俺の妹がこんなに可愛いわけがない

31/Ⅹ.(日)2010 くもり、台風それる
溜まった録画をまとめてみる。「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」を4話続けてみた。
ファッション誌の読者モデルもする、勉強も出来て陸上部でもエースというパーフェクトな女子中学生・高坂桐乃は、                                              実はアニメやエロゲーが好きなオタクであり、そんな自分の趣味を恥ずかしいと思っている。                                                             ある真夜中、桐乃は兄・京介に「人生相談」するところから物語は始まる。
昔、三島由紀夫が、この世で一番美しいのは兄妹の愛である、みたいなことを言っていると渋澤龍彦が何かに書いてるのを読んだことがある。
しかし、このアニメはそんな、「みゆき」みたいな、話ではない。兄を兄とも思わないような生意気な憎ったらしい(可愛い)妹と、そんな妹のために骨を折ってやる兄、それに対して仏頂面で「ありがとね」とたった一言つぶやく妹、の兄妹関係を軸に描かれた作品だ。
河合隼雄が、欧米の昔話は兄・妹が主人公が多いのに対して、日本は圧倒的に姉・弟が主人公が多いと書いていた。                                           それは、「山椒大夫」の安寿と厨子王よろしく(←これは、昔話ではないが)、受身的に何もしない弟の幸福のために献身的に                                     活躍する姉の姿を通じてこそ、男女を問わず日本人全体の耐える・自己犠牲を美学とする日本人の心のあり方を適切に表現しうるのだろう、みたいなことだったと思う。
今は昔、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」である。
しかし、この兄・妹関係は欧米の昔話の兄・妹関係ではなく、日本の昔話が姉・弟関係で伝えようとした関係性に近い。                                           つまり、日本人の美意識は今も昔も変わらないが、それを共有するための装置としての主人公が「姉・弟」から「兄・妹」に変わっただけのようにみえた。
BGM. Claris「irony」


『ある休日のこと』

 2回目になりますが、またおじゃまします。
 トクダです。
 
 今回はハロウィンにちなんで、おじゃましました。
 (ただ時期がかぶっているだけですが。。。)
 先日、用があって出かけた葛西。
帰りにせっかくだから、久しぶりに、葛西臨海公園にある水族館へ。
 この水族館といえば、たしか中学生?小学生?で遠足に行ったことがあった。
見所はというと、マグロがずっと泳いでいる水槽。
それとシュモクザメもいる。
ただ、私の中では、ここといえば、ナポレオンフィッシュだ。
 当時は、めずらしい魚で、たしか注目を浴びていたはず・・・
見に行った記憶がある。
 名前もインパクトがあるが、実際に会っても、インパクトがある、
と私は思う。
 
 館内は、結構混んでいて、まずはマグロがいる。
 マグロは止まらずに泳ぎ続けるという。
確かに、銀色に光りながら泳いではいる。
ただなんとなく、昔見たより力なく思える・・・。気のせいかな。
 
 そして、奥に進んでいくと、、、
 いた。。。
 
 やっぱりビックリする。一瞬。
 「スズキ目ベラ科」だったのか・・・
 当時と同じナポレオンフィッシュなんだろうか?
だとしたら、ここにいるフィッシュは何歳なんだろう・・・
 
 とりあえず、会えてよかった。
 
 満足して帰宅したのでした。


紅い花

30/Ⅹ.(土)2010 台風
ストレスか、アトピーか、蓄積疲労か、嵐の前兆か、鼻の回りだけ赤くなる。
このままでは、鍋パーティーで「トナカイ」役をやらされかねない。ま、鍋パーティーの予定ないけど。                                                        南波先生に、昨日、治療してもらい、温灸、すっかり良くなった。もうすぐ、ハロウィン。ハロウィン、よく知らないけど。
今朝は、台風接近のせいか朝の5時に目が覚める。台風の中、来院する患者さんが大変だから、魔法で台風の進路を避けることも考えたが、「局地的な環境情報の改竄(かいざん)は惑星の生態系に後遺症を発生させる可能性がある」と、長門有希が「涼宮ハルヒの退屈」で言ってたことを思い出した。
今日は、SRC15。嵐の両国大会、波乱となるか?。
BGM. サディスティック・ミカ・バンド「台風歌」


11月2日(火)ピアサポートの講演会があるよ

27/(水)2010 くもり寒い
今日は真冬なみの寒さというので、朝に冬物のコートを探したが見当たらず、仕方がないので登山用のヤッケを着たきた。                                           こんな寒い日は、おでんで一杯といきたいものだ。
 さて、話はまるっきり変わるが、こないだ金杉クリニックの金杉先生から手紙が届いた。                                                          金杉先生は、以前に僕が勤めていた病院で診療部長をしていた人物で、僕が初出勤の日に医局に「おはようございまーす」と挨拶に行くと、そこには金杉先生しかいなく「君、君、こんな所まで入ってきちゃダメだよぉ」と、僕を患者と間違えた愉快な人だ。その手紙は、バンクーバーから2人のピアサポーターをお呼びして日本カナダ交流の催しの案内で、金杉先生がその事務局をやってるらしい。
ピアサポートとは、当事者が当事者を援助することで、精神科のリカバリーには大きな役割をもつものだが、正直、あまり日本では根付いていないので、この機会に興味のある方は参加してみたらどうでしょう。                                             この会は、ピアサポートについてよく知らない人もピアサポートとして活躍してる人も当事者、家族、支援者、誰でも参加可能だそうだ。日時は、2010年11月2日(火)18:30開場、19時開演。場所は武蔵野公会堂、吉祥寺南口徒歩2分。
しかし、それにしても金杉先生は臨床のかたわら、こんなことを率先してやってるなんて立派だなぁ。僕も、見習わなきゃ。
そう言えば、カナダは朝倉涼子の引越した先だ。奇遇だな。下は、「朝倉涼子のおでん」。↓。寒い夜には、うってつけ。

これから家に帰るところ。寒そな帰り道。
BGM. ザ・ランチャーズ「真冬の帰り道」


10月もあと一週間

24/Ⅹ.(日)2010 あめ
初台の新国立劇場にシティボーイズミックス「10月突然大豆のごとく」を観劇に行く。

たけしとアメトークからお花が届いてた。↓。


シティボーイズに中村有志、ザ・ギース、ラバーガールが出演した。ずっと笑いっぱなしだった。
家に帰ってから、日本の昔話を読む。
寒い日がつづく。柳がれいとかますで一杯やる。
BGM. 新田恵利「冬のオペラグラス」


TVを修理!

21/Ⅹ.2010 雨
オクスアイの金村さんに頼み、かねてから懸案のモニターの故障を見てもらう。
金村さん(オクスアイ)はクリニックを開業する際に、親身にコンサルタントしてくれたよしみだ。金村さんが電気屋さんを手配してくれ、色々と調べ修理して、直った。良かった。



さて、「芸術の秋」に伴うクリニック改造計画第1弾として今日は、受付のところのRCの額を外した。下は、「カバーズ」のポスター↓。
カバーズは、反原発の歌が収録されていて、レコード会社の東芝EMIの親会社が原発とも関係あるからと、発売を自粛されて話題になったアルバムだ。エルビス・プレスリーの「ラブミ・ー・テンダー」のカバーで、♪放射能はいらねぇ~、牛乳が飲みてぇ~♪、という歌詞があって、だからこのポスターではメンバー全員が黙って牛乳を飲むパフォーマンスをしているのである。

この額には、エンツェンベルガー『政治と犯罪』の文章を添えていた↓。
「人びとは、いわばひとつのことばをスクラップにすることによって、それを処理しおえたと信じこむ。しかし、ある真理をかたづけることはある商品をかたづけるほどに、たやすくない。」。
BGM. RCサクセション「サマータイム・ブルース」


赤版青版

20/Ⅹ.(水)2010 くもり
ビートルズの赤版&青版がリマスターで発売されて好セールスだという。
そういえば、村上春樹の『ノルウェーの森』の映画化にもビートルズの曲の使用が許可されたというし。                               「ノルウェーの森」はLP『ラバーソウル』に収録されている。
この『ラバーソウル』を契機に、ビートルズはツアーをやめ、スタジオ・ワークに専念し始めた区切りのアルバムでもある。                    昔、忌野清志郎が村上龍の番組で「ビートルズのアルバムで1枚選ぶとしたら?」と質問され、『ラバーソウル』と答えていた。
清志郎が好みそうな、内省的なアルバムだ。
話は突然変わるが、本当に強い人間とは自分の弱さを認められる人間だとよく言われるが、そりゃ、まぁ、そうだろう。                      それでは、1番自分で認めたくない弱さとは何だろう?。男にとって認めたくない弱さとは、嫉妬深さ、ではないだろうか。                     何か、嫉妬深い男、って女々しくて、執念深くて、往生際が悪くて、かっこ悪い。
しかし自らの嫉妬深さを堂々と認めたのが、ジョン・レノンである。
ソロ・アルバム『イマジン』のA面3曲目の「ジェラス・ガイ」という歌で、♪僕はただ嫉妬深い男なんだ♪、と告白するのだが、                    ジョンが歌うと切ないメロディーのバラードになる。僕は、昔、この曲を知って衝撃を受けた。男でも嫉妬深くっていいんだ、と。
しかし、それで驚いてはいけない。ジョンには、もっとすごい歌がある。『ラバーソウル』のB面最後の曲の「浮気娘」だ。                     ジョンは「歌詞が最悪だ」と評しておきながら、この曲をレコーディング初日に「ノルウェイの森」とともに演奏して、                         ジョン自らがリード・ヴォーカルをとっている。本当に、心の強い男だ。↓。

一方、ポール・マッカートニーは、♪僕の後悔しそうなくらいに思い焦がれてしまう女の子の話を誰か聞いてくれないか?♪、                   とジョンが歌うB面2曲目の「ガール」という曲で、ビーチ・ボーイズをパロディにしたコーラスを入れるのだが、
ただそれだけではつまらないとそのフレーズを「tit,tit,tit,tit,…」と歌っている。
「tit」とは「おっぱい」の意味で、つまりジョンが切実に問いかけるように歌う横で「おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい…」と
バック・コーラスしてる訳だ。ポールもポール、ビートルズはすごい。
ちなみに赤版に「ノルウェイの森」と「ガール」は収録されているが、「浮気娘」は入っていない。
BGM. スマップ「弱い僕だから」


食欲の秋<芸術の秋

19/Ⅹ.(火)2010 寒い
今日は寒いので、お昼に徳田さんと麻婆豆腐を食べる。さすが四川料理専門店だ、土鍋で出てきたぞ。                                                辛い!熱い!冷めない!減らない!。
帰り道、徳田さんは「豆腐ってすごいですね」と溜息をつき、僕は右足と右手を同時に出す歩き方になった。                                                     2人とも、少なからずのダメージがあったと言えよう。
さて、芸術の秋なので、クリニックの雰囲気も変えようと思う。どう変えるかは、これから思案する。                                                         変えることが目的だ。きっと、アニメ系とかプロレス類は外すかな。そう思うとさびしいなぁ。写真にとってここに載っけよう。                                          いつまでも忘れないよ、お役目ご苦労様、君達のお陰で頑張れたよ、ありがとう、さよなら、と。
だから、しばらくはそんなシリーズになるかもしれぬ秋なのです。
BGM. 石川ひとみ「秋が燃える」


メンズ補完計画~アンダルシアの犬

17/Ⅹ.(日)2010 くもり
新宿の世界堂に行く道すがら、ルミネ・エストの看板に綾波が!!。写メをしておく。↓。

これは、ルミネ・エストとエヴァがコラボしてメンズ服を売ろうという計画のようだ。中はこんな感じ。↓。

インフォメーションの美女に聞いたら、指定の店でメンズ服を1万円以上買うと「NERV」のロゴ入りエコバッグが貰えるとのこと。実物も見せてくれた。「NERV」とロゴの入ったエコバッグだった。
話は変わって、帰りにご飯を食べに入った店のBGMが、ルイス・ブニュエルの『アンダルシアの犬』の曲に酷似していた。
『アンダルシアの犬』とは、ルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリが作ったシュールレアリスムの映像だ。                                                15分くらいの短い作品で、現在は淀川長治セレクションのDVDシリーズで1000円台で手に入る。                                                        このシリーズは、本編より先に淀川長治が解説としてオチも含めて映画の見所を全部喋ってしまうので、注意が必要だ。                                             『アンダルシアの犬』は、寺山修司の年表にも~15才、ブニュエルとダリの「アンダルシアの犬」でピアノにはさまれたロバ~                                         と出てくるので寺山フリークは字面だけを知ってる人も多いかもしれない。あっ、寺山フリークなら観てるか。
話をご飯のお店のBGMに戻す。
店にかかってるBGMは何か?、と店員ガ~ルに尋ねると、奥に入って店長に聞いてきてくれた。                                                          すると、なんと、その答えは…「100均で買ったCD」だと。さらに店員ガ~ルに、そのパッケージを是非見せてくれ、とせがむと、また奥に入って店長に聞きに行ってくれた。すると、つれなく、その答えは…「もう捨てちゃいました」だと。
昔、シティーボーイズの舞台で、会社に行くフリをして公園に集まる人たちが互いに励ましあう話があったが、そのうちの一人はデザインをする人で彼が会社に行かなくなったきっかけは、自信作のカップが100均で売られてるのを見てしまったから…であった。さもありなん、という話だ。「100均」で思い出した。
要は、世界堂に行った、という日曜日でした。
BGM. 近藤正彦「アンダルシアに憬れて」


鉄道の日

14/Ⅹ.(木)2010 はれ
今日、10月14日は、「鉄道の日」らしい。
日本ではじめて新橋~横浜間に電車が走った日だからだそうだ。
鉄道と言えば、つげ義春の「ねじ式」の主人公がメメクラゲに左腕を噛まれ静脈を切断されイシャ(医者、のこと)を探す道で、
突然、きつねの面を被った少年が操縦する機関車がやってきてそれに乗せてもらうくだり。                                       主人公は、この車はもと来た方向に戻っているのでは?と少年にたずねる。
すると少年は、「目をとじなさい。そうすれば後ろへ走っているような気持になるでしょう。
こういう法則は小学校でちゃんと教えているではありませんか」と答える。
僕は、この場面をプリントしたTシャツを昔買って、毎年「鉄道の日」に着ることにしている。
だから、今日も着る。

「ねじ式」は、マンガか芸術か、などと歴史的に論議の的になったこともあったが、当のつげ義春によると、
締め切り間際で何も思いつかず、屋根の上で寝てた夢をそのままマンガにしたいい加減なものらしい。                               だから、「メメグラゲ」も本当は「××クラゲ」の誤植だったらしいが、どうでもいいからそのままにしていたそうだ。
その証拠に、マンガの最後に登場する婦人科医がするシリツ(手術、のこと)は「○×方式を応用した」、とある。                           夢をそのままマンガにしたから、細部は思い出せず、××とか○×としたのだろう。
こうやって、時々、つげ義春のことを思い出すことは大切だ。
下は、ねじ式フィギュア3色。↓。

お昼は、森国さんとチャーシュー麺を食べ、心理テストの所見をみてもらう。
「鉄道の日」とはまるで関係ないな。
申し訳ないので、最後は、ねじ式車両で。↓。

BGM. 浜田省吾「ラブ・トレイン」