不老不死

4/Ⅶ.(月)2011
「あと10年くらいしたら、不老不死の薬ができるらしい」と真顔で息子が言う。ネットでみたらしい。「ものすごく高価で、副作用は口臭」だそうだ。「不死と言っても、病気で死なないだけで、事故や戦争なんかでは死ぬらしい」。<自殺は?>。「それは書いてなかった」。
「もし、そんな薬が出来たら飲みたい?」と息子。<病気が発見されたら、飲むかな>。‘不死’の方にばかり注目していたら、息子は「‘不老’も大切なポイントだ」という。「女性の場合は、特にそう」だって。「若さを保てるけど、若返りはしないから、自分がいくつの時に薬が出るかが女性にとっては、ポイントになるらしい」。<なるほど。でも、人間の魅力には渋みとか円熟味というのもあるぞ。歳とっても若い、ってちょっと馬鹿っぽいぞ>。
息子は、「28歳で飲みたい」という。<何故?>。「ブライアン・ジョーンズやジム・モリソンやジャニス・ジョップリンやジミヘンが死んだのが27歳だから、きっとそれ以上の年齢はカッコよくないんだと思う」から。そういえば、シド・ビシャスも27歳だな。<でも、ジョン・レノンが殺されたのは、40歳だ>と俺。「五味が、マッハに勝ったのも28歳の時」と息子。<猪木が、モハメッド・アリと戦ったのは33歳だ>と俺。議論は、尽きない。
ゴダールの「勝手にしやがれ」という映画で、「人生最大の野心は、不老不死の薬を手に入れて、早死にすること」っていうフレーズがあったな。
あれ?これ前にも書いたな。さっちゃんの誕生日の日だ。今年の4月の「よいこ」という記事です。良かったら見て下さい。


8 Replies to “不老不死”

  1. シド·ヴィシャスは21だった筈。
    不老でも副作用が口臭キツくなるのでは……特に女性は飲みたいと思うのか?謎ですな

  2. ふーむ、「不老不死」か。
    そんな薬、たとえいただいても私は飲むもんか。
    現世が一番苦しい修行の場だから、生老病死があるわけで、大難小難が降りかかってくるところに、何故にこの世にすがりたがる。
    私の人生、いつも「もぐら叩き」みたいに、次から次へと難題が沸いてくる。
    誰に相談しても、答えは出ない難題だ。
    昔は60歳まで生きられたら良いなぁ~と若いときに思っていたが、今は息子のためになるべく長生きしたいと思う。
    手相を見てもらったら、私は90歳まで生きるらしい。
    今は子育て中だから、好きなことはお預けだけど息子が早く自立すると易者が言うので、私の人生の後半は
    自分の好きにやらしてもらいたい。いつ、死んでも良いように後悔のない人生を送れば良いとおもっている。

  3. ・・・(笑)。
    息子さん、博学すぎる(笑)。
    息子さんの将来が楽しみだ。
    不老不死の薬、自分は、その体内でのメカニズムがわからない限り、飲まないでしょうね。
    新薬の類は、いまのところリフレックスやサインバルタでさえ、『実験中』のつもりで飲んでますから。

    1. あべみつさん
      いつもコメントありがとうございます。不老不死の薬のメカニズムが判ったら、なんか大変な気がします。

  4. immortalなものってそもそも存在するんですかね?
    『攻殻機動隊』のような世界観が実現されれば、不老不死も可能?
    ただ、全身義体化しても脳の老化は避けられないとは思いますが。
    先生のおっしゃる「渋み」や「円熟味」というのは、カント的に言えば「崇高さ」なんでしょう。
    実際、年を追うごとに美しくなる女性もいます。吉永小百合…
    別にそういう嗜好があるわけではありませんよw

    1. コータローさん
      いつもコメントありがとうございます。「わび」「さび」「渋み」なんて年を重ねないとわからないですからね。今、流行のアンチエイジングっていうのも、ちょっとマヌケっぽくて、憎めないですけどね。

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