途中経過を報告すれば色んなことがありまして

25/Ⅷ.(金)2017 晴れ、暑い
今はコラムの執筆中。
休みの日もクリニックに来て書いてる。
大岡山北口商店街に開業して10年だが、はじめて珈琲館に入った。
僕は珈琲は嫌いだが、コーヒー牛乳は好きなタイプ。
同様に、珈琲は飲めないが、コーヒーゼリーは時々コンビニで買ったりする。
下は、珈琲館で注文した「コーヒーゼリー・シンフォニー」。↓。

さすが珈琲館は珈琲の専門店です。
コーヒーゼリーも珈琲の味がしました。
だから珈琲が苦手な人はちょっと…
でも、ネーミングは洒落てますね。
実は、心理のキャンペーンも「カワクリ心理インビテーション」と「カワクリ心理シンフォニー」で最後まで悩んでました。
バカみたいでしょう?
バカと言えば、眼鏡のネジがバカになったので新しいのを作りに出かけた帰り道、高野フルーツパーラーに寄りました。
岡山県産・桃のパフェ。↓。
知っていました?
フルーツパーラーって、男1人で来てる客が意外と多いんですよ。

僕はメカに弱いので、こうやってスマホで写真が撮れたり、保存出来たり、写メを送れるのが怖いです。
こないだ遺産相続で揉めている親戚に、間違って、フルーツポンチ、の写メを送ってしまいました。
すえ恐ろしいですね。
それにつけても、早く原稿仕上げなきゃ。締切まで、あと6日。
BGM. ジューシィ・フルーツ「なみだ涙のカフェテラス」


大平とうかいの、きっと浮かない

受付の大平です。
先日、大岡山は東工大のオープンキャンパスで私たちがよく行くお蕎麦屋さんは大繁盛でした。
川原先生に写メを見せられたうかいさんは、「なんか嬉しい~!」と叫んだそうです。いつもうどんしか食べないのに(笑)。↓

それにつけても、前回の記事でも紹介しましたが、心理のブログのタイトルが正式決定しました。
カワクリ心理インビテーションです。最終候補に残っていたのは、カワクリ心理シンフォニーだそうです。
インビテーションとは、招待状の意味です。
これまでの心理部門ではカバーしきれなかった部分に積極的に攻めて行くそうですよ。
うかいさんは、心理テストに少し不満や意見を持っているんですよね。その辺りから聞かせてもらってよいですか?
 
 
こんにちは、受付のうかいです。
一ヶ月ほど前、出勤して早々「おはようございます」も言う前に
川原先生から「テグポムしたい?」と聞かれました。
意図はわかりませんが、私は1秒で「したいです!」と答えました。
テグポムとは呪文のようですが、“TEG”と“POMS”という二つの心理テストのことです。
受けた方も多いのではないでしょうか?
その日、さっそく二種類のテストを渡され、受付はそれぞれテストをやったのです。
結果を出してもらい、一人一人その結果をもとに先生と診察室で面談をしました。
先生との面談の最後に
「何かわからないこととか、ある?」と聞かれましたが
「いえ、大丈夫です」と答え、面談は終了です。
テスト結果は皆さんと同じく各自に渡されました。
 
受付に戻ると、大平さんはテスト結果を見ながら神妙な面持ち。
私と大平さんはお互いのテストを見せ合い、こんな会話をしました。


大平「私、省エネモードらしいですよ。」
うかい「なんですか?それ?」
大平「私のPOMS、ほぼ健常なんですけど、疲労が受診を検討するレベルで、先生が思っていたより活気が低かったんですよ。」
うかい「そうなんですね」
大平「活気がないからか、TEGの数値がほぼ低くて・・・。」
うかい「えっ!!どれも低すぎじゃないですか!!」
大平「そうなんですよ。どうしてって感じなんです。川原先生にはFCの値がもっと高いはずだって言われて、これは私も不思議で、こんなに自由にやってるのに。」
うかい「他の尺度で違うなって思うところはないんですか?」
大平「他はあまり・・・でもNPが2って低すぎですよね。マイペースなのは当たってるけど思いやりほぼなしじゃないですか。疑問なのが、私のPOMSは“混乱”がそこまで高くないんです。受診を検討するレベルにギリギリ到達くらいで。だけどTEGは混乱しやすいの方に入っていて、《葛藤を抱えながらも人の世話をしたり、周囲に尽くすことでやりがいを見出すところがあります》って書いてあるんですよ。NPもひくいのに。どういうことなんでしょう?この特徴の言葉は、私への徳田さんからのお言葉なんでしょうか?」
うかい「どうなんですかね~。私の中での大平さんはNPが高いんですよね。確かにサッパリはしているし、マイペースな部分もありますけど“思いやりに欠ける”とは全く思わないですし、むしろ親切で人を甘やかして尽くしますよね。なんとなくこの結果には違和感を覚えます。自己評価と他人の評価は一致しないってことなんですかね。
私の場合、POMSは“緊張・不安”が高くて。」

大平「そんな風には見えないのに。。」
うかい「自分でもそんな感覚ないんですよね。TEGではACが100で・・。」
大平「100!?」
うかい「ありえないですよね、この数値(笑)。わたしどちらかというとマイペースで協調性ないんですよ。でも特に回答でウソをついたつもりはないんです。」
大平「私から見たうかいさんもACは100じゃないです。周りに気配りができるのは当たっているけど、うかいさんは順応した子供ではないはず(笑)私たちプライベートの状態ではなく、仕事の時の状態でこの心理テストを受けたじゃないですか。だから思っていた自分と違うんですかね?どの質問にどう答えたらこういう結果になるんでしょう?。」
うかい「確かに・・・。」




そしてその日のお昼に心理士の徳田さんから
「心理テストをやってみて、どうでしたか?」
と聞かれました。
(※心理テストは心理士さんがわかりやすくグラフにして結果を出してくれます。
それをもとに先生が診察でフィードバックする のです。)
私は正直に
「テストの質問が細かくないから、やっている間言い訳をしたくなるんです。
例えば『人に優しいか』という質問があったとして、優しくする時もあればその逆のときもありますし、自分で自分を優しい人と判断するのもなんとなく恥ずかしいですし、だからといって“いいえ”にするとなんだか自分がとてつもなく嫌な人間に思えて。
だからもしその質問があったとしたら、私は“どちらでもない”にマルをすると思います。」
そんなことを話しました。
 
大平さんとの会話や徳田さんとの会話を、返された結果を見ながら数日間自分のなかで反芻しました。
考えた結果
「・・・よくわからない」
テストは自分自身でやるので、どうしても自己評価になってしまいます。
しかし、自分は自分という人間をどこまで知っているのかわからない。
そのためのテストだとわかってはいるけれど、テストの結果と現実の自分が重ならずに戸惑いました。
私は正直、先生とのフィードバック面接で
“理解はできるけど納得できない”“納得は出来るけど理解できない”そう感じる部分がいくつかありました。
その矛盾点を上手く説明は出来ないですし、診察でゆっくり時間をかけて会話することは現実問題難しいです。
今回、カワクリ心理部門が新しいジャンルを立ち上げたことで、今回の私たちの疑問への対応にもなってるといいですね。
どこまで踏み込んでくれるでしょうか。
 
大平「8月中のカワクリ・スタッフの使命は、川原先生がコラムに集中してる際のブログのお留守番です。
でも、十中八九N・G、には独特の凝集性があるので、あまり浮かないようにしなくては、と思い、今回のタイトルを、
きっと浮かない、にしました」
うかい「しかし、これにはもう1つ秘密が隠されています。きっと浮かない、をアナグラムの要領で文字を入れ替えてみて下さい」
大平「きっとうかない、わかりますか?ヒントは私の下の名前が、なつき、です。
そうです。正解は、なつきとうかい。
この記事を書いた2人の名前が隠されていたのです」
うかい「もし読者の中に気づいてた方がいたら、まかないおやつ、をプレゼントしたいですね、大平さん」
大平「それでは、カワクリ心理インビテーションの幕開けです!」
BGM. お好きな「ファンファーレ」を聴きながら記事をお読みください


カワクリ心理インビテーション①~イエローサブマリンの旅

2017年夏、カワクリ心理インビテーションが始まります。
こんにちは。心理の原です。
最近の心理部門では、カウンセリングだけでなく、心理検査についてもお問合せをいただきます。
少し前のブログで、川原先生と大平さんによる「もうひとりの自分に会うための心理テストのすすめ」も反響が多かったようです。
自分のことって、わかっているようで、じつはよくわからない。
でも、自分だけで考えてみるのは難しいですよね。
例えば、 「自分について知りたい」
「自分の苦手なところや強みを知りたい」
「自分に向いていることってなんだろう」
「自分は何かみんなと違う気がする、でもどうしたらいいんだろう」 
「対人関係がうまくいかなくて、どう工夫したらいいんだろう」  などなど。
そこで、心理部門では、心理検査による「自己理解」のお手伝いを始めました。
心理検査には質問紙法と投影法があります。
質問紙法は、当てはまる回答を自分で選択する方法です。
自分の性格傾向を、数値で見える化できるのでわかりやすいという長所があります。
しかし、自分で答えるために「自分をよく見せたい」「悪く見せたい」というような回答のゆがみが生じる可能性があります
(ウソの回答もできます)。
投影法は、あいまいな刺激に自由に応えていく方法です。
あいまいで自由、ですから、例えば、「模様がチョウに見えたら正解、チンギスハーンの顔に見えたら不正解」ということを判定するテストではありません。
自分も意識していない心の内面を映し出すことができます。「自分らしさ」を知るためのテストともいえるでしょう。
このように、質問紙法と投影法では、明らかにしようとしている心理的水準が違っています。
その図を↓に示しています(大平さんのご協力に感謝! ©オーヒラ)

投影法は、目に見えない部分=無意識レベルに関係していて、より深層の世界を明らかにしていきます。
原初的な欲求や動機に近いもの、自分の内面の世界があぶりだされます。
SCT(文章完成法)やP-Fスタディは、海面により近い比較的意識レベルを反映します。
次いでTAT(主題統覚検査)、最も深いところがロールシャッハ・テストになります。
川原先生にうかがったところ、昔は医師が「診断の補助」として心理に丸投げしていた歴史があるそうです。
臨床心理士も困ったでしょうね。
そうした経緯もあり、患者さんに心理検査の結果が知らされることは少なかったようです。
カワクリでは、それを反面教師にしてきちんと数値化したものをグラフや用紙にして、先生からフィードバックをしてきました。
それぞれの心理検査には、把握できるものとその限界があります。
その限界を理解したうえで、補うために、いくつかの心理検査を組み合わせて実施することが一般的です。
心理検査だけで、自分の性格傾向を理解する、ことにも限界はあります。
前回のブログ「きっと浮かない」で、受付のうかいさんが抱いたような疑問が湧いてくるのは、ある意味で自然なことでしょう。
「心理検査の結果に、納得できない」
「検査結果が、現実の自分とかさならない」
「思っている自分と違う」
「思われている自分と違う」
今回、心理部門では、その疑問に答えるべく「心理検査フィードバックコース」を始めました。
このコースでは、心理検査を受けた後、フィードバック面接(5回程度)を受けることができます。
フィードバック面接は、検査結果を伝えるだけというものではありません。
検査結果を一緒にふりかえって、検査結果と自分の体験がピンとくるかどうか、検査中に迷ったことや困ったこと、
検査後に生じた疑問などをやりとりしながら進めていきます。
このような対話を通して、「自己理解」を深めていくお手伝いをしていきます。
これは「短期」「焦点付け」カウンセリングともいえます。
目的が明確です。さらに「自己理解」を深めたい人はそのまま、カウンセリングに移行していく方も多いでしょう。
もし、あなたが、「この心理検査の結果はまちがっている」と訴えたとしたら、それこそが「自己理解」の絶好の機会です。
※さて、ここで1つだけお伝えしておきたいのですが、
今回の心理の3人の記事へのコメントは臨床心理士という職業上の理由から、
コメントを個別にお返事することができないのでご理解ください。
ただし、感想や疑問は大歓迎で、願わくば大いにディスカッションしていただければ、
後々の心理部門の参考になりますので、よろしくお願い致します※”


カワクリ心理インビテーション②~invitation! To心理検査フィードバックコース~

 こんにちは。とくだです。
お久しぶりです。相談室だよりも更新できぬままでしたが、
invitation!という形で、またやってきました。
さて、川原先生と大平さんが心理検査について書いてくださっていた記事(3部作-③もう一人の自分に出会うための心理テストのすすめ)、さらに原さんからも検査についての紹介がありました。
いろんな種類の検査があることがお分かりいただけたと思います。
 原さんの記事にもありましたが、結果については自分の感覚と一致すること、だけじゃなくて、しっくりこない部分も大切だと思います。
また、鵜飼さんが言っていた「自分のことは自分でわからない/結果は自己評価になってしまう」こと、
この疑問への一つの答えとして、質問紙では確かに自己評価になりますが、その用途として、
川原先生は質問紙の結果を薬物療法の効果の判定や、診断書作成の一つの指標として臨床的に用いています。
統計的な処理で『誰かとの比較(標準化されたT得点)』で判定し、
用途としては、『継時的にみたかつての自分との比較』をして用いているのです。
 
 カワクリでは、以前から心理検査のフィードバックは、大切な時間としてきました。
結果についてあまり知らされなかった、精神科臨床の現場でそういう声が多くある中で、
川原先生は、きちんと伝えることの大切さを、それこそ開院当初から私たち心理士にもいつも伝えてくださっていました。
たとえば、血液検査でもそうですが、結果の数値などは、専門的でよくわからないものです。
心理検査も、専門用語や数値化したそのスコアだけ見てもよくわからない、そういうところが多々あります。
ただ、たとえそうだったとしても、それも含めて説明し、受けた人が自分で結果を知るということ、そのための時間を設ける、
ということをしてきました。
日本人は数値化(可視化)が好きなので、これはある程度好評でしたが、ある日、川原先生がショックを受ける事件がありました。
 それは、SCTやP-Fスタディなど、記述式のテストを、数値化したりして、統計的にフィードバックしたところ、
その患者さんは、「先生、私のSCTやP-Fスタディの中身、よく見てくれました?あの感想を聞かせてくださいよ」だったそうです。
つまり、人間の心とは、振り子のようなもので、「本人の言ったまま」をそのままにしておくと、不満足になるので「数値化」する。
しかし、「数値化」が進みすぎると「本人の言ったまま」に触れて欲しくなるという、ごくごく自然な二元論です。
ということになると、果たして、「数値化」してそれを伝える、それだけでいいのだろうか?ということが、今回この企画の発端でした。
そこで、先生と、私たち心理で、その両方を満たす方法を模索し始めたのです。
川原先生と、そういった心理検査の話、結果の返し方についての話をしていて、思い出したことがありました。
 私も、特に学生時代、いろいろな心理検査を体験しました。
心理の学生は自分でもやってみたり、実習もしたりするんですが、その頃に印象深かったことがありました。
確かあれは授業で、描画テストと、その他諸々やった時のこと。
描いてみた絵について、詳しく知りたい人は授業の後で個別に対応してくれるという話だったので、
興味があった私は、授業後に先生のところを訪ねてみました。
そこで言われたことは、なんとなく、私の想像とは違うものでした。その先生は、解釈を伝えてくれたんです。
でもその解釈は、私にとってはすっと入るものではなかった。
それは今思うと、そういう見方もできるな、その通りだなとは思うんですが、多分、そこではなかったんですね。
授業だし、遊び心もあって、描いてみたんです、ってところを、結構しっとり真面目に解釈されてしまった、その温度差、でしょう。
ただ、その『温度差』(不一致だった)というなんともいえない感覚だからこそ、今も覚えているんでしょう。
そういう意味では、温度差、不一致の部分は、必要かもしれない。考えるきっかけにはなりうるかも。
いや、不一致の部分ていうのは、多かれ少なかれ、必ずあるものなんじゃないかな、うーん、それにしても温度差は結構大きかったけど(苦笑)。
 その後、そのことはすっかり忘れて時間は経っていき、今、その例でいえば、私はその先生と似たような立場、解釈する側にいるんですよね。
当時の先生が、その立場で言った意味は当時よりもよく分かる、正しい、こともわかる。
心理検査を習得していく中では、まずそれを使えるようになるために、正しい部分を知る必要があるし、それを目指してきました。
 ただ、今思う『難しい』点は、正しい、ということだけでは相手の理解につながらないことも多いんじゃないかな…
心理検査の結果をただ伝えるだけでなくて、その結果についての対話って大事なんじゃないか。
それが、冒頭にも言っていた、果たして結果を伝えるだけでいいのな?という、川原先生の問題提起と一致した部分、私が共感した部分でした。
この『難しい』と感じていることを意識して、以前の自分の体験談が私の中で意味を持ったのも、先生との話で再認識したわけで。
ぼんやりと違和感があった部分を意識できると、問題として扱えますね。
やはり、私たちは、こういう言葉でのやりとりを通して、漠然とした体験に、少しずつ意味を持たせられることで、
新たな自分の理解につなげられるんじゃないだろうか、そう思うのです。
気づくことで、問題として焦点が当たり、それについて対応が考えられる、
私たちは、その気づきをお手伝いしたいと思っています。 
③へつづく


カワクリ心理インビテーション③~親ガイダンス

こんにちは、臨床心理士のやつだです。
原さん、徳田さんからは心理検査についての新しい取り組みでしたが、今回「親ガイダンス」についてお伝えします。
「親ガイダンス」とは、子どもとの関わりあいを振り返り、親としての自信を回復することを目指しています。
親も一人の人間なので、すべてをパーフェクトに行うことは難しく、エネルギーを溜めることが必要なことがあります。
川原クリニックでは、2つのパターンを考えています。
一つは、子どもが当院に通院しており、親として本人への対応等相談したい場合です。
もう一つは、子どもがクリニックには来られないが、親が本人のことで相談にのってほしい場合です。
具体的に言えば、人の目が気になり外にでることが難しく、不登校や家にひきこもっていることが当てはまります。
子ども本人が相談に来ないと診ることができないとよく聞きますが、親がまず相談してみることが問題解決の一歩となります。
多くの場合、子どもが受診を嫌がっても、親が子どものことで相談に行くことを拒否することは少なく、
「行きたければ行けばよい」といった態度が多く見られます。
そして、具体的に子どもへの対応や、どういった関わりをすればよいのかを話し合うことで、親の態度が変化してくると、
本人がクリニックや治療に興味を示すことが起こります。
一言でいえば、「なぜあの親が変ったんだろう?」といった不思議な感じが生まれるようです。
そこから、子どもが受診やカウンセリングにつながることがあります。
イメージとしては、家族の中にささやかではあるが、風が吹き、何らかの変化をもたらすといった感じでしょうか。
このことを、少し専門的に言えば、家族を一つのまとまりとして捉えて、どこを治療の「入り口(port)」とするのかということになります。
親ガイダンスを最初の「入り口」として、治療が家族全体に広がっていくことを考えています。
子育てが失敗だと自分を責めたり、苦しんでいるご家族が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
それは何らか、親が子育ての責任をとろうとする現れだと思います。
川原クリニック心理部門の親ガイダンスが、親と子どもを支える「器」になれるよう、一緒に考えていければと思います。


人間失敗作

国会が、もり・かけ、や、稲田防衛大臣の問題で騒然としてる中、北朝鮮、ミサイル撃ってきますね~
防衛大臣不在(誰かが兼務)なのに、危機感を感じないのは、平和ボケなのか厭世的なのか。
「デデデデ」の5巻に、国がヤバイとアイドルのスキャンダルをリークして国民の関心をそらす場面が出てきますが、
元・SPEEDの今井議員の略奪不倫はけしからん(東スポの一面は、「ノーパン疑惑」)と、
ワイドショーは本来の下世話感に水を得た魚のようで、そりゃPKOより不倫でしょ。
そんなマスコミがくだらない、とお怒りの方も多いが、民主主義とはそんなもので、
我々が選んだ代表がそんなレベルなのは我々がその程度ということなのでしょう。
不倫は文化だ、と石田純一が言ってもう、20年くらい経つでしょうか。
文化と文明は違う、といいます。
文化が「精神」を、文明は「物質・経済」を意味することが多いでしょう。
地球の温暖化とか環境の汚染の多くの原因は、人類の文明のせいだと思う。
「原発」はその代表か。
人間がいなければ、地球はもっと良い星になるはずで、人間なんてクズだ。
こんな風に思う人は、どの世代にも少数だが必ずいる。
小学校の3-4年くらいで考える子が多いか。
そのくらいの年齢だと、皆がそう思っていると思っていて、まさか自分だけだった、などとは夢にも思わない。
だから、他の人がそうでないと知った時、愕然とするのだ。
親や身近な大人に言っても、判ってもらえるケースは稀だ。悲しがられたりさえする。
だから、それ以来、自分の心の奥にそういう考えをしまって生きて行こうと決めるのだが、
中2くらいになると、またぞろムクムクとそんな悪い虫たちが騒ぎ出します。
アインシュタインは、「私は少数派が好きだ。何故なら、いつもそっちの方が正しいからである」みたいなことを言ってる。
僕もそう思う。
だから、今回の記事では人間の愚かさや、文明批判をやってみたいのだ。
そこで白羽の矢を立てたのが、受付のソネさんです。
彼女の採用面接の時、
<もし、イジメがあって、その子は嫌いじゃないが、イジメないと自分もハブられるとしたらどうします?>
という質問に、彼女はしばらく考えて、「私は、しません」。
<それでいいです。でも、世の中、時には長い物に巻かれないと損をしますよ?>
という返しにも、しばらく考えて、「それでも、しません」。
<いいでしょう。ただ、それでは社会人として困りませんか?>
それに対しても、「その通りだと思います。でも、しません」。
芯が強いですね、鉛筆でいうと、2Bくらい。合格!
という訳で、ソネさんには、手塚治虫の「火の鳥」(未来編)のラストで、火の鳥がつぶやいたセリフを送ります。
「人間はどんどん文明を進歩させ結局は自分で自分の首をしめる。
でも、今度こそ、今度こそ信じたい。今度の人類こそが間違いに気付いて生命を正しく使ってくれるだろう」と。
ソネさんに「火の鳥」(もしくは、手塚治虫)が世代的に通じるの?と疑問の声も聞こえてきそうだが、
彼女は、「知ってることは何でも知ってて、知らないことは何も知らない」人で、お正月の記事にも書いたけど、
「火の鳥」は知っていました。
でも何がすごいって、僕も大概ですが、そんな僕をもってして、そう言わしめる所です。人死にが出るレベルです。うそです。
ソネさんはその外見から可愛らしい庇護したくなる対象に見えますが、決して、ホワイト・ラビットではありません。
彼女は常にレーゾン・デートルに疑問を持ち、哲学的で、文明批判的な、(サブ)カルチャーなグループの住人です。
内省的な人です。
そんなソネさんは、よく日本語が難しいと嘆きます。
最近、ネットなどでは、「過去形かよ!!」と最も嫌われてる話言葉に「よろしかったでしょうか?」というのがあります。
ソネさんも使いますが、僕は全然いいと思います。
エレベーターガールの「上へ参ります」が「過度な敬語だ!!」と目くじらをたてる人も減りました。
そのうち、「よろしかったでしょうか?」かも普通になるでしょう。
日本語は、「主語がない」とか「文法の問題」で他の言語より難しいと言われています。
しかし、俳句のように「繋がっていれば文章になる」とも言えます。
要は、伝わればいいのです。
伝えたいのは理屈ではなく、想いなのです。
それでは、ソネさん、この時代の中で、大人をあきらめてる小3-4、or中2(精神年齢の人も含む)に、
話が通じる相手がここにいるんだよと発信して下さい。
「こんな大人がいたら良かったな」と当時の自分が思えるような語り口で。
どうぞ、愚劣な人間どもに鉄槌を下してやって下さい。多くの少数派のみんなのために。退行せよ、少女の心へ。
 
 
 
 
こんにちはソネです。
よく考えたんですが、私は正直自分の考えをネットで発信するのは人に分析されたり、誤解を生んでしまう事もあるので、
とても苦手です。
ブログ自体あまり書かないのは、文章では読み取れないニュアンスとかありますし、苦手なので余り書きません。
日本語は遣い方が難しいです。丁寧に丁寧を重ねても失礼とか。敬語が過去だと失礼とか。
一文字加わっただけで敬語として間違ってるとか。難しい。ややこしい。もう、何が何だかよく判らない。
かといって英語が出来るわけでもなく、拙い日本語を駆使するしかないですね。
退行ということで、さらっと中二っぽく書きたいとおもいます(願望)
願望です。かけるか判りません。
考えを言語化すると自分の伝えたい事と言葉の間にのズレが生じてしまい腑に落ちなくなります。
と前に言い訳しておくと書きやすくなりますね。
人間は人間のためと言って自然を壊し、いくつもの命を軽々と奪ってきて今も奪い続けています。
命は大切だと教えられているのに人間ではない命は軽々と奪っている。
矛盾に苛まれる日々を送る事になるでしょう。
道徳に矛盾を感じた人は考えに考え、人類滅亡に思考が至ったり。
人類滅亡願望に至った人に是非見て欲しいショートアニメがあります。
イギリスのアーティストでSteve Cuttsさんが作ったMANと言う作品です。
これは人類の誕生から何をしてきたか。をアニメ化したものです。
5分程度のもので、見やすいです。
自分と似たように考える人は少なからず存在し、日本だけでなく世界中にいるんだと思えますよ。
そして素晴らしいくらいの表現力。
人のいない世界は素晴らしいって考えてもそれがどのように素晴らしいのか言葉にして説明するのは難しいですよね。
このショートアニメの結末は宇宙人がやってきて…
ですが実際はどうなるんでしょう。地球。
人視点でのすばらしいせかいは人の存在しない世界だとしても地球にとっては生物が齎す一種の変化かも知れないですけどね。
考えることはとっても大事な事だと思うんです。
でも答えが出ないことを考えることはすごく疲れちゃうんですよね。
数学で喩えるなら円周率をひたすら計算し続けるような感じです。
人間失敗作の私が言うのもなんですが、考えすぎるのは良くないです。
生きるのにも体力がいるし、考えるのにも体力がいるんです。
同等の体力が必要なんですよね。
自論です。人それぞれです。
でも、考えに考えて消えたくなっちゃったら。
考える事を辞める勇気。
考えが止まらなくなってどうしようもないときは寝ましょう。
睡眠です。
クビキリサイクルの友ちゃんも言ってました。
睡眠、それは神が人間に与えた唯一の救いである、みたいな。
って。↓この子が友ちゃんこと玖渚友(くなぎさとも)です。

結局言いたいことがまとまってないです。
つまり、程よく考えたいなと。自分自身、身をもって感じます。
クビキリサイクルというのは、先生も大好きな物語シリーズの作者、西尾維新さんのデビュー作です。
西尾さんと言えば物語シリーズですがこの本は戯言シリーズ(ざれごとシリーズ)と呼ばれています。
下記はクビキリサイクルの最初の方に記されている台詞です。
これはクビキリサイクルの中で1番私が心に残った台詞です。
無能だったらそれはそっちの方がいいんだ。とんでもなく鈍感だったなら。
生きている理由をそもそも考えないほどに、生きている意味をそもそも考えないほどに、
生きている価値をそもそも考えないほどに鈍感だったなら、この世は楽園でしかない。

↑は主人公です。
戯言(ざれごと)シリーズは自分も10年くらい前に読んでいて内容が曖昧なので再度読み直してます。
OVAになってるらしいです。先生が教えて下さいました。
ミステリーなので苦手な人は気をつけて下さい。
戯言(ざれごと)だけどね。
BGM.ステレオポニー「ツキアカリのミチシルベ」


花弁の夢をみながら目を覚ます

こんにちは、また受付の大平です。
8月に入り、16日間連続の雨は観測史上40年振りだそうです。
日照不足、皆さん、お洗濯物に苦労しますね。
部屋干しですか?浴室乾燥ですか?
私は、石油王に新しい服をおねだりして買ってもらっちゃいますという妄想を
川原先生と受付で話していたところです。
最近新たに仲間入りしたTシャツを着たモガちゃん。
モガちゃんは先日、でんぱ組を電撃的に脱退したため、川原先生が急遽、でんぱ組コーナーを作ったのです。
なんと、このニュースは芸能界に疎い私の耳にも届きました。
ですがそのTシャツ、しわしわ過ぎて何のTシャツなのか飾ってもよく分からず
「湿気のせいか、シワシワになるのなんとかならない?」と川原先生に言われ
こちらのスプレーとクリップでしわのばしをしました↓↓

しわのばしちゅうのモガちゃんTシャツ↓

周りのポスターを張り替えてでんぱ組コーナー、完成型。↓

ちなみに、モガちゃんが着ているTシャツ何のデザインなのかわかりますか?
これは濡れ透けTシャツです。
スクール水着の上に白いTシャツを着て濡れたところがプリントされたTシャツなのです。
Tシャツといえば、カラ松もお馴染み。カラ松の顔のハンガーに、カラ松の代名詞のタンクトップ。別売りを合わせました。↓

診察室に場所をかえて、中原中也、のTシャツも仲間入り↓

中原中也って有名らしいですね。私は聞いたこともない人だったのですが、
ある患者さんが「≪汚れちまった悲しみに≫ですよね。教科書に載っていて、
弟がみていたアニメにも出てきたから覚えてました」と私に教えてくれたのでその後すぐ調べました。
川原先生は、スプレーが気に入ったらしく、診察室の大森靖子ちゃんのTシャツにもスペシゥム光線のポーズで噴射。


靖子ちゃん&ねもしゅうー、サイドにも。乗りに乗っています。コラム作成のストレス発散になって良かったです。


以前の名刺の裏は、先生のリクエストで美化された
キラキラ川原先生がなぞなぞに登場するところが見所です。
この絵は私が描こうと思ったのですが.…私が描くとあまりに幸が薄そうで不健康そうな先生になってしまい
いくらなんでも先生に失礼だと思い、我が妹に描いてもらいました。

今回のリクエストは、植木等。

1964年の東京オリンピックの頃だそうです。
私はまだ生まれていませんが、妹に植木等の映画をみてもらい描いてもらいました。
それが新作バージョンです。

この絵、ポーズはデジタル、先生はこんなに体幹強くないので。
背景デザインは、けいおん。
もっと生き生きした顔で妹は描きたかったみたいですが
私が持っている川原先生の写真がこんな感じのものしかなくて・・・。
コメントくれた人に名刺をプレゼント?かもしれません。
BGM.Red Velvet 「Huff n Puff」


真夏の出来事

こんにちは。また、受付・大平です。
川原先生が8月はコラムを書くから忙しくてブログを書けないかもと前の記事で書いていましたね。
だから今日は、8月の模様替えをお知らせします。
喫煙室前の天井がキュゥべえだらけになりました。
今まではキュゥべえだけだったのですが↓↓これです。

このMADOGATARi コラボクッションが仲間入り↓↓

忍ちゃんキュゥべえ↓↓

よつぎちゃんキュゥべえ↓↓

阿良々木くんキュゥべえ↓↓

それをこんな感じに並べました↓↓


全部並べるとあまりに可愛くて個人的に大満足。
これをぶら下げてからここを通るたびに、上を向いてしまうんですよ。
そして先生がもう一つ「秘密兵器」と言って持ってきたのがこちらの忍ちゃん↓↓

受付が忍ちゃんだらけですね。
あと、前は処置室前に貼ってあったベルハーの写真がカウンセリングルーム扉横の壁に。
川原先生は「死んだ子の年を数えるようだ」と言っていましたが・・・
それがこれ↓↓

マンガの新刊も追加されましたよ。
私の少年3巻↓↓

川原先生の好きななぎちゃんが出てくるかんなぎの12巻↓↓

私がこの表紙の笑ったなぎちゃんかわいいと言ったら、
鵜飼さんは「食べてるなぎちゃんが好き」とつぶやいておりました。
その鵜飼さんの作ったなぞなぞも新作に↓↓

私は今回のなぞなぞもほぼ解けなかったです。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
近々、鵜飼さん、(曽根さん?)、心理のブログがアップされる予定です。
ちなみに今回の心理ブログのタイトル案を先生から教えてもらったのですが、
心理フェア、心理カーニバル、心理フェスティバル、心理コンペ、心理インビテーション。
私はインビテーションが気に入ったのですが、最終的に何になるかはブログがアップされるまでのお楽しみです。
8月のブログ盛りだくさんですので気が向いたらブログチェックをしてみてくださいね。
BGM.f(x)「Hot Summer」


ダンスハスンダ

川原先生からツイッターのように〈なう〉なブログを更新せよと指示をうけました。
こんにちは。受付の大平です。
本日、カワクリがカオスになると言われている大岡山北口商店街の盆踊りです。
朝から道路にはテープが貼られ↓↓

去年はこの上でお兄さんが太鼓をたたいてましたね~それもカワクリ前に↓↓

今年のカワクリ提灯は去年よりちょっとずれたところに↓↓

川原先生は診察なうで盆踊りには参加できないので、
午前中に診察室で踊ってくれた様子をお見せします
(先生の盆踊りが激しくてぶれている写真がありますがご了承下さい)↓↓







盆踊りは、今日と明日。
診察予約はなくても、もし時間があるなら大岡山北口商店街へ踊りに来てはいかがですか?
BGM. 好きな盆踊りの曲


ちょっと待ってて

3/Ⅷ.(木)2017 くもり、割と涼しい
今朝見た光景から。
交通安全とは、世界中の信号機がみんな「赤」になる瞬間、というくだりが、
「化物語」の副音声にありましたね。↓。

ここのところよく見るのは、この木から落ちてる実。↓。

「万有引力とは、引き合う孤独の力だ」と、寺山修司が言ってました。
この実とアスファルトの地面は愛し合っていたのかしら?アップします。↓。

これを思い切ってキックしてみました。コロコロ転がりますが、シャッタースピードが追いつきません。↓。

ここに止まりました。↓。

さらに続けようとしたら、木の上でカラスが見てたからやめました。
しばらく歩いていると、今度は、赤い実、を見つけました。↓。

これも蹴ってやろうと助走をしたら、別のカラスが別の木からこちらを偵察しています。
ハローバイバイの「都市伝説」で聞いたのですが、カラスは伝達し合って人間を見張っているといいます。
しつこい奴らだ。江戸所払いにしてやる。都民ファーストの会、に任せるか。
そんなことより重要なのは、8月は僕は依頼された「コラム」に専念しますが、自分で縛りを1つ付けました。
それは専門用語を使わないことです。
患者には判らない医療言葉を揶揄して、ジャルゴン、と言います。
ジャルゴンは、それ以外でも、ある集団特有の普通には理解出来ない用語のことをさします。
語源は、うがい、で喉をガラガラいわすgargle、だそうです。
鵜飼じゃないよ、うがい、だよ。
しかし、ジャルゴンを用いずに専門誌の原稿を書くのは、案外と大変です。出だしからして難しい。
それで思い出したのだが、現役で共通一次を受ける時、あまりに科目数が多すぎて、何から手をつけていいか判らず、
何もしないでいたら、何もやることがない、という錯覚に陥って、何もしないで、読書をしました。
普段は読んでもすぐ飽きてしまうのに、勉強しなくちゃいけない時にする現実逃避的読書はスイスイ進みます。
家にはクルクル回る椅子があり、僕は共通一次の前日なのに、椅子に座って、クルクルしながら、本を読んでると、
父が、「達二、何をしてる?」と声を掛けました。
それは「勉強しろ」とか「関係ない本など読んでる時じゃない」とか「真面目にやれ」みたいな意味ではなく、
重要な試験前日に居間でクルクルクルクルしながら本を読んでる息子への心配。
重い言葉だ、「達二、何をしてる?」。岸から、「戻って来~い」、と呼びかける父親の心の声だ。
そんなことと重ね合わせてしまう、8月のスタートダッシュだ。
このままだと、5/18問題、の時と同じように締め切り間際で徹夜になるかも。それはさけなきゃ。
それでは皆さん、しばしの別れじゃ。ちょっと待ってて。
BGM. Sam and Dave「Hold on I’m coming」