18/Ⅴ.(水)2011 快晴
今度、小さい会だが、研修会のようなもので「講演」をすることになった。あまり、そういうガラでもないのだが、断ってばかりもいられない年齢になったかな、と思って引き受けた。
僕は、平成元年に医師免許をとったから、自分のキャリアが何年かは数えなくても判る。元号が変わらない限りはね。医師免許は、厚生大臣からおくられるのだが、当時の大臣は小泉純一郎だったから、僕の医師免許は小泉純一郎の名前が書いてある。
頑張れ、小倉優子!
17/Ⅴ.(火)2011 肌寒い、少し雨
きのうの東スポの一面に、「小倉優子、脱税疑惑」と見出しが出てた。
赤ワインをグラス片手にうっとり傾ける写真が使用され、毎度のことながら、
東スポの写真のチョイスには悪意がある。
ま、東スポだから許されるって面もあるけど。
逆に、東スポの一面に載ったから、「ガセネタか!」という効果を産んだかも。
一説によると、眞鍋かおり同様に事務所から逃げようとしているから、
嫌がらせをされたという噂もある。
頑張れ、小倉優子!。
ブログで小倉優子の応援をするのは、2回目だ。
前回は、2010年7月2日「焼肉小倉優子」だ。
(よかったら、みて下さい。ただし、くだらないです。怒らないで下さい)
断っておきますが、今回はくだらないです。
だけど、一生懸命、書きました。
でも、ふざけたことが嫌いな人は、ここから先は読まない方がいいです。
後悔するから。あとで怒られても、困るし。以上、警告終了。
昨日の電車の中吊り広告には、小倉優子の結婚式をSMAPが協力する、みたいのが載っていた。
コンビニで雑誌を読んだら、協力するのはSMAPのマネージャーだった。SMAPは来ないらしい。
小倉優子の結婚相手、良い人だといいな。
そんな訳で、小倉優子を応援するために元・ファンとして、
コレクションしたトレカ(中身の見えない袋に入っているカードを集めたり交換したりする遊びのためのカード。
ポケモンカードとか遊戯王カードが有名)の一部を紹介しましょう。
トレカは、中身が分からないので揃えるのは結構、大変で、おまけにアイドルものは
「ポケモン」や「遊戯王」みたいにメジャーではないから取り扱い店も限られ、
同様の理由で交換する相手もいない。孤独な収集作業だった。
↑上のように一枚一枚を専用のバインダーにファイルするのだが、
醍醐味は一枚づつがパーツパーツになっていて9枚揃うと一つの写真が完成する、というパターンがあるのだ。
右足だけない、って時はせつなくなる。下が揃ったバージョン。↓。
こんな感じです。トレカは、下の写真のような箱に入れて売っている。
この箱は、中野ブロードウェイにある「歌姫」っていうアイドル専門のCDショップで、何かを買った時のおまけで入手した。
学校は何をする場所か?
13/Ⅴ.(金)2011
今年度も、東京都教育庁の仕事を引き受けた。
これは、精神科医が都立高校に出向いて教員等の相談に対応するという事業で、東京都の事業でこういうものが成立する
ほど教育の現場は大変なのだ。
僕がこの仕事を引き受けたきっかけは、前の前に務めてた病院の元部長先生からの紹介で、もう4年になるかな?
5年目かも?。
僕は、母校の精神科校医もやっているので、「教育とは…」などと時々考える。
「学校は、勉強を教えたり、単位を取得するだけの場所ではなく…」などとも考える。
そんなことを考えるのは、学校に関わる仕事をしているから当然だが、同時に自分の立ち居地が「生徒」から遠くなった、
ということにもなる。
いい歳して何を当たり前な事を言っているのだ?、と思われるかもしれないが、「社会的な肩書き」という役割ではなく、
「精神性」みたいなものが「学生たち」と違うところの住人になったから、外側から「教育とは…」などと考えるようになった、
という意味だ。
そう言えば、最近、「目が醒めたら試験の当日で、何も勉強をしてなくて、焦る!」、なんて夢をとんと見なくなった。
BGM. 森川美穂「卒業」
けいおん×ローソン
11/Ⅴ.(水)2011
ローソンで「けいおん」のフェアをやってるらしいが、クリニックや家の近所にローソンってないんだよ、と思ってたら、Kさんにこんなにプレゼントしてもらった。
前に、RCのDVDをダビングしてあげたお礼だそうで。それにしては、貰いすぎかな。でも、近くにローソンないし。ありがとう、嬉しいです。でも、皆さんは、真似しないで下さいね。贈り物はお気持ちだけで。
でも、せっかくだから披露しますね。
下は、ポップコーンとバウムクーヘン。もったいなくて、食べれませんね。↓。
下は、缶キャンディとメタリックプレート。↓。
下は、うちわ。5人揃った模様と、それを1人づつのバージョンにしたのとで計6種類。↓。
昨日は、真夏みたいに暑かったけど、今日は寒い。でも、気がついたらもう5月も中旬。きっと夏だってすぐに来る。
僕は、夏生まれだから、早く夏になって欲しいな。そしたら、この「けいおん」のうちわを日替わりで使おう。節電にもなるし。
今日は、5月11日、震災からまる2ヶ月だ。
患者が医者を育てる
9/Ⅴ.(月)2011
校医の後、ステラ治療院へゆく。
ステラには、最近、新人さんが入って、今日は始めの少しのマッサージをその人が担当した。
マッサージを受けながら、僕はいつも寝てしまうのだが、ふと自分の研修医の時のことを思い返していた。
僕は、医者になって大学病院の神経精神科に入局した。
入局2年目までは研修医で、見習いみたいな扱いだ。
何人かの研修医で、外来の予診をしたり、病棟で処方箋を書いたり、入院患者に点滴をする仕事を分担した。
精神科で点滴というと驚く人もあるかもしれないが、意外と多いのである。
注射薬を直接静脈から入れたり、精神的な負担で食事が食べれない人も多いからだ。
僕は、この点滴が嫌いだった。
血管は個人差がすごくあって、太く見えている人は楽々できるが、細い人や見えない人の時は大変なのである。
刺しては失敗し、刺しては失敗しを繰り返すと、何度も刺される患者さんも可哀想だし、出来ない自分もみじめになる。
結局、困ると上の先生に頼んでやって貰うことになる。
だから、僕はパッとみて無理そうだったら、始めから上の先生を呼んだ。
その方が、患者さんの負担も少ないし、効率的だからだ。
間違ってないだろう?。
ある日、僕は、「あの人は血管がないよ」と評判の「研修医泣かせ」の女性患者さんの点滴当番になった。
僕は、ベッドまでガラガラと点滴を引きずってゆき、「ちょっと、血管を拝見」と駆血帯を上腕に巻き、
血管を探すも薄~い線みたいなものしか見当たらない。
いつものように先輩を呼びに戻ろうすると、その患者さんは、
「先生が刺して下さい。やらないと上手くならないですよ。私で練習して下さい」と言ったのだ。
なんか、その迫力に負けて、「はい」とか言って、やったのが間違いだった。
何度刺しても、血管に当たらないのである。
10回以上、失敗しただろうか。
さすがにこれは先輩を呼んだ方がいいと思ったのだが、その患者さんは「まだ大丈夫です」と言って、
駆血帯をはめてない方の手を、グーパー・グーパーしてるのである。
これから刺す手が失敗した時のために、もう一方の手の血管を少しでも浮き出させようと準備してくれているのである。
それにどれだけの効果があるかは知れないが、想いが伝わってくる分、プレッシャーになる。
その部屋は、女子の6人部屋で6つのベッドがあり6人の患者がいる。
僕と点滴が格闘している只ならぬ雰囲気を感じ取り、残り5人の患者が僕らのベッドの周りに集結した。
口々に、「○×ちゃん(その患者さんのこと)、頑張って!」「先生、しっかり!」と妙な一体感が生じてきた。
まずいな…。
それでも僕は、何度も失敗をして、それでもその患者さんは「やらないと、上手くならない!」と言って
グーパー・グーパーし続けるし、5人の患者の応援も「が~んばれ!が~んばれ!」みたいなコーラスになってきた。
まずいな…。
まぐれなんだろう。
ひょっとしたら、医学の神様が「この位にしておこう」と力をお与え下さったのかもしれない。
点滴が入ったのである。
駆血帯を外し、滴下しても、腕は腫れあがらない。
成功だ。一斉にオーディエンスからは歓声と大拍手が起こった。
ある患者さんは「○×ちゃん、頑張ったね!」とその患者さんに声をかけ、
背の小さいおばあちゃん患者さんは僕の背中をたたいて「よくやったね」と涙ぐんでいた。
しばらく歓声は鳴り止まず、「何事が起きたのだ?」とあわてて医者や看護婦が駆けつけて来た。
「来るなら、もっと早く来いよ、ばか」と思った。
その後、僕は3ヶ月間、救命救急センターで研修をした。
24時間、いつでも出動できるよう病院に寝泊りした。
ある時、急患が運ばれて来て、輸血をするかもしれないから、少し太い針で血管を確保しないといけない。
僕がその係をした。
あとになって指導医の先生から、「川原、よくあの患者さんの血管とれたな」と誉められた。
僕は知らないうちに点滴が上手くなっていたのだ。
僕は、「あの時の女性患者さんのお陰だな」と心の中で思った。
子が親を育てる、と言うし、生徒が良い先生を育てる、とも言う。
それと同じ様に、良い医者は患者に育てられると思う。
本当にそう思う。
そういう謙虚な気持ちは、いつまでも忘れてはならないと思う。
ところで、どんな道でもそうだが、1人前と認められるには時間が必要だ。
ステラ治療院の若い先生の健闘を祈る。
BGM. 槇みちる「若いってすばらしい」
5・8アウトサイダー横浜大会
8/Ⅴ.(日)2011 母の日
前田日明が主催する不良達を総合格闘技ルールで戦わせ「更生」や「社会貢献」につなげる大会「アウトサイダー」をみにゆく。場所は、プロレスの聖地「横浜文化体育館」。去年は、不良達と在日米軍兵を戦わせたり、不良達とプロ格闘技団体の選手を戦わせ、不良の「意地」と「気合」で軍人やプロを叩きのめせるか?というロマンあふれる大会だった。ちなみに米軍には4勝1敗と大勝した。(去年の10月11日の記事にその模様は載せてあります。良かったら読んで下さい)。
今回は第16回になるが、前田日明自らが「今まで4年間やってきて一番面白いマッチメーク」と胸を張る大会だ。
目玉は、不良達vs「ロシア軍!」。前田日明は、RINGSの頃からロシアとの繋がりは深く、ヴォルク・ハンやヒョードルを発掘したのは前田だし、前田の引退試合の相手はアレキサンダー・カレリンである。
カレリンと言っても、格闘技好きじゃないと知らないかもしれないが、グレコローマン・レスリング‘130kg級’でオリンピックで3大会連続金メダルをとり、対戦相手から「カレリンに勝つには、ゴリラにレスリングを教えるしかない」とまで言わしめた、「霊長類最強の男」である。そんなロシアの英雄を日本に招聘できたことからも、前田とロシアのパイプの太さが窺える。
その前田が自分の目で選んできた3選手と不良3人が戦う。レベルが段違いになると困るので、ある程度、力がつりあうように選んだつもりだが、それでも差があるだろう、と前田は言う。
米軍兵と違いロシア人には、ハングリー精神がある。そして、何と言ってもロシアでは、「ヒョードル効果」があるらしい。
「60億分の1」の男、ヒョードルもアマチュア時代はロシアではそれほどの選手ではなかったそうで、上位の選手からしたら「ヒョードルでそこまでやれるなら、俺らもっとスゴいんじゃない?」的な人がたくさんいて、そういう人たちに育てられた選手達も、やはりそういう雰囲気を植えつけられているそうだから、楽しみだ。
結果は、ロシア軍の圧勝!いずれも1R決着で2人はフロント・チョーク、1人は開始直後4秒のKO勝利だ。ロシアというとサンボのイメージがあり、「アキレス腱固め」とか「三角締め」を予想しがちだが、どうでしょう、この結果。
現在、UFCなど世界の総合格闘技ではフロント・チョークが流行ってるのだ。「アキレス」や「三角」は失敗すると反撃を喰らう恐れが強いから。ロシア軍、それを知ってか知らずか、もっとも戦場で素手で戦うことを想定してトレーニングしてる人たちだ。当然といえば当然か。最後のカウンターのパンチも見事だった。文字通り、一撃必殺だ。
もう一つの見所は、不良達vsプロ格闘技集団。これは、不良漫画の永遠のテーマ、学内で一番強いのは誰か?で、よく漫画では、ケンカが強い不良の主人公とインターハイ出場経験のあるボクシング部キャプテンのタイマンに似ている。これは5試合組まれたが、大会も16回を数えるからアウトサイダー軍(不良達のこと)にもプロっぽい人が出てくる。正直、5試合中、「不良vs運動部」の図式は最初の3試合だ。
ところで、実は前田は、こんな時勢の中、この大会を自粛しようかと迷ったという。
でも、ここでやらないと選手の芽を摘んでしまうという思いと、アウトサイダーの連中(不良達のこと)の中には震災の2,3日後に支援物資を持って現地に乗り込んだ奴らもいるという。また何人かは3,4回募金活動をしたり、「チャリティマッチをやらせてくれ」とか「当日は募金箱を持ちます」という不良ならではの男気あふれるエピソード満載で、前田は開場が埋まらなくても赤字覚悟で開催を決めたのだ。
だからか残念なのは、おそらく節電のため試合前の「煽りビュー」がなかったことである。
「煽りビュー」とは、試合前に各々の練習風景やインタビューをうまく編集して、初心者にも解りやすくストーリーを紹介する機能と、会場の雰囲気を盛り上げる効果とがある。それが、なかったのでちょっと会場に伝わりにくかった面があったと思う。
それでも、3試合は面白かった。1試合目は、技にかなわなくて勝ち目のなくなった不良が、故意に反則技である顔面へのヒジ討ちとかチョーパン(顔面に頭突きをぶち込む、不良がケンカで使う技)を入れて「反則負け」。プロは怒って、「ルールを守れないならリングに上がるな!」とマイクアピールをするが痛々しく顔面は腫れ上がっている。不良は、開き直っている。
レフリーが激怒して反則負けを宣告しても、たぶん引っ込みがつかないのだろう、ふてぶてしい態度でコーナーマットにもたれかかっている。そこを収めるのは、やはり前田日明。毅然とした態度でリングに上がり、静かに諭すような口調で、「反則をするのは、自分が負けると思っているからやるんだ。それは、恥ずかしい行為なんだぞ。これからはするなよ。わかったな。以上!」みたいな感じ。それで、全員撤収。「場のおさめ方」のお手本を見た。
2試合目も、ある意味、ありがちなパターンで、プロがわざとおふざけして不良を挑発するのである。モンゴリアン・チョップとか連発させてた。これが、面白い程、入るのだ。モンゴリアン・チョップの構えに警戒した不良が首をガードすると、それはフェイントでボディに蹴りを見舞う。これも、また面白いように入る。不良は、ナメられて悔しいけど反撃できず。
つまり、プロとしては、そもそも勝って当たり前、この試合に意味を持たせるとするのなら、不良をカッカさせてそれでもプロは余裕シャクシャクで、力量の差を見せ付けて最後はビシッと決める。…はずが、なんとスキを突いて、不良がプロの逆関節をとって極めた。腕ひしぎ十字固め。不良の逆転勝ち!。漫画みた~い。
3試合目も、定番、不良もプロもガチのド突き合い。プロは「技」を封印して、ケンカ上等だ。不良も意地で殴り返す。3分を越えるド突き合いは圧巻。ドン・フライvs高山を彷彿とさせる。結果、レフェリーストップでプロの勝ち。これは、清々しい戦いだった。
そうそう、このプロ軍団にはパンクラスの選手もいたのである。RINGSの頃は、前田とパンクラスってひどい険悪な関係で、リング外で泥仕合みたいになって、脅したとかで裁判騒ぎみたいのもあったのにな。出場選手は(リアルタイムでは)知らないんじゃないかな。時は魔術師だ。感慨深いなぁ。
僕は、実はなんか興奮してて間違ってこの大会のチケットを二組もとってしまっていた。まぁ、チャリティーだから良いんだけど。
僕は、息子を連れて行った。アウトサイダーの「一つの売り」である、観客(これも不良達が主)の興奮・乱闘・乱入の臨場感を味わわせたかったから。でも、今回は警察からの指導も入り、場内でアルコール類の販売がされなかったことと、やはり震災チャリティー色が強いため、会場の殺伐さはほとんどなかった。だから、息子は少し肩透かし。
帰りに感想を尋ねると、「レベルが低い」って。そりゃ、お前は本場の総合格闘技とかを動画サイトでクマなくチェックしてるから、目が肥えてるのはわかるけどな。大事なのは、「気合」とか「度胸」なんだよ。「本気」と書いて「マジ」って読むんだよ。いいか、テストに出たら、そう書け。教師が×つけても、俺が◎をやる。
さて、残りのもう一組のチケットの行方はというと、クリニックのスタッフにあげて観戦してもらいました。
仕事場以外で会うと、照れるね。「あっ、どうも」「お綺麗ですね」みたいな感じになっちゃう。うそ。
BGM. カレン・ベス「アウトサイダー・ブルース」
GW明け、2日目
7/Ⅴ.(土)2011
連休明けとは言え、今日来た皆さん、待たせてすみません。
言い訳がましいですが、朝は9時前から始めて、昼休みもなくやってアレなので申し訳ない。
とくにKさんにいたっては、あれだけ待たせて、終電がなくなりそうだからと、診察もできず、替わりにお花まで頂いて、何と言っていいのやら。ありがとう、かな?。お花飾りました。これ、カーネーションですよね?
そうかぁ、明日は、「母の日」かぁ。
BGM. 遠藤ミチロウ「お母さん、もういい加減あなたの顔は忘れてしまいました」
GW明け
ダビング
5/Ⅴ.(木)2011 GWオーラス
旧友に、昔、「朝まで生テレビ」に広瀬隆が出てた『原発』の回を貸してと頼まれたので、VHSテープをDVDにダビングしてもらうべく、中野に出向く。
僕は、いつもダビングは中野ブロードウェイに入っているお店で注文することにしている。
まがりなりにも、自分のコレクションを見せる訳だから、相手は選びたい。
この店は、商売っ気のない朴訥としたおじさんがやっていて、この店を構えて25年だそうだ。年は65才で、これまでは波乱万丈(自称)の人生で、仕事も転々としながら、考えながら、やっとここ(中野ブロードウェイ!)に行き着いたのだそうだ。素敵だ。
そのおじさんの良い所は、顔見知りの間柄なのに、行く度に、必ず「あなた、仕事は、音楽関係だっけ?そんな格好で(僕の服装を見て!)こんなの(僕のコレクションを見て!)持ってんだから、音楽関係とかそっち方向でしょ?」と毎回言う。そっちって、どっちだ?。
僕が、「精神科医」と答えると、おじさんはちょっと耳が遠くて、「あっ、獣医だったね」って必ず、聞き間違える。そして僕は毎回、「せ・い・し・ん・か」と言い直す。すると、おじさんは途端に恐縮して急に敬語になる。毎回そう。再放送みたい。
今回も、「あなた、原発、反対?。駄目だよ、ウォシュレット使ってんでしょ?」と説教から入り、「仕事、音楽関係?」から以下同文が繰り返され、何度かのやりとりの後、僕が精神科医であると思い出すと、急に「お預かり致します」と最敬礼する。
でも、次、行く時はまた同じ繰り返しなんだ。ね、信用できるでしょ。
教科書で知る歌
4/Ⅴ.(水)2011
TVで中居君司会の番組で、SMAPの歌が何曲か教科書に載っている、という情報をみた。
僕が中学の頃、ニヒルなK君は、音楽鑑賞の時間にホルストの『惑星』を聞かされてる時に隣から、「くだらないよね。オレ達が大人になった頃には、ビートルズが教科書に載ってるぜ」と、したり顔で言ってたが、その通りになった。いや、それ以上で。
ここで言う、「ビートルズが教科書に載る」は、「ビートルズも古くなる」という意味で、もっと言えば、教科書に載るようになったらRockも終りさ、という意味も言外にあった。
「Rock=反体制」、「教科書=体制」というのは、いかにも中学生らしい単純思考だが、実は僕は今でもそう思う節があり、誰それの何とかという歌が音楽の教科書に使われています、なんて雑学を聞くたびに、「断ればいいのに」と内心思うのだ。調べてないけど、ストーンズとかRCサクセションなんて載ってないんじゃないか。載せらんねぇよ。
RCで思い出したが、そう言えば、娘が小学校の頃、「道徳」か「宗教」の授業があって、そこでジョン・レノンの「イマジン」を教材として採り上げるから、「お家で持ってる人はCDを持ってきて」というお報せがあった。そこで僕は、原曲とキヨシローがカバーしてるのと、両方を持たせた。
すると、先生はキヨシローの訳詞に大変感動して、「お父さんに是非、CDを貸して下さい」と娘づてに頼まれた。ミッション系の校長先生の頼みだった。こういうのは、「例外的」にあってもいいのかな、と思う。まぁ、「イマジン」自体が、ちょっとお説教くさい歌だったもんね。勿論、大好きな歌だけどね。でも、ちょっとね、教科書っぽいかな。
BGM. 冨田勲 「惑星」