いぬ戌

 

私の犬は今日もリビングでブヒブヒとイビキをかいて寝ます。

 

最近は歳のせいか昼も夜も寝てることが多いですか、誰かが帰って来た時と、食事の時はちゃんと起きます。

私の犬の1番重要な時間は父とのスナックタイムです。
父は夕食後、テレビを見ながらお菓子やフルーツを食べるのですが、
その時間になるとおこぼれをもらいに必ず私の犬は父のもとへ行きます。

最近は犬用ビスケットをあげているようなのですが、先週父が「毎日これ10個はあげてるよ」と言うのです。
すると妹も「私も10個はあげてるね」と言うのです。2人ともなぜか得意気に・・・。
1日20個も食べさせるなんて健康に悪いと私が文句を言うと
「小型犬1日10個~20個ってビスケットの袋に書いてあるし、
うちの犬は中型犬くらいあるから大丈夫」と父に言いくるめられました。

そんな感じで甘やかされ育った私の犬は、小型犬のはずですが中型犬くらいの大きさです。

冬になると寒いので服を着せてあげるのですが、小型犬用やSサイズでは入りません。
今着てる服も中型犬用です。ピンクの服を着せているのですが胴が長いのでカマボコの様です。
そんなカマボコみたいにずーんっとした体型になってしまった私の犬ですが、昔はスリムで毛が艶々でとっても綺麗でした。
いつの間にか今の姿になってしまったけれど今もとても可愛いのです。
そんな所!?と思う隙間を通るところや、大好物のみかんの匂いで落ち着かなくなるところ、
麺が上手く食べられないところ、急に昔を思い出したかのように元気に激しく動くところ、
毎日毎日、いろいろな可愛い姿を見せてくれます。

 

 

そんな可愛い犬がうちにいるのに、犬の可愛さを知ってしまったからか、
犬が出てくる夢を見たあと、ちょっとつらくなった時、給料日などなど無性に子犬が欲しくなることがあるのです。
しかし今は一緒にいる時間があまりつくれないから、飼ったとしても私より家族に懐く気がするので我慢しています。
だから次に飼う犬の名前だけをずっと前から決めています。

 

初夢は1富士2鷹3茄子が良いといいますが、
この記事を書くためにこの1週間、ずっと犬のことを考えているのでそろそろ夢にも犬が出てきそうですね。
来年は戌年だから初夢に犬が出てきたら良い気がしますが、私は東方神起の夢がみたいところです。
夢のコントロールが出来たらよかったのに・・・。
見たい夢が見れるという素敵な特技をお持ちの方がいましたら是非コツを教えて下さい。

 

では、みなさん良いお年をお迎え下さい。

BGM. BUMP OF CHICKEN  「夢の飼い主」


大トリは犬

29/ⅩⅡ.(金)2017 はれ 貴乃花、理事降格

僕は今日は「地獄少女」のTシャツで診察してました。最近は、「地獄少女」にはまっています。撮影は、うかいさん。

いよいよ今日が今年の最終診察日。新年は1/4から始まります。
今年は、トリ年、でしたがブログの大トリは、来年のえと、戌(犬)、の記事です。
カワクリで、犬、と言えば大平さん。
大平さん、と言えば東方神起。
と同じくらい近所では評判さ。

大平さんが前に書いた犬の記事があります。
それは小学校の頃の作文のアレンジでした。
大平さんの小学校時代と大人になった今の、文章力と画力と字の上手さの上達ぶりの比較が醍醐味です。

いっぺん、読んでみる?

BGM.吉田拓郎「お正月」


私がシビれたシーンたち、うかい編

こんにちは。受付うかいです。

 

今回の企画にも便乗させていただきました。
「シビれたシーン」と聞いたとき、ありすぎる!溢れ出てくる!ネタには困らん!と意気込んでいました。
どうやらわたしはシビれやすいみたいです。

 

しかし、シーン自体はたくさんあっても
それを文章で伝えることは難しく、悪戦苦闘してしまいました。
その間に先生は三つも記事をあげて、(しかも次回予告に大作とか書いちゃうし・・・)
脱帽どころか丸坊主にしたいくらいです。

 

川原先生も、ソネさんも、大平さんも素晴らしいです。
わたしも、締めくくりとして頑張ります!

 

今回はベスト3ということで、溢れ出て止まらなかったものたちを、
どうやっておさめようかと苦悩しました。
最初は色んなものをごちゃ混ぜにしようと思っていましたが
結局頑張って絞った結果、3つとも映画になりました。

 

 

それでは、うかいのシビれたシーンたちベスト3の発表です。

 

 

 

第三位…..

 

『ねぇ・・・ちゃんと、縛ってよ』

 

【undo】より、山口智子のセリフ

1994年公開
監督 岩井俊二
主演 山口智子
    豊川悦司

 

簡単に内容を説明すると。
妻(山口智子)の歯列矯正がとれ、それと前後して夫(豊川悦司)の仕事が忙しくなります。
あるとき妻が編み物をしていると、気付かないうちに自分の指も一緒に編んでいて、妻の手は毛糸でがんじがらめ。
その行為はエスカレートする一方で、本やハサミやカメなんかも縛ってしまい、ついには見えないものまで縛っていきます。
妻は色んなものを縛ってしまう【強迫性緊縛症候群】という(架空の)病にかかってしまったのです。
それは、愛の病です。
夫が最終的にカウンセラーから言われた言葉は
「(妻を)縛ってあげてください」
夫はその言葉通り、妻を縛ります。精一杯、愛を込めて。(この縛ってるシーンも見ものです!泣けます!)
そして完成して疲れきった夫に放った妻の言葉が、上記のセリフです。
もう、このセリフを言う山口智子がとっても美しくて、
言われたトヨエツの絶望感と相まってシビれます!

 

私が文字に起こすと、Z級ポルノ映画のようになってしまって残念です。。

 

50分弱の短い映画に、トレンディーなお二人の魅力がたっぷり詰まっている映画です。
特に山口智子は健康的で自然体なイメージが強いですが
この作品では、少しぶりっ子で、弱くて、妖艶な彼女が見られます。
なかなか不気味で、恐ろしくて、美しい映画です。好き嫌い分かれますが、考察するにはもってこいの作品ですよ。

 

ついでに、この映画の坂の上のキスシーンは額縁に入れて飾っておきたいくらい好きなので
貼っておきます。

 

 

 

第二位…..

 

『はっはっは・・・こいつぁいいや!
やい!お前たち!一体百姓を何だと思ってたんだ?仏様だとでも思ってたか?ん?
笑わせちゃいけねえや!百姓くらい悪ずれした生き物はねえんだぜ!
米出せっちゃ無え!麦出せっちゃ無え!何もかも無えっつんだ!ふん!ところがあるんだ。何だってあるんだ。
床下ひっぺがして掘ってみな!そこになかったら納屋の隅だ!出てくる出てくる・・・瓶に入った米!塩!豆!酒!山と山の間に行ってみろ!そこには隠し田だ!正直ヅラしてペコペコ頭下げて嘘をつく!何でもごまかす!どっかに戦でもありゃあすぐ竹槍つくって落ち武者狩りだ!
よく聞きな!百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!ちきしょう!おかしくって涙が出らあ!
だがな、そんな「けだもの」をつくったの、一体誰だ?  お前たちだよ!侍だってんだよ!馬鹿野郎!
戦の度に村を焼く!田畑踏ん潰す!食い物は取り上げる!人夫にはコキ使う!女あさる!手向かや殺す!
一体百姓はどうすりゃあいいんだ!百姓はどうすりゃあいいんだ、百姓は・・・
ちきしょう・・・・ちきしょう・・・!』

 

【七人の侍】より三船敏郎演じる菊千代のセリフ

1954年公開
監督 黒澤明
主演 三船敏郎
    志村喬

 

長い映画なので雑なあらすじになりますが。
(百姓という言葉はあまりよくないみたいですが、あえて使わせていただきます)

野武士が自分たちの村に来るのを恐れている百姓は、
撃退するために侍を雇おうとしますが、百姓に雇われるなんて侍としては恥。条件も悪すぎる。
心優しい侍はなかなかいません。
そんなわけで侍集めから物語が始まります。
やっと仲間が集まったが、そのうちの一人菊千代(三船敏郎)は礼儀作法も知らず、野生児。
というかそもそも勝手についてきているだけ。
侍と、百姓。同じ時代を生きている人間だが、その生き方や価値観、生命観はまったく違っています。
それが原因で生じる摩擦もあります。
ある時、菊千代が村人が隠し持っていた刀や槍や兜などを見つけ出します。
過去の戦で死んだ侍から剥ぎ取ったり盗んできた品々だと容易に想像ができ、侍たちは表情が曇る。
それに対する菊千代の怒りが上記のセリフに繋がり、その後菊千代が百姓出身だと明らかになります。

私がこのセリフにシビれるのは、もう侍もいない現代に生きる私も
「けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜け」な百姓と同じだからだと思います。

 

 

第一位!

 

・・・の前に番外編です!

 

惜しくもランキング圏内に入らなかった作品をいくつか紹介させてください。

 
 

*映画「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックス演じるクリスが、泣きながら自分のことを語るシーンと
最後、冒険を終えて別れ際にクリスの後姿がゆっくり消えていくシーン*
どっちかに決められないのでどっちもボツにしました。
私はただのリヴァー・フェニックスファンです。

 

*松田聖子が風船に囲まれながら「天国のキッス」を歌ったときの
サビ最後の「ダーリン♪」のときの左手と伏し目*

神の左手をお持ちの聖子ちゃん、それに加え表情も動きもパーフェクトで一瞬で恋に落ちます。
マクロスだったら一撃です。
ただ、俯瞰的に見て私が気持ち悪いのでボツです。

 

*映画【ボーン・アルティメイタム】のマット・デイモン演じるジェイソン・ボーンが
窓から窓に飛び移るアクションシーン。
ボーンシリーズの三作目です。
このアクションシーンだけでもこの映画をみる価値はあります!
窓から窓のシーンは、本人が行ったあとにカメラも後ろから行くんです!
ただ、言葉ではこのすごさが伝わらないのでボツです。

 

さて自己満足の余興も終ったところで、第一位の発表です!

 

 

第一位…..

 

 

【大脱走】のスティーブマックイーンのバイクシーン!!!!!

1963年公開
監督 ジョン・スタージェス
主演 スティーブ・マックイーン

 

これは名シーン中の名シーンなので、特に説明することはございません。
かっこいいです!

撮影で使われたバイクはTRIUMPH TR6 トロフィーです。
私はカワサキ好きですが、古き良き英国車もなかなかです。
と言っても戦後のバイクなので年代的に合わないですね。
というかそもそもドイツ軍から奪ったのに英国バイクとは、、、
というツッコミは置いといて、もうこの僅かなバイクシーンがとってもカッコイイんです!
でもわかりません!マックイーンがかっこいいだけかもしれないです!!

 

「これ!名シーンだよ!!」と友人に見せたら
「え、これが?」
「有刺鉄線!バイクで飛び越えてるんだよ!」
「そんなにすごい?わたしでもできるわ」
と笑われ、反応はイマイチでした。

 

ハードルあげすぎたかしら?とも思いましたが
シビれたシーンは、人それぞれですね。

 

自分の好きなものを、他人に共感してもらえると嬉しいけれど
だからといってそれを押し付けてしまってはいけませんね。
でも、共感してもらえないからと言って
「あれ?私がおかしいのかな?他の人から見たらこのバイクシーンってかっこよくないのかな?」
と、気持ちに蓋をしてしまうのは悲しいことです。

 

“好きなものは好きといおう!”
私たちがこういうブログを書くのには、それが前提としてあります。

 

でも、閉鎖社会にいるとそれさえも難しかったりします。
そんな時はここのブログのコメントや、受付でお待ちしております。

 

長いブログとなりましたが、読んでくれてありがとうございました。

 
BGM:「大脱走マーチ」


いきなり最終回

20/ⅩⅡ.(水)2017 寒い BABYMETALの、すーちゃんの誕生日

今回の、シビれるシーンは、最終回に絞ってみました。題して、「いきなり最終回」。
ドキっとした人もいますか?
十中八九N・Gが終る訳ではないですからね。
心配させてゴメンね。

さて、まずは第3位。「タイガーマスク」です。
昔は原作とアニメで筋が同じものと、違うものの2パターンがありました。
梶原一騎作品だと、巨人の星、や、あしたのジョー、は同じで、
タイガーマスク、や、侍ジャイアンツ、が違います。
タイガーマスク、の最終回は、テレビもマンガもどっちも良いです。

基本的に「みなしごハウス」で育った伊達直人(だて・なおと)が人さらいにあい、
悪役レスラー養成ジム「虎の穴」に入れられ、そこで最優秀の成績を修め、
アメリカマットで反則技の限りを尽くして、「黄色い悪魔」と恐れられる。
しかし、日本に帰って、「みなしごハウス」を訪ねてみると、自分の初恋相手の、ルリ子が管理者になっていて、
高利貸に嫌がらせを受けていた。

そこで伊達直人は持ってる限りのファイトマネーを払って、「みなしごハウス」を救う。
しかし、2つの掟が待っていた。
1つは、覆面レスラーは正体がバレてはいけないこと。伊達直人はひ弱い金持ちのふりをして子供達に接した。

もう1つの掟は、「虎の穴」出身レスラーはファイトマネーの半分を「虎の穴」に払う義務があった。
タイガーマスクはそれを使ってしまったので「裏切り者」の烙印を押され、「虎の穴」から送り込まれる悪役レスラーと
戦わねばならなくなった。命のピンチだった。
しかし、プロレスラー・タイガーマスクは「みなしごハウス」の子供達のヒーローだった。
伊達直人は、子供達に男の生きる道を見せるために、相手がどんな反則を使ってきても、
自分は反則技を使わず、フェアプレーで切り抜けて、技のプロレスで勝つことを心に決めた。
今のようにプロレスがアングル(筋書きがあるもの)だと思われてない時代だったから成立するストーリーだ。
ここまでが、アニメとマンガの両方に共通した大筋。

テレビ版の最終回は、壊滅状態になった「虎の穴」はついにボスが、タイガー・ザ・グレート、としてやってくる。
ひどい反則の限りを尽くして、覆面レスラーには絶対やってはいけないこと、タイガーマスクの覆面を剥いでしまうのだ。
「みなしごハウス」の子供達はそこで「伊達(だて)兄(にぃ)ちゃん=タイガーマスク」と今更気付く。
そして、タイガーはそれでも子供達に男の生き様を見せようと必死で耐えるが、伊達直人に反抗的だったガキ大将が、
泣きながら、「タイガー!反則を使っちゃえ!」という叫びに感化され、ついにブチ切れて、
そもそも悪役レスラー養成学校のエリートだ、エゲつない反則を駆使して、ジャイアント馬場の「殺すな」という声を無視して、
天井の照明に相手をブチ刺して殺してしまう。
そして伊達直人は、英雄失格、とばかりに、飛行機でどこかへ飛んで行ってしまう、というオチ。しびれる~~。

原作は、もう「虎の穴」をやっつけて、なんだかんだで、世界最高峰のNWA世界王者・ドリー・ファンク・ジュニア(実在する)
のタイトルに挑戦する権利を得た。
試合は好勝負の末、タイガーがドリーにコブラツイストを決めて、ギブアップ寸前、ドリーが極められた手でタイガーに目潰し、
技から逃れた。この時点で、タイガーの反則勝ち。
しかし、NWAルールでは、反則負けではタイトルは移動しない。
これでは腹の虫がおさまらないと数日後に再戦が決まった。
一時は、地下プロレスまでその身を落としたが、いよいよ世界の頂点に立つチャンスだ。

そう思って試合会場に臨む伊達直人。手に持つ鞄に、タイガーの仮面が入っている。
すると、そこに突然、大型ダンプカーが突っ込んで来て、目の前で子供が轢かれそうになる。
反射的に子供をかばおうと、自分がダンプカーの下敷きになってしまった。
薄れ行く意識の中で、トランクからタイガーのマスクを取り出し、それを川の中に放り込んだ。
こうして世界チャンピオン目前で、タイガーマスクは行方不明。
伊達直人は伊達直人として死んで行った。しびれる~~。
皆さんは、どっちの最終回がお好きですか?

第2位、「魔法使いサリー」。
山田邦子のデビュー当時のネタで有名ですが、それを知ってる人ももう少ないのでしょうねぇ。
そんなサリーちゃんの最終回は、魔法の国から、帰って来い、と伝令が来ます。
それは魔女は、11歳になったら社交界でデビューしなければならないからです。
サリーちゃんは、小5でした。

サリーちゃんは、おじいちゃんである大魔王に直談判します。
勝ち気な孫と、頑固なジジィの戦いは、孫に勝ち目がありますね。
結局、条件つきで人間界にとどまれることになりました。
条件は、「今後、一切、魔法に頼らないこと」。
人間の世界にとどまりたいなら、人間のように暮らせ、という至極、まっとうな意見です。
サリーちゃんはそれを約束します。

しかし、ある夜、学校が大火事になります。
噂を聞きつけて、クラスメートや先生が校門前に集まります。
消防車も来ますが火の勢いの方が強くて火事はどんどん燃え盛ります。
「私たちの思い出のつまった学校がなくなっちゃう…」
誰もがそう思った時、サリーちゃんは皆の前で魔法を使ってしまいます。
「エイ!エイ!エイ!」
すると急に空が曇って大雨が振り出し、火事の炎を消してくれました。

皆はびっくりです。
「ごめんね、みんな、隠してて。私、魔法使いなの」
「ううん、サリーちゃんが魔法使いだって、私たちは友達よ」
そうやって友情が深まります。しびれる~~。
しかし、これは大魔王との約束を破ったことになります。
サリーちゃんは、魔法の国に帰らなければなりません。サリーちゃんは素直に従います。
サリーちゃんは魔法の馬車に乗って皆とお別れします。
オープニング曲の逆回しみたいにサリーちゃんの魔法の家が、元の枯れ木に戻って行きます。

…という記憶だったのですが、先日、ユーチューブに「サリーちゃんの最終回」があったから見たら、
随分と内容が記憶と違っていました。
つまり、さっき書いた「タイガーマスク」やこれから紹介する第1位のエピソードも本当の話とは違う可能性が高いので、
興味がある人や暇な人は、調べて、どこが違うか教えて下さい。
みんなで作ろう、十中八九N・G!

さぁ、それでは第1位は、「ジャイアント・ロボ」です。
ジャイアント・ロボは日本の防衛軍が保有する戦うロボットです。
その操縦権は、大作少年にあり、彼が腕時計みたいなものに、「ロボ、出撃!」と命令すると、
ロボは、「ゲッ・ゲッ・ゲッー」とゲップを3回繰り返すような音と、変てこな身振りでジェット噴射します。
当時の子供達は、炭酸飲料を飲んだ後、必ず、マネしてた。

ジャイアント・ロボは最終回の前の回が重要な布石になるような回でした。
悪者が大作少年そっくりの少年を連れて来て、大作少年の腕時計を奪って、そっくり少年に操縦させて、
町中を破壊させます。

大作少年は腕時計を奪われてますから、大声で、「ロボ、やめろー!」と叫びます。
すると、ジャイアント・ロボは聞き覚えのある声に一瞬、ピクッとするが、そっくり少年の「ロボ、壊せ!」の命令に
従わざるを得ません。
大作少年もロボもそれぞれ葛藤の表現を表情と動作でみせますが、無力です。
そっくり少年一味は悪者らしく、「イヒヒヒ…」と肩を上下させて笑ってる。
だけど、腕時計を奪えたんなら、何もそっくりな少年はいらないんじゃないか?と子供心に思ったものです。
そして、なんだかんだあって腕時計を奪い返し、悪者をやっつけて町が平和になりました。
それが最終回の前の週に挿入されたエピソード。

これを受けての最終回です。
地球に巨大な隕石が向って来ていて、このままでは全人類が滅亡してしまう。
それを救う方法はただ一つ。
ジャイアント・ロボに隕石を捕まえさせて、そのまま大気圏外まで運ばせるのだ。
国連から大作少年に指令の要請が来た。

大作少年はためらいながら偉い人に質問した。「ロボは、どうなるんですか?」。
偉い人は、「………」。それが答えだった。ロボは隕石と共に爆破するのだ。
大作少年は、ロボにそんなことはさせたくない、しかし、全人類の命がかかっている、と葛藤しながら、
「ロボ、発進!」と命令する。
「ゲッ・ゲッ・ゲッー」とロボはゲップを3回して出動する。

すぐさま大作少年は、任務を放棄して、「ロボ、戻って来ーい!」と腕時計に命令する。
しかし、ロボは戻って来ない。
もう一度、「ロボ、戻って来い!」と命令するが、ロボは隕石に向って行く。

前回、そっくり少年の操縦で葛藤したジャイアント・ロボに心が生まれたのだ。
ロボは大作少年を守るため、自分が犠牲になって地球を救おうと自分の意志で飛んで行ったのだ。しびれる~~。
こうして地球は救われた。

人間のそばに長くいるとロボットにも感情が生まれてくるという話は、「涼宮ハルヒの消失」の長門有希と同じセオリーだ。
長門が世界を改変させたのも、今頃の季節でしたね。

さて、次回は、いよいよ、しんがり、うかいさんの「私がシビれたシーンたち」です。
大作みたいですよ。あっ、ジャイアント・ロボの少年の名前みたいだ。

BGM. 堺正章「さらば恋人」


ファム・ファタール~「怖い絵展」に行く

「怖い絵展」に行った。
美術展は最初と最後が混むというが、近頃は開催中、ず~~っと混雑してて、結局最終日になった。

すごく寒い日で、それで外で待つのだから、風が痛かった。待ち時間、3時間以上。

そもそも「怖い絵展」を、たとえば本屋の栞とか駅の広告看板とかそこかしこで目にしたが、
観に行こうと思ったのは、テレビだった。
観終わってから思うのだが、その番組は、かなり独断的にセンセーショナルに煽って、過剰に解釈づけしていて、
展覧会の音声ガイドにない解釈まで加えていた。

たとえば、今回の目玉である、レディージェーンの処刑、には、
「当時は処刑にあう人の服は黒なのだが、画家はあえてそれを白に換え、潔白を表現したかった」とか、
切り裂きジャックの部屋、では、
「細部まで描かれているにもかかわらず、人物は誰も描かれていない。
こんなに部屋の中を詳しくて、人がいないってことは、これは画家が犯人だ」で、どこのテレビ局だったかな?
おかげで僕はこの2枚を主に観るつもりで行ったのだが、行くまで知らなかったのだが、
ずっと観たかった、フューゼリの「夢魔」があって、それを観て帰って来たようなものだ。
昔、東京プロレスが旗揚げされた時、客は「豊登、を見に行って、猪木を観て帰って来た」というのと似てる。
…本当に似てるか?

下が、診察室の本棚の、フューゼリの「夢魔」。

「怖い絵展」というのは、何も、怪異とか猟奇とかグロテスクな絵画展ではない。
むしろ、そういう怖い絵は少ない。
日本の学校教育は、美術は感じなさい、と教えるが、その背景にある画家や作品の何かを知った方が、
鑑賞する時により味わいが深まるというアンチテーゼが趣旨。

会は怖さを6つのキーワードを切り口に分けていて、僕はポストカードを買って来たから、
そのテーマに沿って紹介して行きましょう。

まずは、第1章:神話と聖書。
ウオーターハウスの「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」。
キルケーは近づく男を歓待すると見せかけて魔術で豚に変えてしまう魔女です。
鏡の右側にオデュッセウスが写っています。
鏡の左や右の足下にいる豚は一足先に犠牲になった部下です。
でも、後々、この二人、付き合うらしいっすよ。

セイレーンは、サイレン(警報)の語源になった海の魔女。
半人半鳥または半人半魚の姿で、美声で船乗りを混乱させて、船を沈める。
日本海側の排他的経済水域に、セイレーンがいればいいのにね。北、対策。

下は、半人半魚のセイレーン。船の柱に繋がれてるのは、オデュッセウス。
他の船乗りはセイレーン対策として耳に密をつめて、耳栓をしてる。
でも、このオデュッセウスは、そんなに美声なら聴きたいって、好奇心旺盛。
この柱に繋がれてるのは捕虜とかじゃなくて、キルケーから伝授された奇策。
キルケー、良い奴じゃん。恋の弱味?

これは半人半鳥のセイレーン。
感情が欠落した大きな目、アイラインや化粧、眉やカールしたヘアスタイルの描写が、日本のマンガと共通項がある、
って音声ガイドで言ってた。
水没しかけた建物に必至で豚がしがみついている。
この豚たち、キルケーの仕業か?

第2章:悪魔、地獄、怪物。
ここで「夢魔」と、ビアズリーの「サロメ」が観れます!

夢魔、はさっきちょっと紹介しましたね。
夢魔は、寝てる人に淫靡な夢を見させて、快楽を与えるそうです。
言われてみると、下の女性のポーズは、エクスタシー、ですね。
馬は情欲の象徴。

フューゼリの夢魔、は何度か版画化されていたり、パロディやオマージュもあってそれも観れた。
夢魔は、男の夢にもあらわれる。
エッチな夢を見せてくれるのなら、キルケーのような美人でもいいのに、
夢魔は、美男美女ではなく、画家は異界の醜い魔物として描いた。
アニメ「おそ松さん一期」の名作「チビ太の花のいのち」に登場して、カラ松を虜にしたのも、
ドブス(実際そうクレジットされていた。ひどい役名だ)パターンだ。

ビアズリーの「サロメ」は、オスカー・ワイルドの戯曲の挿絵。
自分の好きな男(ヨハネ、イエス様に洗礼した人)に拒絶されたら、
王様の前で見事な踊りを披露して、その褒美に男の首を差し出させて、
チューだけでもしたい、という危険な少女サロメ。
どんだけロマンティックで自己チューなんだ。

第3章:異界と幻視。

ここでは、押見修造の「惡の華」のモチーフになった、ルドン、の目玉の絵があった。
ポストカードはなかったから、惡の華、の栞を。

今回の「怖い絵」のカラクリに一番しっくりくるのは、この絵じゃないかしら?
シムズの「そして妖精たちは服を持って逃げた」。
イギリスのヴィクトリア王朝時代には産業革命の反動で、超自然的なものへの憧れが高まり、
妖精画も黄金期で、シムズもたくさん妖精画を描いている。
この絵では右側の母子のところへ妖精が来て、服を持ち去る。
でも、母子はさほど驚いた様子でもなく、妖精の存在を信じる人が増えてた証拠。

この絵のどこが怖いかというと、背景の不気味な森の描写と、シムズの人生をリンクさせての分析。
順調な画家生活を送っていたシムズは、戦争で長男をなくし、自身も戦争画家になって、
戦地で悲惨な状況をみて、徐々に精神を病んで53歳で自殺する。ね、怖いでしょ?

第4章:現実。

娼婦一代記、という「6コママンガ」が面白かった。
田舎から出てきた少女が高級娼婦になって、逮捕され、感化院で木槌で1日中、麻を打つ強制労働。
この麻は、死刑囚を絞首刑にする時に使われるらしい。感化院から開放され、梅毒で死ぬ。
そして葬式。誰一人悲しむものはなし。少女の亡霊(?)が棺を覗き込む。
(これが現実だ)

そして、この章で、「切り裂きジャックの寝室」が観れます。作者は、ウオルター・リチャード・シッカート。犯人?

第5章:崇高の風景。

このコーナーは、僕的には、これってものがなかった。

第6章:歴史。

今回の真打登場、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
権力争いの犠牲になって、反逆罪で処刑。9日間だけ女王でいた。わずか16歳。
右の斧を持って立っているのが、死刑執行人。まだギロチン機発明前の時代ってこと。

その儚い一輪の花のごとき姿。これが赤く染まるのかぁ。あっ、それで白いドレスにしたのかな?
インスタ映えする、みたいな理由で。だったら怖い。

この日は、寒かったので、帰りにカニ酒を呑む。

さて、次回からは、また、「私がシビれたシーンたち」シリーズに戻ります。
しんがりは…

BGM. ザ・ズートルビー「レディジェーンの伝説」


タッちゃんゲバゲバDepレッションへの轍

14/ⅩⅡ.(木)2017 寒い!!ヤマアラシジレンマ

すごく哀しいことがあって、今回の記事のタイトルは「幻滅」にしようか「軽蔑」にしようかと迷った。
本当は年末らしく、漢字一文字でカッコよくしたかったけど、何も思い浮かばなくて表題となりました。
すごく嫌なことは気持ちをみじめにさせ、生きていたくなくなる。
それは心のどこかで、生きてやってる、と思っているからで、誰に頼まれた訳でもないのに、何様のつもりだ。

新聞で死んだら医学部に死体を献体に出す人が増えている、と読んだ。
僕は自分が親や先祖の墓参りに行かないから、来てもらうつもりもなく、死んだら献体に出すつもりだが、
希望者殺到で倍率が高そうでマゴマゴしてられない。
「死体が殺到」ってすごい漢字の組み合わせだな。

僕の願ってる希望と、現実にはズレがある。
これで嘆くのを、甘え、というのだろう。
人間なんか信用するもんじゃないと中学の頃にはしたり顔だったのだが。
年をとったとかそういうことじゃないと思うが、寒さは関係あるかもしれない。
ヤマアラシのジレンマ。
ただ単に安心したかっただけなのだが…。
焼きが回ったな。

困ってる超能力者の助けになりたいと思った。
そうしたら過去にも、そんな記事を書いていた。こっち

※今回の記事はある方の助言で、コメントN・Gで。

BGM.忌野清志郎 Little Screaming Revue「裏切り者のテーマ」


私がシビれたシーンたち、大平編

こんにちは。受付の大平です。

シビれたシーンって考えてみるとたくさんありますね。
私が1番最初に思いついたシビれたシーンは東方神起のライブシーンだったんのですが、
それをここに書いてもなぁと何日か思い悩みました。
思いついたシビれたシーンの何を選んでも川原先生、ソネさん鵜飼さんと被る気はしなかったのですが
なんとなく私は小説から選びました。
文章を詳しく書きたかったのですが、私はネタバレをうまく説明する自信がありません。
だからページ数と本当に簡単な説明だけ書いておきます。
ここで紹介する3つは私のおすすめというわけではなく、ただ私が「シビれた~」というシーンですからね。

第3位
【ハリーポッターと賢者の石】

誰もが知っている有名な作品ですね。

私がこの作品でしシビれたのは110ページから始まるグリンゴッツ銀行のシーン。ハリーはここにお金をとりに行くのですが、そこの銀色の扉に刻まれている言葉があります。それを読んだときになぜかグッと心を奪われ、その後の金庫までの数ページで信じられないワクワク感に襲われました。そんなすごいことが書かれてるわけでもないのです。でもそこで私は魔法にかかってしまったようであっという間にこの本を読み終え、何年もハリーポッターシリーズの新刊が出るのを楽しみに待ち続けることになりました。

第2位
【ぼぎわんが来る】

私はホラーが苦手です。普段ホラー小説など読みません。
この小説の10ページから始まる、化物が初めて訪ねてくるシーンを読んだ時、
ゾクゾクして全身が強ばり力が入る感じ、完全にシビれました。
そして化物の正体が暴かれるまでは読みすすめるしかなくなりました。
私はこの小説を読んでいる間、お風呂、トイレ、自分の部屋さえ怖く感じてしまい誰かがいるところで読み、
読み終わった後も暫く影響され、電気をつけたまま寝た覚えがあります。

第1位
【砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない】

この本は文庫だと189ページの短い小説ですが、シビれてしまったシーンがたくさんあります。
この本の帯にもある「好きって絶望だよね」のセリフシーン、タイトルの意味が分かるシーンも私をシビれさせたシーンです。
しかしシビれたシーンが多くこれだというシーンが選べない。
が、第2位、第3位よりもこの小説に書かれているシーンは確かに私をシビれさせたということで第1位にしました。
この小説はあまりにも私の心に突き刺さるシーンが多かったのです。

そんなだからか私は何度も読み返してしまいます。

3つの作品はどれも違うシビれを私が感じたものでした。

小説だと文章から自分で想像するので、想像力が膨らむシーンが私のシビれるシーンのような気がします。
そしてそんなシーンがある小説は一気に読んでしまいます。

最後はうかいさんですね。

BGM.東方神起「B.U.T」


シビれるシーン

こんにちはソネです。

今回は今回は「シビれるシーン」について書くことになりました。
シーンを言語化することが予想以上に難しくて苦戦しました。
3つに絞れたので今回3つ紹介します。順位がつけられなかったので私は順位付けしません。
自分がシビれるシーンについて独断と偏見の固まりで自分の好きなように書いてしまっています。
伝えたいことを拙い説明で伝わらないかもしれませんがご了承ください。

 

 

 

1つ目「耳をすませば」

好きな人、嫌いな人、両極端が多い作品だと思います。
この作品の私がシビれたシーンは

聖司くんと雫の初対面の場面です。

雫はベンチに忘れた自分の借りた本をとりに戻ります。
そこには見知らぬ男の子(聖司)が自分の借りた本を読んでいて本にはさんでいた
コンクリートロード(カントリーロードの曲になぞって雫が作詞したもの)の歌詞をみられてしまします。

     本文一部抜粋

聖司「お前さ、コンクリートロードは、やめた方がいいと思うよ。」

雫「読んだなーっ!」

雫「やな奴、やな奴、やな奴! やな奴、やな奴、やな奴!」

雫「やな奴!」

雫「“コンクリートロードは、やめた方がいいぜ” なによ!」

文では伝わらないので是非本作品を観て欲しいんですが、

このシーンの『やな奴~』裏にコンクリートロードというBGMがながれます。
そして自宅で牛乳を飲みながら雫は“コンクリートロードは、やめた方がいいぜ”
を聖司のマネをしながら言葉を発し、コップを置き、
 なによ!といいながら冷蔵庫をバタン!としめます。
この瞬間『やな奴~』から流れていたコンクリートロードのBGMがスッと消えます。

コンクリートロードのBGMはコンクリートロードと言う言葉を編集したものなんですが、

バカにされていらだっている雫の心理との兼ね合いやもやもやした感じ、さらに牛乳をのみ冷蔵庫を勢いよく閉めるという行為でもやもやを発散し同時にBGMも消える。

このBGMには雫の心理が深く関わってるのではないかと思い、すごく感動しました。私の中で耳をすませばの1番好きで思いで深いシーンです。
あくまで個人分析なので本当に意図してBGMをつけたか定かではありません。

 

 

2つ目「言の葉の庭」

学生時代に学校中ですごい!と話題になった作品です。
あまりにもリアルで美しい情景描写。これは好きな人、苦手な人がいるかもしれません。
写真のような情景はアニメ作品とは思えません。
この言の葉の庭では“雨”が大きく関わっています。雨の表現の豊かさはこの作品に勝るものに出会えないような気がしています。

私が特に好きなシーンがエンディングテーマのRainが流れ出すシーンです。
ユキノの家から飛び出したタカオを追いかけ、ユキノは自宅から非常階段へ向いタカオを見つけ、タカオはユキノに自分の気持ちをぶつけます。
このときの雨の描写は強弱があり、揺れ動く心の描写のように思えます。

タカオ「(長いので省略)・・・そうやって生きてくんだ」
のセリフの後ユキノに画面が変わり背景が雨から光が差す情景になります。
ユキノはタカオのほうへ階段を駆け下りるのですがこの時の間や彼女の駆けるときのステップとrainの導入タイミングがとても素晴らしいです!!
rainが流れ出してからはまるでミュージックビデオみたいで感動しました。

もっとわかりやすく説明したいのですが、私の語彙力では無理そうなのでやめておきます。

 

 

3つ目 「You Suffer」
ナパーム・デスというイギリス出身のバンドさんの曲です。
この曲は初めて聴いたとき私がすごくビックリした曲で、意表を付かれました。
学生時代に授業中に取り扱ったのですごく印象的でいまで、たまに聞きたくなります。
この曲についてはあまりネタバレするとビックリできないんです。
だから多くは語りません。

私のなかで、シビれるシーンに必要不可欠な物が音みたいです。

 

 

映画やドラマ、アニメ、音楽。全てにおいて音ってとても重要な物です。
学生時代の授業でホラー映画を無音で観るという授業がありました。

ホラーはどちらかと言うと好きなのですが、ホラーの魅力は緊張と緩和にあると思うんです。
こわい話のなかにどこかホッとできる一瞬がありそれをさらに裏切ったかのようにぞくっとすることが起こる。
これが面白いところだと私は個人的に思っています。

ホラーの緊張と緩和は音が表現していることが多く、無音でみるホラーはとてもつまらなかったんです。
この授業において私は音の役割、重要さについて考えさせられる授業でした。

最近はホラーより、夜自分の部屋の水道の蛇口がゆるんで水がポタポタ落ちる音が異常にこわいです・・・。

では、次にバトンタッチです。

BGM『GLORIA』ZIGGY


私がシビれたシーンたち、川原編

6/ⅩⅡ.(水)2017 寒い 「おそ松さん」第2期エンディングテーマ「レッツゴー!ムッツゴー!~6色の虹~」リリース。

以前、うかいさんが「うかいの私が憧れた女たち」という記事を書き好評でしたが、あれはそもそもは、
でんぱ組の「でんぱの神神」という番組の企画のマネで、でんぱ組がそれぞれ二次元で自分の好きなキャラを紹介する、
「私の愛した男たち」につぐ第二弾でした。
先日、「でんぱの神神」で、その第三弾「私がシビれたシーンたち」というのをやっていました。
今までの「愛した男」、「憧れた女」がキャラについて言及したのに対し、今回は「シビれるシーン」ですから、
必ずしも好きなキャラとは限らず、決めゼリフとか、物語の展開を語ります。
これは面白そうなので、カワクリでもやってみようと、受付に声をかけました。
最初は、「簡単簡単、いくらでも出ます」と安請け合いした、うかいさんがしばらくして重要なことに気付きました。

「これ、ネタバレになりますよね」。

ハイ、なります。なので、なるべく現在進行形のものは避けること、つまり、「もういいよね」くらいの旧作にしぼる、とか、
各自、工夫することにしました。
あとはネタバレが嫌な人は読まないという、自己責任ブログ、にしました。
まずトップバッターは、この企画をわかりやすく説明する役(笑点の大喜利、でいうところの、三遊亭円楽、の立ち位置)
として言い出した僕が例をみせます。

ただ1つ注意点があります。
僕の古い友達によく言われるのが、「君の教えてくれる話はいつも面白そうだからみるんだけれど、必ず、筋が違うんだよ」。
「さらに性質(たち)が悪いのは、原作より、君の話の方が面白いから、みた後、損した気がするんだよ」って。
きっと、僕は自分の記憶だけで話してるから、他の話が良い感じにミックスされているのでしょうね(笑)。

それでは、川原達二の、私がシビれたシーンたち、ベスト3をお送りします。

第3位、ミスジャッジ

多分、少年キングだったと思う、水島新司の読みきりマンガです。
見た目はドンくさいが野球の才能はある主人公の、カメ、はドカベンの山田太郎にそっくり。捕手で右打ち。
苦労を重ね、一軍入りの切符を手に入れてベンチ入り。
相手は常勝巨人軍、ピッチャーはエースの堀内。
堀内は、二死一、二塁から4番の牙野にフルカウントからシュートを投げる。判定はボール。
球審は今年限りで引退を決めた名物審判。今日はこのシュートは全部、ボールにとっている。

二死満塁になったチャンスで、代打、カメ。
カメは内心思った。「シュートは苦手だから、助かった」と。
堀内の厳しい攻めのピッチングに、カメも粘り、カウントは2-3。
そこで堀内が投げたのは、直前の打者・牙野に投げたのと同じシュート。
カメは自信を持って見送った。
一塁へ歩こうとした瞬間、球審のコールは、「ストライク!バッターアウト!」。
チャンスを棒に振った、カメは監督の怒りを買い、二軍に逆戻り。

二軍で待っていたのは、カメの実力をよく知るバッティング・ピッチャー。
「カメ、なんだ、あのザマは!」と激怒し、謝るカメに、「ちがう!なんで抗議しなかったんだ。牙野の時はボールの球だ。
あれは、ミスジャッジだ!」。

そこから雪辱を果たすべく二人はシュート打ちの練習を始める。
意地の悪い二軍仲間は、「シュートを投げられないピッチャーと、シュートを打てないバッターがかい?」と嘲笑した。
それでも、二人はデッドボールを繰り返しながら、シュート打ち、内角攻略の特訓をする。
元々、筋の良いバッターだから、カメは確実に内角シュートをホームラン出来るようになった。
そして再び、一軍へ。

一方、名物審判は、明日の試合で30年の野球人生を終える感慨にふけっていた。
「ただ一つ、後悔があるとすれば…」と夜空を仰ぐ。

そのシーズンの最終戦、巨人軍は優勝を決めていたが、全球団から勝ち越しする完全優勝を果たすべく、
エース・堀内で臨む。
試合は同点のまま九回裏。
二死満塁で、代打・カメ。
あの時と同じ、投手・打者・球審が顔を揃えた。

しかし、堀内は、カメがシュートを打てることを知らない。
スタンドから、練習を共にしたバッティング・ピッチャーは、「シュートよ来い」と祈る。

フルカウントから堀内が投じたのは、あの日と同じ決め球のシュート!
バッティング・ピッチャーは思わず叫ぶ、「やったー!オーバーフェンスだ!」
その時、カメがとった行動は…。

どうしたと思いますか?

正解は、見送った。
堀内は、ニヤリ。カメは微動だにしない。
球審のコールは…。

「ボール!フォアボール!」。「なに?」と堀内が文句をつけると審判は胸を張って、
「わが30年間の最後の判定に狂いなし!」。シビれる~~。

僕はこのマンガで、男のケンカの買い方とか、リベンジの仕方を学んだ。
敗北したみじめな自分が努力を重ねてキラキラの自分になる。
しかし、そのキラキラが仇討ちみたいに宿敵をやっつけてもダメなのである。
「キラキラ」が「みじめ」に力をかして、「みじめ」な自分が自分で借りを返さないと落とし前にならない。
努力は尊いし、キラキラはカッコイイ。
でも、出発点はみじめな負け犬だってことを忘れてはいけない。
そこを認めたくないのも人情だから、キラキラした自分がしゃしゃり出ようとする。
でも、それは男のケンカの仕方じゃない。
本当の戦いは、過去のみじめな自分と向き合えるかどうかだ。
くやしさと共に心にとどめておけるかどうかだ。
弱さを認められることこそが、本当の強さだ。

第2位、これが青春だ

竜雷太の担任のクラスが学校の行事で町から離れた孤島に行く。
するとクラスの女子生徒が高熱を出してしまう。
島には病院はなく、町まで行けば特効薬がある。
しかし、天候は嵐で海は大荒れ、船も出せないという。
このままだと女生徒の命が危ないかもしれない。どうする?

その時、一人の男子生徒(主役級、女生徒のことを想っている)が泳いで町まで薬をとりに行くと言う。
地元の漁師も危ないからやめろ、と止める。
でも、竜雷太は男子生徒の男気を認め許可する。
まさに、「これが青春だ」の主題歌の2番の歌詞だ。

♪嵐の中も、君のためなら、七つの海を泳いで行こう 誇り一つを胸にかかげて 夢に飛び込む、これが若さだ
そうとも、これが青春だ♪

そして男子生徒は嵐の中、島と町を泳いで往復し、薬を届け、女生徒の病気が治るという話。シビれる~~。

僕は小学校の3-4年だったと思う。
自宅の居間は少し広くて、水色の絨毯がしいてあった。
僕はそれを嵐の海にみたてて、はじっこからはじっこまで泳ぐマネをして、はじまで着いたら薬をもらって、
反対側のはじっこまでクロールの要領で帰る(時々、波に流される小芝居が入る)ごっこ遊びを夏休み中していて、
その間、皆は本物のプールや海に通っていて、結局、「これが青春だ」のせいで僕だけ泳げない男子になってしまった。

数年後、TVドラマ「太陽にほえろ」が始まるという予告CMがあって、そこに竜雷太の姿があり、
「教師やめて刑事になるのか?」とアッケにとられた思い出もある。

第1位、野球のCM

グラウンドキーパーをしている野球部員。真っ白い上下のユニフォーム。彼に背番号はない。つまり補欠なのだ。
グラウンドには彼一人。メンバーは皆、練習を終え、帰り支度をしてるのだろうか。
一人でグラウンドをならしている。
ピッチャーマウンドの小山のあたりを円を描くようにならして行く。

それを校舎の陰からこっそり見守る少女がいる。
少年は少女の存在に気付かない。
彼は周囲をキョロキョロと見渡し、誰も見てないことを確認すると、マウンドに立ち、大きく振りかぶって、
シャドーピッチングを一回。
すぐにトンボを持って、グラウンド整備をし始める。
女の子のアップが映る。
BGMに流れているのは、ショパンの「別れの曲」。大林宣彦監督、冨田靖子主演「さびしんぼう」のテーマ曲。

シビれる~~、というより、ノスタルジックで、僕は男子校だったから、まるで憧れちゃう。
あまりに良い出来のCMだったので、何の宣伝をしていたのか、てんで覚えていない。

このように、僕は、マンガ・ドラマ・CMからチョイスしました。
皆さん、ルール、判りました?
じゃ、次は、誰が行く?

BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「シビレ節」


下半期もあと1ヶ月

こんにちは。受付の大平です。
もう12月ですね。クリニックは11月の終りからクリスマス仕様に模様替えをしました。

でも全然クリスマスに関係のないサイン本が増えたことからご紹介します↓↓

受付の上はクリスマス仕様です↓↓ 

 

私がこの天井の飾りを飾っているとき鵜飼さんは「雪だるま!?」と言っていましたがサンタさんです。
川原先生は色がくすんでるからモスラの幼虫に似てると言っていましたが、
私はモスラの幼虫はチョココロネに似ていると思っているので
何度このサンタの飾りを見てもモスラの幼虫には見えてきませんでした。
人それぞれ見え方って違いますね。

 

けいおんの子達の足元にミニミニサンタが!!↓↓

川原クリニックの年末年始は12/30~1/3までなのですがそのお知らせの前にけいおん澪ちゃんサンタが↓↓

 

忍ちゃんとねしゃかたちの仲間にサンタさんも加わり、クリスマスツリーも飾りました↓

受付の反対側にはエヴァのキャラが。
誰がイタズラしたかわかりませんが、ブースカが驚いたような配置になっていました↓↓

今回は診察室も変わったところがあります。診察の時、川原先生の後ろ側に傷物語のアクリルアートが飾られました↓

このアクリルアートが届く2日前、
ある女性2人がカワハギやタラなど乾きモノ系おつまみの話で盛り上がっていたらしいのです。
その話しを聞いていた先生は、水曜日の診察が終ったあと次の日が祝日でお休みだった為、
コンビニにで乾きモノを買ってお家に帰り、次の日はそれをつまみに飲んでしまい、
さくら学院のライブビューイングにも行けず傷物語のブルーレイをみて過ごしたそうなのです。
そして次の日にこの傷物語のアクリルアートがクリニックに届いたので
こんなこともあるのかと思ったというお話しを私にしてくれました。

そして診察室テーブルの上にはオロチ↓↓

このオロチのウエストについている金具のつけ方が飾るときによくわからず、
ゆうこりんの恋のシュビドゥバ 人形を参考にしたみたいなのですが
ゆうこりんは離婚したりで大変だったらしいからそのまま飾ってあげて、
ブログにも書いてあげてと先生に指示されました。
それがこれです↓↓

だからなのか、受付の横喫煙室前の壁にもゆうこりん。それとしょこたん↓↓

鵜飼さんの好きなあざとい南ちゃんもたっちゃんの隣に貼りました↑

そして鵜飼さんの「プレイバック」の記事に触発され川原先生は青春を取り戻す為にジャージを購入。
その購入したジャージがこちら↓↓

シェーをしている先生


 

トト子ちゃんのシェーをしている先生


 

オロチのポーズをしている先生


 

にゃんこスターのまねをする先生


 

鬼瓦をしようとして何か思いついた先生


 

韓国アイドルのまねをしたけどポーズ間違ってる先生

来年3月に向けてジャージの予約をうけつけようと思ったみたいですが、
先生が卒業すると皆が困るのでそれはやめたそうです。

 

最後に今週水曜はクリニックに先生の知り合いからワッフルメーカーが届いたのでワッフルを作りました。

材料を買って、生地を作ってくれたのがソネさん。

焼いてくれたのが鵜飼さん。

作り終わって気付いたのですが11月は作ってくれた2人のお誕生月でした。
私と先生は作ってもらって食べるだけ・・・
私たちが作ってあげるべきでしたと先生と反省しました。

BGM. TWICE 「TT」