恋は盲目

16~17/Ⅷ.(土)~(日) 2014 猛暑
いや~歌舞伎町…怖いね。
ホストクラブ行ってきましたよ。
今回は、前回の記事の続きなので、読んでない人には何のことだか判からないですね。
実は、前回の記事は、すこぶる評判が悪かったんです。特に女子から。
元々、僕は優等生キャラで売ってる訳ではないから、あまり気にしてはいないんだけれど。
だけど、万一、殺害された時、「こんなことをブログに書いてる医者だから、当然だよね」と世間に中傷されるのは嫌だ。
心外だなぁ、ブログの記事だけで、人間性を評価されるなんて。毎日、遅くまで、一生懸命、働いてるのになぁ。
ま、言い訳しててもしょうがない。
わかる人にはわかってもらえるはずさ。そう信じて書き進めよう。これまで、そうやって生きてきたのだし。
その日は、風俗方面で大活躍中のSちゃんという女の子(23歳)から彼女のバースディ・パーティーに誘われたのです。
場所は歌舞伎町のホストクラブ。仲間だけで祝う会だと言う。
ホストクラブに男は入れないらしいが、今日の主役のSちゃんと一緒なら入れるので、歌舞伎町のコンビニで待ち合わせ。
さすが、歌舞伎町、コンビニの雑誌コーナーに、「ホストマガジン」なんて雑誌がありましたよ。
大岡山のコンビニでは、まず見ませんね。
この一冊で全国優良ホストクラブ情報を完全網羅!らしい。
9月号は、上半期ナンバーワン大特集だって、うひょ~!
その日のホストクラブは浴衣デー。従業員ホストは全員浴衣(将棋柄とか金魚柄など)で、お客も浴衣ならドリンク只。
僕は、浴衣を持ってないので、アメ横で買った海軍のセーラー服に水兵帽という「水兵さん」の格好で行った。
Sちゃんは着付けに時間がかかり、僕は歌舞伎町のコンビニで待機する。
しかし、コンビニに出入りする客層が怖いし、僕をジロジロみるから、近くの交番の前で待つ。
すると、交番に「あの店で、ボッタくられた!」と怒鳴り込んでくる強面のお兄さんたちが多数。
歌舞伎町の交番は、ボッタくりバーの苦情処理所にもなっていた。
おまわりさんが、「店に表示してる限り、金額に関しては、こちらは何も言えない」と歌舞伎町ルールを一々、説明していた。
僕は、Sちゃんへの誕生日プレゼント代わりに、Sちゃんと自分の分の代金をおごるという約束をしていた。
なんか、これから起こる事を暗示してるかのような光景だ。
それにしても、Sちゃん、早く来ないかな。怖いな。帰りたくなってきたよ。
待つこと20分。浴衣姿のSちゃんが現れて、水兵さんの僕が手を振ると、「すぐ判った」と彼女は笑いながら駆け寄って来た。
履きなれない下駄で走るから、左足の親指を切っちゃって。圧迫止血とかしてやったよ。歌舞伎町の真ん中で救急処置。
この会は、Sちゃんの誕生日に開かれたものだが、参加者は1人の女の子(ホスト好き)を除けば残りは皆、ホスト。
つまり、店側の人じゃん。Sちゃんは友達が少ない。そういうところ嫌いじゃないです。
Sちゃんが僕を招待してくれた理由のきっかけは僕が元気がなかったからだが、本当の深層心理は参加してみて判った。
「自分にはこんな変わった友人がいる!」という自慢を皆にしたかったようだ。
Sちゃんは、実際、僕をその様に紹介した。
「髪の毛、スイカなんだよ~」
「見て見て、爪、ケーキなんだよ。私の誕生日祝いだからなんだよ~」
「この人、いくつに見える~?」
「本当の職業、言って良い?」などと無邪気にはしゃぐ姿は少女のままだ。
あるホストから、「自分も~昔~、バンドやってたし~、まったく同じ~髪色にしたことあるし~、超~懐かしい~!」って、
20代前半の奴に先輩風吹かされるみたいに言われる、50代前半の男の哀愁って、皆さん、判る?
あるホストは、僕に「年齢、本気に当てに行っちゃっても良いですか?」と挑んできた。
<いやいや、そんなに面白いオチとか、ないから>、と俺。
そのホストは、俺のことを上から下まで何度も見て、クイズ番組の回答者みたいな声で「37!」と答えた。
Sちゃんは、大喜び。「やった~!年齢不詳~!」って大騒ぎ。
ちなみに僕は、昭和37年生まれの52。
だから、<(37は)惜しい!>って答えた。
ホストは、「惜しい?じゃ、38?39?36!」とピンそば狙い。
Sちゃんも一緒に混乱して、「あれ、そんな年だったっけ??」と言っている。かなり酔ってる。
僕は、<今、37、って言ったでしょう?それが、惜しいの>とヒントをあげるがホストは「47?えっ、74?」とトンチンカン。
案外、それ程、アドリブの適応力が必要とされない職場なのかもしれないな。
その点では、我々の方が質の高い連想力を要求されるな。
ちなみに、「74」ってどんだけジジイだよ。ジョン・レノンの年だよ、もし生きてたらね。
しかし、年齢の話で驚いたのは、Sちゃんの本当の年齢だ。
ホストは、口々に、「おめでとう~、ついに大台ですね」とSちゃんをいじって、祝っていた。
Sちゃん、今日が、実は30歳のバースデーパーティーだったのです。
僕は、<Sちゃん、23歳って言ってなかったっけ?>。「それは、営業用よ、言ってなかったっけ?」と、Sちゃん。
<じゃ、何?福岡をガイドしてくれた幼馴染は?>、「あの子も、今度、30」。
ガチョーン!!
俺の緊張とときめきの博多の夜を返せ!
人のこと「年齢不詳」とか言っといて、そっちは「年齢詐称」じゃないか。7つもサバ読んどいて。
Sちゃんには、この店にお気に入りのホストがいる。
今日のバースディパーティーは、VIP席で、そのホストを完全指名し、常に脇に置いていた。
そのホストから名刺を頂いて驚いた。そこには、「S」と書いてあった。
「S」は、男でも女でもおかしくない名前だ。
Sちゃんの「S」は源氏名だが、その由来がこのホストの源氏名から来てたとは、ホストから名刺を頂くまで知らなかった。
どんだけ「おそろ」にしてんだよ。
バウンダリーなさすぎだろ。
中2かっ!(タカ&トシ風に)
Sちゃんは、そのホストと僕を会わせたかったみたいだ。気が合うと思ったらしい。正気か?
Sちゃんは、そのホストと僕がちょっと似てる、とも言った。
娘のフィアンセと会う時の父親って、こんな気分なのかな。
どんな奴が来ても、絶対、気に要らないだろうな。
俺が父親だったら、相手の男に対して、治療的な精神療法と正反対の事をして、苦しめて試してやる。
ケケケ、ザマァミヤガレ。
あっ、何を取り乱してるんだ。すみません、お見苦しいところを。
話をSちゃんのお気に入りのホストに戻そう。
Sちゃんは、僕とそのホストがちょっと似てると言うけど、Sちゃん、言う程、俺のこと、知らないでしょ。(笑)
強いてあげれば共通点は、顔が良いところと、低身長、口がうまい、ヒスを着る、子供の頃から医者を目指してた。
ん?何、最後のそれ?聞き捨てならんな。何ゆえ、今、ホスト?
Sちゃんは僕のリュックについているオレンジのプンプンを指差して、「私、前から、これ気になるんだぁ」とホストに言った。↓。


Sちゃんのお気に入りのホストは、「知ってます。言わないで下さい。当ててみせます。う~ん…、おやすみプンプン!」と、
俺の目の前に人差し指を突き出して、自慢げに答えた。
<正解です…>と俺。
「すご~い!なんで知ってるの~?」とSちゃんはホストの肩を揺すり、ホストは照れながら、「サブカルですよね」と俺に言った。
俺は心の中で、<なんたる、浅薄…>と絶句した。
そのホストは、それ以上の知識がないとみて、Sちゃんに「きっと、君は、好きじゃないよ」と優しく諭す様にささやいた。
Sちゃんも、しなだれかかって、「うん」なんて酔っ払って言ってるし。
もう帰ろうかな。
でも、せっかくのSちゃんの誕生日会だし。空気をぶち壊しては可愛そうだし。
一応、福岡の学会の恩はあるし。
ここは、じっと我慢する。男はつらいよ。
そうやって、僕がこの日、Sちゃんの誕生祝いに、この店に支払った金額は、7万円だった。
Sちゃんのバースディパーティーは、ドンペリのゴールドを開けて盛大にお祝いされた。
それで、7万は安いなと思って聞いたら、シャンパン代は、Sちゃんが毎月積み立てていたらしい。
僕はSちゃんに<いくらするの?>とシャンパンの値段を聞いた。
すると、Sちゃんはちょっと躊躇って、「引かない?さっき払ってくれた金額あるっしょ?その10倍」だって。
ビローン!!
おまけに3月に、さっきのホストの誕生日があるから、同じシャンパンで祝うため、現在、積み立て開始中だって。
ムヒョー!!
Sちゃんは、あんなに取材をバンバン受けて、顔を売って、ほぼ毎日、オールタイム店に出て、完全歩合制で、稼いで、
頑張ってるなぁと感心してたら、こんなことに消費してたのか。
こんなこと、って言い方はないな。訂正します。失礼しました。
しかし、職業に貴賎はないし、職業にランクもない、と僕は本気でそう思う。
誰がどう何に自分の稼いだ金を使おうが他人にとやかく言われる筋合いはない、と僕は本気でそう思う。
価値の多様化したこの世の中だし、趣味も人それぞれ、他人に理解して貰えなくても構わない、と僕は本気でそう思う。
自分の好きなことを好きだ、と胸を張って言える心は大事だし、時に勇気のいることだと僕は本気でそう思う。
そんなことを全部、踏まえた上で、一言だけ、言わせてもらいたい。
<何やってんだ!?、Sちゃん>。
カモられてんじゃん。
カモネギだよ。
Sちゃんがカモで、俺がネギ。
情けないなぁ。50過ぎて、野菜担当かよ。悔しすぎるぜ。
ホストは、真剣に俺にこう言った。
「こう見えて自分は子供の頃、体が弱くかかりつけの小児科医がとてもよい先生で。
自分も将来はその先生のように小児科の先生になりたかった。
しかし、自分が高2の時、その医者が児童ポルノの罪でつかまった。
なんだ、あんなに良い先生だと思っていたのが、実はそういう目で子供を見てたのかと。
裏切られたと思って勉強をやめてしまった」、それが医者をめざした理由と辞めた理由のすべて。
ん~、どうでしょう??
ま、それは実話なのかもしれない。
百歩譲って、真実なら、こう言うしかないな。
<その医者が逮捕されたのが医学部に入る前で良かったね>、と。まぁ、Sちゃんの誕生日だったから、言わなかったけどね。
医学部は6年間。臨床心理士も同様だ。大学を出た後、大学院に行って、資格試験を受ける権利を得る。
その時間は、単に膨大な知識を吸収するためだけにかかる時間なだけではない。
その間に気持ちが折れずにモチベーションを維持出来るかどうかが問われているのだと思う。
そうやって、患者と向き合う覚悟が問われ、責任感が育まれるのだ。
我々だって何度も、理想と現実のギャップをつきつけられ、ぐらつくことに耐えて、生き残った。サバイバルした。
少なくとも、「尊敬する先生がロリコンだったから幻滅して、夢を放棄」なんて、責任転嫁な言い訳は通用しない。
ところが、こっちの世界では、通じちゃうみたいだ。むしろ、逆に、有効でさえあるみたいなのだ。
「その医者、サイテー」とか、「可哀想~、被害者だね~」なんて同情票が期待できる。とほほ、な話でしょ。
ぬるい!
<Sちゃん、目を覚ませ!>。
Sちゃんは馬車馬の様に働いている訳だが、それはホストに貢ぐためで。
だから、それを今、急に取り上げたりしたら、自殺しちゃうかも。
そんなことになったら、俺のトラウマになっちゃう。気をつけよう。
Sちゃんには、何か別の生きる目的を見つけてもらってから、脱錯覚させよう。肝心なのは順番だ。
いきなり、ガーっとやっちゃダメ。
これは、「地雷撤去」とか「遺跡発掘」と似ていて、精神療法の十八番の技術をそのまま応用すれば良いだけだ。
しかし、難しいのは、Sちゃんが僕の患者じゃない、という一点だ。
構造化、出来ないからね、やりづらい。
でも、軽くとっかかりくらいはつけておこう。
取り敢えず、Sちゃんが貢いでるホストの語る現時点での将来の夢は、天文学者、だ。
「医者」→「ホスト」→「天文学者」って、どんだけ、振れ幅、デカいんだよ。
なれないモン、無いんじゃないか?
って言うか、ブレ過ぎだろ、軸が。芯がないのか。
コミックス「おやすみプンプン」は、愛子ちゃんが転校して来て、「もうすぐ地球は滅亡する」と言う所から始まる。
愛子ちゃんの可愛さと衝撃的な発言に戸惑う小学生のプンプンは、同時に学校の宿題の作文の提出期限も迫っていた。
作文の題は、「将来の夢」。
何も思いつかないプンプンは愛子ちゃんの言葉を思い出し、「僕は将来、宇宙を研究する人になって人類を滅亡から救いたい」と書いた。
そして、誰も最終的に救われないストーリー展開の物語の火蓋は切って落とされる。
そう言えば、ホスト、Sちゃんに「おやすみプンプン、見なくていい」って断言してたっけ。
よし、Sちゃんに「おやすみプンプン」を読ませよう。
まずは、天文学者の辺りから切り崩して行くか。
家に帰ってから、今回の件で色々と相談に乗ってくれたFに報告をした。
Fは、「生きて帰れて良かったね。7万円?妥当な金額だね。まあ良く行ったと思うよ、僕なら絶対行かなかったと思うし。
君は勇気あるよ、徴兵制度があったらきっと素直に行ったんだろうね」と言った。
Fは、世間は終戦記念日に戦争だ平和だと叫んでる中、僕が風俗だホストだと騒いでいた事を冷静に皮肉って。
僕の純情を揶揄した。Fよ、お前は、ジョン・レノンか?
後日談。
Sちゃん、「お誕生日は、ありがとう」
僕、<こちらこそ、素敵な日に誘ってくれてありがとう。最初は怖かったけど、実は、皆、良い人達だったな>
Sちゃん、笑顔で、「そう言ってもらえると嬉しいわ」
僕、<あの日は荷物になるから持って行かなかったんだけれどさ、これ、誕生日プレゼント。マンガ、なんだけれどね>
そう言って、僕はSちゃんに「おやすみプンプン」全13巻セットを差し出す。
カメラは、Sちゃんの驚く顔を、パン。
…と、現在、イメージ・トレーニング中。
行くぞ!、プンプン!、君が切り込み隊長だ。↓。


BGM. 吉田拓郎「裏街のマリア」、もしくは、河合奈保子「けんかをやめて」


新たなる不安の影+ずっとある悩みの種

16/Ⅷ.(土)2014 今日から夏休み明け
「あなた、疲れてるわね」とSちゃんは言う。
Sちゃんによると、僕は「年齢不詳」だそうで、それは見た目のファッションや感性ではなく、声、なんだって。
僕の声は特徴的らしく、彼女曰くそれが「年齢不詳」にしてる原因らしい。
Sちゃんによると、最近の僕の声は「低い」らしい。「よほど疲れてるのね」と言う。
ま、確かに忙しいことは忙しいし、「殺害予告」のコメントは来るし、採用面接も控えているし。
しかし、いつから僕はこんなにSちゃんと話すようになったのだろう。
福岡の学会で困っていた時に、Sちゃんが福岡出身だということを思い出し、相談したのがきっかけと言えばきっかけだが。
彼女は、風俗方面で大活躍中だが、結構、義理堅くお盆やおばあちゃんの何回忌には福岡にとんぼ返りしている。
Sちゃんはもうすぐ誕生日で、東京の友人が祝ってくれるから、このお盆は福岡に戻ってすぐ帰ってくる強行軍だそうだ。
福岡の学会の時は、ガイド役に幼馴染を、ブッキングしてくれたし。
何かお礼に誕生日祝いでも、あげようかな。
しかし、僕は昔から、女子が喜ぶような贈り物をしたことがなく、そういうセンスはゼロに等しい。
一方、Sちゃんも超売れっ子だからたくさんプレゼントを貰うだろうし。
趣味じゃない美少女フィギュアとかを貰っても、始末に困るだろうし。
こうゆう時は、形に残らない物をあげると良いと、何かの時に徳田さんが教えてくれた。
しかし、食べ物も好き嫌いあるだろうし。
お米でもやるか。でも、重いか(重量的にね)。じゃ、お米券、にするか。金券は、重いか(気持ち的にね)。
そんなことを僕は悩んでいた。こんな言い方も不道徳だが、少し淡い恋心に似ていると思った。
前の病院で一緒だった心理のAちゃんはいつも困ると相談に乗ってくれるのだが、今回ばかりは、ノーコメントだった。
そりゃそうだ。コメントのしようもあるまい。それとも、呆れられたのかも。
こうなったら、直接、本人に聞くしかない。<何かプレゼントいる?>。
そうしたら、Sちゃんの冒頭の発言につながるのだ。「あなた、疲れてるわね」に。
しばらく、Sちゃんは考えて、何かを思いついて、「でも、やっぱり…」って言いよどんで。
僕が黙ってると、彼女は、「土曜日、仕事、何時まで?」と聞いてきた。
<まぁ、その日によるけど、9時から10時くらいかな>と僕が答える。
「お酒は呑めるの?」<平日は呑まないけどね>「キャバクラとか行く?」<行かない。寿司屋とか焼鳥>と僕。
「あぁ、値段の書いてない寿司屋っしょ?回るんじゃなくって」と、Sちゃん。
すると、Sちゃんは、「だったら、私の誕生会に一緒に来てよ。そこの呑み代、私の分と二人分、払ってくれれば」と提案。
僕が渋い顔をしていると、Sちゃんは、「あっ、無理なら、全然。気にしないで。断ってくれて良いから」と言う。
ここで回想シーン。
僕が大学の5年生の頃、仲の良い女の子がいた。病院実習で1年間一緒にローテーションしてたから仲良くなる。
それをきっかけに付き合うカップルもよくいる。結婚してるケースも珍しくない。
僕らはつきあってはいなかったが、(つきあう、の定義がわからなかったから)、けれど、はたから見てもお似合いだった。
それが、国家試験直前の6年になって、その子は、僕らの班の別の男子と交際した。
正直、それはちょっと意表をつかれた。クラスの皆もそう思ったと思う。でも、誰も口にしなかった。
変な空気だった。僕は告白もしてないのにフラれていて、つきあってもないのに捨てられていた。
皆、遠慮して、その周辺のことは、一切、僕の前では、禁句になった。
その気遣いが、傷口にまた塩を塗りこむみたいに、痛くてね。
そんな時、レレちゃんが、(今回の人材募集の会社も彼女が紹介してくれた)僕をホームパーティーに誘ってくれた。
レレちゃんは、広尾とか麻布とか、あまり僕が行かない方面に、自宅を持っていた。
彼女は、小・中・高と一環の名門お嬢さん学校の出身で、だからそういう友達が集まる会だった。
僕の記憶では、うちの大学からは僕しか呼ばれていなかった気がする。
外人とかもいて、留学生って言うんですか?、白人だった。
来てる人は皆、着てる服装から違ってて。上品でさ。で、優しいんだ、そういう人達って。
隅っこでオドオドしてる僕に声をかけてきてくれたりして。
あまりの場違い感に、途中から記憶喪失です。
1つだけ覚えてるのは、ハンサムな男の子が「今日のパーティーのために、肉を焼いてきた」って差し出したシーンで、
僕は、単純に、<男が料理するんだ?>ってビックリしたことと、その肉がメチャクチャ美味しかったことだ。
まだ、「ビストロ・スマップ」はおろか、SMAPさえ結成されてない時代にですよ。
レレちゃんは、傷心の僕を励ますためにホームパーティーに呼んでくれて、「手ぶらでくれば良い」と言ったから、
本当に手ぶらで行ったら後悔したっけ。
ここで回想シーン、終了。
で、話をSちゃんに戻すが、まさにその時のレレちゃんのホームパーティーの招待のされ方と酷似してるのだ。
僕は、Sちゃんに、<実は大学生の時にね~>と上に書いたような話を打ち明け、<だから気が進まない>、と遠慮した。
Sちゃんは、「全然、気にしないで。気を遣わなくて良い人達だから」とその日の参加人物や行く場所を教えてくれた。
その日は、神宮で花火大会があり、女の子達は全員浴衣で参加する。
皆、似たような事を考えるらしく、その日の着付けは、予約がいっぱいで、だから会が始まるのも遅くになるそうだ。
それで、さっき、僕の外来が終る時間を聞いた訳で、むしろ、それで丁度良いくらいだと言う。
Sちゃんの友達は歌舞伎町のキャバクラで働いている女の子らしい。
そのメンバーで、行きつけの歌舞伎町のホストクラブに行って、VIPルームでシャンパンをあけるんだって。
話を聞いてる最中に僕がドン引きしてるのが、伝わったらしく、「大丈夫、シャンパンはもう用意してくれてあるから」と言う。
それも大事だが、それ以外にも色んな問題があり過ぎて、何を質問していいかが判らない。
本当に勉強の出来ない子って、質問すら出来ない、ってのとどこか通じるな。
<俺ね、初対面の人だと対人恐怖になるんだよ。喋れないかも>に、「精神科医が何、言ってるの」と笑う。
さらに「そこは皆、プロだから、大丈夫。対人恐怖を克服しよう!」だって。とほほ。
<そもそもホストクラブって男が入れるの?>「ダメじゃない?でも、私と一緒なら入れるから。事前に待ち合わせね」。
<ドレスコードとかあるの?>「女の子は浴衣デーだけど、あなたはそのままで大丈夫。TシャツでOK」。
さすがに、いくらかかるの?、とは聞けなかった。バースデーパーティーにお金の話をするのは無粋だし。
そもそも、これはSちゃんが、僕が元気なさそうだから、誘ってくれた好意だし。
本当の内輪の会みたいだし。
やっぱ、レレちゃんのホームパーティー・パターンだよ。その水商売バージョン。
まぁ、現実問題、いくらお金がいるのか、カードを使って良いのか、プレゼントは別にいるのか、などが皆目見当つかない。
そこで蛇の道は蛇、昔、その方面に詳しかったFのクリニックに表敬訪問する。
僕がFのクリニックに着くと、もう診療は終っていて、受付の二人の女の子とFが待合室のソファに座って待っていた。
僕は女の子にアルタでお土産に買ったクロワッサン鯛焼きを一匹づつ差し入れて、早々と二人を追い帰し、Fに相談。
Fは「う~ん、多分、騙されてはないと思う。でも取り巻きが怖いな」と分析し、「俺なら行かないな」と結論づけた。
現金は持っておいた方がいいよ。クレジット・カードは使っちゃだめ。花くらい用意したら。
「かすみ草だけ、とか、はよしたほうが良いよ。普通にバラとかね」だって。
<俺、現金、持ってないんだけど、貸して>って言うと、「君、ATM知らないの?」って言われた。
<使ったことない。オタクの間では、ATMってアニメイト・タイトー・まんだらけ、だって知ってる?>の返しは、スルーされた。
まぁ、でも、ありがとう。何か参考になったよ。
しかし、Fだったら、行かないのかぁ。
それでも、俺は行くけどね。
我ながら勇気があると思う。
戦場で生き残るのは必ずしも勇敢な兵士ではない、という言葉が頭をかすめる。
そこで心配になって、ヨット部で一緒だった、よく女の子にモテてた巴くんにも相談してみた。
巴くんは、「えーっ、Fは行かないって?僕は行くなぁ、行かないと始まらないよね」と心強い発言。
さらに巴くんは突っ込んだアドヴァイスをくれる。
「プレゼントは外れる可能性もあるので、別の日に時間を作ってもらって、一緒に買いに行くかな」だって。
お金は、Fと同じ意見で、カードは持っていかないって。
「お金は状況をみながらだけど、脈なしでも会費、女の子の分、車代で10万くらいかなぁ。
ホストクラブの飲食まで入れたら20万くらい?それ以上は絶対出さない。
でも聞いた話では、どうにかしようとする時は、同伴から店内、アフターまでして金使うみたいだよ~。
金かかるよね~。頑張って下さい。結果、教えてね」だって、ちょっと勘違いしてるみたい。
別に「どうにかしよう」なんて思ってない訳だし。
Sちゃんは、僕に一定の距離をおいている。彼女は悩み事を僕には愚痴らない。僕に喋ると金銭が生じると思ってるのかな?
それとも俺の腕を信用してないのかな?(苦笑)
彼女は悩み事は、キャバクラやホストクラブで喋って発散するそうだ。
「一々始めから相手に説明しないといけないから自分の整理になるのよ」、と笑う。
なるほどね。でも、じゃ、カウンセリングって何だって素朴な疑問にぶつかる。
これは僕が心理を雇ってうちのクリニックでカウンセリングをしている経営者としての最大のテーマでもある。
それこそ、Sちゃんじゃないが、呑み屋でうさ晴らしする事との違いとは何だ。
これは、繰り返し考える命題だ。
勿論、「教科書的な答え」はある。
でも、教科書に本当のことが書いてある保証はないし、世の中は教科書通りにいかないことの方が多い、って教科書に書いてなかったっけ?
そういうことを、ちゃんと踏み込んで考えたことあるのかなぁ、皆?
教条主義的に理論武装におんぶに抱っこなのではないかなぁ?
ただそこに座って黙って話聴いていたら、傾聴して幾ら、なんて甘くないぞ。
それじゃ、スヌーピーのルーシーの風刺と同じレベルじゃん。↓。


我々の仕事は武器が少ない。だから己れのパーソナリティーさえ道具に使うしかない。
メタ的にそれを客観視する自分がいて、サリバンはそれを「関与しながらの観察」と言ったし、オブザービングエゴなんて用語もある。
だけど、みんな関与してるのかな?
観察しかしてないんじゃないか?
「何をもって観察というか?」という問題もある。
観察さえ出来てないカウンセリングもあるんじゃないか?
ちゃんと、見ろよ、目の前の患者を。
ちゃんと、聞けよ、患者の訴えを。
何、聞いてんだよ。顔の横に付いてる2つの器官は何をするためのものだ?
こういう表現をすると聴覚障害のある方に失礼だから、撤回するが、強調したいのはそういう差別的な事ではなくて、プロ意識だ。
ポリシーとかプライドと言っても良い。
アイデンティティーなんてのはさ、努力しなきゃ身に付かないんだよ。
アイデンティティーが向こうからやって来てくれる訳じゃないんだよ。どこまで黒船幻想だ。
だったら悩もうよ、せめて俺と同じレベルくらい。
なんて、風俗の女の子にとち狂ってる中年の男に言われたくないか?
それは違うな。
俺はまともじゃないけど、俺の言ってることはまともだもの。
問題は、俺がこんなまともな事を言わなきゃならない現実だ。
昔、爆笑王の異名をとった林家三平が、「皆さん、真面目に生きましょう」と言うようになったら世も末だ、と立川談志が言っていた。
なんか、いよいよそれに近付いて来たぞ。精神医学界、カウンセリング業界。
俺は知らねーぞ。
もっと発言力とか影響力とかがある人が言うべきだ。
言ってるのかもしれないけど届いてねぇよ!。聞こえねぇよ!。
嘘です。皆、真剣です。皆、一生懸命やっています。なんだかストレスたまって業界に八つ当たりしてるみたいだ。最低だ。
でも、それを自覚出来てる自分ってかわいい。素敵、うっとり。
なんてね。
ナルシストの方程式ってこんな感じだよね。太宰とかも、大雑把に言えば、そうでしょう。違ったらゴメン。
ナルシスティックの逆ってマゾキスティックだったりするんだよね。
マゾキスティックの対語はサディスティックじゃなくて、ナルシスティックだって偉い先生が学説を唱えてたな。
どう思います?
ちなみにSちゃんって、Sちゃんだけに、サド、だよ。職業柄のキャラ設定はね。
初対面で僕は彼女と一言二言交わして、「あなた、Mじゃないのね!?」と言われた。
確かに人間を「S」と「M」で分ける物差しが存在して通用するのは判る。
しかし、初対面の人に対して、「あなた、Mじゃないのね!?」という挨拶が成立する空間があることを僕は知らなかった。
結構、長く生きてきたつもりだが、まだまだ知らないことばかりだ。
でも、良く考えたら、Sちゃんの仕事は客を選ばないから偉いな。
どっかの地方では、「疲れる」ことを「えらい」と言うらしいな。
「疲れた~」の意味で、「えらいわ~」って使うらしい。
本来、立派という意味で用いられる「えらい」が「しんどい」って意味と同じ言葉で表現されるのは興味深い。
人を労う時って、「疲れたでしょう」と「よく頑張ったね」って二つの声掛けをしたくなる。
「えらいね」はひとつで両方をまかなえるから便利だね。
奉仕の精神は現代では医療の現場より風俗にあったりしてね。
難しい問題だ。取り敢えず、髪の毛をスイカ模様にしてみました。今日から仕事だし、夏だし。
「金くれ。」Tシャツはタイムリーでしょう?。↓。


後ろから見ると、こんな感じ。緑と黒が見分けづらいですかね。緑はスイカの皮で、黒はスイカの種ね。↓。


爪は、Sちゃんの誕生祝いをイメージしてケーキっぽく。デコレーション・ケーキじゃなく、カップ・ケーキですね。↓。


しかし、人はどうやったら、綺麗に生きれるのかな。次回、いよいよ、予告ブログ、「生きること死ぬこと」に続く。
BGM. RCサクセション「よそ者」


本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど③

14/Ⅷ.(木)2014 くもり、時々小雨
さらに、タイトル通りの状況に拍車がかかった。
カワクリは夏休みに入り、「予告ブログ」の「生きること死ぬこと」に相変わらず苦戦している訳だが。
そこに来て、ブログのコメント欄に「殺害予告」まで来て。
「生きること死ぬこと」にかけてるつもりの「殺害予告」なのか?
あんまりうまくもないぞ。
今日は、その対策や対応にも追われて警察署に行ったり。まったくこんな忙しい時に表明すんなよ。
と言う訳で、今回は気分転換にカワクリの新しい図書を紹介しましょう。
夏休み明けに、読んで下さい。
まずは、「かんなぎ」の⑨巻。書き下ろしドラマCD付きです。聞きたい人は貸してあげるから、言って下さい。↓。

そして、「進撃の巨人」は⑭巻が出ましたね。
下は、「進撃の巨人」の」バッジなどを飾った一画です。↓。

「こっちの巨人は恋をする。」のキャッチコピー、「大彼女」もそこに。↓。

ひよどり祥子の「死人(しびと)の声をきくがよい」④巻は、直筆サイン入りです。
中野ブロードウェイの「タコシェ」でゲットしました。↓。

「死人の声をきくがよい」の帯には、「魔法少女まどか☆マギカ」の監督新房昭之も絶賛!!とあります。
さて、その「まどマギ」の劇場版Blu-rayの特典が最近、届きました。↓。

近頃は、Blu-rayは店舗ごとで特典が異なるから比較して選ばないといけなくて、面倒くさいですね。
例えばアニメイトならタペストリー、とか、とらのあな、ならハッピとか。そこにタワレコまで参入してきましたよ。
ノーライフ、ノーアニメのキャッチコピー、マジっすね、タワレコ。
で、迷った挙句、僕はTBSショッピングで購入を決めました。そこの特典は、懐中時計です。
物語が何度も時間を引き戻し悲劇的な結果を回避しようとするパラレルワールドが筋書なので、時間と関係する、
懐中時計にしたのです。箱を開けると、こんなです。↓。

いよいよ明日から、夏コミが始まるのですかね。
詳しい人に聞いたら、今年は企業ブースも力を入れてるとか。
本来、コミケは同人誌の即売会なのだが、一大イベントなので、本家も参入して、コミケ限定グッズを売る傾向が昨今目立つ。
それが、企業ブース。
今年は「けいおん」がアニメ化5周年で力が入っていて、「まどマギ」の関連グッズも充実してるみたいです。
しかし、「ラブライブ」はすごいですね、こないだアニメイトでステッカーを貰ったけど。
うちの受付の子たちは、「非オタク」なのですが、「ラブライブ」は知っていました。
むしろ、好き、だとも。
なんだか変な現象だぞ。本来、オタクじゃない人を巻き込んでるぞ、「ラブライブ」。
とりあえず、「ラブライブ」のステッカー、トイレの上に貼ってみました。↓。

「ラブライブ」は歌のバリエーションが色々あって、詳しい人によると昭和歌謡っぽいのもあるって。
それ、ベルハーの持ち味なのに。大丈夫か、ベルハー。
なんて、ベルハーの心配してる時じゃないか、俺。
休み明けには求人広告だして、応募と採用面接だ。
忙しくなるなぁ。
忙殺という漢字のイメージが頭に浮かぶ。
すごい漢字だな。忙しくて、殺されるのか。
そう言えば、殺害予告も来てたな。
これは、ピンチだ。めんどえくせぇな。
まぁ、忙しい、忙しい、って言ってる人程、忙しくないって説もあるけどね。
BGM. ジャックス「時計をとめて」


本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど②

4/Ⅷ.(月)2014 はれ
マジで、タイトルの通りの状況なのである。
「予告ブログ」の、「生きること死ぬこと」を書くのが大変で、もはやストレスになっている。
皆、忘れてるからいいか、とも思ったが、嘘はいけない。
シンヨーモンダイだ。なんとか、起承転結のイメージだけはついた。
夏休み中に書き上げよう。
何もそんなに一生懸命、やることもなにのにな。
「顧問」もそう言ってくれてたし。
「お前は、ブロガーか!」と訳の判らないツッコミが聴こえてきそうな、夏真っ盛りだ。
そんな僕は、今日は、あざみ野心理オフィスが引越しをしたというので、見学に行って来た。
よく患者さんやケースを紹介し合う間柄なので、どんな場所なのか、この目で見ておいた方が良いからだ。
先方は、僕の休診日の月曜日に時間を合わせて、出迎えてくれた。
松井先生は、あざみ野駅の改札口まで、僕を出迎えに来てくれた。ありがとう。
僕と松井先生は、あざみ野駅から心理オフィスまでを緩やかな長い勾配の上り坂を並んで登った。
ちょっと疲れる。でも、今、皆さんが思ったであろう程は、疲れない。
Mさんは、「その日の自分の体調を量るバロメーターに丁度良い坂」だと言っていた。
体調が良ければ苦にならないし、疲れているとしんどい、くらいの運動量だ。
途中に「坂の上クリニック」というのがあった。
良いネーミングだと思った。
もし、患者さんに「この坂は疲れる」と不満を言われても、<だから書いてあるでしょう?坂の上クリニック、って>
と言い訳が出来る。クレーマー対策もバッチリだ。
「川原達二の十中八九N・G」と似た開き直りの装置だ。<だから、十中八九N・Gだって言ってるじゃん、って>。
「坂の上クリニック」の先生はそんな事を考えてはいないのでしょうが。
失礼しました。
さて、到着しました。
あざみ野心理オフィスは一軒家で、お庭もあります。
そこでは、手作りの園芸のようなものをしていて、お庭の様子はまだ引越し作業の途中みたいだ。
レンガとかが置いてあった。
各部屋を見せてもらい、その後、4人の先生と僕で近くの「うかい亭」で会食をした。
あざみ野心理オフィスの場所が判らなかったら、まず「うかい亭」を目指すと良いでしょう。
しかし、あざみ野心理オフィスの引越しは大変だったろうな。
名前に「あざみ野」って入ってるから、「あざみ野」以外に移れないしね。
限定されるから、物件探しが大変そう。
でも、いざとなれば、「あざみ野」以外でも良いと思う。
東京ディズニーランドが「東京」じゃなくて、「千葉」にあっても、誰も文句を言わない前例があるのだからね。
そういうコンセンサスを国民は持っているということさ。
「うかい亭」では、ゴージャスなディナーをご馳走になったから、お祝いに「胡蝶蘭」を贈っておいた。
あざみ野心理オフィスの庭の園芸を見た後に、「胡蝶蘭」を贈るセンスも我ながらどうかと思うが。
そこは1つ、縁起物、ということで。ご勘弁を。
昔、NHK教育テレビの「すくすく赤ちゃん」という番組で、子育ての相談の回を見た。あの番組、まだあるのかな?
そこでは、子供には「タンポポ・タイプ」と「ラン・タイプ」がいると説明していた。
子供がどっちのタイプかを見極めるのがポイントで、タンポポを温室に閉じ込めたら窮屈するし、
逆に、ランの花は丁寧に育てないと枯れてしまう。
お母さん自身が、自分がどっちのタイプかを自覚するのも大事で、同じタイプなら育てやすいが、違うと大変。
「タンポポ・タイプ」のお母さんが「ラン・タイプ」の子供を育てるとガサツになりがちだし、
「ラン・タイプ」のお母さんが「タンポポ・タイプ」の子供を育てる時には理解に苦しむことがある、
という内容だった。
僕自身に当てはめると、「ラン・タイプ」のように育てられたが、自分では、「タンポポ・タイプ」だと思っている。
あくまでセルフ・イメージだから、いい加減なものだが。
しかし、人間を大きく「タンポポ」と「ラン」に分けるというのは、「有り」だと思う。
実際、そういう分類の仕方を我々は良くしてるからね。
他にも例えば、「明」と「暗」とか、「右」と「左」とか、「S」と「M」とかで分けたりするから。
でも、二元論で仕分け出来ないことの方が実は多いことも良く知っている。
中庸を良し、とする場合もあるが、まったく別の第3極が出て来たりもする訳だ。
「タンポポ」と「ラン」に話を戻すなら、「ヒマワリ」なんて第3極だ。
僕は、「ヒマワリ・タイプ」がいいな。
そう思い、今日は美容院で髪色をヒマワリ・イメージにしました。↓。
あざみ野心理オフィスの見学の前に行きました。

美容院は自由が丘の「Ash」。お気に入りの美容師さんがいます。しょこたんを無口にした感じです。
美容院は拘束時間が長いので、その間にネイルもしちゃっています。
初めは、「男の人も爪のお手入れを」という広告に釣られ、そのうちジェル・ネイルに行き着きました。
今日のネイルは、「ひまわり」をテーマに。↓。

親指は、スイカ。夏らしくね。↓。

逆側の手。中指は、夏っぽいシールです。↓。

親指は、ひまわり。↓。

こないだ徳田さんが、メールに、「暑(あつ)は夏(なつ)いですね~」と書いてたから、
<オヤジギャグが使えるのはえらい!>と誉めたら、「あれって、オヤジギャグになるんですか?」と気にしていた。
彼女は、ほんの少し傷ついていた。
徳田さんは、「ピンポン」の「ペコ」のマネをしただけなのだ、と潔白を主張していた。(笑)
そんな内輪話はどうでも良いことだ。
問題は、これから、新しくスタッフを採用することにしたので、その応募や面接で忙しくなりそうなことだ。
求人の原稿も書いて、そういう会社の担当の人とも会って、話をつめなければいけない。この秋は多忙だ。
幸い大学時代の同期で学園のアイドル・皆の心のマドンナ・「レレちゃん」に相談したら、良い会社(人)を紹介してくれたので
それだけが救いだ。レレちゃん、サンキュー!
という訳で、本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど。パート2でした。
仕事で遅く帰宅したのだから、早く寝れば良いのに、このまま寝たら今日1日が充実しないままで終ってしまうという貧乏根性から、
無駄に夜更かししてネットを見たりして睡眠時間が少なくなって、翌日、さらに大変になる悪循環と似たパターンだ。
悪あがき。
でも、「諦めたらそこで試合終了ですよ」って安西先生は言ってたしな。
「スラムダンク」は昔、徳田さんに借りて、全巻、読破しました。
本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど③へ、続く。
BGM. 伊藤咲子「ひまわり娘」


本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど①

3/Ⅷ.(日)2014 はれ
正味、タイトルの通りの状況なのである。
「予告ブログ」は、カワクリの夏休みに一気に書くことにした。
思いのほか、「生きること死ぬこと」を書くのが大変だ。「生きること死ぬこと」を書くのに難航している。
「生きること死ぬこと」は、僕の負担になっている。
それでも、なんとか起承転結のイメージだけはついた。
別に本業じゃないんだから、そんなに一生懸命、やることもなにのにな。
なぜなら、これから、新しくスタッフを採用することにしたので、応募や面接もしていかないといけない。
今年の秋は多忙だ。
メールの返信とか遅くなるかも。先に謝っておくね、すまないね。
あと、メールの返信が出来ない人がいます。
エラーの理由を解析したら、おそらく、あなたの容量がいっぱいなのか、こちらのメールを拒否してるようです。
という訳で、本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど。
試験前についつい小説を読み込んじゃうのと似た心境だ。
軽い現実逃避だ。
そう言えば、共通一次の前の日に、筒井康隆の「エディプスの恋人」を1日で読んだな。
何、やってんだ?俺。
全然、進歩してないな。変わらぬ心を素直と呼ぼう。
では、近頃の近況を報告しましょう。
夏休みは、どこにも行く予定がないから、Dr.ストレッチに毎日、通うことにした。
今日は、僕のトレーナーさんと、その最終打ち合わせ。
サマー・バケーション・モードは、「インナーマッスルを鍛えよう」と、ストイックな目標を掲げた。
今日から、早速、そんなメニューにした。
いつもは、気持ちよくて、ウトウト寝てしまうのだが、今日は運動をした。
そしてお腹が空いたから、その後、自由が丘で天ぷらを食べた。↓。

自由が丘の「天一」は、昭和四十六年から店を構え、今年が43年目だそうだ。
天麩羅を目の前で揚げ、出してくれるコースにした。ストイック度ゼロ。
お店の人に色々、説明してもらいながら、食べれる。
<有名人来るの?>と聞くと、「たまにですね。田園調布奥沢ですから。でもたま~にですよ。たま~に」と苦笑い。
「天一」の本店は現在は銀座六丁目にあるそうだが、元々は昭和5年に人形町でスタート。
ちなみに人形町の店は今はなく、創業して、すぐ移ったから人形町では、2~3年しかやってないらしい。
天麩羅は、エビが王様で、きす・めごち・穴子が三種と言って欠かせない。そして、かき揚げがラスト。
一番最初に出てくるエビでその店の揚げ方を見る。エビで決まる、と言っても良い。と言ってた、店の人が。
まずは、エビの前足。↓。

次いで、エビ2本。↓。

きす。↓。

椎茸、中にエビのすり身が入ってる。↓。

帆立貝、「レモンとお塩でお召し上がり下さい」。↓。

アスパラ。↓。

琵琶湖の鮎。小さいけど大人の鮎。小鮎(こあゆ)○。子鮎(こあゆ)×。↓。

みょうが、「季節は夏です」。↓。

おくら、「も、夏です」。↓。

川原3大好物の1つ、穴子。カレー粉と塩を混ぜて食べると美味しい。↓。

下が、カレー粉と塩。↓。穴子の他、めごちや蓮などの滑り(ぬめり)があるものに合う、そうだ。
確かに、蓮はカラシ蓮根に代表されるように辛いものに合うね。

蝦蛄(しゃこ)も夏。
長谷川町子の「いじわるばあさん」で外人が寿司屋で「ガレージ」と言って寿司屋を困らせるシーンがあった。
蝦蛄=シャコ=車庫=ガレージ、というシャレ。他にも、かっぱ(巻き)はレインコート。
4コマ漫画の3コマ目で、寿司屋がべそをかきながら、「誰だ、外人さんにこんな、でたらめを教えたのは」と嘆くと、
4コマ目で涼しい顔をした「いじわるばあさん」が寿司屋の前を通るというオチ。そんなことを思い出しました。シャコ。↓。

うにの海苔巻き、北海道の利尻産。うには、一年中あるが季節で言えば、夏、今!。↓。

中はトロトロ、レアで。表面を炙ることで甘味が増す。↓。

はも、は白身魚として季節物として、今だけ出すそうだ。↓。

アワビも夏。塩だけで食べる。「やはり海の物だけに」と。↓。

外人が、日本と言えば、「寿司、天麩羅、柔道、もしくは三船」と言うように天麩羅は日本の代表のイメージだが、
天麩羅は、鉄砲と一緒にポルトガルから伝わったもので、テンペラーという調理法が語源らしい。
テンペラーか。
そう言えば、テンペラー星人ってのが、ウルトラマンタロウにいたな。ものすごく強かった。
ゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、新マン、エース、タロウのウルトラ6兄弟が束になってかかっても、太刀打ち出来ないくらい強かった。
下が、テンペラー星人。↓。

天麩羅に話を戻そう。
お店の人が言うには、「中華料理は調味料を使うからいいけど、天麩羅は素材。難しいですよね」、と笑う。
ラストは、かき揚げ。技術的にはエビを細かくしてフワッとさせるから難しいそうだ。
かき揚げは、「かき揚げ丼」か「かき揚げ茶漬け」か「かき揚げとごはん」から選べる。
お勧めは「丼」か「茶漬け」だと言うので、「茶漬け」にした。↓。

蓋を開けると、こんなです。↓。

今日は夏のメニューだったが、秋はハゼ・ワカサギ・キノコ類・新銀杏、春は鱈の目やふきのとう、季節毎に楽しめますね。↓。

本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど②へ、続く。
BGM. 近藤光子、コロムビアゆりかご会「ウルトラマンゾフィー」(『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』主題歌)


相談室だより~8月第一金曜日といえば!~

こんにちは、とくだです。
夏本番ですね。
先生はちょっとブログを書くのに時間が必要とのことでしたので、久しぶりにバトンを受け、相談室だよりをお届けします。
ところで、気付けばもう8月。今日、8月の第一金曜日、大岡山では恒例の商店街盆踊りです。

クリニック前のやぐら

逆光でうまく撮れなかったんですが、屋台も出ています。
毎年、夕方になると、クリニックの中、診察室にも太鼓の音が響きます。相談室は少し奥まっているけど、聞こえてきます。
今日、明日の開催です。
さて、もう一つ写真を。

今週の相談室のお花。
新しい?フラワーベースに桔梗の紫がきれいでした。


福岡の学会へ行く、グルメ・リポート

27~28/Ⅶ.(日~月) 2014 はれ
知り合いのSちゃんは、風俗方面で大活躍中だ。
先日、東スポの男セン・コーナーにもSちゃんの記事が出てたから、本人にそれを教えたら、
「そんなん見てん?こっちの方が写り良いよ」と、その方面の専門誌を見せてくれた。
そこでは、彼女が表紙と何ページもの巻頭グラビアを飾っていた。まるで、トップ・アイドル級の扱いだ。
<すごいね!>と僕が感心すると、「でしょ?」と彼女は得意気だった。
彼女のプロフィールに出身地・福岡と書いてあったのが、僕の頭の隅に残っていた。
それが今回の序章。
2014年の抱負は、「攻めること」にした。
だから、学会もバンバン行くし、学会発表やシンポジストも断らないで受けることにした。
その一環としての、福岡の学会である。参加だけ、だったけど。
学会は、土・日だが、僕は土曜日は診療のため、日曜の朝1に出発し、9時半からの学会に参加した。
日曜の夜は福岡に一泊し、月曜は休診日だし、今は夏休みで、校医の仕事もないから、夕方の飛行機で戻ってくる予定。
往復の飛行機の旅券と宿泊先は、コーディネートしてくれる人が手配してくれたので助かった。
僕はそういうのが苦手だから。
ここ数年で、メーカーと医者の関係は、きわめてクリーンになって、接待のようなものが一切禁止となった。
僕は個人的には、それは良いことだと思っている立場だ。
しかし、今回のような時は、困るな。
福岡のような勝手を知らない街で、1人で夜を過ごすのは、どこへ行ったら良いかも判らず、迷い子のようだ。
接待じゃなくても良いから、割り勘でどこかへ連れてってくれれば良いのに。
でも、待てよ、知らない医者と一緒に行動するのも疲れそうだな。前言撤回。
という訳で、福岡を前もってリサーチしないといけない。
コーディネートしてくれる人が、いくつか有名店をリスト・アップしてくれた。
この時点で判ったのは、博多は、日曜の夜は休みの店が多い、ということだ。
大学時代の同級生の小田くんが北九州の出身なので聞いてみた。
彼はとても親切で、色々な情報を、僕のスケジュールと合わせて、何度もメールでやりとりしてくれた。
ありがとう。小田くん。感謝します。
でも、結局は自分でネットで確認して予約しないといけないから、それが面倒なのだ。
フラッと行って良さそうなところに入る手もあるが、福岡、日曜の夜、休みが多い、って言うし。
困ったものだ。
そこで序章で、紹介した、Sちゃんを思い出し、相談してみた。
Sちゃんは、事もなげに、「私の福岡の友達に案内させようか?」と言った。
Sちゃんの友達は博多のキャバクラに勤めてるらしい。
Sちゃんは、事もなげに、「学会が終ったら、待ち合せて、同伴して、その店で飲めば良い」と言った。
僕がぽかんとしていると、「キャバクラとか、行かんの?」とSちゃん。
なまりは伝染るもので、<行かん>と答えた。
「フー…」とこれみよがしに大きな溜め息をついたSちゃんは、何かを考えている。
「日曜は休みだ」と独り言を言い、急に、「よし、直接、頼もう」と友達に電話をして交渉を始めた。
電話口の様子では、相手はその日は、昼間にバーベキューの用事があるらしい。
Sちゃんは、「でも、夜は空いてるっしょ?」と交渉をすすめて、夜の8時からならOKということになった。
<僕はその友達と2人で逢うの?>と判りきったことを念のために確認した。
「大丈夫、私の幼馴染だから」とSちゃん。
<いや、ちょっと緊張するかもしれないんですが>と僕。
「大丈夫、あの子とは腐れ縁だから」と微笑むSちゃん。
<何だかよく判らないけど、ま、腐れ縁なら、大丈夫か>と僕は納得させられた。
そうして僕は、Sちゃんの幼馴染に博多のガイドをしてもらうことになった。
しかし、その日の幼馴染は、まったくのオフの日なので、<お礼とかしなくていいの?>と聞いてみた。
「う~ん」とSちゃんは少し考え込んでいた。
<1万円くらい払うか?>と僕が言うと、「高い!」と即答&怒声。
<じゃ、東京銘菓のひよこ、でも持って行こうか>と僕がユーモアで返すと、Sちゃんの表情はにわかに曇った。
「あんね~、ひよこ、って福岡のお菓子だって知っとう?」とSちゃん。
Sちゃんが言うには、ひよこ、は東京オリンピックの時に全国のお菓子を紹介するために東京に集められた物らしい。
皆さん、知ってました?僕は知らなかった。
<でもさ、東京駅には東京駅限定の、塩ひよこ、があるのはどうなの?>と僕。
「別に良いんじゃない?企業努力だし」とSちゃん。
塩ひよこ、にはまるで興味がないようだった。下が、Sちゃんを怒らせた、ひよこ。↓。


で、結局、お礼は、幼馴染が連れてってくれた店で一緒に飲み食いした分をご馳走すれば良い、ということになった。
僕は、<福岡の人って、ライオンズのこと、今でも好きなの?>と尋ねてみた。
Sちゃんは、にべもなく、「あ~、それ、おじさん、っしょ。西鉄ね。今は、ホークス」。
僕はプロ野球は昭和の時代で止まってるからな。
<そうだったね、今は、福岡ダイエーか>の僕の発言を、「ソフトバンクね」と憐れな者を見るような目で訂正した。
Sちゃんは、店は幼馴染に任せて、1人で時間が余ったら呼子(よぶこ)でイカを食べると良い、と教えてくれた。
呼子のイカは透明で、それを知ってるから、東京のどんな高級な店でもイカは食べれない、とSちゃんは言った。
わかった、イカ、食べてくるよ。
<ところで、普段の僕はレディにこんな失礼な質問は決してしないんだけれどね、参考までに、Sちゃん、いくつ?>。
心の準備をしておきたいじゃん。すると、Sちゃんは、「ん?にじゅうさん」と答えた。
…ってことは、幼馴染も23才か。
「俺はまだ本気出してないだけ」の大黒シズオの編集担当の宇波さんと同い年かぁ。大丈夫かな?
そして、僕は日曜日、飛行機に乗り遅れることもなく、無事に福岡の学会に参加した。
そして、幼馴染との待ち合わせまでの間、ホテルの部屋で仮眠した。
きっと、疲れが溜まっていたからだろう、短い質の悪い睡眠で、悪夢と金縛りとこむら返りの三重苦を体験した。
いてぇーよ!
そんなこんなしてるうちに、約束の時間になった。
予定通り、幼馴染と僕は、待ち合わせ場所で落ち合って、タクシーに乗って、予約しておいてくれた店に向かう。
タクシーの運転手もその店の名前を知らなかったから、隠れた名店みたいだ。
ちなみに、コーディネートしてくれた人のリストにも入っていなかった。
中心部と逆にあるらしい。「おのころ」という店。
幼馴染は朝の仕事と夜の仕事を掛け持ちしていて、明日(月)も朝9時から仕事らしい。
今日は休みで、海に行き、バーベキューをしていたと、スマホで写真を見せてくれた。
<なんだか、休みの日に悪いね>と僕が言うと、「Sちゃんの頼みだから」と手刀を作って、横に振った。
幼馴染が言うには、店に来るお医者さん達に相談したら、ここがいいだろう、ということになったらしい。
彼女もここに来たのは、2回目らしい。↓。

座敷もあるが、カウンターの方が作業がみれて楽しい。
いけすが2つあり、裏のいけすの様子はモニターに映っている。
まずは、お刺身。呼子のイカが早速、出てきた。↓。


ゲソまで透明でゲソ。コリコリでゲソ。↓。


イカの頭部は後で焼いて食べます。↓。


白身は、くえ。そして、まぐろ、いわし。↓。


くえ、は冬の魚だと思っていたが、1年中海底にいるらしい。
台風があると、かきまぜられて、上に上がってくるのを捕まえるらしい。だから、夏でも食べられる。
下が、くえの顔。おそろしい顔ですね。↓。


次は、国東半島の天然物の岩ガキ。↓。


国東半島は、九州の地図の四国側のコブのあたりだそうだ。
幼馴染がスマホを駆使して、日本地図を出して、説明してくれた。
幼馴染はすごくスマホを使いこなす。
ホークスは強いのかと聞くと、パ・リーグの順位表や今日の試合結果を見る。ちなみに、勝ってた。
博多のご当地アイドルの話になると、橋本環奈、の画像を。
ちゃわんむし、の話から、僕が<鹿児島に、ちゃわんむしの民謡があるね>と言うと店の人も誰も知らなかった。
すると、彼女がスマホで調べ、「あった!」と言って、民謡「ちゃわんむし」を流して聞かせた。
店の人も手を止めて聞き入った。
前に東スポの「こんな女の子は落とせる」という記事で、「呑み会で知らない話題が出ると、すぐスマホで調べる子」
というのがあって、僕は<そんな奴ぁ、いねぇよ!>と1人で東スポにつっこんでいたものだが、いた。
ま、落とさない、が。
彼女は、途中でバッグから、充電器のようなものを取り出し、「スマホってすぐ切れちゃうんだよね」と言って接続した。
<そんなことばっかりやってるから、すぐバッテリーあがるんだよ>と思ったが、口には出さなかった。
ちなみに、そんな彼女でも、HKT48の劇場のチケットはとれないらしい。
「ホークスはとれても、HKTは無理!」、って言ってた。
冬瓜(とうがん)は鯨と一緒に食べるらしい。↓。


冬瓜は、その名前から、冬の物かと思ったら、夏の瓜らしい。
皮が硬くモチがいいらしく、冬までモツ、という例えから、冬瓜というそうだ。
幼馴染は、例によって、スマホで、冬瓜の画像を出して、「こんなに大きいんだよ」と見せてくれた。
厚意は嬉しいが、それ実物大じゃないし。
穴子は、川原3大好物の1つで、穴子がいる地盤と同じ色をしているらしい。
これは柔らかい砂のような地盤にいた穴子。
穴子は恐ろしい牙を持っていて、店主曰く、「よく噛む」そうだ。↓。


魚ばかりじゃなく、お肉もあります。佐賀牛とかもあるけど、地鶏を食べた。↓。


この店には、よく横綱・白鵬も訪れるらしく、その時に、かめしずく、という焼酎を呑むらしい。
マネして、呑んでみた。↓。


幼馴染が、「お酒は何が好き?」と聞くから、<日本酒>と答えると、店の女の子が「だっさい、入りましたよ」と言った。
だっさい、は山口のお酒だが、珍しい酒であまり店にも入ってこないらしい。
店の女の子がこれが最後の1本ですよ、とすすめるので呑むことにした。↓。


女の子がお酒を注いでる時に、<これ、エヴァンゲリオンのミサトさんが呑んでた銘柄だね>と僕が言うと、店の女の子は
手を止め、「本当ですか?」とマジな口調で食いついてきた。
<いや、わかんない。勘違いかも>と僕が答えた時には、幼馴染は、もうへべれけで、スマホで調べてくれたりしなかった。
だっさい、は3杯呑んだ。↓。


しめは、小さなおにぎり。一口で食べてしまい、写メ、撮り忘れちゃった。
すると、店の女の子が、「小学生の頃、おにぎりコンクールで優勝したらしいですよ」とこっそり教えてくれた。
僕が笑うと、その子も、「おかしいですよね、おにぎりコンクール、なんて」と笑った。
<だけど、よく考えたら、その審査員に見る目があった、ってことだね>と僕が店主の方をチラリと見てそう言うと、
その子も店主の方を見て、「あっ!そうですね」と、真顔になった。
店主は、割と若い人で、博多華丸にちょっと顔が似てる愛想の良い人だった。
8月になると、8月にだけとれる、メイジダイ、という珍しい魚が入るらしい。
黒潮と何かがぶつかって、2週間だけ大量に浮かび上がり、それを漁師がいっせいにとるらしい。
店主が言うには、メイジダイ、は活きてないと食べれないらしい。
メイジダイ、だけを食べに東京から来る人もいるらしい。
メイジダイ、だけに明治ファルマの人も8月に食べに行ったらどうだろうか。リフレックス発売5周年を記念して。
僕も8月に来ようかな、って言うと、店主は、「是非」と頭を下げた。
気がつくと、幼馴染はもうベロンベロンで、明日は9時から仕事だと言うので、タクシーを呼んでお開きにした。↓。


タクシーの中で、幼馴染は、「Sちゃんとはしばらくあってないなぁ。カノジョ、元気ですか?」と聞くから、
<大活躍だよ>と答えておいた。
幼馴染は、「川原さんはどこの生まれ?」と聞くから、<茅ヶ崎、知らないか、ま、東京みたいなもの>と答える。
「あぁ、サザン」、そんな会話の後、「私、福岡から外に出たことないんですよ」と幼馴染はポツリと言った。
そんな事を言われても答えようがないな、と思ってると、幼馴染は運転手に道を教え始めたから、彼女の家が近づいた。
僕は、<今日はありがとう。本当に8月に、メイジダイ、食べに来ようかな>と礼を言った。
すると幼馴染は、「喜んでもらえて良かったです。メイジダイ、は、Sちゃんと一緒に来たら?」と屈託もなく言った。
そういう訳にもいかないだろう。倫理的に。このブログには、中高生の読者もいるし。
幼馴染は車を降りると、見えなくなるまで手を振っていた。
僕は後部座席に後ろ向きに座り、見えなくなるまで、それを見ていた。
僕はホテルに着くと、バーに寄って、コニャックを2杯呑んだ。清志郎がCMをやってた、ヘネシー、だ。XO。
そして、拓郎がこないだのコンサートで喋っていた、モヒート、も2杯呑み、部屋に帰って寝た。
翌日は、Sちゃんに頼まれたお土産を買いに天神の岩田屋に「北島の丸ぼうろ」を買いに行く。
僕はすっかり寝坊して、ホテルの朝食バイキングを食べ損ねたので、どこかでお昼をすませよう。
ホテルの案内の人にどこがいいか聞いてみた。
すると、ホテルの案内の人は、「北島の丸ぼうろ、は佐賀のお菓子ですよ」と首をひねった。
それは、いいんだ、と僕は受け流し、おすすめの店を聞いた。
すると、岩田屋の先に「ちかえ」という料亭があり、そこのランチの定食がおすすめだと言う。
「私も1人でよく行きますよ。いけすがあって、カウンターがいけすを囲ってて。そこのランチは1300円です。
私は東京なら3000円、大阪なら2500円かな、と思いながら食べます」と親切に教えてくれた。
下が、「ちかえ」。難しい漢字です。↓。


入り口のいけす。↓。


ランチの定食は、「ご飯」と「そば」がありますが、僕は「そば」にしました。↓。


「ちかえ」は料亭だが、お土産もあり、そこの明太子が人気らしい。隣にお土産専用の店がありました。
家庭用の食べやすくカットされたものや、パスタなどに便利なチューブ入りの物もあった。
そのチューブ入り明太子は、ランチを食べた時、他の調味料と一緒に、自由に使えるように並んでいた。
Dr.ストレッチのトレーナーさんや美容師さんにお土産に買う。
福岡の2日間はお天気に恵まれて、暑さも東京ほどの猛暑じゃなかった。
福岡は街と空港がすごく近い。
空港に早く着いたので、乗る飛行機の時間を早めてもらった。
今日のうちにお土産を配ってしまおう。
福岡空港で、ひよこ、の看板を見かけた。↓。
「ひよこ、は福岡!」と、Sちゃんの幻聴が耳の中で怒ってる。


東京にいれば何でも食べれると思っていたが、浅はかだった。
福岡の食文化はやみつきになりそうだ。
最後になりましたが、福岡の学会およびグルメ・リポートの僕の服装は、ヒスのピンクのカモフラ柄の上下です。↓。
本来、敵の目を誤魔化す為の迷彩柄なのに、ど派手なピンクで逆に目立つという二律背反。
はにかみ屋なのか?目立ちたがり屋なのか?はっきりしろ!、と言いたいですね。
アンビバレントなこの世界には、お似合いですね。


次回より、予告ブログ、行きます。
BGM. ゾンビーズ「ふたりのシーズン」


学会(のようなもの)、前夜

26/Ⅶ.(土) 2014 梅雨が明けたら、猛暑
7月21日(月・祝)「BABYMETAL-APOCALYPSE-Y」の後、「109」に寄った。
「109」のバーゲン・セールのキャンペーンに、セーラームーンが起用されていたからだ。↓。


これが、別バージョンのポスター。↓。


この日は、特別にいくら以上買うと、コスプレ撮影会に参加できるという企画の日だった。
さすがに僕はコスプレ撮影は希望しなかったが、会場をのぞきに行ってみた。
結構、カップルがいた。大人が多かった。
このバーゲンは、7月いっぱいまでなので、セーラームーン好きな人、あと、少しですよ。
遠方で行けない人のために、各セーラー戦士のキャッチ・コピーを紹介しましょう。
まずは、セーラー・マーズ。「火星にかわってプライスオフよ!」。↓。


セーラー・マーキュリー、「水でもかぶって割引します!」。↓。


セーラー・ジュピター、「しびれるくらいお買い得だよ!」。↓。


セーラー・ヴィーナス、「愛のプライス落とさせて頂きます!」。↓。


そして、セーラー・ムーン、「信じているの、ミラクルプライス!」。↓。


僕はこの次の日曜日に、学会のようなもの、で福岡に単身上陸する。
その時用のアクセサリーに花の髪飾りを買った。それをして学会参加するつもりだった。
ところが、ナースの塚田さんに、それは今年ライブ会場などで流行してるものだ、と教えられた。
そして、塚田さんは、「そんなのされてたら、後ろの人は迷惑ですよね」と笑った。
P-Fスタディという心理テストがあるのを皆さん、ご存知だろうか?
それはマンガの吹き出しみたいなところに思いついたセリフを書くものです。
P-FのPはピクチャー(絵)のことだが、Fはフラストレーションで、つまりストレスフルな場面が絵になってるテストだ。
その1枚に、劇場で前の席の人が大きなつばの帽子をかぶってて邪魔で見えない、というシチュエーションがあった。
そうか!これは塚田さんの言う通りに迷惑か。無駄に敵を作ってもいけない。学会使用・禁止にしよう。
でも、そうなると花の髪飾りが、もったいないので、今週はこれをかぶって診察をすることにした。
お誕生日週間ということで、どうか、ひとつ。↓。


もう皆さん、僕が何をしても、髪を染めようが、ネイルを新しくしようが、近頃はスルーですね。
でも、さすがにこの花の髪飾りは反応しましたね。
「それ、どうしたんですか?」って。
僕は、ちょっと、はにかみながら、<お誕生日週間だからね>と答える。
皆さんは大人ですね、「おめでとうございます」と答えてくれ、後は何事もなかったように普通に診察。
なんか、誕生祝を強要してるようだな。
下が、その花の髪飾り。「109」の一番上の階の「スピンズ」で買いました。↓。


この花の髪飾りには、蝶々もついています。
ほぼ等身大パネルの唯ちゃんにかぶせてみましょう。
蝶々、見えますか。↓。


さて、いよいよ、明日から日&月は福岡です。
知り合いが同行しないひとり旅なので、情報収集が大変でした。
協力して下さった皆さん、ありがとうございます。
詳しくは、次回の記事で報告します。
学会報告じゃなくて、グルメ・リポートね。(笑)
BGM. 3D-PIANO ANIME Theater! 「ムーンライト伝説」


吉田拓郎のコンサートへ行く

14/Ⅶ.(月) 2014 はれ
お昼から、夕方まで、東京都の校医相談。
<これから吉田拓郎のコンサートに行く>と言ったら、
保健室の先生が「もなか」と「あられ」をくれた。↓。

それを道中で食べながら、電車を乗り継いで、みなとみらい、に行く。
会場は、パシフィコ横浜。↓。

途中、気になった看板があったので撮影しておく。↓。
僕は、鳥が怖いが、ヒッチコックの「鳥」という映画は全然、怖くなかった。
むしろ、よくぞ、世界に、鳥の恐ろしさを啓蒙してくれた、と感謝したくらいだ。
恐怖は自分1人だけが恐ろしがってる時が怖いので、皆が恐ろしがると不思議と平気になるものだ。

話が吉田拓郎からそれてしまいましたね。
僕は湘南の茅ヶ崎の生まれですが泳げなくて、水泳の時間や友人と遊びに行く時は苦労しました。
ところが、吉田拓郎も泳げないと知った時には、感激しました。
人間は泳げなくてもいいんだ、と変な自信を持ち、堂々と開き直るようになりました。
僕が高校1年の時、拓郎は「ローリング30」という2枚組みのLPを出して、僕は毎日、それを聴いていました。
その2枚目のB面のラストの曲が、「海へ帰るよ、泳げないけど~」という歌で、僕はその歌の歌詞が好きでした。
当時、塾で一緒だった女子と夏休みにプールへ遊びに行く約束をしました。
ついでなので、<良い歌だよ>と、そのレコードを貸しました。
すると、彼女の感想は、「みじめな歌ね」と見透かしたようなものでした。
「海へ帰る」と掛けて、みなとみらい、の海を。↓。

会場に入りました。開演前にグッズ・コーナーを見ます。↓。

吉田拓郎の等身大パネルを開演前の海を背景に撮影します。
コンサート終了時の海と比較するつもりです。↓。

このパネルには、拓郎の直筆サインが、記されています。ちょっと見づらいかな?
見づらかったらごめん。↓。

僕は、拓郎の歌はエレック・レコード時代(今で言う、インディーズ)からCBSソニー時代の物は全部わかります。
セイ・ヤングやオール・ナイト・ニッポンも毎週聴いていたから、レコードになってない曲も知ってます。
フォーライフ時代は、浪人中までの作品なら、ほぼわかります。
ここで言う、わかります、とは、歌詞カードを見ずに歌えるという意味です。
多分、「無人島で」くらいまでです。
その後のアルバムは、僕の興味が拓郎から清志郎に移ってしまったので、全然、知りません。
さすがに、キンキ・キッズとテレビ番組をやってるのは、少し見ましたが、気に入りませんでしたね。
キンキ・キッズがじゃなくて、吉田拓郎の媚びたような態度が。
そう言えば、キンキ・キッズからもお花が届いてました。義理堅いですね、奴ら。↓。

ですから、今日のコンサートの選曲がどうなるのかは、ある種の賭け、です。
あえて予習なし、で臨みました。
最近、拓郎は「AGAIN」という」セルフ・カバー・アルバムを出したと知り、少しホッとしました。↓。

座席は、2階12列の一番端っこ、通路に面してるから、横に飛び出して見れる良い席。
始まりの合図は会場が真っ暗になり、ステージ後方のスクリーンに、ギターを抱えた拓郎のシルエットが浮かぶ。
大拍手、そして、「たくろうコール!」。
1曲目から、なんと、あの懐かしいイントロ、「人生を語らず」だ。
僕が高校生の頃、男子が聴いていた音楽は、「拓郎」か「永ちゃん」か「YMO」のどれかだった時期があった。
僕は、勿論、拓郎派で、コンサート会場では、座席の下にカセットデッキを仕込んで録音していた。
今より、チェックが甘い時代だった。多分、皆、してたと思う。
当時の僕は、少し屈折していて、会場で盛り上がる他のファンに対して、<こいつらと俺は違う>なんて、
椅子に座ったまま、腕組みなんかしちゃって、微動だにしなくって、自意識過剰な地蔵みたいで。
そして、家に帰ってから、録音したテープを再生して、手拍子して、一緒に合唱したりしていた。お恥ずかしい。
しかし、時は魔術師ですね、そんな僕ものっけからスタンダップ!、フルコーラス歌いましたよ、「人生を語らず」。
やっぱり、アイドルのライブに通ってるおかげで、自分で言うのもなんなのですが、人生のノリが良くなった。
2曲目は、「今日までそして明日から」、アレンジが僕の知ってるのとはちょっと違いました。
3曲目は、なんと、「落陽」です!開始3曲目で会場は総立ちです!平均年齢50以上だろうに。
「落陽」の後奏では、バックのスクリーンに打ち上げ花火の映像が何発も何発も出て。
まるで、つま恋、みたい。
オープニングから怒涛の3連発だ。ものすごいボルテージ。
拓郎は、MCで「それでは、皆さん、さようなら」と冗談で帰る振りをして、シャイに照れ笑いした。
吉田拓郎のステージは、拓郎に限らず昔のフォーク歌手のトークは面白かった。
深夜放送の雰囲気。
初期のたくろう(初期だから、平仮名表記にした)のライブ版は喋りが面白いです。
今、入手できるのは、「ともだち」だけです。「オン・ステージ2」はCD化されていません。
「ライブ’73」は喋りがほとんどないです。たくろうがエレキ・バンドを従えて颯爽とイメチェンした記録です。
この日の拓郎は、たくろう時代と同じように、まるで同じようにトークをしました。
何も変わっていません。ギャグも当時と同じです。
「今回のコンサートツアーは、北は埼玉・川口から南は神奈川・横浜まで」とそんな調子のギャグです。
変わってね~。
拓郎は、全国ツアーをやるアーティストをみて、羨ましいと思う反面、
あんなにやらなくてもいいだろう、と思う、自分がいます、と言う。
「そんな正直な吉田拓郎のコンサート、ゆっくりお楽しみ下さい」と言って、会場をクールダウンさせ、一堂、着席。
「みんな、年だから、無理してひきつけ起こしてもいけないから」とジョークを言った。センスが古いなぁ。
4曲目は、「爪」。別れを切り出す、と爪を切る、をかけた松本隆の作詞の曲。
「ローリング30」に入っていた。
5曲目は、知らない。軽快なラブソングだ。
6曲目の前にMC。去年、2人のミュージシャンのライブにゲストで誘われた時のエピソードだ。
そんなに面白くないので詳しくは書きません。
ただ、2人に「襟裳岬」を一緒にやらない?、と提案したら、回答が真逆だったという話。
と言う訳で、6曲目は、「襟裳岬」。
7曲目も知らない曲。「僕は1人じゃない」とか歌ってた。曲が途中で、転調するのが特徴。
8曲目も知らない。舞台が照明でオレンジ色になる。たそがれ、のイメージ。
「あなたはどうしてそんなに素敵なんだろう」みたいな、憧れの気持ちを歌ってる。
恋唄というより、人を慕う気持ちのように聞こえた。
でも、これも若い時に聴いていたら、違って聞こえるのかな。
こういうのを円熟って言うのかな。
9曲目の前に長いMC。子供の頃、病弱だったというエピソード。
東京に出てから人間が改造されて朝まで3回歌いました、って。
ここで補足説明。1度目は「かぐや姫」とやった、つま恋、だ。
あれは僕は小学生だから、いけないのは仕方ない。
ただ2度目の、篠島、は大学受験を理由に親から許しが出なかった。今でも、悔やまれる。
結果論だが、浪人したんだから行かせてくれても良かったのに。
3度目だけ行きました。拓郎、単独のつま恋。
当時、僕は大学の野球部の副キャプテンで、オールナイト・コンサートと野球部の合宿の日程がぶつかった。
その頃の僕の考えは甘くて、性善説で生きていた。
だから、きちんと説明したら、わかってもらえると思った。快諾されるとさえ思っていた。
篠島のコンサートに行けなかった悔しさも一生懸命、伝えた。
しかし、上級生やOBやキャプテンは口を揃えて、「副キャプテンの自覚がない」と却下された。
僕は、こいつらは馬鹿か、とあきれ、友人のF.と2人で皆の意見をシカトして、コンサートに強行参加した。
夕方からとにかく朝日が出るまで、延々と歌うというコンサートだ。行って良かったと思う。
去年くらいに野球部のOB会に出席したが、皆、和気あいあいとして、コンサートに行ったことを咎める者はいなかった。
時間が俺の選択の正しさを証明してくれた。だから皆さんも迷ったら好きにした方が良いですよ。
多分、死ぬ時に後悔しない。
あっ、話が脱線してしまった。
9曲目のMCの話だ。
拓郎は、「自分」はどう変化するか判らない、ということを伝えたかったらしいが、途中からそんな自分に照れて、
つまらないジョークを言って、話がうやむやになって、9曲目へ。
ステージ後方のスクリーンに、青い空に白い雲が浮かぶ映像に、「夏休み」という文字が映し出される。会場からは大拍手。
海浜の画に1番の歌詞がつく。カラオケ・ボックスをイメージしてくれると良いです。
皆、見なくても歌えるのにね。
2番は、山の写真。3番は、ひつじ雲。間奏は、夕日が海に沈むところ。4番は畑道に白い雲と青い空。
5番は、ひまわり。後奏は今風のアレンジで間髪入れず、10曲目へ。
聴き慣れた独特のハーモニカ。「シンシア」だ。
これは、オリジナルは、かまやつひろし、とのデュオだ。シンシアとは、南沙織の愛称だ。
今、動画サイトで、当時の2人が南沙織を挟んで歌う「ミュージック・フェア」の画像がアップされていて見れます。
たくろうも愛くるしいくらい可愛いが、南沙織が途中、はにかんで下を向くシーンは可愛い。
僕は南沙織は特別に好きでもないが、この南沙織は可愛いです。必見です。
また話が脱線してしまいました。
11曲目、ステージを赤とブルーのライトがネオンのように交錯し、紫がかった色を作り、また赤とブルーに分離する。
混ざり合っては元のバラバラに戻る、その繰り返しが淫靡で、永遠に交わらない男女の仲を暗喩しているようだ。
曲は、「裏街のマリア」。これも、出典は「ローリング30」だ。
そして、吉田拓郎は、どうやらお気に入りの「ネタ」をやる。とあるバーで2人連れの男と一緒に飲む設定。
覚えてるので、なんならここで詳しく再現しても良いのだが、「オチ」もない面白くない話なので割愛。
まぁ、あえて言うなら、バーに入って何を注文したら良いか判らない時は、「モヒート」を頼むと良いってことです。
拓郎曰く、「ヘミングウェイで有名なモヒート。すごい甘いです。皆さん、試して下さい」、だって。
そして、この1人茶番劇の最中に曲が挿入されて行くという仕掛けですが、何が面白いのか判りませんでした。
12曲目も知りませんでした。「気持ちだよ~」と何度もリフレインしていましたから、きっと、そんな題なのでしょう。
13曲目は、「サマータイムブルースが聴こえる」。この曲は、ライブで人気があり、後にシングルになった曲です。
原曲は4番まで歌詞があり、サビは全部同じでした。
シングルでは、歌詞が3番までになり、その代わりサビの詞が異なりました。
「手を加えた」という感じでしたが、僕はライブでやってる粗野なバージョンの方が好きでした。
で、今回はと言うと、4番までありサビ同じのライブ・バージョンの方でした。(拍手)
そして、またバーの1人コントに戻り、「人生って、そういうもんなんだな~」って言って、背中を会場に向けると、
色とりどりのライトが、ステージにきらめく。
4原色みたいな。
曲は、「全部抱きしめて」(?、キンキ・キッズが歌ってた奴)、14曲目。
この歌では、会場でラジオ体操みたいな振り付けで踊ってる人が何人かいたぞ。
なんだ、あれは?許していいのか?
そんなことを言ってるうちにバンドのメンバー紹介になって、「わしらのフォーク村」ジャンジャン、って終った。
「わしらのフォーク村」とは「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」というエレック第1弾のLPの曲だ。
キンキ・キッズの曲を演奏され、オールド・ファンが不愉快になりそうなタイミングで、これだ。
その手があったか。まるで人質を捕られたような気分だ。許すしかない。
15曲目は、ピアノソロから、やはり知らない曲。「訳もなくここは東京」と何度も言ってたからそういう歌なのだろう。
その後、最近物忘れが激しいとか、通販にはまってるなどのトークから、(これも特に面白くないので内容は書かない)、
「今日は最高のメンバーが集まってくれました。この人達は文句なしにベストなんです。ベストなんです!」と繰り返し、
よく見ると、全員がベストを着てた、というオチ。…どう思います?
そして、16曲目は、そのベスト・メンバーのコーラスで、「シュロの樹が~」で始まる曲。これも知らない。
17曲目は、4原色のライトが光り、メロディアスな旋律と変則的なテンポの曲。これも知らない。
「あきらめたら後悔しちゃうぞ」みたいな歌。
これがラストの曲だったらしく、拓郎は「どうも、ありがとう」とお辞儀。
会場の拍手に包まれて、メンバーがステージ前方に並んで、手を握り、そのままバンザイする、WWWWWWWW、みたいな挨拶。
拓郎は手を振って、退場。客席は総立ち、大拍手、そして「アンコール!アンコール!」の合唱。
アンコールに応えて、拓郎がギター1本で再登場。スポットライトを浴び、弾き語り。
♪町を出て行こう♪、大拍手。
「こうき心」だ。
これは、初期のLP「青春の詩」に収められて、「ライブ’73」にもロック・バージョンが収録されている懐かしい歌だ。
僕は、つっ立ったまま、シーンと聴き入る。
すると、静かに、その間に、バックメンバーがスタンバイするように暗い中を集まって行く様子が見えた。
♪外は雨が降っている~♪、ジャカジャカジャカの拓郎のギターにかぶせるようにバンドの演奏が始まった。
アンコール2曲目、これは知らない。
会場が青いライトでやさしく包まれて、ステージの拓郎だけ日なたのポジションなので日なたのようなスポットを浴びて。
大げさな詞とドラマチックな曲で、拓郎のヴォーカルが際立つ歌だ。
「時がやさしく切なく流れ、そっとこのまま振り返るなら、僕らは今も自由のままだ」みたいな趣旨の歌だった。
会場から拍手、僕も拍手。それは、熱狂や情熱ではなく、同意とかリスペクトの意に近い。
アンコール3曲目は、耳になじみのあるイントロで、会場をピンクのライトが四方八方に暴れ出す。
「春だったね」。
アレンジは、「ライブ’73」に習ったもので、「ライブ’73」のギターソロは高中正義がやってたな、と懐かしく思い出す。
この歌は、早口言葉みたいな歌詞なのだが、会場は息がピタリとなって合唱した。
後奏で拓郎はギターを持ち替えた。
行くか?アンコール4曲目。
ステージのスクリーンには、どこか日本の夏の情緒を想起させる白と紫のツートンカラーの色合いの、
2つの扇風機の羽根みたいなものが、一方は歯車で時間を逆戻りさせようと反時計回りの力で、
もう一つは、正常に進行する時計回りの時間軸で、その2つが、何の摩擦抵抗もなく、ゆっくりと融和して回っている。
僕は、今日のコンサートに拓郎と和解しに来たのだと気がついた。
アンコール4曲目の歌は、知らない。「オンリー・ユー、さらに、オンリー・ユー」と歌ってる。
皆、総立ちで拍手してる。「あなた以外、あなた以外」と歌ってる。
「オンリー・ユー、ずっと、オンリー・ユー、あなた以外、あなた以外」と歌っている。
コーラス(今回のメンバーはすべて男性)の「オンリー・ユー、オンリー・ユー」の中、拓郎は会場に手を振って、
お辞儀して、右に左にと舞台を右往左往して、拓郎らしからぬ、サービス。
深くお辞儀をして、両手を膝の上についたままの姿勢で動かないから気絶してるのかと心配になった。
しかし、拓郎は息が切れてただけで、また手を振って、会場は大拍手。
コーラスがひたすら、「オンリー・ユー、オンリー・ユー」と客席を扇動した。
拓郎はお辞儀して、また何秒も動かない。
さすがに、もうこれ以上、アンコールは頼めないと皆が納得したら、拓郎はステージを去って行った。
拓郎の白いシルエットがステージのスクリーンに映し出され、会場に灯りが点く。
パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」がかかり観客も退場する。
グッズ売り場で、ニューアルバムを買うと、ポスターをくれるので、「AGAIN」を購入した。
終演後の拓郎のパネルです。背景の海が夜になっています。開演前と比較して下さい。↓。

帰り道、みなとみらい、の観覧車。↓。

家に帰り、「AGAIN」を聴いたら、1曲目の「純情」という曲が、「オンリー・ユー」だった。
ポスターは、診察室の長嶋の上に貼る。皆さんから、よく見える位置です。
拓郎が、机に突っ伏してる姿が照れ屋の拓郎らしくもあり、疲れているようでもあり、どっちにしろ拓郎らしい。↓。

いや、そんなことより、BABYMETAL、である。
7/21(月・祝)にファンクラブ限定のライブをTSUTAYA-O-EASTでやるので応募したら当たった。
それは、良いことなのだが、当日は、チケットの他に、「デジタル召喚状」も見せないと入れてもらえない。
転売防止のためらしい。
しかし、「デジタル召喚状」は、BABYMETAL APOCALYPSE WEBにログインして、手に入れるのだ。
ちなみに僕の「メタル・ネーム」は「TATSUJI-METAL」。
当日はその画面をみせないといけなく、プリントアウトしたものではダメらしい。
俺、スマホじゃないんだけど。
当日、コンピューターを担いで行けと言うのか?
ベルハー・セカンドワンマンのファンクラブ入会特典もそうだった。
皆がスマホを使ってるという前提で話を進めないで欲しい。
ここは日本だぞ。
日本は島国だぞ。ガラパゴスだ!。
…って、俺、誰に怒ってるんだ??
吉田拓郎コンサート、全22曲中、知ってたのは13曲でした。
BGM. 吉田拓郎「純情」


7月なかばの週末~その②

13/Ⅶ.(日) 2014 夕方にちょっと小雨
午前中は、美容院。
今日は、こんな感じで、と雑誌を切り抜いて行く。↓。

まぁ、いつものことだが、モデルとは顔が違うから、同じにはならないのだが。
これが、出来上がり。↓。

ネイルもする。夏らしくクリアをベースに。右。↓。

左。↓。

今日は夜から大学時代の友人と、当時、女子高生だった「愛ちゃん」と呑む。
メンツは、ワキウリ、トモエくん、ベナマ、僕、愛ちゃん。
小田林は九州、カカズは沖縄、マツイは「土曜が晴れたら来れない」という変な条件つきで不参加。
待ち合わせまで時間があるから、新宿と中野を回る。
アニメイトで「物語シリーズ」のヒロイン本を買う。
タワレコで、きゃりーちゃんのニューアルバム「ピカピカふぁんたじん」をゲット。
新宿のタワレコには、きゃりーちゃんの衣装が展示されています。↓。

その後、中野ブロードウェイでかねてより目を付けていた「血しぶきストッキング」を買う。↓。

今日の夜会のために履き替えた。膝上まであろのが良い。↓。

僕は、今日はちょっとおめかしで、バッグもピンクレディーのプールバッグを起用。
これは半透明のビニール素材だから中の物が丸見えだ。
なので、アニメイトで無料で配布されてる「きゃらびん」の表紙を破ってカモフラージュ。
片面は、「けいおん」。↓。

もう一方は、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。↓。

そして待ち合わせの渋谷の焼肉屋へ。そこは色んなお店がコラボしてて、色んな店の味が楽しめるのだ。
僕は新宿・中野経由で参加したが、ワキウリはブラジルから直行した。
ワールドカップの準決勝を観に行ってたらしい。行きと帰りの飛行機の経由を変えて世界1周してきたそうだ。
二次会は、西麻布の隠れ家みたいな個室のバー(?)。
シャンパンを4~5本、呑んだから、帰りの勘定がすごく高かった。
今日の集まりは、元はと言えば、僕のクリニックのパソコンが壊れたからで。
それで困った僕が、知り合いに片っ端から連絡したのがきっかけで、久々に集まろう、と。
皆、忙しいので、集まるのは、不可能と端から決め付けていた。
しかし、今回の幹事の愛ちゃんが色々、調整してくれて、実現となった。
僕が大学3年の頃、愛ちゃんが高校生だった。その後、彼女が進学して、合コンとかを何度かした。
僕は女子高生とピクニックに行ったのは覚えているが、女子大生と合コンしたのはあまり覚えてない。
単純に前者はノン・アルコール、後者は泥酔の差だろう。
女子大生たちは、僕の汚いアパートで宴会もした。その時の証拠写真が残ってる。
思い出話に花が咲き、今だから話せる誰と誰が付き合ってたとかを聞いた。初耳。
そうかぁ、皆は社会人になってからも、医者になってからも、それぞれ逢ったりしていたのか。
知らなかった。俺だけプラトニック。かやの外。
でも、楽しかったので、また会おう。次回は、女子を増やすらしい。
ところで、今日の記事とは関係ないが、「昔、俺は悪かった」って言う武勇伝を語るのは、カッコ悪いことだ思う。
BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「五万節」