24/Ⅲ.(木)2022 はれ 「梨泰院クラス」の日本版ドラマリメイク確定「六本木クラス(仮題)」。
もし大谷翔平をマンガにしたら「やり過ぎ!」と言われるという。ロシアとウクライナの戦争やコロナの感染もあれだけテレビでやるってことは視聴率がとれるからだろうし、教育庁や厚労省からも生徒や患者に「あまりニュースを見過ぎるな」と警告しろとの指導があった。下手な作り物より、今の現実の方が「よく出来てる」みたいだ。若い子に聞いたのだが、最近のマンガも普通のスポーツものは流行らないらしく「異能者もの」が主流だそうだ。「異能者もの?」と尋ねたら、ふつうのスポーツに一人「どこからでも3ポイントシュートが打てる選手」がそれぞれのチームにいる、みたいなものらしい。
それで思い出したのだが僕が子供の頃に「アストロ球団」というマンガがあった。戦前の巨人に沢村栄治という不世出の投手がいて、ベーブ・ルースから三振を取ったり今の「沢村賞」はこの人を称えたものだ。沢村は戦争で死んでしまうため余計神格化されたのだと思う。ここまでが本当の話。「アストロ球団」は沢村栄治が戦死した時に9つのボールに魂が分かれ、選ばれた赤ん坊に宿り、9月9日に生まれた9人の子供には必ず体のどこかにボールのアザがあり、その9選手をアストロ戦士といい、この9人で作った「アストロ球団」はアメリカの大リーグにも勝てる「超人」たちの集まりだという設定でした。梶原一騎の「巨人の星」が終わり、水島新司の「男どアホウ甲子園」や梶原一騎の「侍ジャイアンツ」がやってたころです。テレビでは「アパッチ野球軍」というこれも放置できないアニメがやっていましたが、今回はスルーします。いずれにしろ、日本人がメジャーで活躍するなんて誰も想像してない時代背景です。
アストロ球団の特殊性は、それぞれの選手が「超人」らしい技をみせます。宇野球一は「スカイラブ投法」や「ジャコビニ流星打法」という魔法のような二刀流。球七&球八兄弟はバカでかい弟が身軽な兄を思いきり宙に投げホームラン級の打球を全部捕球してしまいます。伊集院球三郎は人気レーサーでしたが事故で失明しますが打者になって「心眼」で打ちまくります。これまでの「巨人の星」などがおとぎ話のようでしたがそれなりに無理な前提を受け入れれば論理的に成立したり(たとえば、消える魔球は、星一徹ゆずりの魔送球を使ってる、など)それなりに技を習得する特訓(大リーグボール3号は禅寺に行き、打たれまいと思わず打っていただこう、という境地に達し開眼する)をしてたものですが、「アストロ球団」は違います。論理や努力はほとんどありません。説明は全部「超人だから」です。伊集院球三郎など「ロッテ戦」の途中死にますが、センターに死体を放置しておいて、その後監督がヘリコプターを用意して球三郎を空中から落としてそのショックで生き返るという離れ業さえみせる始末です。氏家という特攻隊の生き残りの投手は試合中に燃え尽きて、今まえの時間を取り戻し、白髪のヨボヨボのお爺ちゃんになるという衝撃シーンもありました。
アストロ戦士は初めから9人いるわけでなく、話が進むうちに「こいつかな?」と思う登場人物が出て来ます。カミソリの竜はアストロ戦士でしたが、無七志(む・なし)や東北のゴールドフェンスやリョウ坂本は違いました。僕は個人的にリョウ坂本はアストロ戦士だと睨んでいたから、彼がソ連に渡り格闘技の「サンボ」を学ぶと聞いた時には「サンボって何?」と色めき立ちました。まだ日本人にサンボが浸透してない時代でした。僕は必死にサンボを調べ、どうやら柔道着の上着と短パンを着て、柔道のような投げ技と足への関節技が許されていると知ります。高田馬場にビクトル古賀という人がやってるジム(事務?)があることも知りました。ビクトル古賀はサンボのチャンピオンでビクトル投げという技が有名です。ずーっと後の時代、初代タイガーマスクの佐山サトルが前田らとUWFを作った時に、「週刊プロレス」にビクトル古賀の特集記事があり、僕はそれをまだ持っています。だから僕にとっての「ソ連」は「サンボ」であり、「アストロ球団」の思い出があるから、幼少時、おばあちゃんに「ソ連は戦争で負ける寸前で裏切って北方領土を取って行ったずるい国だよ」と教えられましたが、どうも嫌いにはなれず、「かくれ親ソ連派」として生きてきた歴史があることを今この場で初めて打ち明けました。そう言えば、プーチンもサンボマスター(サンボのチャンピオン)ですね。リョウ坂本が昨日の夢のようだ。
心の護美箱(52)がいっぱいになったので、(53)を作りました。心の護美箱がなんだかわからない人はバックナンバーを見て下さい。ま、簡単にいうと愚痴を書き込めるページです。「非公開」希望の人はそう書いてくれば内容はアップしません。
ロシアといえば声優の上坂すみれ、がロシア通で有名ですが、今回の戦争で随分バッシングされてるそうです。「いつもはロシア推しのくせにだんまりかよ」とか「KGBのスパイめ」とか「土下座しろ」とか。心無いですね。彼女に戦争責任はないと思うのですが。上坂すみれは、今度アニメ化でリメイクされる「うる星やつら」のラムちゃん役が決まっています。精神的にやられてなけりゃいいけど。
そんな僕のもとへ今日、「うる星やつら」のエプロンが届きました。
とりあえず買いました。
用途はこれから考えます。それが僕の悪い癖。