今日は有楽町~志らくの芝浜

23/ⅩⅡ.(月)2013 寒い
この連休はライブ三昧だったので、予告記事は後回しにして、3連発でライブの報告をします。
今日は、その第3弾、よみうりホール「リビング落語会、今年最後の立川志らくの独演会」です。
立川志らくの落語会は、予告ブログでは⑦に入っているので被らないようにします。↓。

この年末のサンリビの落語会は、そもそも談志が「芝浜」をやる会だった。
それが、談志が平成23年11月21日に死んで、その年の代役を志らくがやった。
約束は3年間、今年が最後。
演目は、「芝浜」の他に、「粗忽(そこつ)長屋」と「やかん」だ。
以前、談志の落語をデーブ・スペクターが英訳字幕にして、世界に発信した「DANSHI!」というビデオがあった。
そこに収録されてたのが、「粗忽長屋」と「紙入れ」だった。↓。

昔、深夜テレビで談志が「落語のピン」という番組をやっていたが、そこで志らくの「粗忽長屋」を聴いたことがある。
スピード感にあふれ、斬新なギャグが散りばめられて、まったく新しかった。志らくの「粗忽」ものは面白い。
「やかん」は談志が晩年に唱えてたイリュージョン落語の代表作。
「やかん」とは、矢が刺さって、カーンと音がする、というオチなのだが、一時期、談志は「やかん」ばっかりやってた。
当時、談志の独演会の会場で「ひとり会」のCDを買ったら、サインをしてくれて、そこにも「カーン」と書いていた。↓。

落語で年末と言えば「芝浜」で、クラッシックで言うところの「第九」みたいなものです。
アル中の勝手な亭主と内助の功、という人情噺。
談志は実は、「芝浜」を好きではなかったが、年末には需要があるから、サービス精神でやっていた。
会場の客はほとんど泣いていた。
志ん朝のファンでも、「談志の『芝浜』なら」と聴いていたという。
好きでなくても、上手いのだ。
談志の弟子の立川談笑は、「芝浜」の主人公を覚醒剤中毒にして、「シャブ浜」に改作した。
それは面白かったのだが、談笑は一時、談志から「『シャブ浜』は禁演とする」と言い渡されていたときく。
さて、志らくの落語会、この日、会場で発表されたのだが、来年も行われるらしい。
フルハウスだもの、当然かな。
来年は、リクエストを募集して上位3席をやる予定だそうだ。
志らくは、「結果が、『芝浜』『やかん』『粗忽長屋』だったりして」と笑った。
ファンの多くは、談志が志らくの身体をつかって降りてくるのを期待するからね。
やっぱり、「芝浜」は入るだろうな。
僕?僕は「死神」に1票。
BGM. シーナ&ザ・ロケッツ「ユー・メイ・ドリーム」


5 Replies to “今日は有楽町~志らくの芝浜”

  1. 落語は見たことがないけど興味があって行ってみたいとは思っています。
    それと同列で、歌舞伎・オペラ・クラシックも見に行って見たいとは思うけど中々実行出来ていない。
    来年は何かしら行ってみたいものです。
    そういえば落語のアニメで「じょしらく」ってやってましたよね、あれ好きでした。

    1. Sinさん
      僕は、その「じょしらく」ってアニメ、知りませんでした。今度、チェックしてみます。
      オペラで思い出したのですが、若い頃、オペラ好きの女子に本格的なオペラのデートに誘われました。
      僕は予習をして行かなかったので、さっぱり判らず、途中から、眠ってしまいました。
      その後、その子は僕と口をきかなくなりました。
      オペラって、恐いですね。

  2. 実は私は、
    「志ん朝のファン」です。^_^;
    志ん朝は「志ん生」を襲名しなかったですね、
    個人的には「出藍の誉れ」、
    志ん生を超えた、と思っています。^_^;

  3. 恥ずかしながら、
    「芝浜」は知りませんでした。^_^;
    人情噺は、色町や親子の話が多い?
    ですが、
    「芝浜」は小気味がいい人情噺ですね、
    今、やはり自分が好きな「志ん朝」が演じたものをYou tubeで見ましたが、
    なんか、「夢」の概念が変わった、と、言っては大袈裟でしょうが、^_^;
    大きな夢は、必ずしも持たなくてもいいんだな、と思えました。

    1. ボクシングファンさん
      「志ん朝」は僕の中高のOBでしたよ。
      だから、僕が中学の頃の文化祭に、司会者として、来たこともありますよ。
      けれど、当時、「落語」は娯楽の主流ではなかったから、あまり有難みはなかったです。
      今思うと、贅沢な話ですが、猫に小判、というか、豚に真珠、でした。

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