2/ⅩⅡ.(木)2010 その2
ミーちゃんは普段は家の中だけで飼ってるのだが、彼女は野生的で、時々、脱走する。
そして、どこで何をしてるのやら、気が済むと戻ってきて昼夜関係なく「みゃーみゃー」鳴いて、ドアを開けろ、とエバるのである。長くても1~2日で帰ってくるのだが、今回は1カ月近く帰ってこないから、さすがに心配だ…。
ミーちゃんがいなくなったのは、忘れもしない、11月8日、僕がK-1を観に行った日のことだ。 玄関を開けた瞬間に、猫の素早さで外へ出ると玄関の前で寝転がりふさわしくないくらいに優雅に悠々と伸びをした。 脇に生えてる雑草の匂いを嗅いで、少し噛んで味見している。まるで、植物学者みたいだ。 11月8日は、丁度、父の命日だから、父に「お願いだから、ミーちゃんを連れて行くなよ」と心で念じた。
猫は夜行性だから、家族で夜にご近所をパトロールしている。ひとつ、気になる家がある。 表札の字も消えかけた一軒屋で、門のところにまでミカンの木がおおい茂って伸びきっている。 ここに別の猫が出入りしているという目撃情報もある。ひょっとすると、猫のアパートになってるのかもしれない。
昼間に入ってみようかと思い、念のため、交番で尋ねると、それは「不法侵入」に該当するらしい。でも、あの家が匂う。
BGM. 工藤夕貴「野生時代」