ディス・イリュージョン

23/Ⅰ.(木)2014 寒いけど、昨日よりマシ
尊敬する先生が賞賛する人物は、誰からも「愚か者」と呼ばれている人で不思議だった。
だから僕は、直接、尊敬する先生に、<何故、その人を誉めるのか?>と聞いてみた。
すると先生から、「何故か、わしゃー、好きなんじゃー」とまぬけな答えが返って来た時。
<この人の目は節穴か?>と幻滅。
そして、その人を尊敬していた自分にも幻滅。
振り返り、後戻り、我が道を行く。それが今の道。
僕が女子を好きになるポイントは、容姿より、話してて面白いかどうか。
センスが合うかどうか、で、もっとも、そういう内面性はしっかり見ていれば容姿からも判る。
前言撤回、僕が女子を好きになるポイントは容姿かも。
若かった頃の昔話です。
その女子の語る芝居や映画や音楽の趣味はセンスが良くて一目置いていた。
話をしていていても大いに盛り上がって、楽しくて、そんな彼女は誰よりも可愛く見えた。
なのに、テーマがお笑いの話になって、お互いの笑いのツボが違った時。
<この子はそんな芸人を面白いと思うんだぁ>と幻滅。
てんで、センスねーの。急に変な顔に見えてきた。
誰かと、ずっと仲良く、居続けるのは難しい。特に相手に期待をし過ぎる時が危険。落差が激しくて。
幻滅は英語だと、「disillusion」。
精神科・心理学領域では、「disillusion」は脱錯覚を意味します。
「だつ、さっかく」と読みます。ちょっと、かっこよくないですか?
BGM. 矢沢永吉「抱かれたい、もう一度 -LOVE THAT WAS LOST-」


16 Replies to “ディス・イリュージョン”

  1. 笑いのツボが一緒だと二人で過ごす時間が
    充実するのでいいですよね。
    街を歩いていて面白いものを発見して二人で共感
    出来るとそれだけで幸せになれます。
    でも異性を自分の心の目で見て判断するのって
    難しいです。年齢を経るとしっかりと見れるんですが
    若い頃は、顔とかスタイルとか「ミタメ=外見」がジャマ
    してくるんです。そこから解脱できるかどうか・・・。
    別に解脱する必要は無いのですが、脱・ミタメは
    20代の課題でした。個人的な話ですが。
    すんごい美女がゴリラーマンみたいな男の人と
    カップルになっているのを見ると、とても安心します。
    美男美女カップルってなんか嘘くさい。
    すみません。とても個人的な意見です。

    1. やられメカさん
      昔のキムタクのドラマでありませんでしたっけ?
      キムタク扮する主人公が彼女と笑うツボが違ってすれ違って行く、みたいの。
      ロンバケだったかな?
      「ミタメ=外見」がジャマをするのバリエーションでは、逆パターンの偏見もなかったですか?
      美人はわがままとか、不美人は性格が良いとか。
      良く考えたら、ひどい決め付けですね。
      ちなみに僕は、不美人で性格の悪い、「惡の華」の仲村佐和とかが結構、好きです。

  2. このブログみてて、ドキっとしますね。
    私は、なれて喋れてないから、全ての観点が川原先生と合わないと思います。
    自分がつまらない人間に思えてきます。
    どんなに着飾っても、見えてくるのは醜い自分だから。
    できることは正直でいることくらいかな。
    なんだろう…
    すみません。せんせい。

    1. lilyさん
      確かに、読み直すと、ドキっとさせる記事でしたね。
      lilyさん、つまらない人間だとか言わないで下さい。
      すみません、こちらこそ、変な空気にさせてしまって。
      言い訳を考えました。
      カワクリのコンセプトは、病院ではなく、皆さんが僕の家に訪れるという視点です。
      だから、診察室の僕はとても社交的で、親切なのです。
      これは、マジです。
      だけど、人間は皆、二面性みたいなものがあると思うのですが、僕は極端なのです。
      本来の僕は斜に構えてるというか、ひねくれてるというか、社会適応が悪いのです。
      今回のブログ記事は、そんな僕の普段クリニックでは見せない顔があぶり出されてしまったみたいですね。
      クリニックに居る時間が長いから、逆襲に出てきた感じです。
      自分内戦争って感じで。何、やってんだろう…。
      僕もなるべく正直に書くので、これからも時々、こういうのあるかもしれません。すみません。

  3. センスが合うかどうか、で、もっとも、そういう内面性はしっかり見ていれば容姿からも判る。
    とありますが、容姿から解るなんて凄いですね~。
    私は多分解らないと思います。
    誰かとずっと一緒にいるのは難しいとありますが、それを皆さん、夫婦とか家族でやっているんですね。
    難しい事も皆が出来ているのを見れば励みになるもんです、自分にも出来ると。

    1. Sinさん
      容姿って言うのは、人相みたいな意味です。
      「実物の方が写真で見るより可愛い!」みたいな感じです。
      コメントの最後のフレーズ、良いですね!!
      僕の後ろ向きな記事を見事に前向きに修正してくれてるもの。感謝します。
      全然関係ないんですが、家族と言えば、泉谷しげるの「家族」というLPが僕は好きでした。

  4. 中高年のアイドルファンって、
    その二つの「disillusion」を上手く使い分けている?様に思いました。
    「野菊の墓」は絶対に見ませんし、
    「へんなの!!」と言うナンノの変な曲を聴きませんし、
    持っているDVDのそのPVも見ません。
    実は、アイドルに既に幻滅もしているし、
    錯覚かも知れない?と、やはり既に思っていたりもしています。(笑)
    それでも、今は主体的に納得済みで、それらを観たり聴いたりしています。

    1. ボクシングファンさん
      僕も、山口百恵の映画のキスシーンは、一緒に観に行った友人の目をふさぎました。
      石野真子のヌードが「GORO」に出たのも、真子ちゃんが「あれは間違いです」と泣くから、見ないで燃やしました。
      ボクシングファンさんのこのコメントには、まったく同感、異議なしです。
      だからこそ、80年代アイドルはテレビで当時の暴露話をするのやめて欲しいです。
      芸能界への生き残り戦略だとは理解するけれど、まだ、早い、と思う。

  5. 私も本当にそう思います。
    もはや、「アイドル」としての自覚や責任感が無いのでしょう。
    生活の為、と言うにはあまりにもその姿は見るに堪えないです。。。
    幸い、ナンノはまだアイドルとしてのアイデンティティーがある様で、
    そこまで堕ちていない?のが救いです。^_^;
    決して利発(クレバー)な印象はあまりないのですが、^_^;
    ファンあっての自分だ、と言うプロ意識はある様に思われます。
    歳を重ねても自分は尚「アイドル」なのだ、と言う意識は、
    執着になれば苦しい(痛い)ですが、ファンの為のプロ意識なら、
    あった方が良い様に思います。
    その点、百恵さんや聖子さんは別格ですね。(笑)
    百恵さんは言うに及ばず、
    聖子さんも人の悪口は言わないことが評価されています。
    そして、2000年に聖子さんは郷ひろみとの競演作のCD
    「True Love Story/さよならのKISSを忘れない」をリリースしています。
    特にカップリングの方の「さよならのKISSを忘れない」の人気が高い様で、
    そのPVと思われる動画がupされていますが、メイキング形式のその動画は
    これぞプロの業!と思わせるのに十分な質の高さを示しており、
    二人には(関わった人全てに)もう、
    「細かいことは何も言わなくていい、ありがとう!」
    と、思わせてくれます。
    そして、「聖子ちゃん、かわいい!」から「聖子さん、カッコイイですね!」
    と、思わず唸ってしまいました。(笑)

    1. ボクシングファンさん
      同調してくれて、ありがとうございます。
      ナンノはえらいですね!
      石野真子もえらいですよ、あっ、今日は石野真子の誕生日でした。
      百恵ちゃんはデビューから引退までを見て知っていますが、突然ですが、原節子とかはどんな感じだったのでしょう?
      赤塚不二夫のマンガに「永遠の処女」と呼ばれて何度か登場してるので知りました。
      小津の映画を観たのは、高校生の頃です。…美人…なんです…よね…?。
      しかし、ボクシングファンさんは、さすが、最後は、松田聖子が話題を全部、持って行きますね!(笑)
      このスタイルを支持します!

  6. 小津作品は一時期レンタルで借りて見ていましたが、
    ある時を境に全く見なくなりました。
    理由は、、、
    「全然庶民ではない、爵位が無いだけで上流社会しか描いていない。」
    と、変なプロレタリアート根性?が出てしまって^_^;
    以来、見なくなりました。(笑)
    原節子は所謂「バタ臭い」顔ですよね?
    顔は好みが分かれるので結局は絶対的美人と言うのは「存在し得ない」と思いますが、
    それでも、「美人」であることは間違いないと思います。(笑)
    ですが、決してルックスだけの女優でもなかったようでして、
    途中から母親役等を演じ始めて、本格的な役者人生はこれから、と言う時に
    「老醜」を晒したくない、と言う理由で引退、
    周囲はその余りにも見事な引き際に、逆に惜しむ声が多かったとか…
    昭和を代表する大スターの一人、と言うことで言えば、
    「美空ひばり」がいますが、
    飽くまで個人的な見解をすればもう10年もすると、
    松田聖子がこのポジションに「生きながらの伝説」
    として、君臨すると思っています。(笑)

    1. ボクシングファンさん
      小津作品は、眠くなりません?(そんなことを言ったら見識者から怒られそうですね)
      原節子は、母親役もやっていますか?知らなかった。
      でも、やはり、「美人」なんですね。(笑)
      美空ひばりは、今でこそ伝説の大スターですが、デビュー当時はサトウハチローに「バケモノ」呼ばわりされてたと聞きます。
      まぁ、アンチがいるということは人気者の条件でもある訳ですね。
      そう言えば、松田聖子もデビュー当時は、春やすこ・けいこにネタでさんざん悪口を言われてましたね。
      やっぱり、最後は、松田聖子が持って行きますね。上等です!(笑)

  7. よくよく考えてみれば、
    小津作品には「肯定」から入りました。
    それはまず「時代」への肯定でした。
    元々アンチ同世代、同時に少し前の世代、そして、更に以前の日本への憧憬と共感があり、
    まだ見てもいない小津作品に対して
    「自分は小津作品を理解出来る人間だ。」と勝手に決め付けていたのです。(笑)
    当初の感想(レンタルビデオを観た)は、
    独特なの台詞まわしやカメラワークに違和感を感じたのですが、
    「この違和感がいいんだ、この現代とズレている感じが自分なんだ。」
    と、妙な納得の仕方をしていた様に思われます。(笑)
    肯定から入った対象に違和感を感じた時に、「幻滅」し、
    アンチから入って、どこかで肯定すると、妙にハマる。
    不思議なものです。。。
    ナンノへはそもそも「一目惚れ」と言うとんでもない「肯定」から入ったのでしたが、
    実はその時の私は、同世代へのアンチテーゼであり、
    アイドルに夢中になっている友人達を見て、
    「ああはなりたくない」と言う様なことを上から目線で言っていたのでした。(笑)
    暫くは、ナンノのEPやLPそして写真集等を購入したことは、友人には伏せていましから。(笑)
    勿論その少し後は、友人達から「矛盾」を突きつけられて非難されたことは言うまでもありません。(笑)
    少し奇を衒った表現をしますと、リアルタイムで見ていたのが「リアル」なのか?
    今、周囲の余計?な空気を払拭して切り取った「松田聖子」がリアルなのか?
    春やすこ・けいこに散々こき下ろされていた当時の「松田聖子」が寧ろ、
    時代の空気に干渉されることが「必然」であったのなら、
    どちらが一体「松田聖子」そのものを映し出しているのか?
    分からなくなったりします。。。

    1. ボクシングファンさん
      そうそう(笑)、小津作品って「肯定」から入りますよね。
      「つまんない」とか言えない雰囲気があってね。
      松田聖子を通して「リアル」を考える。面白いですね。
      松田聖子は評論の対象にもなりますね。
      昔、平岡正明が「山口百恵は菩薩である」という本を書いていましたが、それのパロディで誰かが「松田聖子はグレートマザーである」という文章を80年代のカストリ雑誌みたいのに書いていたのを思い出しました。

  8. 自分にとっての「松田聖子」との出会いがあった時は、
    「破壊」は既に終わっており、
    これからは「創造」だけが残っている?
    と、思いたいですが。。。^_^;
    アイドルを遡ると、どうも「松田聖子」で行き着いてしまう、感がありますが、
    実は松田聖子のデビュー時は、まだ山口百恵が存在感を放っていた頃で、
    「郵便受け(ポスト)百恵ちゃん」として、「夜ヒット」で井上順から紹介されていた映像が
    upされていたのを見たことがあります。

    1. ボクシングファンさん
      石野真子は自分が司会をしてた「レッツゴーヤング!」で引退特番をやりました。
      その時、松田聖子はサンデーズとして「春ラ!ラ!ラ!」をバックでコーラス&ダンスしてました。
      同時期のサンデーズには、としちゃんもいました。
      B&Bの洋七は自らを「ポスト・マッチ」と言って、マッチのファンを狙ってましたよ。
      ダジャレの王道なんですね、郵便受け(ポスト)。

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