハーのメンバー(みずほ)からは離してもらえない。
どっちにすればいいんだ?という、ダブル・バインド状況。この初対面のインパクトは強烈だった。
僕の毎日の診療も、タワレコの握手会と同様に、時間との戦いだ。
なるべく1人の診察時間は長くしたいが、他の患者さんの待ち時間は短くしたい、と云う絶対的矛盾を併せ持つ。
精神療法的に云えば、絶対的矛盾が発見されたら、それはその人のテーマである、と言われている。
なるほど、まさにこれはカワクリのテーマだ。
僕はその解決策に、タワレコ体験を応用できないかとあれこれ考えたりもした。
強面のスタッフを雇って、
「もう時間だ、早く切り上げろ!」と診察室に乱入させ、僕はニコニコして、
<大丈夫、大丈夫>と面接を続ける。
みずほ、の真似をして診察場面でダブル・バインド状況を人工的に作ってみる。
でも、よく考えたら、ダブル・バインド・セオリーって精神病を作る親の態度だって、ベイトソンは言ってるから、
反治療的だ。
従って、却下。
「何をもって治療的か?」という議論もあるが、精神科で治療的だと言われている概念に、
ホールディング、というのがある。
holding
は、「抱えること」とか文字通り「抱っこ」と訳されることもある。
それは治療環境の提供とか、安全な環境のお膳立てとか、心理的な支持とか、
患者さんの抱える問題を丸ごと抱えるとか、多様な意味がある。
ホールディング、は「抱っこ」って訳があるから、母親的でやさしくフワッとした毛布でくるむような印象を持たれるかもしれない。
でも、これも英語に詳しい人に聞いたら、holding、にはcatching(捕獲する)の意味もあるらしい。
子供がライ麦畑の崖から落ちそうになった時に、つかまえるやり方は、やさしく抱っこするようなやり方では無理で、
手を引っ張って、力ずくで抱きしめて、安全が保障されるまで決して離さないことが大切だ。
ちょっと荒っぽくてもね。
それで思い出したのだが、ビートルズの初期の代表曲「抱きしめたい」は結構な意訳で、原題は、
I Want To Hold Your Hand
だ。
直訳すると、君の手を握りたい、だ。
ホールディングの文脈で云うなら、握りしめて離さない、って感じかな。
そうそう、みずほ、の握手ってそんな感じだったんですよ。
レノン=マッカートニーと意味的に一緒なんだから、ね、すごいでしょ?、みずほ。
そんな、みずほ、と握手するのは、随分と久し振りだ。
なんか最近は、ついついBABYMETALや上坂すみれや大森靖子に気が散っていたから。
さっきも言ったが、みずほ、の列は長くて、ライブが終ってかなり時間も経っていた。
明日は仕事だから、僕はササっとチェキを撮って帰ろうと思っていた。
すると、みずほ、は僕を見て、「あっ、久し振り~!」と手を振った。
そして、その手の平を僕の目の前に差し出して、「ちょっと待って」と言って、「かわはら、さん!」と名前を当てた。
名前を覚えててくれるのは、ファンとしては嬉しいものだ。
だが、人の名前を覚えるのが得意な人は一定数いる。
だから、これだけをもって、キープ力、と言っているのではない。
それは、つまり、こんなことなのだ。
僕は、みずほ、とチェキを撮り、それにコメントを書いて貰うのだが、みずほ、は「どうする?」と言う。
僕が<?>と応えると、みずほ、は「今度の時に渡すので良い?」と聞く。
みずほ、の列は長蛇の列だからね。
僕は、<今度って言われても…いつ来れるかな?>と優柔不断に迷っていると、
みずほ、は「じゃ、今度、渡すね」と次回予約をとってしまった。
しかも、それが営業的でもなく、強制的でもなく、お願いでもなく、おねだりでもなく、マニュアルでもなく、自然なのだ。
「じゃぁ、またね」って感じで。
僕は仕事柄、逆の立場になることはあって、なるべく、予約をとってあげるようにしてあげてる。
ただ、臨床の難しいのは、そう云う患者さんもいれば、逆に「もう来なくて良いよ」と言って欲しい人もいる訳で。
そういう人を見損なって、無理矢理に繋ぎ止めると、金儲け主義、とか悪口を言われそうだし。(笑)。
ま、そこの見極めはセンスですね。
我々の仕事は、営業色が出るのは致命的だけれど、お金と時間を使う価値がある、と思ってもらう説得力がなくちゃね。
経済原則の中で暮らしてるから仕方ないけど、お金が絡むと、縁とか誠意とかを証明するのは難しいけど。
そこもアイドルと僕らの仕事と共通する点があると思う。
みずほ、のキープ力の高さとは、僕のように1回離れかけたファンがフラッとやってきたワンチャンスを決して逃さないことで。
これは勉強になった。
アイドルのファンをやっていると複雑な心境になることが多い。
家で動画や音楽を聴いてる分には、自分とアイドルだけの2人の関係だけなのだが、
ライブ会場に行くと、自分より断然、気合の入った、年季の入った、ファンを見かける。
そうすると、何故か、ひどく落ち込むのである。
<俺の入り込む余地はないな>とか。
ファン同志の仲間に入ることも出来ないし、ついつい弱気になってしまうのだ。
それは、アイドルとの物理的な距離と反比例するのだ。
近いほど、そうなる。
だから、BABYMETALやきゃりーちゃん(アリーナ・クラス)では味わわない。
上坂すみれや大森靖子(中サン)でも、感じなかった。
しかし、ベルハーは近い。だから、実感してしまう。
そういうのが無意識的に働いて、ベルハーのライブから遠のき、他のライブに手を広げ、濃度を希釈していたのかもしれない。
サザンオールスターズの「シャ・ラ・ラ」じゃないけれど、
♪えり好みなどばかり良い訳ないじゃん、目移りがクセなのさ。あなたの事が頭にチラついて、シャ・ラ・ラ。♪
僕は想像するのだが、患者さんの中には、僕が今、言ってる事と似たような事を診察に対して思ってる人がいる気がする。
僕の臨床スタイルは、<入り口は病気の症状でも、結局は、人生での色んな相談事は事欠かないから、
診療は終わりがあるようで、明確な終わりはない>、というスタンスだから。
狭義の病気以外の人も、たくさん来ている。
だから、待ち時間が長かったり、待合室に患者さんが沢山いると、ライブハウスの時の僕の様に、「来てて良いのかな?」、
と考える人も多そうで。
僕にとってのベルハーのライブのように遠慮したり、いじけたりして、足が遠のく人も結構いると思う。
「僕みたいな相談で来てて良いんですか?」とか「もう良くなったから来なくて良いと言われるのではないかと不安です」
などと実際に言われることもある。
そんな風に直接、言える人はまだ良い。
思ってても、言えなくて、理由を語らないままに、自然とフェイド・アウトして行く患者さんもいる。
そういう人が何かのきっかけで、1年くらいして、フラっと再び、訪れることがある。
そこで肝心なのは、そのフラッと来たワンチャンスを、しっかりつかまえることで。
きっかけなんて、何だって良い。川本真琴くらいの理由で良い。
むしろ、しばらく来なかった理由を喋れるように話を持っていけると良い。
今さらって話かもしれないけど、今だから言えるって話もあるし。
と言う訳で、僕はベルハーのライブに再び、通うことになると思います。
月1定期公演「第一回消エル赤血球」に行くことにしました。
その報告は、また今度。
ちなみに、出会いの関係性は普遍的で、この日の僕も混んでるから、気を遣ってサッサと帰ろうとした。
すると、みずほ、は「早いよ、まだ行かないで」と僕を引き止めた。
「早いよ、まだ行かないで」と言うフレーズが、なんかセクシャルな意味を含んでるような妄想をしてしまい、
<こいつは魔性か?>と僕はそれで頭が真っ白になり、その後、みずほ、が何を喋っていたのか、全然、覚えてない。
さて、いよいよ、シリーズ、GWはライブ三昧~、は残すところ、しょこたんのバースディ・ライブ2Daysのみとなりました。
5月中に書き上げるぞ!
BGM. BELLRING少女ハート「ボクらのWednesday」


GWはライブ三昧~今日は新宿LOFT

29/Ⅳ.(水)2015 はれ
今年のGWは旅行には行かずライブ三昧にしているので、ブログはそのレビュー記事が続いている。
その途中で何ですが、今日、訃報が届きました。
僕の大学院の時の指導教授のアイザワ先生が、4月20日に亡くなられたそうです。
80才だって。
アイザワ先生は、去年の9月の記事「教訓Ⅰ~追悼、中西先生」に登場します。
良かったらみて下さい。
ちなみに、中西先生はついこないだの記事「男達のホワイト・デー」に登場してます。
良かったらみて下さい。
で、僕は今さっき、A病院の院長をしている「T」に連絡をしました。
僕と「T」は、アイザワ先生を呑みに連れ出そうと画策して未遂のままだったから。
しかし、「T」は今、三重県にいて、あいつは日本中を講演会で飛び回っていて、だから訃報も知らなかった。
アイザワ先生の葬儀は、遺言により、家族だけで済ませたとのことだった。
僕と「T」は、アイザワ先生に直接指導を受けた言ってみれば、指導教官と言えば親も同然の間柄。
家族だけで済ませた、って俺達が呼ばれないのはおかしくないか?、って話合って。
葉書には、余計な気遣いはしてくれるな、という趣旨が書かれていたが、さてどうしたものか。
おいおい、「T]と考えて行くつもりです。
そういう訳で、今日のブログ記事は、アイザワ先生の訃報を受けた直後のものです。
あえて、追悼記事にはしませんが、アイザワ先生に届くようなふさわしい記事にしたいと思います。
4月29日(水)は、「あくび」~BELLRING少女ハート&川本真琴withゴロニャンず~のツーマンライブを観に行く。
新宿ロフトは、最近出来たゴジラのホテル(元・コマ劇場)の先にあります。下が、ゴジラのホテル。↓。

ベルハー(BELLRING少女ハートの略)は、こないだ大幅なメンバー・チェンジを行っていて、
新体制を観るのは今日が初めてだ。
一方の、川本真琴は何か最近、すごく売れてないか?
去年の夏に、フジテレビでやった「僕らのGiRL POP」という番組がきっかけのような気がする。
その番組は、GiRL POPを音楽の1ジャンルとして扱って、90年代の誕生から現代に至るまで、
日本を代表するアーティストを一同に介して、ガールズ・トークに花を咲かそうという企画だった。
話を判りやすく皆さんに伝えたいので、自分の家でブルーレイに録画した番組を一時停止して、写メを撮りました。
あくまで記事を判りやすくしたいのが目的で、それで利潤を得ようとか、誰かを中傷しよう、などという意図は皆無です。
なので、こういうのって、厳密に言うと、著作権(?)とかに触れそうですが、大目に見て下さい。
もし、この記事をこれから皆さんがご覧になって、番組の写真がなかったら、削除されたということになります。
そのことも見越して、先に謝っておきますね。すみませんでした。
さて、今日は、アイザワ先生の追悼の意味もあるので、攻めて行きますよ。
話をGiRL POPの番組に戻しますね。
出演は、森高千里・渡瀬マキ・谷村有美・加藤いづみ・川本真琴・中川翔子・きゃりーぱみゅぱみゅの7名でした。
ひな壇の前列に90年代、後列にしょこたんときゃりーちゃん、そして何故か川本真琴も(新)を意味する後列に。
まぁ、単純に人数の問題でだと思っていた。番組を見終わるまでは。↓。

GiRL POPは、1992年に創刊された同タイトルの雑誌から一般的な名称になったとされていた。
番組の前半は、主に前列の人達で、当時の思い出話になり、ここで川本が後列にいた意味は大きいと思う。
GiRL POPの先駆者は、アイドルとして通用するルックスなのに発信もしている森高千里だ、という話に落ち着いた。
下が、森高千里。↓。

そこから、自身の好きな曲を選ぶというコーナーで、きゃりーちゃんがガチな答えをして、番組の空気を壊した。↓。

それを聞いた前列のおばさん達は(失礼か)「しっかりしてるわね~」と、おばさんみたいな反応をした。↓。

きゃりーちゃんが、トークを音楽の志向性に持って行こうとしたのを、番組は強引に、今だから言えるみたいな、
聞かれて困る事~「恋愛の事」~という下世話なトークに引き戻した。
加藤いづみは「私は妄想の話をして逃げる」と言い、きゃりーちゃんに話を振った。
そこでも、きゃりーちゃんは、
「私は恋愛をしていても大丈夫な立ち位置なので。男性ファンが悲しむとかないと思うので。
結構、リアルに好きなタイプとか喋っています」
と番組を浄化した。↓。

もし、番組の製作者の狙いが、ゆるいガールズ・トークで盛り上げよう、だったのなら、
きゃりーちゃんは、ミスキャストだったな。
しかし、本題はここからです。
さっきも言いましたが、何故か、川本真琴の席順が、前列に90年代の4人が座って、
後列にしょこたんときゃりーちゃんが座るのだが、その2人の真ん中、後列中央に座っているのが、
川本真琴にとって、画面的に成功だったと思う。「今」っぽくて。
そして、恋愛の話は、川本真琴にも振られて、川本真琴は、「今、言うんですか?」と固まって。↓。

両手で顔を隠してはにかんで、隣のきゃりーちゃんにまで伝染して同じポーズで恥ずかしがって。↓。

恋愛に奥手=音楽一途、みたいなプラスのイメージを呼んで。
しかし、深刻な問題は、しょこたんだ。
この番組が放送された当時、しょこたんは恋愛スキャンダルが発覚して、僕はそのショックのせいでバースディ・ライブに
行けなかったくらいの爪痕を世間に残していた真っ最中の頃で。
果たして、番組の流れは、しょこたんをどう扱うつもりなのか?
するとテレビは、しょこたんにはテーマを変えて、オタク趣味の話題を振った。
しょこたんは、絵やゲームや猫やヌンチャクの話を独特の早口で喋るのだが、
それが全て「恋愛以外の話をしてる」としか聞こえなくて、それがかえって痛々しかった。↓。

以前に、僕が勤めていた病院で「セクハラ対策委員会」みたいなものが発足され、医局会でセクハラについて、
真面目な啓蒙があった。
当時は、まだその辺りの意識の低い時代だったのだ。
しかし、朝っぱらから、仕事の前に、セクハラについて説明を受ける医局会の空気は悪くなった。
その時、ある女医さんが機転を利かせた。
彼女は、僕の大学の先輩で、僕とその女医さんは仲良しだった。
彼女は肝っ玉母さんみたいに面倒見が良くて、後輩の僕に良くしてくれていた。
彼女は風格も肝っ玉母さんみたいで、マツコ・デラックスを女にしたような体格をしていた。
僕らはよく2人で掛け合い漫才のような事をしていて、医局の皆は、それを好もしく思っていた。
「川原先生、女性に3サイズを聞くのもセクハラですからね!気をつけて下さいよ!」
と僕を名指しで注意して、皆の笑いを誘い、医局の空気は見事に和んだ。
「笑い」とは緊張の緩和だ、と言ったのは、ベルグソンだっけ?
ま、そんな感じでした。
僕の失敗はそこで止めときゃ良いのに、サービス精神旺盛で、一言余計で、先輩の心意気に応えようと、
<先生にだけ、3サイズを聞かないのは、セクハラですか?>
とジョークで答えた。
すると、しばしの沈黙の後、医局の空気は凍りついた。マツコ・デラックス先生も黙っちゃって。
つまり、しょこたんに「恋愛の話」を振らないのは、先輩に、<1人だけ3サイズを聞かない>と同じような、
別物のハラスメントなんじゃないかと、思ったということでした。
番組の最後のテーマは、「カラオケに行くか」という話題になって、
しょこたんは生まれて初めて買ったCDが川本真琴の「1/2」だと言い、しょこたんは実際、カヴァーもしてて、
「夢はいつか一緒にコラボレーション出来たら」とラブコールを送った。↓。

下は、少し、引き気味の、川本真琴のリアクション。↓。

例によって、しょこたんの偏愛はリスペクトを意味しているから、対象の価値を何割増しかに増幅する。
知らない人には、そう刷り込まれる。松田聖子が良い例だ。
番組の最後で、川本真琴の株が急に高騰して、その勢いに流されてか司会者は、
「さて、今夜のトークはここまでですが、最後の一言、を川本さんにお願いします」
と振った。
川本真琴は、戸惑いながら、
「皆さん、お暑いので、健康に気をつけて、楽しい夏をお過ごし下さい」
と、しどろもどろに挨拶して、それがテレビずれしてなくて、高感度アップだった。↓。

多分、この番組で1番得したのは、川本真琴だな、と僕は思ったものです。
そんな川本真琴とベルハーのツーマンです。at.新宿LOFT。↓。

つづく。
BGM. 川本真琴「愛の才能」


GWはライブ三昧~ポールを観に行く!2015

27/Ⅳ.(月)2015 はれ
僕は今週は少し体調を崩しぎみで、風邪っぽい症状。熱はないが喉に少し違和感があって、鼻が出る。
僕は花粉症ではないけれど、遅れて花粉症を発症したのかなとも思った。
だけど、花粉のシーズンももう終わったのに今頃花粉症になる、なんて発想はバカらしいなと思った。
すると「バカは風邪をひかない」というフレーズが頭を支配し、<あれ?俺はバカなのか?>
<だから風邪じゃないのか?>とか。
<俺はバカじゃないから(そう思いたいから)風邪をひいたのか?>と訳が判らなくなってしまった。
日本人には言霊思想というのがある。
僕は寝る前に、<風邪はバカがひくものだ>、と毎日10回繰り返し自分に言い聞かせるようにしてから寝て、
栄養ドリンクと葛根湯を倍量飲んでなんとか乗り切った。
今日はポールのコンサートだが、その前に午前中に日吉でエネルギー療法を受ける。
先生に、今週の体調を説明すると、「では、アレルギー・チェックをしてみましょう」と調べてもらった。
アレルギー・チェックと言っても内科でやるような血液検査ではなく、
僕は横たわり顔にタオルを掛けられているから、何をされてるのかはよく判らないのだが、
両手をダランとしていると先生が両腕を伸ばしたり縮めたり引っ張りながら、
まるで長門有希の様に、口の中で何か呪文のような数字を唱えてる。
で、出た結果が、アニサキス、だって。
医学生の時、「病害動物」という授業で習いました。
アニサキスってイカに住む寄生虫ですね。
ところで、上から読んでも下から読んでも同じになる文を回文と言うが、「談志が死んだ」とか「竹やぶ、焼けた」が有名で、
「イカ、食べたかい?」も回文だ。昨日、大森靖子のコンサートの後に回転寿司に行ったから、そのせいかな?
エネルギー療法では、風邪の症状を思い浮かべてイメージして下さい、と言われ、そうしてると額や口鼻の周りに風が流れるような体感で、
くしゃみを二回と咳を二回したら、すっかり具合が良くなっていた。
ありがとう。お陰で万全の体調で、ポールのコンサートに臨めます。
何か、お土産、買ってきますね。
僕は、昨日、美容院でこの日のポールのコンサートのためにヘアスタイルを初期のビートルズをイメージしてマッシュルームにしました。
ネイルはブリティッシュ仕様にしました。↓。

ちなみに去年もポールの来日公演は予定されていて、僕はチケットも持ってたのですが、ポールが腸捻転でライブが中止になりました。
そう言えば、「5/18問題」の頃だ。
あれから1年かぁ。
もっと以前のような気もするなぁ。
今回のチケットも、前回&前々回同様に、僕の30年来の親友のF.が用意してくれた。
ポールの東京ドーム公演は、1日おきで、(木)(土)(月)の予定だった。
カワクリの休診日は(月)だから黙ってても(月)をとってくれる友情は、今さら照れくさいから礼は言わない。
グッズは、パンフレットとポスターと巨大ブランケットをクリニックに置きました。
今回、お世話になった「エネルギー療法の先生」と「美容師さん&ネイリストさん」にはタオルをお土産に買いました。
クリニックの入り口の所の机に、パンフレットを置いときましたから、良かったら見て下さいね。↓。

ポスターは、喫煙所です。一昨年のから、リニューアル。↓。

診察室の入り口扉正面の壁には、東京ドーム限定のリトグラフを、当日のチケットと一緒に。↓。

巨大ブランケットは、テレビモニター側の、「けいおん」の垂れ幕を少しずらして飾りました。↓。

ところが、これは完全に遮光効果が高くて、今朝、クリニックに着いたら、待合室が真っ暗でした。
「もっと光りを!」のモットーで、受付の後藤さん&小森さん&山﨑さんが試行錯誤してくれ、結局、診察室に飾りました。
皆さんの座る位置の右後方のソファの方の壁です。
多分、普通にしてたら、視界に入らないです。興味があったら、振り返って見てみて下さい。
巨大で、ビックリしますよ。↓。

コンサートは、一曲目から、マジカル・ミステリー・ツアー。大盛り上がりです。
「バック・イン・ザ・USSR」とか「バンド・オン・ザ・ラン」とか「へルター・スケルター」なども凝った演出で。
僕はクリニックのモニターで流す映画の候補作品を絞るべく、最近007シリーズを観ていたから、
「死ぬのは奴らだ」のエキサイティングなステージが1番良かったです。花火がボンボン打ち上げられてて。↓。

セトリはすごく良くてポイントポイントで感動のツボを抑えてて、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」とか
「ヘイ・ジュード」とか「レット・イット・・ビー」とか「イエスタディ」とかジョージの「サムシング」をウクレレで演奏とか、
もう泣きますよ。
今日のポールは絶好調で、F.とも話したんだけど、ポールは、2年前より若返っていましたよ。
ノンストップでアンコールも2回やって、それもすぐ出てきて、全く休まない。
一昨年の記事にも書いたけど、メンバー紹介や他のメンバーの演奏とかで時間を稼いだりしない。
水も一滴も飲まない。
晩年の立川談志は糖尿病も患っていたから、口が渇いて、高座で湯飲みのぬるま湯を飲むことがしばしばあった。
その度、談志は、「本当は飲んじゃだめなんです。自分の唾液で潤わさいと」と言っていたのを思い出す。
ポールに詳しい人の話だと、ポールが水を飲まないのは、「ライブ中に水飲むのって格好悪い」って言う理由なんだって。
格好良い!
F.は、「ポールって73くらいだろ?君の指導教官だった精神療法センターのA.教授が退官したのが60だろ。
それと比べて、10以上も上なんだぜ。すごいよな」と僕の恩師を引き合いに出して、僕の恩師を軽くディスって。
本当に最後の曲が終わった後、ポールが「また来るよ」と手を振ったら、それまでは静に座って観ていた僕の隣のおばさんが感極まって、
急に立ち上がって、「ポール!」って歓声をあげて、大きく手を振りながらジャンプしていた。
そして、振り向き様に僕の顔を覗き込む、その顔は泣きじゃくってて何の液体だか判らない程ぐちゃぐちゃで、眉墨とかオシロイとかが崩れて、
まるでキッスみたいなメイクになっていて、感動の坩堝って言うのか、リビドーのドツボって言うのか、
「良かったわよね!」
と感動の共有を強要してくるから、僕はその勢いでこのまま唇を奪われるんじゃないか?って貞操の危機も感じて。
キッスだけに。
一方のF.は隣のカップルがずっと歌を歌ってるのは良いのだが、それが恐ろしい程に音痴で、調子っぱずれで、
そのせいでポールの歌より、隣のカップルの歌に気がとられてしまったと嘆いていた。一度、気になるとそうかもね。
ライブってそういうものだよ。グルーヴって云うんですかね?
しかし、そんなエピソードが指し示すのは、さすがポール・マッカートニー、会場は一体となり、感動のステージ、
感動のフィナーレ、感動の余韻を皆が持ち帰って、明日からもまた頑張ろうと口々に感動を言葉にして帰る駅までの道のり。
感動って単語しか使ってないから、ボキャブラリーの少ない人間のように思われそうだが、少ない語彙で伝わるなら、その方がコミュニケーションの質は良い。
明日の(火)は武道館が追加公演になった。
武道館は1966年にビートルズが来日公演をした聖地。
ビートルズが武道館を使う時って、使用許可を取るのが大変だったってドキュメンタリー番組を観たことがある。
柔道連盟とかの人が、「男のクセに長髪でチャラチャラした外人に、日本武道館を貸せん!」みたいな。
でも、なんとかそこを直談判した男の苦労話だった。
そのお陰で、ロックを志す者のとりあえずの目標は、今でも「めざせ!武道館」が合言葉になっいてる。
「けいおん」の放課後ティータイムのメンバーもアニメの中でそう言ってた。
だけど、F.が言うには、武道館のチケットは10万円だって。
さすがに高いね。
でも、C席という見切れ席(25歳以下に限るらしいが)は2100円らしい。
お金のない若い人にも、生のポールを観せてやろうという思惑で、その料金設定はビートルズの当時の入場料(2100円)
と同じという粋な計らいらしい。
そう言えば、ビートルズが女王陛下から勲章を貰った時のライブ映像で、
良い席に偉い人やその婦人が招待されていて、ファンの女の子が2階席にいた。
そこで、ジョン・レノンは、「後ろの人は声援を。前の人は宝石を鳴らして下さい」と皮肉なMCをしてた。
そんな連想もしてしまう価格のバランスだ。
でも、明日の武道館は、きっと、今日とセトリは違うんだろうなぁ。
帰り道、僕とF.は感動も覚めやらず、「勤務医だったら明日休みをもらって武道館に行ったな」と冗談を言った。
勿論、冗談ですから。
勤務医は勤務医で大変だからね。
ちゃんと訂正しておかないと勤務医に怒られるからな。
「川原達二の十中八九N・G」は業界視聴率が高いから。
ちょっと変な事を書くとすぐクレームが来る(笑)
それも「コメント」欄にじゃなくて、直だから、参るよ。
そもそも断ってるじゃん、十中八九N・G、だって。
まぁ、だからと言って誤解を生む様な記事を書いて良い訳がありません。
ネットにもマナーがあります。
勤務医だって、休みませんよ。逆に、開業医だって休みますよ。
とにかく、誤解を招く、不適切な発言でした。
今度、きつくF.に注意しておきますので。
さて武道館公演だが、おそらく近いうちに西新宿あたりの海賊版屋でブートレックが売られるから、それで我慢しよう。
F.にも毎度ポールのチケットを取ってくれるお礼代わりに武道館の海賊版を買っといてやろう。
あいつは、近頃、調子に乗って特注サイズの液晶テレビを買ったと自慢気に話してたからな。
ちょびっと、羨ましかったから。
その特大のテレビモニターで画質の粗い海賊版の映像を観させ、無駄遣いを痛感させよう。良い薬だ。
きっとF.の奥さんにも感謝されるだろう。
そう言えば、一昨年のポールの記事は、半分以上、ポールはポールでもポール牧の事を書いた気がする。
まるで懲りないようだが、ポール牧についてちょっと話したい。
前置きとして、僕は常々、精神科医と芸人の社会的な役割は似てる所があると思っている。
例えば立川談志の「落語とは人間の業の肯定」というのと、フロイトが精神分析で言ってる事は重なる部分が多いと思う。
それは人間は社会的な動物だから、世の中を平穏に暮らすためには皆が好き勝手にやっていたら秩序がなくなって大変になる。
だからある程度、平等に自我をセーブして、共有するルールが必要になる。
それは法律だったり校則だったり常識だったりする。
これらは皆が少しずつ我慢して譲歩して出来たものだから、生理的には不愉快なものである。
だけど、だからと言ってそれを破るのは社会的には不適合である。
だけど、やっぱり不愉快である。
それは常識たちがさも偉そうに絶対善みたいな態度でいるからで。
だから、「不愉快だ!」って思うだけなら、言葉にするだけなら許されるのではないか。
それを別の視点から見て、「常識って疲れません?」って道化として口火を切って抑圧を解放してあげるのが芸人の役割で、
「そりゃ常識は疲れますよ」と社会的地位のある立場から同意するのが精神科医の仕事だと思う。
違いは、対象にする相手が、芸人は大勢で、精神科医は個人であることかな。
ね、似てるでしょ?
ポール牧は、僕らの世代にはビートたけしのオールナイト・ニッポンでホラ吹きネタでブレイクした。
結局は、自殺しちゃうんだけど、それ以前にも自殺未遂騒動とかがあって。
そういう修羅場をくぐって来た人で。
芸人としてのプライドも高くて、自らのスキャンダルもつつみ隠さず喋っていた。
「芸人だったら、どんなに追い詰められたかをさらけ出して語るのは決して恥ずかしいことじゃない。
むしろ、それを隠して生きていく事の方が恥ずかしいことだ」ってポール牧は言っていた。
このポール牧の「芸人」を「精神科医」に置き換えたらどうなるのだろうか、と僕はよく思う。
精神科医だって人間だからしくじったりもする。場合によっては、社会的な制裁を受けることもある。
そんな時、それをきちんと受け止めて、それをこれからの仕事にどう活かして行くのかが人間としての度量の差になる。
精神科という専門性だからこそ出来る内省の仕方や総括の仕方があるはずだ。
その葛藤や苦悩や絶望からの信用回復のプロセスを見せるのが真摯だと思うし、誰かの手本になるかもしれない。
ポールだって日本で大麻所持で逮捕された過去があっての今なんだから。
ポールに習おうぜ。牧にも、マッカートニーにも。
BGM. ザ・ビートルズ「ザ・ロング・アンド・ワインディングス・ロード」


GWはライブ三昧~今日は中野

26/Ⅳ.(日)2015 はれ
今年のゴールデンウィークはライブ三昧で。
その火蓋を切るのが、今日の中サン大森靖子。
中サンとは中野サンプラザの略、なかさん。
昔は、サンプラと略していたが、爆風スランプが売れてサンプラザ中野の認知度が上がるに連れて、話がややこしくなり、
中サンと順番重視で略して呼ぶようにしている。だけど、中サン、ほとんど通じないです。
そんなことはどうでもよくて、今日は、大森靖子全国ツアー(はーと)爆裂!ナナちゃんとイくライブ洗脳ツアー「はーと」
~ノスタルジック 中野サンプラザ~、を観に行く。↓。


大森靖子はオオモリセイコと読み、今やカワクリではセイコちゃんと言えば松田聖子ではなく、大森靖子が常識です。
カワクリの常識は世間の非常識、世間の常識はカワクリの非常識、をテーマに頑張って行こうと思います。
今日は午前中に美容院に行き、明日の東京ドーム、ポール・マッカートニー仕様にヘアスタイルをマッシュルームカットにして、
ネイルはブリティッシュにしました。
そんなバタバタなスケジュールだったから、眼鏡を家に忘れてきてしまいました。
だけど、僕の近眼は老眼と相殺されて今は視力むしろアップしています。
それに席が一階の前の方の列だったから眼鏡不要で助かりました。
僕の席の隣には今回のツアーのマスコット的な存在のナナちゃんのぬいぐるみが置かれていました。
下がナナちゃん。↓。


係の人がいて、横の人には「演出上、ここは見切れ席なので他の席へ」と誘導していた。僕はギリギリ観れる席で移動なし。
隣には可愛い女の子が1人いて、その列は僕ら二人だった。
彼女は「私達だけになっちゃいましたね」と不安気で。
僕が曖昧な返事をしていたら、「そのTシャツは今日のためですか?」と食い付いてきた。
僕が<?>な顔をしていると、「だって、中野、って」。
僕は「けいおん」の変Tシャツ「いなかの米」を着て、その上にオーバーオールを履いていた。
だからサスペンダー的な部分が両端の「い」の字と「米」の字を隠していて、「なかの」に見えたというオチだった。
下が、「いなかの米」Tシャツ。想像して見て下さい。↓。


その子は今日のためにスカートを新調して来たのだという。
白地に水玉の大きめのドットが白黒のコントラストで目立ちなくないけど主張したい、みたいな雰囲気を醸し出していた。
彼女は「今日のために買って来たんです」とスカートの裾を持ってアピールした。
<判った。落ち着いて。取り敢えず、座って>。
それで僕らは打ち解けて(?)、彼女は「私はコンサート自体が始めてだからどうしていいか判らない」と頼ってきた。
いや、それは、ちょっと、迷惑かもしれない、僕には。
あのね、僕らの世代はノリノリでライブを観るのには照れがあり、サイリュウムも振らないし、着席して観てる事が多い。
そんな僕にライブ初心者の指南役は荷が重い。
まぁ、結果的にはセイコちゃんが一曲づつ「これは座って」「これは立って」と手のひらを上にしたり下にしたりして
合図で指示してくれたから助かったけど。
彼女は僕に「いくつなんですか?」と尋ねるから、<きっとあなたの親より上だよ>、って答えたら、
その子は「私は普通なら4月から高校2年生になる年です」と言った。
僕は、<平成も27年のこのご時世に‘普通’も何もないよ>と答えると彼女はしばらく考えて、「頭、良いんですね」と驚いた。
僕は、<さっき美容院に行ってきたばかりだからね。頭の形はね。良いでしょ?>とヘアスタイルを自慢した。
初期のビートルズをインスパイアしたマッシュルームカット。
中サンのトイレの鏡で映してみました。↓。


鏡と言えば、セイコちゃんは皆の鏡みたいな存在になりたいと言って、7月にリリースされるニューシングルは「マジックミラー」というタイトルだそうだ。
アンコールで披露されて一足先に聴けました。
セイコちゃんは、5月に引っ越すらしく、引越し後のお部屋で、兼ねてからの夢だった「自宅ライブ」の開催決定も発表された。
それに今日来場した人の中から、抽選で1名様をご招待だそうだ。
もうカーテンくらいしかないガラーンとした部屋だけど、ピザでも食べながらやりましょう、って言ってた。
まず、当選する訳ないけれど、もし当たったら、早目に外来終らせて良いですか?
ま、まず当たんないけどね。
でも、ちなみに木曜日ね。
今日のコンサートに行くと言っていた人を何人か知ってたから、会場で誰かに会うかなと思ってたけど。
さすがに中サン・クラスだと会わないものですね。
1人だけ、終演後のロビーで声をかけてくれた人がいて。
その挨拶というか声かけが、「やっぱりいた!」だったのには、思わず笑っちゃいました。
会えなかった人も、ライブ良かったね。
セイコちゃん、ひた向きでパワフルでしたね。
休みの日はややもすると家でゴロゴロしていたい誘惑に駈られて、ライブに出かける直前まで「行くの止めようかな」と思う
シンドロームは、結構、皆さんもあるみたいで。
でも、ライブは裏切らないから。
明日は、東京ドーム、ポール・マッカートニー。
BGM.大森靖子「子供じゃないもん17」


男達のホワイト・デー

今回は、以前のブログ記事「タグ」の中で予告した「ゆたかさん」と中西先生の友情を軸にした特別企画です。
「男は強くなければ生きて行けない、優しくなければ生きて行く資格がない」
知らない皆さんも多いかと思うので説明すると、これは「野生の証明」という映画のキャッチコピーでした。
「野生の証明」は、「人間の証明」に次ぐ角川映画の第2弾で、薬師丸ひろ子のデビュー作です。主演は、高倉健。
ちょっと男っぽい、導入をして、2人にゴマをすってみました。
先日、「ゆたかさん」から電話をもらった。
「ゆたかさん」は僕の大学の先輩で、それは恐ろしい先輩だった。
出来れば、あまり関わりを持ちたくないような怖い人だった。
昔の上級生には、本当に恐ろしく怖い人がいたものだ。
それに比べて、中西先生の優しかったこと。
その二人が同期で仲良しだと言うから、人生は味わい深い。
僕の入学した大学には、学生会館というロッカーや食堂やロビーのある棟があった。
そこの1階にはジュースの販売機や喫煙スペースがあり、ベンチがあって学生の休憩場所だった。
学生の休憩場所だから、自由に使って良い物と思い、入学したての僕は派手な格好でデカイ態度でくつろいでいた。
その頃の学生会館を牛耳っていたのが、「ゆたかさん」だった。
僕は何人かの人に、「ゆたかさん」に目を付けられない様に注意しろ、と忠告を受けていた。
しかし、僕はまさか大学生にもなって、そんな原始的な上下関係が通用するものか、と相手にしなかった。
「ゆたかさん」はしばらく僕を泳がせて様子を見ていたらしい。
そして、僕の一挙手一投足を観察しては、周りのものにリサーチしていた。
僕のクラブの先輩は、普段は喋ったこともない怖い先輩に呼び出され、僕の事で尋問されたらしい。
「あいつは、なんで、南軍の帽子をかぶって、学校に来てるんだ?」
「あいつは、なんで、フェース・ロックにチキン・ウイングを合体させた技を使うんだ?」
僕の先輩達は可愛そうに、僕の服装やプロレス技のことで、問い詰められ、答えられないと鉄拳制裁だ。
そして、先輩達は、「川原、なんで、その帽子なの?それより目立つ格好、やめて」とか、
「川原、なんで、チキンなんとかって技を選んでるの?それより、学生会館でプロレス技、かけないで」って懇願した。
僕は当時、アメ横の中田商店というアーミーな店で軍隊の服を買って来ては好んで着ていた。
また当時は、UWFがブームで、ス-パー・タイガー(佐山サトル)がチキン・ウイング・フェースロックを流行らせた。
「ゆたかさん」は古くからのプロレス通だとは聞いていた。
だから、僕は学生会館で「卍固め」や「足4の字」をかけてる分には、見過ごしてくれたのだろう。
しかし、当時のUWFは、既存のプロレスを否定し、派手な技より地味にギブアップを奪える技が決め技だった。
その代表が、チキン・ウイング・フェースロックだった。
これは背後から相手の片腕を手羽先の様に「く」の字にとって、逆の手で相手の顔を横に引っ張り、自分の両手を
ロックさせる。これは両手の人差し指1本をフックするだけで、極まった。
多分、この辺が、「ゆたかさん」の臨界点だったようで。
僕は、「ゆたかさん」に呼び出しをくらった。
覚悟はしてたが、ついに来たか、という感じだった。
僕は大勢の取り巻きを引き連れた「ゆたかさん」に学生会館の屋上か何かに連れ出され、ボコられるのかと覚悟した。
殴られたら、すぐ女子の所に行き、同情票を引いて、女子を扇情して心理的に逆襲に出ようと作戦を練っていた。
しかし、「ゆたかさん」は1年生相手にそんな野蛮な手段はとらなかった。
取り巻きはなし。1人で来て、「メシをおごってやる。付いて来い」と言った。
そして、僕らは、学生食堂ではなく、ちょっと高級な病院のレストランに行った。
「ゆたかさん」は、「川原って言ったな?何でも好きな物を頼め。遠慮はするな」と微笑んで言った。
僕のシュミレーションとは違った展開なので、少し拍子抜けした。
そんな人を相手に、この場面で遠慮をするのは、かえって危険だ。
先輩の顔を潰すことになると空気を読み、そのレストランで1番高いメニューの「焼肉定食」を注文した。
しかし、これにはきっと罠があることくらいの想定はしていたから、僕は苦手の「きゅうり」対策として、、
ウエイトレスにこっそり、<きゅうり、は抜いてね。サラダからも、漬物からもね>とお願いしておいた。
「おごってやったんだから、残すな」とか言いそうだし。
僕が、「きゅうり」を嫌いなことをリサーチしてる可能性だって、ゼロではないからね。
そして、僕らは他愛のない話をしていると、「焼肉定食」がテーブルに届いた。
ちなみに「ゆたかさん」はコーヒーしか頼んでいない。
<「ゆたかさん」は食べないんですか?>と尋ねると、「俺はいいから。お前、食え」。
<そうですか、じゃ、遠慮なく>、「ちょっと待て」。
「ゆたかさん」は、「ただし、箸を使って食うな」と言った。
は~、なるほど。
そういうこと言うんだ。
だったら、サンドイッチとかにしときゃ良かったよ。
「焼肉定食」は、焼肉が盛り付けられた皿と、白飯、サラダ、汁物にデザートだ。
箸を使って食うな、って犬食い、するしかないな。
それでこういうちょっと高級なレストランに連れて来た訳か。
恥をかかせて、上下関係を叩き込もうという作戦か。なかなか、頭脳犯だな。
そうなったら、トンチ合戦だ。トンチと言えば、一休さん、だ。
一休さんが「この橋を渡るべからず」の看板を、堂々と橋の真ん中を渡り、「端ではなく真ん中を渡りました」
と言ったトンチを応用して、僕は箸を持ち、焼肉の皿の真ん中の肉を食べた。
ゲンコツが飛んできた。
イテっ。
「箸で食うな、と言っただろう」との怒声。
僕は頭をさすりながら、<だから、端じゃなく真ん中で食べました>と答えた。
「ゆたかさん」はしばらくポカンとして、トンチに気付いたら、「お前、面白いな」とニヤリと笑った。
そして、急に良い人になって、「ゆっくり食え。俺は行くから。何か困ったら、俺に言え。力になるぞ」って。
僕は「ゆたかさん」が去った後、ゆっくりと焼肉定食を堪能した。
さすが病院のレストランで1番高いメニューだ。うまかった。ご飯、オカワリした。
翌日から、学生会館に行くと、風景は様変わりした。
「ゆたかさん」は僕の姿を見かけると、「お~!川原!元気か?」と声を掛けてくれ、僕も南軍の帽子をとって挨拶した。
それを見かけたクラブの先輩は、「なんで、「ゆたかさん」が川原に挨拶するの?」と慌てていた。
僕が、<仲良くなったから>と答えると先輩は頭を抱えていた。
史上最強の先輩と史上最悪の後輩がタッグを組んだから。
それからと言う物、僕は「ゆたかさん」が用心棒をしてくれることを良い事に益々、増長して行く訳である。
僕らの大学には、2つの野球部があった。
「硬式野球」と「準硬式野球」。準硬(ジュンコー)は、B球という芯が硬式と同じで周りが軟式のようなゴムボールを使う。
医学部の野球部は、ジュンコーの方が一般的で、クラブ数も多かった。
うちの大学では、ガチで野球をやりたい猛者が硬式に入り、おっかない人や柄の悪い奴が多かった。
一方、ジュンコーは、芸能人野球大会みたいな華やかなプレーをしたい人が集い、カッコいい滑り込みの練習とかをしてた。
僕は、ジュンコーに所属して、背面キャッチや天秤打法などの練習をしていた。
ちなみに、「ゆたかさん」と中西先生は、硬式野球部のチームメイトだった。
そして、冒頭の「ゆたかさん」の電話につながるのだ。
今度、「ゆたかさん」の代の硬式野球部の面子で、3月14日に、豚しゃぶを食べにいくらしい。
で、その時に、中西先生の写真が欲しいのだが、誰も持ってないから、「川原に頼むしかない」とのお願いだった。
3月14日と言えば、世間は、ホワイト・デーだ。
しかし、硬派の男達には関係のないイベントだ。
男ばかりで豚しゃぶを食うらしい。
豚を食うところが、また男っぽい。
そして、そんな同期の会に中西先生も参加させたいという男気だ。
中西先生はもう死んでいて、死人に口なしだけど、同期だから一緒に豚しゃぶを食べたいと云う優しさに心を動かされた。
まさに、「男は強くなければ生きて行けない、優しくなければ生きて行く資格がない」を地で行っている男達のホワイト・デー。
<判りました。任せて下さい。何とかします>と僕は大見得を切った。
そして、中西先生が開業する直前まで、同じ病院に勤務していたF.に電話した。
すると、F.は「俺は、写真を持たない主義だ。だったら、サスガに頼むと良い」と教えてくれた。
サンキュー。
だけど、F.って写真を持たない主義だったのか?初耳だ。
あいつは昔から、今さっき決めたことでも、「俺の主義だ」とカッコつける癖があるからな。
きっと最近、浮気の現場写真でも見つかって懲りたんだろう。
そして、僕はサスガに電話して、これこれこう言う訳で、中西先生の写真が欲しいのだが、と聞いてみた。
すると、サスガはあっさりと、「有りますよ」と言った。
「中西先生のお別れの会で、僕らでスライド・ショーを作って、評判が良かったんですよ。
硬式野球部の方も一部、見えていて、感動して泣いてましたよ。
あれ?川原先生は中西先生のお別れの会に来ませんでしたか?」
と批判的な口調で言った。
<いや、行くつもりだったのだが、その日はきゃりーぱみゅぱみゅのコンサートとかぶってさ。
靴を投げて中西先生の会に行く予定だったんだけど、直前にきゃりーちゃんのスキャンダルが発覚してさ。
きゃりーちゃん、落ち込んでるかと思って応援に行かなきゃと思い直してさ。
それに、お別れの会って言ったって、中西先生がそこにいる訳じゃないし。俺が行かなくても会には関係ないだろうしさ>
って言い訳をした。
サスガは、仕方ないなと言う感じで、「判りました。先生のクリニックに送ればいいですね」と言い、ミッション終了!
中西先生と僕とサスガは不思議な縁で、高校と大学と医局が同じで、先輩後輩の仲なのです。
順番は、中西>川原>サスガです。
精神科は他大学との交流のため、毎年、野球のリーグ戦があった。
僕らの医局は、中西・川原・サスガの3人が主力メンバーだった。
そうそう、サスガもジュンコーです。だから、あいつは、高校も大学も部活も医局も僕の後輩になります。
ある年の野球大会。僕は派遣病院に出向していて、そこのMSさん(秘書みたいな人。ケースワーカーの卵。若い女子)
が野球観戦の応援に行きたいと言うから、3人くらいを僕の私設応援団員として帯同した。
そうしたら、若い女の子の前ですから、ちょっと良い所を見せたいと思うじゃないですか?判るでしょ?だんな。
僕は、サスガに、<おい、ピッチャーを変われ>と途中からマウンドに立って。
しかし、僕の下心はナインにみえみえで、「大丈夫なのか?」と心配の声があがって。
僕は、<大舟に乗ったつもりで。こう見えても、中学の頃は「小さな巨人」と呼ばれてたくらいだから>って、
ドカベンの里中を持ち出して。
実際、僕は中学の頃、草野球で、「小さな巨人」と呼ばれていた。
ま、正確には、友人に<そう呼べ!>と脅迫していたからで、皆は不要な争い事を避けたいから、自分の損失にならない
範囲では俺の言う通りにしていた。
他にも、「キャプテン」と呼ばせていた事がある。
これは、キャプテン・ハーロックとリリーズの「好きよキャプテン」をかけていた。
教師には、「川原、お前は一体、何のキャプテンなんだ?」とよく聞かれて、説明するのが面倒くさかった。
<何かに限定された範囲のものではなく、将来、トップに立つ資質のようなものを中学生の嗅覚が嗅ぎ分けるのでは?>
などと適当な事をフカしておいた。
話が脱線したが、僕はリリーフとしてマウンドに立った。
僕はドカベンの里中のように華麗なアンダースローから幾つかの変化球を投げ分けた。
しかし、練習は裏切らない、というか、ボールは正直だ。
1球として、ストライク・ゾーンに入らない。3者連続フォアボールで、あっと言う間に無死満塁。
風雲急を告げ、大ピンチだ。
400戦無敗で知られるヒクソン・グレーシーが最強の男であった1番の理由は、負けそうな相手とは戦わない、
というのがあって、前田や桜庭の挑戦からは逃げていた。
でも、これは案外、生きる知恵だ。
戦場で生き残るのは、必ずしも勇敢な兵士ではない、と言うのと同じだ。
僕は、ピンチに強い男と自認しているから、負けそうなピンチはヒクソン方式で分母から消そう。
そうすれば、勝率は下がらない。
これは良いアイデアだ。
そこで僕は、マウンドにサスガを呼び、<おい、ピッチャーを変われ>とリリーフを押し付けると、
「嫌ですよ、僕は!自分で蒔いた種なんですから、自分で責任をとって下さい。次から、クリーンナップですからね」
と言い放って、自分の守備位置に戻って行ってしまった。
あいつは、高校も大学もジュンコーも医局も俺の後輩のくせに、少しも俺を尊敬してないな。
平気でこういう冷たい態度をとる。
普通、男の上下関係って、上が「黒」って言ったら、「白」でも「黒」だろ。
なんて僕がブツブツ文句を言ってると、マウンドに駆け寄ってきて優しい言葉をかけてくれたのが、その時のキャッチャーで、
女房役とは良く言ったもので、キャッチャーマスクをとって、
「川原、切り替えて行こう!
野球では、ピンチはチャンスだ。
川原の得意のフォームは、スリークォータだったよな。あの投球を俺に見せてくれないか?」
と優しくなだめる人物こそが、そうです!中西先生だったのです。
そうして僕はマンガの真似をやめて、中西先生のおだてに乗って、このピンチを最小失点で切り抜けた。
それで、試合は次の回に中西先生が逆転タイムリーを打って、残りのイニングをサスガがピシャリと抑えて、我々の勝利。
試合後の打ち上げで、<今日のMVPは誰か?>、と僕が言い出して、
「逆転打を打った中西先生では」とか「ピッチャーとして、先発とリリーフの両方の役割をしたサスガでは」と意見が分かれた。
しかし、もっとも大勢を占めたのは「野球はチームプレー。皆で勝ち得た勝利だから、皆がMVP」というぬるま湯のような意見だった。
僕はそこでも譲らず、新日世代闘争の時の前田が空気を読まず「誰が一番強いか決めればいい」と言ったフレーズがいつも頭の隅にあったから、
<誰がMVPかをはっきり決めるべきだ>と主張して、座はシラケた。
その時、中西先生がこう言った。
「今日のMVPは川原だよ。こんなに試合を盛り上げてチームに一体感を抱かせたんがから」と。
その意見にその場にいる皆が救われて、「MVPは川原」、ということになった。
僕はその時、中西先生って何て優しくて、正しい意見の持ち主なんだろう、と感心した。
僕はおそらく、そんな風な発言もした。
すると中西先生は、わざとらしく頭をかいて、照れるポーズをして、それを見て皆が笑って。僕も笑った。
そんな事を思い出しながら、僕はサスガから送られて来た中西先生の写真を「ゆたかさん」に送った。
電話口で「ゆたかさん」は、何度も何度も礼を言った。
<いや~、僕はただサスガに送ってもらったのを渡しただけだし>って。
それでも、「ゆたかさん」は繰り返し繰り返し、礼を言った。
「ホント、川原サンキューな。今度、メシ、おごるから。ホントに!」って。
<良いって、良いって。もう律儀なんだから、「ゆたかさん」ったら>
でも、あんまり断るのも失礼かな。
この場合、模範的な後輩の態度としては、おごられるべきなのかな?
目上の人の顔を立てて。
だったら、しょうがない、ゴチになるかぁ。
何にしようかな?
寿司が良いかな。
座っただけで、何万円みたいな店で。
よし、寿司にしよう。
寿司なら、箸がなくても食べれるからね。
豚しゃぶ、なんかに連れて行かれたら、大変だ。
やけど、しちゃうよ。
BGM. かまやつひろし「我が良き友よ」