私がシビれたシーンたち、うかい編

こんにちは。受付うかいです。

 

今回の企画にも便乗させていただきました。
「シビれたシーン」と聞いたとき、ありすぎる!溢れ出てくる!ネタには困らん!と意気込んでいました。
どうやらわたしはシビれやすいみたいです。

 

しかし、シーン自体はたくさんあっても
それを文章で伝えることは難しく、悪戦苦闘してしまいました。
その間に先生は三つも記事をあげて、(しかも次回予告に大作とか書いちゃうし・・・)
脱帽どころか丸坊主にしたいくらいです。

 

川原先生も、ソネさんも、大平さんも素晴らしいです。
わたしも、締めくくりとして頑張ります!

 

今回はベスト3ということで、溢れ出て止まらなかったものたちを、
どうやっておさめようかと苦悩しました。
最初は色んなものをごちゃ混ぜにしようと思っていましたが
結局頑張って絞った結果、3つとも映画になりました。

 

 

それでは、うかいのシビれたシーンたちベスト3の発表です。

 

 

 

第三位…..

 

『ねぇ・・・ちゃんと、縛ってよ』

 

【undo】より、山口智子のセリフ

1994年公開
監督 岩井俊二
主演 山口智子
    豊川悦司

 

簡単に内容を説明すると。
妻(山口智子)の歯列矯正がとれ、それと前後して夫(豊川悦司)の仕事が忙しくなります。
あるとき妻が編み物をしていると、気付かないうちに自分の指も一緒に編んでいて、妻の手は毛糸でがんじがらめ。
その行為はエスカレートする一方で、本やハサミやカメなんかも縛ってしまい、ついには見えないものまで縛っていきます。
妻は色んなものを縛ってしまう【強迫性緊縛症候群】という(架空の)病にかかってしまったのです。
それは、愛の病です。
夫が最終的にカウンセラーから言われた言葉は
「(妻を)縛ってあげてください」
夫はその言葉通り、妻を縛ります。精一杯、愛を込めて。(この縛ってるシーンも見ものです!泣けます!)
そして完成して疲れきった夫に放った妻の言葉が、上記のセリフです。
もう、このセリフを言う山口智子がとっても美しくて、
言われたトヨエツの絶望感と相まってシビれます!

 

私が文字に起こすと、Z級ポルノ映画のようになってしまって残念です。。

 

50分弱の短い映画に、トレンディーなお二人の魅力がたっぷり詰まっている映画です。
特に山口智子は健康的で自然体なイメージが強いですが
この作品では、少しぶりっ子で、弱くて、妖艶な彼女が見られます。
なかなか不気味で、恐ろしくて、美しい映画です。好き嫌い分かれますが、考察するにはもってこいの作品ですよ。

 

ついでに、この映画の坂の上のキスシーンは額縁に入れて飾っておきたいくらい好きなので
貼っておきます。

 

 

 

第二位…..

 

『はっはっは・・・こいつぁいいや!
やい!お前たち!一体百姓を何だと思ってたんだ?仏様だとでも思ってたか?ん?
笑わせちゃいけねえや!百姓くらい悪ずれした生き物はねえんだぜ!
米出せっちゃ無え!麦出せっちゃ無え!何もかも無えっつんだ!ふん!ところがあるんだ。何だってあるんだ。
床下ひっぺがして掘ってみな!そこになかったら納屋の隅だ!出てくる出てくる・・・瓶に入った米!塩!豆!酒!山と山の間に行ってみろ!そこには隠し田だ!正直ヅラしてペコペコ頭下げて嘘をつく!何でもごまかす!どっかに戦でもありゃあすぐ竹槍つくって落ち武者狩りだ!
よく聞きな!百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!ちきしょう!おかしくって涙が出らあ!
だがな、そんな「けだもの」をつくったの、一体誰だ?  お前たちだよ!侍だってんだよ!馬鹿野郎!
戦の度に村を焼く!田畑踏ん潰す!食い物は取り上げる!人夫にはコキ使う!女あさる!手向かや殺す!
一体百姓はどうすりゃあいいんだ!百姓はどうすりゃあいいんだ、百姓は・・・
ちきしょう・・・・ちきしょう・・・!』

 

【七人の侍】より三船敏郎演じる菊千代のセリフ

1954年公開
監督 黒澤明
主演 三船敏郎
    志村喬

 

長い映画なので雑なあらすじになりますが。
(百姓という言葉はあまりよくないみたいですが、あえて使わせていただきます)

野武士が自分たちの村に来るのを恐れている百姓は、
撃退するために侍を雇おうとしますが、百姓に雇われるなんて侍としては恥。条件も悪すぎる。
心優しい侍はなかなかいません。
そんなわけで侍集めから物語が始まります。
やっと仲間が集まったが、そのうちの一人菊千代(三船敏郎)は礼儀作法も知らず、野生児。
というかそもそも勝手についてきているだけ。
侍と、百姓。同じ時代を生きている人間だが、その生き方や価値観、生命観はまったく違っています。
それが原因で生じる摩擦もあります。
ある時、菊千代が村人が隠し持っていた刀や槍や兜などを見つけ出します。
過去の戦で死んだ侍から剥ぎ取ったり盗んできた品々だと容易に想像ができ、侍たちは表情が曇る。
それに対する菊千代の怒りが上記のセリフに繋がり、その後菊千代が百姓出身だと明らかになります。

私がこのセリフにシビれるのは、もう侍もいない現代に生きる私も
「けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜け」な百姓と同じだからだと思います。

 

 

第一位!

 

・・・の前に番外編です!

 

惜しくもランキング圏内に入らなかった作品をいくつか紹介させてください。

 
 

*映画「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックス演じるクリスが、泣きながら自分のことを語るシーンと
最後、冒険を終えて別れ際にクリスの後姿がゆっくり消えていくシーン*
どっちかに決められないのでどっちもボツにしました。
私はただのリヴァー・フェニックスファンです。

 

*松田聖子が風船に囲まれながら「天国のキッス」を歌ったときの
サビ最後の「ダーリン♪」のときの左手と伏し目*

神の左手をお持ちの聖子ちゃん、それに加え表情も動きもパーフェクトで一瞬で恋に落ちます。
マクロスだったら一撃です。
ただ、俯瞰的に見て私が気持ち悪いのでボツです。

 

*映画【ボーン・アルティメイタム】のマット・デイモン演じるジェイソン・ボーンが
窓から窓に飛び移るアクションシーン。
ボーンシリーズの三作目です。
このアクションシーンだけでもこの映画をみる価値はあります!
窓から窓のシーンは、本人が行ったあとにカメラも後ろから行くんです!
ただ、言葉ではこのすごさが伝わらないのでボツです。

 

さて自己満足の余興も終ったところで、第一位の発表です!

 

 

第一位…..

 

 

【大脱走】のスティーブマックイーンのバイクシーン!!!!!

1963年公開
監督 ジョン・スタージェス
主演 スティーブ・マックイーン

 

これは名シーン中の名シーンなので、特に説明することはございません。
かっこいいです!

撮影で使われたバイクはTRIUMPH TR6 トロフィーです。
私はカワサキ好きですが、古き良き英国車もなかなかです。
と言っても戦後のバイクなので年代的に合わないですね。
というかそもそもドイツ軍から奪ったのに英国バイクとは、、、
というツッコミは置いといて、もうこの僅かなバイクシーンがとってもカッコイイんです!
でもわかりません!マックイーンがかっこいいだけかもしれないです!!

 

「これ!名シーンだよ!!」と友人に見せたら
「え、これが?」
「有刺鉄線!バイクで飛び越えてるんだよ!」
「そんなにすごい?わたしでもできるわ」
と笑われ、反応はイマイチでした。

 

ハードルあげすぎたかしら?とも思いましたが
シビれたシーンは、人それぞれですね。

 

自分の好きなものを、他人に共感してもらえると嬉しいけれど
だからといってそれを押し付けてしまってはいけませんね。
でも、共感してもらえないからと言って
「あれ?私がおかしいのかな?他の人から見たらこのバイクシーンってかっこよくないのかな?」
と、気持ちに蓋をしてしまうのは悲しいことです。

 

“好きなものは好きといおう!”
私たちがこういうブログを書くのには、それが前提としてあります。

 

でも、閉鎖社会にいるとそれさえも難しかったりします。
そんな時はここのブログのコメントや、受付でお待ちしております。

 

長いブログとなりましたが、読んでくれてありがとうございました。

 
BGM:「大脱走マーチ」


いきなり最終回

20/ⅩⅡ.(水)2017 寒い BABYMETALの、すーちゃんの誕生日

今回の、シビれるシーンは、最終回に絞ってみました。題して、「いきなり最終回」。
ドキっとした人もいますか?
十中八九N・Gが終る訳ではないですからね。
心配させてゴメンね。

さて、まずは第3位。「タイガーマスク」です。
昔は原作とアニメで筋が同じものと、違うものの2パターンがありました。
梶原一騎作品だと、巨人の星、や、あしたのジョー、は同じで、
タイガーマスク、や、侍ジャイアンツ、が違います。
タイガーマスク、の最終回は、テレビもマンガもどっちも良いです。

基本的に「みなしごハウス」で育った伊達直人(だて・なおと)が人さらいにあい、
悪役レスラー養成ジム「虎の穴」に入れられ、そこで最優秀の成績を修め、
アメリカマットで反則技の限りを尽くして、「黄色い悪魔」と恐れられる。
しかし、日本に帰って、「みなしごハウス」を訪ねてみると、自分の初恋相手の、ルリ子が管理者になっていて、
高利貸に嫌がらせを受けていた。

そこで伊達直人は持ってる限りのファイトマネーを払って、「みなしごハウス」を救う。
しかし、2つの掟が待っていた。
1つは、覆面レスラーは正体がバレてはいけないこと。伊達直人はひ弱い金持ちのふりをして子供達に接した。

もう1つの掟は、「虎の穴」出身レスラーはファイトマネーの半分を「虎の穴」に払う義務があった。
タイガーマスクはそれを使ってしまったので「裏切り者」の烙印を押され、「虎の穴」から送り込まれる悪役レスラーと
戦わねばならなくなった。命のピンチだった。
しかし、プロレスラー・タイガーマスクは「みなしごハウス」の子供達のヒーローだった。
伊達直人は、子供達に男の生きる道を見せるために、相手がどんな反則を使ってきても、
自分は反則技を使わず、フェアプレーで切り抜けて、技のプロレスで勝つことを心に決めた。
今のようにプロレスがアングル(筋書きがあるもの)だと思われてない時代だったから成立するストーリーだ。
ここまでが、アニメとマンガの両方に共通した大筋。

テレビ版の最終回は、壊滅状態になった「虎の穴」はついにボスが、タイガー・ザ・グレート、としてやってくる。
ひどい反則の限りを尽くして、覆面レスラーには絶対やってはいけないこと、タイガーマスクの覆面を剥いでしまうのだ。
「みなしごハウス」の子供達はそこで「伊達(だて)兄(にぃ)ちゃん=タイガーマスク」と今更気付く。
そして、タイガーはそれでも子供達に男の生き様を見せようと必死で耐えるが、伊達直人に反抗的だったガキ大将が、
泣きながら、「タイガー!反則を使っちゃえ!」という叫びに感化され、ついにブチ切れて、
そもそも悪役レスラー養成学校のエリートだ、エゲつない反則を駆使して、ジャイアント馬場の「殺すな」という声を無視して、
天井の照明に相手をブチ刺して殺してしまう。
そして伊達直人は、英雄失格、とばかりに、飛行機でどこかへ飛んで行ってしまう、というオチ。しびれる~~。

原作は、もう「虎の穴」をやっつけて、なんだかんだで、世界最高峰のNWA世界王者・ドリー・ファンク・ジュニア(実在する)
のタイトルに挑戦する権利を得た。
試合は好勝負の末、タイガーがドリーにコブラツイストを決めて、ギブアップ寸前、ドリーが極められた手でタイガーに目潰し、
技から逃れた。この時点で、タイガーの反則勝ち。
しかし、NWAルールでは、反則負けではタイトルは移動しない。
これでは腹の虫がおさまらないと数日後に再戦が決まった。
一時は、地下プロレスまでその身を落としたが、いよいよ世界の頂点に立つチャンスだ。

そう思って試合会場に臨む伊達直人。手に持つ鞄に、タイガーの仮面が入っている。
すると、そこに突然、大型ダンプカーが突っ込んで来て、目の前で子供が轢かれそうになる。
反射的に子供をかばおうと、自分がダンプカーの下敷きになってしまった。
薄れ行く意識の中で、トランクからタイガーのマスクを取り出し、それを川の中に放り込んだ。
こうして世界チャンピオン目前で、タイガーマスクは行方不明。
伊達直人は伊達直人として死んで行った。しびれる~~。
皆さんは、どっちの最終回がお好きですか?

第2位、「魔法使いサリー」。
山田邦子のデビュー当時のネタで有名ですが、それを知ってる人ももう少ないのでしょうねぇ。
そんなサリーちゃんの最終回は、魔法の国から、帰って来い、と伝令が来ます。
それは魔女は、11歳になったら社交界でデビューしなければならないからです。
サリーちゃんは、小5でした。

サリーちゃんは、おじいちゃんである大魔王に直談判します。
勝ち気な孫と、頑固なジジィの戦いは、孫に勝ち目がありますね。
結局、条件つきで人間界にとどまれることになりました。
条件は、「今後、一切、魔法に頼らないこと」。
人間の世界にとどまりたいなら、人間のように暮らせ、という至極、まっとうな意見です。
サリーちゃんはそれを約束します。

しかし、ある夜、学校が大火事になります。
噂を聞きつけて、クラスメートや先生が校門前に集まります。
消防車も来ますが火の勢いの方が強くて火事はどんどん燃え盛ります。
「私たちの思い出のつまった学校がなくなっちゃう…」
誰もがそう思った時、サリーちゃんは皆の前で魔法を使ってしまいます。
「エイ!エイ!エイ!」
すると急に空が曇って大雨が振り出し、火事の炎を消してくれました。

皆はびっくりです。
「ごめんね、みんな、隠してて。私、魔法使いなの」
「ううん、サリーちゃんが魔法使いだって、私たちは友達よ」
そうやって友情が深まります。しびれる~~。
しかし、これは大魔王との約束を破ったことになります。
サリーちゃんは、魔法の国に帰らなければなりません。サリーちゃんは素直に従います。
サリーちゃんは魔法の馬車に乗って皆とお別れします。
オープニング曲の逆回しみたいにサリーちゃんの魔法の家が、元の枯れ木に戻って行きます。

…という記憶だったのですが、先日、ユーチューブに「サリーちゃんの最終回」があったから見たら、
随分と内容が記憶と違っていました。
つまり、さっき書いた「タイガーマスク」やこれから紹介する第1位のエピソードも本当の話とは違う可能性が高いので、
興味がある人や暇な人は、調べて、どこが違うか教えて下さい。
みんなで作ろう、十中八九N・G!

さぁ、それでは第1位は、「ジャイアント・ロボ」です。
ジャイアント・ロボは日本の防衛軍が保有する戦うロボットです。
その操縦権は、大作少年にあり、彼が腕時計みたいなものに、「ロボ、出撃!」と命令すると、
ロボは、「ゲッ・ゲッ・ゲッー」とゲップを3回繰り返すような音と、変てこな身振りでジェット噴射します。
当時の子供達は、炭酸飲料を飲んだ後、必ず、マネしてた。

ジャイアント・ロボは最終回の前の回が重要な布石になるような回でした。
悪者が大作少年そっくりの少年を連れて来て、大作少年の腕時計を奪って、そっくり少年に操縦させて、
町中を破壊させます。

大作少年は腕時計を奪われてますから、大声で、「ロボ、やめろー!」と叫びます。
すると、ジャイアント・ロボは聞き覚えのある声に一瞬、ピクッとするが、そっくり少年の「ロボ、壊せ!」の命令に
従わざるを得ません。
大作少年もロボもそれぞれ葛藤の表現を表情と動作でみせますが、無力です。
そっくり少年一味は悪者らしく、「イヒヒヒ…」と肩を上下させて笑ってる。
だけど、腕時計を奪えたんなら、何もそっくりな少年はいらないんじゃないか?と子供心に思ったものです。
そして、なんだかんだあって腕時計を奪い返し、悪者をやっつけて町が平和になりました。
それが最終回の前の週に挿入されたエピソード。

これを受けての最終回です。
地球に巨大な隕石が向って来ていて、このままでは全人類が滅亡してしまう。
それを救う方法はただ一つ。
ジャイアント・ロボに隕石を捕まえさせて、そのまま大気圏外まで運ばせるのだ。
国連から大作少年に指令の要請が来た。

大作少年はためらいながら偉い人に質問した。「ロボは、どうなるんですか?」。
偉い人は、「………」。それが答えだった。ロボは隕石と共に爆破するのだ。
大作少年は、ロボにそんなことはさせたくない、しかし、全人類の命がかかっている、と葛藤しながら、
「ロボ、発進!」と命令する。
「ゲッ・ゲッ・ゲッー」とロボはゲップを3回して出動する。

すぐさま大作少年は、任務を放棄して、「ロボ、戻って来ーい!」と腕時計に命令する。
しかし、ロボは戻って来ない。
もう一度、「ロボ、戻って来い!」と命令するが、ロボは隕石に向って行く。

前回、そっくり少年の操縦で葛藤したジャイアント・ロボに心が生まれたのだ。
ロボは大作少年を守るため、自分が犠牲になって地球を救おうと自分の意志で飛んで行ったのだ。しびれる~~。
こうして地球は救われた。

人間のそばに長くいるとロボットにも感情が生まれてくるという話は、「涼宮ハルヒの消失」の長門有希と同じセオリーだ。
長門が世界を改変させたのも、今頃の季節でしたね。

さて、次回は、いよいよ、しんがり、うかいさんの「私がシビれたシーンたち」です。
大作みたいですよ。あっ、ジャイアント・ロボの少年の名前みたいだ。

BGM. 堺正章「さらば恋人」


ファム・ファタール~「怖い絵展」に行く

「怖い絵展」に行った。
美術展は最初と最後が混むというが、近頃は開催中、ず~~っと混雑してて、結局最終日になった。

すごく寒い日で、それで外で待つのだから、風が痛かった。待ち時間、3時間以上。

そもそも「怖い絵展」を、たとえば本屋の栞とか駅の広告看板とかそこかしこで目にしたが、
観に行こうと思ったのは、テレビだった。
観終わってから思うのだが、その番組は、かなり独断的にセンセーショナルに煽って、過剰に解釈づけしていて、
展覧会の音声ガイドにない解釈まで加えていた。

たとえば、今回の目玉である、レディージェーンの処刑、には、
「当時は処刑にあう人の服は黒なのだが、画家はあえてそれを白に換え、潔白を表現したかった」とか、
切り裂きジャックの部屋、では、
「細部まで描かれているにもかかわらず、人物は誰も描かれていない。
こんなに部屋の中を詳しくて、人がいないってことは、これは画家が犯人だ」で、どこのテレビ局だったかな?
おかげで僕はこの2枚を主に観るつもりで行ったのだが、行くまで知らなかったのだが、
ずっと観たかった、フューゼリの「夢魔」があって、それを観て帰って来たようなものだ。
昔、東京プロレスが旗揚げされた時、客は「豊登、を見に行って、猪木を観て帰って来た」というのと似てる。
…本当に似てるか?

下が、診察室の本棚の、フューゼリの「夢魔」。

「怖い絵展」というのは、何も、怪異とか猟奇とかグロテスクな絵画展ではない。
むしろ、そういう怖い絵は少ない。
日本の学校教育は、美術は感じなさい、と教えるが、その背景にある画家や作品の何かを知った方が、
鑑賞する時により味わいが深まるというアンチテーゼが趣旨。

会は怖さを6つのキーワードを切り口に分けていて、僕はポストカードを買って来たから、
そのテーマに沿って紹介して行きましょう。

まずは、第1章:神話と聖書。
ウオーターハウスの「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」。
キルケーは近づく男を歓待すると見せかけて魔術で豚に変えてしまう魔女です。
鏡の右側にオデュッセウスが写っています。
鏡の左や右の足下にいる豚は一足先に犠牲になった部下です。
でも、後々、この二人、付き合うらしいっすよ。

セイレーンは、サイレン(警報)の語源になった海の魔女。
半人半鳥または半人半魚の姿で、美声で船乗りを混乱させて、船を沈める。
日本海側の排他的経済水域に、セイレーンがいればいいのにね。北、対策。

下は、半人半魚のセイレーン。船の柱に繋がれてるのは、オデュッセウス。
他の船乗りはセイレーン対策として耳に密をつめて、耳栓をしてる。
でも、このオデュッセウスは、そんなに美声なら聴きたいって、好奇心旺盛。
この柱に繋がれてるのは捕虜とかじゃなくて、キルケーから伝授された奇策。
キルケー、良い奴じゃん。恋の弱味?

これは半人半鳥のセイレーン。
感情が欠落した大きな目、アイラインや化粧、眉やカールしたヘアスタイルの描写が、日本のマンガと共通項がある、
って音声ガイドで言ってた。
水没しかけた建物に必至で豚がしがみついている。
この豚たち、キルケーの仕業か?

第2章:悪魔、地獄、怪物。
ここで「夢魔」と、ビアズリーの「サロメ」が観れます!

夢魔、はさっきちょっと紹介しましたね。
夢魔は、寝てる人に淫靡な夢を見させて、快楽を与えるそうです。
言われてみると、下の女性のポーズは、エクスタシー、ですね。
馬は情欲の象徴。

フューゼリの夢魔、は何度か版画化されていたり、パロディやオマージュもあってそれも観れた。
夢魔は、男の夢にもあらわれる。
エッチな夢を見せてくれるのなら、キルケーのような美人でもいいのに、
夢魔は、美男美女ではなく、画家は異界の醜い魔物として描いた。
アニメ「おそ松さん一期」の名作「チビ太の花のいのち」に登場して、カラ松を虜にしたのも、
ドブス(実際そうクレジットされていた。ひどい役名だ)パターンだ。

ビアズリーの「サロメ」は、オスカー・ワイルドの戯曲の挿絵。
自分の好きな男(ヨハネ、イエス様に洗礼した人)に拒絶されたら、
王様の前で見事な踊りを披露して、その褒美に男の首を差し出させて、
チューだけでもしたい、という危険な少女サロメ。
どんだけロマンティックで自己チューなんだ。

第3章:異界と幻視。

ここでは、押見修造の「惡の華」のモチーフになった、ルドン、の目玉の絵があった。
ポストカードはなかったから、惡の華、の栞を。

今回の「怖い絵」のカラクリに一番しっくりくるのは、この絵じゃないかしら?
シムズの「そして妖精たちは服を持って逃げた」。
イギリスのヴィクトリア王朝時代には産業革命の反動で、超自然的なものへの憧れが高まり、
妖精画も黄金期で、シムズもたくさん妖精画を描いている。
この絵では右側の母子のところへ妖精が来て、服を持ち去る。
でも、母子はさほど驚いた様子でもなく、妖精の存在を信じる人が増えてた証拠。

この絵のどこが怖いかというと、背景の不気味な森の描写と、シムズの人生をリンクさせての分析。
順調な画家生活を送っていたシムズは、戦争で長男をなくし、自身も戦争画家になって、
戦地で悲惨な状況をみて、徐々に精神を病んで53歳で自殺する。ね、怖いでしょ?

第4章:現実。

娼婦一代記、という「6コママンガ」が面白かった。
田舎から出てきた少女が高級娼婦になって、逮捕され、感化院で木槌で1日中、麻を打つ強制労働。
この麻は、死刑囚を絞首刑にする時に使われるらしい。感化院から開放され、梅毒で死ぬ。
そして葬式。誰一人悲しむものはなし。少女の亡霊(?)が棺を覗き込む。
(これが現実だ)

そして、この章で、「切り裂きジャックの寝室」が観れます。作者は、ウオルター・リチャード・シッカート。犯人?

第5章:崇高の風景。

このコーナーは、僕的には、これってものがなかった。

第6章:歴史。

今回の真打登場、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
権力争いの犠牲になって、反逆罪で処刑。9日間だけ女王でいた。わずか16歳。
右の斧を持って立っているのが、死刑執行人。まだギロチン機発明前の時代ってこと。

その儚い一輪の花のごとき姿。これが赤く染まるのかぁ。あっ、それで白いドレスにしたのかな?
インスタ映えする、みたいな理由で。だったら怖い。

この日は、寒かったので、帰りにカニ酒を呑む。

さて、次回からは、また、「私がシビれたシーンたち」シリーズに戻ります。
しんがりは…

BGM. ザ・ズートルビー「レディジェーンの伝説」


私がシビれたシーンたち、大平編

こんにちは。受付の大平です。

シビれたシーンって考えてみるとたくさんありますね。
私が1番最初に思いついたシビれたシーンは東方神起のライブシーンだったんのですが、
それをここに書いてもなぁと何日か思い悩みました。
思いついたシビれたシーンの何を選んでも川原先生、ソネさん鵜飼さんと被る気はしなかったのですが
なんとなく私は小説から選びました。
文章を詳しく書きたかったのですが、私はネタバレをうまく説明する自信がありません。
だからページ数と本当に簡単な説明だけ書いておきます。
ここで紹介する3つは私のおすすめというわけではなく、ただ私が「シビれた~」というシーンですからね。

第3位
【ハリーポッターと賢者の石】

誰もが知っている有名な作品ですね。

私がこの作品でしシビれたのは110ページから始まるグリンゴッツ銀行のシーン。ハリーはここにお金をとりに行くのですが、そこの銀色の扉に刻まれている言葉があります。それを読んだときになぜかグッと心を奪われ、その後の金庫までの数ページで信じられないワクワク感に襲われました。そんなすごいことが書かれてるわけでもないのです。でもそこで私は魔法にかかってしまったようであっという間にこの本を読み終え、何年もハリーポッターシリーズの新刊が出るのを楽しみに待ち続けることになりました。

第2位
【ぼぎわんが来る】

私はホラーが苦手です。普段ホラー小説など読みません。
この小説の10ページから始まる、化物が初めて訪ねてくるシーンを読んだ時、
ゾクゾクして全身が強ばり力が入る感じ、完全にシビれました。
そして化物の正体が暴かれるまでは読みすすめるしかなくなりました。
私はこの小説を読んでいる間、お風呂、トイレ、自分の部屋さえ怖く感じてしまい誰かがいるところで読み、
読み終わった後も暫く影響され、電気をつけたまま寝た覚えがあります。

第1位
【砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない】

この本は文庫だと189ページの短い小説ですが、シビれてしまったシーンがたくさんあります。
この本の帯にもある「好きって絶望だよね」のセリフシーン、タイトルの意味が分かるシーンも私をシビれさせたシーンです。
しかしシビれたシーンが多くこれだというシーンが選べない。
が、第2位、第3位よりもこの小説に書かれているシーンは確かに私をシビれさせたということで第1位にしました。
この小説はあまりにも私の心に突き刺さるシーンが多かったのです。

そんなだからか私は何度も読み返してしまいます。

3つの作品はどれも違うシビれを私が感じたものでした。

小説だと文章から自分で想像するので、想像力が膨らむシーンが私のシビれるシーンのような気がします。
そしてそんなシーンがある小説は一気に読んでしまいます。

最後はうかいさんですね。

BGM.東方神起「B.U.T」


シビれるシーン

こんにちはソネです。

今回は今回は「シビれるシーン」について書くことになりました。
シーンを言語化することが予想以上に難しくて苦戦しました。
3つに絞れたので今回3つ紹介します。順位がつけられなかったので私は順位付けしません。
自分がシビれるシーンについて独断と偏見の固まりで自分の好きなように書いてしまっています。
伝えたいことを拙い説明で伝わらないかもしれませんがご了承ください。

 

 

 

1つ目「耳をすませば」

好きな人、嫌いな人、両極端が多い作品だと思います。
この作品の私がシビれたシーンは

聖司くんと雫の初対面の場面です。

雫はベンチに忘れた自分の借りた本をとりに戻ります。
そこには見知らぬ男の子(聖司)が自分の借りた本を読んでいて本にはさんでいた
コンクリートロード(カントリーロードの曲になぞって雫が作詞したもの)の歌詞をみられてしまします。

     本文一部抜粋

聖司「お前さ、コンクリートロードは、やめた方がいいと思うよ。」

雫「読んだなーっ!」

雫「やな奴、やな奴、やな奴! やな奴、やな奴、やな奴!」

雫「やな奴!」

雫「“コンクリートロードは、やめた方がいいぜ” なによ!」

文では伝わらないので是非本作品を観て欲しいんですが、

このシーンの『やな奴~』裏にコンクリートロードというBGMがながれます。
そして自宅で牛乳を飲みながら雫は“コンクリートロードは、やめた方がいいぜ”
を聖司のマネをしながら言葉を発し、コップを置き、
 なによ!といいながら冷蔵庫をバタン!としめます。
この瞬間『やな奴~』から流れていたコンクリートロードのBGMがスッと消えます。

コンクリートロードのBGMはコンクリートロードと言う言葉を編集したものなんですが、

バカにされていらだっている雫の心理との兼ね合いやもやもやした感じ、さらに牛乳をのみ冷蔵庫を勢いよく閉めるという行為でもやもやを発散し同時にBGMも消える。

このBGMには雫の心理が深く関わってるのではないかと思い、すごく感動しました。私の中で耳をすませばの1番好きで思いで深いシーンです。
あくまで個人分析なので本当に意図してBGMをつけたか定かではありません。

 

 

2つ目「言の葉の庭」

学生時代に学校中ですごい!と話題になった作品です。
あまりにもリアルで美しい情景描写。これは好きな人、苦手な人がいるかもしれません。
写真のような情景はアニメ作品とは思えません。
この言の葉の庭では“雨”が大きく関わっています。雨の表現の豊かさはこの作品に勝るものに出会えないような気がしています。

私が特に好きなシーンがエンディングテーマのRainが流れ出すシーンです。
ユキノの家から飛び出したタカオを追いかけ、ユキノは自宅から非常階段へ向いタカオを見つけ、タカオはユキノに自分の気持ちをぶつけます。
このときの雨の描写は強弱があり、揺れ動く心の描写のように思えます。

タカオ「(長いので省略)・・・そうやって生きてくんだ」
のセリフの後ユキノに画面が変わり背景が雨から光が差す情景になります。
ユキノはタカオのほうへ階段を駆け下りるのですがこの時の間や彼女の駆けるときのステップとrainの導入タイミングがとても素晴らしいです!!
rainが流れ出してからはまるでミュージックビデオみたいで感動しました。

もっとわかりやすく説明したいのですが、私の語彙力では無理そうなのでやめておきます。

 

 

3つ目 「You Suffer」
ナパーム・デスというイギリス出身のバンドさんの曲です。
この曲は初めて聴いたとき私がすごくビックリした曲で、意表を付かれました。
学生時代に授業中に取り扱ったのですごく印象的でいまで、たまに聞きたくなります。
この曲についてはあまりネタバレするとビックリできないんです。
だから多くは語りません。

私のなかで、シビれるシーンに必要不可欠な物が音みたいです。

 

 

映画やドラマ、アニメ、音楽。全てにおいて音ってとても重要な物です。
学生時代の授業でホラー映画を無音で観るという授業がありました。

ホラーはどちらかと言うと好きなのですが、ホラーの魅力は緊張と緩和にあると思うんです。
こわい話のなかにどこかホッとできる一瞬がありそれをさらに裏切ったかのようにぞくっとすることが起こる。
これが面白いところだと私は個人的に思っています。

ホラーの緊張と緩和は音が表現していることが多く、無音でみるホラーはとてもつまらなかったんです。
この授業において私は音の役割、重要さについて考えさせられる授業でした。

最近はホラーより、夜自分の部屋の水道の蛇口がゆるんで水がポタポタ落ちる音が異常にこわいです・・・。

では、次にバトンタッチです。

BGM『GLORIA』ZIGGY


私がシビれたシーンたち、川原編

6/ⅩⅡ.(水)2017 寒い 「おそ松さん」第2期エンディングテーマ「レッツゴー!ムッツゴー!~6色の虹~」リリース。

以前、うかいさんが「うかいの私が憧れた女たち」という記事を書き好評でしたが、あれはそもそもは、
でんぱ組の「でんぱの神神」という番組の企画のマネで、でんぱ組がそれぞれ二次元で自分の好きなキャラを紹介する、
「私の愛した男たち」につぐ第二弾でした。
先日、「でんぱの神神」で、その第三弾「私がシビれたシーンたち」というのをやっていました。
今までの「愛した男」、「憧れた女」がキャラについて言及したのに対し、今回は「シビれるシーン」ですから、
必ずしも好きなキャラとは限らず、決めゼリフとか、物語の展開を語ります。
これは面白そうなので、カワクリでもやってみようと、受付に声をかけました。
最初は、「簡単簡単、いくらでも出ます」と安請け合いした、うかいさんがしばらくして重要なことに気付きました。

「これ、ネタバレになりますよね」。

ハイ、なります。なので、なるべく現在進行形のものは避けること、つまり、「もういいよね」くらいの旧作にしぼる、とか、
各自、工夫することにしました。
あとはネタバレが嫌な人は読まないという、自己責任ブログ、にしました。
まずトップバッターは、この企画をわかりやすく説明する役(笑点の大喜利、でいうところの、三遊亭円楽、の立ち位置)
として言い出した僕が例をみせます。

ただ1つ注意点があります。
僕の古い友達によく言われるのが、「君の教えてくれる話はいつも面白そうだからみるんだけれど、必ず、筋が違うんだよ」。
「さらに性質(たち)が悪いのは、原作より、君の話の方が面白いから、みた後、損した気がするんだよ」って。
きっと、僕は自分の記憶だけで話してるから、他の話が良い感じにミックスされているのでしょうね(笑)。

それでは、川原達二の、私がシビれたシーンたち、ベスト3をお送りします。

第3位、ミスジャッジ

多分、少年キングだったと思う、水島新司の読みきりマンガです。
見た目はドンくさいが野球の才能はある主人公の、カメ、はドカベンの山田太郎にそっくり。捕手で右打ち。
苦労を重ね、一軍入りの切符を手に入れてベンチ入り。
相手は常勝巨人軍、ピッチャーはエースの堀内。
堀内は、二死一、二塁から4番の牙野にフルカウントからシュートを投げる。判定はボール。
球審は今年限りで引退を決めた名物審判。今日はこのシュートは全部、ボールにとっている。

二死満塁になったチャンスで、代打、カメ。
カメは内心思った。「シュートは苦手だから、助かった」と。
堀内の厳しい攻めのピッチングに、カメも粘り、カウントは2-3。
そこで堀内が投げたのは、直前の打者・牙野に投げたのと同じシュート。
カメは自信を持って見送った。
一塁へ歩こうとした瞬間、球審のコールは、「ストライク!バッターアウト!」。
チャンスを棒に振った、カメは監督の怒りを買い、二軍に逆戻り。

二軍で待っていたのは、カメの実力をよく知るバッティング・ピッチャー。
「カメ、なんだ、あのザマは!」と激怒し、謝るカメに、「ちがう!なんで抗議しなかったんだ。牙野の時はボールの球だ。
あれは、ミスジャッジだ!」。

そこから雪辱を果たすべく二人はシュート打ちの練習を始める。
意地の悪い二軍仲間は、「シュートを投げられないピッチャーと、シュートを打てないバッターがかい?」と嘲笑した。
それでも、二人はデッドボールを繰り返しながら、シュート打ち、内角攻略の特訓をする。
元々、筋の良いバッターだから、カメは確実に内角シュートをホームラン出来るようになった。
そして再び、一軍へ。

一方、名物審判は、明日の試合で30年の野球人生を終える感慨にふけっていた。
「ただ一つ、後悔があるとすれば…」と夜空を仰ぐ。

そのシーズンの最終戦、巨人軍は優勝を決めていたが、全球団から勝ち越しする完全優勝を果たすべく、
エース・堀内で臨む。
試合は同点のまま九回裏。
二死満塁で、代打・カメ。
あの時と同じ、投手・打者・球審が顔を揃えた。

しかし、堀内は、カメがシュートを打てることを知らない。
スタンドから、練習を共にしたバッティング・ピッチャーは、「シュートよ来い」と祈る。

フルカウントから堀内が投じたのは、あの日と同じ決め球のシュート!
バッティング・ピッチャーは思わず叫ぶ、「やったー!オーバーフェンスだ!」
その時、カメがとった行動は…。

どうしたと思いますか?

正解は、見送った。
堀内は、ニヤリ。カメは微動だにしない。
球審のコールは…。

「ボール!フォアボール!」。「なに?」と堀内が文句をつけると審判は胸を張って、
「わが30年間の最後の判定に狂いなし!」。シビれる~~。

僕はこのマンガで、男のケンカの買い方とか、リベンジの仕方を学んだ。
敗北したみじめな自分が努力を重ねてキラキラの自分になる。
しかし、そのキラキラが仇討ちみたいに宿敵をやっつけてもダメなのである。
「キラキラ」が「みじめ」に力をかして、「みじめ」な自分が自分で借りを返さないと落とし前にならない。
努力は尊いし、キラキラはカッコイイ。
でも、出発点はみじめな負け犬だってことを忘れてはいけない。
そこを認めたくないのも人情だから、キラキラした自分がしゃしゃり出ようとする。
でも、それは男のケンカの仕方じゃない。
本当の戦いは、過去のみじめな自分と向き合えるかどうかだ。
くやしさと共に心にとどめておけるかどうかだ。
弱さを認められることこそが、本当の強さだ。

第2位、これが青春だ

竜雷太の担任のクラスが学校の行事で町から離れた孤島に行く。
するとクラスの女子生徒が高熱を出してしまう。
島には病院はなく、町まで行けば特効薬がある。
しかし、天候は嵐で海は大荒れ、船も出せないという。
このままだと女生徒の命が危ないかもしれない。どうする?

その時、一人の男子生徒(主役級、女生徒のことを想っている)が泳いで町まで薬をとりに行くと言う。
地元の漁師も危ないからやめろ、と止める。
でも、竜雷太は男子生徒の男気を認め許可する。
まさに、「これが青春だ」の主題歌の2番の歌詞だ。

♪嵐の中も、君のためなら、七つの海を泳いで行こう 誇り一つを胸にかかげて 夢に飛び込む、これが若さだ
そうとも、これが青春だ♪

そして男子生徒は嵐の中、島と町を泳いで往復し、薬を届け、女生徒の病気が治るという話。シビれる~~。

僕は小学校の3-4年だったと思う。
自宅の居間は少し広くて、水色の絨毯がしいてあった。
僕はそれを嵐の海にみたてて、はじっこからはじっこまで泳ぐマネをして、はじまで着いたら薬をもらって、
反対側のはじっこまでクロールの要領で帰る(時々、波に流される小芝居が入る)ごっこ遊びを夏休み中していて、
その間、皆は本物のプールや海に通っていて、結局、「これが青春だ」のせいで僕だけ泳げない男子になってしまった。

数年後、TVドラマ「太陽にほえろ」が始まるという予告CMがあって、そこに竜雷太の姿があり、
「教師やめて刑事になるのか?」とアッケにとられた思い出もある。

第1位、野球のCM

グラウンドキーパーをしている野球部員。真っ白い上下のユニフォーム。彼に背番号はない。つまり補欠なのだ。
グラウンドには彼一人。メンバーは皆、練習を終え、帰り支度をしてるのだろうか。
一人でグラウンドをならしている。
ピッチャーマウンドの小山のあたりを円を描くようにならして行く。

それを校舎の陰からこっそり見守る少女がいる。
少年は少女の存在に気付かない。
彼は周囲をキョロキョロと見渡し、誰も見てないことを確認すると、マウンドに立ち、大きく振りかぶって、
シャドーピッチングを一回。
すぐにトンボを持って、グラウンド整備をし始める。
女の子のアップが映る。
BGMに流れているのは、ショパンの「別れの曲」。大林宣彦監督、冨田靖子主演「さびしんぼう」のテーマ曲。

シビれる~~、というより、ノスタルジックで、僕は男子校だったから、まるで憧れちゃう。
あまりに良い出来のCMだったので、何の宣伝をしていたのか、てんで覚えていない。

このように、僕は、マンガ・ドラマ・CMからチョイスしました。
皆さん、ルール、判りました?
じゃ、次は、誰が行く?

BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「シビレ節」


ゴジラ総選挙2017

30/ⅩⅠ.(木)2017 寒い 朝、テレビで、ジェイド・ウェーバー、を見た

日馬富士、引退しましたね。
大晦日の、RIZIN、に出るといいなぁ。
猪木は絡むのかなぁ?
猪木と言えば、闘魂ビンタ、ですね。北朝鮮に訪朝した時も、ビンタしたのかな?
猪木のビンタは、暴力、ではなく、闘魂注入、ですからね。
あっ、ひょっとして、ロケットマンに注入されちゃったのかな、闘魂。
またミサイル撃って来ましたもんね。火星15。
…などと時事ネタから入ってみましたが、今回は、暴力、を、娯楽、に昇華した、ゴジラ映画、のお話です。

先日、シン・ゴジラ、を地上波で放映して、その視聴率が15%で、これは、アナ雪、には及ばないが、すごい数字らしい。
それの番宣のようなプログラム「ゴジラ総選挙2017」をみた。
ゴジラ映画に登場した約50体の怪獣の中から、関係者&ファン1万人がガチで投票し、好きな怪獣ベスト20を決めるのだ。

そのベスト10を僕の所有する怪獣フィギュアを用いて紹介しよう、というのが今回の記事の趣向。
下が、クリニックの、ゴジラ・コーナー。↓。

さて、一番人気のある怪獣は?ゴジラ総選挙。 

10位、公害怪獣ヘドラ:「ゴジラvsヘドラ」(1971)。↓。

最初はオタマジャクシくらいの大きさが最終形態では60mで、ゴジラは身長50m(プールと同じと覚えるとよい)だから、
ゴジラよりデカくなる。

9位、未来怪獣ガイガン:「ゴジラvsガイガン」(1972)。↓。

ゴジラを倒すため作られた全身凶器。↓。

極悪非道の悪役として3作品に登場も、「ゴジラvsメガロ」(1973)ではジェット・ジャガーになんなくやられるのが哀愁。
これが、ジェット・ジャガー。↓。総合ランキングでは、14位。

8位、ベビーゴジラ:「ゴジラvsメカゴジラ」(1993)。ゴジラザウルスの赤ちゃん。雑食性でハンバーガーも食べる。↓。

3作品にまたがり、登場。ベビーゴジラは、164cm.42kgが徐々に大きくなる。
リトルゴジラ:「ゴジラvsスペースゴジラ」(1994)。身長30m.体重8000トン。↓。

ゴジラジュニア:「ゴジラvsデストロイア」(1995)。身長40m.体重1万5000トン。↓。

三役揃い踏み。↓。

7位、メカキングギドラ:「ゴジラvsメカキングギドラ」(1991)。
ゴジラ最大のライバル・キングギドラが最新技術で再生されたサイボーグ怪獣。↓。

映画序盤でゴジラに真ん中の首を破壊され、羽も破られ海底に深く沈められ、23世紀に復活。
ゴジラに破壊された箇所がサイボーグ化され、コックピットで人間が操縦する。↓。

サイボーグ化で、いくつか思い出した怪獣を紹介しよう。
メカニコング:「キングコングの逆襲」から。↓。

改造パンドン:「ウルトラセブン」より。↓。

メカバルタン:「アンドロメロス」より。↓。

6位、アンギラス:「ゴジラの逆襲」(1955)。ゴジラが最初に戦った怪獣。大阪城と言えば、アンギラス。↓。

5位、メカゴジラ:「ゴジラvsメカゴジラ」(1974)。宇宙人が地球侵略のため作ったロボット。
1974年は長嶋が引退した年だが、メカや超合金やロボットが大ブームの時代。
映画では、まずゴジラが暴れてる。↓。

ゴジラは攻撃を受け、皮がドンドン剥がれて、メカゴジラが出てくる。↓。

全身から火炎放射攻撃をする。↓。

ゴジラとキングシーサに挟み撃ちされても、ビーム&ミサイル攻撃でキングシーサをあっさり退治する。
下が、キングシーサ。ランキング20位圏外。↓。

古いタイプの、メカゴジラ・フィギュア。↓。

別の奴。↓。

2つを並べてみました。↓。

4位、ミニラ:「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967)。↓。

身長は13-18m、体重1800-3000トン。
前にも言ったが、ゴジラは身長50m(プールと同じと覚えるとよい)として、なぜかミニラのフィギュアは縮尺がデカい。↓。

映画の宣伝用ポスター。ミニラの誕生シーン。↓。

ミニラ大暴れ。↓。

3位、ラドン:「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964)。↓。

ラドン自体が初めて登場したのは「空の大怪獣ラドン」(1956)。
ラドンと言えば、美しい死に様。「空の大怪獣ラドン」のラストで力尽き、燃え滾る溶岩の中へ。
炎に包まれるラストシーン。命をおとす寸前にみせたラドンの最後の羽ばたきと悲しい泣き声が心に響く。
ラドンの後ろ姿。↓。

実は、これはNGだそうで、ワイヤーに吊って阿蘇山の火口でスタッフの力加減でワイヤーが切れてしまい、
下に落ちる動きが、何とも面白く、円谷監督が「これいいじゃないか!」と大喜びして採用されたらしい。

2位、キングギドラ:「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964)。
金星を一夜にして滅ぼした宇宙超怪獣という設定の悪役怪獣で、ゴジラ最大のライバル。
その登場シーンはもはや伝説。
黒部峡谷に巨大な隕石が落下。その隕石の炎が渦巻きながら、キングギドラになる。↓。

別バージョン。↓。

さらに別バージョン。↓。

実はこの黄金の三つ首ドラゴンは、クランクイン寸前までグリーンだった。
「出来ました」、と円谷監督を呼びに行ったら、どういう訳か一緒に来てた女性がいて、その女の吐いたセリフが、

「緑なんだ!金星から来た怪獣だから、金、かと思った」

一堂、シーン。
ちょつと間を置いて、円谷監督が、「金にしろ~!」。
翌日が撮影だと言うのに、この女の一言で、スタッフは総がかりで金に塗り替えたという。
キングギドラは、元々は緑でした、というお話。
下が、緑のキングギドラ。↓。

後姿。↓。

1位、モスラ:「モスラvsゴジラ」(1964)。
蛾の怪獣。地球の味方。9回登場は、ゴジラに次ぐ。モスラは女性人気が強い。
小美人を通じて、人間とコミュニケーションがとれる。
ザ・ピーナッツが「モスラの歌」を歌い、「モスラは力をお貸しします」と通訳する。↓。

別のタイプ。↓。

さらに別のタイプ。↓。

連隊で飛ばせてあります。↓。

モスラは初めてゴジラを敗北させた怪獣だが、実はゴジラに勝ったのはモスラの幼虫。糸を吐いて攻撃した。↓。

以上が、ゴジラ総選挙の結果でした。
アニメヒーローヒロインのような意外性はありませんでしたね。

ところで、ゴジラの名前の由来を知らない人が意外と多いのですが、
ゴリラのように強くて、クジラのように大きい、から来ています。

モスラは、蛾の怪獣です。蛾は、moth、ですから、モスラ。
そうなると、モスバーガーが気になりますね。蛾のハンバーガー??なんて。
でも、大丈夫。モスバーガーは、MOSで、
MはMountain(山のように気高く堂々と)
OはOcean(海のように深く広い心で)
SはSun(太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って)という意味だそうです。

ラドンの名称は、恐竜のプテラノドンに由来しています。プテ・「ラ」・ノ・「ドン」。
そういえば、ポケモンに「プテラ」というのがいましたね。こんなのです。↓。

あれも、だったら、プテラノドンの「プテラ」かな?
北朝鮮に、ノドン、ってミサイルがあるけども、あれもプテラノドンの「ノドン」かな?

キングギドラは、キングはいいとして、ギドラの由来は、ギリシャ神話のヒュードラ(多頭の水蛇)に「g」をつけて、
ギドラにしたそうです。良いネーミングですね。
ヒュードラは別名ヒドラ、とも言います。ヒドラというウルトラ怪獣もいました。伊豆シャボテン公園にいます。↓。

最後に、番組でやってた好きなゴジラ映画ランキングです。

5位、「ゴジラvsモスラ」(1992)。

4位、「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964)…キングギドラ初登場。↓。

3位、「ゴジラ」(1954)…初代ゴジラ。

2位、「モスラvsゴジラ」(1964)…モスラ初登場。

1位は、…なんだと思いますか?

 

 

シンキング・タイム!

 

 

発表します。1位は、「シン・ゴジラ」(2016)、です。当然ですね。だって、それの番宣だもの。↓。

僕が初めて映画館で観たゴジラ映画は、「ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘」(1966)、でした。
茅ヶ崎駅北口駅前にあった「新星」という東宝系の映画館です。懐かしいなぁ。
この時の、怪獣エビラは、ランキング20位圏外で、番組では、エビラの「エ」の字も出なかった。
替わりと言ってはなんだが、下が、車エビの塩焼き。エビつながり。↓。

僕が一番好きなゴジラ怪獣は、ガバラ、です。理由は色が、うぐいす餅の粉に似てるからです。ランキング20位圏外。

BGM. 遠藤賢司「続東京ワッショイ」


談志の命日 2017

21/ⅩⅠ.(火)2017 はれ 蕎麦屋のメニューに本格ネパール・カレーが加わる。

さくら学院の文化祭は、ワイドナショーに立川志らく、がコメンテーターで出てたからついつい見てしまい、↓、

前日の焼き鳥が残ってたから、朝から宅飲みしてしまい、学院祭は行けず。
チケット争奪戦の時の熱量と、ライブ当日のモチベーションの差が、今の僕の課題

月曜の、おはスタ、を観たら、岡田愛(めぐみ)が可愛かったから、23(祝)のライブビューイングに行こうか迷ってる。↓。

談志まつりの頃は、ボジョレーヌーヴォー解禁のシーズン。
毎年、よみうりホールの下の、お好み焼き屋で呑むのが習慣。↓。

談志の追悼の会で、酔っ払って居眠りして怒られるのが夢。うそ。談志祭り、爆笑問題、目立ちすぎ(笑)。↓。

アーカイブス、談志が死んだ

家に帰って、テレビ。「Qさま」の、伊集院とアンゴラ村長の師弟愛に感動する。↓。

朝起きて、深夜の「おそ松さん」の録画を観る。十四松の「彼女」が再登場!イルカの調教師役。
クリニックのパソコンの壁紙を、アンゴラ村長から、イルカの十四松を陰からそっと見守るウェットスーツ姿の「彼女」に変える。↓。

壁紙は、アンゴラ村長の前は佳子さま。佳子さまの前は、アンゴラ村長で、その前は、元・ベルハーのみずほ、だった。↓。

みずほ、が、夏の魔物、に電撃加入したため、佳子さまにした。
しかし、佳子さまが英国留学するため、KOCで観て一目惚れした、アンゴラ村長に変えた。
しかし、にゃんこスター、の熱愛発覚で、佳子さまに戻す。
しかし、おはスタ、に出た、にゃんこスターを観ても大丈夫だったから、アンゴラ村長に戻していた。

パソコンの壁紙は、僕の恋の心もよう。

BGM.城みちる 「イルカにのった少年」


植木等人形

15/ⅩⅠ.(水)2017 はれ 七五三

昨日、小包が届いた。中身は、「人形」と書いてあった。
人形?
もう、その時点で、日本人形をイメージしてる。
ビクビク開封してみたら、随分前に注文した、植木等のフィギュア、だった。↓。

2020東京オリンピックのライバルは、1964東京オリンピックで当時のシンボルの一人が植木等だ。
そんなACか何かのCMをみたことがある。

僕の今の名刺の裏面は、植木等のポーズをイメージしている。
下は、当時の紅白の植木等。おそるべし、跳躍力。↓。

僕にはこれだけの体幹能力はないので、大平さんの妹さんがデザイン&加工してくれた。
カルタみたいに机に並べてみた。↓。

箱を開けてみます。ハッスルコーラの文字がみえます。↓。

ハッスルコーラとは、このコーラさえ飲めば誰でもハッスルしてしまう清涼飲料水だ。
クレージーの映画、くたばれ無責任、に登場する。↓。

ハッスルコーラは試作段階で、会社で一番無気力な男に飲ませてみようと選ばれたのが、植木等。
この映画では、植木等は、うだつのあがらないサラリーマン役。
それが、ハッスルコーラを飲むと、いきなり目を見開き、高笑いして、階段をこぶしをふりあげながら歌い踊る。

♪ハッスル・ハッスル・ハッスル・ホイ
なんだか知らぬが天下取った気分だよ~ワッハッハ♪

この瞬間、今まで白黒だった画面が総天然色になるのである。
そして、おっしこをすると、コーラの成分が体外に排泄されるから、植木等は元のダメ人間に戻る。
すると画面も白黒になる。
もう1本、ハッスルコーラを飲むと、またまた画面はカラーになる。
この手法は、ヴィム・ヴェンダース監督「ベルリン・天使の詩」(1987)に受け継がれたのではないかと思う。
無味乾燥な生活を送っていた主人公の天使がサーカスの美女を見初めると、モノクロが一挙にカラーに変わる。
似てるでしょ?

ハッスル・ハッスル、と言えば、最近だと「おそ松さん」の十四松を、プロレスファンなら小川直也を思い出すだろうが、
このフレーズのチョイスの期限をたどってゆくと、植木等に行き着くはずだ。
だから、僕は十四松も小川も好きだ。

映画、くたばれ無責任、はハッスルコーラを飲んでバリバリ出世するサラリーマン植木等のサクセスストーリーだが、
実は、ハッスルコーラには違法な興奮剤が入っていて商品には使えなかった。
つまり、植木等が飲んだハッスルコーラが本当に効いていたのは最初の1ケースだけで、後はプラシーボ。
植木等は、コーラのおかげと信じていたが、本当は自分の力で活躍してたというオチである。
それが、くたばれ無責任、というタイトルのゆえん。

この映画は、無責任シリーズの「ニッポン無責任時代」と「ニッポン無責任野郎」の間に作られているが、
内容的には、これを飛ばして観た方が良い。くたばれ~、は別物と考えて。
小林信彦は「日本の喜劇人」で、くたばれ~、を説教臭いと酷評していた記憶があるが、
大瀧 詠一監修の「クレージーキャッツ・デラックス(DVD)」では、ハッスルホイ、は輝きを放っている。

過去のアーカイブスから、植木等の記事を。

ホラ吹き男

無責任男

話を、植木等人形、に戻しましょう。
これは関節が曲がり色んなポーズがとれ、詳細なトリセツもついている優れものです。
うかい、さんに開封からポージング、写真撮影までをお願いしました。↓。

日本一のゴマスリ男。↓。

ハッスルコーラが付属品としてついてるのが嬉しい。↓。

ハッスルコーラを持っています。↓。

今日のお昼は有頂天。植木等人形を持って外出する。
北口商店街で撮影する。カメラマンは川原。↓。

そんな川原の撮影場面を撮影。カメラマンは、うかい、その1。↓。

そんな川原の撮影場面を撮影。カメラマンは、うかい、その2。↓。

そんな川原の撮影場面を撮影。カメラマンは、うかい、その3。↓。

そんな、うかい、の撮影場面を撮影。カメラマンは、徳田。その1。↓。

そんな、うかい、の撮影場面を撮影。カメラマンは、徳田。その2。↓。

そんな、うかい、の撮影場面を撮影。カメラマンは、徳田。その3。↓。

そんな徳田の撮影場面を撮影。カメラマンは、ソネ。その1。↓。

そんな徳田の撮影場面を撮影。カメラマンは、ソネ。その2。↓。

そんな徳田の撮影場面を撮影。カメラマンは、ソネ。その3。↓。

そして我々の行動に注目して、通りすがりのおばさんが、ソネさんの撮影風景を撮って行ったそうだ。
その写真、貰えばよかった。

BGM. 植木等「どうしてこんなにもてるんだろう」


私信

3/Ⅹ.(火)2017 小雨 Kocの、にゃんこスター、を繰り返し観てる。アンゴラ村長、かわゆい。姉はもっと可愛い。
たとえば、わかりやすく言うため、極端な言い方をすれば、「クレーム」の類かもしれない。
言ってることはもっともだが、余程の人じゃないとそこまで言わないだろう、という「ナンクセ」とも言えるかもしれない。
それを彼らに伝えても、口にはしないがイライラしているのが手に取るように判る。
そりゃそうだ、「クレーム」や「ナンクセ」だもの。
しかし、この「クレーム」や「ナンクセ」を、簡単に僕は「クレーム」や「ナンクセ」と片付けられない訳がある。
それは何を隠そうずっと僕も思っていたことで、同時に言ってもしょうがないと思っていたし、あきらめていたし、
彼らにはそんなには大切なものではないと思うし、それはそれで構わないし、彼らの勝負する土俵は別の所だと言うだろうし、
それは「正しい」意見だから、そんなことを言うと疎ましく思われるのも嫌だし、言ったら厄介なことにならないとも限らないし、
ただ自分さえ思わないようにしていれば、「ないこと」にさえしていれば、それは「ないこと」になるから、「ないこと」にしようと、
腹に決めていた事だった。だけど容易に割り切れるものでもなく、いつもモヤモヤして、慢性的な欲求不満の原因だったから。
だから僕は驚いたのだ。こんなにうまく言語化した人を。
全然話は変わるが、晩年、立川談志が「イリュージョン落語」を提唱した時、弟子はこぞって「判らない」と言った。
ファンは、談志の話を見聞きしてるし、本も読んでるから、それが何たるか追いつこうとしたが、
弟子たちは「判ろうとしなかった」。志らく以外。
だから談志は志らくに、「お前がいてくれて助かった」と言っていた。
話しを元に戻すが、何を言いたいかと言うと、わかってくれてる人がいて、ありがたかった、という話。
BGM. 吉田拓郎 「海へ帰る」