僕が精神科医になった訳

24/ⅩⅠ.(火)2015 あたたかい
僕の生まれた頃は、子供は親の家業を継ぐのが、まだ「普通」だった。
医者の子供は医者になるように育てられ、歯医者は歯医者、八百屋は八百屋、パン屋はパン屋だった。
クラスの同級生は、皆、そうだった。
ギリギリ、そんな世代だった。
僕の家は眼科の開業医で、僕は二人兄弟だったから、将来は、父と兄と3人で医院を大きくすることが刷り込まれていた。
周囲の誰もがそう思っていたし、それをやっかむ人もなく、暖かく見守られていた。
そういう時代だった。
それは仕方がなかった。
こればかりは個人の力ではどうしようもなく、僕は物心付いた時から、医者になることになっていた。
勿論、その後の人生で、思春期や反抗期で、それを修正する機会は平等に与えられた。
だけど、僕は医者になった。
それは医者になる、のではなく、精神科医になろうという強い意志があったのだ。
医者になるには医学部に入り、全教科を勉強して、全教科の国家試験をパスしないといけない。
だから、逆に言えば、医師免許があれば、何科にでもなれた。
僕にとっての将来の約束は、医者になることだった。
親の都合は、家の眼科を手伝うことだった。
しかし、拡大解釈をすれば、医者になれば何をやっても良いとも言えた。
僕の親族には医者が多かったから、僕は専門的に色んな科があることを知っていた。
ここまでが前置き、ね。
僕の生まれは湘南の茅ヶ崎の海側で、そこは別荘地の多い温暖なゆったりとした風土だった。
僕が幼稚園の頃、近所をブツブツと独り言を言いながら、乳母車を引いている貧しい老婆が徘徊していた。
老婆は乳母車に古い赤ん坊の人形を乗せていて、その人形を本当の赤ん坊だと思っているという噂だった。
すずめ、を捕まえて食べてるという噂もあった。
僕は母親やお手伝いさん達に、「タッちゃん、あの人に話しかけてはダメですよ」と教えられていた。
ある日、狭い路地で、乳母車の老婆と鉢合わせになった。
僕は思わず、<すずめ、って食べれるの?>と聞いた。
すると、老婆は「坊や、そんな可哀想なことをしてはいけないよ」とビックリするほど、優しい声で言った。
僕は一瞬で、この人は良い人だ、とピンと来た。
すると、そんな気持ちが以心伝心、彼女にも伝わったらしく、僕らは仲良くなった。
老婆は乳母車から赤ん坊を抱え上げて、「ほら、こうするとお日様が透けて見えて綺麗なんだよ」と僕に教えてくれた。
セルロイドの人形に夕陽が差し込んで、それはキラキラと反射して輝いて虹のように見えた。
しかし、僕はこの事は、親には秘密にしておいた。
同じ頃、似たような事件があった。
僕の実家は診療所の2軒隣りにワンブロックほどの広さを持っている大きな家だった。
だから、時々、「乞食」(←これは不適切な表現なのでしょうが、差別を助長する意図ではないので使用します)が来た。
母親やお手伝いさんは、「タッちゃん、乞食が来たら、食べ物をあげちゃダメですよ。クセになってまた来るから」と言った。
僕は言う通りにしていた。
ところが、ある日、僕しか家にいない時に、勝手口から、女の乞食が、「何か恵んで下さい」と入って来た。
僕は、<お前に、何かあげるとクセになってまた来るから、やらない>とピシャリと言い放った。
すると女の乞食は、「坊ちゃん、もう何日も何も食べてないのです。約束します。今日だけですから」と懇願した。
僕は女乞食の目をジッと観察して、僕にはこの人が嘘をつくようには見えなかった。
そこで、従業員がいつでも、食べれるように台所に置いてある塩むすびを持って来てあげた。
女乞食は何度も何度もお礼を言い、約束は守る、と言って帰って行った。
僕はこの事も、大人達には話さなかった。
代わりに、毎日、<ねぇ、今日、乞食、来なかった?>と聞くのが日課だった。
すると、親やお手伝いさん達は、「変な事を気にするのね。乞食なんか来ませんよ」と笑った。
女乞食は僕との約束をちゃんと守ったのだ。
僕はこれらの事を通じて、大人たちの言う事はなんていい加減なものだろうとあきれた。
そして、こういう「常識」とか「普通」は疑ってかかる必要があると思った。
当時の僕は幼稚園生だったから、実際はそんな風に言語化は出来なかったと思う。
今、振り返って、解説すると、そういうことだと言うことです。
僕はそれ以来、無批判にこの世を支配している「常識」とか「普通」とか「規則」とか「一般」とかを敵視するようになった。
それは、そういう事によって、無力な人が、抵抗する術もなく、不当に扱われてることに義憤を感じると同時に、
「常識」に縛られて、生きている大人たちも決して、自由に見えなかったからだ。
僕は将来、医者になったら、歪んだ「常識」や「普通」で窮屈をしている人達を助ける仕事をしたいと思った。
その頃の知識で、精神科という科があることを僕は知っていた。
僕は医者と言う権威を武器に、差別や誤解を受けてる人や、不自由に生きている大人たちの心を解放するために力を発揮しようと決めた。
そして、それは僕の性質上、とても向いているとも思った。
それが僕が精神科医になった訳で、この初心はブレることなく今に至っている。
初心忘れるべからず、と言うのは、初心に立ち返れ、とか、初志貫徹みたいな意味で使われることが多いと思う。
でも本当は別の意味があるのだと、中学の時の担任が国語の教師だったから、ホームルームの時間に教わったのを
今でも覚えている。
「~べからず」、と言うのは、「~できない」つまり「can not」の意味で、だからこのフレーズの正しい意味は、
初心はいつまで経っても忘れることの出来ない事で、一生、付いて回るものなのだ、という意味になるそうだ。
初心忘れるべからず、が味わい深くなりませんか?
今はカワクリの新しいスタッフを増員しようとしているところですが、よくどんなスタッフを選ぶのかと言う質問を受ける。
本当は、もしカワクリに、テロリスト集団が雪崩れ込んで来た時に、身を挺して、患者さんを守ってくれる人、と答えたい。
しかし、実際そんなことがあったら、まずは我が身を心配するのが「正常」だから、そこまでは求めない。
そんなことを言っていたら、求人、来ないもの。
ですから、どんなスタッフを求めるかと言えば、僕が精神科医になった訳に共感して、一緒に働きたいと思ってくれるような人です。
その為には、こっちも日々努力して、口先ばかりでなく、態度でそれを示す覚悟が必要だ。
そのつもりで、やってはいるんだけどね。
なかなかね…。
BGM. よしだたくろう「ひらひら」


傷物語~ヤミカラス

23/ⅩⅠ.(月)2015 小雨
先週の僕はずっとBABYMETALの骨パーカーを着ていたのは、傷を隠す為でした。
こうやって伸ばして、親指を出せるから、手の甲まで隠れるのです。↓。

夜遅くに、高級住宅街を横切って、家路に向う時、深夜の1時か2時でした。
いきなり、犬に吠えられました。
柵みたいのがあったから良かったが、びっくりした。
僕はよく犬から吠えられる性質で、小さい頃にも従兄弟の家の近くで猛犬に僕だけ襲われたことがある。
大学生の時、女の子の家に行ったら、犬に噛み付かれた。
飼い主は、「おかしいわね、ペロはそんなことしないのに~」だって。
おかしいのは、どっちだよ。今、見たよね?ペロが噛んだところ。
散歩中の犬にも6割以上、吠えられる。
何か、動物にしか判らない、野生のフェロモンが放出されているのだろうか。
そんな訳で、僕は犬が嫌いだ。厳密には、吠える犬が嫌いだ。正確に言うと、俺を吠える犬が嫌いだ。
だから、深夜の帰り道、それでもまだ俺を吠え続ける犬に腹が立った。
ダチョウ倶楽部の寺門ジモンがテレビでやっていた横隔膜を振るわせるライオンの鳴きマネで威嚇した。
深夜の高級住宅街で「ワンワンワン」、<ウォ~、ウウォ~>という泣き声対決である。
それでも、犬が泣き止まないので、頭に来て、人間語で<うるせーんだよ、馬鹿犬!黙れ!>と言って、キックの振りをした。
すると、犬はひるんで、「キューン」と泣いて逃げた。
勝った!、と思った瞬間だ。
遠くから、暗闇から、「カァーカァー」と泣き声とともに一直線にカラスがこちらに向って来た。
きっと犬の援軍に来たのだろう。
近隣の動物同志は、テレパシーで助け合い同盟を組んでいたのかもしれない。
漫画「犬童貞男」みたいだ。
僕はとっさ<カラスは鳥目じゃないのかよ>と突っ込みながらも、空中戦は不利と判断して、ここは逃げることにした。
とりあえずダッシュしたが、直線距離だと追いつかれてしまう。
そこで、僕は機転を利かせて、すぐ次の路地を左に直角に曲がった。
カラスは直進しか出来ないと計算したのだ。
案の定、カラスは急カーブをついて来れず、「カァーカァー」と真っ直ぐに飛んで行った。
しかし、急カーブについて来れなかったのは、ヤミカラスだけでなく、僕の足もで、勢い余って転倒してしまった。
その時、かばって左手をついたのだが、それが擦りむいてしまって。
BABYMETALの骨パーカーは、この傷を隠すためだったのでした。↓。

ちなみに翌日も同じルートで帰りました。負け癖はつけたくないからね。
今日、久々に、エネルギー療法に行ったら、「大分、負のエネルギーがたまっていますね」と言われた。
「近頃、まだ幽霊を見ますか?」と聞かれたのは、こないだ金縛りにあって、幽霊に取り囲まれて大変だったからである。
僕は、<最近はない>と答えた。
エネルギー療法の先生は、「それは良かったです。では、もう少し、詳しく調べてみましょう」と言って、色んな手技をして、
負のエネルギーの正体を特定した。その答えは、「闇、ですね」だって。
何も言ってないのに。すごいね(笑)
BGM. ジョン・レノン「真夜中を突っ走れ」


へそもち

20/ⅩⅠ.(金)2015 はれ
まったくもって季節はずれの話で恐縮だが、白玉あずき、について。
幼い頃、母に言われて、近所のおばあちゃんの家に遊びに行っていた。
いつも1人で寂しがっているから、話相手になってやれ、とのこと。
おばあちゃんは、僕を可愛がり、昔話を聞かせ、おやつの時間に磯辺焼きを焼いてくれた。
夏には、気が向くと、白玉あずき、を作ってくれた。
おばあちゃんの作る、白玉、はちょっと変わっていた。
白玉のお腹の部分を指で押してくぼみを作り、「へそもち」を呼んでいた。
おへそ、みたいな形だからね。
おばあちゃんは、「へそもちを作ると、雷様が欲しがって、鳴り出すんだよ」が口癖だった。
僕は子供とは言え、そんな馬鹿馬鹿しい話を鵜呑みにしなかった。
おばあちゃんが、へそもちを作った日に高確率で、雷が鳴っても、それはそういう季節だから、とクールに受け止めていた。
ある夏の日、おばあちゃんが、へそもちを作った。
おばあちゃんは、「今日は雷様が来るよ~」といつもの様に言うが、僕は老人の独語だと思い、受け流していた。
しかし、衝撃だったのは、台所に立つおばあちゃんが鼻をほじっている光景を目撃してしまったことだ。
多分、僕はこの頃から、食べ物に潔癖症になったのだと思う。
僕は鼻をほじった手で作った、へそもち、を食べる気になれず、手をつけず、<帰る>と言った。
すると、おばあちゃんは、「タッちゃんの好きな、へそもちなのにどうしたの?」と聞いた。
だけど、そこで何を答えられようか。
おばあちゃんは、お土産に、へそもちを包んでくれた。
僕は、へそもちを家に持ち込むと家全体が汚染されそうな気がして、帰路、民家の塀の向こうに投げ捨ててしまった。
やれやれ。やっとこれで晴れた気分で家に帰れる、ホッとしたのも束の間。
にわかに空が暗くなり、雷様がゴロゴロと泣き出しそうな雲行きだ。
慌てて僕は全速力でダッシュして、両手でへそを隠して、大急ぎで家まで走った。
BGM. 堀ちえみ「稲妻パラダイス」


背後霊

12/ⅩⅠ.(木)2015 はれ
僕が精神科医になった理由は、予告ブログの番外編にあげてあるので、時期も良いので、近いうちにアップします。
今回は、精神科領域でも、何故、僕が精神分析や精神療法に興味を持つようになったのか、のお話です。
大学生の頃、母が、東北から神様がやって来るという噂を聞きつけて、2人で見物に行ったことがある。
川崎の方の、何かの新興宗教の道場みたいなところだった。
僕らは熱心な信者に混じって、罰当たりみたいに、ゆるく座って、神様の登場を待っていた。
リーダーみたいな男は、神様が現れる時には強い風が吹くからこの無風の道場の松の葉が大きく揺れる、と説明した。
僕は試しに、神様が鎮座する予定の場所まで歩いて行くと、無風の道場の松の葉が大きく揺れた。
信者達は、どよめいた。リーダーみたいな男は焦っていた。母は、よくぞやった、と大喜びした。
きっと、「係りの者」がボタンでも押し間違えたのだろう。
しかし、僕ら親子は、神様が登場する前に別室に移動を命じられた。
そこに神様が待機していた。
神様は予想に反して、普通の田舎のおばさんだった。
神様は困った顔をして、「お願いだから、帰ってくれまいか?」と田舎弁でお願いした。
母はブツブツ文句を言っていたが、僕はこのおばさんが急に不憫に思えて、母を説得し帰ることにした。
<まぁ、俺たちの勝ちだから、いいじゃん>みたいに言って。
そうしたら神様は良い人(?)で、「あなたの後ろには3人の背後霊がいる」と教えてくれた。
「その3人はあなたと同年代で、あなたのことを羨ましがっていて、力を貸してくれるから安心して良い」と言った。
僕には思い当たる3人がいた。
僕は比較的、珍しいと思うのだが、10代後半に同級生3人を亡くしている。
その3人のことかな、と一瞬、納得した。
でも良く考えたら、そのうち2人は医者を目指していたが、親友という程の仲でもなかったし、力を貸すとは信じれなかった。
おばさんは、テキトーなことを言って、僕らを言い包めて信じ込ませる作戦なのかなと疑った。
そんなことはどっちでも良いのだけれど、今日の本題である。
3人のうちの1人は、確かに僕のことを今でも応援してくれていると信じられる。
彼こそ、僕に精神分析やフロイトのことを教えてくれた張本人で、中高の時の同級生だった。
彼は博識で見た目は中原中也に少し似ていた。
英語とドイツ語が堪能だった。
僕は彼に借りたフロイトの文庫本を<わかんない>と言って突き返したら、彼はこんな風に言うのだった。
「それはわからないのではなくて、つまらなかったんだね。フロイトは日本語訳より原文の方が面白いんだけどな」って。
そして彼は、「川原君は、絶対、精神科医になるべきだ」と言い、フロイトの本を彼流に噛み砕いて放課後に教えてくれた。
僕はそこで防衛機制とかを知って、それは面白いと興味を持った。
高校の3年は理系と文系で授業が分かれるから、彼とは疎遠になって行った。
卒業後、しばらくして彼は死んだ。11月だった。家族だけの密葬だった。
しばらくして、僕は彼の家族に呼ばれて、彼の家に招かれた。
家族はどうしても僕と会いたかったそうだ。
ちょっと難しい問題なのだが、彼は僕のことが好きだったらしく、彼はいわゆる同性愛者だったらしい。
簡単に言えば、ホモだった。
性の嗜好は人それぞれだ。人にとやかく言われる筋合いはない。人に迷惑をかけなければね。
東京スポーツの風俗欄をみると、色んな性癖に合わせた性産業があり驚かされる。
最近の流行は、ぺチャパイ、みたいだ。巨乳ブームの反動か?
しかし、同性愛の風俗はあまりみかけない。平成27年でもだ。
だから、彼が死んだのはまだ昭和50年代だったから、色々と思い悩んでいたのかもしれないな。
思い悩んでいなかったら、ゴメン。
彼が僕を好きなことは勘付いていたが、まさかそんな背景があるとは知らなかった。
もしも、彼がそんなに若くして死んでしまうと判っていたら、1度くらい寝てあげても良かったのになと、マジで思う。
だからもし、お前が背後霊で、これを読んでいたなら、ちゃんと俺の手助けをしなさい。
BGM. ザ・ルースターズ「恋をしようよ」


躁的防衛

11/ⅩⅠ.(水)2015 はれ
昨日の記事の最後に書いた「BGM」、RCの「すべてはALRIGHT(YA BABY)」は、僕にとっては特別な歌です。
この曲は、RCが事務所との色んなイザコザをやっと乗り越え、新たなスタートを切る時に発表されたシングルです。
今聞くと、ポジティブな応援歌のように聞こえるかもしれませんが、この時のキヨシの心境はどん底だったことでしょう。
PARCOのCMに使用されるなど、プロモーションに力を入れましたが、チャボを筆頭に他のメンバーは恥ずかしがり屋で、
積極的には協力しません。
キヨシだって、本来はそういうのが得意な人じゃないのです。
なのに孤軍奮闘してましたね、テレビの中で、ガラにもなくオチャラけて。
RCは不遇時代があったから、キヨシはたくさんの楽曲をプールしていました。
だから、ブームが来た後も、クオリティーを落とすことなくニューアルバムを発表して行きました。
しかし、この頃には、「貯金」も底をつき、キヨシは新たに曲も作らなければなりませんでした。
それでも、RCは大人気でした。
その年のクリスマスの武道館コンサートのMCでキヨシはこう言いました。
「今日、ここに来れた奴は幸せだぜ。来たくても来れない奴がいるからな。チケットがとれなかった奴とか。植物人間とか」
後に知ったのですが、この時、キヨシのお母さん(当時は、キヨシもまだ実母だと思っていた)は植物人間だったそうです。
つまり、「すべてはALRIGHT(YA BABY)」は、全然、オーライじゃない時に作られ歌われていたのです。
脳天気なお気楽な歌に聞こえますが、この歌は苦悩の真っ最中にいる人間は、そうでも言わないとやってられない、ということを表現したのです。
僕は当時、医大生でしたが、父が死んだ頃で、それとは関係ないのですが僕の成績は悪く落第しそうな時期でした。
そんな時、♪すべてはオーライ、イエ~ベイビ~♪、と歌うキヨシの姿は手本になりました。
精神分析の用語で「躁的防衛(マニック・ディフェンス)」という概念があります。
簡単に言うと、抑うつ不安に陥った時の防衛のことで、現実を否認して、根拠のない万能感で乗り切ろうとする試みです。
これは、躁病の説明に使われることもあります。
そうなのです。躁病とは、楽しくてなるのではないのです。
あぁ、それで思い出したのですが、「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉がありますが、あれも似たようなところがあるそうです。
江戸時代には家屋の特徴などのせいで、大層、家事が多かったそうで。
それは決して、江戸の見物(みもの)だった訳ではなく、そうとでも言ってないとやってられなかった、という所だったようです。
度を越した負け惜しみ、と強がりですね。
こないだ、しょこたんと小林幸子とのスリーショットの時にお話しましたが、僕の携帯のカメラ機能はイカレテしまいました。
自宅のブルーレイも故障しました。
カワクリでは、待合室のモニターで流すDVDが動かなくなったり、動いたかと思うと、プリンターが故障したり。
診察室の椅子が片一方、壊れたり。受付カウンターのイエス様のライトが破損したり。
光と地球の自転だけで半永久的に動くはずの地球儀が止まってしまったり。
立て続けに、SOSサインを、アニミズム的に言えば、先祖の霊が教えてくれていて。
なるほど、そういうことかと今さらながら、判ったけど。
昨日は、11月のせいにしたけれど、月が変われば何とかなるというものでもない。
目の前の物に、立ち向かって行くしかないのだ。
そう言う訳で、サポートメンバーの募集中です。今一度、BGMをリピート再生です。
BGM. RCサクセション「すべてはALRIGHT(YA BABY)」


記念日反応

8/ⅩⅠ.(日)2015 父の命日
なんてこった。
またもや11月だ。
いつも11月だな。11月はそれでなくても気が急くのに。
二人とも死んじゃってるが、父と母の誕生日が11月で、父の命日が11月だ。
その他にも、友人や親戚の誕生日や命日も11月がやたらと多い。
…ただ、そんな気がするだけかな。
思い出そうとしなくとも、その季節の独特の空気感や木々のざわめきなどが心をその頃にタイム・スリップさせる。
アニバーサリー・リアクションは直訳すると「記念日反応」だが、日本語では「命日反応」とも訳すのは日本人の死生観か。
そんなこともあり、11月のネイルのテーマは、「悲喜こもごも」。
ネイリストさんは、拡大解釈して「冠婚葬祭」をテーマにしたそうです。
ケーキやフラッグでパーティー感を、黒いのは棺やお墓だそうです。↓。

そうは言っても、お父さん、すべてはオーライ!
こっちは何もかもうまく行っているよ。
俺の視界には俺を邪魔するものなんて微塵もみえやしない。
ノー・ガンチュー、だよ。すべては始まったばかりさ。
ボーズとは喧嘩してるから、墓参りには行かないけれど、せいぜい草葉の陰からこのブログでも読んで安心していてくれ。
ネイルのアップ見る?
サービス、サービス!。↓。

BGM. RCサクセション「すべてはALRIGHT(YA BABY)」


予告ブログ⑥~「爬虫類を飼うこと」

5/ⅩⅠ.(木)2015 亡き母の誕生日
この予告ブログをした頃だから、もう1年以上前のことだ。
爬虫類に詳しい、Kさん、から池袋のサンシャイン60で「大爬虫類展」をやると聞いた。
爬虫類の展示即売もするらしい。
それがうっかり家族にバレてしまった。
家族は口々に、
「行っても良いけれど、何も買ってきちゃダメよ」
「誰も世話する人が家にいないんだからね」
「飼っても、可哀想なのは、その爬虫類なんだからね」
「本当に好きならやめてあげて」
「むしろ、爬虫類展には、行かない方が良いんじゃないか」
「見たら絶対、欲しくなるものね」
「欲しくなったら、絶対、買ってきちゃうものね」
「やっぱり、爬虫類展には行かない方が良い!」
と寄ってたかって、多勢に無勢だ。
民主主義に乗っ取って、仕方なく、僕は爬虫類展に行くのをやめた。
代わりに、オオトカゲのフィギュアを買って、診察室に置いた。↓。

受付スタッフは朝に診察室のお掃除をしてくれるのだが、知っていても毎朝ドキリとする、と不評であった。
今回は特別に診察机の上に置いてお披露目。↓。

患者さんからも、「あれ、恐い。隠して」と言われ、それであちこちに移動しているうちに、首のあたりに亀裂が入り、
首の中から下のスポンジ生地がモコモコと出て来て、まるで、憐れなジラースの最後、みたいになってしまった。
ジラースとは、ウルトラマンに出てくる怪獣で、ビジュアルは同じ円谷プロのゴジラに襟巻をした怪獣だ。↓。

おそらく、ジラースはウルトラ怪獣史上、最弱の部類だ。
怪獣博士が、ジラースを作り湖の中で静かに暮らしていたのに、旅行者に発見され、ウルトラマンに怪獣という理由だけで、
何も悪いことをしていないのに退治された。
その時のウルトラマンの極悪非道ぶりは、筆舌に耐えがたく、ジラースをもてあそぶように、からかいながら、たとえば、
ジラースの襟巻を引きちぎり、その襟巻をマントのようにヒラヒラさせて、ジラースは頭から突進することしか出来ない。
ウルトラマンはそれを闘牛士気取りで、サッと身をかわして、おどけて、イジめるのである。
そしてお決まりのスペシゥム光線でやっつけて、ラストは口から血を吹いたジラースの断末魔の表情がクローズアップされ、
ブクブクと湖に沈んで行き、おしまい。
以前、ナースの塚田さんに見せたら、「これはひどい!ジラースが可哀想すぎる!」と怒っていた。
彼女は弱気を助け強気をくじく、正義感が強いからね。
憐れなジラースをマリア様の慈愛の光とともに。↓。

下が、ウルトラマンにやられた、ジラース、のような痛々しさのオオトカゲ。↓。

やはりフィギュアと言えど飼育は難しいのか。
僕は東京都が指定している半透明のビニール袋にお花を添えて、祈りを捧げて、オオトカゲのフィギュアを弔った。↓。

その昔、僕は子供の頃、カメレオン、や、グリーン・イグアナ、なども飼ったことがある。
しかし、当時はヒーターなどの装置もなく、エサもハエを叩いて、半殺しにして与えたりしていた。
これはなかなか難しく、技が必要で、爬虫類たちは動かないと食べないから、気絶だけさせて、全殺し、ではダメで。
その頃の僕は野生児のようで、学校帰りに、トカゲやカエルやイモリやヤマカガシを捕まえてきては、家の庭に放した。
僕の野望はうちの庭で爬虫類と両生類を繁殖させ彼らの楽園を作ることだった。
僕の家の街灯には夜になるとヤモリが群がるのを、理科の教師に自慢したら、「欲しい」と夜に家にやって来た。
<ご自由にどうぞ>、と僕が言うと、教師は「どうやって捕まえるの?」と尋ねた。
僕は、街灯を揺すって、ヤモリの目を回し、ふるい落とし、数匹のヤモリを教師に渡した。
すると、翌日から、学校の狭い廊下で理科教師とかち合うと、向こうが道を空け、「どうぞ」、と言った。
僕は、こんなことで人生の形勢とかが変わるものなんだと実感したものだった。
僕の家族は僕以外は皆、爬虫類(や両生類)が嫌いで、父は池で鯉を飼っていたが、「鯉が食べられてしまう」と怒った。
僕は、<アカハライモリがキンカブトを食べる訳ないじゃないか。バッカじゃなかろうか>とトニー谷みたいに言い放った。
滅多に僕を怒らない母も、目の前で大量のトカゲやカエルを庭に放つ僕の姿をみて、怒っていたな。
僕は、そんな両親をみて、<怒ったって何も変わらないのにな>、と思ったものでした。
その年の川原家の流行語大賞は、「母さん、怒ったって何も変わらないよ」でした。(うそです)。
家族は大変恐怖しましたが、しかし、母の声にびっくりしたのか、ヘビやトカゲはうちの庭からいなくなってしまって、
僕はとてもガッカリした。
あるいは、野鳥に食べられてしまったのかもしれない。女と鳥類は凶暴だな。
おじさんとおばさんの役割とは何か。
唐突だがそんなことを考えてみた。
それは、僕はこう思う。
親が禁止していて、子供が自分の経済力では買えない物をプレゼントする係りだ。
僕のおじさんの住んでいた溝の口の辺りに大きなペットショップがあり、そこにワニが売っていた。
僕は何かの記念日か何でもない日のお祝いに、おじさんにせがんでワニをゲットした。
ワニを池に放とうかとも思ったが、イモリで怒る父だ。ワニを泳がせたら卒倒してしまうかもしれない。
仕方ないから市営プールにワニを連れて行き、一緒に泳いだ。
すると、すぐに係りの者が飛んできて、厳重注意を受け、僕は出禁になった。
なので、僕はそれ以来、夏休みにプールに行くという選択肢が消えた。
だから僕がいまだに泳げないのは、市営プールの警備員のせいだ。
な~んて、そんなことを言ってはいけませんね。
なんでも、他人のせいにするのは、僕の悪い癖で、それは政治や文明や教育や世代のせいだと思う。
両親には僕とワニを厳重に管理する責任があった。
父は庭の隅に、小さなプールを作り、そこで僕らは近所の子供達も呼んで一緒に遊んだ。
子供達はすぐにワニに懐いていた。
ワニの餌は生きたドジョウや、肉を紐で縛り、動かして獲物のようにして食べさせた。
飼育は大変だったが、それなりに面白かった。
しかし、当時は知識も機械も乏しかったから、越冬するのが困難だった。
寒い冬が来ると水温を保てず、ワニは死んでしまった。
ワニが死んだ日のこと。
僕はワニを供養のために、食べる、と言って母を困らせた。
母は、ワニの料理をしたことがない、などと言い訳をして、父は寄生虫がいるからと説得した。
しかし、そんな理性的な理由は僕の衝動にブレーキを掛けるのには不十分だった。
結局、母は鶏のササミか何かを買ってきて、それをワニの形に切り抜いて、フライにした。
その日の晩ご飯のおかずは、「ワニのフライ」だった。
当時は公害の問題で、魚の値段が釣り上がっているという時事ネタを「サザエさん」の4コママンガでやっていて、
サザエとフネが「子供達が魚が好きだから困るわね」と言い、苦肉の策、鶏のササミを魚の形にしてフライにする、
という同じシーンがあった。
その4コマのオチは、カツオがワカメに「大人も苦労してるんだね」とこそりと言い、「協力しよう」と。
カツオが「あっ、魚の骨が刺さった」と口に指を突っ込み骨を取るマネをして、ワカメも「私も」と同じポーズをとり、
サザエとフネが青ざめるというものだった。
僕はそのマンガを見た直後だったから、仕方ない、黙って、「ワニのフライ」を食べた。
淡白で味も素っ気もなかった。
<ワニの肉は言われた通り、本当だ、うまくないね。もう、これからはいいや>
母は安堵の表情を浮かべ、そうして、我が家の食卓に「ワニのフライ」が登場することは、2度となかった。
この「予告ブログ」が、亡き母の誕生日に書けて良かったと思う。
BGM. エルトン・ジョン「クロコダイル・ロック」


微少女戦士☆ザッキーナ

2015年10月28日 晴れ時々雨
は~い!みなさま、こんにちは!受付の山﨑です。
後藤さんからバトンを受け取りました!
何気に初のソロブログデビューです。どきどき。
最近すっかり気温も下がり、肌寒い日が続きますね。
夜はかなり冷え込んで、もう冬なのか!?と思うような日もありますが、そんな時はあったかい焼き芋を食べたくなりますね!
秋と言えば松茸や栗ごはん、さつまいもの美味しい季節です。
そんな絶賛食欲爆発中の私ですが、今回は読書の秋にちなんで後藤さんの『推薦図書企画』に乗っかっちゃいます!
私からも、クリニックにあるオススメマンガのご紹介をさせていただきます!
まずはこーちらー!


『美少女戦士セーラームーン』
みなさまご存知、セーラームーン!
ただいま20周年プロジェクトで完全版が発売されておりますが、それがなんとカワクリに登場です!
20代女子はドンピシャでセーラームーン世代なのではないでしょうか?
もちろんわたくしもです!
旧アニメが放送中、つまりなかよし連載中、毎月買って読んでいたものです…なつかしい。
アニメしか見たことない方は、原作の絵やキャラ設定に最初はビビるかもしれません。
(たとえばレイちゃんがお嬢様キャラだったり、まもちゃんが高校生だったり。)
が!絵がとにかく美しいのです!さすが武内直子先生!!!
待ち時間長いな~と思っているそこのアナタ!
ぜひセーラームーンを読んでみて下さいね!完全版で10巻あるのでなかなかのボリュームですよ~
ちなみに私の好きなセーラー戦士はセーラーサターンとウラヌス、ネプチューン、ちびムーンです。
メイン5人より外部が好き。セーラームーンについて語りだしたら止まりません。
ちなみに小学生の時って、りぼん派、なかよし派、ちゃお派に分かれますよね。
みなさんは何派でしたか?ちなみに私はなかよし派でした。
続きましてー


『デデデデ』
こちらのマンガ、先生も大好きな「おやすみプンプン」の作者、浅野いにお氏の作品です。
正式タイトルは、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』。
実は私、プンプンを読んであまりにも衝撃を受けまして。。。(主に悪いほうの)
いにお作品は気分が悪くなるから読めない!と読まず嫌いをしていたのですが…(ファンの方、ごめんなさい。)
先生のリュックにイソべやんがついているのを発見し、なんともいえない見た目に興味を持ってしまい、お借りしました。
その結果、最終的に自分で購入するまで至ってしまいました…いにお、恐ろしい子。
(注:イソべやんとは作中に出てくる国民的人気漫画。デベ子を幸せにするために未来からやって来たきのこ人のこと)
最初から、よく意味がわからないなぁ…と思いましたが、3巻まで読んでもやっぱりよくわからない!
でもなんかすごく気になる。
気づいたら、いにおワールドに引き込まれてしまいます。
ハッピーで明るい作品が好きな方にはオススメできませんが、流行り物に興味がある、多少グロくても大丈夫!
もしくは、俺、サブカル系だぜ!という方にはオススメです。
どうでもいいんですけど、何でいにお作品はサブカル系の方々に人気が高いのでしょうか?下北にいるバンドマンの人が好きなイメージ。
やっぱりヴィレヴァンに置いてあるから??
ヴィレヴァン、恐ろしい子…
あまり文章書くの得意じゃないので読みにくいと思いますが、まだまだいきますー


『先生の白い嘘』
こちらはひっそりと置いてあったので実は私、存在を知りませんでした。
とある患者さんから「こんなの置いていいんですか?スゴいですよ、内容が。山﨑さんは読んじゃダメです。」と言われました。
読んじゃダメと言われたら読みたくなってしまうのが人間というもの!
先生にお借りして呼んでみました。
率直な感想は、
な ん て ゲ ス い マ ン ガ だ !!
男女ってなんなんだろう…と、読んだあとに考えてしまうようなマンガです(笑)
身も心も大人のアナタにオススメです。純粋でいたい人は読んじゃダメよ(はぁと)←キモイって言わないで下さい。。。
これのなにがすごいって、作者が元々は少女漫画家だってことが一番の衝撃でした。
最後はこちらー


『僕だけがいない街』
2016年にノイタミナでアニメ化も決まっていて、『このマンガがすごい!』にも選ばれていたのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。
なんだか深いタイトルですが、ジャンル的にはミステリーになるのかな。
”過去にタイムスリップをする能力を持っている主人公”という、正直ありがちな設定だな…と思っていました。
ところがどっこい!
1巻を読み始めると次が気になってたまらなくなってしまい、6巻まで一気読み!なのです!!!
ただ、私はこのマンガを読んだ後、夜洗面所で顔を洗うときに後ろが怖くなりました…
それくらい引き込まれる作品です。
絵は正直好みが分かれるかもしれませんが、騙されたと思って、試しに読んでみて下さい!
そんな感じで私のカワクリ推薦図書を紹介させていただきました。
あ、ちなみになぞなぞも新しいものをつくりましたよ~~
待ち時間の片手間で、是非解いてみてくださいね!
こっそりハロウィン仕様のなぞなぞとなっております。
これから益々寒さが増す季節になりますが、くれぐれも風邪などひかないようにお過ごしくださいませ。
とかなんとか、最後に受付っぽいことを言ってみちゃったり!
それじゃ、続いては小森さ~~~ん!
よろしくおねがいしまーす!
BGM.きゃりーぱみゅぱみゅ「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」


飛行少女☆ごとー ~封印の杖で秋空を翔ぶ~

2015年10月28日(木)秋晴れのち突然の雨
みなさん、こんにちは!受付の後藤です。
川原先生よりご命令で、今回の受付だよりはリレー制です。
トップバッター後藤のブログ、最後までお付き合い下さいませ。
後藤のNEW!iPhone6sの写真の画質に先生が、
「君のスマホで撮った写真、凄く綺麗に撮れてるね。それは君の心が綺麗だから?それともiPone6sだから?」
と冗談半分に気に入ってくださり、
「その画質でついでにまたブログで紹介してよ!」
と言われましたので、今回も少し変わったカワクリのインテリアをご案内。
画質は良くても写真の構図のクオリティは後藤クオリティなので、皆さまお手柔らかに…!
ちなみに、今回の飾りつけのテーマは「飛行」です。
まずは、受付前の可愛い二人をご紹介!
ラブライブのことりちゃんとマキちゃんです。



スーパーマンの如く、受付に向かって飛んでいます。
先生がこの二人を天井に吊るしたいと仰った時には、さすがに驚きました。
最初は受付前の天井に大きな違和感を感じていましたが、人というものは慣れるのですね。
今では全く違和感もなく、レギュラー入りです。
そしてラブライブのお近くには、ブースカランドができました。
昔に先生がブースカランド?で購入されたそうです。


大きなブースカは前々から居たのですが、小さなブースカ達が仲間入りです。
よく見るとピンクのブースカも居たりと多種多様です。じっくり見てみて下さい。
そしてその上を飛行するブースカも居ます。
宇宙船に乗っていたり、ラブライブと同様にスーパーマンスタイルであったり。
こちらも是非見てみて下さいね。
お次は受付と喫煙所の間の廊下にも、新たな仲間入りです。
実は診察室の黒いソファの上に、まどマギのキュウベイのクッションがあったのを皆さんはご存知でしたか?
そのキュウベイがなんとなく目立っていなかったのと、診察室の模様替えによりソファから廊下にお引越し!


喫煙所やトイレ、はたまた処置室などに向おうとすると、
キュウベイクッションがお出迎えしてくださいます。
こちらのキュウベイも、後藤は最初違和感が強く、
この廊下を通ろうとする度に心の中で「うわぁ!」と地味に驚かされていました。
それくらい存在感があります。
診察室の頃よりも、その存在感が存分に発揮できて、キュウベイもよかったですね。
そのまま廊下を進み診察室へ。
診察室にも吊るしインテリアが増えました。


大森靖子ちゃんのTシャツです!
あれ?見たことあるかも?と思われた方もいるのでは?
実は以前にこのTシャツは先生が着ていらっしゃいました。
過去にご紹介したベルハーのTシャツ同様に飾ってみました。
日が照っている時は、カーテンの隙間からTシャツが照らされています。
なんだか洗濯を連想するようで見ると、さわやかな気分になるので私は今回の中で一番のお気に入りです。
今回は「飛行系」の飾りつけをご紹介致しましたが、
天井ポスターも色々と変わっているのでカワクリの天井にご注目してみてくださいね。
続いては読書の秋!という事で『推薦図書企画』です!
川原クリニックに置いてあるコミックスを受付の独断でご紹介する企画です。
後藤の第一推薦図書は…


「カードキャプターさくら」です!
この度、「なかよし60周年記念」という事で、カードキャプターさくらが新装版になって登場!
後藤の世代は完全にどんぴしゃ世代のはず!
小3の頃、さくらちゃんに憧れてローラースケートを買ってもらい、即行で腕を骨折したのは良い思い出です。
さくらちゃんはレイアースやコードギアスなどで知られるCLAMP作品の1つです。
ご存知でない方に簡単にストーリーをご紹介。
ある日、主人公のさくらちゃんがひょんな事からカードキャプターとなり、
『クロウカード』を集めていくお話です。
魔力を持ったカードを集める中で恋あり、友情あり!
またライバル的存在の男の子が現れたり、クロウカードの秘密やさくらちゃんが何故クロウカードを扱える能力があるかなど、
回を追う毎にその神秘的な設定の紐解きも面白いです。(ネタバレになるので自粛)
ファンタジーが大好きな女の子なら、誰もが憧れるストーリー展開です。
ただ大人になった今、再度この作品を読み返すと、また違う角度から読めてたまに突っ込みたくなる設定もちらほら…笑
(小4と担任が付き合ってるって!と突っ込みたくなるのは…きっとそれは私の心が大人になるに連れ汚れていったせい…)
しかしどんなに時代が過ぎようと、いつ読んでもCLAMP作品の画力は圧巻です。
CLAMP作品はいつも丁寧で細かく華やかな画力が魅力です。
そんなCLAMP作品の中でも軍を抜いて、さくらちゃんの衣装は毎回華やかで読者を魅了してくれます。
話毎に衣装は変わりデザイン性も乙女心を鷲掴み!
忘れていたあの頃の無垢な少女の心…後藤と一緒に取り戻してみませんか?笑
第二推薦図書はこちら!


「悪の華」でお馴染みの押見先生作品、「スイートプールサイド」です。
「毛」が生えてこないのが悩みの男子中学生と毛深さが悩みの女子中学生の「毛」めぐる、
ちょっと変態チックな青春ストーリーです。
因みにこの女子中学生の苗字はまさかの「後藤」さんです。
え?カワクリの後藤も毛深く思えてくる??
安心して下さい、脱毛サロン通ってますよ!(とにかく明るい安○さん風)
「あたしの毛を…剃ってくれない…?」とキャッチーな名台詞をポップにしてみました。
早くも数名の方から「このポップは後藤さんが書いたの?」と突っ込まれました。
はい、カワクリの私「後藤」が書きました。
設定だけ聞くとなんだかドキドキしてしまいますが、そこは押見先生クオリティー。
なんだか笑って流せる下ネタ感です。
中学生男子のお馬鹿なところやどこか純粋な面など、甘酸っぱい作品です。
因みに映画化もされているようで、是非そちらもチェックしてみてください。
そして第三推薦図書はこちら!


掟上今日子の備忘録です。
「掟上」と書いて「おきてがみ」と読みます。
原作は先生が大好きな化物語シリーズの作者、西尾維新先生です。
記憶が一日しかもたない探偵さんのお話です。
丁度現在ドラマ化されて絶賛放送中!
大天使のガッキーこと新垣結衣さん主演で、ホットな作品です。
ミステリー作品において、今までにない主人公の設定に、作中のミステリーだけでなく登場人物にも魅了されちゃいます。
あまり漫画やアニメに興味がない方も読みやすい作品かと思います。
是非待ち時間に読んでみてください。
本当はまだまだカワクリに置いてある作品の中でオススメはたくさんあるのですが、そろそろお時間です。
勿論長年後藤が推し続けている「涼宮ハルヒ」作品は太鼓判を押してオススメ作品です。
ある意味殿堂入りなので、今回は控えさせて頂きました(笑)
あと「亜人」という作品や「喰う寝るふたり住むふたり」という作品も。
あ~、あとそうだ!あれもッ…なんて止まらなくなるのでこの辺で。
是非他の後藤推薦図書が気になる方は、直接聞いてくだされば全力でお答えします!
皆さんも読んだ感想やおすすめ漫画など教えてくださいね!
それではお次にバトンタッチ!
続いては山崎さ~ん?お願いしま~す!
BGM.グミ「Catch You Catch Me」


裏ばっかり、ってナ~ニ?

27/Ⅹ.(火)2015 はれ
浅草の鰻屋で、<特上と上ってどう違うの?>って聞いたら、鰻の大きさだと言う。
僕は酒も呑むし、つまみも食べるから、そんなにたくさんの量はいらないな。
すると、店主は、「特上にしな!俺のやる気が違う!」だと。
恐れ入った。そう言われたら、特上にするしかない。
大岡山北口商店街にも鰻屋さんがあります。カワクリの先に「大和田」という店があります。
早く終わったお昼にはランチにも行きます。
日曜などは、1人で一杯やりに行ったりもします。
まずは、板わさ。↓。

そして、焼き鳥をつまみに酒を呑み、鰻が焼けるのを待ちます。↓。

これが、鰻の特上。店主のやる気が伺えますね。↓。

僕の行きつけの和食屋は、松竹梅の代わりに、「おすすめ」「おまかせ」「おたのしみ」というコース名になっている。
ある日の僕はちょっと贅沢をしたくて、<その上のコースってないの?>と聞いた。
すると、店主は「ありますよ」。僕<何って名前なの?>。店主「…」。
店主はチラっとテレビの方をみて、何かひらめいたように、「おもてなし!」と応えた。
<じゃ、それで>と僕。
そうしたら、いつも食べてる「おすすめ」とほぼ同じ物が出てくるけど、違うのは、店主の態度。
「はい、焼き魚でございます」と器をそっと置く。「ウニのお造りでございます」と言葉遣いが丁寧になってる。
<ねぇ、それ「おすすめ」を丁寧に出してるだけじゃないの?
さっきテレビをチラッと見たよね。東京オリンピック関係のニュースやってたよね。
「おもてなし」ってそれで思い付いたんじゃないの?>
「そんなこと御座いませんよ。いよいよ松茸の季節になって参りました。土瓶蒸しで御座います」
それこないだも食べたけど。いい加減だなぁ。ま、面白いから良いけど(笑)
さて、その日の主なメニュー。ぬた。↓。

うにのお造り。↓。

かに。↓。

サンマの塩焼き。↓。

松茸の土瓶蒸し。↓。

白魚の握り。↓。

ちなみに、今、この店のメニューには、「おもてなし」コースが載ってます。
すごいな俺、店のメニューを書き換えさせたぞ。
内容も見直され、二品からどっちかを選べるようなシステムが導入されていた。
立川談志のジョークで、ステーキ屋で上が1500円、並が1000円。
<どう違うの?>。「並は肉が少し硬いです」。<上は?>。「よく切れるナイフが付いてます」。
僕の好きなジョークである。
どこか、鰻屋や和食屋の店主と共通するチャーミングさを感じる。
ちょっと話はそれるが、食べ物つながりで。
カワクリでは毎月最終土曜日に定例会というミーティング兼飲み会をやっている。
7月の定例会では、サプライズで受付が、僕が7月生まれだから、バースディ・ケーキを用意してくれた。
僕の好きなケーキを事前に調査し、モンブランの発祥の店から取り寄せてくれたそうだ。
ホールのケーキを食べるのなんて、何十年振りだろう?
下が、そのケーキ。↓。

お礼に今度、彼女らにお肉でもご馳走しよう。
よく切れるナイフのお店で。
それが僕の「おもてなし」で、この記事のタイトルの答え。
BGM. 吉田拓郎 「気持ちだよ」