憬れのハワイ航路①

7/Ⅸ.(火)2010 はれ
 めったに海外など行かず、飛行機も何十年ぶり(オーバーか?)なので、緊張したフライトだった。                                                       昔みたマンガ『俺の空』で、主人公・安田一平が飛行機に乗るなりグーグー寝てしまうのを見て、スチュワーデス達が耳打ちして「よっぽど、旅慣れた方ね~」とうっとりしてるシーンが思い出されるが、まぁ『俺の空』とは安田一平が行く先々で色んな女に惚れられるというストーリー展開だから、さほど不思議な話でもない。何を言いたいかと言うと、真逆だ、ということである。
 話が前後するが、今回のクリニックのロング・ヴァケーションを利用して、ワイ・ハに行ってみることにしたのです。
ハワイには、初来日です。
飛行機の中、座席の前にモニターのがあって映画を観たりゲームを楽しんだりできるシステムが搭載されているのだが、僕のだけうまく作動しなかった。丁度、広瀬正の『マイナスゼロ』というSF小説を持ってたのでそれを読んだ。1945年の東京への空爆シーンから始まる。飛行機の用途も、色々だと思う。
 皆さんはご存知の方も多いかと思いますが、飛行機ではいくらでもタダでお酒をくれるのですね。前の席の人たちがガバガバ呑んでいた。僕も、もう少し旅に慣れたら注文してみようと思います。
でも、万一、「お…お客様の中に、お医者様はおられませぬか?」などと緊急事態があった時、あまりヘベレケでも困る。
 それで思い出したのだが、医学生の頃、友人の付き合いで赤坂あたりの「カラオケ道場」に行ったことがある。
カラオケ道場とは、当時、流行りで似たような店が色んな街にあったのだが、1人づつステージに上がってカラオケを披露し、元・歌手のオーナーがその腕前を審査して、「何級」とか「何段」とかのランクと賞状をくれる店であった。
僕は人前で歌を歌うことはあまり好まないので、ただ座って他の人の歌を聞いてるだけなのだが、その時、ステージで歌ってる人がいきなり倒れてしまう場面に遭遇したのである。
皆大慌てで、「誰か医者はいないですか?」ということになったが、その場に医者はいなかったので医学生の僕が出て行った。ただ、119番通報するように指示しただけなのだが、お店のオーナーに大変感謝された。
お礼と言っては何だが、歌ってないのに「初段」の賞状をもらった。
それは、その時の慌てぶりがよく出ていて、「川原達二殿」の字が「河原達二殿」となっていて、皆で笑った。
今でも、どこかにその賞状はあるはず。
BGM.A面 ザ・バーズ「アテンションプリーズ」/B面 能勢慶子「アテンション・プリーズ」


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