21/Ⅳ.(火)2020 はれ 湘南の海、来ないで。神奈川県知事が危機感。
マスクの詐欺もあるそうですね。「マスク50枚」に大枚はたいたら、送られて来たのが、「マスクの絵、50枚」だったとか。
そんなマスクが手に入りにくい現状、マスクに関して、たくさんの方が情報をくれたり、手作りマスクを下さったり、助かってます。この場をかりて、ありがとう。
僕にはまだストックのマスクがあって、今日はこんなのをつけました。
ジャガーか、豹か、白虎か。
猫族のマスクです。↓。
このマスクはデザイン性を重視してるから、耳が痛いし、息がしづらい。
そう考えると、覆面レスラーはさぞ大変だろうなと思う。
初代タイガーマスク・佐山サトルなんか、あれだけの空中殺法をしてたのだから人間業ではない。
そんな佐山が新日本プロレスを離れて、UWFに合流して、ザ・タイガー(版権の問題でタイガーマスクを名乗れない)、スーパータイガーと名前を変えて、
初期こそ覆面をしていたが、UWFの格闘技路線が強くなると(そう導いたのは、佐山なのだが)入場時だけマスクを被り、試合が始まる時に、マスクをとるというスタイルをとった。
東京12チャンネルの特番で、UWFの3人(佐山、前田日明、藤原組長)が中国に格闘技の真髄を探求に行くという企画で、
すごい鉄人や仙人みたいな老人や屈強な大男が出る訳でもなく、伝統的な格闘技をダラダラと流す番組で、
前田や藤原は観光気分みたいに感心してただうなづいていたが、佐山だけが執拗に全員の中国人格闘家に、
「一発で人を殺す場所(もしくは方法)は何ですか?」と質問してた。そして全員からはぐらかされていたから、佐山の異常さぶりが際立った。
その後、佐山はUWFを追われ、自ら、「修斗(シュート)」という全く新しい格闘技を編み出す。
これは後のプライドや、今のライジンにつながる細かい階級性と明確なルールとプロとアマの連続性を作った。
佐藤ルミナや、五味、山本キッド、青木真也などを輩出した。
そんなすごいものを作っておきながら、創始者である佐山が、のちに修斗から追放されるのである。
その顛末もよくわからないが、天才過ぎて誰もついていけなかったのだろう。
今では、普通にUFCでも使われているオープンフィンガーグローブを開発したのも佐山だ。
アントニオ猪木の異種格闘技戦の参謀としてついてた時に考えたのだ。
特許をとっていれば、大金持ちだが、佐山はお金には興味がないようだ。
そんな初代タイガーマスク・佐山サトルの道場が神楽坂に出来た時、そこでセミナーがあり出席したことがあります。
50人程度のキャパで、僕はせっかくだから佐山の真ん前に座りました。
佐山は、「自分はプロレスラーとは思っていません。格闘家とも思っていません。思想家です!」と述べ、
仏教やフロイトや脳内物質や人種と宗教の問題や共産主義や自由主義やユダヤ人や武士道や陽明学や戦争や不動心や催眠術について2時間くらい語りました。
佐山は、「まずは服装からしっかりしないといけない!」と力説し、さすがにこういう会に来る‘佐山教信者’みたいな人は右翼みたいな丸坊主が、スーツにネクタイで正座して聴いています。
僕は、あぐらをかいて、短パンにロンT.で佐山の真ん前に座っていて、自然に佐山と目が合うと、
「Tシャツが悪い訳ではありませんよ。ここではいいです」とフォローしてくれた。
優しいね、佐山。
BGM. 芳本美代子「白いバスケットシューズ」