血塗られた火曜日

7/ⅩⅡ.(火)2010 あたたかい
第1火曜日は、徳田さんが不在の週。詳しくは知らないのだが(ちゃんと説明をうけてるのだが覚えていない、ということ)、                                           うちのクリニックに来る前からやっている仕事を続けたい、とのことだった。こんな世知辛い世の中で、義理・人情を大切にする徳田さんの人間性に免じての、変則火曜日です。火曜日カウンセリングの人、すみませんがよろしく。
彼女のいない火曜日はお昼なのに放課後みたい。さびしさを紛らわすために、ランチは1人でイタ~リアンに行ってみる。                                          しかし、食べなれない物を食べたせいか体がビックリして鼻血が出てしまった。子供かっ。お店の人も、たいそう心配した。
鼻血と言えば、昔、野沢直子が「はなぢ」というアルバムを出した頃、「冗談画報」という番組でライブをやったその中で、                                                ♪13日の金曜日に~市原悦子がやってくる~♪という歌を歌い、市原悦子のお面をつけた割ぽう着姿のバックダンサーが                                             ウジャウジャ出てきて、気色悪かった。野沢直子、元気かな?
BGM. DUO「放課後」


スフィア

6/ⅩⅡ.(月)2010 はれ、あったかい
今日は、獨協の校医、今年のオーラス。記念にとなりのカテドラル教会を撮っておこう。↓。

帰り道、新宿バルト9で、「スフィア」という声優さん4人組ユニットのライブツアーのDVD&BL発売に先駆けて、3D映画で上映をするというので行ってみる。早い回が静かに観たい人のための、ノン・スタンディング奨励の回で、…ってことは、皆、立ってみるのか?!

スフィアは、「けいおん」の唯ちゃんとむぎと、「かんなぎ」のナギ様の声の人がいて、以前に深夜番組で観て面白かった。でも、よく考えたら、オリジナル1曲も知らないぞ。鑑賞、無謀か?!
結論から言おう。とーっても楽しかった。感想は、「サンリオ・ピューロランドみたいだ」だ。
音響とかレーザーとか舞台の仕掛けとかエレクトリカルで、映画だからメンバーが近くに見えるし、3Dだからカメラが少し引くと前方の客がジャンプしてるのも立体的に映ってるから、まるでライブ会場にいるような錯覚で、「こりゃ、立つな」と思った。曲も、CMで聞いて覚えてたのが、1曲だけあった。
アニソンに、優秀な人材が集結してるんだなぁ~と実感した。栄光のあるところに、人が集まるのだ。
昨日の、しょこたんバスツアー不参加のショックを少し挽回した、お手柄映画だった。

BGM. スフィア「MOON SIGNAL」


しょこたんバスツアー

5/ⅩⅡ.(日)2010 まさかの…
今日は、しょこたんのファンクラブ限定のバスツアー。この日を、楽しみにしていた。

室内履きを用意しろ、と言われたので大岡山北口商店街で小学校用の上履きも買った。↓。
名前も書いた。↓↓。


それなのに、まさかの寝坊で、不参加。ショックで、一日寝ていた。
でも、今週は忙しかったから結果的に良かったのかも。
夕方から、起き出して、Nさんにもらった芋焼酎を開ける。「赤兎馬」、まろやかな口当たり。
久方ぶりに、柳家三亀松の都々逸を聴きながら呑む。
BGM. 堀ちえみ「素敵な休日」


夢うつつ

4/ⅩⅡ.(土) 浅香唯のバース・ディ
子供の頃、「今が、夢なのか現実なのか」としばしば考えた。今、夢中で遊んだり悩んだりしてることが、目を覚ました瞬間に、その世界ごと消えてしまう。想像しただけで、恐ろしい。

そこで、僕はひらめいた。うちのトイレの壁に「ある記号」を書いておき、もし夢か現実か、で迷ったらここのトイレに来て、「記号」があれば現実、なければ夢、と判断しようとそう決めた。でも、結局、夢をみてる時はこのトイレのことを忘れていて、1度も確認に行かずじまいだった。

今想えば、そんなことを恐れるなんて子供だったんだなぁ。この世界が、夢か現実かなんてどっちでもいいことではないか。
「この世は夢。夢の夢こそ、まこと」。江戸川乱歩。

BGM. EPO「う、ふ、ふ、ふ」


ぼくが猫語をはなせるわけ

3/ⅩⅡ.(金)2010 お昼にステラへ行く
Yさんから「ルクリア」というお花をいただいた。別名「匂い桜」。Yさんには、いつも季節のお花をいただく。↓。

最近の悩みは、‘ミーちゃんの失踪事件’と‘薬局問題’だ。ところで、クリニックは夜21時頃までやっていて、遅いと22時になる。近所のサン・ドラックは、本来、18時半までなのだが、特別に22時まで処方箋を受け付けてくれていて、とても助かっていた。それが、12月11日から、色んな事情で19時半で閉まってしまうのだ。弱ったものだ…。
そんな日々の泡の中、みた夢でミーちゃんと話をした。「おっ!ミーちゃん、どこに行ってたの?心配したよ」と話しかける僕に、                                         「そんなことより、たつじ。薬局が早く閉まるということは、診療を早く終わらせろ、ということだ」と、父親みたいな声で気遣った。
BGM. 谷村新司「陽はまた昇る」


ミーちゃんとつげ義春

2/ⅩⅡ.(木)2010 その3
ミーちゃんのことばかり考えたいたら、つげ義春の「峠の犬」という漫画を思い出した。
 ある行商人の隣の家に「五郎」という名の犬がいる。この犬は、行商人が旅に出るときは街道の辻までついてきて、                                           旅から帰ってくるときもそのように迎えにきているはずだった。しかし、「五郎」はもう十日も前から行方不明になっていた。
行商人は、ある時、いつものように街道の左右に分かれるところで、気まぐれでいつもとは別の方の道に進んでみる。                                           そこは合掌峠といって、昔、この峠の頂上で乞食が西に向かって合掌したまま息絶えていたので、そう呼ばれるようになった。                                          その乞食は元は西国の偉いお坊さんだったそうだが、なぜ、仏門を捨て乞食になったのかはわからない。
峠の茶屋で行商人は、「五郎」と再会する。「五郎」はそこでは「ハチ」という名で呼ばれていた。
「この犬は変わり者で、一昨年、行方不明になったのがヒョッコリ戻ってきたのです。一年間もどこをうろついていたのか、                                             その気がしれません」と店の者は言う。行商人は、「ハチ」=「五郎」の行方を知っていることになるのだが、それは黙っていた。「五郎」と「乞食」と「行商人」の、「生きる道の選択」と「引き返す/引き返さないの理由の有無」の対比を軸にした、暗い作品だ。
僕は、なんとなく、ミーちゃんはこの漫画の「五郎」みたいにフラリと帰ってきそうな気がする。
ミーちゃんは、この間、僕の夢にも登場して、僕と話をしたのだけれど、長くなるので、その話はまた今度。
BGM. サザンオールスターズ「猫」


ミーちゃんの大脱走

2/ⅩⅡ.(木)2010 その2
ミーちゃんは普段は家の中だけで飼ってるのだが、彼女は野生的で、時々、脱走する。

そして、どこで何をしてるのやら、気が済むと戻ってきて昼夜関係なく「みゃーみゃー」鳴いて、ドアを開けろ、とエバるのである。長くても1~2日で帰ってくるのだが、今回は1カ月近く帰ってこないから、さすがに心配だ…。
ミーちゃんがいなくなったのは、忘れもしない、11月8日、僕がK-1を観に行った日のことだ。                                                         玄関を開けた瞬間に、猫の素早さで外へ出ると玄関の前で寝転がりふさわしくないくらいに優雅に悠々と伸びをした。                                        脇に生えてる雑草の匂いを嗅いで、少し噛んで味見している。まるで、植物学者みたいだ。                                                            11月8日は、丁度、父の命日だから、父に「お願いだから、ミーちゃんを連れて行くなよ」と心で念じた。
猫は夜行性だから、家族で夜にご近所をパトロールしている。ひとつ、気になる家がある。                                                           表札の字も消えかけた一軒屋で、門のところにまでミカンの木がおおい茂って伸びきっている。                                                           ここに別の猫が出入りしているという目撃情報もある。ひょっとすると、猫のアパートになってるのかもしれない。
昼間に入ってみようかと思い、念のため、交番で尋ねると、それは「不法侵入」に該当するらしい。でも、あの家が匂う。
BGM. 工藤夕貴「野生時代」


ミーちゃんは用心棒

2/ⅩⅡ.(木)2010 お昼は森国さんと出前をとる
実は、うちの猫のミーちゃんが迷子になったまま帰ってこないのである。ミーちゃんは、もう何年前になるだろうか、相模大野の伊勢丹の前で「里親探し」をしてるボランティア団体から譲り受けた茶トラの猫だ。↓。

台風でお母さん猫と離れ離れになってしまったところを保護されたらしい。お母さんから離れるというのは‘強い’のかもしれない。
現に、ミーちゃんは仔猫時代、ベランダで日向ぼっこをしていると、そこにからかいに来たカラスに猛然と立ち向かい、撃退した武勇伝を持つ。それ以来、カラス仲間にも噂が広まったのか、一目置かれたらしく、うちの近くにカラスは姿をみせなくなった。
僕は、カラスがこわいので、ミーちゃんの存在は腕っ節のいい用心棒みたいで、心強かった。                                                         下は、カラスをおそれる僕をはげますために、昔、Rちゃんが描いてくれたイラスト。↓。

BGM. ストロベリー・バス「大烏が地球にやってきた日」


今日から12月!

1/ⅩⅡ.(水)2010 寒い
お昼ごはんの帰り道。
徳田 「もう、12月ですね」
川原 「うん。『今年もあと残すところ、365日ですね』と言ってから、11ヶ月たつね」
徳田 (スルーして)「お昼なのに、夕方みたいですね」
川原 (100円ショップの店頭に目が行き)「もう、クリスマスかぁ」
徳田 「(笑)。私、ちょっと○×に寄って行くので、先に行って下さい」
川原 「わ…わかった」
本当は僕も○×に寄って××を買いたかったんだけど、マネしてるみたいだから、明日にする。~幕~。
BGM. シャネルズ「街角トワイライト」


神様、パ…パワーをください

30/ⅩⅠ.(火)2010 寒い冬
韓国で作った水晶のオリジナル・パワー・ストーン・ブレスレットが届く。↓。

僕の大学時代の親友で「かぼちゃん」という男がいる。
その頃の彼はとてもツイてなくて、不憫に思った僕は雑誌の折込広告にある開運のブレスレットを勝手に彼名義で2個注文してあげるべくハガキに必要事項を記入した。支払いは、ご自分で。よくブレスレットをはめた途端、モテまくるとか、一万円札のお風呂に入ってる写真の奴である。すると、彼は「やめろよ!1つでいいよ!」と数量だけ変更して購入した。買うのか!?。                                                 「でも、お前はツイてないから2個買った方がいいぞ!」との僕の忠告を無視して1つだけ注文した。
驚くべきことがおきた。1週間後くらいに届いたブレスレットを、せっかくだから皆の前でお披露目しようと休み時間に開封し、                                          「かぼちゃん」が腕にはめた途端、ブレスレットの紐が切れ、石が教室中に散らばった。…その年、「かぼちゃん」は落第した。
彼は本当は落第なんかしないで済んだのだが、だらしない先輩の面倒を見てばかりで自分の勉強を二の次にしたのだ。                                      僕は何度も、「あんな人のことは放っておいて自分の勉強をした方がいい」と忠告したのだが、「まぁなぁ~」と言うだけで聞き入れなかった。
僕は彼のフェアで親切なところが好きなので、今でもたま~に遊んだりする。その時、このブレスレットの話になると、                                                 「かぼちゃん」は、「君の言う通り、2つ買っとけば良かったよ」と笑顔で答えるのである。
BGM. ジョン・レノン「パワー・トゥー・ザ・ピープル」