入船という店があった~12月だ!タッちゃん!ガンバレ!巻き返し!の章~

11月30日で、入船、が店を閉じた。店主が27才の時にオープンして51年やったそうだ。翌日の、12月1日に店の様子を見に行った。もう看板も取り外された。↓。

 

裏口に回ってみる。↓。

ご自由にお持ち下さい、と容器などが外に出され、「ここのは良いのを使ってるからね」と見知らぬおばあちゃんに話しかけられ、仲良くなる。↓。

いっぱい人が来てました。↓。

車庫にも器類が置いてあります。↓。

店の中を探索してみましょう。↓。

数が揃ってる器は業者が買い取りに来るそうで、綺麗に揃えて準備してあります。↓。

水槽も空ですね。いつも、車えびが泳いでいた水槽。↓。

入船は、個人事業主としては初めて、本場所に懸賞金を出した唯一の店です。この額装入りの物が、等身大の本物の懸賞旗です。↓。

お店はスケルトンにする必要があるから、こういうお宝も取り外します。↓。

業者に売らない、お宝類は軽トラックに積み込まれます。↓。

これが、その車の中。↓。

このお店は僕の医局のボスの行きつけでもありました。ボスは毎週、火曜日の昼くらいから相撲の終る時間くらいまで1人でチビチビ呑んでたそうです。主に、ウヰスキーを好んでました。

ボスは僕が医学部の6年の時の入局面接の担当官でした。彼の手元には僕の資料があり、2つ質問されました。「第三希望まで書くところがあるのに、何故、精神科としか書いてない?」に、僕は「精神科医になるため、医学部に入ったから」と答えました。「ふ~ん」とボスは答えると、僕の成績表に目を落すと急に声を荒げて、「君、とっても成績悪いよ。医局説明会どころじゃない。今日はもう早く帰って勉強しなさい。君が無事卒業して国家試験に受かったら、我医局は君を喜んで受け入れるから、さぁ、帰りなさい」と僕だけとっとと返されました。そんなボスももう死んでしまいました。

ボスは死ぬ前日も、入船で呑んでたそうです。店主が言ってましたが、相撲の結びの一番どっちが勝つか、大トロ炙り一貫、賭けて勝負したそうです。店主は横綱、ボスは平幕。そうしたら、その一番は大番狂わせで横綱が負けたって。つまりボスの勝ち。でもボスは「もうおなかいっぱいだから」と「今度来た時、大トロ炙り、をもらうよ」と言って帰ったそうで、それがまさかの最後のボスの笑顔だったそうです。入船の店主は、ボスの葬儀にもみえてましたよ。義理堅いですね。

そんなボスの呑み残したウヰスキーのボトルもあるそうです。店の後片付けをしてる人に、「センセー、持ってきますか?ウヰスキーの中身は新しいのに変えておきますよ」って。↓。

下は、ボスがペンネームで書いた自伝的小説。主人公は、アル中の大学教授。この本が出版された時、医局員は半強制的(自主的に?)に買ったものだが僕は買わなかった。なんで持ってるかというと、入船の店主に「センセーも読んだ方がいいよ。うちの店が出てくるから」って貰ったから。↓。

これが、入船について書かれてる箇所。↓。

 

さて、そういう僕は入船ではいつも冷酒を呑むのですが、記念にその冷酒を入れる容器をもらいました。「ねぇねぇ、ついでに冷酒もない?冷蔵庫に2-3本残ってるでしょ?」って言うと、お酒の余りは業者が回収にくるそうだが、旦那さんも数まで数えてないだろうから、と3本もらった。家で呑むつもり。↓。

11月30日の最終日は、土曜日で、おまけに最終土曜だから、クリニックはミーティング。最終日には、顔を出せないから、前日の金曜のお昼にクリニックを抜け出して寄ってみた。満杯だったが、入れてくれた。もうおしまいも近づくと、名残惜しいと客がたくさん集まる。自然と、店主に負担がかからぬように、皆、おまかせ寿司コース、しか頼まない。これだと同じものを同じ順に握ればいいから、店主が楽だろうと。

まずは赤身から。↓。

中トロ。↓。

アジ。↓。

サバ。↓。

トロタク。↓。

お椀。↓。

さっきまで水槽にいた、車えびの湯がきたて。↓。

これぞ江戸前寿司、穴子&蒸し鮑&卵焼き。↓。

イカは塩味になっています。↓。

大トロ炙り。これが、因縁のボスが食べ損ねて死んだ、寿司です。↓。

ここで、店主がパフォーマンスを。大間のマグロをおろしていく。皆んな、一斉にカメラを持ってフラッシュがたかれる。↓。

これが、日本一のマグロ。このワンブロックで、300万円だってさ。↓。

それをひときれ、ニンニク醤油で、配られる。これがうまい。↓。

入船の屋号の継承権のある人と話をした。当然だが、規模を小さくしても良いから、店を続けてくれないか、とリクエストが多いそうだ。ただ、そこは慎重で、暖簾を汚したくない、という。また正直、今の時代、魚は厳しいらしい。名店と言う寿司屋は大抵スポンサーがついてるらしく、入船のような個人店はむしろ少ないらしい。寿司は単価は高いが儲けは少ないらしく、正直うまみはないそうだ。彼には実は「ある考え」があって、それをこっそり教えてくれた。僕はそれは面白いと思った。実現したら教えてくれると約束した。機密事項だから、ここでは言えません。ごめんね。

そして、さっきの入船の懸賞旗とか、お宝を乗せた軽トラックはどこへ行ったでしょう?

実は、カワクリに来たのです。↓。

 

これがお品書き。↓。

これがお品書き・小。↓。

これはお店に来た有名人のサイン。王貞治や鶴瓶。↓。

これが実際に使われる、力士がもらう懸賞袋。↓。

これは店主が、朝青龍の断髪式に出て、ハサミを入れてるところの写真。↓。

白鵬は、個人事業主がはじめて懸賞金を出したと聞いたら、お店に駆け付けたそうです。日本人の心を持っていますね。↓。

その時の、白鵬の手形。↓。

これが額装入りの懸賞旗。玄関に出してたら、誰かが寿司屋と間違えて入ってきそうだ。ただでさえ、「ここ、病院でいいんですか?」と聞かれることが多いというのに。↓。

次期継承者に僕は2回車で送ってもらったことがある。店と自宅は徒歩圏内だが、僕が酔っ払って店で転んだ時と、台風の日の帰りだ。

今回もクリニックまで僕とお宝を運んでくれたのは彼だ。彼が見たがるから、クリニックの中を案内してあげた。「センセーの所には、きっとご家族にも見せれないものを収納する秘密部屋があるのでは?と想像してたんですが、まさか丸ごとクリニックがそうなんですね~」と感心し、「けいおん、だ。あの花、だ。物語シリーズ、だ。ベビメタ、だ」と一々声に出して反応してくれるから、こちらも嬉しくなる。「センセー、ここ夜はバーにしたらどうですか?流行りますよ」とアドヴァイスをくれ、「へ~、こんな店のやり方もあるんだなぁ」と言っていた。そんな彼が、もっとも反応したクリニック内の物は何だと思いますか?

ヒントは、診察室にあるものです。

正解は、↓。

宮沢りえ、の新聞広告でした。彼は、「この写真集、持ってましたよ」と懐かしそうに笑っていました。


大岡山事変~奥沢異変

寒い冬だ、蕎麦屋のメニューに、鍋焼きうどん、が登場した。↓。

これは、うかいさんに教えてもらった、鎌倉のぬれせんべい。めちゃうまい!心理の徳田さんが、休日に鎌倉へ行くというので、お土産に買ってきてもらう。お返しに、100均の、ぬれせんべい、を与える。↓。

これは、うかいさんの友人が発信源。「ストレスに効く飴」だと。中々買えないという評判でアマゾンで調べたら、あった。↓。

お試しに2袋買うつもりが、また間違えて、10袋入りを2パック買ってしまった。…ネット、ショッピングはおそろしい。「値段でわかるようなモンでしょう」みんなから責められた。↓。

ポケモンキッズの大人買い以来の失策だ。しかし、失敗は成功の母。皆さんに、お配りしてます。バレンタインにチョコをあげることもあるのだが、心なしか今回の方が皆さんの笑顔の含有量が多い。「義理チョコ」感と、「川原センセーのドジ」というほのぼの系お笑い熱量の差か。↓。

こないだの休日、奥沢を散歩。中華料理屋のドアの貼り紙。多分、「本日貸切」と書きたいんじゃなかったのかな?「本日賃貸(ちんたい)」だって。少し笑った。↓。

ここは奥沢のなじみの豆腐屋。買ったことはないが、こういう店はずっとあって欲しいものだ。↓。

だけど、世の中の流れなのか、閉店だって。奥沢はこないだも、同様の文房具屋や本屋がつぶれた。↓。

僕の行きつけの寿司屋も11月いっぱいで閉店。丁度、松葉ガニが解禁になったから、カニと一緒にさよならだ。この世の中の最小単位は、ひも、だという超ひも理論に基づいて、関係性や切っても切れない縁も、カニのはさみでチョキチョキとひものように切ってしまおう。↓。

とっとり松葉がに、のタグが、和紙を使ってるのが、こだわりですね。カニの足で日本酒の熱燗、かに酒は、ふぐのひれ酒、より旨い。↓。

呑みすぎ注意。↓。

昼間から呑むのは、特別感というか優越感がある。お日様を背にうけて、自分の歩く前の道にあらわれる巨人を楽しむ。↓。

BGM. ザ・ランチャーズ「真冬の帰り道」


11月に負けない50の方法

14/ⅩI.(木)2019 木枯らし1号 新庄、現役復帰?

こないだ紀伊国屋で本を買ってクレジットのサインを頼まれてボールペンを渡されたけど書けなくて、
「これ、インク切れてるよ」って言ったら、「弱く書いて下さい」だって。
筆圧が強すぎると書けないペンらしい。弱く書いたら書けた。
「ややこしいもん使うな!」と怒ってしまった。いかんいかん。11月だ、我慢我慢。

ブログを読んでくれてる人が結構いて有り難いことで、「11月、大丈夫ですか?」などと優しい声援をいただく。

こないだ大岡山の寿司屋に行ったら、その日はたまたま母の誕生日で、大旦那と話していたら、
「いつ亡くなったの?」みたいな話になって、「それじゃ去年が13回忌だ」と言われた。
僕は寺の坊主が気に喰わねぇから墓参りには行かないし、母が死んでからは実家の茅ヶ崎にも行ってない。
兄とも疎遠で年賀状のやりとりさえしてないからお互いの近況を知らず、従って13回忌というものがあったのかなかったのか、
ただ呼ばれなかったのか?も知らない。
まぁ、上下関係から言えば、弟の僕が兄にお伺いをたてるのが世の常識なのだろうが。

日本のシステムって、統計的に皆が弱りそうな時期に、家族や親類・友人が集まって故人の思い出話や後悔を語り合って、
足して人数分で割って薄めるという作業をしてるのだろうが、そういうものに参加してないから11月の猛威に毎年おびやかされている。
好きでそうしてるのだから、誰も責める訳でもない。
そんな僕も11月を乗り切らねばならないし、やり過ごさなければならないから、日常の中で些細な楽しみを拾い集めよう。

僕の都会のオアシス、カフェの「インパラ娘」はあだ名を「ラビットちゃん」に変えました。
彼女がいる時だけ店に寄って、サンドイッチを食べて、帰り際に、受付用のテイクアウトを買う大義名分でもう1度、レジに行く。
「女の子3人にお土産にするんだけど、今日の気分だとどれがオススメ?」
と聞いて、ラビットちゃんに選んでもらうのが近頃の作戦。今の僕のビタミンになる。

下は、こないだ寿司屋でみたキンキの頭たち。これを煮付けにすると旨い。このデザイン可愛いでしょう?
トライポフォビアの人にはダメでしょうが。
僕はこのデザインのシルクハットが欲しいな。ちょっと明るい気分になる。↓。

クリニックのちょっと先の裏通りにバレエスタジオがある。
10年前は中を覗けたが、ここ数年は白いカーテンで中が見えないようになっている。
きっと変質者が覗くからにちがいない。↓。

そのバレエ教室の前にこんな観光地にあるようなパネルが設置された。↓。

早速、顔を入れてみた。↓。

嫌がる杉山さんのも撮ってやる。↓。

大岡山では前にも報告したがギボムスの第2弾(?)の撮影が始った。
お正月特番か?撮影のコースだけお正月飾りに変わってる。↓。

 

これがクリニック前の運送屋が不動産屋に変わった証拠写真。↓。

鍵屋はベーカリーに変わっていた。↓。

不動産屋で綾瀬はるかを、ベーカリーで佐藤健と綾瀬&上白石萌歌を間近でみた。
これに便乗しない手はない。丁度、Hさんから聞いた「すみっこぐらし」の映画の筋が面白かったから、それにインスパイアされて、
ギボムス・写メストーリーも作ったので、お楽しみに。近日公開!

僕は茅ヶ崎生まれだが中学からは東京に出てきているので気分は東京人。
中1の時、親戚の集まりで教師をやってる叔父さんに「東京と茅ヶ崎、どっちがいい?」と聞かれ、
皆は「茅ヶ崎」と答えて欲しそうだったから、「東京」と答えた。
それが決定打で僕は東京人のアイデンティティーで生きてるから(泳げないから湘南のアイデンティティーないし)、ちょっと照れ屋である。
最近、歯の矯正を始めたけど、それがどういう段取りでやってゆくかという説明も聞いてない。シャイだから。
100万円かかるんだけど、「安いね」なんてキャッシュでポンと払って、家帰って奥さんに怒られたりしてる。
怒ったって何も変わらないのに。イソップの「北風と太陽」でも読ますか。

黒澤明の「生きる」の、小田切みき、のような存在が、死人のような人間が生きてく上では必要だと実感できる年頃になった。
「僕の小田切みき」は、僕の一方的なメールを4回に1回くらい返事をくれて、今度僕が中高時代に住んでた東中野が今どう変わっているか散策する、
青春プレイバックという企画を面白がって付き合ってくれそう。

こないだ有名な女優が死んだ時、その人が「男はつらいよ」に出てたシーンを追悼で流してて、
「私、寅さんといると気が楽になるのよ」というセリフで寅さんが照れる場面をみてて気付いたのだが、
渥美清のイメージって、いつも最後には振られるが、マドンナも寅さんにちょっと魅かれてて、でも不器用だったり照れだったりで上手くいかない、
って図式だと解釈していたが、つまりこのワイドショーはそれを踏襲してた訳であるが、
「フーテンの寅」という山田洋次じゃない監督の回を先日見直したら、マドンナの新珠三千代は、
寅に恩はあるけれど男としてはまるっきし相手にしてないという話で、それはそれで共感した。「僕の小田切みき」もそんな感じかな、と思ってる。

まぁ、そんなこんなしてなるべく笑顔で生きている。
今日のお昼、ナースの塚田さんと、うかいさんが先に行ってる店に後から行った。何か話し込んでるから悪いから遠い席に座った。
メニューにある、お酒のつまみ用の「手羽先のパリパリから揚げ」を注文して、店員さんに、
「あちらのお客様からです、って、バーみたいに渡して来て」と送りつけた。
あっちはビックリして笑ってたが、あとで「お腹の量を考えて注文してるんですから勝手に増やさないで下さい」と注意された。
でも、それも笑顔だったから良しとして、11月と一緒に笑い飛ばしてしまおう。

BGM
クレージーの人気が、コント55号やドリフの台頭で下火になった頃、蝋燭の炎が消える瞬間、一瞬パッと明るくなるように、
クレージーの最後の方の映画「ぶちゃむくれ大発見」は面白かった。勿論、リアルタイムで観てないが。

父が死んで僕の医大の成績は低空飛行で将来に自信を失い迷いも出てる頃、好きな女の子に男が出来て、打ち明ける前に振られて、
金もないから缶ビールを一気飲みして町内を走って酔いを回すなんて生活をしてた頃、
近所のレンタルビデオ屋が廉価で古いビデオを売りに出していて、その中にこれがあって、それを買って家でみた。
ものすごく勇気をもらった映画だ。
特にラストシーンの、大銀座パレードで歌うクレージーの「笑って笑って幸せに」は今みても感涙にむせぶ。
という訳で、

BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「笑って笑って幸せに」


大正13年、母も生きてりゃ95。

5/ⅩⅠ.(火)2019 くもり 尻職人・倉持由香、プロゲーマーと結婚。

11月5日は母と、いとこのあっちゃんの誕生日。
母は大正13年生まれ、同学年の有名人は誰かを調べたら、力道山や鶴田浩二や瀬戸わんやや相田みつを、だった。越路吹雪は1学年上。

11月は27日が父の誕生日(けいおん、の唯ちゃんも同じ)で、息子も11月生まれ、
父の命日が11月8日で、談志が死んだのも11月。
11月は何かと人の生き死にを考えさせられる機会が多く、うつっぽくなる月なのだが、
今年は行きつけの寿司屋が50年続いた店を閉めるという。
また、ひとつ、材料が増えてしまった。

下は、バラちらし寿司。中から、椎茸やかんぴょうやアワビが出てきます。そして何より酢メシが美味しいです。↓。

こないだの日曜日は、開店と同時に店へ。午前中から呑み出した。下は、まながつお。目が可愛いでしょ、と微笑む店主の目も可愛い。↓。

まながつお、の可愛い目の部分を食しました。塩焼きです。まながつお、は、かつお、と言いますが、かつお、とは味は違います。何故、かつお、と付くのか?と店主に聞くと、「さかな君に聞いて下さい」だって。気の効いたジョークのつもり?11月で終わりだと思ってたるんでるんじゃないだろうな。…なんて、失礼な事を考えちゃいけませんね。↓。

下は、平目の肝を塩焼きにしたものです。デッカイですね。レバーの味です。↓。

これは、まぐろのカマの部分を丁寧にスプーンでねぎとった、はがし。この様に、「ネギトロとは、ネギとトロを混ぜ合わせるのではなく、元々はカマの部分をねぎ取る」からきたそうです。前に友人から聞いて知った。知ったら常識、という言葉がありますが、常識ですよ。↓。

昨日は、美容院に行って髪色を変えた。こないだまでの紫も好評でしたが、クリスマスも近いので、クリスマス・ツリー(プレーン)色にチェンジ。↓。

その足で新宿まで。12月に、しょこたんのディナーショーが取れたのでそれ用の服を買いに行く。豪華なホテルでやる会で、3-4万円する会で、ドレスコードもあって「ジャケット使用」義務だから、この際、スーツを買いました。

白と黒のモノトーンのジャケットなのですが、柄が遊びっぽいから、地味にはみえません。友人に写メを見せたら、「そのスーツだと不思議の国に連れてってもらえそう」との感想でした。↓。

 

そういう訳で、11月も始りました。なんとか、美味しいもの食べたり、髪を立てたり、オシャレしたりして、この月を乗り切らねば。

新宿に行ったついでに紀伊国屋でマンガの新刊を購入。化物語の7巻と、ぺろりん先生の「よもぎちゃん」です。前者は、原作やアニメとの差別化を計ろうとしてるのか、ふざけ過ぎ。特に忍野と暦の分かり合える点が「中学生っていいよな」は、やり過ぎ。後者は、毒にも薬にもなりません、何故かと考えたらオチがない(弱い)からでした。でも、すき。↓。

BGM. 河合美智子「本日晴天さかな気分」


【銚子電鉄】100円と1000円のぬれ煎餅を食べ比べてみた結果【がんばれ】

こんにちは。受付うかいです。

突然ですが、みなさん、銚子電鉄をご存知ですか?
倒産寸前で奇跡の復活を遂げた私鉄です。
私は知りませんでした。

経営危機で、廃線になるかもしれない銚子電鉄を救ったのは
副業で製造、販売している「ぬれ煎餅」でした。

銚子電鉄側は公式オンラインショップで
『電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください。
電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです』
と書きました。
すると、瞬く間にネットで話題になり、ぬれ煎餅の注文が殺到したそうです。

人々の支援が一つの私鉄を救ったという温かいお話を
川原先生は、100均のぬれ煎餅を食べているわたしに教えてくれました。

その時は「いいはなしだなぁ」くらいにしか思っていなかったのですが、
先生は、「あなたが今食べてるぬれ煎餅と、食べ比べしたらどうだろう」
と言い、ネットショッピングで検索をしはじめました。
108円に比べると、だいぶいいお値段でしたが、購入を決定。
【残り2個】の文字を見て、なぜか2箱買う先生。
受付は呆れていましたが、先生なりの支援なのかもしれません。

 

ぬれ煎餅が予定日より前に届き、「早く来たぞー!」とウッキウキで開けたら
先生がネットで頼んだ全然別の商品で、その場にいた全員を落胆させる。

次の日、本物が届きました。
届いたぬれ煎餅を興奮しながら開ける先生。

↓2箱ゲットだぜ!↓

↓こちらが銚子電鉄のぬれ煎餅(アップver)です↓

↓私が頬張っていたやつです↓

↓左ぬれおかき、右ぬれせんべい~口元にレシートを添えて~↓

↓今朝くらべてみました↓

↓撮影が終ってそそくさと帰る私↓

↓「食べ物だけじゃなくて、これも片してよ~」と言ってる川原先生↓

 

とある日。

川原先生が「『アレ』、届かないね」と一言。
はて、『アレ』とは・・・?
私のコナンブームは毎年ゴールデンウイーク前後で、年中無休ではないのです。
薄情ですね。

先生は、今年の映画も、去年の映画も観ていないのに、しっかり覚えていました。
皆さんはどうでしょうか?

覚えていない方は、こちらをお読みください。

週刊少年サンデーの、応募者全員サービスの
【おすわりぬいぐるみ】

あれからもう5ヶ月。季節は夏を通り越し、もう秋。
抽選ではないので、必ず来るはずですもんね。なんで来ないんだろ?
わたしが投函し忘れているのかな…と心配になっていたら
やっと、やっと!届きました~!

 

怪盗キッド

 

京極真

 

鈴木園子

手の平サイズの、ちょうどいい大きさで、とっても可愛いです。
さわり心地も、もちもちしています。京極さんの顔が一番もちもちしています。

 

あ、そうそう忘れていました。

肝心の銚子鉄道ぬれ煎餅レビューですが、みんなの感想をまとめると、
袋を開ける前からお醤油のいい香りがします。
食感は、そのまま食べるとぬれ煎餅独特のねちゃっとした感じはなく、もさっとしていて食べ応えがあります。
先生曰く、お醤油が魚介の風味がするとのこと。
レンジで温めるとよりいっそう香りが広がります。
お醤油が浸ってる部分はぬれ煎餅っぽくなり、ほかの部分は逆にかたくなりました。
でも、温めたほうが食べやすさもあり、あっという間になくなりました。
マヨネーズ+一味をかける食べ方もあるようなので、今度試してみたいと思います。

おわり。

 

 


劇写メ・ストーリー「真昼のイエロー・バトル」

2/Ⅶ.(火)2019 くもり 「アメトーク」が「ホトトーク」にタイトル変更?東スポ情報。

これからの話は、イエロー・バトルの最前線で生きる、ある男と女の物語である。

男「オレの待ち合わせのアイテムは黄色いTシャツ。赤字で、鬱、って書いてあるんだ。しかし、彼女いつまで待たせるんだろう。今、何時だ?あら、腕時計、忘れた」。↓。

女「フフフ、私は早く来て、あなたが来るのをこそりとみてたの」。↓。

女「私の待ち合わせの黄色い目印は、パラソルよ。昔、彼氏だった船乗りからもらったもの。彼は、この傘で、長澤まさみ、のマネをよくしていたわ」。↓。

男「君の瞳に乾杯!」

女「あなたの瞳の奥に流れるドブ川みたいな色ね」

男「さぁ、イエローバトル、の始まりと行こうか」

女「あなたとはいつかこうなる日が来ると思っていたわ」

男「先攻後攻を決めよう」

女「ジャンケンポン」。↓。

男「先行はオレだ。まずは、タワーレコードのうちわだ」。↓。

女「フフフ、私たち、気が合うわね。わたしも…」。↓。

男「裏面で勝負!AKBの、あっちゃんだ」。↓。

女「私は夏のセール。怪物くん、と、買物くん、を引っ掛けたダジャレよ。私の勝ちね。1ポイント頂くわ」。

男「仕方あるまい」。↓。

女「一気呵成に行かせてもらうわ。黄色といえば、黄色いポケモン・ピカチュウよ」。↓。

男「ならば、名探偵ピカチュウにも登場した、同じく黄色いポケモンのコダックだ。顔芸も含めて、1ポイント頂くさ」。

女「これでイーブンね」。↓。

男「診察テーブルから、ドラミちゃんのこけしで勝負!」。↓。

女「私も診察室のレコードから。ドーンの、幸せの黄色いリボン。これは映画、幸福の黄色いハンカチ、の元ネタになった歌よ」

男「高倉健主役の映画だね」

女「高倉健さんと、さん、をつけないと組織の幹部に叱られるわよ」

男「組織の幹部って、田舎のお母さんでしょ?(笑)」

女「はい。母がファンなもので」。↓。

鰻屋の店主「お待たせしました~。肝焼きです」

女「ワ~ィ」

男「食べたことある?」

女「ないです」

男「酒、飲みたくなるよ」

女「本当だ。甘くて、少し、苦くて、おいしいです」。↓。

鰻屋の店主「おまたせしました。鰻重です」。↓。

男「食べよ、食べよ」

女「ヤッホー」。↓。

昔、テレクラという出会いの場があって、男がテレクラに入店し、女からの電話を待つシステム。男は入場料を払い、女は無料で電話をかけ、デートの交渉が成立したら、街で直接出会う。初対面なので目印が必要で、女は「黄色いパンプスを履いて行くわ」と言ったり、男に「右手に週刊ビッグコミックスピリッツを丸めて持ってて」と要求する。

女は店に雇われた、さくら、が多かったらしく、アルタの前に10人くらいの男が、右手に同じ週刊誌を持って、キョロキョロしている光景をよく目にしたものだ。

今回はお昼休みに一緒に出ればいいのに撮影のためにわざとバラバラにクリニックを出て、お店の前で待ち合わせをするスタイルをとった。2人とも黄色対決のグッズを持参して。

劇写メ・シリーズは、まずストーリーを考え、絵コンテを作り、そこに写メをはめ合わせて行く、絵本作りのような新機軸です。

もしも好評ならまたやりますね。

BGM. マナ「イエロー・マジック・カーニバル」


豪快さんが通る。

5/Ⅵ.(水)2019 はれ 今日は2連発。

お昼は特別企画・豪快さんが通る~主演・川原、をロケしてきました。
白い帽子に白いTシャツを着こなし、カレーうどんを豪快にすする。↓。

女子の正義が可愛いならば、男は豪快で行きたい。
男と生まれたからには、そう生きたい。↓。

汚しちゃいけないなんて考えず、むしろ汚してやれ、みたいな、
「巨人の星」の大リーグボール3号が、
特訓先の寺の和尚の「打たせまいと思わず、打っていただこうと思いなさい」という忠告に従って出来上がった超スローボールで、
絶好球なのに強振する打者のバットの風圧でボールが避けてしまうという変化球の要領と一緒で、
汚しちゃいけないと思うからカレーははねてしまうもので、
かえって汚してもよいと思って食べると意外と服は汚れない、という禅の教えのような話でした。↓。

でもよくみたら一点だけ、しみ、みっけ。↓。

神松、アップ。↓。

神松とは、おそ松さんに登場する7人目の兄弟で、
6つ子がクズになればなるほど、そこからこぼれ落ちる人としての良い部分が集まって生まれた。
親孝行できちんと就職して月に家に3万円入れて、トト子ちゃんとデートしたりもする。
6つ子は危機感を覚え、神松・殺害計画を立てる。
ところが、そんな6つ子の悪だくみからこぼれ落ちる良い人としての部分はますます神松をパワーアップさせます。
そして、オチはまさかの…です。

BGM. GO-BANG’S「かっこイイダーリン」


花酔曲~今年のお花見は誰と?

31/Ⅲ.(日)2019 花冷え、小雨も。明日、新元号、発表。

爆笑問題・太田光がサンジャポを欠席した。
前日、夜のフジ60周年企画番組「ENGEIグランドスラム」はオープニングから、
たけしが浅草フランス座(東洋館)の、客が2人のステージで、グレート義太夫のギター演奏で、
「浅草キッド」を歌い上げ、2番で屋上に上がると、ナイツや東京03など芸人たちがそろってて、
皆で「浅草キッド」を歌うという、まるで紅白歌合戦のフィナーレのような演出から始まり、久々に面白い番組だった。

エンディングで出演者が集合してる中、サプライズで、とんねるずの石橋が登場して60周年のお祝いに、
爆弾入りのケーキを持って来て、スイッチを押すとケーキが爆発して生クリームが飛び散っちゃって、
爆笑問題の太田がふざけるのはいいが生クリームで足を滑らせて壇上から客席に墜落するハプニング。
そこまでならいいが、壇上に這い戻って、またしても生クリームでスリップした太田は転倒して側頭部を床に強打。
K-1のノックアウトシーンに出てきそうな鮮やかなヒットだった。
よくその後、立ち上がって、なんか喋ってたが、あれ、絶対、記憶飛んでるんだろうな。
皆に、「太田さん、もう起き上がらないで。横になってて下さい」と言われてた。
あのまま死んでたら芸人冥利に尽きるんだろうが、救急に運ばれ幸いCT検査では骨折など異常なく無事で良かった。

話は変わるが、こんな夢をみた。

キョンキョンから相談をうける。
売れないプロレスラーの山田という男の面倒をみてるのだが、この男がどうしようもないフェチで、
グラビアアイドルの限定物のフィギュアを全部独占して買ってしまう者ならまだいるだろうが、
いったん人の手に渡らせておいて、それを高額で買い取る癖らしい。
なんでもどこの誰だか知らない奴があんなことこんなことしてるんだろうと思うと嫉妬して、それを略奪してやることで満足するらしいのだ。
何百万円もするらしい。
キョンキョンはプロレスにあまり詳しくなかったが、ちょっと調べたら、その山田が覆面レスラーであることを知り、
いつか「知ってるわよ」と笑って驚かせようと思っていたら、最近チョクチョクよくテレビでみて、結構有名なレスラーで稼いでいることも知ってしまった。
自分はこれからどうした方がいいか?という相談で、相手の山田とは、獣神サンダーライガーだった…

という夢の話を家族にしたら、
「変なフィギュア、買ってるから、そんな夢みるんでしょ?」と家にフィギュアが届いてることを教えてくれた。
それは、「かどやの純正ごま油50周年」を記念して、リカちゃんとコラボしたキャンペーンの人形だ。
ラベルの色に合わせた黄色いエプロンと付属のミトンやスリッパが可愛い。
これはいつも行く美容院で読む、「dancyu」と言うグルメ雑誌の広告で知った。
おかげで我が家の倉庫には、かどやのごま油が何十本もある。

今年もお花見シーズンだ。
僕は外でお花を見ながらじっとすわって酒を呑むという習慣がない。鳩とか寄ってくるから落ち着かないのだ。
だから花見はご近所の東工大の桜をブラっと一回りしてみる、文字通り、花見しかしない。

何年か前に、その写真をブログにアップしたら、お花見に行けなかった人から感謝され、それ以降、毎年やってる。
去年は、「からかい上手の高木さん、フィギュア」と一緒に回った。
今年は誰と行く?

カワクリは今、高木さんの第2次ブームが来てて、こないだ、うかいさんが高木さんの記事を書いてくれたくらい、
前評判では2年連続で、高木さんだろうと噂されていたが、新元号と一緒で、前もってバレちゃったものは避けるというシステムを導入し、
皆さんの意表をついて、「かどやの純正ごま油、リカちゃん」をパートナーに決めました。

左右を高木さんに囲まれて、オリンピックの金銀銅の表彰台のイメージです。↓。

田園調布駅の桜。↓。

東工大に到着。↓。

お花見客が多いですね。↓。

ベビーカーが移動しましたね。↓。

桜の太い枝に乗せました。↓。

一眼レフで接写してる人たちにまじって撮っています。↓。

桜の花びらもキレイですね。↓。

東工大の校舎を背景に。このアングルで撮るには寝そべるしかないのです。僕のポーズも想像してみて下さい。↓。

これは別の見事な太い枝に。↓。

撮影したい人が多いから、並んでるんですよ。つまり、これ、うしろの人にみられてるのです。↓。

パンチラも撮ってみました。顧問に「フィギュアの正しい楽しみ方ですね」とお墨付きもらいました。↓。

胸の、かどや、が光ります。↓。

これは別の枝。↓。

桜もキレイに撮らないと。↓。

お花見の様子です。来週になるともう散りそうだから今日は人も多いです。↓。

別の種類の桜。↓。

東工大の裏の方の桜。↓。

桜にフォーカスしたら、リカちゃんがボヤけてしまいました。1枚くらい、そんなのがあってもいいでしょう…。↓。

このスリッパ、つっかけだから、脱げやすいんです。↓。

小雨がパラついてきて、皆、避難しました。シートを一斉にたたんだりして。僕はブルーの折り畳み傘をリュックにひそませていたからリカちゃんをリュックに入れて、傘をさして撮影終了しました。

しばらく歩いてたら気まぐれな雨はじきにやんで、僕は小さな公園でリュックからリカちゃんを出して滑り台に乗せてあげました。↓。

上の方は黄色で、リカちゃんと同じ色ですね。↓。

しばらく行くと、別の公園。乗り物があるから、乗せてあげる。↓。

これは、くじら?。↓。

堀ちえみの「東京SugarTown」じゃないけれど、急に雨が降り出して、雨足が強いから、僕はリカちゃんをリュックにしまい、折り畳み傘を出して、行きつけの寿司屋に逃げ込んだ。

まぁまぁ、結構、写真も撮れたし、打ち上げにしよう。高木さんは中1だから呑ます訳には行かないけど、リカちゃんは50才でしょ?一緒に呑めるね。

<ちょうどリカちゃん、割烹着着てるし、仲居さんみたいだね(笑)>

「おしゃくしましょうか?」

<おーとっとっと…。?。あれ、少なくないか?>

「私、ごま油しか注いだことがないから、数滴しか入れられないのです」

<そっかー。だったら、しょうがないね、アハハハ>

「ウフフフ」

と、人形遊びをしていたら、寿司屋の大将から、「ご機嫌だね」と言われ、やりとりをバッチリみられてて恥ずかしかった。

かどやのごま油リカちゃん、のイメージに合うつまみを作ってもらった。うにだって。色合いが似てるね。↓。

キャスト

BGM. よしだたくろう「静(しずか)」


うなぎ

よく色んな飲食店の店主やマスターやオーナーと話をするのだが、共感し合うのは、
「いつ混むのか、まったく予想出来ない」「分散して来てくれればいいのに」ってことだ。
うちは飲食店ではないが、そういう発想は、うちのクリニックも同じ。
もっと予約制を徹底させれば違うのだろうか。

後輩が開業している日を5日から2日に減らして、完全予約制にしたらキャンセルがなくなったと笑っていた。
そういうことをすればいいのかもしれない。

しかし、今日は行きたくない、突然今日行きたい、ということもあるのが、僕らの診療科の特徴だと思うし、
大学病院や医療センターと違って町のクリニックの役割ってそういうことだと思ってる。
いつでも開いてる安心感が生命線だ。

僕の行きつけの寿司屋はAM11時開店だが、AM9時から暖簾がおりてる。
それを店主に聞いたら、おかみさんが勝手に出してしまうのだという。
「もうやってるよ」という安心感を出してるらしい。
うちのクリニックが昼休みも閉じないで通しで開けておくのと同じ理由だ。
その店は店主が27才の時にオープンして、今年店主は77才、50年開業してることになるそうだ。
50年間休みなく、毎日営業、朝11時から夜10時までぶっ通しで、昼休みも作らないでやってきた。

僕は人が多い店は嫌いで混んでる店が嫌いだから、休みの日にこの店の昼過ぎに行くと、丁度ランチが終り、
ディナーの前の静かな時間帯は僕の’貸切’になるからゆっくり酒を呑み、つまみを食べ、本を読み、時に店主と会話して、
3時間くらい店にいて、そろそろ店が混んでくると、おいとました。

その店も今年いっぱいで営業形態を変えるらしい。
定休日をもうけ、昼休みを作り、その間は店を閉じてしまうらしい。店主は少し淋しそうに、「普通の店にします」と言った。
そうなると、もう僕の行く憩いの店ではなくなってしまうな。
せいぜい、今年いっぱい通いつめ、来年からのことは来年考えようと思う。

話を戻すが、よく色んな店の人が、いつ混むのかわからない、というが、逆に、この日はカレーを食べたい、とか、
ハンバーグを食べたいとか、うなぎを食べたいというお天気にもよく似た生理のようなものが人間にはあるのかもしれない。

僕がある日訪れた、うなぎ屋、は7名の団体と2グループ入っていて、僕が入ったらほぼ満席になった。
きっと、うなぎを食べたくなる陽気だったのかもしれない。

7名の団体は小さな会社のようで、おじいさんの会長が若い女の子から50才過ぎの男たちまでを引き連れて、
うなぎを振る舞い、コミュニケーションをとる会合のようだった。
数日前、杉山さんの歓迎会を自由が丘の中華料理屋でスタッフ全員でやったばかりだったが、およそ景色が違った。
僕らの会はシーンとしていて、皆、出方をうかがって、会が終ると開放される…みたいな緊張感に支配されていた。
ところが、うなぎ屋は和気あいあいとして、若い女の子たちも遠慮せず、よく呑んで焼酎のボトルもお代わりされて、
ベラベラしゃべってケラケラ笑って、50才くらいのオヤジギャグが店内に響いて、それを若い子がツッコンで笑いに換え、
会長さんは機嫌良くなって「来年はハワイへ社員旅行だ」と言って、歓声があがって、盛り上がって、
「次はカラオケに行こう!」とノリノリだった。
僕は数日前のクリニックの会と大違いだと思って、自分のリーダーシップのなさ、というか器の狭さを痛感していた。

ところが、その会長が、「じゃ、お開き。解散!」と宣言すると、会長を残して6人がサッサと店を出て次の店に消えた。
会長はヨボヨボのじじいだ。
咳をして、女将さんにお水をもらったり、残ったうな重を「明日の朝ごはんにする」とパックしてもらったりしていた。
そうして会計をして領収書をもらってる姿は寂しそうで、僕は小声で、「ハワイになんか連れてくな」ってつぶやいた。

数日前の会はお開きでもダダをこねて中々帰らない僕がやっと店を出た時、皆、店の前で待ってて、
駅までは皆で話しながら歩いて帰った。
振り返ると、うなぎ、より、全然いい会だと思いました。

BGM.ザ・ランチャーズ「真冬の帰り道」


10月最期の頁(ページ)~2018

31/Ⅹ.(水)2018 くもり 前々回の記事をみて「何か私に出来ることがあれば」と言ってくれる患者さん多数。感謝。

母が生きてる頃、大きな病院に肝炎で入院してて、退院する時、お世話になった病棟の看護婦さんたちにお礼の品物を、
買いに行くのを付き合った。
横浜元町の近沢レースという店でタオル生地にレースの刺繍が施されたものを人数分と、皆で食べる洋菓子と、
医者には現金を包んでた。
そういう時代だった。

しかし、時は流れ、ある日から「患者さん」を「患者様」と呼ぶようになり、その頃からだろうか、
「患者様からのお届け物は一切ご遠慮いたします」という貼り紙がナースステーションに貼られるようになった。

いつも言うが、この世は振り子の単振動で、極端から極端に振れる。
陰きわまれば陽にいたり、陽きわまれば陰にいたる、陰陽論。デカルト的二元論だ。
今の古い体質(スポーツ界や医学部や役所のハラスメントなど)が次々と事例化してるのは、
何も今になってそれが増えてるのではなく、今まで大目にみられ過ぎていたからの反動で、その証拠に、
やり玉にあげられた当人は「罪の意識」に欠ける。
本音を言えば、「今まで良かったじゃん」とか「皆だって、そうじゃん」みたいな感じなんだろう。

そこでプレゼントである。
今、冒頭の母のようにプレゼントを病院に持って行ったら、100%断られる。もし、もらったら上から怒られる。
こんな話がある。
病院に長期に入院してて、なんとか修学旅行に行けた中学生が病棟でお世話になった看護婦さんに「赤福」をお土産に
買ってきたら、バカナースはマニュアル通り、「そういうものはお受取出来ません」と断った。
その子はしょんぼりしてた。自分のお小遣いでやりくりして買って来たのだろうに。
僕はみるにみかねて、「それは俺がもらう」と赤福をひきとって、「後で皆で食べるから」とその子に言ったら嬉しそうに笑った。
僕は杓子定規は嫌いだ。

だから、ワイロはよくないが患者さんの気持ちは有り難くもらうようにしていた。
しかし、ここにも陰陽論が当てはまり、もらい過ぎると、弊害も出る。
何しろ時代が時代でそういうのに厳しいし、「指導」もある。
だから皆さん、すみません。
これからお歳暮やクリスマスのシーズンですが、贈り物は気持ちだけにして、品物はご遠慮下さい。

全然話は変わるが、昨日、仕事を終え、大岡山北口商店街入口の、新源、によって、つけ麺を食べてたら、
「ちわーっす」と声をかけられ、誰かと思ったら、東工大の方にある、やきとん屋「三鶴(みつる)、の若旦那。
新源のおやじは、「あれ?知り合い?」と言い、あらためて僕の髪をみて、「お店、やってるの?」と言ったら、
三鶴が、「お医者さんだよ」って言ってその場にいた一同、ビックリ。

ラーメン屋の帰り道、暗い曲がり角に、新米のおまわりさんが立っていた。きっと、ねずみ取りでもしてるのだろう。
こんな車も通らない道で。僕は「大変だなぁ」と思って軽く会釈して通り過ぎた。
急に肌寒くなったから、立ち止まって、リュックから、豹柄のカーディガンを出して羽織って歩いて行くと、
ふいに背後から自転車の気配がして、何かと思ったら、さっきのポリ公だ。
奴が言うには、
「さっき目があったら目を伏せましたよね。身分証明書、見せてもらえますか?」とぬかしやがった。
俺は頭に来て、
「ふざけんな!暇そうにしてたから、(ご苦労様)って挨拶してやったんじゃねぇか。
大体、大岡山界隈でこんな髪色してる人間を知らねぇのか!さては、てめぇ、もぐりだな。
交番に戻って上役に聞いて来い!」と言ってやった。

最近の僕はちょっと余裕がない。
今朝になって、ちょっと言い過ぎたかな、と反省してる。

BGM. 忌野清志郎「赤い原付」