大岡山節分デート

3/Ⅱ.(土)2024 寒い 「推しの子」星野アイ役を務めた声優・高橋李依がカバーした動画が公式YouTubeで公開された。

 

一部で熱烈な支持を受けている「大岡山デート」。応援してくれる人がひとりさえいれば、誰に何と言われようと、続けます。

こんな寒い日は、北口商店街の蕎麦縁「さかもと」にて鍋焼きうどんを頂きましょう。

あなたは鍋焼きうどんの海老の天ぷらは、最初に食べる派ですか?後に残す派ですか?僕はその日の気分で違います。と、ショートケーキのイチゴをいつ食べるか問題のように発展させてみました。サムライのように「人間いつ死ぬかわからん」と思ってそうなあなたは最初に食べるべきでしょう。突然食事中に暴走トラックや、バッファローの大群が店内に突っ込んで来て殺される可能性が100%ないとは断言出来ないですからね。

 

デートシリーズを書いてていつも思い出してたことがあって、それはチッチとサリーの「小さな恋のものがたり」という少女向けのラブコメマンガです。

サリーは背の高いイカした優しい男子。チッチは目立たないちびっ子。なぜかこんな凸凹な二人の青春ラブストーリーです。6巻くらいまでは微笑ましいマンガで、その中でチッチがお母さんにお使いを頼まれて、「合いびき肉を200g」と言われて、「合いびき、なんて…」と照れながら肉屋に行き、真っ赤な顔してモジモジしながら「デート200g」というのです。逢引き、と、デートを掛けたシャレです。こういうマンガが何故か突然7巻くらいからシビアになって、サリーが別の美人な子(性格も良し)を好きになり、チッチはフラれます。ま、普通に現実的な判断なのですが。チッチは部屋で一人で傷心で、誌面には、イルカの「雨の物語」の歌詞が引用されます。「窓の外は雨」という歌詞。窓の外が雨?チッチの心がどしゃ降り?それともチッチの涙で視界に雨のフィルター?おそらく、その各々でしょう。僕は「恋は残酷だな」とチツチに同情し、サリーの贖罪で恋もしたことないのに、「もう女の子を好きになるのはよそう」と心に誓ったものです。小学校6年生の時です。あと半年後にアグネス・ラムという黒船が来航して「川原恋愛鎖国論」は一発でぶっ飛ぶのですが、それはまた別の話。

 

受付に海鮮太巻きを差し入れしたから、代金を支払いついでに大岡山の寿司屋に寄る。「お母さん」が大谷翔平の大ファンだから大谷とデコピンのTシャツをプレゼントする。カウンターの先客はどうやら若いが企業して成功してる社長二人みたいだ。彼らは程良く酔っていて、「失礼。それ見せてもらっていいですか?あっ、これ公式じゃないですか?!」とビックリ。大将が「母はいつも頂いて、うちには6着くらいあって博物館が出来ますよ」と軽口で返すと、酔った若き社長たちは僕に向かって、「ドジャース関係の方ですか??」と真顔で聞くのでそんな素振りをしておいた。だから地元じゃ「ドジャースの人」になりそうだからそこんところよろしくね。

 

お通しは、真鱈の白子。温かいうちにどうぞ。

焼き物を二つ頼んだけど、焼きあがるまで簡単なつまみを。僕はカズノコをよく食す。僕の死んだ母の好物だったから。良い年してママっ子みたいでお恥ずかしい。

あなたは海老が好きそうだから、ボタン海老と手前は鬼エビ。食べ比べて。

サザエのつぼ焼きが出来ました。

ブリの塩焼きは小さめにしておいたよ、お腹いっぱいになっちゃうでしよ?あなたは少食だから。でもシチュエーションでは結構食べれるよね、不思議な女(ひと)だ🤣

海老の頭は焼いてもらったよ。

最後は、せっかくだから恵方巻風に。大将に任せたら、「センセーは甘いの好きだから、そぼろと玉子とカンピョウと穴子で。奥がタレが塗ってあって、手前はお醤油で」だって。これはこれで嬉しいが、俺だって本マグロの中トロとか食いたいよ。…って、でもそんなこと粋じゃないから言わないさ。

 

どうでしたか?節分デート。「節分」って「接吻」に響が似てますね。という訳で、接吻特集でお別れに。

まずは、マグリット。まるでコロナ時代を予感するような濃厚接触禁止な恋人たちの接吻。

ムンクの、接吻。

これは落合義博監督が中日で優勝した時のビールかけ。息子の落合福嗣は声優で「からかい上手の高木さん」の西片の友人・木村役。お祭りの回ですれ違う二人にナイスアシストを出します。泣きますよ。

涼宮ハルヒの憂鬱、で、ハルヒがこの世を退屈に思い、閉鎖空間に自分とキョンだけを閉じ込め、この世を抹消しようとします。こうなっては、宇宙人の長門も未来人の朝比奈さんも超能力者の古泉も手が出せず、キョンにこの世を託すしかありません。辛うじて3人が力を合わせて、キョンに伝えたメッセージは「白雪姫」。お姫様の眠りを醒ますのは…というところまで。

接吻。

こうして地球は存続しました。

 

1920年代、ベルエポックのポストカード。

接吻は英語でいうと、KISS。僕は中学生の時、KISSの初来日公演・武道館に観に行きましたよ。

「化物語」の最終話、戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦のデートにて。キスシーン。

 

 

最も有名な「接吻」のひとつ。ジョン&ヨーコ。ラブ&ピース。愛と平和。「戦争は終わったかい?」。

ラストは、ネズミ年の時に刷った年賀状。ネズミの鳴き声から。

大岡山せっぷんデートになっちゃいましたね。明日は立春。また会える日まで寒さをしのごう。「小さな恋のものがたり」より、こたつのチッチ。

一緒に善い春を迎えたいものだね。

BGM. 柏原よしえ「第二章・くちづけ」


6 Replies to “大岡山節分デート”

  1. 川原先生、こんばんは。

    鍋焼きうどん、こんな寒い日に食べたら美味しいでしょうね。上に乗っている海老天は、断然先に食べる派です。白子は食べた事がありませんが、直感では好きな味だと思います。でも、食べるのに勇気が入ります笑。数の子は小さい頃から大好きで、お正月のおせち料理に母が作ってくれるのが楽しみでした。エビ2種も美味しそうです。貝類も好きなので、サザエの壺焼きも美味しそうです。赤貝、鳥貝、みる貝、平貝、どれも好物ですが、帆立貝のお刺身は特別好きではありません。嫌いでもないけれど。お寿司屋さんのガリは生まれてこの方食べた事がありません。直感では多分嫌いな味だと思います。先生の、架空の彼女と同じく私も少食なので、好きなものは最初に食べることが多いです。最後に残しておくと、お腹いっぱいになって、食べそびれてしまうから。世の中で1番好きな食べ物はロブスターです。

    と、さだまさしの関白宣言や、西野カナのトリセツのように、自分の事を書いてみました笑。

  2. 川原先生、お久しぶりです。

    この大岡山デートシリーズ、私も好きです。

    大岡山にこんな名店が!とか、さかもとのおそば美味しいと聞いたことあるけど、こんな感じなのか〜と、写真見てるだけでもお腹いっぱいになります。

    この前、大寒だと思ったらもう立春…早いですね。

    1. さくらんぼさん、こんにちは。

      大岡山デート、ファン宣言、ありがとうございます。
      やりがいになります。
      ちなみに、さかもとは今日は雪で休みだから、山本のハンバーグに行きました。
      ここは元々、下北沢にあり、店ごと店員・スタッフごと大岡山に引っ越して来たそうで、だからちょっと大岡山とは違うオシャレ感が漂っています。
      でも、ま、朱に交われば赤くなる、と言いますからね。ではまたコメントよろしくお願いしますね。

  3. わたしも、この大岡山デートシリーズ、大ファンです。
    下手に男性と食事をすると、なんだか面倒なことになったりもするのですが、このシリーズは、
    のほほんと他愛なく楽しめて素敵!

    …殺害予告を受けてから、開き直りました。
    わたしはよく幼いころから、モテると思って、良い気になってる、
    たいして可愛くもないくせに…など、散々嫌味を言われて来ましたが、だってモテるんですもの、仕方が無いじゃない!
    って嫌われる勇気がりんりん湧いてきました笑

    鍋焼きうどん、大好きです。
    まずは天ぷら海老から戴いちゃいます。

    猫舌なので、ゆっくり戴きます。

    寒い季節にはピッタリですね!

    1. 小夜子さん、こんばんは。

      寒い日が続きやっと慣れたかと思ったら、また暑くなるそうですね。
      ある時に開き直りは大事ですが、油断は禁物です。

      モテるって大変ですよね、モテない人には分からない苦労がありそうです。

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