みるにみかねて

9/Ⅱ.(火)2016 はれ
深酒して記憶がなくて何か失言したのではと自己嫌悪。
二日酔いと金縛りとこむら返りで満身創痍。
そんな日にみる夢には、母が出てきて、
「今日の達二はちゃんとお酒と一緒にお水も飲んだし、ちゃんとお料理も食べてたし、よく頑張りましたよ。
お酒の呑み方が、歴然とよくなってますよ」
と誉める。
これは途方に暮れた僕が、深層心理から、母を呼び出して、心のバランスをとるため、そう言わせる脚本を与えた産物か。
一概に、そうとも思えない。
あの母親って、そういうことをするんだ。そういうこと、って、死んでるのに自分の意志で平気で夢に登場する、こと。
母で思い出すのは、中学1年の時の「サングラス事件」。
僕は学校にサングラスをかけて行ったら、担任にみつかって、没収&親の呼び出し。
母が茅ヶ崎から目白までやって来た。
高級な着物だった。これは母の戦闘モード。おそろしや。
担任が、「校則違反で…」と言いかけると、「学校にサングラスをかけて来てはいけない、という校則ありました?」
と上品に答える母。担任、絶句。ここまでで、勝負あり。
担任は、気を取り直し、「しかし、達二君は、サングラスをかけないと目が変性して三つ目になる奇病だ、という嘘を…」
に、母は、「先生、それは嘘ではなく、ユーモアですよ(笑)達二は昔から、トンチが効いて」と、むしろ自慢気。
大人のやりとりをみてるこっちが冷や冷やする。
母は、問題のサングラスを手にとって、「先生もかけてごらんになったら?」と無理矢理、担任にグラサンをかけさせ、
「あら、あまりお似合いになりませんね。似合ってたら、差し上げようかと思ったのですが、達二の方が似合いますね。
じゃ、これは家でかけさせます。先生、サングラス、持って帰りますね~ごきげんよう~」と、つむじ風のように帰って行った。
職員室に取り残されたのは、僕と担任だ。
担任は、真顔で、「オレ、お前の母ちゃん、苦手。川原よ、もう学校に余計な物を持って来てくれるなよ。
これは指導じゃない、お願いだ」と言った。
僕の小学校は茅ヶ崎の女子校の付属だったから、小学校時代は、バレンタインに軽トラック1台分くらいのチョコをもらった。
それが、中学に上がって、東京の男子校に入学してからは、女子と知り合うチャンスもなかった。
中2のバレンタインに、母から原宿で買ったという机一面大の板チョコをもらった。
こんな物を売る奴も考える奴もおかしいが、買ってきちゃう母も母だ。
翌日、教室で「昨日、チョコ、もらった?」と探り合いの会話があって、僕は<このくらい>と机一面の面積を両手で示した。
すると、クラスメートから、「すげー」と驚嘆されて。皆も、同様な条件で、チョコなんかもらってなかったからね。
ま、僕は嘘もついてないし。
しかし、中学生の男子なんてこんなことでクラスの階級が決まったりして、おかげで僕はその後の学園生活は随分と楽だった。
そんな訳で、カワクリもバレンタイン週間です。
ナースの塚田さんと受付の(文化部の)山﨑さんが先週、何やら打ち合わせをしてたみたい。
今週、来ると、何かくれるかも、です。↓。

BGM. 大場久美子「エトセトラ」


15 Replies to “みるにみかねて”

  1. 川原先生、こんばんにゃ。
    学生時代にユニークな悪戯をして教師を驚かせたり、皆を楽しませたり、誰もやらないことをやる人は、
    将来、偉大な発明をしたり、社会に大きく貢献している人が多いことに最近気が付きました。
    ビル・ゲイツ、スティーヴ・ジョブズ、アイン・シュタイン、本田宗一郎さん、川原達二先生、など・・・・
    先生のお母さんのエピソードはいつも楽しいものばかりです。家庭の教育って大切なんですね。
    そろそろ、先生とお話がしたくなってきました。
    「よく遊び、よく学べ」とは良く言ったものですね。

    1. やられメカさん、こんばんにゃ(?)。
      その後の僕はあまり学校に余計な物は持って行きませんでした。
      唯一、覚えているのは、ホース、です。
      庭に水をまく水色のホースを買いに行ったら、黄色いホースが売っていたのです。
      僕は<珍しいな>と思って、2メートルばかり黄色いホースを買いました。
      そして、毎日、それを引き摺って登校しました。
      担任は、「そんな物をどうするつもりだ?」と理解に苦しんでいました。
      そして、その際、母は呼び出されませんでした。
      ではまたお話ししましょう!

  2. 川原先生 こんばんは
    素敵なお母様ですね。わたしも、お母様のような対応の出来る人間になりたいです。
    担任の先生の顔を見てみたくなりました(笑)

    1. 猫と肉球さん、こんばんは。
      立川志の輔の新作落語に「親の顔」というのがあります。
      担任が問題児の「親の顔がみたい」と父親を呼び出したら、もっと上手でした。
      下げは、「お父さん、今度、あなたのお父さんにお越し頂けませんでしょうか?」
      <いいよ、なんで?>に、「あなたの親の顔がみたい」。秀作だと思います。
      そんな落語を思い出す、コメントでした。ではまたね~

  3. 先生、こんばんは、まだ外は暗いので。
    気になることがあったせいか、それ程ひどくもないけど二度も目覚める困った夢を見てしまいました。
    それはともかく、絵に描いたようなすごいお母様ですね。
    失礼ながら、そう思いました。
    でも、先生のことをとても大切に思って愛してらしたのだろうし、子どもとして愛されてる実感をお持ちでしょ?
    チョコレートは、ここ10年くらいの方が私はいろいろ忙しいです(笑)
    それは楽しい忙しさです。
    では、もう一度寝ます。あ、でも家族の目覚ましが今鳴りました…。
    でも、たぶん、眠れるでしょう。

    1. トモトモさん、こんばんは。
      その後、困った夢は大丈夫かしら?
      気になることは、今度、教えて下さいね。
      母は、普段は真面目で上品で常識的な人でしたが、僕が非常識なことをやらかすとあからさまに嬉しそうな顔をしました。
      だから、僕は親孝行を口実に、抑圧の少ない生活を送っていました。
      そして、その結果、今の僕が形成されました。
      チョコで忙しくて、楽しいのは良いことですね。
      青春に終わりはない、始まりだけである。
      では、おやすみなさい。良い睡眠を。

  4. 先生、おはようございます!
    この間のクリニックではおそ松さんのネイルが無事見れました、よかったです。
    あと受付の方から(多分大平さん)チロルチョコをもらいました、皆さんにも配っていました、もはや2月のクリニックの風物詩といった感じですね。
    先生昔、チョコを軽トラ1台分ももらってたんですか~すごいですね~本当ですか?(ちょっと疑問だったりして)
    あと先生のお母様素敵ですね、まさに神対応です。
    うちの母もそれくらいとんちがきいていればいいのに。

    1. sinさん、こんばんは!
      おそ松ネイル、見て貰えて良かったです。
      チョコも貰ってくれましたか?良かったです。
      新人の大平さんの名前も、もう覚えてくれたのですね。ありがとうございます。
      母は、神対応ですか(笑)
      きっと草葉の陰で喜んでいることでしょう。
      いつもコメントありがとう。

  5. こんばんは。
    そうなのですね。 今週は(先週から? なのかな・汗) バレンタイン週間だったのか。 ・・・と。
    そう聞いていても、ちゃんと貰っておいても、忘れてしまうのでして。 いやはや。
    ワタシの記憶は1時間半しか持たないモノでして。
    で。
    己の(ワタシの場合には既に無くなった、) 母親を 夢に登場させる。 そのような、夢・コントロールが可能になるためには。
    ・・・やはり。
    しっかりと勉強して。 そして精神科医になるしか。 他に道は無いのでしょうか。
    それは。 すなわち。
    この ワタシめの年齢でも、 まだ間に合いますかねぇ。  いや。 そーゆー問題じゃナイのか(汗
    失礼しました。 ホントに失礼だな。 なので。
    消さずに このまま送信してみます。 己への戒めのためにも。   ・・・って、 あ。
    実はワタシ。
    自虐系・神奈川代表だったりもします。 こっちは まだ県連の方には 返上しておりません。
    ナイス・ガイ称号とは少し違って、年齢制限が無いのでして。
    まわりくどい事柄を色々と書き連ねてしまいましたが。 今のワタシは このような感じです。
    研究材料としての お役に、 立ちましたでしょうか?(汗
    あぁ。 そっか。 役に立ちたいんですよね。 きっとワタシは。   こんな・・・

    1. 散文気分さん、こんばんは。
      僕のブログのタイトルは、「川原達二の十中八九N・G」ですから、N・Gコメントも対応してます(笑)
      散文気分さんのお住まいは、割と僕の生まれと近い場所なのでしょうね。
      研究材料にはしませんが、その独特でユニークなコメントをまた待っていますね。
      ではまた~

  6. 胡蝶の夢・・・ゲンジツとユメの区別がつかないことのたとえ
    最近とても腑に落ちないこと。
    思うにメンタルに通う人は体の中のどこかのボリュームが上がりすぎているのだと思うのです。
    他人の頭の中は、本人しかわからないですよね。でもなぜだか、人とつながっているような気がしたり、孤独を感じたりする。(母と生まれたての子供は除く)
    不思議だと思ったことはありませんか。自分がみている世界と他人が見ている世界は全く別のものなのに、強引に言えば錯覚とか思い込みだと思うのです。これって、創作の世界と現実の世界と何が違うのでしょう。
    結論が出そうにないので、やめます。

    1. テイラーは仕立て屋さんさん、こんばんは。
      江戸川乱歩は、「現世は夢、夜の夢こそまこと」と言ってますね。
      ちょっと意味は違いますが、なんとなく連想したから、書いてみました。
      こういう哲学的なテーマで、盛り上がる場だと良いのだけれどね~
      勇気ある方のコメントを待ちましょう。

    1. sinさん、こんばんは。
      郵便局からは、「私書箱を作った方が良い」などとアドヴァイスもされたとか、されてないとか。
      質問の答えになっていませんね(笑)
      あまり自慢になってもいけないから、想像にお任せします。

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