ウツボラを読む

29/Ⅸ.(水)2010 はれ
中村明日美子『ウツボラ』を借りて読んだのだが、これが面白い。恐れ知らずの大胆な描写と繊細なタッチが耽美的で官能的。
内容は、今度、クリニックに買って置いとくので見て下さい。
下の謎っぽい少女が、小説『ウツボラ』の作者・藤乃朱(もしくは、双子の妹・桜)。

これを読んで連想したのが、僕の友人が熱を上げている「絵」。それは、新宿・世界堂で展示販売されている裸婦の油絵。                                         10万円くらいするので買うことができず、彼はいつもいつも見に行っている。お前も見ろ、と連れて行かれた。                                                    謎っぽい少女が、横向きで大きなキャンバスに描かれていた。
姿かたちは似てないんだけど、クールに誘惑的なところが共通してて、ダブって見えるのかな。
彼の夢は、その絵を購入して、画家にお願いしてモデルの子に逢わせてもらって、一緒にお茶をしながらお話をすること。                                              彼女はブレンドとチーズケーキを注文し、彼はコーヒーが飲めないから紅茶をオーダーする。
お互いの好きな小説や映画や美術や漫画やアニメやロックやリズム&ブルースやRCサクセションやアイドルや怪獣や妖怪やプロレスや総合格闘技や落語や漫才や占星術や黒魔術やエロティシズムや精神世界やギリシャ神話や聖書や妖精や純愛やこの世の終りの話などをして、おすすめの本や映像を貸し借りするんだって。
いいなぁ、夢想家は。まるで、うらやましいよ。
余談だが、「オレの友人がね~」という痴話話は、結構そいつ自身の話だったりすることが多いな。
BGM. 石川秀美「ミステリーウーマン」


6 Replies to “ウツボラを読む”

  1. ……そのお友達(おそらく、私も共通の知人でしょう、(苦笑)のカっ跳んだ【夢想】に呆れますね。
    そもそも、ある種そのように男臭い思想を語り合える少女なんて うさん臭い、そんな女が現実に居るって いうなら、俺も会って語りたいよっ!
    ……って突っ込んであげてくださいよ(笑)

  2. 昨夜散々、アイツ(例のアイツ、でしょ)を笑い飛ばしてコメントしたオレも、やはり夢想家が羨ましいので(苦笑)。
    急な発熱も手伝って頭グラグラになりながらオレなりに夢想してみました。
    ウツボラの表紙の女性(どこか冷たそうでいて艶っぽい女のひと)のイメージだと、
    なんとなくチーズケーキなら、白いレアチーズケーキ。
    痩せの大食い的に豪快に食うとしても、やはりそれでも独特の冷たさは損なわれない……とかさ。
    急な発熱時の夢想って、すげえわ(笑)こんな【夢想】量が毎日続くなら オレはきっとフツウの生活続けられない、
    ……そう想ったら、散々呆れた「件の友人(アイツでしょ?)」は やっぱ凄ぇって思いました。
    秋風邪もたまには仕方ないかな。身体休めても、夢想の機会にはなるものだから。
    そんな訳で、オイラはおとなしく横になります。おやすみなさい。

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