夏休み前

4/Ⅸ.(土)2010 はれ
夏休み前のオーラス。クリニック開業して4年目の夏、初めて長い休暇をとります。
去年までは、長い休みをとる余裕がなかったので、石の上にも3年とはよく言ったものです。
今日は、岡田さんがお休みなので、受付は吉田さん1人。
普段、受付は早番と遅番で時間をズラしているのですが、吉田さんぶっ通しです。それも土曜日は平日より混むし、                                          クリニックの休暇直前だからてんてこ舞いだったでしょう。お疲れ様でした。
そういえば、夕方頃、北口商店街を子供たちが山車をひいて行進する声が聞こえました。                                                             山車は「だし」と読み、御みこしは担いで山車はひくみたいです。
夜は、寿司屋で鮎酒を呑む。魚の形をした容器に焼いた鮎を丸ごと入れ、その上に熱燗を注ぐ。鮎を突きながら呑む。                                         一回に2合入る。4回、おかわりしたまで覚えている。さんまときんきとあじといわしとつぶ貝を食べる。
BGM. 弘田三重子「ヴァケイション」


昔のクラスメートの夢

1/Ⅸ.(水)2010 はれ
AZと勉強をしている。彼女が「ラジオを3000に合わせて」というが、ラジオのダイヤルは1500程しかなく、困っていると、                                      彼女は「こっちに決まってるでしょ」と短波の3.00にセットした。
僕がちょっといじっただけで、バカでかいオープン・リールや無数のカセット・テープが一斉に動き出した。                                               「100%soかもね」と「待つわ」だけが繰り返し録音されている。きっと、お松の仕業だ。
彼女は呆れ顔。僕は、このコタツで横になり、耳にえんぴつを突っ込んで寝てしまおう。
BGM. 沢田研二「勝手にしやがれ」


TK~ヒーローの条件

31/Ⅷ.(火)2010 はれ
日本の3大TKといえば、「高倉健」「タクヤ・キムラ(キムタク)」「タツジ・カワハラ」である。などと、暑さに乗じて言ってみた。
左右に短冊状に無関係の名言を持ってきて、あたかもつながりがあるかのように見せるのが、今のマイ・ブーム。


↑(右) 『雪が降った。けれど、地面が血に染んでいるので積らなかった』。アントン・チェーホフ「手帖」。
↑(左) 『喧嘩のいいところは仲直りができることね』。「ジャイアンツ」。
 そういえば、最近、義理・人情なんて言葉、聞かなくなったなぁ。
『日本社会の基本的な行動原理は集団であり、その原則に疑問を抱くと集団から徐々に外れ、ドロップアウトして行ってしまう。「個」を認めない日本の社会システムにおいて、その集団の中で、「個」を背負ったのが高倉健であった。
彼は映画の中では、戦争や刑務所から帰って来ると周囲がすっかり様変わりしていた…、という集団には属しながら、                                     どこかしら客分的な存在を演じた。組織の中にいながら、その組織に馴染めない。所属はしているが、帰属意識はない。                                        なおかついざという時には力がある。日本人の帰属意識の裏返しを、高倉健はスクリーンの中で演じてみせた。
高倉健は、決してアグレッシブではない。寡黙で、悪どい相手に対しても耐える姿は、マゾキスティックでさえある。                                           観客はスクリーンに向かって「健さん、やっちまえ~」と声をかける。それでも耐える。耐えに耐える。                                                  そして、ついに最後の最後に怒りを爆発させる。カタルシス~。
高度経済成長の時代、高倉健が任侠映画で演じてみせた美学は、決して生産的とはいえない。                                                 しかし、それ故、アウトロー的な精神・美学に憧れを持つ日本人の心を魅きつけたのだろう』。                                                           というような趣旨のことを映画評論家の品田雄吉が言っていたのを、少し脚色してみた。
 僕は、昔、大橋巨泉のクイズ番組での「三田寛子の落書き」に応募葉書きを書くが、10枚書いてあきた。                                                小田林は、昔、「高倉健のポスター」をあてるため、100枚ハガキを出したらしい。
「男らしい、というにはあまりにもストイックな生き方」。これは卒業アルバムの小田林の自己紹介コメント。僕が考えてあげた。彼は本当にそんな人で僕とは真逆の立ち位置だが、不思議と気が合い今でもたまに呑んだりする。
8月も終りかぁ。小田林、8月、誕生日じゃなかったっけ?
BGM. 杉田二郎「男どうし」


僕のトイ・ストーリー

30/Ⅷ.(月)2010 はれ
みなとみらいに『トイ・ストーリー3』を観に行く。
F.は僕に、①も②も観てないくせに?と心配するが、大丈夫、僕は『ロッキー』だって‘3’から観た前科があるんだから。                                 『ロッキー3』には、ハルク・ホーガンが出てたからね。
下の写真は、子供の時、怪獣に囲まれてる。↓。

 これらの怪獣たちはどんどん増えていくが、「帰ってきたウルトラマン」の途中くらいから、                                                        僕の興味はプロレスや野球やマンガへ移って行き、怪獣たちは放っぽらかしにされた。
当時、父が眼科の診療所を開業していたから、そこに来る子供たちの遊具として待合室に持って行かれることになった。                                       僕は断った。しかし、父は「おもちゃは、遊んでもらうためのものだ。ただ箱にしまっておくだけでは、おもちゃが可哀想だ」などと知った風なことを言った。お気に入りのフィギュアだけ手元に残して、あとは診療所行き。                                   瞬く間に、1体もなくなっていたから、お土産用になってしまったみたいだ。いい人にもらわれてるといいな。
 僕らの世代は、怪獣ブームのど・ストライクなので、けっこう似たようなエピソードをトラウマッチックに抱えている人が多い。                                     中学入学と同時に捨てられた、など。そういう人たちが、大人になり古いオモチャや復刻版のフィギュアを買い求めている。 
興味がない人も、1度、中野の「まんだらけ」や高円寺の「ゴジラ屋」に行ってみることをすすめる。                                                      ショウウインドーに厳重に陳列された怪獣たちに再会すると、子供の頃に遊んだ記憶がソフビ人形の匂いと共に思い出される。
 『宇宙船別冊 怪獣・ヒーローお宝鑑定カタログ1998年版』という本がある。この本は、名に偽りなく全編お宝フィギュアを                                   紹介し鑑定し独自に値段をつけてるだけのカタログであるが、これが実に面白い。↓。

その中に、1頁だけちょっと風変わりな記事があって、異彩を放っている。それが、コレ。↓。

 「怪獣供養」の題で2人の文が紹介されている。実相寺監督は、初代ウルトラマンのシリーズで「怪獣墓場」という話を作った。シーボーズという骨格だけの怪獣が登場した。「怪獣墓場」はウルトラマンにより退治され、処理が厄介なので宇宙の無重力空間へ捨てられた不憫な怪獣たちを悼んで作られた作品だという。監督は、「怪獣の供養はファンならば欠かせない。せめてお盆には、思いめぐらせようじゃないか」、と提言している。
本誌の構成をやってる西村祐次は、「今、袋入り未使用の怪獣が珍重されるが、足に名前があるボロボロの怪獣達の方が、本来の役目を全うした幸せな奴らかもしれない。皆さんも子供の頃を思い出して、心の中で‘怪獣さん、ありがとう’と。その言葉が一番の供養かと思う」。という文章を寄せている。
下は、残しておいた怪獣プラス僕が大人になって集めた怪獣たち。↓。



さすがに子供の頃のような遊び方はもうしないが、いつかは家に立派なショーケースを買って、この怪獣どもをキレイに飾って、この怪獣たちに囲まれてイッパイやるのが僕の夢である。これが日本人のおもちゃとの付き合い方だ。
BGM. 五つの赤い風船「遠い世界に」


休みの日

23/Ⅷ.(月)2010 はれ
二子玉川でズボンを取って、渋谷のアニメイトで「けいおん」のBL2巻を引き取る。
ホームページの「病気の説明、用語の説明」を増やそうと原稿執筆中。啓蒙活動も、医者として大切な仕事だから。
心理、カウンセリングのページも作るつもり。徳田さん、森国さんにも協力をあおぎ中。
BGM. 加藤和彦「アーサー博士の人力ヒコーキ」 


SRC14

22/Ⅷ.(日)2010 はれ
SRC14を、ペーパービューで観戦。五味も会場に来ていた。ラウンド・ガールはSRCの方がDREAMより品がいい。
フェザー級の日沖発の試合は面白い。レオ・サントスのセコンドに来ていた、マルロン・サンドロとの頂上決戦に期待。
ライト級に落とした郷野は「チーム朝青龍」のナラントンガラグと対戦。ナラントンガラグはナチュラルなパワーで圧倒。
SRCのライト級は、昨年末に青木に屈辱的に負けてるから頑張らないと。
広田、北岡、横田、光岡と層が厚く、それに真騎士がいい。
メインはSRCミドル級チャンピオンシップ、王者ジョルジ・サンチアゴvs挑戦者三崎和雄は入場の時から、
会場の雰囲気が異様だ。テレビからこれだけ伝わってくるのは異例で、きっと会場で観てたらすごかったのだろう。
解説は、最近人気の「セコンド系解説」の秋山成勲。解説なのに冷静さを失い、「行け~!!」とか口走ってしまう熱さがウリ。
格闘技は「心・技・体」というが、一番素人のわかりにくい「技術」の解説をするのが本来の仕事なのだが、
あえて「心」をアピールする訳である。
これは流行りみたいで、理論派の高坂剛の解説さえも最近は「精神力重視」である。
僕は個人的には、この風潮は危険だと思う。格闘技の人気は下火だ。たまたま観る人もいる。
2回は観てくれない、ワン・チャンスだ。
その人に総合格闘技の魅力を伝えるのも解説の役目だと思う。そういう時に求められる解説は「精神論」ではなく、
サイドストーリーの説明や技術的な解説などの啓蒙的なものだと思うからだ。
ジョルジ・サンチアゴと三崎和雄の試合は、前回は5Rフルラウンドを戦った名勝負だったため、
前回の試合内容とも比較される二重の意味で厳しい戦いだ。
1Rは互角、2Rは三崎のフロント・チョーク、3Rはサンチアゴの打撃、4Rは三崎の猛攻にたまらずサンチアゴはリング外に逃げる。
ジョルジに、レッド・カード。リングサイドのマルロン・サンドロの狂気する姿をカメラがとらえる。
5Rは、ジョルジ優勢。肩固めで攻める。
解説の秋山は、実況アナウンサーに「時間は、あと何分ですか?」と聞く。もはや解説ではない。
会場は三崎コール。ジョルジがマウントで攻める。残り1分、秋山が小声で声援を送る。
ジョルジの猛攻、ラスト30秒、セコンドがタオル投入。選手の体を守るのがセコンドの役目。
三崎は、昨年末のDREAMとの対抗戦でメルヴィン・マヌーフと戦い、審判のストップが早いと抗議した。
それもあったのに、残り30秒でタオルを投入したセコンドの判断は素晴らしい。
試合は、王者ジョルジ・サンチアゴの逆転勝利。前回を越える名勝負!!!。
もう一人の解説者・武田幸三が、
「絶対に言うなと言われてたんですけど、三崎選手は膝の靱帯をやられて、ろくに練習できてないんです」と思わず口走る。
三崎は、担架は使わず放送席の武田幸三のところにきて「負けてすみません」とつぶやき抱き合い、
自力で歩いて控え室に戻る。
リング上では認定書とベルトの返還。観客席で手拍子を打って浮かれ踊る男女5人のブラジル人の姿が映る。
昨今の格闘技は、イベントとして集客力のあるマッチメークが問われる。
SRCはDREAMに比べ資金力がなく、カード発表の時点では正直見劣りする。
しかし、今大会のメインイベントは素晴らしく、この1試合だけで客を十分満足させられた。
初期の新日本プロレス、猪木もそうだったと思い出した。
SRCが、両国国技館を中心に使用するのもいいことだと思う。
あまたの名勝負を生み出してきた、聖地のようなところだ。名勝負が生まれやすいかも。
BGM. 由紀さおり「両国橋」


風を読む。

10/Ⅷ.(火)2010 白熱酷暑
山田風太郎『戦中派不戦日記』を読む。
23歳の医学生だった風太郎の、昭和20年1月から12月までの日記。すごい読書量だ。                                      始めは文語体だった日記が、だんだん口語体に変わっていく。
昔、母は山田風太郎のことを「プー太郎」と呼んでいた。プー太郎、って結構、古い単語みたいだぞ。
BGM. はっぴいえんど「風をあつめて」


タッちゃんの夏休み

9/Ⅷ.(月)2010 小雨
 新宿、世界堂に「アリス」のポストカードと「丸尾末広」のポスターをラミネートしに行く。
その前に、麺屋武蔵でつけ麺を食べる。料金同じで大盛になるが、食べきれない量だ。これからは、気をつけたい。
 渋谷のアニメイトに寄り、予約しておいた「けいおん」の第二期BLを入手。
 帰宅してから、高校野球を少し、観る。夏の甲子園が始まると、敗戦記念日、というフレーズが頭をよぎる。
 東スポで、立川談志の連載記事が始まる。談志の前は小柳ルミ子だった。小柳ルミ子の前は山本小鉄だった。                                            どういう人選なのだろう?絶妙か??
BGM. もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」


ヒゲの日

8/Ⅷ.(日)2010 はれ
 8月8日は「ヒゲの日」だそうだ。漢字の「八」がヒゲに見えるからだそうだ。
 ポケモン・サンデーで中川翔子が付けヒゲをつけて、そう言っていた。カワユス。
 平和な日曜日。『イキガミ』⑧巻を読む。
BGM. スキマスイッチ「アイスクリーム シンドローム」