23/Ⅰ.(火)2018 はれ 昨日の雪は、積雪10cm、商店街は綺麗に雪かきされていた
二十歳前の頃の友人と会った。
彼の指定した「ちょっと良い店」で会食した。
彼の恋愛相談(不倫だが…)に乗った。
不倫はどうでも良いのだが、彼の刺身の食べ方が、醤油を付け過ぎでとても気になった。
鍋料理の汁も全部飲むし、箸はこちらに向けて置く。
僕が突端恐怖症の彼女だったら、それだけでお断りだ。
ま、僕は彼女でもないし、突端恐怖症でもないから、相談には乗れたけど。って言うか、勝手に喋るのを聞いてただけ。
それで思ったのは、こいつはよくもまぁ自分の秘密(弱味)を他人に話せるなぁ、と感心したこと。
僕には出来ないな。
彼なら、万が一、自殺したくなったら、僕か僕以外の誰かに相談するのだろうな、と思う。
僕が逆の立場なら、相談は出来ないなぁ。
専門家になってしまった分、同業者に相談も出来ないし。
おちおち、自殺念慮も抱けない。
こんな仕事をしてて、こんなことを言うのはなんだが、他人に相談するのって、ハードルが高いと思う。
そんなことを言う奴に診てもらってるのか、とガッカリした人へ、それでもそういう気持ちがわからない医者より、
そういう気持ちがわかる医者なんだから、ちょっとはマシだ、と堪忍して欲しい。
そう言えば、ちょっと前にちょっとお話した、専門雑誌に書いたコラムについて。
僕のは論文ではないから、なるべく非学術的に書こうと、素人が読んでもわかるような専門用語を廃した文章にした。
不倫相談が一段落して、2件目の店に行き、会話が僕の近況に移ったから、僕は自分の悩みはあまり探られたくないから、
用意しておいた、その専門誌の自分の書いたページに付箋をつけ、<こんなの書いたよ>と彼に渡した。
彼はその場で読もうとするから、<それあげるから、時間ある時に読んで>と打ち切ったが、
彼は、「いや」と言って、眼鏡を外し、その場でコラムを読み出した。
そんなに長い文章ではないが、そんなに短くもない。
彼は真剣な表情で丁寧に読んでいた。
その間、僕は手持ち無沙汰。自分の書いた文章を目の前でマジマジと読まれるのは案外、恥ずかしいものだ。
彼は、読み終わると、さっきまでとは打って変わったしみじみした顔で、「皆に読ませる」と言って鞄にしまった。
そして、山崎の水割りを勝手に2杯頼んだ。
僕はその時、こいつは食べ方は汚いけど、きっとモテるんだろうな、と思った。ただなんとなく、そう思った。
この記事のカテゴリーを「グルメ」にしてしまったから、過去の記事から、僕の嫌いな食べ物を紹介しましょう。
嫌いと言われると好きが気になるものですね。
僕の好きな物は、川原3大好物にあります。ここの最後の段落から飛べます。良かったらみてね。
BGM. 戸川純「好き好き大好き」