11月はおとなしくしてよう⑧~ストーブ

10/ⅩⅠ.(木)2016 
朝刊に、トランプ氏が米大統領に世界が動揺、と書いてあったが、よしだたくろうの歌ではないが、
まつりごと、など、もう問わないさ。気になることと言えば今をどうするかだ。
僕が指示をした覚えはないのだが、受付は契約された時間より早く出勤してるみたいだ。
それは歴代の人がそうだからで、そう申し送られているみたいで。
多分、患者さんの中にうんと早く着く人がいて、その人が外で待っていたのがきっかけみたいだ。
そう言えば、うちの父も似たようなことをしていた。
ある冬の日、クリニックの開業時間前に患者さんが外で行列してると噂を耳にした父は、
外は寒いだろう、と、扉を開けて患者を中に入れて、ストーブを点けて、自分は一旦家に帰って、開業時間まで家にいた。
小学生の僕は、<勝手に早く来てるのだから、従業員が来るまで外で待っていれば良いんじゃない?>と言ったが、
父は、寒そうだから、と中に入れてあげてた。結構、朝の早い時間だったと思う。
冬休み、僕は代わりに、扉を開けに行く係りを変わってあげた。
そうしたら、父からも、患者さんたちからも、大変感謝された。
僕は、こういうことは大切なんだと思ったものだ。
そういうことをスタッフに言ったことはないはずなのに、自然とそうやってくれているから不思議だ。
しかし、それには不都合なこともあって、例えば、朝の掃除がしずらいとか。
時間通りに来る患者さんが、すごく待たされるとか。
つまり、早く来てる人は受付時間前に受付を済ませている。それは、厳密にはルール違反だ。
きちんとルールを守っている人が損をして、それなら自分も次から早く来よう、という悪循環を呼び、
受付時間と言うルールが、あってないようになってしまった。
午後の受付も、2時半からなのに、午前中に診察券だけ出しに来る人もいて。
たまにならいいが、毎回だと、ちょっと。
午後の受付時間を守っている人の診察が午後4時とかになるのは、さすがに不公平だ。
だから、これは近いうちに是正するつもりだ。
あまり規則・規則とうるさく言うのは好きではないが、これは患者さんを守るために仕方ない。
と言う訳で、近いうちに受付時間の厳守の徹底をお知らせするチラシを配布します。
手書きの文をコピーします。その方が説得力があるでしょう?
その原稿も早く作らなきゃだ。
父はどうしていたのかな?


11月はおとなしくしてよう⑦~定例会

9/ⅩⅠ.(水)2016 木枯らしが吹く
そろそろ飲み会のシーズンで、落語も「芝浜」の季節が近付いて来ましたね。
診察でも、お酒の失敗談の後悔が聞かれることが多くなりそうです。
クリニックを開業する際に、昔の師匠に、<チーム医療をまとめるコツは何ですか?>と聞きました。
すると、その答えは、「月に1回、呑み会をすること」でした。これは師匠が実践されていることでした。
効能は、普段一緒に働くお互いの人柄を知り、コミュニケーションをとりやすくなることや、
普段は言えないスタッフの不満を聞いたりするはけ口にするためだそうです。
師匠は、一滴も酒を呑めませんが、それなのに朝まで酔っ払い達に付き合っていました。
カワクリでも、月に1回「定例会」というミーティングに、受付・ナース・心理の総勢9名が集まります。
カワクリの方向性や問題点の洗い出しや意見交換を目的にします。
この時、お酒は普段言えない事や、普段話しにくい相手に意見を言うためのツールに使われるものです。
師匠の言いつけを僕は守っているのですが、師匠の意図と違うのは、カワクリで本気で呑むのは、僕だけなのです。
僕は一人で酔っ払い、途中から意識がなくなります。
まるでスタッフが僕の普段のお疲れを労うために、貴重な時間を割いて、僕の酒に付き合う会になってないか?
大抵、翌日、後悔します。<ヤバイ、記憶がない。何かまずいこと言ってないかな?>って。
師匠が言ってた会の趣旨と随分、かけ離れたものになってしまっていますが、なってしまうも何も、はなから、
師匠と僕では人間の基礎条件が違うのだから、真似しようとしたことがそもそもの間違いでした。
「定例会」の意味も考え直さないといけないですね。勤務時間外の時間を拘束するのはよくないですからね。
基本は、自由参加ですが、断りにくいですからね。
大学病院の教授に聞いたら、最近の若い医者は、忘年会や新年会も来ないそうで、自分の時間を大事にするそうです。
僕は、<それは大学病院に栄光がみえないからでは?>と言ったのですが、教授は嫌そうな顔をして、
「川原が若い頃とは、時代が違うんだよ」と言っていました。そんなものだそうです。
時代が違うと言いますが、よく考えたら、いつの世も、酔っ払った者勝ちじゃないですか?勝ち負けの問題じゃないか。
ノミニケーション、って死語だしな。
無理に呑みに誘うのって、なんとかハラスメントって言うのでしょう?
パワハラ?モラハラ?カワハラ?
他人に気を使わせて呑むってのは、呑む方も、付き合う人と同じくらいに疲れるから、誰にも良い事ないな。
考え直すか、「定例会」。
全然、話は変わるけれど、断酒会、の人に聞いたのだけれど、酒飲みが酒を止めにくい季節は圧倒的に冬だそうだ。
夏の生ビールの爽快感はまだ我慢できるらしい。
だけど、独り身に人肌の熱燗はやめられないのだって。
そう考えると、「芝浜」ってよく酒やめれたね。まるで、人間の業の「否定」、みたいですね。
とりあえず、「定例会」、春までは続けるか。
BGM.ザ・ランチャーズ「真冬の帰り道」


11月はおとなしくしてよう⑥~家族

8/ⅩⅠ.(火)2016 
ボブ・ディランがノーベル賞をとったことにビックリしている僕はボブ・ディランに詳しくない。
泉谷しげるが「家族」というLPを出した時に、何かのレビューで、これは製作期間を考えると、
ほぼボブ・ディランのなんとかというアルバムと同時期の発想で、つまり泉谷はディランに影響されたのではなく、
同じ時期に、同じような事を考え、同じような作品を発表したのだ、ということを読んで興味を持ったくらいだ。
その頃、中学生だった僕は、何か人間の文明とか、比較文化人類学的なことを考える時の良い素材ではないか、と思った。
恐山のイタコと、沖縄のユタが、似たような側面を持っていても、地理的にも遠いし接点もなさそうなのに、
「イタ」と「ユタ」の発音が似てる、のと同じように、泉谷しげるの「家族」とディランの何かが似てるそうだ。
肝心のディランの方を覚えてなくて恐縮だが、そんな「家族」が、今日のテーマ。
僕は、たとえばコカコーラのCMのように、仲間が集まって、美味しいものを食べて、(バーべQでも可)、そういう‘場’を、
自分の家庭に作りたいと、Xmasでも盆暮れでも、行き場のない人がウチに来て、楽しめればいいな、と
ずっと小さい頃から思っていた。
こんなことを言っては、しょってるが、そういう素質はあるし、サービス精神はあるし、そういうことは好きだし努力もするから、
将来、結婚して子供を作ったら、そういう家族を作りたいな、と思っていた。
そういうお手本になるホームパーティーにも招待されたことがあるから、イメージ・トレーニングは出来ている。
結論から言うと、僕が思い描いていたものに近い形になっているのが、「カワクリ」だと思う。
まだ努力は必要だし、スタッフの熱量も大切だ。
それには、まずスタッフをその気にさせないといけないのだが、まぁ、それはいいとして。
どうして僕がそんなことを思うようになったかと言うと、僕の家は茅ヶ崎の眼科の開業医で、僕が幼い頃から周囲には、
お手伝いさんも含め、たくさんの従業員がいて、昭和40年くらいは住み込みとかあったし、常に同じ屋根の下に3~4人の
若いお姉さんと一緒に暮らしていて、僕はたくさんの大人に囲まれて育った。
その中には、19才とか20才の人もいて、僕が浪人してる頃には、そんなに年も違わないし、シチュエーション的には、
恋におちてもおかしくなかった。落ちなかったけど。受験生だけに。
愛くるしかったあの人達が今は、50~60才なんだと思うと、年齢なんて関係ないな、と思う。
ご対面番組で芸能人が子供の頃、世話になった「お姉さん」に会うという企画で、相手はもうヨボヨボなのに、
泣いて抱き合うシーンに、僕は最近、違う意味を見い出したりして、<まぁ、良いものだな>と思ってる。
僕が同窓会に参加するようになった心持ちとも共通するのだろう。
きっと死期が迫っているのだ。朝からカラスがうるさい。
さて、うちの父は、大正10年生まれの酉年だった。酉年は夜明けを告げる干支で、初代運が強いと祖母が言っていた。
父の歴史はよく知らない。
北海道にいたというが生まれはどこか知らない。
北海道って、大正時代だと海外みたいなものでしょう?
その後、戦争になって父は長男だけど、家は普通の家なのに、父は何故か医者になると言い、
満州(当時は日本)の医学部に行ったらしい。
戦争が激しくなって、父の家族は色んなところへ逃げ回るらしいが、父は家族と離れて勉強して、でも結局、日本は
戦争に負けて、満州で勉強した努力は、パー。
そして戦後、東京の大学に入り直して、勉強するけれど、その時、同級生は一回りも年が違ったと聞いた。
父は若い頃、結核になって、片っ方の足が動かなくなってビッコになっていた。
結婚も遅く僕を生んだのは40才だったから、僕は子供時代、同級生より父がうんと年寄りだから、親が死んだらどうしよう、
ということを常に考えている子供だった。
父は自分が家族と長く離れて暮らしていたから、きっと自分に関わる人には温もりのある生活をさせたいと考えていて、
従業員が多いのも、中国からの留学生を沢山とったり、自分の親戚や家族が楽しめるようにパーティーや旅行を提案して、
スポンサーになった。
子供にも教育費ばかりでなく、学校にものすごい寄付をしていた。
たとえばブラスバンドを作るための楽器一式とか、学校のグランドや遊具を整備する費用とか。
今と違って当時は節税とか開業医の経費の優遇とかあったのだと思うが、だから出来たのだとも言えるが、
別にそこにお金を使わなくてもいいのに、純粋に父は戦争で自分が味わえなかった絆や娯楽や贅沢を、
自分の家族に味あわせたかったのだと思う。
それはまるで質の良いマスターベーションのように思える。
なぜなら、父は家族旅行には一切参加しなかったから。
足が悪かったから足手まといになるというのもあったと思うし、主目的は自分が楽しむよりは家族が楽しむ事で、
家族の家族や友達が楽しむことが主眼で、眼科医だけに、そこには自分がいるのは照れがあったのかもしれないし、
経験して来なかったからどんな顔してそこにいていいのか判らなかったのかもしれない。
医学部じゃ習わないしね。
大義名分は仕事だった。当時は高度経済成長だったし、父は休まず働いていた。
夜は書斎で遅くまで書き物をしていた。論文や短歌を詠んでいたから忙しく、家族と過ごす時間は少なかった。
周りのものは始めこそ遠慮していたが、すぐに慣れるもので、そういうものだということになって、
父を置き去りにして自分達だけ楽しんでいた。父は大阪万博も行ってない。
しかし、そんな父の性格は大正生まれだし、頑固で気が短く、まるで当時流行っていたドラマの「おやじ太鼓」のようだ。
すぐに怒っていたから僕は父が嫌いで、「こいつは金だけ稼いで、死ねばいいのに」とか思っていた。
ひどいと言われれば、ひどいものだ。
小学校の同級生の三上君や内藤君のお父さんは男らしくてかっこよく僕にもよくしてくれた。
その家の家族旅行に連れてってくれてキャンプとかカブトムシをとる体験とかをさせてくれた。
あの頃の他人の家のお父さんは家庭的だったから、それは時代のせいじゃなくて、やっぱりウチが変だったんだと思う。
僕は末っ子だったから、結構、俯瞰的に家のことを見れていて、父の葛藤もみていたと思う。
兄は父の跡を継ぎ眼科医になって医者としてのアイデンティティーを引き受ける重責だ。
僕は父の願いである、兄弟で眼科医になって、父と3人で医院を大きくする願いを無視した。
つげ義春の「ねじ式」じゃあるまいし、そんなに目医者ばかりいてもしょうがない。↓。

父は僕が浪人してる頃に胃癌が発覚して、リタイアを余儀なくされた。
僕が父とまともに喋れるようになったのは、その1年で、父は仕事に出れない体力で、僕は所属する学校がないから、
顔を突き合わす時間が出来たのだ。
その後、父は死ぬから、現役で大学に受からなくて良かったと思う。
現役で受かってたらどう思っていたかは判らないが。
「癌とは、未練の整理に良い物だ」、と言ったのは立川談志で、僕と父はその1年は色々な話をしたものだし、
父は僕の服を真似したり、僕のタバコの銘柄を真似したり、本当は病気にタバコはイケナイけれど、
不器用な父からの息子へのせいぜいの歩み寄りだったのだろう。父が死んだのは、その2年後くらいだ。
僕は精神科医になった分、家庭人としての父が出来なかったリベンジを任されてるような気になっていた。
しかし、実際蓋を開けてみたら、DNAとは怖いものだ。
僕の子供が子供だった頃、僕は子供専門の病院に勤めた。
すると、自分の子供の運動会と、病院の行事の運動会が同じ日で、僕は病院(仕事)をとってしまったり、
家族と離れて病院で生活してる子供(患者)たちのために、1年365日、病院に出て行った。5年くらい続けた。
結果として、僕は父と同じだ。ひょっとしたら、父の悲哀をいつも近くでみていたから、心のどこかで父を乗り越えると、
父が一人ぽっちになってしまうと情けをかけたのかな。
つまり、父が成し遂げられなかった、心の豊かな生活とは何かをみつけて成就することを躊躇したのかな。
父はビッコだったから歩くのが遅くて、家族で移動する時、みんなスイスイと行ってしまい、僕は前とはぐれないように、
そして後ろの父を気にして振り返って歩いた記憶が生々しく、僕は今でも団体で行動する時に、後ろの人がついて来てるか、
気になってしょうがない。
クリニックの開業当時は10年前だから、今の僕とでは体力が全然違う。
初期設定で昼休みを1時間としたのは、仮に午前の診療が長引いて昼休みがなくなっても大丈夫、という自信。
<ノンストップで12時間は働ける>、と豪語していた。
気の狂った発言だが、当時誰もそれをおかしいと言わなかった。
仮に、「無茶ですよ~」、とやさしい人が言ってくれても、僕は平気で無視してたと思うが。
それが最近、体にこたえるようになった。
身近な同業者は、「きっちり2時間昼休みをとる。その間、入口は閉める」、と忠告をする。
<なるほどなぁ>、と近頃思うのだが、開院当初にそんな事を言われてもバカにして相手にしてないのだから、
今更、宗旨替えも出来ないし。
季節の変わり目もあるし、天候の寒暖差もある。年のせいもあるし、体力にひびく。
開院時と同じペースでやってるのは、さすがにこたえてくる。
だけど幸い頭はまだ回る。あと10年はもつと思う。
アントニオ猪木がストロング小林戦の試合後に、
「こんな戦いを続けていたら10年もつ選手生命があと3年で終わるかもしれない。それでも私は戦う!」と言った。
燃える闘魂だ。それに結局、猪木以外は皆死んでるし、猪木だけ長生きだし。これでいいのだ。
しかし、先週は本当に疲れて、診察の合間に<このまま死ぬんじゃないか>と思った。
大和言葉では、「疲れる」と「憑かれる」は語源が一緒だというから、何か悪い者に「つかれた」のかと思い、
エネルギー療法の先生に、重点的に手当てをしてもらい、何とかしのいだ。
堺正章のお父さんの堺駿二はコメディアンの鑑で、舞台の上で死んだ、という幻聴が診察の合間ごとに聞こえてきて、
<俺はここで死ぬのか…>と覚悟を決めた一週間でした。
11月8日は、父の命日。こんな記事を書いたりするのも、季節のせいならいいんだけれど。
BGM. よしだたくろう「風邪」


11月はおとなしくしてよう⑤~フリマっぽい告知(更新)

クリニックの断捨離で、廃棄処分になりそうだけれど、
誰かが欲しがったらと思ってとってあるのが、
「進撃の巨人」のバッジとか、↓、

ライチ光クラブ」のストラップや、↓、

鬼太郎ミラーです。↓。

ものすごーく欲しかったら、言って下さい。
秘密の隠し場所から出して、よりどりみどり、であげます。
そんな‘カワクリ・フリマ’にスタッフの私物も参戦!
「カードキャプターさくら」の未開封グッズとかもあります。
これは貴重なグッズなので、ものすごく好きかどうかを試験して、パスした人に進呈しようと思います。
ある程度、さくら、を知ってないとグッズも可哀想ですからね。
たとえば問題は、「カードキャプターさくら、に登場する主人公の下の名前は何でしょう?」とか、
「クロウカードの守護獣の名前は何?次の3つから選びなさい。①ケ目、②ケ耳、③ケ口」です。
正解じゃなくても、良い答えの人にプレゼント!
さらに、さくら以外のグッズもエントリー。
物語シリーズのバッジや、セーラームーンのミラーも。↓。

鏡なら、鬼太郎かセーラームーン。バッジなら、化物語か進撃の巨人か、という悩み方もありますね。


11月はおとなしくしてよう④~傷物語

7/ⅩⅠ.(月)2016  
寿司を食べたら寝ようと思っていたのだが、そう言えば本当に映画「傷物語」が終ってしまいそうなので、
調べたら新宿ではもうやってなく、あとは多摩センターの朝1回とか、ブクロの夜1回とか。
ブクロは8時40分からだから、このまま観に行くことにしよう。
よく「物語シリーズ」を観たいけど種類が多すぎて何から観て良いか判らないという質問を受けるが、
アニメなら、まずは「化物語」から観るのが良いです。
内訳は、 ①ひたぎクラブ、②まよいマイマイ、③するがモンキー、④なでこスネイク、⑤つばさキャット、
とクレジットされてれば、合っています。
今回、上映されている「傷物語」は実は、言ってみれば、エピソード0、みたいなもので、時系列から言うと、
「化物語」の前になり、僕は「物語シリーズ」では最高傑作だと思っています。
「傷物語」は、そもそも 2012年に映画化されるはずでした。
クリニックには、その告知用のポスターも貼ってあります。↓。

それがたまたま制作会社の「シャフト」(今はNHKの「3月のライオン」を作っています)が、魔法少女まどか☆マギカ、
の映画化・それも2本同時上映とバッティングしたため、あとに追いやられてしまいました。その時の、まどマギ。↓。

ファンとしては、いまかいまかと待たされていて、正直、待たされ過ぎです。待ちくたびれました。
しかし、その分、「傷物語」は力が入っています。
まどマギ、の2本を越えて、「I 鉄血篇」「II 熱血篇」「III 冷血篇」の3部作になっていて、今は「II 熱血篇」です。
傷物語では、伝説の吸血鬼を追いかけて吸血鬼ハンターが集まるのですが、その中の一人・‘エピソード’は、
「終物語」では臥煙伊豆湖に呼ばれて登場してるから、テレビを観てた人は知ってる人もいるでしょう。
この‘エピソード’の声は、「おそ松さん」のトド松がやっています。
ちなみに、物語シリーズの主人公・阿良々木暦の声はチョロ松で、その恩人・忍野メメの声はおそ松です。
超ウケる(楽屋オチ)。
物語シリーズをどこからみればいいかという質問をする人の中にも、サラッとみておきたい人と、極めたい人とが、
混在してると思うのです。
もしも、きちんと極めたいなら、オススメはまずは①原作「化物語」を読む。②アニメ「化物語」のDVDorBDの本編を観る。
③アニメ「化物語」のDVDorBDを副音声で観る(聴く)。④アニメ『化物語』副音声副読本を読む。の順番が良いでしょう。
アニメの副音声は大抵、声優の撮影秘話やこぼれ話・フリートークなどで、それはそれでファンにはありがたいのですが、
「物語シリーズ」は一味違います。
原作者の西尾維新がちゃんと副音声用のシナリオを書いて、かつ、声優が役柄としてアニメにチャチャを入れていくという
メタ的な手法が斬新かつ好評です。
「偽物語」①巻のBDには、副音声が2パターンあって(DVDは1パターンのみ。BDの方が容量が多いらしい)、
その2パターン目で、月火ちゃんが撫子をいじめまくる性格の悪さは、筆舌に尽くし難く、
その後の「物語シリーズ」の展開を考えると、あれだけの大事件になるなら、月火ちゃんを送り込めば良いじゃん、と
突っ込みたくなるくらいの想像力を豊かにしてくれます。月火ちゃん、不死身だし。
西尾維新は、アニメ『化物語』副音声副読本、のあとがきにこんなことを書いてます。要約すると、
本はどんな風に読もうが読者の勝手で、小説家が指示するようなものではない。
あくまでそれを前提として言うのだが、この副音声副読本だけは、アニメを観てから読んで欲しい、と。
そうなると上に示したように、①~④の順番になる訳です。
たかが、アニメと言えども、極めようとすると、それだけの労苦が必要だということです。
それで思い出したのですが、もう辞めちゃったけど、昔、うちに勤めていたスタッフが、カワクリで働くには、
「涼宮ハルヒの憂鬱」を知っておいた方が良いと判断したらしいが、極めるのは面倒くさいから、こっそり、
「100分でわかる涼宮ハルヒ、なんてないですかね?」とジョークを言ったらしく、そうしたら別のスタッフから、
「そんなことが先生の耳に入ったら大変だ」と水面下でもみ消すのに苦労したという話を、随分時が経ったので、
最近、聞いた。
うちのスタッフは、通常のクリニックの業務より、別ベクトルの仕事が多いのだなぁと今頃、知った。
BGM.戸川純「好き好き大好き」


11月はおとなしくしてよう③~寿司屋で呑む

7/ⅩⅠ.(月)2016  
11/7は、本当なら豊洲に移転する日らしい。
そんなことはどうでもいいのだが、今日は珍しく何も予定のない月曜なので、
昼間から近所の寿司屋でいっぱいやって、サッサと寝てしまおうと思った。
冷酒を頼んで、鯵と鰯と秋刀魚の刺身と、白子のポン酢、セイコ蟹という松葉蟹のメスを食べた。
セイコ蟹は初物で、年内しかとっちゃいけないらしい。なくなっちゃうからでしょうね。
松葉蟹も今日が初競りらしく、高いのには、130万円の値がついたらしい。
ご祝儀相場、という奴ですね。
高いのは初日だけで、1週間もすると普通の値段になるそうだ。
松葉蟹と越前蟹はとれる場所が違うだけで同じもの、ズワイ蟹も見た目は同じらしいが値段は1/3だって。
タグがついてるかどうか(ブランド化されてるかどうか)だって。
松葉蟹は、蟹酒というのが美味しい。
まず蟹を食べたら、脚を香ばしく焼いて、熱燗を注いで呑む「蟹酒」は、ふぐのひれ酒より美味しい。
こないだ「ウチくる?」で最近の回転寿司がすごい、という特集をやっていた。
活きた伊勢海老を握っちゃうとか。
僕は回転寿司は苦手。
さすがに今は食品表示の問題とかでないのだろうけれど、
昔は何の魚かわからない謎の魚を白身だから、「鯛」とか「平目」として安く握ってたし、
海蛇を穴子と言ってた時代もあった。
リアルな体験では、浪人生の頃、茅ヶ崎に回転寿司屋が出来たから行ってみたが、
そこでは「平目」を注文したら、「山芋」を魚の切り身の形にスライスして出してきたカルチャーショックから、
いまだに立ち直れていない。
BGM.ボ・ガンボス「 魚ごっこ」


11月はおとなしくしてよう②~主任教授の土産

6/ⅩⅠ.(日)2016  不動前で呑む
僕が医者になったばかりの時の主任教授の息子から、デューラーの「メランコリア」の版画の複写をもらった。
この絵はかねてから僕が目をつけていて、教授にどうやって入手したのかを手紙に書いて質問したりしたから、
その回答としてこれを下さったのだ。
裏には、川原達二先生へ、と直筆で先生のサインと日付もある。ありがたい。
デューラーの「メランコリア」は、人間はすべての欲しい物が手に入ると、憂鬱になる、という意味深なモチーフで、
色んな成功の象徴が、天使の祝福とか完成された魔方陣とか、散りばめられていて、謎解きして行くのが面白い。
憂鬱になるくらい、すべての物を手に入れたいものだ。…本当か?(自問自答してみました)
昔、ハンク・アーロンの記録を抜いた頃、週刊ベースボールのインタビューで、王貞治が、
「好きな歌は、梓みちよの『メランコリー』」、と答えていたのを何故か忘れられない。
BGM.梓みちよ「メランコリー」


11月はおとなしくしてよう①~母の誕生日

5/ⅩⅠ.(土)2016  
前の記事に書いた、「湘南少年将棋大会」と同じ頃、桜木健一の「柔道一直線」がブームでした。
僕はいとこ(6つ上、男)と兄(4つ上)と3人で、「湘南少年柔道大会」をしました。
そこでは僕は3位でした。つまり、いとこと兄に柔道ゴッコで負けた訳です。
しかし、その頃の僕は負けず嫌いで、すぐに「第2回湘南少年柔道大会」を企画しました。
体格差で劣る僕は、まさに窮鼠猫を噛む、で投げられる瞬間に相手に噛み付いたのです。
兄貴は、「イテテ、イテテ~よ…」と、バナナボート、みたいに言いました。
いとこは、「タッちゃん、柔道で噛むのは反則だよ」と言いました。
僕がションボリしていると、いとこは、「でも、プロレスなら反則は5秒以内はOKだよ」と啓蒙してくれました。
プロレスラーには、噛み付きを得意技にしてる、ブラッシーという選手がいることも教えてくれました。
僕はそんな素晴らしいルールがあるのか。
清濁併せ持つのが人生だ(使い方、合ってるか?)
プロレスの方が柔道より人生向きだと思いました。
そんな頃です!テレビアニメ「タイガーマスク」が始まりました。
それ以来、僕はプロレスの魅力に取り憑かれ、梶原一騎イズムや、猪木の過激なセンチメンタリズムなどの、
相手がどんなにルール無用の悪党でも、フェアプレーで切り抜けて、こちらは正義の技で勝つ、という男の生き方が
人格形成の核になりました。
もっとも、どうしても我慢できなかったら、千倍返しの反則をしても良い、というオプションもついてます。
今日、11月5日は母の誕生日。
だから、ここ何日かは母との心暖まるエピソードや、親孝行風のちょっと良い話しを色々と考えていたのだけれど…
結局、アントニオ猪木の話になってしまいました。いのきの母A、なんてダジャレを猪木が言いそうですね。
昔、「傷だらけの天使」というドラマで、ショーケンと水谷豊が1枚だけレコードを買って良いことになりレコード店へ行き、
ビートルズやストーンズやベンチャーズやJAZZやら何やかやを嬉々として見比べて嬉しそうにチョイスする場面から、
一転して、2人は部屋に帰っていて、腕組みをして、首をひねって、レコードのターンテーブルを凝視しながら、
「どうしてこれを選んだんだろう?」とつぶやきます。
背後に流れてる曲は、浪花節、でした。
あまりに考えすぎると本来の趣旨から遠ざかってしまうということはよくあるもので、それと良く似た母の誕生日の記事でした。
BGM. 遠藤ミチロウ「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」


カワクリの文化の秋

3/ⅩⅠ.(木)2016  文化の日
10月も終り、カワクリはハロウィン飾りに、バイバイ・グッバイ・サラバイです。
今回は、文化の秋、と題して、カワクリの模様替えをサブカル視点でお届けしましょう。
コミックス(本)には、お持ち帰り防止に、カワクリのロゴのシールが、貼ってあります。↓。

近頃は、大平さんの妹さんがデザインしてくれた、川原イケメンver.シールも登場。↓。

今年は邦画が大ヒットでしたね。もうじき、あまちゃんが声をやる、「この世界の片隅に」が楽しみです。
僕も今年は結構、映画館に行きました。
トップバッターは、シン・ゴジラでした。↓。

ここで、ゴジラ豆知識。
診察室のソファのセンターテーブルに並ぶ怪獣フィギュア達の中から、ゴジラの子供(?)をピックアップ。
左から、お馴染みミニラ、リトルゴジラ、ベビー・ゴジラ、の揃い踏みです。
宮沢りえ、のヌード写真集「Santa Fe」の新聞一面広告を背景に撮影してみました。↓。

ゴジラは円谷(つぶらや)プロダクションですが、ウルトラマンも円谷プロです。
最近のクリニックのBGM.に、ウルトラマンほか円谷プロのTV特撮ヒーローの主題歌を流しています。
毎朝、「ミラーマンの歌」でクリニックは始まります。
♪朝焼けの光の中に立つ影は ミラーマン
鏡の世界を通りぬけ 「いまだ!キックをつかえ!目だ!」♪
すごい歌詞ですね!目を狙っています。猛禽類、みたいですね。
下は、同じく円谷ヒーローのレッドマン。
「おはようこどもショー」の中でやってた短い番組ですが、ミラーマンの歌詞に負けず劣らぬ、
レッドマンのヒーローらしからぬ残虐な活躍ぶりが最近、ネットを中心に注目されてます。
ニコニコ動画の「レッドマン虐殺シーン10選」において、ウルトラマンコスモスをみせてやりたいw、って
コメントには色々と考えさせらるれものがありました。
そんなレッドマンに関心がある人へ。
中野ブロードウェイで「赤いアイツ展」が、11/17~28まで行われます。入場無料です。↓。

円谷ヒーローのフィギュアを並べてみました。
左から、ミラーマン、トリプルファイター、ジャンボーグ9、ウルトラマンレオ、です。↓。

上の写真の右隅に、菊田一夫の「君の名は」の名言の切れ端が、写りこんでますね。
という訳で、シン・ゴジラ、の次に観たのは、「君の名は。」です。↓。

僕は、「君の名は。」を2回観ました。
僕が観た2回目は、夜だったから、周りは、カップルばかりでした。
昔はデートの時は、女が戦略的に泣いて素朴さをアピールしたものですが、(バンバンの「いちご白書をもう一度」など)
それは古き良き愚かな時代のことみたいです。
僕の視界に入って来た「君の名は。」のカップルのほとんどは、男が泣いて、女がハンカチを貸してましたよ。
男女が入れ替わるというテーマでは、押見修造「ぼくは麻理のなか」の新刊があります。⑨巻、完結です。↓。

ボーイ・ミーツ・ガールという類型では、「聲の形」(こえ・の・かたち)もそうなるでしょうか。↓。

以前に記事にしましたが、それを読んでやっと正しい理解が出来ました、という声をいただきました。
つまり、映画だけだと、妹が死骸の写真を撮って家に貼りまくっていたのは、ただ単に妹の趣味だと思えて、
そして、それを見てお姉ちゃんが自殺未遂をしてしまったのでは?、と妹が悔やんでいると勘違いして捉えてしまいがちです。
本当は、自殺させないためにあえて死骸を撮っていたんですが、あれは映画だと絶対に勘違いしますよね?!
コミックスは、そのうち綺麗に陳列されるので、お楽しみ。↓。

これらの映画を観てたので、前売り券を買ってある、「傷物語」をまだ観れていません。
早く行かないと、上映終了しちゃいますね。↓。

吸血鬼と少年のボーイ・ミーツ・ガールでは、やはり押見修造「ハピネス」の新刊があります。④巻、完結です。↓。

伝説の吸血鬼・キスショット、忍野忍のフィギュアを受付に飾りました。
好物のミスター・ドーナッツのお風呂に入っています。付属のアヒルが可愛いです。↓。

そして、その元ネタの「偽物語」のポスターをウォーターサーバーのところに貼りました。
会計に立つと両者が視野に入るようにしてますが、今の所、誰からもリアクションがなく、つまらないです。↓。

忍ちゃんが入浴中なので、美男子の入浴剤、も近くに配置してみました。↓。

しかし、あまりにふざけた口をきいているので、セーラームーンの水野亜美ちゃんの名セリフのバッジをその上に貼りました。↓。

水野亜美はセーラー戦士の中で男子の人気№1ですから、この美男子もきっと頭から水をかぶって反省するでしょう。
水つながりですが、ウォーター・サーバーには、新メンバーの山下さん作成の、なぞなぞ、が貼ってあります。
彼女の、なぞなぞデビュー作です。是非、挑戦して下さい。ジャンルは、「ダジャレ」&「答えを聞いて脱力」系です。
山下さんをどうぞ、よろしくお願い致します。↓。

さて、物語シリーズの西尾維新が、「この本を書くのに10年かかった」、という小説「少女不十分」がマンガ化されています。
物語~のように怪異は登場しませんが、<この世で一番怖いのは、お化けじゃなく人間だ>と改めて思いしらされます。
全③巻、完結。↓。

そう言えば、アニメ「3月のライオン」観てますか?
「物語シリーズ」や「魔法少女まどか☆マギカ」を制作した「シャフト」という会社の作品です。
NHKでやってるから、穏便です。将棋をテーマにした作品ですが、将棋が分からなくても、大丈夫なように作られてます。
逆に、将棋好きの人は静止画面にして、チェックしないと、どんな手なのか、判らないくらいです。
皆さんは将棋、判りますか?
僕は小学生の頃、「湘南少年将棋大会」で2位になったことがあります。
「湘南少年将棋大会」とは、僕と兄が将棋をさす時に、僕が命名した冠名です。
つまり、小学校の頃、兄と将棋をして負けた、ということです。(笑)
下が、「3月のライオン」の新刊。↓。

新刊の紹介を続けましょう。
「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」の⑤巻です。↓。

僕は休みの日に、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」の発音を何回も練習して、言えるようになりました。
今は、「デデデデ」と略して言っていますが。
「デデデデ」は面白いです。僕のリュックには、「デデデデ」に出てくる「イソべやん」のストラップをつけています。
下は、「デデデデ」のクラッチ・バッグ。折れちゃいけない紙をしまえます。↓。

上の左が、門出(かどで)でさかさまにすると、デーモン、になります。タイトルの、デーモン、はここから来てます。
右が、おんたん。世界中の武器にマシュマロをつめて世界制服をするのが野望なイカした子です。
このように、浅野いにお、の描く女の子は皆、可愛いですね。
「おやすみプンプン」なんて色んな女子のバリエーションがあって、<好きなタイプはどれ?>で話が盛り上がりそうです。
僕は大船の陶芸教室に通っていた、八木さんの娘、が好きです。
「神様神様、チンクルホイ」という呪文を唱えると願いが叶うと信じる少女です。「おやすみプンプン」③巻より。↓。

浅野いにお、は、でんぱ組.inc、のメンバーの絵も描いています。待合室の「けいおん」の横断幕の横にあります。↓。

そう言えば、今度の、でんぱ組.inc、の新曲のPVは、面白いですね。
サイキック・アニメの主題歌なので、各メンバーが超能力を持ってる設定で。
それでいて、1stワンマンのチラシ配りから、高校時代の遅刻しそうなピンキーなど、
タイムスリップしたような歴史回想シーンがあり、ちょっとメモリアル。
何故か、後半で、メンバーが50年代のビッグバンド風のパフォーマンスになってそれぞれが楽器を担当して、
お祭りっぽくて良いです。衣装もタキシードで珍しくズボンを着用しています。
通常版には、カップリングとして、ひみつのアッコちゃんの「すきすきソング」のカヴァーが入っているので楽しみです。
新刊ではありませんが、おすすめの書籍を紹介しましょう。
ナビゲーターは、ひみつのアッコちゃん。
まずは、先日の記事「アイスクリーム・ベイビー」の最後で登場した、つげ義春の「もっきり屋の少女」は「紅い花」に収録。
二色刷りです。↓。

「ボクらしく」という大島薫クンという、「こう見えても100%男子です。」という男の娘、の本は衝撃的な表紙です。↓。

これは中野ブロードウェイでサイン会をやっていて、結構、若い女の子のファンが多かったです。
壁ドン、のチェキとか撮ってましたよ。僕は、「カワクリさんへ」というサインをもらいました。↓。

タイトルの衝撃さはこれが一番です、「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」。↓。

この本は全然エロくないです。むしろ、女性の方から「共感する部分がある」と感想をいただくくらいです。
そして誰の仕業か判りませんが、付箋が付いています。
次に来る時のために、ここまで読んだ、という印をつけて行った人がいるのでしょうか?
別に良いのですが、すごく気になっています。↓。

おすすめ書籍、良かったらみてみて下さい。どれも、自分では買わないでしょう?
最近のクリニックは断捨離ですっきりしましたが、久し振りに、診察室に貼り物をしてみました。ベッキーです。↓。

これは、日経新聞の「宝島社」の全面広告をラミネートしたものです。
ベッキーが髪をバッサリ切って背中を露にして話題になりました。
コピーは、「あたらしい服を、さがそう」、ですが、ネットでは、「あたらしい男を、さがそう」にしか見えないと騒がれてるとか。↓。

僕は別に、ベッキーは好きでも嫌いでもないし、正直、あまりベッキーについて考えたことはないのですが、
さすがにそれは可哀想なので、判官贔屓、で貼ってみたのです。
今回の模様替えに伴い、我が家も断捨離して、古新聞が段ボールに何箱もあるのを思い切って必要な面だけラミして、
あとは捨てました。
喫煙所前に常設されたプロレス・コーナーに、ジャイアント馬場が死んだ時のスポニチの猪木の弔辞(写真は、BI砲)と、
橋本真也が死んだ時の東京スポーツの1面を並べて貼りました。↓。

こうして並べて比べると判りますが、スポニチと東スポではプロレスへの思い入れの熱量があきらかに違いますね。
東スポの1面と言えば、マリリン・モンローの幻のヌードもあります。
これは、ソネさんに天井に貼るよう頼んでおいたのに貼ってなくて、どうしたのかな、と思っていたら、
受付の扉の細い隙間に隠してありました。彼女には荷が重かったのでしょうか?
これがその新聞。↓。

今回の、カワクリの文化の秋、の記事は心なしか、上半身裸の図柄が多かったような気がしますね。
振り返ってみれば、宮沢りえ、のヌード写真集「Santa Fe」からですからね。
でも、それは精神科治療の醍醐味は、心を裸にしなきゃね、ってことだから、っていうオチでどうでしょう?
うまいことを言ったつもりになっていますが。
BGM.でんぱ組.inc「最Ψ最好調!」


心のモヤモヤ吹っ切って~真面目な幻獣

28/Ⅹ.(金)2016  寒い雨
僕の好きな、ベルハー(BELLRING少女ハート)が年内で活動休止のショックと、
僕の推しの、水色担当・朝倉みずほが年内で引退&冠番組であるFM北海道「みずほのほ」が今週で終了という、
みずほロス、に動揺する僕はラジオの最終回にふるえる手でFAXを投稿したことは以前の記事でも紹介しましたが、
みていない人のために、ブルブルした字のFAXを再現しましょう。これです。↓。

しかし、世の中も捨てたものではありませんね、このFAXが最終回で読まれたのです(泣)
「みずほのほ」の最終回には、ベルハー・メンバー全員が終結し、大盛り上がりの中、読まれました。
しかし、ラジオ・ネームを書き忘れたこと、(すぐに2通目を送って、ラジオ・ネームは告げたが)、と、
FAX送信用紙の「川原クリニック」という印刷を消し忘れたため、
「これ誰からだろう?」
「川原クリニックって書いてある」
「職場かな?」
「あっ、川原さん、って書いてある」
「ごめんね、職場、言っちゃった~」
とメンバーの会話が放送され、最後の最後で大ビックリさせられました。
ちょっとヤバイかな、とも思ったのですが、まぁいいか、です。
記念すべき「みずほのほ」の最終回で、クリニックの宣伝をしてしまった訳でした。
もし、良ければ聞いてみて下さい。みずほのほ、最終回
ちなみに、このブルブルした字のアイデアは、妖怪「震々(ぶるぶる)」を思い出して書きました。↓。

この絵は、水木しげるの「日本妖怪大全」に載っていた物です。↓。

水木しげるは、ゲゲゲの鬼太郎に「峠の妖怪、ぶるぶる」を登場させているので、僕はそっちで知りました。
このFAXを送信してくれたのは、大平さんなので、彼女に「ぶるぶる」のことを教えてあげようとこの本を見せました。
すると、彼女はこの本の虜になって、他のページも読み込んで、「かなり面白いです」と喜んでいました。
そこまで喜ばれると、こちらのサービス精神も発揮されるというものじゃないですか。
僕の記憶では、「日本妖怪大全」には続編がありました。
前の本のイメージが赤なら、続編は青でした。
僕は続編は持ってなかったので、この際、みずほロス、でもあるし、購入して、少しでも心の空白を埋めようと思ったのです。
そして、大平さんには、<青い衝撃、って覚えといて>、と謎めいたメッセージだけ予告しました。
彼女は、「?」な顔をしながらも、「青い衝撃、ですね」と覚えておいてもらいました。
そして僕は、アマゾンで検索したのですが、「日本妖怪大全」、はみつかりませんでした。
受付には、<青い衝撃、がある>と大見得を切ってしまった手前、引っ込みがつきません。
新メンバーの山下さんは、ソネさんと大平さんに山口百恵の「赤い衝撃」の説明をしたりして、迷走し出しています。
早くなんとかしないと。
そこで僕は普段、足で鍛えた勘を働かせ、中野ブロードウェイの「まんだらけ」に照準を絞って、日曜日に向いました。
3階の2つの店舗にはありませんでしたが、4階の「マニア館」に1冊だけ、それも続編のみありました。
即、ゲットです。
やったー、アマゾンに勝った。…前にも、こんなフレーズを言った記憶があるなぁ。
「続・日本妖怪大全」で、おすすめの妖怪は、「真面目(まじめ)な幻獣(げんじゅう)」です。
こんな話しです。二人の男が勉学に励んでいたが、お互いに自分の欠点を認めずにいた。
すると、夜中に、外でガツンガツンと音がした。何かと思って見てみると、恐ろしい獣が石ころを戸に向って投げていた。
二人は、偉いお坊さんに相談すると、「それはお前たちの日頃の態度をたしなめているのだ」と答えて、
それから二人は互いに自分の欠点を認め、生活態度を改めた。そうしたら、その化け物は、もう出なくなったという。
ちょっと、良い話しじゃないですか?下が、「真面目な幻獣」。愛嬌があってビジュアルも良いでしょう?。↓。

そうそう、<青い衝撃>の話しですが、勿体つけてから、大平さんの目の前に、この本の表紙をパッて出して見せたら、
「キャー」ってお化け屋敷のお客さんみたいな反応をしました。↓。

リアクションはとても良かったのですが、トラウマになったのか、それとも飽きちゃったのか、本は裏にしまわれています。↓。

BGM.杉本哲太「青くてごめん」