去年に続き、今年も、オオトリ担当します。とくだです。
今年はクリニックも開院して丸6年、もうそんなに経ちますね。
自分の1年を振り返ってみれば、今年の始めには、臨床心理士の資格を更新しました。
普段カウンセリングでもあまりお話する機会はないので、臨床心理士の資格がどんなものか少しご紹介して、今年は締めたいと思います。
臨床心理士の資格には、資格更新制度があります。
5年に一度、規定のポイントを取得し、審査を受ける必要があります。
ポイントとは、学会や勉強会への参加・発表、研究論文の執筆、スーパービジョンといって、心理面接の技術を身につけるためのいわば個人レッスンみたいなもの等、そういった分野からそれぞれ取得していきます。
資格取得後も、専門性を維持、そして向上していくことが求められる資格だからです。
臨床心理士は、国家資格ではなく、民間の資格です。
国家資格化がなかなか実現はしていません。それには心理士の活動領域はかなり幅広く、その領域を網羅した1つの資格を作るには難しい面もあるようです。
ざっと領域をみてみれば、クリニックもそうですが医療・保健、学校カウンセラーなどの教育、福祉、企業などで活躍する産業、家庭裁判所調査官などの司法・矯正、個人開業している私設心理相談、調査・研究などなど。
各領域毎、色々な学会があります。各学会毎で認定している心理の資格が今はたくさんあります。
取得するのが簡単なものから難しいものまでさまざまです。
臨床心理士、というのはさまざまな領域があるけれど、1つの資格を作ろうと16の学会、団体が集まり、1988年に資格認定協会を立ち上げできた資格です。
それ以前から心理士は活動していましたが、きちんと資格が整ってはおらず、やっと1つにまとまり資格第一号が送り出されたのが1988年。
それがいまや20000人以上の資格取得者がいます。
ちなみに心理士の多くの人が所属する日本心理臨床学会の1年に1度ある学会は、毎年すごい人です。それだけの人を収容するのには会場選びも大変らしいです。
全国から多くの心理士が集まる学会なので普段は会えない方々にばったり遭遇したり、1つのお祭りみたいな感じです。だいたい秋に大きい学会があります。
ちょっとずれましたが、臨床心理士の資格は、指定大学院を出てから受験ができます。指定大学院では、理論の勉強の他、学外で実習を行ないスーパーヴィジョンを受けたり、指定大学院付属の心理センターで継続的に個人カウンセリングのケースを担当します。心理検査についても実践的に学びます。とにかく学部時代よりもやることがたくさんあって忙しいものです。
修士論文を終え、院を3月に修了してから、その年の10月に一次試験(筆記)があります。一次が受かれば11月に二次試験(口頭試問)があって、12月の中旬以降に合格発表です。ドキドキするものです。
おそらく今年も多くの人達がその合格発表をドキドキして迎えていたのではないかと思います。
臨床心理士という資格がどういうものか、その大枠だけですが、少しでも伝わればと思いご紹介してみました。
一つの節目を迎えて、今年は、また改めて始まったような感覚がある1年でした。
今年も高校サッカーを楽しみに(去年ご紹介しましたが。。)、お正月を迎えたいと思います。
来年もまた、相談室のお花、お届けしたいと思います。
徳田さん、はじめまして。私はカウンセリングは受けていないので直接は徳田さんとは面識はないのですが、
たまに、川原先生とお昼ご飯を食べに行く様子をこっそり見ています。
今回の徳田さんの臨床心理士の資格についてのお話はいろいろ勉強になりました。
国家資格ではなく民間の資格だいうことも、いままで全く知りませんでした。
今は資格保持者が少なく、現実に追いついていないような感じがします。
学ぶべき範囲が広いというこがより一層難易度を高めているのだとおもいます。
やられメカさん
はじめまして。徳田です。
貴重なコメントありがとうございます。
カウンセラー、臨床心理士について書くのは初めてだったので、知っていただけたこと嬉しく思います。
相談室のお花の写真もまた載せたいと思いますので、そちらもよかったら見てみてください。