あきらめてみませんか?

1/ⅩⅡ.(木)2016 トド松の声の人、海外留学だって?トト子か、って!「おそ松さん2期」どうなる?
ここのクリニックをスタートした頃の話。
目利きのする人から言われた。
「○×病院、は、もう駄目ですよ。
何故って、あそこの病院の大きなガラスの自動扉はいつもピカピカなんです。
それがこないだ見たら、四角い扉が丸く拭いてあったんですよ。
お掃除会社の経費を削ったのか、そういう所に目配り出来る人がいなくなったのかは知りませんが、
まぁ、病院に限らず、そういう所にほころびが出たらね、おしまいですよ、ホホホホ…」
開院当時の挨拶にそんなことを言いにくるなんて、なんて人なんだと思ったから覚えているのだが、
確かに数年後、○×病院、は別の病院に買収されてしまった。
それからと言うもの、僕はこのエピソードをスタッフに繰り返し話した。
僕の口は酸っぱくなり、スタッフの耳にはタコが出来た。
そして波長が良い時は自然とシンクロするもので、そんな話を知る由もない患者さん達が、
「洗面台が水で汚れていたから、拭いておきました」とか、
「外の階段にコンビニのレシートが落ちてたので拾って来ましたけど、ゴミですよね?」などと、
患者さんも一緒になってクリニックの美化委員になってくれた。
「自分達のクリニックだから」と明言してくれる人達もいた。
その言葉はとても嬉しく、励みになり、力にもなった。
アニメ「かんなぎ」のように、みんなの支持してくれる力によって、こちらのパワーもアップするもので、
それが治療に還元されて好循環するのがカワクリの特徴です。
うちのクリニックの内装は床が白と黒のマーブル模様のモノトーンの静かな基調で、
でも、これはパッと見ると、ゴミが落ちてるようにも見える。↓。

こないだお昼休みに外から帰って来て階段を昇ったら、飴玉の包み紙が落ちていた。
クリニックに入って、受付カウンターの前に白いチリ紙の端っこが落ちていた。
これらは前日にもあって、<あれ?>って思っていたものだ。なら、自分で拾えよ、って話であるが。
しかし、冒頭の、○×病院、の例もある。
清掃が行き届いているかどうかという部分的な問題が、カワクリの治療サービスの質の未来を占うメルクマール
となりうるということだ。
単なる偶然だとは思うが、こないだ知り合いから紹介されて来た新患さんが診察を受けた後に怒って帰った。
それは僕に対して、僕の診療に対して怒った訳である。
紹介患者を怒らせてしまったので、治療代はもらわなかった。
そんなことより紹介してくた人の面目をつぶしてしまって申し訳なかった。
この事で二人の関係がギクシャクしなきゃいいけど。
しかし、こんなことは初めてだ。
ひょっとしたら、○×病院、は他人事ではなく、知らないうちに治療の質が落ちているのかもしれない。
或は、そうなることへの警告ケースなのかもしれない。
皆さんにも一緒に考えてもらっている「音叉問題」とか「スタッフの顔と名前が一致しない問題」などは氷山の一角で、
もっと根本的な問題があるような気がする。
クリニックの受付が定着しないのは、置いておくとして。
患者さんがスタッフの顔と名前が一致しないことより、スタッフが患者の顔と名前が一致しない方が問題だ。
患者さんの述べ人数が急激に増えていることも原因か。
こんなゴミの落ちてるようなクリニックの待合室に、患者が溢れかえっていたら、おそらくおそろしいことが起こる。
今まさに危機管理能力が問われている。
○×病院、の二の舞はごめんだ。
だから、新患しばらくストップします。
紹介状を持ってる人もごめんなさい。
1日の患者数を少なく一定にセーブすれば、「音叉問題」も当座はしのげる。
その間に屋台骨を立て直そう。
スタッフが真摯に働いてるのに、やり甲斐よりも疲弊感を強く感じるのは職場としておかしい。
これは現代の縮図か。
何かが狂っている。
やり直し!
そんな迷走を続ける川原クリニック、スタッフ募集中です。
BGM.忌野清志郎「Boys」


6 Replies to “あきらめてみませんか?”

  1. おはようございます。 本日は土曜・開所日につき、いつもどおりの朝です。
    昨日は早々にレスをありがとうございました。 夜に帰宅してから知り、有り難味を独り 噛み締めておりました。
    厚木文化会館でのお話は、また次回に・・・  まあ もしも話題となりましたならば。
    さて。
    紹介者さんも、とても残念な思いをされたことと察します。 なので。
    そのことは ”度外視” して、その患者さんについて注目するならば。
    少なくとも私には、このことについて、色々と整理しやすくなったように思えました。
     ・百戦錬磨を意識しつつも、まだ見ぬ症例(コンディション?)に出会えた、
       そんな喜びと 緊張と 不安と、そして今後への展望。
     ・『紹介』 という物事の、責任と その重さと、紹介に関する自分にとっての距離感。
     ・紹介患者から、”一見さん” へと、瞬時に変化を遂げてしまった、
       とても忙しい患者さんは、恐らく そんなご自分の忙しさの種類と質に対しては あまり頓着がない。
    実は他にも、まだ色々と、そして細々と考えてしまいました。 が。先の事情から、絞込みが容易になったワケでして。 とても参考になった気がします。 なにしろまだ『鉄が熱い』時点なのでして、気のせいかもしれませんが。
    では。今日も一日(半日か)、頑張ります。   ・・・テキトーに。

    1. 散文気分さん、こんにちは。
      最初僕は記事を読み間違えてました。
      整理して書いてくれたのは、「僕の分析結果」なのですね(笑)
      なかなかですね。是非、その他も聞きたいです。
      そして、講演会、ご苦労様でした。
      今度、詳しく教えて下さい。
      ではまた~

  2. 診察の内容はやっぱり質!ですね。
    患者さんの数が多くて、質がおろそかになったらそれは非常に残念な事です。
    特に川原クリニックは心療内科ですから、心に病を感じてる人やナイーブな人がおおいはずです。
    そういう人達への診察なので・・・・・
    ご苦労は多いと思いますが、皆さん先生を頼りにしてますので・・・・
    私も薬の処方だけでいい時もありますが、色々話したくて診察を受ける時、
    先生の方からじゃ、この辺で、という感じが出ると、もっと話したいけどしょうがないよね、
    このクリニック混んでるもんね、と感じるときはあります。
    それは一日の時間と診ないといけない患者さんの数を考えれば仕方無い事なのかもしれないんですよね。
    私は症状が多分軽い方だと思うので、まだいいと思うのですが重症の患者さんだとそれはきっとさみしいと思います。
    好き勝手書いて申し訳ないです。
    でもカワクリが好きで、今後もずっと続いて欲しいから。
    そして受け付けの人もやりがいをもって、そして定着してもらいたいので。
    生意気言ってスミマセン。
    僕には全貌が見えてませんが、先生が感じている屋台骨の建て直し、どうぞ宜しくお願いします。

    1. sinさん、こんばんは。
      なかなか本質的なところをつきますね。
      なんとかうまくやってみます。
      いつもコメントありがとうございます。
      ではまた~

  3. 少し前の記事ですが、コメントさせていただきます。
    先日伺った時、以前に比べてかなり待ち時間が短縮されているように感じました!
    気持ちに余裕がなく、急いで受診したかった時でしたので、非常に助かりました。
    先生やスタッフさんたちが色々と考えて工夫してくださったお陰ですね。
    皆さんのお考えがブログによって可視化されているのも、川原クリニックの素敵なところだと思います。
    診療時間外でも患者のこと、クリニックのことを考えてらっしゃるのだなあ……と先生方の誠意と思いやりに改めて頭の下がる思いです。
    上から物を言える立場ではありませんが、先生やスタッフさんのそういった配慮が川原クリニックをより居心地の良い場所にしてくれるはずだと思います!
    いつもありがとうございます。

    1. E、さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      クリニックは受付も新しいメンバーになったので、こういうコメントが励みになります。
      スタッフ一同で共有して頑張って行きます。
      またコメントして下さいね。

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