22/Ⅵ.(日) 2014 小雨
小雨の中、上野まで「バルテュス展」を観に行く。↓。
午後に、Dr.ストレッチの予定があるから、朝1で行く。
今日は最終日だけあって、この悪天候でも美術館は混んでいた。
僕が、バルテュス、を知ったのは、澁澤龍彦の本で、だ。
「部屋」という絵に衝撃を覚えた。
少女が全裸でソファに弓なりにヒステリー発作のように海老反っていて、その部屋のカーテンを意地悪そうな顔をした小人女
がめくって、そのせいで部屋の中に対角線上に光が入って、少女の裸体を照らし出していた。
そして、テーブルの上の猫が小人女の方に視線を送っていた。
僕は二十歳前後に「部屋」を見たものだから、ものすごくインパクトがあった。
今回の「バルテュス展」にあたって、澁澤龍彦の本を読み返してみた。↓。
すると、それは僕の記憶違いで、「幻想の画廊」で紹介されてるのは、「部屋」ではなくて、「夢見るテレーズ」だった。
ちなみに「部屋」は今回の「バルテュス展」では展示されなかった。
「夢見るテレーズ」は今回の展覧会の目玉で、チラシやチケットの絵柄に使用されていたから、目にした人も多いかも。
下が、美術館近くの立て看板の「夢見るテレーズ」。↓。
モデルの、テレーズは、バルテュスが起用した最初の少女モデルで、隣に住む失業者の娘だったそうだ。
テレーズは、第2次世界大戦が迫り来る暗い世相を反映した雰囲気を持つ少女で、それがバルテュスを惹きつけたようだ。
澁澤龍彦の解説を読むと、これはただ少女が頭の上で手を組んでうたた寝して、かた膝立てて、パンチラを見せてる絵などではない。
こういう難しい理論武装をすれば、アニメやエロゲーの表現の規制もかわせるのではと思った。
頑張ってみたらどうだろうか、そっち系の人。
話をテレーズに戻そう。
テレーズは、他にも「兄妹」という絵のモデルになっていた。
しかし、同じ画家が同じモデルを書いたとは思えない程、こっちは可愛くない。おまけに妹なのに兄よりデカいし。
犯罪性がグッと低くなる。↓。
「バルテュス展」のパンフの表紙は、手鏡を持つ少女。↓。
これは、「美しい日々」というタイトルで、ポストカードも買ってきた。↓。
「美しい日々」で思い出すのは、片山健という人の画集だ。ちょっとバルテュスっぽいのである。↓。
あとがきで、片山健は自分が絵を描き出したきっかけは、シュールレアリズムの傍流の一連のきわめてエロチックな作品に
ふれたからだ、と書いている。
しかし、実際のバルテュスはシュールレアリズム運動には1度も参加していない。
アンドレ・ブルトンの目にとまり、初期の作品がシュールレアリズムの雑誌に載ったりしたが、バルテュスは距離をとっていた。
アンドレ・ブルトンが、バルテュスの家までわざわざ出向いて、話をして、決定的な考え方の違いにガッカリして帰った、という
エピソードもこの展覧会で紹介されていた。なんか、ちょっと笑った。
しかし、バルテュスはジョルジュ・バタイユとは仲が良かったらしい。バタイユと言えば、エロティシズムの巨匠ですね。
寺山修司の年譜には必ず、「バタイユの眼球譚」に出会う、みたいなことが重要な事件として載っている。
下が、バタイユの「眼球譚」。デルヴォーとバルテュスの画集で挟んでみました。↓。
バルテュスの絵にはよく猫が出てきます。パンフの裏表紙も猫です。↓。
これもポストカードを買ってきました。この絵は、シーフード店の宣伝に書かれたもので、店内に掛けられていたそうです。
シーフードの新鮮さを表現するため、海から虹に乗って魚が、猫が待ち受けるお皿に弧を描いて直接、舞い落ちてくる様子はマンガチックですね。
左下でボートで手を振る少女は、バタイユの娘、ローランス・バタイユ。↓。
大人たちが延々と喋ってるのに退屈して、1人でボートに乗って港を探索していたという逸話を題材に取り上げたみたいだ。
さすが、ローランス!バタイユの娘だけありますね。↓。
ローランスは、「決して来ない時」という絵のモデルもしています。この絵は僕が冒頭で言った、「部屋」にちょっと似ています。
「決して来ない時」の原題を直訳すると、「木曜日が4日ある週」になります。
当時、フランスの小学校は木曜日が休みだったため、「木曜日が4日ある週」とは「決してあり得ない」という言い回しに使われていたそうです。
これも、ポストカードを買ってきました。猫が見てますね。↓。
僕が今回の展覧会でもっとも注目したのは、「読書するカティア」です。これは、ポストカードが無くて残念でした。
なぜ、僕が注目したかと言うと、このモデルは、ベルリン少女ハートの「みずほ」に似てるのです。
パンフから、カティアをクローズアップしてみました。↓。
僕が、高2の時、好きだった女の子が紺のスィングトップをよく着ていて、僕はいつもその子のことを想っていました。
スィングトップがオシャレな女の子の間で流行っている時代でした。
だから、僕は原宿とかですれ違うスィングトップの女の子が皆一瞬その子かと錯覚して見間違えるほどイカレテいました。
そんな心理と似てるのかな?「読書するカティア」を「みずほ」に見間違えるのは。
下が、「みずほ」、タワレコのポスターより、クローズアップ。↓。
今日の記念のお土産は、パンフやポストカードの他に「蜂蜜」を買いました。
バルテュスは早熟で、11歳の時に作品集を刊行しています。
お母さんの恋人が、あのリルケだったそうで、リルケが序文を書いてくれたそうです。
その作品のタイトルが「MITSOU(ミツ)」なので、それと「蜂蜜」を引っ掛けた商品です。
「ミツ」の絵が瓶にデザインしてあります。↓。
「ミツ」とは愛猫の名前で、日本語の「ミツ(光)」が由来だそうです。
バルテュスは日本びいきで奥さんも日本人。来日して三島由紀夫とあった時の通訳をしていた人で一目惚れしたらしい。
バルテュスは勝新太郎に絵をあげて、替わりに勝新から着物をもらったりして。「座頭市!」と言って喜んで着てたそうです。
もう少し、ゆっくり観ていたかったのですが、午後からストレッチだから、自由が丘に移動します。
僕の担当のトレーナーさんは週の半分、実家に帰ることにしたらしく、この1週間はその引っ越しで忙しかったという。
だから、蜂蜜を1つあげた。↓。
さて、大量にポストカードを買ったからな。お久しぶりの友人へ葉書を書いて、文通用に使おう。まずは、四国のY.からだ。
BGM. BELLRING少女ハート「Crimson Horizon」
6月始めの日記、2014
7(土)~10(火)/Ⅵ. 2014 雨だったり晴れたり
ブログやメール用に使ってるクリニックのパソコンに不具合が生じて、前回の記事も、使い慣れない、相談室のパソコンに、
USB(?)でデータを移してもらい、(後藤さんにやってもらった)、何とか書いた。今もそうです。
あっ、だから、パソコンにメールくれてる人、返信が遅くなります。この場を借りて、「すみません」、シカトじゃないからね。
パソコンのことで、何人かに携帯からメールする。
パソコンのことを相談したことをきっかけに、男3女1で飲み会をやることに発展した。
男3は、大学の同級生で、女1は当時、出会った時は女子高生だった。僕らの友人の知り合いの妹だった。
僕らは大学3年で、その子の通う女子校の文化祭にも、誘われて行った。
女子校は縦社会で、彼女は後輩を呼びつけ、僕らの前で、芸を披露させた。
僕は、竜宮城みたいだな、と思ったっけ。当時は、おニャン子クラブが大ブームだった頃だ。
7(土)、開業する前に務めてた病院の同窓会を医者4人で、19時ニコタマの店に待ち合わせ。
そう言った理由で、先週の土曜は最終受付を15時にさせてもらったのです。皆さん、ご迷惑をかけました。
しかし、結局、診療が終わったのが、20時過ぎ。店に到着したのが、20時45分、と1時間45分の遅刻。
やはり、診療のある日の約束は難しい。
でも、会は大いに盛り上がり、皆、上機嫌。終電もなく、それぞれタクシーで帰る。
僕は家に着いてから、録画しておいたAKB総選挙をみながら、呑み直す。
8(日)、待ちに待ったベルハー・セカンド・ワンマンin Quatro。今日は、しょこたんのバスツアーの日でもあった。
ベルハーのライブは前売りソールド・アウトの大盛況。台湾から、TIRAぴょんも戻って来て、メンバー7人!。↓。
みずほは、客席に乱入し、気がついたら僕の真後ろにいた。周囲の観客は、口々に、「ビックリした~」と言っていた。
そう言えば、この日のライブは入り口で手荷物検査もボディチェックも一切なかった。
さすが、ベルハー、AKB事件無関係か。
9(月)、Dr.ストレッチ。始まりの時間を勘違いしていて、トレーナーさんの電話で気付く。30分遅刻。
その後、新宿へ。
先週、アルタ前に「花物語」の神原駿河のパネルが4つ立っていたが、その時、携帯を持っていなかったので、写メを撮り直しに行くも、
「サッカー・ワールド・カップ」の催し物に変わっていた。残念。
「花物語」は8月16日から5週連続でMXTVで放送されます。原作ラノベは、面白かったから、乞うご期待。
その後、世界堂で、昨日、会場で買ったベルハーの生写真をラミネートする。
紀伊国屋書店で、コミックス「惡の華」の最終巻を買う。
「5/18学会シンポ」の打ち上げ(?)を中華街でやるとのお誘いのメールを受ける。
折角だが、平日なので、とてもじゃないが間に合わない。着いた頃には、終わってそうだ。
先日、学会の衣装をコーディネートしてくれたヒスの女店員さんに、お礼に「おやすみプンプン」の全巻BOXセットをあげた。
それは、その日、僕が「愛子ちゃん」のTシャツを着ていて、彼女は「プンプン」を知らなくって、みたい、と言ったからあげたのだ。
すると彼女はサマー・セールのお知らせの葉書に、「愛子ちゃん」と「プンプン」のイラストを描いて送ってきた。
絵はとりわけ上手でもなく、下手でもなかった。その分、一生懸命、描いてくれたんだろうなぁ、という気持ちが伝わってくる。↓。
新宿に来たついでだ、ルミネエストのヒスに顔を出す。しかし、彼女はお休みだった。
よく葉書を読み直したら、9(月)は休み、と書いてあった。また後日、出直そう。
タワレコに予約しておいた、爆弾ジョニーのアニメ「ピンポン」の主題歌を受け取りに行く。急にキヨシが聴きたくなりRCの旧譜を何枚か買う。
家に帰ってから、大学時代の友人(女子)から相談事を受ける。
ちょっと好きだった娘だったから親切に、専門的に対応した。感謝される。
その夜、学生時代、その娘の親友だった女の子が夢に出て来た。(何故、その娘が出演しない?)
僕らは医大生で、僕は医学部を退学する決意で、彼女にしきりと、「やめないように」と説得されて、励まされていた。
知らぬ間に、僕らの周囲を孔雀くらいの羽根を持つ大きさのカラスに取り囲まれていた。
見た所、カラスは僕らに敵意を向けていないから、そっと僕は彼女の手を握り、カラス達に気付かれないように腰をかがめて、その場から脱出する夢だった。
10(火)、良い天気。新しい週が始まる。
BGM. 忌野清志郎「世間知らず」
先に生まれたからってなにがえらいんですか?
22/Ⅴ.(木) 2014 午前中、雷雨。
今日の午前は大雷鳴とどしゃぶりの雨音と、空がピカピカ光ってるのが、診察室の中にいても判った。
去年のゲリラ豪雨での雨漏りの悪夢が脳裏をよぎる。
(2013年7/29「嵐を呼ぶバースディ、漂流クリニック」を良かったら参照して下さい)
雨漏りの対処はバッチリしたから、今年は大丈夫だと思うが、念のため、受付と緊急対応の確認はしておいた。
今朝、僕が家を出る時は雨など降ってなく、昨日、紹介したレイングッズは装備して来なかった。
もう雨はやんでいるから、いいのだけれど。
昨日、遅くなったから、家までタクシーに乗ったら良く喋る運転手で、「お客さんは躍りの先生ですか?」と話しかけられた。
「立派な番傘を持っていらっしゃるから」ってミラー越しに。しかし、踊りのセンセー、って言われたのは生まれて始めてだ。
マンガのセンセー、と言われたことはある。
昔、「思春期&青年期」を専門に診る病院に勤めてた頃、「マンガ同好会」を作った。
その病院は、学校みたいに毎日、授業のように、何かのプログラムがあり、患者はそれに参加するのが日課だった。
しかし、そういうのが嫌いな子もいて、そういう子を集めて、趣味の集いの場を作ったのがきっかけだ。
まだ、オタク、という言葉が今ほど市民権を持っておらず、変質者扱いで、今よりも皆、こっそりマンガやアニメを観てた時代だ。
その同好会は、5~6人のメンバーで、非公式のプログラムで、大人は僕だけだった。
それぞれが持ち寄った音楽を聞いたり、マンガを回し読みしたり、リレーマンガをして遊んでいた。
「同好会」の名前は、「メソ部」になった。今も、その時のポスターがカワクリのトイレの脇に貼ってあります。↓。
僕がアニメを観るようになったのは、この会がきっかけだ。
しかし、次第に、僕は、そこで、そのメンバー達の潜在能力の高さに気付かされた。すごいよ、オタク、は。
最終的に、メンバーは、それぞれ、ラミカや同人誌を作り、コミケにエントリーして、出店した。僕は引率をした。
コミケのスペースは、小学校で使うような2人掛けの机にイスが2つ。イスを1つ追加するのに、追加料金が必要だった。
いざ、出店したは良いが、皆、コミケ会場を見たいので、「センセー、店番、よろしく!」と言って、皆、居なくなってしまった。
僕はポツンと売れない商品の山の前に座り、時折、メンバーが帰って来ては、
「センセー、もう少し、お願いね」と言って嬉々として走り去って行く後姿を見送っていた。
会場では、レンタルでコスプレも出来て、そんなことをして楽しんでいるようだった。
すると、隣のブースの少女から話しかけられ、
「皆がセンセーって呼んでますが、マンガのセンセーですか?」と聞かれた。
まさか、病院から来てるとも言えず、僕は少女に「マンガのセンセー」と誤解されたまま、
一目置かれてしまった思い出がある。
マンガのセンセー、で思い出したのだが、平口広美の「お札の先生」というマンガが僕の書庫にあります。
平口広美は、80年代前半、蛭子さんや丸尾末広らと同時期に「ガロ」にマンガを描いていた。
下が、「お札の先生」。↓。
平口広美のマンガはエロとヴァイオレンスです。
けいせい出版から発売された「白熱」というのがすごいです。
でも、わざわざ、探してまで読まなくていいと思います。
そういうのが好きな人だけ、どうぞ。
中野ブロードウェイの「4階」の「まんだらけ」にありそう。
さて、今日は先生をテーマにお送りしてきましたが、僕はこれから、恩師のA先生に、「5/18」学会の報告の手紙を書きます。
A先生への手紙を先に書くから、「予告ブログ」ちょっと待っててね。
手紙の書き出しは、この記事のタイトルと同じにしようかな。
BGM. 榊原郁恵「私の先生」
ポールも味方?~5/18問題、急展開!
17/Ⅴ.(土) 2014 晴れ
今日の診療は早目に終え、「5/18問題」の学会前日なのに、ポール・マッカートニーのライブを観に、国立競技場に向かう。
その途中、チケットをとってくれた、F.から、「コンサート中止」のメールが届く。
月曜に振り替えだって。
今日はポールのコンサートの後にクリニックにUターンして学会準備の予定のつもりで、徹夜覚悟だった。
なんか、悪いね、ポール、気を使ってくれたみたいで、サンキュー!
もう1つの「5/18問題」も、明日(5/18)はきゃりー、ポールは月曜(5/19)で同時に解決。月曜はクリニック休みだからね。
振り替えの国立行けるし。
そう言えば、年始にみた細木数子の占いでは、今年、僕はツイてるらしい。数子、当たったよ。ツイてきた。ノッて行くぞ!
BGM. 中山美穂「ツイてるねノッてるね」
魅せられて
15/Ⅴ.(木) 2014 外に出てないから天気、わからない
「5/18問題」は、まるで、停滞。残すところ、あと3日。…、時間がない。
忍ちゃんがいれば、血を吸ってもらって、本番まで、ずっと完徹で行けるのにな。
下が、そんな「忍野忍」。オイル時計で囲ってみました。↓。
夏らしいイデタチでしょ?
忍ちゃんのフィギュアは、今は、ウォーター・サーバーの上にいます。
お水を飲む時に知らない人は、普通の美少女フィギュアと思われるかもしれませんね。
そんな方のために、「忍野忍」を簡単に説明しましょう。
「化物語」および「物語シリーズ」の登場人物です。アニメが面白いですが、原作は西尾維新のラノベです。
今は幼女の姿をしてますが、実は伝説の「鉄血にして、熱血にして、冷血の吸血鬼」の成れの果てです。
真の名は、長くって、「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」と言います。約600歳です。
彼女に血を吸われると「眷属(けんぞく)」となり、不死身に近い体になります。
つまり、徹夜の3~4日なんてへっちゃらです。↓。
なんて、アニメの話をしててもしょうがないですね。
どうも、現実がつらいと、ブログに逃げる癖がついた。
徳田さんには、「試験前は部屋の掃除的なところですね」と見透かされたようなエールをもらった。
現実的に生きよう。
僕は、もう5/18が終わるまで、記事を書きません宣言。
だから、皆さんも、暖かい目で監視していて下さい。
「5/18問題」、これから、頑張る!
昨日、夢に親戚のおばさんが出てきて、「タッちゃん、やせたじゃない」と言われた。
夢は、昼間に処理しきれない葛藤に対処してる作業の残りかす、みたいなものだと言う。
おばさん、それは「68問題」だよ!優先順位が違うよ!今は、「5/18問題」。大丈夫か?俺の無意識。
BGM. HOT BLOOD「ソウルドラキュラ」
あの娘とスキャンダル
6/Ⅴ.(火)2014 曇、少し肌寒い
GWも今日で終わり。
3日は、自由が丘の駅のロータリーのところで「スィーツ・フェス」というライブをやっていたので観覧した。
トリを地元の私立女子高のブラバンがつとめて、客席には同じ制服を来た女生徒が応援に駆けつけ掛声を掛けたりしていた。
女生徒達は声を揃えて曲の間合いに、「テキーラ!」と叫んだ。その日は天候も良く、屋外ステージは和やかな空気だった。
僕はその後、いつもの美容院でネイルをする。↓。
しかし、この連休は「しょこたんの熱愛発覚」から「隠し子騒動」そして「破局」という急展開で予定が狂った。
しょこたんの誕生日は5月5日のこどもの日で、4日&5日のバースディーライブ~昼夜2公演、全4公演~に行く予定だった。
しかし、直前にそんなゴシップがマスコミに出て、<これ、宣伝?>とか一瞬、思ったが、しょこたんはそういう戦略はしない。
マジか?
なんか一気に興醒めした。トーンダウン。
せっかく、しょこたんのバースディーライブで弾みをつけて、「5/18問題」学会準備に気持ちを切り替えようと思っていたのに。
ライブは、お昼から舞浜で行われる。だから、11時くらいに起きる予定。
なんだか、ライブに行く気がうせた僕は、ヤケ酒みたいに深酒をして、初日は起きたら、夕方だった。
半分意識的&半分無意識的な、意思表示。ストライキ、ボイコット、サボタージュ。
徳田さんがフォローで、「ファンの立場は複雑でしょうね」とメールで、「こんな時こそファンの声が救いになるのでは??」と
ライブに行くことを勧めた。
家族も心配し、何度か、代わる代わる、「行かなくていいの~?」と声を掛けに来る。
<わかってるよ!>と俺は、頭から布団をかぶったまま答え、前の日の酒で、体も重く、気も重い。
4日はサボたったが、5日が本当の誕生日だ。応援に行くか。徳田さんも、そう言ってたし。家族もうるさいし。
でも、よく考えてみよう。
確かに、ここ1年くらいのしょこたんは「子作り宣言」など、それらしき何かをファンに伝えてきてはいた。フェアである。
中川翔子のファンなら、それらをすべて肯定して見守るべきなのか?
本来、アイドルは擬似恋愛の対象だから、昔のアイドルは「恋人がいる」なんて絶対言わなかった。
言った時点で、アイドル廃業。
今でも、AKBとかジャニーズとか、そういう掟があるんじゃないのかな。
つまり、何を言いたいかと言うと、そもそもは「しょこたんの熱愛発覚」である。これを許して良いのか?
しょこたんには幸せになって欲しいし、そう思わせる魅力のあるタレントだが、このポイントを許したら、
アイドルでなくなってしまわないか?
中川翔子というタレントの解釈も難しく、王道のアイドルではないからこそ、好きになった、という経緯もあるし。
微妙。
アイドルも人間だ。だから、いつか結婚したり、引退したりする。
こちらが良い気分で夢を見てるのに、無理矢理起こす。
僕は石野真子や小倉優子の時にものすごくショックを受けたので、もう芸能人を好きになるのをやめた。
そこに「アニメ」のブームが来た。2次元のヒロインは、いつまでもバーチャルで現実を突きつけて来ないから安心だ。
だけどアニメばかり見てると、現実社会や生身の人間に興味がなくなる恐れがある。元々、そういう素地はあるし。
そんな折、発見したのが、中川翔子だった。
中川翔子は、現実とバーチャルの接点に住んでるような人で、比較的安心し、面白い子だったのでファンになった。
しょこたんは僕にとって、リハビリのような存在で、彼女を通じて、アニメのヒロイン以外の現実のアイドルも好きになれた。
きゃりーちゃんとかBABYMETALとかベルハーとか。
今や、アニメよりベルハーですから。
僕は、中川翔子を見てて、<この人は現実での幸福を放棄している>と思っていた。
彼女がライブの最後に叫ぶ、「お前ら~、みんな、俺の嫁だ~!」は、本気だと思っていた。
そんな彼女に何があったか知らないが、猫好きで朝まで一緒にゲームが出来る相手が現実に出来たのは嬉しかったと思う。
だから今回の事件の顛末は~誕生日の直前、マスコミ報道で知る~はショックだったろう。
しょこたんはプロ意識が強いから、それでも、つよがってライブを成功させるのだろう。
ファンにとってしょこたんは庇護の対象でもあるから、きっと、会場が一体感となった良いライブになったのだと思う。
だけど、僕はそこには居たくなかった。
もし逆の立場で、僕が傷心して、それを皆が心配して、「大丈夫?」なんて集まって来られたら、たまらないから。
しらんぷり、しておいて欲しいからね。俺はね。そっとしておいて欲しい。
自分の意見が正しくない、ということは「この件に限らず」判ってるつもりだけど。どうしても、そう思ってしまう。
そういう訳で、しょこたんのバースデーライブには行きませんでした。
WOWOWの生放送が録画されてるので、少し、落ち着いたら、観てみます。
今日は明日からの仕事に備えて、Dr.ストレッチに行って来て体のメンテナンスをしてきました。万端です。
さっき、ブログ記事を書きに、クリニックに寄ったら、ポストに中川翔子ファンクラブ「ギザぴんく!」からの葉書が。
貪欲会11、日帰りバスツアーのお知らせだ。
だから~、6月8日は、ベルハーのセカンド・ワンマンだって、言ったじゃん。↓。
「68問題」。
22/Ⅳ.(火)2014 雨
「5/18問題」が片付かないまま、新たに「68問題」が勃発した。
これも、深刻だ。
順を追って、お知らせしよう。
そもそもは、先月に人間ドッグを受けたところに遡る。
おかげさまで結果は今の所、概ね異常なし、だ。胃カメラもn.p.
「概ね」とはどうゆうことかと言うと、ちょっと引っかかるものがあって。
中性脂肪や悪玉コレステロールの数値が高いらしく、BMIや腹囲も基準を上まってるらしい。
つまり、「メタボリック・シンドローム」を指摘されたのだ。
僕の口から出た感想は、<メタボリック・シンドロームというのは、どこか遠くの小さな村で起きている騒動なのでは?>だった。
まさか自分が「メタボリック・シンドローム」になるなどと想像もしていなかったし。医学は万能ではないし。
<機械のエラーでは?>などと聞いてみた。医者は嫌な顔をしていた。
看護師は、「BMI」や「腹囲」の数値を上げるが、どちらも小学校の時には測定しなかった馴染みのない名前だし。
どうもピンと来ない。
僕も医者も看護師も、頭を悩ませた。
しかし、意外にも、シンプルな数値が説得力を持っていた。
それは、体重だった。
小学校の頃から、身長と体重は、毎年計っていたから、<ここで止まったな>という自分のイメージがある。自分像みたいな。
僕は、自分の体重を「55kg」と認識していた。でも、良く考えたら、それは大学1年くらいの頃の話だ。
それから、あまり体重を意識したことはなかった。勝手に「55」だと思っていた。
でも、「止まる」のは、実は身長だけで、体重は「増える」ものだった。
そして、今回の人間ドッグでは、体重が「68kg」だった。
これには、ビックリした。つまりそれが、本タイトルの「68問題」の幕開けです。
医療関係者は、「お酒が原因だ」と断言する。しかし、酒なら昔から呑んでるぞ。
タモリも、「酒じゃ太らない。食ってるんだよ」と良く言う。
そうだ、僕の生活の悪習慣は、酒のつまみに、プリンやらアイスやらエクレアやシュークリームを大量に食べることだ。
外で呑んで、家で呑み治そうとコンビニによって、ワインと一緒に買うのだ。噛まなくていいからね、スイーツは、つまみに最高。
これをここ数年続けていたからだ。
原因がわかった。
だから、無理にダイエットしたり、運動を負荷したりしない。
酒のつまみのスイーツを止めれば良いだけだ。
もう1ヶ月くらいそれだけしたら、5kgくらい減った。
「センセー、最近、やせました?」って言われた時、ついムキになって、<太ったよ!>と怒ってしまった人、すみません。
該当者がいたら、申し訳ない。実は、そういう訳です。
しかし、「68」という数字は、どこかで見覚えがあるな、と思ったら、ベルハーのセカンド・ワンマンの日付と同じだ。↓。
これも、何かの縁だ。
6月8日までに体重を「55kg」までに落とそうと思っている。
周囲は「それは無茶だ」と言う。僕は、大丈夫だと思うけど。毎日、行き帰り、歩くし。Dr.ストレッチ、行ってるし。
ま、「68→55」は欲張り過ぎなので、切りの良いところで、「10kg」減らすことにして、6月8日までに「58kg」にしよう。
そんな感じで、「68問題」を乗り越えた!、と思っていた。
しかし、それはまだ序章だった。
「68問題」の本当の衝撃は、年に1度のお楽しみ、しょこたんのファンクラブ会員限定の日帰りバスツアーの日程だ。
なんと、それが、6月8日で丸かぶりだ。
通称、「貪欲会」は歌あり食事あり2shot撮影あり、の会で、僕は過去に3回申し込み、2回寝坊で不参加の1勝2敗。
寝坊のたびに、旧・受付の岡田さんから、「センセーは、もうしょこたんのことを、好きじゃないんですよ」と指摘されていた。
今年こそ、早起きして、リベンジして、戦績を2勝2敗のイーブンにして、2shot写真を岡田さんに送りつけようと思っていた。
しかし、まさかの、ベルハー・セカンドワンマンとの、同日開催。
背に腹はかえられぬ、ベルハーのセカンドワンマンに行かない訳にはゆかぬから。
無念じゃが、今年はバスツアーは不参加じゃ。
その代り、しょこたん、5/4&5/5の舞浜のバースディライブは4公演全部行くから。(wowowでも5/5夜、生放送します)
それでも、遠くから、岡田さんの笑顔のマボロシが、「センセーは、もうしょこたんのことを、好きじゃないんですよ」と囁く。
それが今年の「68問題」。
BGM. 郷ひろみ「Wブッキング-LA CHICA DE CUBA-」
4月の新刊~2014
14/Ⅳ.(月)2014 はれ
今日は、「体のメインテナンス・デー」。ストレッチと、その上にある歯医者に行く。
歯医者さんは、美人でやさしく腕が良く、気も利く。
必ず、予約を取る時、「ストレッチの終わる時間は?」と聞いてくれる。歯医者さん、変えて良かった。
ストレッチのトレーナーさんからは、「VIVI」に、セーラームーンのポーチが付いていると教えてもらう。
帰りに本屋で購入。ローラもセーラームーンになっていた。下が、セーラームーンポーチ。↓。
ついでに、「ショート&ボブ最新ヘアbook」と「ネイルアップ!」も買う。これで春のおしゃれはバッチリだ。↓。
4月のアニメは良いですね。ノイタミナで「ピンポン」が始まりました。
それを機に全5巻を一気に2巻で読み通せる大判サイズが出ました。↓。
東京MXで始まった「彼女がフラグをおられたら」も面白いです。
元はラノベみたいですが、コミックスも7巻まで出ています。↓。
写真は、僕の寝室でお人形が抱っこして紹介していますが、本はクリニックの待合室に置いておきます。
4月の新刊は、その他にも、2014「マンガ大賞」2位の「僕だけがいない街」。↓。
そして、「進撃の巨人」は13巻です。↓。
顧問から、ブログにお人形が登場する時の僕は「スランプ」だ、とつっこみが入りました。
さすが、顧問!お見通しだ。
BGM. サイモンとガーファンクル「四月になれば彼女は」
今日はQUATTRO~髭vsベルハー
3/Ⅲ.(月)2014 雨ではなかった
3月は1日から3日まで、3日連続でライブに行きました。
ここでも、前の2回の記事で、BABYMETALの武道館2Daysの模様をお届けしました。
そして、今日が3日目、ベルハーです。※ベルハー、とは、Bellring少女ハート、の略(愛)称です。
ベルハーは今、僕がこの宇宙で一番気になってるもので、2014年1月2日の新宿タワレコのインストア・ライブも含めると、
僕がベルハーのライブに行くのは、2014年になってまだ3ヶ月しか経っていませんが、4度目です。
BABYMETALの武道館2Daysの翌日に、ベルハーは渋谷QUATTROで、「髭」というバンドと対バンです。
ちょっと、水を空けられた感は否めませんが、他人は他人、マイペースでやって行こう、と考えました。
何、目線だ、俺?
この日の、ライブの企画は、ロックイベント「QUATTRO MIRAGE」とアイドルイベントに定評がある「@JAM」がタッグを組み、
「ROCK vs IDOL」をテーマに、今までに見られない組み合わせで、化学反応を起こそうと企画されたイベントです。
渋谷CLUB QUATTROにて、計8日間にわたって実施されて、今日は、その後半戦の第1弾、「髭vsベルハー」。↓。
僕は当日まで、「髭」というバンドを知りませんでした。ちなみに、ひげ、と読みます。
対バンでは、出演者が交代すると、客が前方のスペースを譲り合って移動するから判るのだが、髭にも相当数のファンがいた。
僕がベルハーのことばかり言うように、髭のファンは「やっと髭来たね」「まだ髭知らない人いるのね」などと言うのかもしれない。
少なくとも確実にそういう空間が渋谷にはあった。
参考までに僕の昔の仕事仲間の知り合いの女子2名は、「髭」を知っていたが、「ベルハー」を知らなかった。
何を言いたいのかと言うと、日本のサブカルチャーの裾野は広いってことと、自分だけの基準がすべてではない、ってことか。
司会は、スベリーマーキュリーというQueenのフレディーマーキュリーのモノマネをする人だった。
そこに本来なら先攻後攻を決めるため、双方から代表が出て、ジャンケンをして決めるのがこれまでの習わしだったらしい。
しかし、ベルハーの「みずほ」は付け髭とサングラスにオモチャの拳銃を持って登場。
ジャンケンでなくロシアンルーレットで決めようと提案し受諾された。
弾は12発入りのため、「みずほ」は11発をスベリーに向けて撃った。
リアクションがちゃんとしてたから、スベリーさんはお笑い芸人さんなんだろうな、って勝手に決めてみてました。
しかし、ロシアンルーレットですから、どっちから撃つかを決めなければいけません。
その順番は、ジャンケンで決めてました。(結局、ジャンケンかよ)って突っ込みどころもご愛橋。
髭の代表の人が、「これ、結構、怖い!」と遠ざけながら撃ってたのに対し、「みずほ」はちゃんとコメカミに当てて撃ってました。
今度、あらためてベルハーについては書きますが、この「みずほ」って子、すごいですよ。気をつけた方がいい。
演奏順は、ロシアンルーレットで「みずほ」が当り、ベルハーの先攻に。
舞台にセットされていたドラムセットやアンプの類いは、「髭」用のものなので、撤収となった。これがガチンコ勝負。
ベルハーは気合い入ってましたよ!
1曲目の「サーカス」では、往年の海老一染之助・染太郎を彷彿とさせるがごとく、いつもの何倍も腕や頭を振り回しております。
畳み掛けるように、「アイスクリーム」「ダーリン」と先攻ならではの攻め曲を投下。曲間に「負けね」というセリフも聞かれた。
ステージ狭しとばかり、バーカウンターやフロアの中も疾走してました。
僕も熱くなり、ジェルネイルの爪を3枚剥がしました。
ベルハーのセトリや異色なコラボが産み出した化学反応の模様は、「もえちのブログ」に1番詳しく書かれています。
Bellring少女ハートのホープページのトップにメンバー紹介があり、宇佐美 萌、の所からみれます。
興味がある人はどうぞ。その日の写真がふんだんだから、雰囲気が味わえますよ。
そして、そんなベルハーの後を受けて、「髭」が登場です。
髭は、ベルハーの熱気でステージ上がやばい、みたいなことを言ってました。
髭も良かったですよ。
ベルハーのファンは基本的に対バン相手の曲もちゃんと聴くし、盛り上がるので、会場が優しい空気になります。
髭の「スドウさん」というヴォーカルの人がMCで、「君達、あきらかに俺達のファンじゃないよね。見て、わかるもん。
なのに、こんなに盛り上がってくれて、ありがとう。俺、君達と気が合うかも。俺、ベルハーのファン、好きになったよ」と言った。
髭の「スドウさん」は、こんなにファンが素晴らしいのはベルハーが素晴らしいからだ、と何度も誉めていた。
そして、今日の企画をしてくれたスタッフに感謝を述べ、本来なら知り合わなかったかもしれない、髭とベルハーファン、
髭ファンとベルハーがいるこの時間にぴったりな曲と言って、「せってん」という歌を歌った。接点、の意味だ。
良い曲だった。こんなやりとりをしながらライブは進む。
髭の「スドウさん」は、「前から気になってたんだけど、セイヤー!セイヤー!って、あれ、何って言ってるの?」と質問。
するとベルハーファンが、それはセイヤーではない、と訂正し、正解を実演してみせた。
「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー」と、それの何とか語バージョンも披露した。
しかし、皆さん、驚きますよ、オタクの掛け声はどんな歌にもバッチリはまるんですから。
髭の演奏に、「タイガー!ファイヤー!~」と掛け声が入り、独特の「フゥ~フゥ~」という合いの手とかもしっくりとはまる。
髭、のファン(大人の女性が多い)も思わず吹き出しながら、ファン歴が長いのかな、暖かい眼差しを向けて楽しんでましたよ。
髭のファン、とベルハーのファン、は一目で違いが判る程、違いましたが、両者の接点となるライブでもありました。
企画した人の狙い以上に盛り上がったのではないかな?やっぱり音楽って、書いて字の如く、楽しむものですね。
ベルハーはここQUATTROで6月8日にセカンドワンマンをやります。髭のファンも来てくれれば良いな。↓。
ベルハーのお得情報。ベルハーの会場で売ってるTシャツは、希望すれば、メンバーがサインやメッセージを書いてくれます。
ベルハーのライブもファンが増えてきたので、当日、どうしてもTシャツを持って帰りたい人には難しいかもです。
次回のライブの時に渡してくれます。メンバーがこっちを見つけると、渡しに来てくれるから、嬉しいですよ。
BGM. 髭「せってん 」
今日も武道館~BABYMETAL「黒い夜、召喚の儀」
2/Ⅲ.(日)2014 雨
今回はBABYMETALの武道館2Daysの二日目、「黒い夜、召喚の儀」のライブ・レビューをお届けします。↓。
BABYMETALをまったく知らない人は、いきなりこれを読んでもきっとチンプンカンプンでしょう。
そんな人のために、前々回、BABYMETALの基礎知識を紹介しておきました。
なので、前々回→前回→今回の順に記事を読んでくれると判りやすいでしょう。
昨日のゆいメタルの落下事故の後遺症を心配しながらまさに父兄参観の気分で九段下駅に着く。
雨は昨日よりも本降りだ。そんな中、つばさFly、というアイドルグループのメンバーが無料CDを配っていた。
3月29日に初ワンマンライブをやるから、その宣伝みたいだ。
昨日買えなかったグッズを買おうと少し早目に会場に着いたが、もうほぼ売り切れだった。残念。
その代わりと言っては何だが、路上には非オフィシャルなバッタモン屋みたいな屋台がいくつも出ていた。
昨日のステージの生写真も早速、売っていた。
まぁ、これらは本来アーティストの収益にならないから、ファンなら買うべきではないという意見も聞く。
でもね、上手に撮れてるから、ついつい買っちゃった。下敷とかラミネート・ポスターとかも。
クリニックの今まで「あまちゃん」コーナーだったところにこれらを貼りました。
喫煙所の正面の壁です。下が、今までの「あまちゃん」コーナー。↓。
受付窓口の真上の天井にも、ラミネート・ポスターを貼りました。3人がコルセットを巻いてる絵柄です。↓。
話しをライブに戻しましょう。
皆さんも心配してくれていましたが、結果から言うと、ゆいメタルは元気でした!
ステージの舞台装置は昨日と同じでしたが、安全面を考慮して、走る通路には柵が設置されていました。
今日の進行は、画面と音声でナビゲーションがあり、曲を紹介して行きます。
たとえば、「ゆいメタル」と「もあメタル」の2人が「電脳タウン」で「ブドウマン」(←葡萄みたいな姿)
の映画を観て感激して、気が付いたら、タマネギの形をしたドームに辿り着いていて、(ここで客席から、笑い、あり)、
そこで本物の「ブドウマン」に、「葡萄をあげるから、お前らのレゲエを聞かせろ!」と言われたから、
今から歌う、という風にナビ。
この2人のユニットは、「ブラック・ベイビー・メタル」と呼ばれ、ちょっと悪い子です。
歌も「おねだり大作戦」と言う、パパをおだてて欲しい物を買わせる、なんて言う詞です。
「さくら学院」は良い子のイメージだから、「ブラック」は異色だ。良いアイデアだと思う。
すうメタルのソロ・パートでは、「すうメタルは気付いていた…」と意味深なナレーションから、
おごそかな雰囲気を作りながら、「止まない雨はない。
絶望の世界に希望の光を込めて歌う」と曲紹介の後、「紅月」などスローな曲を2曲披露した。
すうメタル、この子は歌がうまい。
こう書くと我ながら文章が下手に見える。
しかし、これ以外に表現のしようがないのだ。
語彙の問題とかじゃない。
グルメ・レポートの例ではないが、本当にうまい物を食べた時の感想というのは、「うまい!」しかないだろう。
皆さんはおたくのライブ・パフォーマンスで何を思い出しますか?
おそらく、その1つに、両手を自分の胸から、気持ちを相手に送るように、大きな角度で広げる仕草がないだろうか。
すうメタルの曲を聞いてると自然にそういうのが出来るのである。
<わずかですが、こんな想いも、あなたのエネルギーに使ってもらえれば嬉しいです>みたいな感じ。
ライブは2日連続で行われ、構成はまったく異なるが、楽曲はほぼ同じなので、2日目ともなると慣れたものです。
「ダメ・ジャンプ!」とか「キツネ・ジャンプ!」とか普通に出来る。
「~で、Oh、~で、Oh!」という歌の掛け声では、
最初の「~で、Oh!」で右手、次の「~で、Oh!」で左手と交互に腕を振り上げる、のが自然に出来る。
BABYMETAL武道館2Daysの初日「巨大コルセット祭り」は、
鹿鳴館の伝説のライブを再現するというコンセプトだった。
では、2日目の今日、「黒い夜、召喚の儀」はどうだったのか。
僕が理解した範囲で翻訳すると、今日の意味は「メタル・レジスタンスとは何かの解答と今後について」であったと思う。
それは僕が考えていたより、大層な世界観だった。
世界はアイドルという悪魔に、マスコミや経済や政治までもが支配され、
アイドル・ソング以外は売れない世の中になった。それは、メタルも同然だった。
それをうれいたメタル・ファンが、メタルの神様(=キツネ様、らしい)にお願いしたところ、
アイドルとメタルを融合した「BABYMETAL」が召喚された。それが、メタル・レジスタンスの始まり。
そして会場の大スクリーンには「666」の数字が映し出され、
ヨハネの黙示録やオーメンを想起させ、それがひっくり返って、
「999」になり、「1」が足され、「1999」になる。
これは、ゆいメタルと、もあメタルの誕生年である。
つまり、いくらメタルを布教しろ、と言われても、原体験のないBABYMETALにとって、
それは過酷で、キツネ様は様々な試練をBABYMETALに与え、
それを1つ1つ乗り越えて来た最終章が今日のステージという訳だ。
「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を歌い終り、舞台は暗転し、アンコール。
会場はグルーブしている。
アンコールに応えて、「終りがあるから、始まりがある」のアナウンスが流れ、
デビュー曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」。
そしてラストは、「ヘドバンギャー!!」。
昨日の事故があったから、会場の最大公約数は「心配」だった。
大盛り上がりの中、曲が終ると、第1章が終ったと告げる。
BABYMETALは本来の目標に到達したという。
それは、メタルがマスコミにも浸透し、
日本のトップ・アイドルもメタルの象徴であるキツネ・サインをテレビでするくらいになったからだという。
ここで会場は、ドッと沸く。
それは、先日の「Mステ」にBABYMETALが出演した際、
共演したAKB48がキツネ・サインで応援してくれた事を指すのだろう。
(司会のタモリも、ニンマリして、キツネ・サインをしてたし)
いつしかメンバーは銀色のマントと冠をかぶり、
舞台中央にそびえ立つように置かれた真紅の棺に1人1人、
納められて行き、「これから次のステージに召喚される」と予告される。
BABYMETALの演出が凝っているな、と思うのは、ここでアナウンスが一切、なくなり、
スクリーンの文字だけが情報となる。
会場はおのずと集中する。
良く出来る教員が使う学級経営の手口に似てると思った。
たとえば、教室が騒がしい時に「静かに!」などと怒鳴らず、黒板に「静かに!」と書いて、無言で指をさす。
若い子は聴覚情報より、視覚情報の方が入りやすいのかしら?
話題を会場のスクリーンの文字に戻す。
そこに映ったのは、BABYMETALの次なるステージとは、
「ゆいメタルと、もあメタルの生誕祭を行う」ということ。
ちなみに生誕祭は、せいたんさい、と読み、最近のアイドルはバースディパーティーを生誕祭と呼ぶ事が多い。
調べたら、ゆいメタルが6月20日で、もあメタルが7月4日だ。割とすぐだ。2人とも15歳になる。
そこで僕らは考えさせられる。<どこでやるのだ?>と。
武道館の次なるステージだ。まさか、東京ドームか?あるいは国立競技場か?などと空想する。
しかし、次に出て来た文字情報に会場は騒然となる。なんと、それは…、
「in Europe」
だった。なんとBABYMETAL、海外進出。しかし、全米じゃなく、ヨーロッパってところがうまいな。
今日の公演を観る限り、ヨーロッパでも成功しそうだ。
なんてね、ヨーロッパ人に知り合い、いないんだけどね。
ただ、プロレスなんかだと日本のプロレスってアメリカよりヨーロッパの方が親和性があると思う。
ハーリー・レイスやリック・フレアーよりも、
カール・ゴッチ(ドイツ)やビル・ロビンソン(イギリス)の方が有難がられるから。
僕は判らないことがあると、プロレスの尺度で物を考える癖があって。
皆さんにも、そういうところないですか?
と言う訳で、BABYMETAL武道館2Daysでした。
今度は、BABYMETALを産み出した「さくら学院」のライブに潜入してみようと思います。
すうメタルはもう卒業していませんが、ゆいメタルともあメタルは在籍してるはずです。
それも、かなり上級生!
まだまだ逸材がいるかもしれませんし、普通のアイドルとは違う化学反応を生む土壌があるのかもしれません。
興味ある人のみ、報告を待て!
BGM. BABYMETAL「メギツネ」