17/Ⅵ.(金)2022 はれ ダチョウ肥後&寺門、高田文夫のラジオビバリー昼ズ、に生出演。上島死後初。
僕は精神科医になって、30年以上になりますが、今ほど、「死にたい」という人が多い時代を知りません。これはおかしいです。世の中が狂っています。
だから死にたいという人はたくさんいるから大丈夫、という意味ではなくて、自殺しないようにして下さい、というメッセージです。
昔、「うつ病は心の風邪です」というキャッチコピーが流行りましたが、もっと前から「うつ病のウイルス説」ってのがあったのです。
今は「セロトニン仮説」が強いから、「ウイルス説」を唱える人は異端ですが、僕も時々、「うつは、うつるよなぁ」と思います。
特に今の時代は「コロナ」のように「死にたい病」ウイルスが蔓延してて、誰もがロシアンルーレットのようにかかってもおかしくない日常です。
とにかく、「死にたい病」は今、多いです。でも治せます。だから死なないでおいて下さい。
今日は二面性について。多分僕らの文化は二面性を嫌います。「裏表がある」とは信用できないという評価ですが、まれにそのギャップが「萌えになる」こともあるのは、「好き」も「嫌い」もそこで動かされる熱量の絶対値が大きいからでしょう。
僕は武田鉄矢が嫌いです。それはビートたけしのせいです。たけしの深夜ラジオで、「武田鉄矢がルートコ(現・ソープランド)に行き、そうしたら女の子が金八先生の大ファンだったから、泣き出しちゃって、なんで金八先生がこんなところに来るのよ~、って。そしたら武田鉄矢は女の子(現・ソープ嬢)を金八先生のように、あれはなぁドラマ、作りモンなんだよ、なぁお前、わかるだろ、となだめて事に至った」という話で、僕は無垢な高校生だったので「こんな二面性はけしからん」と怒ったものです。
僕の精神科の恩師は「うつ病治療の大御所」で僕はお願いして診察に特別に陪席させてもらっていました。先生はうつ病の患者さんが来ると決まって「自殺はしない約束をして下さい」と言いました。ポイントは「死なない約束」ではなく、「自殺」という強いワードを使っていたこと。「死なない」約束は出来ません。人間はいつ死ぬかわからないから。運が良ければ、今日にも交通事故や通り魔事件に巻き込まれて死ねるかも。でも、「自殺」は本人の意志が不可欠なので先生は「自殺をしない約束」をさせてました。患者が「うん」と言うまで帰さなかったですよ。患者は根負けしてました。僕はこれをよく真似てたものですが、ある時期から辞めました。それはその先生が死んでから。先生の死因は「自殺」でした。あれだけ人に言っておきながら、自分は自殺なんて。だから、自殺の理由は当人にしかわからないし、誰にも気づかれないし止めれません。でも、「死にたい病」は治せるから、「自殺願望が強い人」はどうぞ「自殺しないで下さい」。
僕の恩師の二面性は大概でしたが、人間はみんなそんなものでしょう。下は今日のfashion。スリッパを、ハンギョドンに代えました。ハンギヨドンはサンリオキャラクター大賞の8位に輝きました。
というわけで今日届いた荷物の中味がクイズです。
さて中身は何でしょう?
ヒントは「リバーシブル」です。
これだけじゃわかりませんね。今、大流行のスパイアニメの主人公の女の子です。
そうです。スパイファミリーのアーニャでした。これを文化部長のスーちゃんに持たせると原寸大。
そしてリバーシブルすると、悪い笑顔になります。
人間の二面性についてでした。
BGM. 郷ひろみ「恋の弱味」