ピンチに力を合わせる

22/Ⅲ.(火)2022 雪 エンゼルス大谷が沈む魔球試投、捕手も困惑。

1970年の反戦映画「ひまわり」は主演のソフィアローレンの美しさ(好みではないが)とヘンリーマンシーニーの素晴らしい音楽が感動的で、画面にいっぱいのひまわり畑のロケ地が旧ソ連のウクライナのキエフから少し離れたところだということから、今や京都や柏で単館上映して、売り上げのいくらかを支援金にすると聞いた。僕も新宿武蔵野館で「ひまわり」をみたことがある。あの映画は大きいスクリーンで見た方が良いと思う。

いつも履いてる上履きがボロになったからアマゾンで調べてた。すると、足の甲の部分が、まるで南国の青い空のような綺麗な青で、中敷きが「ひまわり」のような綺麗な黄色。余計なデザインはなしのシンプルなツートンカラー。2000円位で、出品名をみたら「ウクライナ人道スリッパ」だって。これは絶対、支援金にまわらないとにらんだ。

ラジオを聞いてたら何かのコマーシャルで鶴光とアシスタントの女子、「もうおしまいなんやから、あの4文字、言っちゃいなませ」「鶴光さん、言える訳、ないじゃないですか」「ほ~、さよなら、なのに」という相変わらずの鶴光でした。

今、笑点、は、(六代目)円楽が、脳梗塞の後遺症のリハビリと基礎疾患である肺がんの治療のため「夏頃まで」休養中。あえて、代役を立てず、毎週週替わりでピンチヒッターが円楽の席に座るのが、「待っている」感があってよい。司会の春風亭昇太がフリップを使って「東京には落語団体が4つあり、1・落語協会、2・落語芸術協会、3・円楽一門、4・立川流」と説明してました。東京には4つですが大阪に「上方落語協会」があって日本では5つの勢力図になるのですが、先週の笑点の円楽の代打は「上方落語協会」の「鶴光」だったのです。日曜の夕方の地上波で小遊三と鶴光が並ぶツーショットは平和の象徴に見えました。そしておとといの代打は、落語協会会長である柳亭市馬です。司会の昇太が落語芸術協会の会長ですから二大協会会長の揃い踏みです。「笑点」を作ったのはご存じ・立川談志ですが、喧嘩して追放されてから、立川流は誰も笑点に出てません。さていよいよ「円楽の代打」の、残るは「立川流」のみとなりました。昇太が、番組の途中で円楽が主宰してる「博多天神落語まつり」のポスターをかざして、「円楽さ~ん、宣伝しておきましたよ~」と言いました。これは円楽がプロデュースしてる会派を超えた落語会で今度が16回目です。昇太が広げたポスターに顔写真入りの演者がみえるのですが、僕の動眼視力は、「立川志の輔」「立川志らく」を並んで捕らえました。これは次回以降の笑点に立川流から、志の輔か志らくが出る予兆では?と胸が躍ります。何故だか僕の動眼視力は立川談春を見つけることは出来ませんでした。だからどうだということではないのですが、落語界は一致団結しています。ピンチに力を合わせること、とてもいいことだと思いました。

BGM. 映画「ひまわり」のテーマ、ヘンリーマンシーニ


残念ゼレンスキー

17/Ⅲ.(木)2022 はれ 中川翔子、デビュー20周年写真集を6月に発売、大人ランジェリー&王道ビキニ。

ここ2年くらいテレビをよくみるが話題はコロナが独占。時々オリンピックが夏と冬にはさまれその間はコロナはお休みで、オリンピックが終わるとまたコロナでそうかと思ったらいきなり戦争で、3・11も復興の話は形式だけだったのでしばらく戦争で行くのかと思ったら、昨日の夜の地震で今日は朝から地震のニュースばかり。テレビの移り気の早さに今更呆れはしないが、今朝の6ちゃん「ラビット!」はあくまで独自路線で「緑の食べ物を探そう」という特集で「鮭のおにぎり」を女性ゲストがプレゼンして、他のメンバーから「これ黒やん。緑じゃない」と突っ込まれてる意味不明さ。こちらは出掛けで忙しいのに何を放送してるんだか。

皆と違うことをすることはいいことだ。全体主義にならないことが何より戦争を回避する有効策だから。しかし、「ラビット!」の残念なのは、「他局が皆同じ一大事で騒いでる時に、朝からおすすめのランキング」というパッケージは面白いのだが出オチ感が強く内容はつまらない。芸人の腕の品評会になっていて、そうそういつまでももつまい。まぁ、朝の主婦向けのターゲット番組だから「カルトQ」レベルは望めないか。

 

昨日はNHKの9時のニュースで例によってロシアの理不尽なウクライナへの侵攻のニュースをやっていて、10時からゼレンスキー大統領がアメリカの議会にオンラインで参加する模様を生で中継するから特別に放送時間を延長してお送りすると言っていた。これは見なければとチャンネルを変えず、ネットで「ウクライナ人道支援Tシャツ」なるものを見つけ、楽天で買えるのだが、僕は楽天を利用したことがないので家族に頼んで2枚注文した。3月の終わりに届くらしい。売り上げの何%かがウクライナに送られるらしい。ゼレンスキー大統領は、日本にも同様に、オンラインで議会にメッセージを送りたいと申し込んでいて、日本は与党も野党も手を組んで、敵はロシアだウクライナを応援しようと一致団結している。

10時からゼレンスキー大統領の演説が始まった。念のため、テレ朝の報道ステーションを見比べたが、そっちでは生でやらないからNHKにチャンネルを戻した。そこでゼレンスキーが何を言うか注目したが、女の人が2人で同時通訳してたのだが、そこでゼレンスキーが発した言葉に耳を疑った。彼は冒頭の演説でロシアのウクライナへの侵攻を「真珠湾攻撃」や「9・11」を思い出して欲しい、と「同列」で述べたのだ。多分、「アメリカ人が空から襲われる恐怖・縛り」なのだろうが、これから日本の閣議でも演説させて〜、と言ってる直前の発言にしては不用意ではないか?NHKの解説員もあまりここには触れてなかった。この人って意外とセンスのない人なのかも?森喜朗が、女は話が長い、とか、浅田真央ちゃんは大事な時に必ず転ぶ、と発言してバッシングを浴びたことがあるが、森喜朗はどこか愛嬌があるのだがゼレンスキーはスマートな分「KY」だ。大統領なのにスーツを着ないでTシャツでスピーチするのは「自分も前線で戦っている」というメッセージだと好意的に見てたのだが、急にホリエモンにしか見えなくなった。「人前に出る時は襟付きの服で出ろよ」とか「襟を正す、って意味わからないのか?」と、プーチンが怒る訳がわかった気がした。…って言ったら怒られそうだから言わないが、取り合えず人道Tシャツ、キャンセルしました。福島の復興支援にお金を回す。

その後、中村逸郎先生のプーチンの核の使用の可能性の動画を見ていたら、地震が来た。ものすごく長い地震でビックリしました。これが3・11の余震なんですってね。余震って100年くらい続くそうです。地球ってべらぼうですね。にんげんさま、のサイズに合わせる気がないのかしら?

しかし、ゼレンスキーは残念だ。日本の議会で何を話すつもりなのか?日本には大きなモニターを設置してる会場がないから場所は現在、検討中らしいが、さすがアメリカの議会ってそういうのに対応できる設備があるからすごいなと思った。ニュースでみた様子ではゼレンスキーが大画面に映し出されて議員たちがそれをみる後姿が映り込んでいた。さすがに寝てる人はいなかったが、妙に気になったのは、頭頂部から後頭部が禿げあがった人が目算で8割9割はいて、その多さにビックリした。禿が悪いというのではないが、ものすごくインパクトがあった。なんならゼレンスキーが用意した「ウクライナの惨状」を伝えるビデオの邪魔になるほど。本当です。もしみる機会があったらチェックしてみて下さい。すごく気になるから。

BGM. RCサクセション「ツルツル」


神様お願い

15/Ⅲ.(火)2022 はれ、暖かい ロシア教育省、12才少女に「ニセ情報」刷り込み

ブラタモリは面白いですね。こないだの土曜日、「小豆島」の特集をしてたので、小豆島は「からかい上手の高木さん」の舞台なので見てみました。原作にも出てくる「そうめん」が有名です。番組では地形学者みたいな人が、タモリとNHKの女子アナを視聴者代表に見立てて、地形や岩などの質問をして、「わからない」という答えを想定して解説して行く進行なのですが、そこはタモリです。地理や坂道や鉄オタで有名ですが、小豆島の質問をほぼすべて即答で正解してしまうのです。「(この粘土は何だと思いますか?、に)安山岩でしょう」とか「(この土地はどうやって出来たと思いますか?、に)地滑りが原因ですね」とか「(何故そうめんが名物なのでしょう?、に)裏作で麦を作ってた」とか「(ごま油は何故名物?、に)そうめんの保存じゃないですか」と学者も途中から呆れる始末です。「ブラタモリ」の時と「タモリ倶楽部」の時のタモリに変化はありません。ただ周りが真面目かふざけてるかの違いで、タモリは1ミリたりとも違いません。「タモリ=ジャンボ鶴田説」を思い出しました。これには「ジャンボ鶴田最強説」というのがベースにあって、本気を出せば最も強い日本人プロレスラーは、馬場や猪木や藤波や長州や天龍や前田ではなく、ジャンボ鶴田である。だが、ジャンボ鶴田は決して本気を出さない、という説です。鶴田は本当に本気を出さないまま死んでしまいましたね。

 

さて、ジャンボ鶴田の話はこのくらいにして、力でことを解決しようとしてはいけない、と世界が団結しています。下は、力で問題を解決してたジャイアンが「きれいに」なったバージョン。

世界は「プーチンなら口撃してよい」と満場一致です。しかし、自分の中にも「プーチン的」な欲求があるのでは?と気づいた僕は、プーチンのお面を買いました。ちょっと若いですね。「初代プーチン」でしょうか?(プーチン3代目説あり)

この写真のシュールなところは、プーチンからのメッセージが、「なんとかなる」に見えるところです。何がなんとかなるのだ?

ロシアは色々な闇を抱えています。「え~い、ドーピングしてやる」と綾波レイに注射を打たせメダル量産です。

そこに対抗するのは「アメリカ」です。傘をさして、リカちゃん人形の背景にします。傘(雨)+リカちゃん人形(リカ)=アメリカ、というダジャレです。抵抗するにはおしとやかすぎますね。1番右のリカちゃん人形は「かどやのゴマ油」特製です。フロム小豆島。

NATO(北大西洋条約機構)も、ロシアに対抗します。NATO巻き。

おかめNATO。粘り強いぞ。

ハッカー集団もロシアを包囲します。

地球がやばいと大騒ぎする人類。これで世界が終わりなら、宿題しなかった我らが勝ち組だ~

プーチン・サイボーグ説があるが、プーチンを止められるのは…

ロシアの内部からの戦争反対の声(マトリョーシカでロシア人の力を表現)と、

世界平和を願う祈りだ。イエスとブッダとマリア様とナギ様とシーサを一堂に集結。

しかし、祈るだけで平和が手に入るのか?本当は武力じゃないのか?最後にややこしい話になったから、富山産の旬のホタルイカをどうぞ。

飯テロです。

BGM. 大原ゆい子「まっすぐ」


勧善懲悪

11/Ⅲ.(金)2022 はれ 震災から11年、あの日と同じ金曜日

ハッカー集団がロシアをせめるらしい。機械音痴の僕にとってはそもそも「ハッカー集団」って怪しげな雰囲気だが、どうも「対プーチン」だと「正義」になるみたいだ。アノニマスのお面を買った。

これは裏返してみると、顎のところにクッションがあり、間接キス防止になっている。「間接キス」と言えば、「からかい上手の高木さん」の調理実習の回で味見のお皿を通して高木さんと西方が間接キスする話が良かったですね。

今日は3月11日だが、復興のニュースは申し訳程度でやはり戦争の話題が中心。コロナの話もあまり聞かなくなり、韓国の新大統領が決まったというニュースもみたが、ユン大統領の髪型があんこをパンではさんだ「シベリア」みたいで、いわゆるヅラっぽいのが気になったくらいで日本と韓国が仲良くなると良いです。そんな中、ウクライナはよく頑張っていてウクライナの国旗ってドラえもんとドラミちゃんに似てると思いませんか?

そこで僕の髪色を、文化部長スーちゃんに頼んで、パソコン処理してもらいました。パターン1.

パターン2.

手前のお花は、フラワームーブメントを習って、平和の象徴にデコレーションしてみました。愛と平和。ラブ&ピース。

しかし、プーチンはすっかり悪者ですね。暗殺されても反対意見が出なさそう。去年我々は「鬼滅の刃」で「鬼にも鬼になった理由がある」から、昔のような「桃太郎」みたいに一方的に「鬼」を悪だと決めつけれないものだ、と単純な「勧善懲悪」を戒めて水平思考を手に入れたばかりだったのではなかったか?プーチンはそれをも凌駕するのか?

そんな僕は履きなれたスニーカーを履きつぶしたからネットで靴を買いました。

小学生男子が好みそうと笑われたが、確かに1番大きいサイズが24.5㎝でギリギリセーフでした。中身は煉獄さん。

赤い靴はかっこいいですね。赤は魔除けの意味もあり還暦にはピッタリだし、赤はロシアのイメージカラーです。かつて、レッドシューズ・ドゥガンという赤い靴を履いた名レフェリーがいました。猪木対ビル・ロビンソン戦のレフェリーでも有名です。

大岡山商店街に住む「戦争体験のある」おばあさんに、また戦争ですね、と話しかけて感想を聞いたら、「いやね~、物価が上がっちゃう」ですって。突き抜けた答えにビックリしました。

BGM. 遠藤ミチロウ「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」


主人公

8/Ⅲ.(火)2022 寒い ゼレンスキー氏「キエフにとどまる」

さだまさしの功罪について考えてみた。グレープの時代は別にしても、ソロになってからのさだまさしの人気はすごかった。「雨やどり」は爆発的に売れたし面白かったし。立川流の談春も、談志が死んでからさだのファンを公言するようになり、松本人志もさだまさしは自分の師匠だと発言しててビックリした。でも我々の世代で影響を受けなかった人はいないと思う。僕も「風見鶏」と「私花集(アンソロジー)」という2つのLPを持っていた。僕は山口百恵のファンだったから「さだが『秋桜(コスモス)』の作者だからLPを持ってるんだ」という言い訳も用意した。当時はまだたけしが世に出ておらず、タモリの影響力が大きく、深夜ラジオでタモリが「名古屋ダサい」と「さだまさし軟弱」とバカにしてたから男子としてはさだを聞くなんて軟弱だと思われそうで恥ずかしかった。もし急に女子が家に来て、「エロ本」か「さだのLP」のどちらか一つしか隠す時間がなければ迷わずさだを隠していたと思う。しかし時は魔術師だ。談春が大みそかのさだのコンサートで落語をやり、松ちゃんがワイドナショーで堂々とそんなカミングアウトをする。そしてそれがどれほど大事なことかを知ってる人も少なくなった。

僕の中高時代は、どんなにませてても「生きる意味は?」なんて考えてる子は周りにいなかった。それほど自分の価値にうぬぼれていなくて、言葉にこそしなかったが、「生まれたから死ぬまで生きてよう」くらいに生きていた。自分の人生にそんなに期待してなかった。アントニオ猪木が好きなのも長嶋や王を応援するのも「自分には出来ないこと」をやってるからで、「彼らと同じ時代に生まれて良かった」「同じ空気を吸えて幸せ者だ」と思っていた。

それがいつからだろう。ヒーローがインフレを起こしたのか、「自分の人生」を考えるようになった。僕はそれはSMAPの「世界に一つだけの花」のヒットによるもので、「ナンバーワンでなくてもいい、元々特別なオンリーワン」の呪縛だと思ったりもした。しかし、SMAPも一夜にしてならず。これがどんなに名曲だろうとなんの滑走路もなくいきなり飛び立てるはずがない。何か「プレ・SMAP」的な自己啓発的な力があったに違いない。それは何かをずっと考えていた。主に自分の小学生、中学、高校とその時代の背景にある文化を洗い直してみた。そこで浮かび上がったのが、さだまさし、であった。

さっきも言ったが僕は2枚さだを持っているが、さだまさしの「私花集」のB面のラストに「主人公」という歌がある。これはファンの中での人気投票では必ず1位になる~あなたはあなたの人生の主人公だ、というメッセージの歌である。これまで日本人で日本人に向かってこんなことを言った人を僕は知らない。北山修も吉田拓郎も岡林もユーミンも誰も言ってこない角度からの直撃弾だ。

 

こないだこんな夢を見た。僕は空を飛んでいて、きっと僕は花粉かおしべで風に乗り森の中を川の上を自由に飛び回る。人間のいない世界だ。僕の役割はめしべ的なものをみつけて、遺伝子情報を伝えるべく受粉することだ。僕は次の何かにバトンを渡す役割の象徴化だった。

僕は結構長いこと生きてきて、僕のアイデンティティーの核にあるのは、「僕は母に愛されていた」という体験だった。それはきょうだい葛藤の勝者という意味でもあった。それが近頃、何か忘れていた記憶が蘇って、夢などに出てくる。それらはかけらみたいなものなのだが、パズルのように合わせてみると、なんと「母は僕より兄を愛していた」という数々の場面だ。ずっと封印していた光景だった。僕はもうすぐ60才になるが、還暦というのは人生が一回りして再スタートらしいが、まさかの「たっちゃん愛され神話」の崩壊である。僕は僕の人生の主人公から転げ落ちた。さて、そうなると僕の存在意義とは何なのだろう?兄や親や妻や友人の人生に必要な「モブキャラ」だったのか。それともさっきの夢が暗示するように僕は次の世代に何かを伝える「送りバント」のような役割なのか。

西洋の小説で主人公の祖父はそこそこ名声があったが大酒のみで~などという配役があり、その祖父の残したトラブルの種や未解決の葛藤が世代間伝達され数世代先の主人公たちにちょっとしたスパイスを与えるなんて描写がよくあるが、僕の生きてる意味は子供やその子供たちという主人公の人生を彩る舞台装置の一つなのでは?という新しい落としどころも見つけられるようになった。さだまさしに出会う以前の自分に戻ったようだ。幼い僕の面影たちが優しい笑顔で「お帰り」という。さよなら、主人公。

BGM. さだまさし「主人公」

 


春が近い

1/Ⅲ.(火)2022 SMAPの反戦曲「Triangle」が歌詞サイト1位

冬来たりなば春遠からじ、とは、つらい時期でも辛抱してたらなんとかなるよ、という前向きなおまじないのように思ってる人が多いでしょう。下は、そんな春の訪れをイメージしたネイルです。

寒梅、紅梅などをあしらって。

冬来たりなば春遠からじ、には、「春」が近寄ってきたら「冬」はとっとと引っ込めという後進に道を譲れ、的な意味もあるそうで政治の世界に言えそうですね。バイデンが大統領になった時、77才、と聞いてビックリしました。トランプの4つも上でした。日経テレ東の「リハック」という番組にゲストの田原総一朗(87才)に対し、成田さん(東大主席卒、イエール大学助教授。35才)が「田原さんは朝生の司会をひろゆき(45才)さんに譲って、『俺も引退するから皆、一緒に引退しよう』と知り合いの政治家さんたちに言ったらどうでしょう?」とソフトな物腰で真正面から提案してました。さすがのひろゆきも別の番組で「成田さん、失礼すぎる」と呆れてました。日本では政治家の若返りは難しそうですが大国ロシア相手に頑張っている、ウクライナのゼレンスキー大統領は大統領就任時は、41才、だったそうです。

日本も若くて、芸能界出身の人と考えたら真っ先に思いついたのが、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(48才)です。本人も政界進出を否定していません。こないだのMXTVの「訊きたい放題」をみたら、こんな間違いがありました。クイズです。わかりますか?

田村淳はコロナで1週間休んで復帰会だったのですが、1週間で顔を忘れられてしまったのかしら?総理は遠いですね…。

それよりこの番組で気になったのは東京都立大学教授・憲法学者の木村草太(42才)の髪型です。

昔は角刈りみたいな頭だったのに、なんとも清潔感に欠ける挑発的な長髪です。もっとも本人の主張するポリシーは一貫してるので、ひょっとしたら「髪型で人を判断するな。校則で髪形を拘束するのは違憲だという意見」を体現されたのでしょうか?

日曜の「7days」にゲスト出演した筑波大学教授・ロシア政治の専門家、中村逸郎(65才)は久々にインパクトのある文化人でした。安住紳一郎(48才)に「中村先生は島根県出身なのに何故、ロシア政治に興味を持たれたのですか?」という質問をされ「私は小さい頃から怖いものや、気持ち悪いものが大好きで、そしてロシアを好きになり、プーチン(69才)が出現してしまいました」と答え、さすがに皆が「この人、ヤバくない?」と思った瞬間、ビートたけし(75才)が「先生、何、バカなこと言ってんだよ」と突っ込みを入れました。安住さんもすぐに「いえいえ」とフォローしてましたが、こういう時に生まれる変な間を即効で処理する突っ込みの力はまだまだ若手はたけしに敵わないなと思いました。その証拠に中村先生もこの笑顔。

この中村先生はユーチューブで探してたら、「プーチンは3人目。今のプーチンは頭にAIが入っている」と言ってました。その証拠に何かの国の代表が集まる会でみんながシャンパンで乾杯するのに、プーチンだけ持参したタンブラーを持っていたという。「その中身は、おそらく、ハイオク」と真顔で答え、インタビュアーに「先生は、大学でも生徒さんにそんなこと言ってるんですか?」と引かれていました。そんなことと関係あるかどうかはわかりませんが、今朝の羽鳥慎一モーニングショーのゲストコメンテーターに「筑波大学助教授でロシア政治の専門」という肩書で女性の人が出てました。「筑波大学のロシア専門なのに、中村先生じゃないんだぁ」と思ったものです。

そんな「7days」の裏番組で、世界中が「ロシアとウクライナの戦争」を注視してる中、小倉優子(38才)が早稲田大学を受験する企画をやっていました。何してるんだ、ゆうこりん。

僕が小倉優子を認知したのは、よみうりランドのポスターに起用された時で当時、小田急線を利用してた僕は毎朝見かけた。
・水着姿でプールサイドに無表情で座り小首をかしげて、
「学生、来て来て!安くするわよ」と入園料学割。
・水しぶきを浴びる絶叫マシンで髪を逆立てて悲鳴をあげ、
「ヤダーッ、こんなにビショビショ」。
・暗がりで怯えながら、
「一日三回もなんて…。もう許してぇ!」はお化け屋敷。
さすがにこれはマズイだろうな、と思ってたら案の上、差し替えになった。12チャンの夕方の帯番組「シブスタ」でライセンスと、後番組「ぶちぬき」で雨上がり決死隊と組んで司会を勤めた。「ぶちぬき」の初回では生番組なのに終始、仏頂面。そしてお別れの挨拶の時に、ゆうこりんは、「えっ、これリハーサルじゃないんですか?」と言って初共演の宮迫(現在51才)を驚かせた。僕個人は色々ときつい時期で、どれだけこの番組に救われたかわからない。毎回録画して観た。こりん星キャラが完成していく過程が見れた。CD『フルーchu・タルト』の一曲目、「ビタミンLOVE」で毎朝、起こしてもらった。恵比寿リキッド・ルームでやったシークレット・ライブにも行った。「ビタミンLOVE」は2曲目だった。オール・スタンディングなので前の方で観れた。この頃の、小倉優子は可愛かった。小倉優子の失策は、何かのインタビューでコスプレをちょっと馬鹿にする発言をしたことだ。ゆうこりんはコスプレ写真集も出してたのだから、間接的に、ファンを見下した発言だった。その結果、ファンは中川翔子(現在36才)に、流れた。あっ、この場合のファンとは僕です。

その後のゆうこりんは、そこら辺の二流のグラビアアイドルとの違いをまざまざと見せつけて行きます。真鍋かおり(現在41才)のバーターで出てるバラエティー番組では、必ず大物ゲストの発言のしっぽに「え~」などと音をかぶせる。その結果、編集でのオンエア率は真鍋を超えた。こりん星キャラは自身で中学の時に考えたオリジナルの持ち込みだったが、これで1冊本を出し、それも限界が来たと思うとまだ需要があるうちに「こりん星を爆発」させる。さんまのスーパーからくりテレビにレギュラーになるとさんま(現在66才)に気に入られ、小倉優子音楽隊、という企画を作る。途中参加の「さかなクン(現在46才)」が面白いと評判になると、いつのまにか「さかなクン」を音楽隊から脱退させる政治力も見せた。それからおバカキャラは封印し、料理がうまい、ママタレ、子育て、シングルマザーでも強く綺麗に生きる姿が共感され懸案だった女性人気もゲット。そこに早稲田入試である。僕はもう小倉優子が何をしても絶対驚かない。大学の客員教授になっても、政治家になろうと、日本初の女性総理大臣になってもだ。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「国民のしもべ」というドラマで高校教師が大統領になるというフィクションからそうなった人と民放では説明されてるが、マルチな芸人で歌や踊りやコントの様子もテレビで流れてた。さすがに地上波では聞いたことないが、過去には全裸芸で「男性のイチモツ」を使ってピアノを弾くという珍芸もみせてたそうだ。そういうイロモノっぽさを嫌いなウクライナ人も多かったらしいが、今回、自分の命が狙われてる、アメリカから国外に逃げるように言われても、「キエフにとどまる」「戦う」という姿勢とSNSを使った発信力が認められウクライナ国民の支持率は91%だそうだ。がんばれ、小倉優子。目指せ、日本のゼレンスキー。あっ、渡部(現在49才)も行けるな。

「歴史とは勝者の記録だ」というから戦争を片っぽ側から語るのはどうなのか?そう思って「プーチン大統領」のTシャツを買ってみた。全体にマリンティストで仕上げてみました。

テーマは「銃口に花を」です。

BGM. 小倉優子「ビタミンLOVE」


ワリエワより低学年

24/Ⅱ.(木)2022 女性天皇に7割超が容認。

買ってしまいました。寝そべりジャンボぬいぐるみ・からかい上手の高木さん。

横からみると、ちゃんとセーラー服姿。

こうなると後姿が気になりますね。安心して下さい。はいてますよ。

こないだの「高木さん」は、高木さんが知り合いの犬をあずかって散歩する回で、そこで(犬好き)の西方を呼び出します。二人並んでお散歩です。高木さんがリールを持っています。

西方は犬好きですが、恥ずかしいから内緒にしてますが、からかい上手の高木さんはお見通しだから、西方にリールを渡し、「この子、走るの好きみたい」と言います。すると、西方は犬とダッシュします。さて問題です。この絵で変なところはどこでしょう?

わかりましたか?

正解は、犬が西方の「右側」にいることです。犬を訓練する時には左側を歩かせるから、です。

でも、これを犬を飼っているスタッフに聞いたら、「それは大会に出る犬くらいで、左右はどっちでも関係ないです」とのことでした。今回の記事は内容が薄いので物足りない方は以前の記事ですが、「愛のひだりがわ」をどうぞ。

 

下は僕の私物。定期入れやキーホルダー。

診察室の風景はおなじみですね。

本棚のフィギュアは、かえりみち編。

待合室のコミックスコーナー。

さて最新の高木さん情報です。こないだのテレビ放送の合間のコマーシャルで情報を解禁しました。

夏までは生きていようと思いますね。太宰治の「晩年」みたいに言ってみました。

BGM. 高木さん「学園天国」


心の護美箱(51)~元気です

22/Ⅱ.(火)2022 日本芸術院の新会員候補に、つげ義春(84)が選出。

けいおん、メンバーと合宿。カトリック?決まりがうるさい。ご飯の前のお祈りから、洗濯物の使う水分量や、歯磨きに使うブクブクのカップの量や時間も決まってる。女子と男子の洗濯物の使い分けや、下着は手洗い、お風呂の時間なども細か。でも、男子と女子のトイレは中が一緒。ご飯を食べる時、お祈りして目を開けたら誰もいなくて、夢?ドッキリ?かと思ったら、僕がお祈りし過ぎてた。

寝る時、唯ちゃんが横にいて、もう寝なきゃね、と言って、ちょこっと雑談して、寝るふりして、また少しして、唯ちゃんは寝れないな、と言ってちょこっと雑談の繰り返し。唯ちゃんは、その間、僕と手を繋いで寝てて、時々、僕の指の絆創膏の上から彼女の指がそれをなぞった。ザラザラした。修道院生活の夢をみました。

去年までの3年間、六星占術でいう大殺界だった僕は、今年やっとそれが明けたと思ったら、細木数子が死に、なんだか信じてて損した気がした。そしたら今度は同じ水星人(+)の人に「先生は今年、厄年ですよ」だって。もういい加減にしろ。占いなんか信じない。そう思うのだが、朝のワイドショーで今日の占い「12星座で一番運が悪いのは、ごめんなさい、獅子座のあなたです」なんて言われるとムカつくし、「その悪い運気を克服するラッキーアイテムは、ポトフ」なんて言われても「どこで食えんだよ」とイライラするから僕は占いを信じる人間なのかもしれない。

そんなことを思いながら、こないだの人間ドッグの結果が返ってきて、「膵臓の腫瘍マーカー」が通常の3倍あるとのこと。膵臓癌って昭和天皇が亡くなった病気でみつからない奴だろう。発見された時には遅くて、すい臓だけに、スイスイスイと進行してしまう病気だ。せっかく大殺界が明けたのに、厄年だから、癌になってしまったのか?僕の友人には医者が多いから聞いたら、病院に行け、とごく当たり前のことをいう。最近体調が良かったのだが、これは蠟燭の火が消える直前に炎が大きくなるという奴か。唯ちゃんとの合宿も体の不調を心がかばって、「楽しい夢をみさせてくれる最後の思いやりか」などと悪いことを考えて、病院に行ったら、「酒の飲みすぎでしょう」とのこと。ビックリさせんなよ、って話でした。だから僕は元気です。

 

心の護美箱(50がいっぱいになったので、(51)を作りました。心の護美箱がなんだかわからない人はバックナンバーを見て下さい。ま、簡単にいうと愚痴を書き込めるページです。「非公開」希望の人はそう書いてくれば内容はアップしません。

 

今日はせっかくなので「大病」と「明るく生きる」の両立の話です。

 

談志に癌がみつかった直後の落語会はワイドショーのレポーターがいっぱい取材に押し寄せて来てた。その日の談志の演目は、居残り佐平次、だった。居残り佐平次、を、ある落語評論家は「落語の品位を落としている」というが、談志は「これこそが落語の料簡だ」という。
談志は、落語とは人間の業の肯定だ、という。それはどういう事かと言うと、人間とはそもそもだらしなく、いい加減な者なのだ。でも、それでは世の中が成り立たないから、常識というルールを作り、それを子供の頃から押し付けられて生きる。でも、それには無理がある。そこで落語は常識ではなく非常識を語ることで、その無理を語り、時にはそれから解放してやるのが役割なのだ、というのが談志の落語の定義なのである。
佐平次は、人生成り行きと決めつけ、金もないのに何人も引き連れ女郎屋でさんざん飲み食いし、夜中のうちに連れを帰し、自分が居残りをする。居残った後もまるで反省の色はなくいい加減の限りを尽くすが、これが全部うまく行く。努力も苦労も悩みもしないで成功する。それこそ、コツコツやる奴ぁ~ご苦労さん!の世界だ(by植木等)。その非常識さとバイタリティーには大いに憬れる。
川島雄三というカルト人気のある映画監督が、フランキー堺・主演で、幕末太陽傳、という映画にもしている。日本の喜劇映画の最高峰の作品だから、機会があったら観るといいです。シロクロだけど、面白いです。
その幕末太陽傳でも、落語の原作でも、佐平次は肺病を患っている、という設定になっている。
単にいい加減な奴が成功してはしめしがつかないからリスクを背景に作ったのか、あるいは究極的な非常識を体現できるのは死と対峙した者だからこそ達した境地とでもいいたいのか。そうでもないと、世間のルールと辻褄が合わないのは確かである。しかし談志は、佐平次を肺病にしなければいけない理由が判らない、と、談志の落語では、佐平次が肺病だという描写はない。「人間の業の肯定」のための「交換条件」を不要と判断したのだろう。
ところが、談志は癌になった。癌を患った談志が、佐平次、を演じる。命をかけて悲壮なまでに「いい加減」を演じる談志。まるで、ジグソーパズルの最後のピースがおさまったみたいで、談志は、この日のために佐平次を病気にしないでとっておいたのではないかとさえ勘繰りたくなった。その迫力たるは、背筋がゾッとした。今、目の前で繰り広げられてるものこそが、「居残り佐平次・完璧版」なのだ。その日に立ち会えたのは、僕にとっては今では勲章のように思っている。1997年のことだ。もう25年になる。

BGM. 矢野顕子&忌野清志郎「ひとつだけ」


不器用富豪

17/Ⅱ.(木)2022 ドーピングの是非や競技の技術は門外漢だが、カミラ・ワリエワ(15才)はダントツに美少女だと思う。

生前、立川談志がジミー時田のことを「あいつはだらしなくて、酒癖が悪く、女にはすぐ手を出し、貸した金は返さない、うそつきで、貧相。なのに、ギターを弾かせたら、『どうでぇ、これが俺の友達だ』と自慢したくなる奴」と評していまいた。

「器用貧乏」という言葉があります。 複数のことを何でも問題なくこなせるが、どれも極めることができないことを言います。 「器用貧乏」の「器用」とは、「要領が良い」「処理能力にたけてる」「抜け目なく動ける」で、最近の若い人はそんな印象です。大谷君の二刀流ほど凄ければ別格ですが、芸能人もマルチになんでもこなすソツがない人が多いです。一方で、日本人の国民性は「これ以外にとりえがない」という不器用な人も好きですね。そこで今回は「器用貧乏」の真逆で、ジミー時田のようにこれしか出来ないからそれこそ「プロ」という人を「不器用富豪」と名付けてみたい。

今回はそういうお話です。

 

こないだ亡くなった「ドカベン」の作者・水島新司が作画だけを担当した「男どアホウ甲子園」は、主人公の藤村甲子園が活躍する野球マンガ。おじいちゃんが大の虎キチで、甲子園球場のグランドキーパーの仕事をしていて好きが高じて孫の名前を「甲子園」と名付けた。その子が野球をするために生まれてきたような天才児。地肩も強いし、度胸はいいし、根性もある。野球をするために生まれてきたは誉め言葉だが、裏を返せば野球以外にとりえがない。

藤村甲子園はピッチャーで剛速球の持ち主。キャッチャーは、豆たん。主人公・甲子園の子分みたいなものだ。豆たんは、色んな経緯があるが、甲子園と同じ道を歩む。それは男心に男が惚れた、キャッチャーとは女房役というものであんさんの行くところ、あっしもお供しますぜ、ってな感じ。二人の掛け声は、「行くぜ!豆たん!」「はいな、あんさん!」。男どアホウ甲子園。変化球なんか投げたりしない。直球1つで勝負する。
その後、藤村甲子園は東京6大学で一番弱いチームを優勝させる、と男気をみせるが、6大学で一番弱いのは東大だ。藤村甲子園は野球どアホウ、勉強なんか出来ないが、そこはカンニングを使ってちゃっかり合格。天才の進む道にはいつも神風が吹く。そういうものだ。豆たんも合格。そして史上初、東大を大学日本一に導くのだ。(これは漫画の話しで、まだ東大は6大学で優勝したことはない)
そしてプロ入り。阪神に入団。
阪神球団は絶対的な評価として、村山実(2代目ミスタータイガース、天覧試合で長嶋にサヨナラホームランを打たれた投手)のつけていた永久欠番である背番号「11」をプレゼントするという。
これは「巨人の星」で星飛雄馬が川上哲治の永久欠番「16」を貰い受けるのと比較して欲しいが、入団会見で甲子園はそんな名誉を断るのだ。「エースナンバーは、1番。村山はんはダブルエースの11番。ほんならわれはトリプルエースの111番じゃーい」と歴史は自分で作ると言わんばかりだ。さすが、野球どアホウ。
そして背番号111をつけて豆たんと一緒に阪神に入団。豆たんの背番号は222。
藤村甲子園の速球はプロでも目を見開いたが、プロ野球はそんなに甘い世界じゃない。直球1つで通用するものか。その証拠に同期で入った小野田は剛球カーブや剛球シュートや剛球ドロップなど、速球のままで手元で変化する球を見せ付けた。
嫌がる甲子園を説得し、カーブを覚えさせる豆たん。甲子園はカーブも覚え投球にも幅が出来るが、それを喜ばないのが野球どアホウ。
1軍に昇格し、ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄との対戦だ。
甲子園は自慢のストレートを2つ続けて投げた。長嶋はフルスイング。打球は2球ともバックネットにつきささる。甲子園の球威に長嶋が押されたともみれるが、タイミングがぴたりとあっているとも言える。勝負の3球目。ミスターも甲子園も、男と男の戦い、直球で勝負の心づもり。
そこで豆たんが、甲子園に出したサインはカーブ。豆たんは甲子園の分身みたいなものだ。なぜここでカーブを要求?プロ意識の目覚めか?豆たんの自己主張なのか?
葛藤する甲子園。直球1本に的を絞るミスター長嶋。カーブのサインを譲らない豆たん。気持ちを決めた甲子園は大きく振りかぶって3球勝負。投げた球はストレート。待ってましたと長嶋茂雄。バットがボールの芯をとらえた。
次の瞬間、甲子園の球威に長嶋のバットが折れ、ボールはそのままチップして背後に飛ぶがキャッチャーミットにおさまり3球三振。それを受け止めた豆たんのミットの構えはストレートを待つ姿勢だった。
豆たんはあえてカーブのサインを出しその通りにしない甲子園の行動原理を理解した上で、甲子園の潜在能力を怒りとして引き出したのであった。長嶋はネクストバッターズサークルの王貞治に「すごいのが現れたぞ。ワンちゃん、あとは頼む」と言い残す。時代は昭和49年、ミスター長嶋茂雄が引退する年のことである。

どうですか、藤村甲子園、「不器用富豪」だと思いませんか?

富豪で思い出したのですが、筒井康隆の小説に「富豪刑事(デカ)」というのがありました。主人公は富豪の御曹司。でも正義感に燃え、刑事になります。しかし、現実は勧善懲悪が通るほど甘くないです。例えば、悪者は証拠を金庫に入れ、その鍵を海外の湖に沈めてしまい証拠が得られません。ここで本来ならギブアップなのですが、富豪刑事のすごいのはここからです。海外の湖を個人で買い取り、水を全部抜き、底にあるカギを発見するのです。悪役は「なんて馬鹿な」と呆れます。しかし、正義のためならいくらでも私費を使う富豪刑事。こんな人が本当にいたらいいですね、という話です。

しかしどうでしょう?もし善意のお金持ちが全部問題を解決してくれたら人々はそれに甘えて努力を怠ったりしないでしょうか?自分で功労して成果を得る喜びや承認欲求も放棄しておんぶに抱っこになりやしないか?それは福祉や手当や保証も同じでどこまでやるのがいいんだか。必ずしも手厚いのが「より良い世の中」や「自己実現」を後押しするとも限らないではないか。最後に難しい問題になってしまった。

 

さて、先日、「複数の女性と多目的トイレで不倫して謹慎してた」アンジャッシュの渡部建がテレビ復帰を果たして世の中をざわつかせています。渡部は事件が発覚する直前は大人気で「グルメ」だ「高校野球」だ「女子力」だとその多才さで清水ミチコをして「調子に乗ってる」と言わしめた、いわゆる「器用貧乏」な売れっ子だった。

しかし、元はと言えば、アンジャッシュのコントは生前の立川談志も一目置いていて、僕は国立演芸場の「談志ひとり会」の前座で、アンジャッシュのコントをみたことがある。談志のひとり会の前座は、「志の輔」や「志らく」や「談春」レベルがやってた「客も一筋縄でいかない奴ら」でした。そこでアンジャッシュはちゃんと笑いを取っていて、僕は感心したものです。談志が生きてれば、きっと渡部をかばっていたと思いますが、誰も芸能人は助けてくれないですね。むしろ仲間内の評判が悪そうです。

そんな渡部ですが、仲間の人望がないということは、きっとクズな男なのでしょう。ホテル代をケチってたのも女に渡してた金額もちょっとでセコサもイメージを悪くしましたね。きっとろくでもない人間性なのでしょう。

しかし、人生は長い。
一度しくじったからそれで終り、ではなく、セカンドチャンスは与えて欲しい。
この男の罪がどの程度のものなのかは知らないが、きちんと罪をつぐなったら、コントで復活すればいい。どうせこの男はコントしか能のない、コントどアホウなのだろう。自粛期間に豊洲でバイトなどせずに、ひたすらネタを作るべきだ。きちんとネタが出来る芸人は少ないぞ。渡部よ、お笑い界のジミー時田になれ。「不器用富豪」は作ったばかりだから、まだ空席だぞ。

BGM. 南沙織「春の予感」


EBPM

10/Ⅱ.(木)2022 雪 ここに来て保育園で「ノロウイルス」も流行だと。

コロナが流行っていますが、アニメ「けいおん」で唯ちゃんが風邪で倒れた回があって、どうしてもメンバーが音合わせをしなくてはならないから、内緒で妹の憂ちゃんが束ねた髪の毛をほどいて唯ちゃんに成りすまして参加します。メンバーは全然気づかないのですが、なんとなく違和感。それはいつもの唯ちゃんより「リズム感が良くて演奏がしっくりくる」からです。真相を暴露する前に、お茶の間の視聴者にはヒントが与えられていて、途中でアップされる「唯ちゃん=憂ちゃん」の上履きの色が「1学年下の指定の色=唯ではない」というワンカットです。こういう隠し味を気付かなくても作品鑑賞には影響しないけど、気付くと嬉しいというオタク心をくすぐる仕掛けでした。なんでそんなことをいうかというと、こないだの「からかい上手の高木さん」です。

高木さんは、お弁当に「ピーマン」が入ってるのを嘆きます。残すとお母さんに怒られる、と。すると隣の三白眼の男子(西方ではない)が、さっとお弁当箱からピーマンをとって食べちゃいます。高木さんはびっくりして「何よ?」すると、男子は「食べれないんだろ」と言って廊下に出て行きます。高木さんが「なんで勝手に食べるのよ」に男子は「好きだから」。高木さんは笑って「な~んだ、ピーマン好きなのか」に幼馴染が「あいつ、ピーマンきらいだよ」。高木さん、「でも好きだって…」。幼馴染「それは、あんたを好きなんじゃない?」に高木さんが1秒考えて真っ赤になります。あれ?いつもの高木さんらしくないですね。ここで、画面は高木さんの上履きを映します。その色はいつもの高木さんの履いてる色じゃないのです。1学年下です。それは何を意味するか?実はこの「高木さん」そっくりの子は高木さんの娘・ちー、が大きくなった姿で、娘(ちー)はお母さんとはあべこべで好きな子にからかわれるという世界観なのです。これもさっきの「けいおん」の技法を上手にオマージュしてますね。

最近の世界は暗いニュースばかりですね。ま、オリンピックが始まりましたが羽生君は惜しくも4位でしたね。僕は携帯でよくヤフーニュースをみるのですが、よく見かけるのはユーチューバーでプロレスラーの「シバター」のニュースです。年末はしょこたんと朝倉兄弟の弟の海がユーチューブでコラボすると、「しょこたんへ、海はやめろ。海は童貞だから痛いぞ」と言って海を怒らせて、コラボ動画でボコボコにされるとか。朝倉兄には前もってブック(八百長のシナリオ)を渡して、「わざと負けて下さい」と土下座までして、本番でボコボコにされるとか。年末のRIZINでは、元K-1チャンピオンの久保優太に八百長を誘い、本番で裏切って劇的勝利をおさめ、久保に暴露されバッシングを浴びても臆せず、逆に久保選手も炎上し自身がアスペルガーでものごとを全部真剣にうけとってしまう、というしなくてもいいカミングアウトをさせられ、久保選手の妻で派手な格好をして試合を盛り上げるサラちゃんとは離婚話まで出るこじれよう。それに対しても、既婚者シバターは、「サラちゃん、好みです。おれとつきあいましょう」と発言。こんな記事が毎日、上位に来ます。「シバターってすごい人気だね」とスタッフに聞くと、「それはネットの検索エンジンがその人の好きそうなニュースを上位に持ってくるんですよ。私のところには来ませんよ」だって。

そう言われれば、学校の先生が生徒に性的なことをするというニュースも多いです。特に最近は男性教諭が男子を買春したり、男子トイレを盗撮したりという記事が多いですが、これもスタッフに聞いたら、「聞いたことない」そうです。僕はそんな記事があると必ず読むから機械にそういうのを好む人間だと思われてしまったようです。

さらにもっとも最近目立つのは、「パパ活」や「ギャラ飲み」や「風俗」で儲けたお金にも税金がかかるから後になって追徴課税がくると大変ですよ、という忠告記事。僕はこれらと縁がないのに、なんで来るのか不思議です。そう言えば、1度だけ、仕事の書類がたまって休日返上でやらなくてはならず、知り合いの女子に「僕がさぼらないように見張ってて」とアルバイトを頼みました。すると彼女は「それはパパ活みたいだからお金はいらないけど漫画読んでてあげます。ご飯なら付き合いますよ」というからご飯だけおごりました。帰りのお車代とかあげるべきかなと思ったら「それはギャラ飲みになりますよ」と受け取らず注意されました。そのくらいしか思い当たりません。なんか生活がすべて監視されてるようで怖くなりますね。

BGM. 成田悠輔「22世紀型のEBPMについてのプレゼン」