カワクリ新メニュー

カワクリの心理部門は、僕の思いつきで新メニューが出来て、時々ザワつきます。
過去の専門外来は、こちら。

①「不倫専門外来

②「いじめ、DV【加害者】専門外来

③「安楽死専門外来

今回も2つ考えました。

(1)休職中、復職準備・短期集中カウンセリング

オーバーワークやハラスメントで心身が疲れた人は、燃えつき症候群になる前に、早目に休むのも手です。
ストレスから距離をとり休息をとることが、「くすり」になる場合もあります。
ただし、不慣れな休暇は、将来の不安を煽ることもあります。
そんな不安の源になるものを見つめ直し、働き方や生き方、本来の自分を見失っていないかを考えるカウンセリングは、
復職準備として有効です!

(2)親をなぐってはいけない外来

どんな理由があっても親をなぐってはいけない…、と人は戒める。
と言うことは、ある理由によっては親といえどもなぐられることはある、という事実が歴史上、たくさんあるからだろう。

僕は親をなぐったことはないが、1度だけ父と格闘したことがある。
小さい頃の父は怖かった。
えんじ色のカーディガンをよく着ていて、僕は動物図鑑をみるのが好きな子供で、そこに父そっくりの動物をみつけた。
オランウータンだった。

僕は高校の授業で柔道を習い、自分で言うのも何だが割とセンスが良かった。
高3の頃、反抗期だったのか、僕は父と口論の末、取っ組み合いになった。
僕は勝てるとは思わなかったが、もうどうにでもなれ、と必死で破れかぶれで、柔道で体得した大外刈りをかけ、
相手を倒し、そのまま馬乗りになった。
僕はビックリした。それは技がうまく決まったからではなく、「親がこんなに弱いの?」という驚きで、
「オレ、強いの?」って戸惑いでもあった。

家庭内暴力の子の心理を聴くと、皆、最初はそう思うらしい。
それでもう1回実験し、その時、親が「反省」してたり、または「手を抜いて」反撃しないと、
もう後はブレーキの壊れたダンプカー状態。暴君のようになる。
だから、親は子供が向ってきたら、「負けちゃいけない」と思う。
他人じゃないから、親だから、その関係性があるから、いくつになっても親と子だから、
腕力や格闘スキルを超越した精神性優位さがあるから、本気をみせたら子供は親をなぐれない。

僕の父はえらかったと思う。
僕が馬乗りになっても、下からものすごい形相でにらみつけ、その気迫に僕は思わず、手をゆるめ、体勢が逆転してしまった。

親が本気を出せないのは、うしろめたさがあるケースもある。それは人によって違う。
そんな場合もあるだろう。そんな人は家族相談に。心理部門も「親ガイダンス」をやっています。1回50分、保険適応外。

こないだ、ある進学校の先生が書いている勉強法の本を読んだら、生徒がメンタルな相談をしてきたら、という項目があって、
そこには「専門のメンタルクリニック」の受診をすすめる、とあった。
学校には相談室もあるが、そこは使わず、あえて有料の機関をすすめるらしい。
お金を払うことで、元をとろうとするから、らしい。なるほどね。

BGM. 高橋幸宏 「スイミングスクールの美人教師」


6 Replies to “カワクリ新メニュー”

  1. 先生こんばんは。
    暴力、いろいろな世界があるのですね。私も弟も、覚えている範囲では親と直接暴力対決したことが全くありません。言葉や態度で戦ったことはあります。そちらの分野では、圧倒的に母が強く、父は私に甘かったですね。
    (親が老年になってからは、また違いますが)、反抗期とかに親をなぐりたくなったことがないのは良かったのでしょうか?良いも悪いもないかな。そうだった、というだけのことかな。

    新しい職場で2日働き、(短期間で辞めた)前の職場で経験したことが役に立っています。これは、意外でした。
    身体はクタクタになりますが、気持ちはカラリとして働いています。あまり先まで考えず、まずは3日、そして、1週間、2週間、1ヶ月…と短い単位の心づもりで続ける気持ちでいます。
    初日のエール、とても嬉しかったです。ありがとうございます。

    1. トモトモさん、こんにちは。

      「復職カウンセリング」はまだしも、「親をなぐってはいけない外来」はネーミングのインパクトだけで書き上げてしまいました(苦笑)
      これを丸投げされる心理は、大変でしょうね(笑)

      新しい職場、3日目ですね。
      昔、「三日坊主のすすめ」という本を読んだことがあります。
      まず3日やり、そして、1週間、2週間、1ヶ月…と、同じように、短く目標を立て続けることが推奨されてましたよ。

      引き続き、エールを送りますね!顔笑れ!

  2. 親はつよいですよ、強い。

    そうすりこまれているから、例え腕相撲で勝っても殴ろうとはしない、普通は、

    でも今、その親がだらしないので、

    親の教育も必要だ。

    自分の息子を一度も殴った事がなく一人前になる子は数千万人に一人だ。

    もちろん暴力を肯定はしないが、私の時代は学校の先生がはたいてくれた、ビンタしてくれた、殴ってくれた。

    母はそれをみてありがとうございます、と言っていた。

    お互いに信頼関係、愛情関係が出来ていた時代だった。

    1. sinさん、こんにちは。

      まさに、同感です。
      今の時代は、振り子が逆に振れてるだけで、またしばらくしたら元に戻るでしょう。
      そして、行き過ぎては、逆になる。その繰り返し、単振動の原理ですね。

  3. こんばんは。 降るのか、降らないのか。
    ハッキリしない天候ですが、心なしか空気も幾分しっとりと感じられる。 ・・・そんな夜です。

    さて。
    渡しの父は寒さ厳しい季節も凛とフンドシ姿で・・・って、 大井川の渡し守なんかぢゃあ ありませぬ。
    (※誤変換に対する『ノリ突っ込み』も、今ぢゃすっかり穏やかな気持ちで臨めるようになりました。)

    私の父は愚息から殴られるような父ではありませんし、
    私は父親を殴らなければいけない息子でもありませんでした。 なので。

    そのように身につまされた経験を持ち合わせてはいません。
    世の中には そうした精神(心理?)外来を必要とされる方々がいらっしゃるのだなと、しみじみ思いました。

    しみじみ思い出していたら。
    かつて黒板さんちの純君が。 東京で疲れ果てて富良野に舞い戻り、
    変わり果てたその茶色い頭を元通りに黒くしようと、
    富良野を代表する往年の番長たちが黒板家に集まり、
    わちゃわちゃヤってました。

    で。 わちゃわちゃのあとで ガッツさんが しみじみと言うんですね。
     『親を負かしちゃあ いけない』
    ・・・って。

    実体験的には全く わからない事柄なのですが。
    それを見てから、なんとなく染み付いて今に至っている・・・ そんな気がしています。

    P.S. もしも自分にヒットする類の新メニューが発足したら、うれしいような恐いような気分です。

    1. 散文気分さん、こんばんは。

      面白いコメントですね!

      ちなみに新しく考えてるのは、「ペットロス専門外来」です。

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