セカンド・ドリーム

声色、を、声帯模写、という言葉に作り変えたのは、古川 緑波、だと聞いた。
あの、「エノケン・ロッパ」、の、古川ロッパ。

僕の知ってる、ものまね、の歴史は、声帯模写から、そっくりさん(若人あきらetc)、
それを誇張して笑いにする(コロッケ、清水アキラetc)を経て、
最近では、武田鉄也、のものまねなら、「絶対、金八先生が言わないこと~」ってプレゼンしておいて、
髪の毛をたくしあげるポーズをしながら、「結局、世の中、金だ~」って叫んで、
<言わなそう~>という客のリアクションを呼ぶ、みたいな芸風だ。
僕はそんな、ものまねの変遷の見届け人の一人なんだな、なんて思い詰めていた矢先だった。

英国に留学中の、佳子さま、が一時帰国して、「子供たちに笑顔を届けたい」というプロジェクトが実現。
何故か、僕は派遣団の精神科医代表メンバーに選ばれた。
子供の臨床をしていたことと、佳子さま好き、を常日頃アピールしていたことが宮内庁に評価されたみたいだ。
さすが、ネット社会。何でもアピールしておくものだ。夢は向こうから、やって来る。

当日、僕はステージのそでで、佳子さまの様子を見ることが出来た。
佳子さまは、子供たちに向って、飛び切りの笑顔で、ハツラツと、マイクを向けて、こう尋ねた。

「ウン○とチン○、どっちがマン○だと思う?」

それを目の当たりにして、<言わなそう~>とビックリしたのが今年、2回目にみた夢。

絶対、佳子さま、がおっしゃらないことでも、夢では起きるのだから、夢とはなんともけったいなものよ。

BGM. 北原佐和子「夢で逢えたら」


謹賀新年2018~行くひと、去るひと

9/Ⅰ.(火)2018 くもり カワクリの誕生日

2018年1月1日のびっくり2大ニュースは、みずほの電撃ゼアゼア参入、と、
大岡山北口商店街の顔・マルトフルーツの閉店だ。

申し送れました。皆様、明けましておめでとうございます。下は、大岡山北口商店街の垂れ幕。

僕がカワクリをオープンしたのは、平成19年の1月9日でした。
当時は、商店街の入口は、薬局の所に、ペコちゃんの不二家があり、

ファミマの場所が、バーミヤン、でした。

最近出来た、富士そば、は和菓子屋でした。地下に店主こだわりの鉄道模型があると、アド街ック天国でやってました。

そして、マルトフルーツのおじさんは、同番組でも紹介される程、商店街の顔でした。
夏祭りの時など、必ず、「うるさくなりますけど」と事前に挨拶に来てくれた笑顔は熟した果実のよう。
もう思わずジャムにしてしまいたいくらいの愛嬌。
僕はあまり社交的ではないのだが、仕事上はそうは言ってもいられない。
そんな僕にとって、おじさんは毎朝、声を出して挨拶し合う、丁度、仕事スイッチの役割のような対象だった。

僕は<おはようございまーす>とワンパターンだが、ある人から教えてもらった印象が良くなる発声法、
♪ドレミファソ♪、の、ソ、の音程で<おはようございまーす>と発声して毎日、スイッチオンしていた。
すると、おじさんは、「寒いですね」「暑いですね」「雨ですね」と色んなバリエーション(と言っても天気ネタ)で
挨拶を返してくれていて、あの声と笑顔がみれなくなると思うとさびしくなる。

そんな僕は、髪色をこっそりパンク風にシフトチェンジしてましたが、いよいよ最終段階に突入。
セックス・ピストルズの「勝手にしやがれ」のレコードジャケットをイメージしたものにしてみました。

行くひと、去るひと、勝手にしやがれ。

BGM. 原由子「誕生日の夜」


人をダメにする初夢

2018年=平成30年正月

国技である大相撲もモンゴル勢が中心であるし、プロ野球の外人枠も知らぬ間にどんどん増えている。
日本の学校では複数の部活をかけもちすることが基本的に出来ないから、
そのためプロ・スポーツを頂点と考えた時のピラミッドの底辺を支える中学生の競技人口が人手不足、
少子化の影響はこんなところにも影を落す。
中でも深刻なのは、女子のソフトボールやサッカーやバレーボールなどの頭数の必要な団体競技だ。
トゥエンティー・トゥエンティーの東京オリンピックを目前にして、さすがに危機感を持った文科省が動き出した。

女子団体スポーツに限り、特別枠として、男子1名の参加を認める。

たとえば、女子ソフトのキャッチャーをドカベンがやってもいいし、女子バレーのセッターを猫田がしてもいい。
準備は早い方が良い、とスポーツ庁は教育庁に働きかけ、
中高一貫校の女子高にも1学年に男子10人を目安に入学させるようガイドラインを作った。

女の園に、いきなり男子が10人入学である。これはかなりの大英断だ。
たしか、ソネさんの高校がそうだったと聞いた気がするが、違ってたらゴメン。

聖○×女学園も、中学1年に男子を入学させた。
僕はその中の一人だった。
おカミの目的など知ったこっちゃない、僕は部活にも入らず、毎日、学校帰りに、
女子と買い食いしたりして、休みの日にも町を探検しに繰り出した。
女子の制服からして季節は夏で、彼女はクラスの中心人物で黒髪ロングヘアーの闊達な娘だった。
明るい夏の日差しに目がくらみ、一瞬目を閉じ、目を開くと布団の中だった。

<なんだ。夢か…>と思って、再び眠りにつくと、また夢の続きがみれた。クライマックスは文化祭。
中高男子校でブラバンだった僕は~ブラバンは意外に運動部より練習量が多く、日曜も休日も部活で、
おまけにうちの学校の文化祭は、よその学校より晩めに日程されていたから~
他校の(女子校の)文化祭に行ったことがなく、この夢の素材は明らかに他の人の体験から拝借したのだろうな。
夢が秋の文化祭を終えたあたりで、また目が覚めた。

<まだ起きたくないよ。夢の続きをみせておくれよ>と枕元のドールにお願いすると、またまた夢の続きがみれた。

とても、楽しかった。
全部、初夢。

BGM. 来生たかお「夢の途中」


いぬ戌

 

私の犬は今日もリビングでブヒブヒとイビキをかいて寝ます。

 

最近は歳のせいか昼も夜も寝てることが多いですか、誰かが帰って来た時と、食事の時はちゃんと起きます。

私の犬の1番重要な時間は父とのスナックタイムです。
父は夕食後、テレビを見ながらお菓子やフルーツを食べるのですが、
その時間になるとおこぼれをもらいに必ず私の犬は父のもとへ行きます。

最近は犬用ビスケットをあげているようなのですが、先週父が「毎日これ10個はあげてるよ」と言うのです。
すると妹も「私も10個はあげてるね」と言うのです。2人ともなぜか得意気に・・・。
1日20個も食べさせるなんて健康に悪いと私が文句を言うと
「小型犬1日10個~20個ってビスケットの袋に書いてあるし、
うちの犬は中型犬くらいあるから大丈夫」と父に言いくるめられました。

そんな感じで甘やかされ育った私の犬は、小型犬のはずですが中型犬くらいの大きさです。

冬になると寒いので服を着せてあげるのですが、小型犬用やSサイズでは入りません。
今着てる服も中型犬用です。ピンクの服を着せているのですが胴が長いのでカマボコの様です。
そんなカマボコみたいにずーんっとした体型になってしまった私の犬ですが、昔はスリムで毛が艶々でとっても綺麗でした。
いつの間にか今の姿になってしまったけれど今もとても可愛いのです。
そんな所!?と思う隙間を通るところや、大好物のみかんの匂いで落ち着かなくなるところ、
麺が上手く食べられないところ、急に昔を思い出したかのように元気に激しく動くところ、
毎日毎日、いろいろな可愛い姿を見せてくれます。

 

 

そんな可愛い犬がうちにいるのに、犬の可愛さを知ってしまったからか、
犬が出てくる夢を見たあと、ちょっとつらくなった時、給料日などなど無性に子犬が欲しくなることがあるのです。
しかし今は一緒にいる時間があまりつくれないから、飼ったとしても私より家族に懐く気がするので我慢しています。
だから次に飼う犬の名前だけをずっと前から決めています。

 

初夢は1富士2鷹3茄子が良いといいますが、
この記事を書くためにこの1週間、ずっと犬のことを考えているのでそろそろ夢にも犬が出てきそうですね。
来年は戌年だから初夢に犬が出てきたら良い気がしますが、私は東方神起の夢がみたいところです。
夢のコントロールが出来たらよかったのに・・・。
見たい夢が見れるという素敵な特技をお持ちの方がいましたら是非コツを教えて下さい。

 

では、みなさん良いお年をお迎え下さい。

BGM. BUMP OF CHICKEN  「夢の飼い主」


大トリは犬

29/ⅩⅡ.(金)2017 はれ 貴乃花、理事降格

僕は今日は「地獄少女」のTシャツで診察してました。最近は、「地獄少女」にはまっています。撮影は、うかいさん。

いよいよ今日が今年の最終診察日。新年は1/4から始まります。
今年は、トリ年、でしたがブログの大トリは、来年のえと、戌(犬)、の記事です。
カワクリで、犬、と言えば大平さん。
大平さん、と言えば東方神起。
と同じくらい近所では評判さ。

大平さんが前に書いた犬の記事があります。
それは小学校の頃の作文のアレンジでした。
大平さんの小学校時代と大人になった今の、文章力と画力と字の上手さの上達ぶりの比較が醍醐味です。

いっぺん、読んでみる?

BGM.吉田拓郎「お正月」


私がシビれたシーンたち、うかい編

こんにちは。受付うかいです。

 

今回の企画にも便乗させていただきました。
「シビれたシーン」と聞いたとき、ありすぎる!溢れ出てくる!ネタには困らん!と意気込んでいました。
どうやらわたしはシビれやすいみたいです。

 

しかし、シーン自体はたくさんあっても
それを文章で伝えることは難しく、悪戦苦闘してしまいました。
その間に先生は三つも記事をあげて、(しかも次回予告に大作とか書いちゃうし・・・)
脱帽どころか丸坊主にしたいくらいです。

 

川原先生も、ソネさんも、大平さんも素晴らしいです。
わたしも、締めくくりとして頑張ります!

 

今回はベスト3ということで、溢れ出て止まらなかったものたちを、
どうやっておさめようかと苦悩しました。
最初は色んなものをごちゃ混ぜにしようと思っていましたが
結局頑張って絞った結果、3つとも映画になりました。

 

 

それでは、うかいのシビれたシーンたちベスト3の発表です。

 

 

 

第三位…..

 

『ねぇ・・・ちゃんと、縛ってよ』

 

【undo】より、山口智子のセリフ

1994年公開
監督 岩井俊二
主演 山口智子
    豊川悦司

 

簡単に内容を説明すると。
妻(山口智子)の歯列矯正がとれ、それと前後して夫(豊川悦司)の仕事が忙しくなります。
あるとき妻が編み物をしていると、気付かないうちに自分の指も一緒に編んでいて、妻の手は毛糸でがんじがらめ。
その行為はエスカレートする一方で、本やハサミやカメなんかも縛ってしまい、ついには見えないものまで縛っていきます。
妻は色んなものを縛ってしまう【強迫性緊縛症候群】という(架空の)病にかかってしまったのです。
それは、愛の病です。
夫が最終的にカウンセラーから言われた言葉は
「(妻を)縛ってあげてください」
夫はその言葉通り、妻を縛ります。精一杯、愛を込めて。(この縛ってるシーンも見ものです!泣けます!)
そして完成して疲れきった夫に放った妻の言葉が、上記のセリフです。
もう、このセリフを言う山口智子がとっても美しくて、
言われたトヨエツの絶望感と相まってシビれます!

 

私が文字に起こすと、Z級ポルノ映画のようになってしまって残念です。。

 

50分弱の短い映画に、トレンディーなお二人の魅力がたっぷり詰まっている映画です。
特に山口智子は健康的で自然体なイメージが強いですが
この作品では、少しぶりっ子で、弱くて、妖艶な彼女が見られます。
なかなか不気味で、恐ろしくて、美しい映画です。好き嫌い分かれますが、考察するにはもってこいの作品ですよ。

 

ついでに、この映画の坂の上のキスシーンは額縁に入れて飾っておきたいくらい好きなので
貼っておきます。

 

 

 

第二位…..

 

『はっはっは・・・こいつぁいいや!
やい!お前たち!一体百姓を何だと思ってたんだ?仏様だとでも思ってたか?ん?
笑わせちゃいけねえや!百姓くらい悪ずれした生き物はねえんだぜ!
米出せっちゃ無え!麦出せっちゃ無え!何もかも無えっつんだ!ふん!ところがあるんだ。何だってあるんだ。
床下ひっぺがして掘ってみな!そこになかったら納屋の隅だ!出てくる出てくる・・・瓶に入った米!塩!豆!酒!山と山の間に行ってみろ!そこには隠し田だ!正直ヅラしてペコペコ頭下げて嘘をつく!何でもごまかす!どっかに戦でもありゃあすぐ竹槍つくって落ち武者狩りだ!
よく聞きな!百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!ちきしょう!おかしくって涙が出らあ!
だがな、そんな「けだもの」をつくったの、一体誰だ?  お前たちだよ!侍だってんだよ!馬鹿野郎!
戦の度に村を焼く!田畑踏ん潰す!食い物は取り上げる!人夫にはコキ使う!女あさる!手向かや殺す!
一体百姓はどうすりゃあいいんだ!百姓はどうすりゃあいいんだ、百姓は・・・
ちきしょう・・・・ちきしょう・・・!』

 

【七人の侍】より三船敏郎演じる菊千代のセリフ

1954年公開
監督 黒澤明
主演 三船敏郎
    志村喬

 

長い映画なので雑なあらすじになりますが。
(百姓という言葉はあまりよくないみたいですが、あえて使わせていただきます)

野武士が自分たちの村に来るのを恐れている百姓は、
撃退するために侍を雇おうとしますが、百姓に雇われるなんて侍としては恥。条件も悪すぎる。
心優しい侍はなかなかいません。
そんなわけで侍集めから物語が始まります。
やっと仲間が集まったが、そのうちの一人菊千代(三船敏郎)は礼儀作法も知らず、野生児。
というかそもそも勝手についてきているだけ。
侍と、百姓。同じ時代を生きている人間だが、その生き方や価値観、生命観はまったく違っています。
それが原因で生じる摩擦もあります。
ある時、菊千代が村人が隠し持っていた刀や槍や兜などを見つけ出します。
過去の戦で死んだ侍から剥ぎ取ったり盗んできた品々だと容易に想像ができ、侍たちは表情が曇る。
それに対する菊千代の怒りが上記のセリフに繋がり、その後菊千代が百姓出身だと明らかになります。

私がこのセリフにシビれるのは、もう侍もいない現代に生きる私も
「けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜け」な百姓と同じだからだと思います。

 

 

第一位!

 

・・・の前に番外編です!

 

惜しくもランキング圏内に入らなかった作品をいくつか紹介させてください。

 
 

*映画「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックス演じるクリスが、泣きながら自分のことを語るシーンと
最後、冒険を終えて別れ際にクリスの後姿がゆっくり消えていくシーン*
どっちかに決められないのでどっちもボツにしました。
私はただのリヴァー・フェニックスファンです。

 

*松田聖子が風船に囲まれながら「天国のキッス」を歌ったときの
サビ最後の「ダーリン♪」のときの左手と伏し目*

神の左手をお持ちの聖子ちゃん、それに加え表情も動きもパーフェクトで一瞬で恋に落ちます。
マクロスだったら一撃です。
ただ、俯瞰的に見て私が気持ち悪いのでボツです。

 

*映画【ボーン・アルティメイタム】のマット・デイモン演じるジェイソン・ボーンが
窓から窓に飛び移るアクションシーン。
ボーンシリーズの三作目です。
このアクションシーンだけでもこの映画をみる価値はあります!
窓から窓のシーンは、本人が行ったあとにカメラも後ろから行くんです!
ただ、言葉ではこのすごさが伝わらないのでボツです。

 

さて自己満足の余興も終ったところで、第一位の発表です!

 

 

第一位…..

 

 

【大脱走】のスティーブマックイーンのバイクシーン!!!!!

1963年公開
監督 ジョン・スタージェス
主演 スティーブ・マックイーン

 

これは名シーン中の名シーンなので、特に説明することはございません。
かっこいいです!

撮影で使われたバイクはTRIUMPH TR6 トロフィーです。
私はカワサキ好きですが、古き良き英国車もなかなかです。
と言っても戦後のバイクなので年代的に合わないですね。
というかそもそもドイツ軍から奪ったのに英国バイクとは、、、
というツッコミは置いといて、もうこの僅かなバイクシーンがとってもカッコイイんです!
でもわかりません!マックイーンがかっこいいだけかもしれないです!!

 

「これ!名シーンだよ!!」と友人に見せたら
「え、これが?」
「有刺鉄線!バイクで飛び越えてるんだよ!」
「そんなにすごい?わたしでもできるわ」
と笑われ、反応はイマイチでした。

 

ハードルあげすぎたかしら?とも思いましたが
シビれたシーンは、人それぞれですね。

 

自分の好きなものを、他人に共感してもらえると嬉しいけれど
だからといってそれを押し付けてしまってはいけませんね。
でも、共感してもらえないからと言って
「あれ?私がおかしいのかな?他の人から見たらこのバイクシーンってかっこよくないのかな?」
と、気持ちに蓋をしてしまうのは悲しいことです。

 

“好きなものは好きといおう!”
私たちがこういうブログを書くのには、それが前提としてあります。

 

でも、閉鎖社会にいるとそれさえも難しかったりします。
そんな時はここのブログのコメントや、受付でお待ちしております。

 

長いブログとなりましたが、読んでくれてありがとうございました。

 
BGM:「大脱走マーチ」


いきなり最終回

20/ⅩⅡ.(水)2017 寒い BABYMETALの、すーちゃんの誕生日

今回の、シビれるシーンは、最終回に絞ってみました。題して、「いきなり最終回」。
ドキっとした人もいますか?
十中八九N・Gが終る訳ではないですからね。
心配させてゴメンね。

さて、まずは第3位。「タイガーマスク」です。
昔は原作とアニメで筋が同じものと、違うものの2パターンがありました。
梶原一騎作品だと、巨人の星、や、あしたのジョー、は同じで、
タイガーマスク、や、侍ジャイアンツ、が違います。
タイガーマスク、の最終回は、テレビもマンガもどっちも良いです。

基本的に「みなしごハウス」で育った伊達直人(だて・なおと)が人さらいにあい、
悪役レスラー養成ジム「虎の穴」に入れられ、そこで最優秀の成績を修め、
アメリカマットで反則技の限りを尽くして、「黄色い悪魔」と恐れられる。
しかし、日本に帰って、「みなしごハウス」を訪ねてみると、自分の初恋相手の、ルリ子が管理者になっていて、
高利貸に嫌がらせを受けていた。

そこで伊達直人は持ってる限りのファイトマネーを払って、「みなしごハウス」を救う。
しかし、2つの掟が待っていた。
1つは、覆面レスラーは正体がバレてはいけないこと。伊達直人はひ弱い金持ちのふりをして子供達に接した。

もう1つの掟は、「虎の穴」出身レスラーはファイトマネーの半分を「虎の穴」に払う義務があった。
タイガーマスクはそれを使ってしまったので「裏切り者」の烙印を押され、「虎の穴」から送り込まれる悪役レスラーと
戦わねばならなくなった。命のピンチだった。
しかし、プロレスラー・タイガーマスクは「みなしごハウス」の子供達のヒーローだった。
伊達直人は、子供達に男の生きる道を見せるために、相手がどんな反則を使ってきても、
自分は反則技を使わず、フェアプレーで切り抜けて、技のプロレスで勝つことを心に決めた。
今のようにプロレスがアングル(筋書きがあるもの)だと思われてない時代だったから成立するストーリーだ。
ここまでが、アニメとマンガの両方に共通した大筋。

テレビ版の最終回は、壊滅状態になった「虎の穴」はついにボスが、タイガー・ザ・グレート、としてやってくる。
ひどい反則の限りを尽くして、覆面レスラーには絶対やってはいけないこと、タイガーマスクの覆面を剥いでしまうのだ。
「みなしごハウス」の子供達はそこで「伊達(だて)兄(にぃ)ちゃん=タイガーマスク」と今更気付く。
そして、タイガーはそれでも子供達に男の生き様を見せようと必死で耐えるが、伊達直人に反抗的だったガキ大将が、
泣きながら、「タイガー!反則を使っちゃえ!」という叫びに感化され、ついにブチ切れて、
そもそも悪役レスラー養成学校のエリートだ、エゲつない反則を駆使して、ジャイアント馬場の「殺すな」という声を無視して、
天井の照明に相手をブチ刺して殺してしまう。
そして伊達直人は、英雄失格、とばかりに、飛行機でどこかへ飛んで行ってしまう、というオチ。しびれる~~。

原作は、もう「虎の穴」をやっつけて、なんだかんだで、世界最高峰のNWA世界王者・ドリー・ファンク・ジュニア(実在する)
のタイトルに挑戦する権利を得た。
試合は好勝負の末、タイガーがドリーにコブラツイストを決めて、ギブアップ寸前、ドリーが極められた手でタイガーに目潰し、
技から逃れた。この時点で、タイガーの反則勝ち。
しかし、NWAルールでは、反則負けではタイトルは移動しない。
これでは腹の虫がおさまらないと数日後に再戦が決まった。
一時は、地下プロレスまでその身を落としたが、いよいよ世界の頂点に立つチャンスだ。

そう思って試合会場に臨む伊達直人。手に持つ鞄に、タイガーの仮面が入っている。
すると、そこに突然、大型ダンプカーが突っ込んで来て、目の前で子供が轢かれそうになる。
反射的に子供をかばおうと、自分がダンプカーの下敷きになってしまった。
薄れ行く意識の中で、トランクからタイガーのマスクを取り出し、それを川の中に放り込んだ。
こうして世界チャンピオン目前で、タイガーマスクは行方不明。
伊達直人は伊達直人として死んで行った。しびれる~~。
皆さんは、どっちの最終回がお好きですか?

第2位、「魔法使いサリー」。
山田邦子のデビュー当時のネタで有名ですが、それを知ってる人ももう少ないのでしょうねぇ。
そんなサリーちゃんの最終回は、魔法の国から、帰って来い、と伝令が来ます。
それは魔女は、11歳になったら社交界でデビューしなければならないからです。
サリーちゃんは、小5でした。

サリーちゃんは、おじいちゃんである大魔王に直談判します。
勝ち気な孫と、頑固なジジィの戦いは、孫に勝ち目がありますね。
結局、条件つきで人間界にとどまれることになりました。
条件は、「今後、一切、魔法に頼らないこと」。
人間の世界にとどまりたいなら、人間のように暮らせ、という至極、まっとうな意見です。
サリーちゃんはそれを約束します。

しかし、ある夜、学校が大火事になります。
噂を聞きつけて、クラスメートや先生が校門前に集まります。
消防車も来ますが火の勢いの方が強くて火事はどんどん燃え盛ります。
「私たちの思い出のつまった学校がなくなっちゃう…」
誰もがそう思った時、サリーちゃんは皆の前で魔法を使ってしまいます。
「エイ!エイ!エイ!」
すると急に空が曇って大雨が振り出し、火事の炎を消してくれました。

皆はびっくりです。
「ごめんね、みんな、隠してて。私、魔法使いなの」
「ううん、サリーちゃんが魔法使いだって、私たちは友達よ」
そうやって友情が深まります。しびれる~~。
しかし、これは大魔王との約束を破ったことになります。
サリーちゃんは、魔法の国に帰らなければなりません。サリーちゃんは素直に従います。
サリーちゃんは魔法の馬車に乗って皆とお別れします。
オープニング曲の逆回しみたいにサリーちゃんの魔法の家が、元の枯れ木に戻って行きます。

…という記憶だったのですが、先日、ユーチューブに「サリーちゃんの最終回」があったから見たら、
随分と内容が記憶と違っていました。
つまり、さっき書いた「タイガーマスク」やこれから紹介する第1位のエピソードも本当の話とは違う可能性が高いので、
興味がある人や暇な人は、調べて、どこが違うか教えて下さい。
みんなで作ろう、十中八九N・G!

さぁ、それでは第1位は、「ジャイアント・ロボ」です。
ジャイアント・ロボは日本の防衛軍が保有する戦うロボットです。
その操縦権は、大作少年にあり、彼が腕時計みたいなものに、「ロボ、出撃!」と命令すると、
ロボは、「ゲッ・ゲッ・ゲッー」とゲップを3回繰り返すような音と、変てこな身振りでジェット噴射します。
当時の子供達は、炭酸飲料を飲んだ後、必ず、マネしてた。

ジャイアント・ロボは最終回の前の回が重要な布石になるような回でした。
悪者が大作少年そっくりの少年を連れて来て、大作少年の腕時計を奪って、そっくり少年に操縦させて、
町中を破壊させます。

大作少年は腕時計を奪われてますから、大声で、「ロボ、やめろー!」と叫びます。
すると、ジャイアント・ロボは聞き覚えのある声に一瞬、ピクッとするが、そっくり少年の「ロボ、壊せ!」の命令に
従わざるを得ません。
大作少年もロボもそれぞれ葛藤の表現を表情と動作でみせますが、無力です。
そっくり少年一味は悪者らしく、「イヒヒヒ…」と肩を上下させて笑ってる。
だけど、腕時計を奪えたんなら、何もそっくりな少年はいらないんじゃないか?と子供心に思ったものです。
そして、なんだかんだあって腕時計を奪い返し、悪者をやっつけて町が平和になりました。
それが最終回の前の週に挿入されたエピソード。

これを受けての最終回です。
地球に巨大な隕石が向って来ていて、このままでは全人類が滅亡してしまう。
それを救う方法はただ一つ。
ジャイアント・ロボに隕石を捕まえさせて、そのまま大気圏外まで運ばせるのだ。
国連から大作少年に指令の要請が来た。

大作少年はためらいながら偉い人に質問した。「ロボは、どうなるんですか?」。
偉い人は、「………」。それが答えだった。ロボは隕石と共に爆破するのだ。
大作少年は、ロボにそんなことはさせたくない、しかし、全人類の命がかかっている、と葛藤しながら、
「ロボ、発進!」と命令する。
「ゲッ・ゲッ・ゲッー」とロボはゲップを3回して出動する。

すぐさま大作少年は、任務を放棄して、「ロボ、戻って来ーい!」と腕時計に命令する。
しかし、ロボは戻って来ない。
もう一度、「ロボ、戻って来い!」と命令するが、ロボは隕石に向って行く。

前回、そっくり少年の操縦で葛藤したジャイアント・ロボに心が生まれたのだ。
ロボは大作少年を守るため、自分が犠牲になって地球を救おうと自分の意志で飛んで行ったのだ。しびれる~~。
こうして地球は救われた。

人間のそばに長くいるとロボットにも感情が生まれてくるという話は、「涼宮ハルヒの消失」の長門有希と同じセオリーだ。
長門が世界を改変させたのも、今頃の季節でしたね。

さて、次回は、いよいよ、しんがり、うかいさんの「私がシビれたシーンたち」です。
大作みたいですよ。あっ、ジャイアント・ロボの少年の名前みたいだ。

BGM. 堺正章「さらば恋人」


ファム・ファタール~「怖い絵展」に行く

「怖い絵展」に行った。
美術展は最初と最後が混むというが、近頃は開催中、ず~~っと混雑してて、結局最終日になった。

すごく寒い日で、それで外で待つのだから、風が痛かった。待ち時間、3時間以上。

そもそも「怖い絵展」を、たとえば本屋の栞とか駅の広告看板とかそこかしこで目にしたが、
観に行こうと思ったのは、テレビだった。
観終わってから思うのだが、その番組は、かなり独断的にセンセーショナルに煽って、過剰に解釈づけしていて、
展覧会の音声ガイドにない解釈まで加えていた。

たとえば、今回の目玉である、レディージェーンの処刑、には、
「当時は処刑にあう人の服は黒なのだが、画家はあえてそれを白に換え、潔白を表現したかった」とか、
切り裂きジャックの部屋、では、
「細部まで描かれているにもかかわらず、人物は誰も描かれていない。
こんなに部屋の中を詳しくて、人がいないってことは、これは画家が犯人だ」で、どこのテレビ局だったかな?
おかげで僕はこの2枚を主に観るつもりで行ったのだが、行くまで知らなかったのだが、
ずっと観たかった、フューゼリの「夢魔」があって、それを観て帰って来たようなものだ。
昔、東京プロレスが旗揚げされた時、客は「豊登、を見に行って、猪木を観て帰って来た」というのと似てる。
…本当に似てるか?

下が、診察室の本棚の、フューゼリの「夢魔」。

「怖い絵展」というのは、何も、怪異とか猟奇とかグロテスクな絵画展ではない。
むしろ、そういう怖い絵は少ない。
日本の学校教育は、美術は感じなさい、と教えるが、その背景にある画家や作品の何かを知った方が、
鑑賞する時により味わいが深まるというアンチテーゼが趣旨。

会は怖さを6つのキーワードを切り口に分けていて、僕はポストカードを買って来たから、
そのテーマに沿って紹介して行きましょう。

まずは、第1章:神話と聖書。
ウオーターハウスの「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」。
キルケーは近づく男を歓待すると見せかけて魔術で豚に変えてしまう魔女です。
鏡の右側にオデュッセウスが写っています。
鏡の左や右の足下にいる豚は一足先に犠牲になった部下です。
でも、後々、この二人、付き合うらしいっすよ。

セイレーンは、サイレン(警報)の語源になった海の魔女。
半人半鳥または半人半魚の姿で、美声で船乗りを混乱させて、船を沈める。
日本海側の排他的経済水域に、セイレーンがいればいいのにね。北、対策。

下は、半人半魚のセイレーン。船の柱に繋がれてるのは、オデュッセウス。
他の船乗りはセイレーン対策として耳に密をつめて、耳栓をしてる。
でも、このオデュッセウスは、そんなに美声なら聴きたいって、好奇心旺盛。
この柱に繋がれてるのは捕虜とかじゃなくて、キルケーから伝授された奇策。
キルケー、良い奴じゃん。恋の弱味?

これは半人半鳥のセイレーン。
感情が欠落した大きな目、アイラインや化粧、眉やカールしたヘアスタイルの描写が、日本のマンガと共通項がある、
って音声ガイドで言ってた。
水没しかけた建物に必至で豚がしがみついている。
この豚たち、キルケーの仕業か?

第2章:悪魔、地獄、怪物。
ここで「夢魔」と、ビアズリーの「サロメ」が観れます!

夢魔、はさっきちょっと紹介しましたね。
夢魔は、寝てる人に淫靡な夢を見させて、快楽を与えるそうです。
言われてみると、下の女性のポーズは、エクスタシー、ですね。
馬は情欲の象徴。

フューゼリの夢魔、は何度か版画化されていたり、パロディやオマージュもあってそれも観れた。
夢魔は、男の夢にもあらわれる。
エッチな夢を見せてくれるのなら、キルケーのような美人でもいいのに、
夢魔は、美男美女ではなく、画家は異界の醜い魔物として描いた。
アニメ「おそ松さん一期」の名作「チビ太の花のいのち」に登場して、カラ松を虜にしたのも、
ドブス(実際そうクレジットされていた。ひどい役名だ)パターンだ。

ビアズリーの「サロメ」は、オスカー・ワイルドの戯曲の挿絵。
自分の好きな男(ヨハネ、イエス様に洗礼した人)に拒絶されたら、
王様の前で見事な踊りを披露して、その褒美に男の首を差し出させて、
チューだけでもしたい、という危険な少女サロメ。
どんだけロマンティックで自己チューなんだ。

第3章:異界と幻視。

ここでは、押見修造の「惡の華」のモチーフになった、ルドン、の目玉の絵があった。
ポストカードはなかったから、惡の華、の栞を。

今回の「怖い絵」のカラクリに一番しっくりくるのは、この絵じゃないかしら?
シムズの「そして妖精たちは服を持って逃げた」。
イギリスのヴィクトリア王朝時代には産業革命の反動で、超自然的なものへの憧れが高まり、
妖精画も黄金期で、シムズもたくさん妖精画を描いている。
この絵では右側の母子のところへ妖精が来て、服を持ち去る。
でも、母子はさほど驚いた様子でもなく、妖精の存在を信じる人が増えてた証拠。

この絵のどこが怖いかというと、背景の不気味な森の描写と、シムズの人生をリンクさせての分析。
順調な画家生活を送っていたシムズは、戦争で長男をなくし、自身も戦争画家になって、
戦地で悲惨な状況をみて、徐々に精神を病んで53歳で自殺する。ね、怖いでしょ?

第4章:現実。

娼婦一代記、という「6コママンガ」が面白かった。
田舎から出てきた少女が高級娼婦になって、逮捕され、感化院で木槌で1日中、麻を打つ強制労働。
この麻は、死刑囚を絞首刑にする時に使われるらしい。感化院から開放され、梅毒で死ぬ。
そして葬式。誰一人悲しむものはなし。少女の亡霊(?)が棺を覗き込む。
(これが現実だ)

そして、この章で、「切り裂きジャックの寝室」が観れます。作者は、ウオルター・リチャード・シッカート。犯人?

第5章:崇高の風景。

このコーナーは、僕的には、これってものがなかった。

第6章:歴史。

今回の真打登場、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
権力争いの犠牲になって、反逆罪で処刑。9日間だけ女王でいた。わずか16歳。
右の斧を持って立っているのが、死刑執行人。まだギロチン機発明前の時代ってこと。

その儚い一輪の花のごとき姿。これが赤く染まるのかぁ。あっ、それで白いドレスにしたのかな?
インスタ映えする、みたいな理由で。だったら怖い。

この日は、寒かったので、帰りにカニ酒を呑む。

さて、次回からは、また、「私がシビれたシーンたち」シリーズに戻ります。
しんがりは…

BGM. ザ・ズートルビー「レディジェーンの伝説」


タッちゃんゲバゲバDepレッションへの轍

14/ⅩⅡ.(木)2017 寒い!!ヤマアラシジレンマ

すごく哀しいことがあって、今回の記事のタイトルは「幻滅」にしようか「軽蔑」にしようかと迷った。
本当は年末らしく、漢字一文字でカッコよくしたかったけど、何も思い浮かばなくて表題となりました。
すごく嫌なことは気持ちをみじめにさせ、生きていたくなくなる。
それは心のどこかで、生きてやってる、と思っているからで、誰に頼まれた訳でもないのに、何様のつもりだ。

新聞で死んだら医学部に死体を献体に出す人が増えている、と読んだ。
僕は自分が親や先祖の墓参りに行かないから、来てもらうつもりもなく、死んだら献体に出すつもりだが、
希望者殺到で倍率が高そうでマゴマゴしてられない。
「死体が殺到」ってすごい漢字の組み合わせだな。

僕の願ってる希望と、現実にはズレがある。
これで嘆くのを、甘え、というのだろう。
人間なんか信用するもんじゃないと中学の頃にはしたり顔だったのだが。
年をとったとかそういうことじゃないと思うが、寒さは関係あるかもしれない。
ヤマアラシのジレンマ。
ただ単に安心したかっただけなのだが…。
焼きが回ったな。

困ってる超能力者の助けになりたいと思った。
そうしたら過去にも、そんな記事を書いていた。こっち

※今回の記事はある方の助言で、コメントN・Gで。

BGM.忌野清志郎 Little Screaming Revue「裏切り者のテーマ」


私がシビれたシーンたち、大平編

こんにちは。受付の大平です。

シビれたシーンって考えてみるとたくさんありますね。
私が1番最初に思いついたシビれたシーンは東方神起のライブシーンだったんのですが、
それをここに書いてもなぁと何日か思い悩みました。
思いついたシビれたシーンの何を選んでも川原先生、ソネさん鵜飼さんと被る気はしなかったのですが
なんとなく私は小説から選びました。
文章を詳しく書きたかったのですが、私はネタバレをうまく説明する自信がありません。
だからページ数と本当に簡単な説明だけ書いておきます。
ここで紹介する3つは私のおすすめというわけではなく、ただ私が「シビれた~」というシーンですからね。

第3位
【ハリーポッターと賢者の石】

誰もが知っている有名な作品ですね。

私がこの作品でしシビれたのは110ページから始まるグリンゴッツ銀行のシーン。ハリーはここにお金をとりに行くのですが、そこの銀色の扉に刻まれている言葉があります。それを読んだときになぜかグッと心を奪われ、その後の金庫までの数ページで信じられないワクワク感に襲われました。そんなすごいことが書かれてるわけでもないのです。でもそこで私は魔法にかかってしまったようであっという間にこの本を読み終え、何年もハリーポッターシリーズの新刊が出るのを楽しみに待ち続けることになりました。

第2位
【ぼぎわんが来る】

私はホラーが苦手です。普段ホラー小説など読みません。
この小説の10ページから始まる、化物が初めて訪ねてくるシーンを読んだ時、
ゾクゾクして全身が強ばり力が入る感じ、完全にシビれました。
そして化物の正体が暴かれるまでは読みすすめるしかなくなりました。
私はこの小説を読んでいる間、お風呂、トイレ、自分の部屋さえ怖く感じてしまい誰かがいるところで読み、
読み終わった後も暫く影響され、電気をつけたまま寝た覚えがあります。

第1位
【砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない】

この本は文庫だと189ページの短い小説ですが、シビれてしまったシーンがたくさんあります。
この本の帯にもある「好きって絶望だよね」のセリフシーン、タイトルの意味が分かるシーンも私をシビれさせたシーンです。
しかしシビれたシーンが多くこれだというシーンが選べない。
が、第2位、第3位よりもこの小説に書かれているシーンは確かに私をシビれさせたということで第1位にしました。
この小説はあまりにも私の心に突き刺さるシーンが多かったのです。

そんなだからか私は何度も読み返してしまいます。

3つの作品はどれも違うシビれを私が感じたものでした。

小説だと文章から自分で想像するので、想像力が膨らむシーンが私のシビれるシーンのような気がします。
そしてそんなシーンがある小説は一気に読んでしまいます。

最後はうかいさんですね。

BGM.東方神起「B.U.T」