これは1983年に描いてたマンガ手帳。タイトルの由縁は当時のCMで矢沢永吉が「矢沢、夢です。」と言ってたのをオチョクッタものです。1983年の矢沢永吉の評価って、ファンにはカリスマ的絶対的ヒーローでしたが、非ファンにはこんな扱いを受けるイロモノでした。でも、40年後の今やそんな僕ら非ファンも永ちゃんの偉大さは認めます。
このノートに連載されてるのは、プロレスマンガです。主人公は、ミスター・TATSUJIという東中野ヘビー級チャンピオンです。東中野は当時僕が住んでた街で、僕は横綱・輪島(後にプロレス入りする)と同じマンションでした。「プロレスの神様」をカール・ゴッチ、20世紀最強のレスラーが「鉄人」ルー・テーズなどと呼び名がカッコいいから僕は主人公のことを「プロレスのインテリ」と名付けました。本来誉め言葉である「インテリ」をちょっと小馬鹿にしてるのが1980年代の空気だと思って構いません。
下のローレライはプロレスマンガとは関係ないです。敵キャラの設定。
記念すべき第1作。これは大学ノートに描いてるから、「川」の字の書き順のように、左上から下に、そして真ん中、右、と読み進めます。
そして第2弾。読み方は同じ。登場人物のルー・フィン・チャウは、「鉄人」ルー・テーズをオマージュしました。「インテリ」とディメンションをそろえるため「哲人」にしました。名前はベトナム難民から日本のアイドルになった「スター誕生」出身の歌手から拝借。僕はと言えば、青山の「モッズヘア」で初めてカットしてもらい、「斬新な髪型にして下さい」と頼んだら、後ろを思いきっり刈り上げられた頃です。同級生にライオネル・リッチーそっくりの生徒がいて彼が「ローバー隊」という謎な集団に入ってて気になってたので、仲が良くもないけどマンガに参加させてしまいました。
これはアントニオ猪木の師匠・カール・ゴッチのオマージュ。「カール」の下の名前を何にするか迷ってた時、クラスの女子の中で1番人気があった車が「アウディー」だと耳にしたから、「それでいいや」と思いました。
これは猪木が国際軍団の3人(ラッシャー木村・アニマル浜口・寺西勇)を相手に戦った試合のオマージュです。レフリーのルー・フィン・チャウの動きは「山本小鉄」の動きのオマージュです。
↑。スキャンby鈴木さん(元うかいさん)。
未完の作品です。この頃から勉強が忙しくなったのだと思います。猪木死んじゃったんだって。これからどうしよ。