UFCマカオ

10/ⅩⅠ.(土)2012 くもり
土曜は診療の後、会合という名の飲み会。少し早く7時半にあがらせてもらいました。
時間調整して下さった方、感謝します。
今年も残すところわずかになりましたが、今年の総合格闘技界はUFC(アメリカの団体)の一人勝ちだったな。
今日はそんなUFCのマカオ大会で、アジアでの開催とあって、日本人は五味隆典を筆頭に大挙5人も出場します。
UFCは定期的な興行をナンバーズ大会といって、例えば10月は「UFC153」、11月は「UFC154」と数字で表します。
ナンバーズ大会は日本だと「WOWOW」で観れるのですが、今回のマカオ大会のような単発のものは放送されません。
でも今回はたくさん日本人が出るということもあって、新宿バルト9でペーパービューが行われます。解説は、日沖発(ひおき・はつ)。
これはニアライブと言って、放映権の関係なのか厳密には生中継ではなくて、ちょっと遅れて開始するのです。
25時、つまり午前1時開始です。
僕は会合・飲み会が解散になり皆様とバイバイしてから、この会に駆け付けた。
チケットを購入してから、試合観戦の途中で席を立つのは面倒なので、あらかじめビール5杯とおつまみををまとめ買いして、
それらをこぼさないように抱えて、会場入り。丁度、1試合目が開始するところに間に合った。
僕の列は「Q列」で、全然関係ないが次回のヱヴァンゲリヲン新劇場版のタイトルが「Q」だから、「Q」つながりで縁起がいいや、
といい気になって自分の席を探したが、どうにもその部屋には「P列」までしかない。最後部座席が「P」なのである。
アルファベットの歌を歌うまでもなく、「Q」は「P」の次であり、つまり、この空間に僕の席は存在しないのだ。
だけど、心配はいらない。劇場はスカスカの入りなのだ。ヨコ1列が30席あるとして、平均5人づつ位しかいないのだ。
今世、格闘技熱はまったくの下火で、五味が脚光を浴びた「PRIDE」の時代なんて、今は昔、そんな冷えたものなのさ。
下手すりゃ、若い子は五味のこと知らないんじゃないか?
五味は知っといた方がいいよ。試合、面白いから。
猪木とか初代タイガーマスクも観といた方がいいよ。
出来れば力道山とかルー・テーズも。ゴッチのフィルムはあまりないな。
そう言えば、僕は昔、スタニスラス・ズビスコという伝説のレスラーの伝記映画みたいなものを単館上映で観たことがあります。
それで、話を戻すけど、僕は結局「P」列の空いてる所を3席分陣取ってさ、両脇をビールに囲まれて居座ったのさ。
週末のこんな時間にこんなところに集まる人間は特殊な人達だ。皆、固唾をのんで試合を見守る。
派手なKOシーンもない地味な試合も、ジャッジが判定結果をマイクでコールすると、会場から自然と拍手が起こる。
「ナイス・ファイト!」みたいな感じ。皆、格闘技を愛しているのだ。
僕はさっきの会合でワインを1人で1本半位呑んでいて、酔いが醒めるのが嫌なので、ビールを継ぎ足し呑んでいたら、
知らないうちに眠ってしまった。僕は1人でこの会場に観に来ていたのだが、なんか居心地が良くて安心したのだろう。
時折、観客の歓声や拍手で飛び起きるが、すぐにまた寝てしまい、結局、五味の試合も見てなくて、結果も知らないんだ。
すべての試合が終って、プレゼント・コーナーみたいのを舞台でやっていて、僕は夢うつつ、
抽選で中川翔子のサイン入りTシャツとポスターが当選した夢を、半覚醒の状態でみていた。
イベントは朝の6時に終わり、僕は映画館を出た。
ラーメンでも食べようと思い、僕が20歳の頃、親友のF.と夜遊びをしては連れてって貰った
「桂花(けいか)」という店に久しぶりに記憶をたよりに行ってみる。
あれから30年経ってるのに、「桂花」は同じ場所にあった。
こんな時間なのに、見事に開いていた。なつかしい。ありがたい。下が、「桂花」のラーメン。↓。

そうそう、戦利品というのかしら、
UFCのパンフレット(と言っても広告みたい)が劇場に無料配布されていたのでクリニックに置いておきます。
UFCのルールブックも入っています。英語ばっかりだけど、良かったら見て下さい。雰囲気だけでも味わいたい人はね。↓。

ラーメンを食べ終わった僕は新宿駅にたどりついて、朝ぼらけ、見上げるとルミネ・エストの広告に綾波レイがいた。
エヴァQの劇場公開はもうすくだ。↓。

BGM. 吉田拓郎「午前0時の街」


レディー・ゴー!

30/Ⅷ.(木)2012 晴れ
帰国後、1日目にして、夏休み最後の日。美容院に行き、ヘアカラーを2学期モードにチェンジした。
紅葉を意識して、ちょっと赤っぽくした。
1週間未満でも日本を離れてただけで、向こうじゃ日本のニュースは入ってこないから、日本が恋しくなるもので、
僕は美容院の後、その足で、その髪で、新宿へと向かった。
アニメイトやアドホックを見て、モンスナックでカレーを食べた。
モンスナックとは紀伊国屋書店の地下にあるカレー屋で、店の壁に来店した有名人のサイン色紙がたくさん貼ってある。
美輪明宏とか井上ひさしとか永六輔などに混じって、蛭子さんのサインもマンガ入りで2・3枚、貼ってあって、
複数枚あるのは蛭子さんだけで、僕はいつもカレーを食べながら、<これ、書くと只になるのかな>と蛭子さんのことを
考えることに慣れていたから、今日、店の壁から蛭子さんのサインが全部撤去されていたのには、驚かされた。ビックリ。
俺が日本にいないまに何があったんだ?。どうしたんだろう?。モンスナックと蛭子さんの関係。
今度、店の人に聞いてみようかな。
ま、そんなことはどうでもいいとして、いよいよ明日から診療開始です。
夏休み中に大家さんがエアコンを新しいのと交換してくれました。まだまだ暑いですね。こちらは準備万端です。
BGM. マーサ&ザ・バンデラス「ヒート・ウェイブ」


夏のランチ

26/Ⅶ.(木)2012 晴れ!
今日の午前は早く終わったから、早番の渡部(わたべ)さんと天明(てんみょう)さんの新メンバー2人と連れ立って、
東工大の精養軒に行った。ゆっくりと時間のあるお昼休みには、くつろげる静かなレストランだ。
僕は、イチローがヤンキースに移籍したことに刺激を受け、今日はベースボール・シャツを着ていた。
これは、ローリング・ストーンズの2005年のワールド・ツアーの記念グッズなのだ。↓。

そして、このシャツにスカイブルーのチューリップ帽子をかぶって、その帽子には缶バッジをいくつか付けてある。
平沢唯ちゃんで再現するとこんな感じ。↓。

ついでに缶バッジも紹介しましょう。まずは、エヴァ・ネタですが、ちょっと医者っぽくもあるでしょ。↓。

これは、ジャニーさんの名言かな。↓。

これは、僕の血液型。自己紹介になってる。↓。

これも、自己紹介。達二の二は、次男の意味です。↓。

同様に、自己紹介。ベースボール・シャツとマッチしますね。↓。

僕がこんな格好で、彼女ら2人はピンクの白衣姿だから、何のコスプレ集団かと思われたかしら?

僕らは、ランチをとりながら、互いに好きなものや嫌いなものを言い合った。どれが誰の発言かは、ご想像にお任せするとして、
「お肉が好き」「ケンタッキーの皮が好き」「コーヒーが嫌い」「キュウリが嫌い」「シュウマイが嫌い」「貝が嫌い」「レバーが嫌い」
「飛行機が苦手」「タワー・オブ・ザ・テラーが嫌い」「東京スカイツリーも怖い」「でも高所恐怖症ではない」
「船が苦手」「カリブの海賊の下がるところが嫌い」「ジェットコースターが駄目」「だから富士急ハイランドなんてとんでもない」
「以前に、フロリダのディズニーワールドに行ったことがある」「あっ、カリフォルニアの?」「いや、だから、フロリダ!」
「私はここ10年はディズニー・ランドにもシーにも行ってない」「アウトドアが好き」「てっきりインドア派かと思った」
「じゃ、熊とか食べるの?」「匂いが鼻につくので駄目、だからシュウマイも駄目」「ここ崎陽軒じゃなくて良かったね、精養軒で」
「昔、馬術部の子が馬ほど可愛い動物はいない、と言いながら馬刺しをパクパク食べていたのを見た」「あははは」などなど。
カワクリでは、月1ペースで飲み会をやっています。7月は、天明さんの歓迎会。8月は、納涼会。
7&8月生まれの人も多いから、誕生日会も兼ねようか。
定例の飲み会もいいけど、時間の合う時は一緒にお昼の時間を過ごすのも大事だと思った。
こんなくだらない話でも、なんとなくこの人はこんな人だとお互い知っておくことが日常業務が円滑に進むと思うからです。
大岡山北口商店街は、夏祭りの準備が着々と進んでいます。
お祭りの時は、クリニックの真ん前にやぐらが組まれて太鼓が響きます。
診察日がお祭りにぶつかった人は心して来て下さい。
結構、うるさいからね。僕とか徳田さんは馴れっこになったけれど。今年は、8月4日の土曜日です。

BGM. パーシー・フェイス・オーケストラ「夏の日の恋’76」


かわいいフィギュア

12/Ⅰ.(木)2012 寒い寒い冬、昨日は雪?お昼ころ地震あり
最近は、映画「けいおん」の話題ばかりだったが、先日、NHKの教育テレビでアニメ「日常」が再放送されていた。
「日常」は本当は、TVKなどのU局で放映していたのに、何がどうしてNHK教育テレビに流れ着いたのだろう。
決して、教育的なアニメでもないのに。謎だ。
そんな「日常」は元々は「月刊少年エース」に連載されているマンガで、去年~今年にかけての‘12月号’‘1月号’‘2月号’の
付録にそれぞれ「ゆっこ+鹿」「みお+猪」「麻衣+蝶」のフィギュアが付いている。3つ揃うと、「イノ・シカ・チョウ」になる訳だ。

実物がコレ。↓。海洋堂の企画製作で、さすが本当に良く出来ている。組み立ても簡単だった。

それから、別の話しだが、これはビックリしたのだが、涼宮ハルヒと缶コーヒーの‘WONDAモーニングショット’がコラボして、
フィギュアとセットになったコーヒーを、‘涼宮ハルヒの立体’と題して、ファミマで限定販売しているそうだ。↓。

実物のフィギュアを紹介しましょう。まずは、ハルヒ制服↓。

続いて、長門有希。眼鏡をかけて、うっすら微笑んでるから、「消失」での改変後の世界の長門だな、きっと。
仕草からしてもそうだ。持ってる本が何かは、鑑定できず。↓。

そして、ドレス姿のハルヒ。↓。これは何か元ネタがあるのかしら?ただのコスプレかな?。↓。

次は、朝比奈みくる。定番のメイド服。↓。

そして、佐々木さん。↓。この企画をした人に、佐々木さんを入れてくれたことを感謝したい。

感謝のキモちをこめて、もう一枚、佐々木さん。ちょっと放課後っぽくしてみた。夕陽のイメージ。↓。

ワンダ・モーニングショットは、昔、小倉優子が所ジョージと共演してCMをしていたから懐かしい。
僕は、コーヒーを飲めないので、さすがに小倉優子が宣伝していても、これを飲んだ事はない。ただ、買ったことはある。
それは、何かのキャンペーンで、朝の会議に小倉優子が直接、ワンダ・モーニングショットをお届けします、という企画で、
当時、僕は大きな病院に勤めていたが、勝手に病院の名前で応募したのだ。
結果は案の定、当選しなくて、小倉優子は朝の医局会には現れなかった。
そんな小倉優子の思い出のワンダ・モーニングショットが、時を経て、涼宮ハルヒと共演するなんて偶然は、奇遇というより、
まるで神様がどこかで見ていて、僕の人生を肯定しているような気がして、1人で有頂天になっているのですが、
そんなことって皆さんにもありませんか?


ナニワ・サリバン・ショー

28/ⅩⅠ.(月)2011 くもり
獨協の校医は、今年は今日が最後。目白まで歩き、新宿まで山手線。紀伊国屋は談志の追悼コーナーが出来ていた。
僕はアニメイトで雑誌を買い、武蔵野館で『いちご白書』のリバイバル上映を観るつもり。
タカノ・フルーツ・パーラーでパフェを食べてたら、映画の時間に間に合わなくなった。パフェ、食べなきゃ良かった。
『いちご白書』は12月に入っても、やってるらしいから、ま、いいか。下は、雑誌の付録、「日常」坂本さんのトート・バッグ。↓。

中味は、こんなの。↓。

それで、他に映画はどんなのをやってるかと、バルト9に行ってみると、清志郎の映画「ナニワ・サリバン・ショー」を大々的に宣伝してた。
下は、チケット売り場の上に設けられたステージ。↓。

チケット売り場から背中を振り向くと、反対側には、こんな垂れ幕が。↓。


そこは丁度、カフェになっており、店内も「ナニワ・サリバン・ショー」で彩られていた。

早速、中に潜入してみよう。メニューも、特別だ。↓。

お店のテーブルも「ナニワ・サリバン・ショー」仕様。↓。

色々なデザインがある。↓。

クリスマス・ツリーが飾られて、ミラーボールも輝いている。↓。


僕は、たこせんというのを頼む。大阪(ナニワ)の名物なのかしら?↓。

そして、それを「チャボ」のテーブルで食べる。↓。

店の中には、映画のシーンのパネルも展示されていた。↓。

その中の1枚の写真。内容を言ってしまうのは良くないからボカすけど、この映画では間寛平がマラソン・ランナーとして狂言回しみたいな役どころをしている。横のスタッフ役は松たか子。↓。

この映画の中では、清志郎は故人として扱われてはいない。この映画の中には、どこにも清志郎が死んだという記述がないのだ。
だから僕は、僕がちょっとコンサートに行くのをサボってる間に、清志郎はこんなことをしていたんだ、でも、相変らずだなぁ~と、清志郎がまだ現役で活動しているような錯覚をさせられた。
矢野顕子と憂歌団の木村が特に良かった。RCと憂歌団の合体なんて感涙ものだね。勿論、チャボも良かった、相変らず出しゃばらない人だ。下が、チャボ。↓。

この映画は、昔、大阪城ホールで清志郎が実際にやった「ナニワ・サリバン・ショー」の当時のフィルムと、今のミュージシャンたちの映像をまじえてストーリー仕立てにしたもので、エンディングがオープニングに繋がる循環小説のように出来ているから、「終りが来ない」=「死んでいない」感じを強く持たせるのかもしれないな。
談志が死んだ直後だから、余計そんな風に思うのかな?。でも、談志が死んだ直後だからこの映画を観れて良かったな。

結果論だが、『いちご白書』観れなくて良かった。笹原先輩が言うように、我々の日常は奇跡の連続だ。
パフェ、食べてて正解だった。


曇りのちカレーライス

5/Ⅸ.(月)2011 曇り時々雨
心の重荷であった原稿が、締め切りを1週間おくれたが、無事、終了。最後は、徳田さんのアドバイスを受け入れた。
今日は自分へのご褒美として、『日常』ブルーレイ③巻を買う。新宿アニメイトの店員さんは皆、接客態度がいいな。
その後は、チョコレート・パフェでも食べよう。
タカノ・フルーツパーラーの前で、「フルーツパーラーと言えば、小田急デパートには千疋屋があったな」と思いつく。
すると「千疋屋と言えば、マンゴーカレーが美味しいな」と思い出す。
となると「カレーと言えば、モン・スナックも捨てがたいな」と懐かしくなる。(←紀伊国屋書店の地下)。
でもさ「新宿でカレーと言えば、中村屋のインドカレーかな」と思ったら、目の前に「中村屋」の看板があった。
ごく自然に店内に入り、チキン・カリーとインド・ティーのセットを注文して、そこで気がついた。
「あれ?チョコレート・パフェは?」。
僕には、時々、そういうとこがあります。


ランチにちらし

27/Ⅶ.(水)2011 ゲリラ豪雨の予報も、快晴
お昼は、珍しく早く終わったので、徳田さんを誘って、電車で一駅、奥沢の「入船」というお寿司屋さんにランチのちらし寿司を食べに行く。
この店は、僕の大学時代の教授が贔屓にしていた店だ。
おいしかったし、おなかもいっぱいだし、お天気もいいし、<大学生だったら、このまま帰るナ>って、ふざけて僕が言ったら、
「当然!」って徳田さんが答えたので、少し度肝を抜かれた。
てっきり、「そうですね」とか「そうかも」くらいの柔らかいリアクションを予想していたから。
…当然、かぁ。徳田さんは、時々、そういうとこがあるなぁ。
お店を出てから徳田さんは、「ちらしのかんぴょうって、何故、おいしいんでしょう?」と答えようのない感想をモノローグ風に
口にするから、負けじと僕は、ゴダールの「勝手にしやがれ」やルイ・マルの「地下鉄のザジ」の日本公開当時のポスターが
飾ってある古本屋に案内してみる。
…30秒もしないうちに、鑑賞終了。
帰りの奥沢駅のホームに着くと、まるでベルトコンベアみたいに、すぐに電車が来て、我らを大岡山まで運んで行った。
帰りに徳田さんが、お花を買うというので、付き合うことにする。
僕らは、「暑いですね」、<暑いね>という会話を2、3回繰り返して、花屋を2軒まわる。
徳田さんがお花を選んでる最中、僕はおじいさんのように店の椅子に勝手に腰掛けて待つ。
彼女は、お花屋さんに、お花が長持ちするコツを聞いていて、お花屋さんは「氷を入れることです」と答えていた。
クリニックに戻ったら、早速、徳田さんは冷蔵庫から氷を見つけ出し、診察室の花瓶にも氷を入れてくれた。
角氷を4つ入れてくれて、透明な袋で出来ている花瓶だから氷がよく見える。
氷は、あっつという間に小さくなって、1分もしないうちに水になってしまった。
さて、なぞなぞです。「‘みず’を1秒で‘こおり’にする方法は何でしょう?」。
答えは、漢字の「水」に「‘」をつけて「氷」にする、です。


今日は立川

20/Ⅱ.(日)2011
立川(たちかわ)に立川(たてかわ)談志一門会を観に行く。かねてより落語をみてみたい、と言うA子を誘って行く。
A子は、ワタシ地図を読むのが苦手なんです、と満面の笑みで、まるで、ワタシ趣味がフットサルなんです、
というみたいに自己紹介をする人だから、あてにできない。
駅から徒歩13分のアミュー立川というホールに、途中々々、人に道を尋ねながら歩いてゆく。
2人で道に迷ってる風に見えたのだろう、信号のところで自転車に乗った親切なおばさんが、「どちらに?」と声をかけてくれた。
「アミュー立川」と答えると、「あぁ、それなら、あの白いビル…」と教えてくれた瞬間に信号が青に変わって、
おばさんは自転車をこぎながら続きを喋るから、それを聞き取るにはこっちも横断歩道を走って追いかけないといけない。
せっかく親切なんだから自転車から降りて教えてくれればいいのに、と僕が言うと、急いでいるんでしょう、とA子にさとされた。
でも、おかげで無事たどりつけ、開場と同時に係りの人がチラシやアンケートを手渡すのだが、
なんと!僕に手渡してくれたのがさっきの自転車のおばさんだった。
そうか、それで急いでいたのか。A子の言う通りだ。おばさんに、さっきはありがとうとお礼を言う。
演目の前半は、談修、談笑、志らくの落語3席。談修は若い頃から知ってるけど、上手になったなぁと感心した。
親戚のおじさんの気分になった。談笑はたくさん笑いをとった。志らくによると、去年の1月は談志のXデー(死ぬということ)は近い、
と皆で心配していたが、驚異的な回復力をみせているという。
むしろ志の輔のXデーの方が早いのではと、予測していた。志らくって、平気でこういうことを言うんだよなぁ。
中入り後、談志は回復したとはいえ声がでないので、スペシャルトークの予定だったのに、紋付袴で登場した。
昔、お前ら志ん生や文楽をみてないだろう、と言う時代が来ると言ったものだが、本当にその通りになり、
さらに談志もみたことないよ、という時代が直にそのうち来ると談志は言った。
そして8代目文楽の得意とした演目「明烏」を、文楽の調子でやります、と文楽のまま演じてみせた。
声はガラガラだが、文楽を、そして伝統を現代に残したのだ。僕はちょっとセンチメンタルな気持ちになってしんみりしたけど、
A子が喜んでくれたのは嬉しかった。

立川は不案内なので中野まで出て、ご飯を食べよう。志村けんが「うまい!」と言ったダチョウの肉を食わせる店か、
しょこたんが「うまい!」と言う焼肉屋のどちらかに行こうと僕が提案すると、A子は、ダチョウはちょっと…、と敬遠するので、
ダチョウに行くなら3人だな、と冗談を言い焼肉屋にゆく。
近頃A子はレバ刺しにハマってるらしく張り切って注文したが、ごめんなさい市場がしまっててレバーが全滅なの、
と言われてA子はショックを受けていた。小さい声で、たぶん平仮名で、「ぜ…ん…め…つ…」と復唱していた。
それでもA子は、メニューのレバ刺しの写真の写ってる面を裏返して、気を取り直した。2人で結構、呑んで食べた。満腹感。
おいしくて安かった。「だるま」というお店で「とらじ」の姉妹店らしい。皆さんも中野にお立ち寄りの際は、行ったらどうでしょう。

僕とA子は、お互いの仕事ぶりや、落語は面白かったねとか、焼肉はおいしいねとか、日本の喜劇人についての話をした。
帰り際、A子が、今度ダチョウを食べる時は誘って下さいね、と言ってサヨナラした。
BGM. 高田渡「自転車にのって」


イブ!

24/ⅩⅡ.(金)2010 クリスマス・イブ
昨日の祝日と、年末年始が重なり、診察終了がpm11時すぎ。今日の方、お待たせしてすみませんでした。
これは、Nさんに頂いた紙製のクリスマス・ツリー。「作る時間ないでしょうから」とこさえて来てくれた気の利き方。ありがとう。


帰りに、塚田さんと「ココイチ」へ。遅くまで働かせてしまったので、カレーをおごる。
BGM. ダーレン・ラブ「クリスマス」


川原3大好物 γ

21/ⅩⅡ.(火)2010 冬い寒の日
川原3大好物の最後は、うぐいす餅。家の近所にはおばあちゃんが住んでいて、僕は暇な時におばあちゃんちに寄っていた。
相撲をやってるシーズンは相撲中継を、それ以外の時は時代劇の再放送を見ながら、おやつを一緒に食べるのである。
たまに、お茶菓子を買ってってやるのだが、年寄りなのでケーキなどは好まず、消去法的に和菓子屋に行く。
そこで季節に応じて、団子やらおはぎやら桜餅やら草餅やら黄身しぐれやらを土産に買う。
そんなある日、僕の目を奪ったのが、鮮やかな薄みどり色の和菓子だった。和菓子屋は、その色をうぐいすに喩えたが、
僕はイグアナとかカメレオンを想像した。僕は爬虫類や両生類の生き物が大好きで、それは勿論、怪獣や恐竜に似てるからだ。
このうぐいす餅の薄みどりは、刺激の少ない老人とのやさしい時間の中で、東宝ゴジラ・シリーズのガバラやゴロザウルスを連想させた。
僕はゴジラ・シリーズでも、彼らのような敵役や脇役が好きだった。理由は、「寿司××」の時と同じ。
下の写真が、ガバラ。子供の時のをまだ持っている。↓。

これが、ゴロザウルス。これは、大人になって復刻版を入手した。↓。

以上、川原3大好物の巻、おしまい。
BGM. ザ・カーナビーツ「好きさ好きさ好きさ」