10/Ⅶ.(火)2018 はれ 6年ぶりに「けいおん」新連載開始
世代間伝達という言葉があります。
これは部活のしごきの悪しき風習が受け継がれていくように、
自分が下級生の時に上級生にされて嫌だったのに、自分が上級生になったら、「伝統だ」などと言って、
やってしまうのと同じで、世代から世代へと伝達されてしまうことを言います。
ロンブーの淳が言ってましたが、自分が嫌だなと思った風習は自分が上級生になった時に終らせた、というように、
世代間伝達はどこかで止めることが出来ます。
多分、必要な条件は、自分が嫌だったことをしっかり受け止め、言語化し、整理して、論理的に再構成出来ること、
だと思います。
この作業を一人でやるのはなかなか大変です。
世代間伝達は、子育てでもよく起きます。
情緒豊かに育った子は、情緒豊かな親になる反面、虐待を受けて育った子はやがて虐待をする親になってしまう、
負のスパイラルが起きることが残念です。
子育てには、自分の受けた体験が影響する訳です。
不幸な体験をした人は無意識にそれを繰り返すのです。
幼少期に未解決な問題を抱えて大人になってる人がたくさんいます。
なんとかかんとかやっていても、自分が親になった時、寝た子が起きるように、潜在化していたテーマが我が子に投影されて、
子育ての中で蒸し返されるのです。
そうやって「育児ノイローゼ」として受診される方はたくさんいます。
我々はそれを手助けする方法を持っています。
でも思うのです。それをそうなる前に未然に防げたらいいのに、と。
子育ては、誰でも例外なく、自分の問題と向き合う作業ですし、
多かれ少なかれ、世代間伝達の問題を持っていない人はいません。
現代は、幸せと不幸の基準があいまいです。
ものすごく不幸ではないけれど、すごく幸せでもない、という人がほとんどです。
ですから花嫁になる君へ、母になる前に、自分の問題と対峙して、整理しておきませんか?
花嫁修業の一環として。
今の世の中は、密室の育児はいけません。全員の大人で全員の子供を育てる世の中です。
心当たりのある人は、カワクリ専門外来へどうぞ。
ま、でも、結婚したからって、必ず、母親になる必要なんてないんだけどね…。
BGM. よしだたくろう「花嫁になる君に」