ネイリストの仕事

23/Ⅹ.(金)2015 はれ
受付の山崎さんの友人が、まどマギが好きらしく、友人に見せるからと僕のネイルを撮った時がある。
まどマギの主要人物は5人で、それにキュウべえを加えると数は6になる。
だけど、指は5本しかないから。
ネイリストさんは苦渋の選択。
「色合い的に、黒、を抜かしましょう」と、まさかのほむらを切り捨てた。
その時の、ネイルがこれ。
親指が、キュウべえ。↓。


親指に収めるのは難しいですね。知らない人のために、これが本物のキュウべえ。↓。


その他の指は、こう。ほむらが可哀想だから、ほむらフィギュアをバックにしました。お友達、見てる?。↓。


アニメ・ネイル・シリーズは、セーラームーンから始まった。↓。


これは結構な反響でした。
「私、セーラームーン世代なんです!」と嬉々とする年齢層の幅の広いこと。
そのことをネイリストさんに報告したら、「私25ですが、セーラームーン世代です」だって。
そうなんだ。25だったんだ。
女性に年を聞くのはセクハラかと思っていたから、内心ドキリとした。
下は、ハタチの女子からもらったセーラームーンのメモ。↓。


次いでは、魔法騎士レイアース。
ネイリストさんは知らなかったので、マンガの表紙をみせました。↓。


そしてデコレーションしてもらったのが、これ。↓。


魔法騎士レイアースには、モコナという謎の生き物が登場します。診察室の本棚の上にいます。↓。


そのモコナが親指です。↓。


アニメではありませんが、「スケバン刑事(デカ)」もやりました。浅香唯の回です。↓。


僕の担当の美容師さんは、ネイルをみて、「懐かしい~私が小学●年生の時です」と笑顔で言った。
それって、ちょっと計算すると美容師さんの年令が判っちゃうよ。
女性に年を聞くのはセクハラだと思っているから、ヒヤリとする。
どうして皆、年令を公表したがるのだろうか?最近の流行か?
下が、「スケバン刑事」ネイル。↓。


僕の行きつけの美容院には、僕の大学時代の友人の奥さんも通っていて、偶然、担当も一緒だそうだ。
ある日、僕とその友人の奥さんが美容院でたまたま隣の席になった。
美容師さんが同じだから、導線が短い方が良いのでしょうね。
そうしたら奥さんは、旦那である僕の友人に「川原さんが隣にいる」とメールをしたそうだ。
すると友人は「話しかけろ」と送ったそうだが、奥さんは「オーラがすご過ぎて無理」って返したらしい。
正確に言うと、僕のオーラがすごいのではなく、僕はカラーリングする時に同時にネイルもしてる。
だから、僕の席の周りには、美容師さんと髪を染めるのを手伝うアシスタント、そしてネイリストさんがいて、
さらに僕は両手が使えないから、喉が渇くとジュースをストローで飲ませてくれる人がやって来て4人位に取り囲まれる。
もはや美容院というより、集中治療室に近い。
それじゃ、話かけづらいでしょうよ。隣にそんな人がいたら落ち着かないだろうね。奥さん、見てる?
ネイルは、僕がネイリストさんにお題を出して、彼女がインスピレーションで作る作業。仕事とは言え、大変だ。
下が、割かし最近の、9/30時点での、ネイル。テーマは、「サイケデリック」。
ネイリストさんは、サイケデリックが何か知らなかったが、僕が口頭で説明して、アドリブで完成した。
良い出来だと思う。↓。


今は、サイケデリックのハロウィン・バージョンです。
また機会があったら、見せびらかしますね。

BGM. きゃりーぱみゅぱみゅ 「すんごいオーラ」


11/Ⅵ.(木)2015 はれ
昨日のブログで「心臓発作(?)」と書いたのが、意外な反響を呼び、皆さんにご心配をかけてすみません。
ちょっと、オーバーに書きましたね。
平成19年にカワクリを開業以来、僕は大幅な遅刻(30分以上)を1度もしたことがないのですが、
こないだ1時間以上、遅刻して、それも受付の早番の後藤さんにも連絡しなかったから、皆さんに迷惑をかけて、
その時、<胸が痛かったから>、遅刻の言い訳で、その日、心配してくれてた患者さんへのフォローのつもりで、
<大丈夫でしたよ>と書いたつもりが、逆効果で、かえって心配させてしまって、すみません。
早番の後藤さんにも迷惑をかけたと思います。
彼女も何の情報もなく、患者さんに外来が始まらない理由を説明しないといけなかったから。
大変だったろうな。どうやって、その場をしのいだんだろう?
その大遅刻した日の患者さん(水曜AM)は皆、優しくて、1時間以上、何の説明もなく、待たされていたのに、
文句1つ言わず待っててくれて、僕が到着してから事情を知ると、皆、気を使って、診察時間は皆、数秒で、
「お大事に」なんて逆に言われて。
だから1時間以上遅く始めたのに、午前の外来が、いつもより早く終わっちゃって。
ゆっくり昼休みをとれました。
こうやって、皆さんに支えられながら生きているのだと実感した訳です。
あまりに正直でマニアック過ぎるが故に、世間の平凡な価値観から浮いてしまう者同士が傷口を舐めあうように集まって、
共に歩いて行きましょう。
これは晩年の立川談志が落語会で客席に向かってよく言ってたフレーズのパクリです。
歩くと言えば、最近、健康のため、朝は家からクリニックまで歩いて来ています。
徒歩2~30分の距離なので、天気の良い日は軽く汗ばみます。
だから、徒歩用のTシャツと、診察用のTシャツは別にして、着替えています。
簡単に言うと、徒歩用が部屋着みたいなもので、診察用がその日のコンセプトのデザインを選んで着ています。
まぁ、勝負下着みたいなものですね。勝負下着、よく知らないけど。
で、今日の診察用は「BABYMETAL」です。この場合、「BABYMETAL DEATH!」が正しい表記かな。
最近は、もあメタルが急成長し、身長が伸び、この美しい三角形のフォルムがくずれていると聞きました。↓。

ちなみに、バックプリントは、さっき言った表記の「BABYMETAL DEATH」。↓。

今朝、いつもの道を歩いて来ると、そこは通学路だから、子供に話しかけられることはよくあるのですが、
珍しく、6~70歳くらいのご老人が笑顔で一直線に僕に向かって来て、
「よっ!いいシャツだね!夢!」とニコニコ顔。
それは、僕の通勤用(徒歩用)Tシャツを見ての感想で。
朝っぱらから、年寄りに、元気をあげられて、良い1日のスタートだ。
下が、その「夢」Tシャツ。↓。

次回、しょこたんのバースディ・ライブのレポート、行きます。…多分。
BGM. 奇妙礼太朗トラベルスイング楽団「機嫌なおしておくれよ」


元気です

10/Ⅵ.(水)2015 はれ
ブログの更新を全然しないから、顧問に心配されたり、先日、心臓発作(?)で遅刻して、皆さんに心配をおかけして、
一応、病院に行って、そこの医者は忙しそうで、診察は丁寧だけれど、スタッフとかをすごく怒鳴っていて、カリカリしていて。
ああいうのは見ていて嫌ですね。
僕の身体所見に異常はなく、「きっとストレスでしょう。デパスでも出しておきますか?」って。
<デパスかぁ…。それなら、君が飲みたまえ!>と逆に言って帰って来た。
おかげで僕は元気です。
最近は恩師が死んだり、色々とやらなきゃいけないことが重なって、何から手を付けていいのやら、判らなくて。
あまりに、何から手を付けていいのか判らなくて、まるで何もやることがないような錯覚に陥って、何にも手を付けれていない。
本当は今日のブログ記事は、GWのしょこたんのライブのレポートを書くはずなのだが、これがまた書こうと思うと、
色んな想いが去来して、筆が進まない。
それでブログも更新されないままで、取り敢えず、何かを書いておかないと、と思って近況を報告することにしました。
5月はライブ月間でしたが、6月はお芝居が続きました。
この辺のチケットは、TVモニター側の壁に、受付の小森さんが貼ってくれました。
興味がある人は、見てみて下さい。↓。

6/6(日)は、赤坂ACTシアターで「東京03」の公演、千秋楽なので4時間もやってました。
6/7(月)は、池袋の東京芸術劇場で大森靖子出演の舞台を。根本宗子と大森靖子がそっくりでビックリしました。
面白かったです。大森靖子、出番すごく多かった。
この日は、午前に日吉でエネルギー療法を受け体を整え、午後に自由が丘の美容院でネイルをしました。↓。

カワクリの近況はと言えば、LPレコード・ブームが一段落して、今は怪獣フィギュアのブームです。
診察室のソファ側のサイドテーブルの上の「物語シリーズ」のフィギュア達は本棚に移動。↓。

「おもちゃのチャチャチャ」じゃないけれど~これは野坂昭如の作詞なんですよね~怪獣たちが喜んでいるみたい。
子供の頃のソフビ人形を、自宅の押入れから引っ張り出して、クリニックに持って来ました。
一体一体、受付の3人が綺麗に拭いてくれました。↓。

手前にみえるザリガニみたいのは、「帰って来たウルトラマン」に登場した怪獣「ツインテール」です。
2本の角みたいのが生えてるから、ツインテール。
そうしたら、受付の山﨑さんがビックリして、「ツインテールって言ったら普通はこっちですよ」だって。↓。

別角度から全体像を。↓。

本棚の上には、ミクと怪獣が並んでいます。ゼットンとかアストロモンスとかジャイアント・ドラコなど。↓。

結構、みんな怪獣には詳しいですね。「ゴア」や「ミラーマン」に反応してる人もいましたね。↓。

ゴジラ・シリーズの「ガイガン」や「ミニラ」を目ざとく見つけてた人もいましたね。↓。

全然関係ないですが、誕生祝にもらったドラえもんには、グラサンをかけさせてみました。↓。

ここには星人ばかりを集めてみました。↓。

ガッツ星人は、あえて同じのを2つ買ったのでした。↓。

待合室には、飛ぶ怪獣「モスラ」と「ナース」(ウルトラセブンより)を受付の後藤さんにタコ糸で吊るしてもらいました。↓。

同じ要領で、今日ベルハーのメンバー全員サイン入りTシャツが届いたので、ベルハー・コーナーに吊るしてもらいました。↓。

ベルハー・コーナーは丁度、塚田さんが面接に使う処置室(通称「ホワイト・ルーム」)及び、トイレの前辺りです。
良かったら見てね。
これが僕とカワクリの近況です。
つまり、僕は元気です。
次回、しょこたんのバースディ・ライブのレビュー、行きます!
BGM. 憂歌団「胸が痛い」


RESET

3/Ⅳ.(金)2015 はれ
金曜のお昼に、心理の徳田さんと、お蕎麦屋さんに行き、最近、僕が考えていることを話して意見を聞きました。
1つは、たまに患者さんから聞かれるのですが、「診察とカウンセリングの違いは何ですか?」。
医者と臨床心理士の違い、とか、保険と自費、とか、時間とか構造の差、とか、そういう教科書的な答えは、なし、でね。
そもそも、カワクリのコンセプトは、狭い意味での病気以外の相談も受けます、で、
思春期相談や家族相談は、日常の悩みの相談をあくまで専門的な視点で対応します、というスタンスで、
そこには心理学や精神分析的な知識も用いられます。
つまり、それはジャイアント馬場が、U.W.F旋風が吹き荒れてシューティングという言葉がプロレス雑誌を席巻した最中でも、
「シューティングも含めてプロレスだ」と発言したのとちょっと似ています。
僕の診察を受けてから、カウンセリングに繋がった患者さんが、「診察とカウンセリングで話す内容を変えるべきか?」
と悩む気持ちはよく判ります。
僕が薬だけ出して、<話はカウンセリングでしてね>って言えば、患者さんは混乱しないんだろうけど。そうはしないから。
だけど、2つをどう使い分けたらいいのか、それを判りやすい言葉で納得いくように説明してあげるのが案外、難しいのです。
僕は、ここのところ、ずっとそんなことばかり考えていて、少し答えが見えかけてきたところです。
あと、もう一息。そこで徳田さんに質問して、その答えを聞いて、参考にしようと。
それに人に質問する時点で、相手に伝わるように話さないといけないから、自分の考えの整理にもなるし。
そんな昼休みでした。
この問いには、徳田さんもちょっと困ってました。でも、質問の意図は伝わっていました。
なので近いうち、ブログ「相談室だより」から「診察とカウンセリングの違い」を書いてもらうようにリクエストしました。
だけど彼女、曖昧な返事だったから、うやむやにする気かも。ま、気長に待ちましょう。
そうしたら僕も、同じタイトルで記事を書くつもりです。
医者と心理が別の立場から、「診察とカウンセリングの違い」をそれぞれ記事にして、それを皆さんに読み比べて貰って、
カワクリの臨床スタイルを判断して貰おうと云う企画です。
あとね、もう1つ、最近考えることがあって、それも徳田さんに聞いてみたけど、「私もわからない」みたいな暗礁に乗り上げて。
小難しくなるから、割愛しますが、それで昼休みは、タイム・オーバー。
本当は、さらにもう1つ、ネタがあったんだけど、それは時間がなかった。
全然話は変わりますが、(って言う場合、実は変わってないことが多いんだけどね、フィーリング的な部分においてね)、
近頃、僕がどんな髪色にしようと、ネイルを変えても、診察室の飾りの変化も、皆さんはほぼスルーですが、
それは「私はここに治療に来ている」という強い意志により、邪念に惑わされないように、話に集中されているのだと思っています。
或は、強すぎる刺激は、びっくりして反応するのは最初だけで、かえって、慣れっこになりやすい法則がある気もしています。
だから、今さら、僕が春に麦藁帽子をかぶっていようと短パンを穿いていようと、いきなりオーバーオールを着て来ようと、
皆さんにはありふれた診察室の風景に過ぎないみたいですね。
そんな風に思っていました。ところが、金曜の僕の服は、反応する人が多かったですね。
「そのスイッチ、押してもいいですか?」
みたいな事を言う人が多かった。
僕のこの日のTシャツは、白地に赤く四角いボタンが描かれていて、RESET、の文字と、
※このボタンを押すと元に戻ります。
と書かれていました。中野ブロードウェイで買いました。
元に戻る(す)、で思いつくのは、「まどマギ」と「涼宮ハルヒの消失」ですね。
ネタバレになるので、ここでは診察室のグッズを紹介。
「まどマギ」は劇場版を見た時のポップコーン・セットの箱で、「消失」のフィギュアです。↓。

あとは、「ひぐらしのなく頃に」もそうですね。これもネタバレになるので内容には触れないでおきますね。
下が、待合室のテレビ側の「ひぐらし」コーナーです。
それっぽい格言も、貼ってあるから好きな人は見てみて下さい。きっと楽しんでもらえるはずです。↓。

これだけ、アニメの主要なテーマにもなるのだから、RESET=やり直したい、という願望はきっと皆にあるんでしょうね。
人生はやり直しは利きますが結構、労力がいる作業だから、RESETボタンがあると簡単で良いんでしょうね。
南義孝の歌ではないけれど、人生はゲーム、みたいにね。
下が、皆さんをとりこにした、RESET、Tシャツ。↓。

さて、次回こそ、「男達のホワイト・デー」を書くぞ。
BGM. 南義孝「スローなブギにしてくれ(I want you)」


恋の噂

3/Ⅳ.(金)2015 はれ
昔の病院の同僚の女医さんと、お互い、経営者は大変だね、って気持ちを分け合っていたはずだった。
確か、最初はそんなメールのやりとりだった。
メールを何往復かしてるうちに、心理士の話になり、僕が開業をする時に前の病院から引き抜いた心理士は、
僕の新しい恋人、だという噂があった、という話を聞いた。
マジか?
知らなかった。
それに、新しい恋人、って、まるで古い恋人、の存在を暗に言ってるじゃん。
でもね、僕が引き抜いた心理士って、男なんだけど。
俺は、ホモか?
そう答えると彼女は、びっくりして、「川原先生と働くからには、絶対に女性だと決め付けてました」だって。
そして、「まぁ、川原先生には恋の噂は絶えませんでしたからね、フフフ」だって。
まぁ、今さらこんな正論を言っても始まらないが、人の噂など気にしててもしょうがない。
山本リンダの歌ではないけれど、噂を信じちゃいけないよ。
人の口には戸が立てられない。
あれ?このことわざ、意味、違っちゃうか?
だけど、僕のイメージってそんな風に思ってる人もいたんだ。
それも共有されていて。そんな空間がこの世にあっただなんて。
あ~、でも、ゲレンデで恋をするな、みたいな話かな。
スキー場から帰って、街で会ったらガッカリ、みたいな。
シチュエーションの魔法。
病院での医者って、白衣なんか着ちゃってるから、カッコ良く見えちゃったり。頼もしく見えちゃったり。
そういう類かな。
それなら、有るのかな?恋の噂。
それでも、今のカワクリのスタッフに言ったら、皆、ビックリするだろうな。
およそ、そんなイメージないと思うよ。おそらくね。
あっ、でも、そうか。
今は白衣を着てないから、シチュエーション・トリックが稼動しないのかも。
ま、稼動されても、困るのだが。
そんな僕も、一応、白衣は1枚、持っているのです。
何年か前の夏に冷房が効きすぎて、寒くなって、薄着で羽織る物がないから、白衣を着たことが1回だけあった。
そしたら、なじみの患者さんに、「どうしたんですか?コスプレですか?」って真顔で言われて、それっきり、着ていない。
BGM. 研ナオコ「うわさの男」


3連休

21(土)~23(月)/Ⅲ.2015
・まずは夢の話から。
豆乳が冷蔵庫にない。
備蓄が押し入れにあるはすだが、トイレットペーパーやペヤングソース焼そばばかりだ。
妻に、<豆乳はどこにあるの?>、と聞くと、「豆乳でしょ?判ってるわよ」、と豆乳を取りに行った。
僕は、<なぜ豆乳のことだと判ったの?>と聞くと、「だって、豆乳、豆乳って騒いでいたじゃない」と笑った。
僕は、<豆乳ではなくて豆乳の在りかを教えて欲しいんだ>、と言うと、
妻は、「あなたにそれを教えたら一遍に飲んでしまうから、教えられないの。
今度のパジャマパーティーはいつなの?
そこに豆乳を持っていくつもりなんでしょう?」と疑っていた。
僕は本当に身に覚えがないから、<パジャマパーティー?>と聞いた。
すると、妻は「女の子たちとやるのでしょう?ブログで知ったわ」と言った。
ブログにそんな事を書いたかな?
伊藤つかさの歌にパジャマパーティーというのがあるから、それかな?
誰かの家に集まってするお泊まり会みたいな物かな?などと思うと、
女は呆れて、
「Aさんから聞いたわ。最近の若者の間でパジャマパーティーは流行っているそうね。
女の子が年上のパトロンに『パパ、あれ買って』っておねだりするそうね」。
それは、ブラック・ベビー・メタルの歌のことじゃないかな?
そんな物はきっとあるんだろうけど、僕はパジャマパーティーには行かないよ。
豆乳が飲みたいだけなんだ。
すると女はどこからか豆乳を一本持って来た。
冷えている。
きっと直前まで冷蔵庫に入れてあったに違いない。
はて?という事はうちに、僕の知らないもう一台の冷蔵庫があるということか?
僕は、家族なのに隠し事をしたり、豆乳の在りかを秘密にするのは、おかしい。
途中から気付いていたぞ、お前は偽者だな。
すると女は、「小鳥を2羽飼いたいわ、Kさんは小鳥を飼ってから幸せそうだもの」と提案してきた。
僕は<鳥は嫌いだ>とそっけなくした。
女は、「だったら私は皮になりたいです。川で洗われる皮になるべきです」と泣いた。
僕は、<君の眼球から流れ落ちているその液体はなんだい?>と冷たくあしらうと、女は「涙です」と答えた。
僕は、<その涙の意図は?>と問うた。何かあれば泣くのはアンフェアだぞ。
すると、女は、「チッ」と舌打ちをして、僕の体にもの凄い振動を与えて、おかげで僕は飛び起きた。
それは携帯の着信音だった。
・ここからは、現実の話。
それは心理の先生からのメールで、カワクリはしばらくバタバタするから、その先生に助っ人を頼んだ返信だった。
・この3連休では、エネルギー療法にも行こうと思っていたが、先生の都合でなし。
・僕の今の髪は「恋物語」の羽川翼のマネでしましまの筋とボブカットの名残りを紫色に染めていた。
僕はブローとかスタイリング材とかをつけないから、Aラインの髪は乾燥させた後はジャイアントロボみたいになる。
気分を変えるのは形からと、美容院に行く。
まず、ジャイアントロボ対策として毛先に段を入れる。
それからしましまが目立たないようにブリーチした後、黄色や赤やオレンジを細く散りばめた。
ネイルはいつも僕がネイリストさんにお題を伝えて、そのイメージで施してもらっている。
今回のお題は、<春だよ!タッちゃん、てんてこ舞い>。
そして仕上がりがこんな感じです。
右手。↓。

左手。↓。

・3連休の最終日、うなぎを食べて、精をつける。
下が、肝吸い。↓。

早いもので、もう3月もあと1週間だ。頑張らなくっちゃ。
BGM. ソフトクリーム「やったね!春だね!!」


夜明け前

28/Ⅱ.~2/Ⅲ.(土~月)2015
毎月最終土曜はカワクリの定例会。
今回は心理の高橋さんが初参戦。
テーマは、受付の在り方について。
土曜の外来は朝から夜まで昼休みなし、のノンストップ。
僕はいきなり空腹に日本酒から始めるから、熱いディスカッションの後、散開して家にたどり着く頃には消耗のピーク。
服を脱ぐ作業も面倒だったみたいで、僕は泥の様に寝て、起きたらコートは着たまま、ジーパンも履きっぱだった。
これから新しいスタッフが加入するカワクリは、革命前夜だ。
そんな夜に僕は中川翔子と結婚式をする夢をみた。
好きなアイドルと結婚する夢なんて、中2の時にだって、見たことがない。
中2の頃、枕の下に夢で逢いたい人の写真を敷いて寝るとその人がその晩の夢に現れる、とクラスで評判になった。
主に、アグネス・ラム、山口百恵、ときどき、小学校の同級生の川守田(かわもりた)を試してみた。
実験結果は、サッパリだった。
それが、今頃になって、この年にして、良い年をして、芸能人の夢を見るなんて、人間はいくつになっても成長過程だな。
夢の内容。
僕と中川翔子は、仲間を呼んで、花をもらって、結婚式をあげる。
彼女は芸能界の人だけに披露宴のセットや演出は凝っていて、招待された誰もが楽しめた。
司会進行は誰にも頼まず、僕と中川翔子が設定だけ作ったアドリブで即興のコントを披露して行くのだ。
僕の妻になる人は、ずっとドナルド・ダックの物真似をしていて、それがあんまり似てなくて、大して面白くもなくて、
そこが愛嬌があって可愛くて良いのだけれど、僕は招待客の手前、コントにオチをつけなくてはならなくて対処に困る。
僕の妻になる人は、彼女が僕の分まで働くから、僕はもうあまりこれからは働かなくていいことになっていた。
子供は作らない。
僕らは子供同志みたいな物だから、子供が子供を育てられないと判断してのことだけれど、子が親を育てるとも云うしね。
気が変わったら、それはその時に考えれば良いね、ってことにした。
芸能人はストレスが多く、彼女の精神は不安定になりやすいから、僕はなるべく家にいてあげて家事などをしながら彼女が帰って来たら話を聞いてあげる。
それじゃあ、まるでヒモみたいな生活だけれど、それはそれでいいかな、と夢の中の僕は思うのでした。
以上が、夢の話。
話を現実に戻しましょう。
診察室の入り口の扉の正面の壁に、大森靖子のポスターの横に、中川翔子のミニ・コーナーがあります。↓。

しょこたんの生写真には、貪欲革命、とありますが、カワクリは、ま、革命などと気張らずにやりますよ。
またヒモになる夢みるといけないし。
そして、月曜日はメインテナンス・デーに。
まずは美容院。
2回ドタキャンは気まずいから、そこで自宅と美容院の中程に寿司屋があるから、そこの太巻きが差し入れに人気だから、
僕は寿司屋に<明日、寄るから>って口約束しておいた。
だけど、起きたら美容院の予約時間にギリギリで、寿司屋に寄ってる時間がなくって。寿司屋、素通り。
今度は寿司屋に行きづらくなっちゃったよ。
仕方ないから美容院でヘアー・トリートメントをお土産に買って、寿司屋に差し入れするか。
何やってんだか。
どうどう巡りのタッちゃん。
使うかな?、寿司屋、ヘアー・トリートメント。
さて、今回の髪はパープルにして、爪は春らしくピンクと髪色のパープルを基調にしました。
千石撫子と一緒に。↓。

美容院の後は、奥歯の根っ子の治療を去年の暮れから放置しておいたので、2-3ヶ月ぶりで歯医者に行く。
歯医者もキャンセル続きで行きづらくなっていたから、この勢いで行ってしまおう。
これが本当のハイシャ復活戦。
そうしたら、なんと!僕の担当の美人院長先生が辞めていた。
代わりの歯医者(男)に診てもらう。
丁寧に診てくれて良かったのだが、治療者が急に変わると、患者って動揺するなぁ。
うちはメンバーの入れ替わり時期だから、きっと患者さんは不安になったりするのだろうなぁ。
そういう患者の気持ちを我が身をもって体験したよ。
夜は、エネルギー療法。
歯の治療直後なので右上半身が痛くなっていたから、その痛みをとってもらった。
施術シャンの云う事にゃ、今日の僕のエネルギー・チェックでは、「マイナス・エネルギー」はなかったそうな。
<マイナス・エネルギーって何?>って聞くと、「ここだけの話、たとえば‘霊’」だって。
それで思い出したけど、僕は昔、3人の霊に取り付かれてると、‘神様’と呼ばれる人に言われたことがあったっけ。
その話をすると、長くなるから、機会があったら、また今度。
BGM. 中川翔子「ドリドリ」


新春キツネ祭り

「先生も行かれたんですか?」って、幾人から聞かれたことか。
スゴいな、BABYMETALの『新春キツネ祭り』、色んなメディアでニュースとして取り上げられてたみたいで。
行って来ましたよ、SSA、魔裟斗の引退試合以来かな?、さいたまスーパーアリーナのことね。
ちなみに何故「キツネ祭り」かと言うと、BABYMETALの初期設定で、メタルの神様は、「キツネ様」になっているから。
年末番組でべビメタがテレビに出ると必ず「イジメ、ダメ、ゼッタイ」をやってましたが、観ました?
正直、あまり面白くなかったでしょ?
ところが、あれがライブ会場だと異様に盛り上がるのです。
全員で、ダメ・ジャンプ&キツネ・ジャンプ、をするから。
「イジメ、ダメ!」の歌詞で頭の上で手をバッテンにしてジャンプして、隣の人にぶつかって、<すみません>って頭を下げて。
間髪入れず、「キツネ、とべ!」の歌詞で、両手をキツネ・サインにして、両腕を「Y」の字に広げ、キツネ・ジャンプをして。
またまた隣の人にぶつかって、<すみません>と、小さく謝って。
会場には、女性のお客も多く、実際、僕の左右の人は、1人で来てる女の子だった。
袖触れ合うも他生の縁、と言うくらいだ。ジャンプの時にぶつかり合った仲だから、少しは喋った。
通路側の子は、「ジャニーズに行ったこともあるけど、今もっとも魅力的なアーティストはスーちゃん」だって。
逆サイドの子は、「紅月、サイコーでしたね!スーちゃんの嫁になりた~い!養って欲しい~!」だって。(苦笑)
男子、がんばろう!
2014年3月の日本武道館2Daysの時は、会場グッズは1人1アイテム、4つまでの制限だった。
僕はスポーツ・タオルを4枚買って、1つは自分用。残りの3枚は、お土産用。
美容師S.さんとストレッチのトレーナーのI.さんとあざみ野のH.先生にプレゼントした。
それが、今回の記念グッズは1アイテムにつき、1人1個までの限定になっていました。
せっかく会場に来たお客さんに行き届くようにとの配慮か。1人4つを許可してたら買えない人も出るものね。
僕は「キツネ面」と「マスク」と「リスト・バンド」と「パーカー」と「キツネのしっぽ」を買いました。
下が、「キツネ面」。↓。


これは、今は診察室の僕の背面の壁に貼ったから、診察室に入ったら皆さんの視界にもバッチリ入るでしょう。↓。


マスクの箱です。可愛いでしょ。↓。


この中に、BABYMETALのロゴ入りのマスクが入っています。千石撫子に当ててみました。こんな感じです。↓。


「リスト・バンド」は、2種類セット。「狐」の漢字1文字と「公演名と日付と場所」が。↓。


べビメタを知らない人は、『ギミチョコ』の Live Music Videoが入門編には良いですよ。ユーチューブで観れますよ。
記念グッズの話でしたね。「パーカー」はギミチョコのデザインです。↓。


「しっぽ」はリュックに付けました。
毎朝、僕は家からクリニックまで徒歩で通っているのですが、途中で通学路にぶつかります。
大体、同じ時間帯なので、顔見知りの小学生がいます。
火曜の朝、小学生に「カッチョイー!ソレナニ?」って聞かれました。
<おキツネ様>と答えると、数人の小学生に取り囲まれ、「カッチョイー!」「キモチイー!」と触られまくりました。
<あっち、行けよ!子供は汚いから嫌いなんだよ!>と威嚇したら、パトロールしてる黄色い旗を持ったPTAのママさん
に睨まれた。
しまった!
この辺では、俺は相手を知らなくても、向こうは俺が「川原クリニックの医者だ」と知ってる可能性があるのだった。
品行方正にしておかなきゃな。表面的には善人ヅラしておかないと。悪い噂が立つとマズイからな。しっぽに火が点いちゃう。↓。


カワクリに着くと、そこかしこにべビメタ関連のポスターなどがお出迎えです。
だから皆、冒頭の質問に繋がるのですね。
たとえば、下が、受付カウンターのべビメタ『メギツネ』のクリア・ファイル集。↓。


べビメタはBABYMETALの略ですが、ベルハーと混同する人も多いみたいで。
ベルハーは、BELLRING少女ハート、の略です。
ベルハーの生写真は受付カウンターの、寝釈迦ポーズのカエルの置物の下辺りに貼ってあります。↓。


ベルハー・コーナーは、ナースの塚田さんの使う処置室の前の壁にデデーンとあります。ちょっと自慢です。↓。


予告ブログの④に、「BELLRING少女ハート」のライブのレビュー、がありますので、ベルハーについてはまたの機会に。
BABYMETALの『新春キツネ祭り』の模様はWOWOWが撮影していて、3月頃に放送されるそうです。
テニスの錦織君フィーバーで加入したはいいが、その後、全然WOWOWを観てないという方、良かったら観てみて下さい。
僕が1番良かったと思うのは、YUIMETALとMOAMETALが歌う『4の歌』でした。
「4」のところで、客席も一緒に「フォ~!」って掛け声を掛けるのが一体感を産んでました。
最後の告知で、6月に幕張メッセ展示ホールで過去最大規模のMOSH’SH PIT ONLYのライブを開催すると発表された。
MOSH’SH PIT ONLYって、全部、立ち見ってこと???
だったら、微妙だな。
僕は去年の12月20日、SU-METALの生誕祭を豊洲PITに観に行きました。
それはファンクラブ限定のシークレット・ライブみたいな感じで、ステージとの距離は近かったのですが、何も見えなかった。
豊洲PITは段差のない平坦なフロアなので、後ろの方の人は人垣で、何も見えなかったと思う。BABYMETAL、小っちゃいし。
ま、お誕生日を同じ空間でお祝いしたってことで良し、としたが。
下が、その日の記念Tシャツ。↓。


で、幕張メッセ展示ホールってのも、確か、同じような感想を抱いた記憶があるのだ。
あそこも確か、傾斜がなくて平坦な会場じゃなかったっけ。障害物みたいなポールとかも立っていて、ステージが見えなくって。
僕の小学校はミッション系の女子高の付属で、「聖書」の時間があった。
その中で、「ザアカイ」という背の低い男が出てくる。
当時の僕らは、行列で前が見えない事を「ザアカイ状態」と呼んでいた。
段差のない平坦なライブ会場で、久し振りに「ザアカイ状態」というフレーズを思い出した。
しかし、うる覚えだったので、小森さんに尋ねて調べてもらった。
ザアカイは取税人で金持ちだが心は満たされてなかった。
そこに噂の男、イエス様が町にやって来ると聞き、一目散に駆けつけた。
だけど、ザアカイは背が低いから、後ろからでは背伸びをしても、イエス様の姿はまるで見えない。
そこで、ザアカイは木に登って、イエス様を一目見ようとして。
イエス様はそれに気付いて、ザアカイに声をかけて。
皆は、「あいつは悪い男で嫌われ者だ」とチクるけど、イエス様はそれを制して。
ザアカイを木から下ろさせ、その晩、ザアカイの家に泊まって、ザアカイは心が救われて。
それでイエス様の弟子になって、良い人になって、後にパウロに協力して伝道したんだって。
出典は、ルカによる福音書。
仕方ない。
僕は背の低いザアカイが木に登ってまでイエス様を一目見たかったのと同じ気持ちで、幕張メッセのポールにでも登るか。
SU-METAL、言わないかな、「TATSUJI-METAL、急いでポールから降りてきなさい。今日はあなたの家に泊まりたい」って。
そんな妄想をかましながら、6月の幕張、正式発表を待とう。
だけど、ライブ会場で本当にポールに登ったら、警備員に怒られるんだろうな。
やだな。50過ぎて、20代半ばの若者に注意されるの。注意する方もしにくいだろうけど。
さて、次回の「川原達二の十中八九N・G」は、予告ブログ⑥~「爬虫類を飼うこと」の予定です。
BGM.BABYMETAL「ギミチョコ」


スランプ?

24/Ⅸ.(水)2014 曇り時々雨 
誰か呪ってない?
予告ブログ「生きること死ぬこと」の下書きを間違って全部、消してしまい、1から書き直しです。あーぁ。
まぁ、そうは言っても、一度書いてるので、頭の中で構成が出来ているので、割とすぐに書けるでしょう。
と、たかをくくってますが、ショックは隠しきれません。
そんな季節は、めっきり冷たくなりましたね。
重なるときは重なるもので、採用面接やその他もろもろ。
とらばーゆ、ってもう紙媒体が無いって、皆さん、知ってました?
とらばーゆ、は医療機関の掲載が4週間だったらしく、応募もたくさん頂きありがとうございました。
僕は髪色を秋を先取りして、「もみじ」にして臨戦態勢。↓。

ネイルもそれに合わせて、休日返上で頑張りました。↓。

こないだ土曜の心理の谷田(やつだ)さんに、「センセー、大変でしょう」と労いの言葉をかけてもらいました。
<ナ~ニ、かえって、一度に来てくれた方が助かるよ!分散されて来られるよりマシ>と強がってみせた。
谷田(やつだ)さんは、「そういう考え方もあるんですね」と感心していた。
谷田(やつだ)さんも、超・多忙な人だから、何か思うところもあったのかもしれない。
さて、採用面接も一段落し、予告ブログ「生きること死ぬこと」を書こうと思ったら、手が止まった。
書けない。
どうしよう?
全然、ブログを更新してなかったから、文章の書き方を忘れてしまった。
ちょっと、リハビリが必要かも。
そうだ、「カワクリ夏の花特集、第2弾~トルコキキョウ編」の写真が手付かずである。
写真にコメントをつけて記事にするのは、文章を考えたり、飛躍した思考を取り戻すには、良いウォーミング・アップかも。
と言う訳で、すっかり秋めいて来ましたが、次回は、「カワクリ夏の花特集、第2弾~トルコキキョウ編」です。
季節はずれでごめんなさい。
それから全然、関係ないのですが、今の僕は、コスプレに詳しいRちゃんから、「うたの☆プリンスさまっ♪」の音也(おとや)
に似てる、って言われました。
Rちゃんは、「見てみて下さい。似てますよ」と笑いながら、「髪色がね!」と強調していた。
BGM. キャッツ★アイ「めっきり冷たくなりました」 


新たなる不安の影+ずっとある悩みの種

16/Ⅷ.(土)2014 今日から夏休み明け
「あなた、疲れてるわね」とSちゃんは言う。
Sちゃんによると、僕は「年齢不詳」だそうで、それは見た目のファッションや感性ではなく、声、なんだって。
僕の声は特徴的らしく、彼女曰くそれが「年齢不詳」にしてる原因らしい。
Sちゃんによると、最近の僕の声は「低い」らしい。「よほど疲れてるのね」と言う。
ま、確かに忙しいことは忙しいし、「殺害予告」のコメントは来るし、採用面接も控えているし。
しかし、いつから僕はこんなにSちゃんと話すようになったのだろう。
福岡の学会で困っていた時に、Sちゃんが福岡出身だということを思い出し、相談したのがきっかけと言えばきっかけだが。
彼女は、風俗方面で大活躍中だが、結構、義理堅くお盆やおばあちゃんの何回忌には福岡にとんぼ返りしている。
Sちゃんはもうすぐ誕生日で、東京の友人が祝ってくれるから、このお盆は福岡に戻ってすぐ帰ってくる強行軍だそうだ。
福岡の学会の時は、ガイド役に幼馴染を、ブッキングしてくれたし。
何かお礼に誕生日祝いでも、あげようかな。
しかし、僕は昔から、女子が喜ぶような贈り物をしたことがなく、そういうセンスはゼロに等しい。
一方、Sちゃんも超売れっ子だからたくさんプレゼントを貰うだろうし。
趣味じゃない美少女フィギュアとかを貰っても、始末に困るだろうし。
こうゆう時は、形に残らない物をあげると良いと、何かの時に徳田さんが教えてくれた。
しかし、食べ物も好き嫌いあるだろうし。
お米でもやるか。でも、重いか(重量的にね)。じゃ、お米券、にするか。金券は、重いか(気持ち的にね)。
そんなことを僕は悩んでいた。こんな言い方も不道徳だが、少し淡い恋心に似ていると思った。
前の病院で一緒だった心理のAちゃんはいつも困ると相談に乗ってくれるのだが、今回ばかりは、ノーコメントだった。
そりゃそうだ。コメントのしようもあるまい。それとも、呆れられたのかも。
こうなったら、直接、本人に聞くしかない。<何かプレゼントいる?>。
そうしたら、Sちゃんの冒頭の発言につながるのだ。「あなた、疲れてるわね」に。
しばらく、Sちゃんは考えて、何かを思いついて、「でも、やっぱり…」って言いよどんで。
僕が黙ってると、彼女は、「土曜日、仕事、何時まで?」と聞いてきた。
<まぁ、その日によるけど、9時から10時くらいかな>と僕が答える。
「お酒は呑めるの?」<平日は呑まないけどね>「キャバクラとか行く?」<行かない。寿司屋とか焼鳥>と僕。
「あぁ、値段の書いてない寿司屋っしょ?回るんじゃなくって」と、Sちゃん。
すると、Sちゃんは、「だったら、私の誕生会に一緒に来てよ。そこの呑み代、私の分と二人分、払ってくれれば」と提案。
僕が渋い顔をしていると、Sちゃんは、「あっ、無理なら、全然。気にしないで。断ってくれて良いから」と言う。
ここで回想シーン。
僕が大学の5年生の頃、仲の良い女の子がいた。病院実習で1年間一緒にローテーションしてたから仲良くなる。
それをきっかけに付き合うカップルもよくいる。結婚してるケースも珍しくない。
僕らはつきあってはいなかったが、(つきあう、の定義がわからなかったから)、けれど、はたから見てもお似合いだった。
それが、国家試験直前の6年になって、その子は、僕らの班の別の男子と交際した。
正直、それはちょっと意表をつかれた。クラスの皆もそう思ったと思う。でも、誰も口にしなかった。
変な空気だった。僕は告白もしてないのにフラれていて、つきあってもないのに捨てられていた。
皆、遠慮して、その周辺のことは、一切、僕の前では、禁句になった。
その気遣いが、傷口にまた塩を塗りこむみたいに、痛くてね。
そんな時、レレちゃんが、(今回の人材募集の会社も彼女が紹介してくれた)僕をホームパーティーに誘ってくれた。
レレちゃんは、広尾とか麻布とか、あまり僕が行かない方面に、自宅を持っていた。
彼女は、小・中・高と一環の名門お嬢さん学校の出身で、だからそういう友達が集まる会だった。
僕の記憶では、うちの大学からは僕しか呼ばれていなかった気がする。
外人とかもいて、留学生って言うんですか?、白人だった。
来てる人は皆、着てる服装から違ってて。上品でさ。で、優しいんだ、そういう人達って。
隅っこでオドオドしてる僕に声をかけてきてくれたりして。
あまりの場違い感に、途中から記憶喪失です。
1つだけ覚えてるのは、ハンサムな男の子が「今日のパーティーのために、肉を焼いてきた」って差し出したシーンで、
僕は、単純に、<男が料理するんだ?>ってビックリしたことと、その肉がメチャクチャ美味しかったことだ。
まだ、「ビストロ・スマップ」はおろか、SMAPさえ結成されてない時代にですよ。
レレちゃんは、傷心の僕を励ますためにホームパーティーに呼んでくれて、「手ぶらでくれば良い」と言ったから、
本当に手ぶらで行ったら後悔したっけ。
ここで回想シーン、終了。
で、話をSちゃんに戻すが、まさにその時のレレちゃんのホームパーティーの招待のされ方と酷似してるのだ。
僕は、Sちゃんに、<実は大学生の時にね~>と上に書いたような話を打ち明け、<だから気が進まない>、と遠慮した。
Sちゃんは、「全然、気にしないで。気を遣わなくて良い人達だから」とその日の参加人物や行く場所を教えてくれた。
その日は、神宮で花火大会があり、女の子達は全員浴衣で参加する。
皆、似たような事を考えるらしく、その日の着付けは、予約がいっぱいで、だから会が始まるのも遅くになるそうだ。
それで、さっき、僕の外来が終る時間を聞いた訳で、むしろ、それで丁度良いくらいだと言う。
Sちゃんの友達は歌舞伎町のキャバクラで働いている女の子らしい。
そのメンバーで、行きつけの歌舞伎町のホストクラブに行って、VIPルームでシャンパンをあけるんだって。
話を聞いてる最中に僕がドン引きしてるのが、伝わったらしく、「大丈夫、シャンパンはもう用意してくれてあるから」と言う。
それも大事だが、それ以外にも色んな問題があり過ぎて、何を質問していいかが判らない。
本当に勉強の出来ない子って、質問すら出来ない、ってのとどこか通じるな。
<俺ね、初対面の人だと対人恐怖になるんだよ。喋れないかも>に、「精神科医が何、言ってるの」と笑う。
さらに「そこは皆、プロだから、大丈夫。対人恐怖を克服しよう!」だって。とほほ。
<そもそもホストクラブって男が入れるの?>「ダメじゃない?でも、私と一緒なら入れるから。事前に待ち合わせね」。
<ドレスコードとかあるの?>「女の子は浴衣デーだけど、あなたはそのままで大丈夫。TシャツでOK」。
さすがに、いくらかかるの?、とは聞けなかった。バースデーパーティーにお金の話をするのは無粋だし。
そもそも、これはSちゃんが、僕が元気なさそうだから、誘ってくれた好意だし。
本当の内輪の会みたいだし。
やっぱ、レレちゃんのホームパーティー・パターンだよ。その水商売バージョン。
まぁ、現実問題、いくらお金がいるのか、カードを使って良いのか、プレゼントは別にいるのか、などが皆目見当つかない。
そこで蛇の道は蛇、昔、その方面に詳しかったFのクリニックに表敬訪問する。
僕がFのクリニックに着くと、もう診療は終っていて、受付の二人の女の子とFが待合室のソファに座って待っていた。
僕は女の子にアルタでお土産に買ったクロワッサン鯛焼きを一匹づつ差し入れて、早々と二人を追い帰し、Fに相談。
Fは「う~ん、多分、騙されてはないと思う。でも取り巻きが怖いな」と分析し、「俺なら行かないな」と結論づけた。
現金は持っておいた方がいいよ。クレジット・カードは使っちゃだめ。花くらい用意したら。
「かすみ草だけ、とか、はよしたほうが良いよ。普通にバラとかね」だって。
<俺、現金、持ってないんだけど、貸して>って言うと、「君、ATM知らないの?」って言われた。
<使ったことない。オタクの間では、ATMってアニメイト・タイトー・まんだらけ、だって知ってる?>の返しは、スルーされた。
まぁ、でも、ありがとう。何か参考になったよ。
しかし、Fだったら、行かないのかぁ。
それでも、俺は行くけどね。
我ながら勇気があると思う。
戦場で生き残るのは必ずしも勇敢な兵士ではない、という言葉が頭をかすめる。
そこで心配になって、ヨット部で一緒だった、よく女の子にモテてた巴くんにも相談してみた。
巴くんは、「えーっ、Fは行かないって?僕は行くなぁ、行かないと始まらないよね」と心強い発言。
さらに巴くんは突っ込んだアドヴァイスをくれる。
「プレゼントは外れる可能性もあるので、別の日に時間を作ってもらって、一緒に買いに行くかな」だって。
お金は、Fと同じ意見で、カードは持っていかないって。
「お金は状況をみながらだけど、脈なしでも会費、女の子の分、車代で10万くらいかなぁ。
ホストクラブの飲食まで入れたら20万くらい?それ以上は絶対出さない。
でも聞いた話では、どうにかしようとする時は、同伴から店内、アフターまでして金使うみたいだよ~。
金かかるよね~。頑張って下さい。結果、教えてね」だって、ちょっと勘違いしてるみたい。
別に「どうにかしよう」なんて思ってない訳だし。
Sちゃんは、僕に一定の距離をおいている。彼女は悩み事を僕には愚痴らない。僕に喋ると金銭が生じると思ってるのかな?
それとも俺の腕を信用してないのかな?(苦笑)
彼女は悩み事は、キャバクラやホストクラブで喋って発散するそうだ。
「一々始めから相手に説明しないといけないから自分の整理になるのよ」、と笑う。
なるほどね。でも、じゃ、カウンセリングって何だって素朴な疑問にぶつかる。
これは僕が心理を雇ってうちのクリニックでカウンセリングをしている経営者としての最大のテーマでもある。
それこそ、Sちゃんじゃないが、呑み屋でうさ晴らしする事との違いとは何だ。
これは、繰り返し考える命題だ。
勿論、「教科書的な答え」はある。
でも、教科書に本当のことが書いてある保証はないし、世の中は教科書通りにいかないことの方が多い、って教科書に書いてなかったっけ?
そういうことを、ちゃんと踏み込んで考えたことあるのかなぁ、皆?
教条主義的に理論武装におんぶに抱っこなのではないかなぁ?
ただそこに座って黙って話聴いていたら、傾聴して幾ら、なんて甘くないぞ。
それじゃ、スヌーピーのルーシーの風刺と同じレベルじゃん。↓。


我々の仕事は武器が少ない。だから己れのパーソナリティーさえ道具に使うしかない。
メタ的にそれを客観視する自分がいて、サリバンはそれを「関与しながらの観察」と言ったし、オブザービングエゴなんて用語もある。
だけど、みんな関与してるのかな?
観察しかしてないんじゃないか?
「何をもって観察というか?」という問題もある。
観察さえ出来てないカウンセリングもあるんじゃないか?
ちゃんと、見ろよ、目の前の患者を。
ちゃんと、聞けよ、患者の訴えを。
何、聞いてんだよ。顔の横に付いてる2つの器官は何をするためのものだ?
こういう表現をすると聴覚障害のある方に失礼だから、撤回するが、強調したいのはそういう差別的な事ではなくて、プロ意識だ。
ポリシーとかプライドと言っても良い。
アイデンティティーなんてのはさ、努力しなきゃ身に付かないんだよ。
アイデンティティーが向こうからやって来てくれる訳じゃないんだよ。どこまで黒船幻想だ。
だったら悩もうよ、せめて俺と同じレベルくらい。
なんて、風俗の女の子にとち狂ってる中年の男に言われたくないか?
それは違うな。
俺はまともじゃないけど、俺の言ってることはまともだもの。
問題は、俺がこんなまともな事を言わなきゃならない現実だ。
昔、爆笑王の異名をとった林家三平が、「皆さん、真面目に生きましょう」と言うようになったら世も末だ、と立川談志が言っていた。
なんか、いよいよそれに近付いて来たぞ。精神医学界、カウンセリング業界。
俺は知らねーぞ。
もっと発言力とか影響力とかがある人が言うべきだ。
言ってるのかもしれないけど届いてねぇよ!。聞こえねぇよ!。
嘘です。皆、真剣です。皆、一生懸命やっています。なんだかストレスたまって業界に八つ当たりしてるみたいだ。最低だ。
でも、それを自覚出来てる自分ってかわいい。素敵、うっとり。
なんてね。
ナルシストの方程式ってこんな感じだよね。太宰とかも、大雑把に言えば、そうでしょう。違ったらゴメン。
ナルシスティックの逆ってマゾキスティックだったりするんだよね。
マゾキスティックの対語はサディスティックじゃなくて、ナルシスティックだって偉い先生が学説を唱えてたな。
どう思います?
ちなみにSちゃんって、Sちゃんだけに、サド、だよ。職業柄のキャラ設定はね。
初対面で僕は彼女と一言二言交わして、「あなた、Mじゃないのね!?」と言われた。
確かに人間を「S」と「M」で分ける物差しが存在して通用するのは判る。
しかし、初対面の人に対して、「あなた、Mじゃないのね!?」という挨拶が成立する空間があることを僕は知らなかった。
結構、長く生きてきたつもりだが、まだまだ知らないことばかりだ。
でも、良く考えたら、Sちゃんの仕事は客を選ばないから偉いな。
どっかの地方では、「疲れる」ことを「えらい」と言うらしいな。
「疲れた~」の意味で、「えらいわ~」って使うらしい。
本来、立派という意味で用いられる「えらい」が「しんどい」って意味と同じ言葉で表現されるのは興味深い。
人を労う時って、「疲れたでしょう」と「よく頑張ったね」って二つの声掛けをしたくなる。
「えらいね」はひとつで両方をまかなえるから便利だね。
奉仕の精神は現代では医療の現場より風俗にあったりしてね。
難しい問題だ。取り敢えず、髪の毛をスイカ模様にしてみました。今日から仕事だし、夏だし。
「金くれ。」Tシャツはタイムリーでしょう?。↓。


後ろから見ると、こんな感じ。緑と黒が見分けづらいですかね。緑はスイカの皮で、黒はスイカの種ね。↓。


爪は、Sちゃんの誕生祝いをイメージしてケーキっぽく。デコレーション・ケーキじゃなく、カップ・ケーキですね。↓。


しかし、人はどうやったら、綺麗に生きれるのかな。次回、いよいよ、予告ブログ、「生きること死ぬこと」に続く。
BGM. RCサクセション「よそ者」