21/Ⅴ.(土)2022 くもり少し雨 久しぶりに「エネルギー療法」の予約をとった。
今回は前回の続き。学生時代に描いてたマンガが発掘されたので、内輪で好評なのでみなさんにも見せびらかしましょう。
ミックジャガーからの賛辞の言葉から。ローリングストーンズはレノン&マッカートニーに曲を書いてもらった時の回想で、ミックは「20分くらいで二人が部屋から出てきたからギターを取りに来たのかと思ったら、もう出来たよ、と渡された」というエピソードを語っていた。良い作品とは長く時間をかけりゃ良いってもんでもないという話。ちなみにその曲は「彼氏になりたい」。それのオマージュとして、ミックジャガーに成りすましてみました。
まずは、記念すべき第1作。つげ義春の「下宿の頃」というタイトルを真似したくて、「浪人の頃」というマンガを描きました。内容的にはまったく影響されておらず、ほぼリアルな浪人生活を描いています。紙の上部に書いてある煽り文句の「マンガか?芸術か?」はつげ義春が「ねじ式」を発表した時の世間の声です。それを自分自身に向かって問いかけている訳でお恥ずかしい限りですが、「がんばれ!自分」というほとばしる若さゆえです。
前回も言いましたが、この漫画は、「川」の字の書き順の様に、左上から下へ、そして真ん中上から下、最後は右上から下で「完」という独特な読み方です。
吉田拓郎はアマチュア時代、好きな子が出来ると必ず歌をプレゼントしていたといいます。だから僕もクラスの人気者の桜井さんにマンガを描いてあげました。桜井さんのバインダーの柄が「かぶと虫」の絵に「enjoy your life」とデザインされてたのをみて、ピーターパンのイメージで作りました。しかし、プレゼントしたはずの絵が、現存するというのはどういう意味かわかりますか?突き返されたんスよ。
これは美容院に行ってマッシュルームカットにしたら失敗して、「ギリシャの鉄兜、みたい」とバカにされたのをマンガに昇華した作品です。「明日はホームランだ~」は当時の吉野家牛丼のCMのキャッチコピーです。
クラスメートがメンタルに参ってて「睡眠薬を飲んでる」と聞いて、人間の心の闇にメスを入れました。ラストシーンは意味深で、この男が優雅なのか、入水自殺なのかと論争が起きましたが、それも作者の思うつぼでした。
授業中にボーっとしてた時に、なんとなく頭に浮かんできたことをマンガにしてみました。「傷だらけの~」という言葉を使いたかっただけだと思います。
「マリちゃん」の相談を「リカちゃん」という先輩に相談したら大笑いされたので頭に来て、猟奇殺人事件を企ててみました。みんなが「引いてた」ので手応えを感じ「ガロ」に投稿しようと表紙だけ描いて挫折しました。
「マリちゃんとリカちゃん」の続編に「~ちゃんと~ちゃん」というタイトルをつけたくて作りました。小学校の時代にバス通学してた思い出を描きました。ラストシーンは、つげ義春の「長八の宿」のパクリです。
つげ義春の「古本と少女」や「もっきり屋の少女」に影響され、「~と少女」という作品を作りたかったのです。内容は実話です。「脇フェチ」っぽいですが、野球部の先輩は何人か「これは良い作品だ」と誉めてくれました。そう言えば、1982年、世は「ロリコン・ブーム」でした。
この頃からマンガに飽き始めてます。そして無意識的に主人公(自分)を医者に仕立て上げようとしています。太宰治のタイトルをかりて、「名医・メロス川原」が「先生」を助けるために駆け付けるが、間に合うか?というスリルを表現したかった野心作です。「先生」の病気は不治の病「不安神経症がん」としてますが、こんな病気はありません。つげ義春が「不安神経症」だったことと、それじゃ死にそうもないので「癌」をくっつけて作った造語です。作品は未完です。
1982年最後の作品で、ペンネームも変えて、この後、プロレスマンガ路線に走るので事実上、引退作品です。当時は伊藤つかさが人気で「アイコ16才」というテレビドラマに出て入浴シーンがあったことに感動してマンガに仕上げました。伊藤つかさはジェームス・ディーンのファンで、「理由なき反抗」の中でジェームス・ディーンが「俺の名はジミー。親しい人には、ジェィミーって呼ばせるのさ」というフレーズを思い出して、僕は子供の頃、扁桃腺が弱かったことから、「ジェイミー・アデノイド・タツジ」という新しいペンネームにし、「JAT」と略して浸透させようと企みました。「YMO」的な感じです。心機一転、青いインクを使っていますが、残念ながら「青の時代」に作品はこれ一つのみに終わりました。
SUMMER COME BACK TO ME、は所ジョージの「TOKYOナイト&デイ」のB面で、「下落合焼鳥ムービー」の主題歌になっていました。タイトルだけ借りました。
最近は脳内マンガ「川谷達平」というのを「連載」しています。脳内マンガとは紙におこさず、頭の中で妄想し続ける遊びで、主人公の「川谷達平」は野球選手。「大谷翔平」と「川原達二」の合いの子です。投げれば160km、打てば大ホームランで日本では収まりきらずメジャーに行きますがそこでも「二刀流」として大活躍。…って話なのですが、現実の「大谷翔平」が凄すぎて、脳内マンガが追いつきません。とりあえず、今週の「川谷達平」はロシアに渡り、プーチンを説得し戦争をやめさせノーベル平和賞をもらう手筈です。
BGM. 下落合焼とりムービー 予告篇