季節はずれのイースター いろいろ卵

30/Ⅵ.(木)2016 はれ 「しょこたんバースディ・ライブのレビュー」企画、いよいよ始動!
知り合いから、ファミリーでディズニーに行ったとメールが来て、イースターの頃だったそうだ。
過去に、僕が結婚式でスピーチをすると離婚する、というジンクスがあり、
ひどい時は、スピーチ11組中9組離婚、という瞬間高確率を叩き出して、
僕の医局の後輩などは、いったんは正式にスピーチを頼んでおきながら、噂を耳にして、
「すみません。やっぱり、やめにしてもらって良いですか?縁起物なので」、と断られたこともある程で。
今は昔になりましたね、メールをくれた知り合いは、僕が結婚式でスピーチしたが、
この夫婦は子供を連れて、ディズニー・デビューのハッピー・ライフです。
子供のディズニー・デビューの感想は、
「バリア・フリーが完璧だった」、と大絶賛でした。
「日常生活では、ベビーカーの不自由さを感じるのだが、ディズニーでは一切なかった」、らしい。
そう言えば、こないだ新宿の高島屋のタカノ・フルーツ・パーラーに行こうとして、
ベビーカー・車椅子専用のエレベーターがガラガラだったから乗ろうとしたら、エレベーター・ガールに、
「こちらは専用なので」、と制止された。
<いいじゃん。誰も乗ってないんだし>と言ったのだが、職務に忠実なエレベーター・ガールの派手なメイクが怖かったから、
小田急の千疋屋に行くことにした事件、を思い出した。
世の中は、振り子のように、極端から極端に一定の周期で動くものだから、まぁ、これはこれでこういうものなのだろう。
なぜなら、20年くらい前はひどいもので、ベビーカーはたたんで、バスや電車などの公共機関に乗らなきゃいけなかったし、
運転手にもそう言われたし、他の客にも「邪魔!」と堂々と文句を言われて、小さくなっていたものだ。
エレベーターも、「混雑時のご利用はお控えください」なんて乗車拒否だったから、良い時代になったのだろう。…多分。
ディズニーは、ハロウィンを全国民に啓蒙したのが最近の手柄だが、次は是非、バリアフリーの姿勢を広めてもらいたい。
なんて、思ってもみないことを言って、社会派を気取ってみた。
ディズニーのハロウィンの次のターゲットはイースターみたいだが、根付くかな、日本にイースター。
ディズニーが本気を出して、子供の頃から刷り込めば、可能なのかな?
これは、イースターの時期の僕のネイル。↓。


ネイリストさんに、<親指の新キャラは何?>と聞いたら、「うさぎ」だって。
イースターって、うさぎ、も関係するの?僕らの世代は全然知らないな、イースターのこと。↓。


なんとなく知ってるのが、卵、が関係すること。
ディズニーのイースター・パレードには、アリスの「ハンプティ・ダンプティ」も出るのかな?
ハンプティ・ダンプティは、原作では、「不思議の国のアリス」ではなくて、「鏡の国のアリス」に出るんだよね。↓。


ハンプティ・ダンプティは、元はマザーグース。それをルイス・キャロルが「アリス」に登場させたのですね。
だから、受験生ブルース、で有名な高石友也が後年、ナターシャセブン、で、107 SONG BOOK、
という世界の民謡(フォークソング)を網羅したシリーズものを出した時の、
vol.6が「ハンぷティ・ダンぷティ~マザーグース編」とアルバム・タイトルになっていた。‘プ’だけが、‘ぷ’になっている。
カセットにいれると45分に収まるのだが、42曲も収録されているクレージーなアルバムなのだが、
タイトル曲の「ハンプティ・ダンプティ」(ここでは、‘プ’)をゲストの自切俳人(ジキル・ハイド)が歌っている。
詞も、高石友也と自切俳人の合作で、
♪ハンプティ・ダンプティ、おでぶちゃん。
塀の上から、落っこちた。
王様の馬も兵隊も、
元に戻せぬ、何故だろか~♪
という、なぞなぞ歌です。正解は、卵、です。↓。


自切俳人の正体は、北山修です。
ハンプティ・ダンプティは、アリスでは言葉について一家言もっていて、なかなかうるさい設定だったから、
北山修はちょっと面白くて、オファーを受けたのかも。
この歌のラストは、
♪ハンプティ・ダンプティ~ハンプティ・ダンプティ♪のリフレインと、
狂人のように「ハハハハハ」と笑う自切俳人の絶叫で、このLPの帯についていた、
「だんだんアホになってゆく」、を地で行っていて、自切俳人の魅力全開だ。
北山修は、加藤和彦の自殺の後、アルフィーの坂崎のサポートを受け、「イムジン河」の解禁と「あのスバ」でコンサートを
続けていた。
それはそれで懐かしくて良いのだけれど、ミュージシャン・北山修で1番面白いのは自切俳人だと思う。やればいいのに。
話を、卵、に戻します。
診察室にある、マグリットの絵のタイトルは、「透視」。
卵をモデルとして、鳥を描いているから、確かにこの行為は、透視、だ。↓。


これを診察室に配置したこじつけは、精神科の治療は、診断学や見立てに重きを置いてるからで、
それは卵を外から診て、鳥の種類を当てるがごとくであるから。
もう一つ意味があって、中井久夫の言葉に「医者ができる最大の処方は、希望である」、というのがある。
僕は患者さんの話を聴きながら、
<それでも、この人はどんな風に成長して行くのかな?>とか、
<どんな可能性をまだ発揮されていないのかな?>とか、
<どんな成功の未来があるのかな?>と思い描く。
それは卵を見て、いずれ羽ばたく鳥の姿を想像することに近く、それは親心に似てると思う。
親心で思い出したのだが、僕が小4の頃、上級生達も引き連れて、休み時間に野球をやって、
ゲームをキリの良い所まで延長したから、皆を授業に大量遅刻させてしまい、
そのことで学校から注意を受けた母が、親戚に電話してるのを、こっそり聞いてしまったことがある。
電話口に向って、母は、
「上級生まで従えて、野球で授業に遅れるなんて、達二は将来、竹見太郎のような大親分になるんじゃないかしら?」
と、相談事のはずが、自慢話に変わっていて、僕はそれを盗み聞きしながら、
<このままじゃマズイな>と思ったものだ。
ちなみに、竹見太郎、とは、ケンカ太郎、とも呼ばれた、その頃の日本医師会の会長。
これは東北の友人がクリニックに遊びに来てくれた時に、お土産にくれた地元の銘菓。↓。


最近のランチのマイ・ブームは、たとえば、カレーづくし、で蕎麦屋でカレー丼の(小)とカレー南蛮を食べる。
そのバリエーションの玉子バージョン、玉子丼(小)と玉子とじ蕎麦。↓。


これは冒頭の知り合いから送られたディズニーの写メ。↓。


この夫婦は、子供が出来るまでは、
「ディズニーは商魂の匂いがプンプンする」とか、
「ミッキーマウスってネズミだぞ。あれは、ネズミーランドだ」なんて罵詈雑言を夫婦漫才のように、
あうんの呼吸で語っていたのに、今や、
「バリアフリーが完璧だ」である。
だから、ディズニーは、行っちゃ駄目なんだよ。行ったら負ける。行ったが負け。
昔、トレンディードラマが全盛の時代に、タモリが「絶対に観ない」と言っていて、その理由は、
「万一、観て、好きになったら大変だから」と言ってたのとちょっと似てるかもしれない。
そんなディズニー・リゾートの中の舞浜アンフィシアターで、しょこたんの30才のバースディ・ライブは行われたのです。
つづく。↓。


BGM.かぐや姫「今はちがう季節」


9 Replies to “季節はずれのイースター いろいろ卵”

  1. 先生、こんにちは。
    朝起きて、この記事を読み、まだ序章だったのでちょっとビックリし、続きへの期待も膨らみました。
    イースター、どうでしょうね。
    ショッピングモールの装飾とかでは、かなり浸透して来ましたよね。
    ハロウィンが七五三を凌駕したように、新入学・新学期とかを押しのけて行くのでは?
    ただ、日にちが「春分の日の後の、最初の満月から数えて最初の日曜日」ですから、その年によって時期が変動するのが難点ですね。

    1. トモトモさん、こんばんは。
      さっきはどうも。
      イースターの時期は、そんな風に決まっているのですか?
      難しいですね。
      でも、そう言えば、僕はハロウィンが正式にいつなのかも、まだ知りませんでした。
      遅れてますね。ではまたね。

  2. ストロング金剛デス
    マグリットの絵「透視」の左下に貼ってあるLP もしかして
    guitar slim のthe things that i used to doですか?
    渋いですね~
    自分も好きなレコードでしたよ~また聞きたくなりました
    それではオマタ

    1. ストロング金剛さん、こんばんは。
      そうです!ギター・スリムです!!
      よくこの写真から見つけられましたね!!?
      「透視」より、すごいのでは?
      おみそれしました。
      では、股~

  3. イースターのウサギはイースターバニーといって、こども達に卵を届けてくれます。
    でも、イースターでは卵をあちこちに探しこどもたちはそれらを探します。
    またウサギは多産なので、幸福の象徴とされていますが、哺乳類ですよね…
    幼稚園から大学までほぼカトリックの学校でしたが、イースターのイベントはなく、
    昨今の流行には商いの香りがして仕方ありません。
    ちょうど空いてる時期ですもんね。
    秋から正月にかけての情熱のやりどころを解放するのでしょうか。
    イースターバニーのチョコレートを耳からバリバリと食べるのは好きです。
    鯛焼きを頭から食べるのと同じ感覚でしょうか。
    それはさておき、今回は寝坊でしょこたんライブを逃されなかったようでなによりです。
    ヒヤヒヤしてました。
    閑話休題
    <それでも、この人はどんな風に成長して行くのかな?>とか、
    <どんな可能性をまだ発揮されていないのかな?>とか、
    <どんな成功の未来があるのかな?>と思い描く。
    どんな年齢でもあるのかな。
    ヨーヨーマは「何を始めるのにも遅いということはない」
    と言っていますが、半信半疑です。

    1. ミルラさん、こんばんは。
      北山修は25才のばあすでい・こんさあと、の中の朗読で、
      「青春に終わりはない。始まりだけである」と言っていましたよ。
      イースター情報、ありがとうございます。
      カトリック系の学校でも、やってなかったですのか?
      イースターのウサギと、月で餅をつくウサギは同種ですかね?
      今回は寝坊せずにライブいけました。
      ヒヤヒヤさせて、ありがとう。
      ではまた~

  4. ハンプティ・ダンプティって名前は良く聞くんですけど、何のことか解らないんですよね。
    先生教えて下さい!

    1. sinさん、こんばんは。
      ハンプティ・ダンプティは、「ずんぐりむっくり」という意味です。
      ハンプティ・ダンプティは、卵だから、名前が姿かたちを表しています。
      ハンプティ・ダンプティは、「それに比べ、アリスではどんな形かわからないじゃないか」、とアリスにイチャモンをつけます。
      なお、挿絵にある場面で、アリスがベルトと間違えた、ハンプティ・ダンプティのネクタイは、
      白の女王から、「なんでもない日おめでとう」にプレゼントされたものです。
      誕生日は、365日に1回だけですが、なんでもない日は364回あって、お得だと言っています。
      このように、ハンプティ・ダンプティはことばにうるさいキャラです。
      アリスが、ハンプティ・ダンプティに「また会う日まで」と別れを告げた時も、
      「また会ったとしても、アリスかどうか分らない」と答えます。
      なぜなら、アリスが他の人と同じ様に見えるからで、
      たとえば、アリスの目が鼻の片方に2つ付いてるとか、顔のてっぺんに付いてたら、はっきり分るのに、と言います。
      これは、ハンプティ・ダンプティの識別能力に問題あり、ですね(笑)
      さすがにアリスが不愉快になって去ろうとすると、突然の大音響がします。
      なぞなぞ歌の通りになってしまったのでした。
      出典は、「鏡の国のアリス」です。
      OKですか?

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