個人授業?

23/Ⅴ.(木)2013  快晴
クリニックの待合室に流すBGMに、新たに、僕が小学生の頃に流行った、昭和の歌謡曲を付け加える作業をしました。
ある程度昔の歌ともなると、レコード会社の垣根を越えて、その年毎に、ヒット曲を集めたオムニバス盤になってくれています。
カワクリのBGMの製作過程は、CDから曲をパソコンに取り入れて、I-podに読み込みます。
アナログの昔と比べて便利になりました。早いし、曲名までクレジットされるのだから優秀ですね。
でも、機械にはエラーが付き物です。今日は、そんな1例を紹介しようと思います。
このブログを読んでいる人の年齢層がまったく判らないのですが、皆さんは、フィンガー5は知っていますか?
僕らの世代で知らない人はいないでしょうが、若い人は知らないかもしれませんね。
先日、20代前半の人に「帰って来たヨッパライ」を知らないと言われ、呆然としたばかりなもので。
もっと言えば、ストーンズのロゴ(ベロを出してる奴)を指して、「これ、見たことある~」って言われた時も愕然としました。
「知らない」って言い切れる若さって強いなぁ、と思ったものです。
だけど、フィンガー5は知らなくても、キョンキョンの「学園天国」は知っていますよね?あの元歌を歌ってたグループです。
まさか、キョンキョンを知らないってことも…。
ま、いいや。キリがないので。
フィンガー5を一躍有名にしたシングル「個人授業」は、’73年のオムニバス盤に収録されています。
これには、「天地真理」「郷ひろみ」「アグネス・チャン」「ガロ」「あのねのね」「小柳ルミ子」と言った名前が連なっています。↓。

「個人授業」は少年(アキラ)が、女性教師に抱く初恋のような気持ちを歌ったもので、♪憧れのあの人は罪なことだよ先生♪、
♪出来るなら個人授業を受けてみたいよ、アハハハン♪と変声期前のハイトーン・ヴォイスで熱唱しています。
この詞は、真面目な生徒が先生に個別指導を受けたい、という向学心を歌ったものではなく、恋の手ほどきの暗喩です。
つまり、ちょっとセクシャルなニュアンスも含まれてるはずですが、そんなことを明け透けにしてる歌詞は一ヶ所もないです。
だから、NHKでも歌えるはずです、多分。よく覚えてないけど。あっ、でも「紅白」は出ていません。子供だったから。
しかし、面白いもので入力ミスなのでしょうね。コンピューターに表示された曲名は、「個人事業」になっていたのです。
「個人授業」という響は、たとえばシルビア・クリステルの映画「プライベート・レッスン」みたいなジュブナイル的な甘酸っぱい香りをイメージさせるのだけれど、
「個人事業」って誤植されると、途端に自転車操業的な世知辛い生活臭が漂ってきます。トホホ、って感じです。↓。

「プライベート・レッスン」は、エロい映画だと想像してる人が多そうだけれど、実は、最後の方は感動的なストーリーでした。
それに、全編に当時の洋楽のヒット曲がBGMに使われていて、ちょっと「アメリカン・グラフティ」っぽくもありました。
だから僕としては、「個人授業」が「個人事業」って、ちょっと嫌だな…。
…レコード会社に投書しようかな?
BGM. ロッド・スチュワート 「胸につのる想い」


8 Replies to “個人授業?”

  1. 宝島社のVOW的な可笑しさですね(苦笑)。
    個人事業だと、確定申告とかしなきゃですね。
    私は平成以降に生まれた子は、古い音楽には興味が無いのかな
    と勝手に思っていましたが、この前テレビを見ていたら9歳くらいの男の子が
    好きなアーティストは「さだまさし・ゴダイゴ・松田聖子」と答えていました。
    彼は大物になると思いました。根拠は全くありませんが。

    1. やられメカさん
      まさにVOWですね。
      ところで、その9歳の子、すごいですね。
      三人(組)とも微妙な立ち位置のアーティストなのが素敵だと想います。

  2. 「個人事業」だなんて!あんまりだ!あの曲、すごくいいのに…。
    こんな誤植も、昭和のオムニバスなら許されてしまうのですね。
    ストーンズのロゴを知らないなんて!
    年齢に関係なく、これは知ってた方がカッコEと思うんだけど。
    「プライベート・レッスン」は、テレビ映画でちょっと見た記憶が。
    ラストがわからないので、TSUTAYAに行ってこようかなー。
    昭和の歌謡曲がBGMで流れているのも、いいものですね。

    1. 花の香りさん
      「プライベート・レッスン」はわざわざTSUTAYAで借りてまで観る必要ないです。
      それ以外のコメント内容は、全面的に賛成です。

  3. この日以降のいくつかのブログの記事、私は好きです。
    先生の等身大というか、自然体というか、そういう感じがして、親近感が湧きます。
    気張らずにブログを書く心境になるような何かがありましたか?
    端からブログネタにしようと思って物事を見るか、たまたま遭遇した出来事を素直にブログにしたためたかの
    違いがあるのかもしれませんね。私の勝手な憶測ですが。深読みでしたら失礼。
    これからも楽しみにしています。

    1. か、さん
      深読みではないと思います。
      僕の仕事は、人の心を映す鏡のような面もあります。でも、そのためには、鏡のゆがみ具合を知らないといけないと思ったのです。
      自分のことが、自分で判っていなかったりするから。
      そこで、このブログを活用し、日常で思いついた考えや気持ちを書いて、逆に皆さんに鏡になって貰おうと思ったのです。
      そう意識して書き出したのは、GWの少し前くらいからです。

  4. 連投、失礼します。
    あたしったら、この記事にこのコメント書いてましたか。
    岡田さんの記事の前後に感じたことなのに。
    うっかりうっかりf(^^;

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