アニバーサリー・リアクション

2/Ⅳ.(木)2015 はれ
今回こそ、前々々回の記事『タグ』で予告した、「ゆたかさん」と中西先生の友情を軸にした特別企画「男達のホワイト・デー」
をお届け出来るつもりだったのですが、これが案外難儀で、本日も、挫折。
もう4月になっちゃったし、ホワイト・デーでもないし、もう誰も予告ブログなんて気にしてないだろうし。
ブログの検閲を頼んでる「顧問」も、「ブログは、センセーの発散に使って、ブログがストレスにならないように」
と事あるごとに言ってくれてるし。
この記事の右側に並ぶ「タグ」の項目の「川原達二の履歴書」というネーミングを考案してくれたのも、「顧問」です。
メールで、色々とやりとりをして、一晩寝かせて、3月19日にそのベールを脱いだのです。
その数日前、僕は何か落ち着かなくて、気忙しくって、何かをしないではいられなくて、夜中中、タグを付けてて。
「トモトモさん」などリアルタイムでタグが増えてくところを見ていたそうで。
「顧問」も異変に気付いて、「何をやってるんですか?!」と忠告をしてくれて。
その辺の顛末は、『タグ』に書いてあるから、興味があったら見て下さい。
それで何を言いたいかと言うと、その時期の僕は傍目から見てても、心配になるみたいで疲れてるみたいで。
憑かれてるみたいで?
心理の徳田さんが、「ストレス社会で闘う人のためのチョコ」をわざわざ買って来てくれたくらいです。
しかし、精神科医にそんなチョコをあげるなんて、按摩の肩を揉む、のにも似た行為ですね。
さすが、ストレス社会、みんなが紙一重だ、という徳田さんの臨床心理士としてのメッセージか。
徳田さんがくれたチョコは2種類あって、BABYMETALみたいに「黒」と「赤」の2バージョンあります。
これが、「黒」。疲れて机に突っ伏した吉田拓郎と一緒に撮ってみました。↓。

そして、これが「赤」。山口百恵のLPを背景に撮影しました。百恵ちゃん、これでハタチですよ。
うひょー、セクシー、…って言うより、老けてないか?。今のきゃりーちゃんで22だよ。↓。

ストレスと言えば、前回のブログを読んで、元・同僚がメールをくれました。
彼女も自身で医院を開業されていて、「人を雇うって大変よね、もう頭に来ちゃうことばっかり」みたいな内容でした。
まぁ、本当はそこまで露骨な言い回しではなかったのですが、そんなニュアンスも何割かあったってことです。
いわゆる「開業医アルアル」でした。
しかし、疲れるけど、新しい人が入って来てくれるのは、刺激になるから良い面もありますね。
昨日、紹介した山崎さんや心理の高橋さんや原さん。
あしたの風、って感じです。
あしたの風、と言えば、それは僕の母の第一歌集のタイトルです。
母の、第二歌集は遺歌集になりました。
あとがきは僕が書きました。
それは、母の一周忌に合わせて出版しました。
平成19年の3月19日の出版です。
ちなみにカワクリの開業は、平成19年1月だから、僕は開業準備と平行して、本を編む作業をしてたことになります。
そうなのです!
僕がやたらと「タグ」を付けまくってたのが母の命日の前日で、「川原達二の履歴書」のタグを発表したのが命日でした。
これは別に考えてそうやったのではなくて、たまたま、偶然、重なったのです。
そうは言っても、僕らは職業柄、偶然なんてあまり信用しなかったりもします。
たとえば、アニバーサリー・リアクションは、頭で考えるのではなく、その季節になると自然に体が思い出すことを指します。
つまり、思ってなくても、木々のざわめきや、空の高さや空気感、雑踏の季節感が、時空を超えて心をタイム・スリップさせるのです。
日本語では記念日反応と訳しますが、命日反応と言う場合もあります。
命日に限ったワケではないのに、命日反応と言う訳が存在するのが、日本人の死生観のようなものを表しているような気がしてこっちの方がしっくり来ませんか?
僕は、母が死んでから、墓がある寺の坊主と喧嘩して、墓参りには全然行きません。
行ってられっかよ!
大体、あんな神奈川の田舎の北の寂れた墓に、母や父がいるとは思いません。
生前に何のゆかりもない寺ですからね。
神仏は人間が信仰するから、はじめて存在しうる、という考え方も一般的にありますね。
なので僕が墓参りに行かなければ、父母の魂はあんな薄暗い墓に葬られていられないという計算式も成り立ちます。
そう考えると、僕が信仰しないおかげで父母の魂は開放されていて、案外、俺、親孝行じゃん。
なので僕は墓参りをしません。
父母の命日や誕生日には、心の中で話しかけるようにしています。
でも、タグの「川原達二の履歴書」の公開日が3月19日だったのは、意図的ではないです。
かと言って、無意識の仕業だけでもないのです。
なぜなら、それは「顧問」との共同作業だし、「顧問」は母の命日のことを知らないはずだから、たまたまです。
だけど、こうも考えます。
逆に母が、自分の命日を忘れないでね、と働きかけ、それに霊的なポジションで僕が呼応して、3月19日になったのだと。
偶然ではなくてね。
ちょっとオカルトチックな発想かな。
墓参りとか行かないくせに、信心深いのか罰当たりなのか、紙一重ですね。
BGM. BABYMETAL「ギミチョコ」


もっと光りを

1/Ⅳ.(水)2015 小雨
本来なら、前々回の記事『タグ』で予告した、「ゆたかさん」と中西先生の友情を軸にした特別企画「男達のホワイト・デー」を
お届けする予定だったのですが、いざ書き出してみたら思いの他、大変で。取り敢えず、挫折。
もう4月になっちゃったし、ホワイト・デーでもないだろう、とのことで、新年度っぽい記事に変更します。
カワクリに新加入した秘密兵器の紹介です。
秘密兵器その1.
今日の昼過ぎから、来られた方にはもうお馴染みでしょうが、受付の新メンバー、待望の3人目、山﨑さんです。
今週は、小森さんと一緒に遅番の担当です。皆さん、どうぞよろしく。
秘密兵器その2.
ちょっと昔のディスコチックな香りさえ漂わせるのは、七色に光りが変化するライトです。
これは、待合室のテレビ・モニターの方にあります。↓。

最近のカワクリのブームは、光り物です。
先輩順に紹介して行きましょう。
受付に皆さんから向かって右には、でんでん虫、のライトがいます。↓。

受付の逆サイドには、花柄のライト。
この辺り、少しだけフラワー・ムーブメントっぽくしてあります。↓。

診察室のソファの側に、皆さんから見て、右手のスモーク君の上に、みみづくのライトがいます。
ふくろう、と、みみづく、の違いは、みみ、みたいのがあるかどうかです。↓。

受付に戻って、会計のトレイのそばにマリア様が光っています。
よく見ると、蛇を踏んづけています。蛇は、悪者なんでしょうかね?異端の象徴だからですかね?。↓。

受付カウンターには、寝釈迦のポーズ・コーナーがあります。
前にも書きましたが、僕がこのポーズが好きな理由は、
「悟り」や「反抗」や「満足」や「怠惰」や「挑発」や「お色気」を同時に発信する記号だからです。
その寝釈迦コーナーに、にくまれそうなNEWフェース、光るイエス様、が参入し、すわ宗教戦争勃発か。
でも、最近は「聖☆おにいさん」のおかげで仲良しだから、大丈夫ですね。↓。

そして、またまた診察室に戻って、皆さんの正面の本棚に光り輝くのは、マリア様です。↓。

「もっと光りを」を今年度のカワクリのモットーにしたいと思っています。もっと光りを、だけに、モットーね。
そう言えば、僕が昔、公立病院に勤務した時、院内報で新入職員が紹介されました。
僕の同期の医師や看護士や事務の人など40人くらいが、アンケートの答えと共に顔写真つきで載りました。
アンケートの項目は、血液型・出身地・好きな食べ物…などで、他に・あなたのモットー、というのがありました。
僕は、<モットー?何じゃそりゃ。死語じゃん>とか思って、ふざけて、<いや~ん、モットー♡>と答えました。
まぁ、普通に却下されて、提出し直しだと思って書きました。
ちなみに他の人は、「笑顔」とか「日々新たに」とか「向上心」とか「食う、寝る、遊ぶ」などが代表的な回答でした。
そんな中での、「あなたのモットーは?」<いや~ん、モットー♡>です。
大学病院や民間の病院の時なら、100%怒られて書き直しです。
十中八九N・Gです。
ところが、公立病院はすごいですよ。
そのまま、院内報に載って病院中に配布されました。
検閲なし、かよっ!
僕は、公務員ってすごいなぁ、と感心しました。
懐が深い、というか、目が節穴、というか。
誰ですか?そんなことを思っている人は?怒られますよ。
そんなことはどうでもいいことで、山﨑さんの新加入で、僕の転職時のお恥ずかしいエピソードを思い出したという訳で。
それでは皆さん、新スタッフの山﨑さんをよろしくお願い致します。
それから山﨑さんは、とても照れ屋なので、あまり個人情報を聞かないであげて下さい。
年令とか、前職とか、どこに住んでるか、とか。もし聞きたくても、そこはグッとこらえて下さい。
まぁ、性別くらいなら、聞いても良いです。
と言う訳で、今回のお題「もっと光りを」でした。
これは、ゲーテの最後の言葉として有名ですが、カワクリは今回、紹介した新人の山﨑さんやライトたちと力を合わせ、
絶望的な世の中を、照れ屋ながら、明るく照らして行きたいと思っています。
BGM. ハニカムズ「ハヴ・アイ・ザ・ライト」


3連休

21(土)~23(月)/Ⅲ.2015
・まずは夢の話から。
豆乳が冷蔵庫にない。
備蓄が押し入れにあるはすだが、トイレットペーパーやペヤングソース焼そばばかりだ。
妻に、<豆乳はどこにあるの?>、と聞くと、「豆乳でしょ?判ってるわよ」、と豆乳を取りに行った。
僕は、<なぜ豆乳のことだと判ったの?>と聞くと、「だって、豆乳、豆乳って騒いでいたじゃない」と笑った。
僕は、<豆乳ではなくて豆乳の在りかを教えて欲しいんだ>、と言うと、
妻は、「あなたにそれを教えたら一遍に飲んでしまうから、教えられないの。
今度のパジャマパーティーはいつなの?
そこに豆乳を持っていくつもりなんでしょう?」と疑っていた。
僕は本当に身に覚えがないから、<パジャマパーティー?>と聞いた。
すると、妻は「女の子たちとやるのでしょう?ブログで知ったわ」と言った。
ブログにそんな事を書いたかな?
伊藤つかさの歌にパジャマパーティーというのがあるから、それかな?
誰かの家に集まってするお泊まり会みたいな物かな?などと思うと、
女は呆れて、
「Aさんから聞いたわ。最近の若者の間でパジャマパーティーは流行っているそうね。
女の子が年上のパトロンに『パパ、あれ買って』っておねだりするそうね」。
それは、ブラック・ベビー・メタルの歌のことじゃないかな?
そんな物はきっとあるんだろうけど、僕はパジャマパーティーには行かないよ。
豆乳が飲みたいだけなんだ。
すると女はどこからか豆乳を一本持って来た。
冷えている。
きっと直前まで冷蔵庫に入れてあったに違いない。
はて?という事はうちに、僕の知らないもう一台の冷蔵庫があるということか?
僕は、家族なのに隠し事をしたり、豆乳の在りかを秘密にするのは、おかしい。
途中から気付いていたぞ、お前は偽者だな。
すると女は、「小鳥を2羽飼いたいわ、Kさんは小鳥を飼ってから幸せそうだもの」と提案してきた。
僕は<鳥は嫌いだ>とそっけなくした。
女は、「だったら私は皮になりたいです。川で洗われる皮になるべきです」と泣いた。
僕は、<君の眼球から流れ落ちているその液体はなんだい?>と冷たくあしらうと、女は「涙です」と答えた。
僕は、<その涙の意図は?>と問うた。何かあれば泣くのはアンフェアだぞ。
すると、女は、「チッ」と舌打ちをして、僕の体にもの凄い振動を与えて、おかげで僕は飛び起きた。
それは携帯の着信音だった。
・ここからは、現実の話。
それは心理の先生からのメールで、カワクリはしばらくバタバタするから、その先生に助っ人を頼んだ返信だった。
・この3連休では、エネルギー療法にも行こうと思っていたが、先生の都合でなし。
・僕の今の髪は「恋物語」の羽川翼のマネでしましまの筋とボブカットの名残りを紫色に染めていた。
僕はブローとかスタイリング材とかをつけないから、Aラインの髪は乾燥させた後はジャイアントロボみたいになる。
気分を変えるのは形からと、美容院に行く。
まず、ジャイアントロボ対策として毛先に段を入れる。
それからしましまが目立たないようにブリーチした後、黄色や赤やオレンジを細く散りばめた。
ネイルはいつも僕がネイリストさんにお題を伝えて、そのイメージで施してもらっている。
今回のお題は、<春だよ!タッちゃん、てんてこ舞い>。
そして仕上がりがこんな感じです。
右手。↓。

左手。↓。

・3連休の最終日、うなぎを食べて、精をつける。
下が、肝吸い。↓。

早いもので、もう3月もあと1週間だ。頑張らなくっちゃ。
BGM. ソフトクリーム「やったね!春だね!!」


タグ

19/Ⅲ.(木)2015 小雨
近頃の診察室で目立つのは、これ。↓。

Wさんのディズニー・シーのお土産で、「ダッフィー」の「不思議の国のアリス」の「チェシャ猫」模様。
なんでも、シーでは、ディズニー・キャラクターの色々な模様の「ダッフィー」を売ってるそうです。
うまいことを考えますね。
何事も、アイデアですね。
ちょっと前に、以前に勤めていた病院で一緒だった女医さんから葉書をもらって。
彼女は、ある日、忌野清志郎の、「アイデア」、を聴いていたら、僕のことを想い出して、書いてくれたという。
そんな彼女からもらったポストカードはなんかシュールな気分のものだった。
と言う訳で、今回のテーマは、アイデア、です。
そこで僕も、ちょっと良いアイデアを考えました。
それはこのブログに関しての、アイデアです。
ブログは結構長いこと、やっているので、最近、知った人は、過去のものを全部読むのは大変でしょうから、
CDで言うところの「ベスト盤」みたいなものを考えました。
それはブログの記事の最後に、「カテゴリ分類」というのが付けられるのを発見したからです。
「カワクリ紹介」、「グルメ」、「ファッション」、「受付」、「相談室だより」などのカテゴリを作りました。
僕より受付に興味が有る方は「受付」をクリックして下さい。
同様に、徳田さんの書いた記事を読みたい人は「相談室だより」をクリックすると、それだけが選択されます。
ついつい面白くなって、真夜中まで、調子に乗って、カテゴリ項目を量産しました。
「BABYMETAL」、「中川翔子」、「まどマギ」、「格闘技」、「けいおん」、「落語」、「川原の歴史」など…。
真夜中に書いたラブレターは翌朝に読むと恥ずかしいから、投函する前に読み直せ、とよく言いますが、
それと同じように翌朝、見たら、ブログのトップページがすごいことになっていた。
荒れていた。犯人は、僕。
思い直して、消そうとしたが、これは自分では削除できないらしく、HPの管理会社のセットアップの成田さんに
頼んで後始末をしてもらった。
もう、タッちゃん、人騒がせ。成田さん、いつも迅速に対応してくれてありがとうございます。
いつもブログの検閲をしてくれている「顧問」は、「川原の歴史」は残しても良かったのでは、と言ってくれました。
そう?
だったらついでに、「川原の歴史」だとあまりセンスが良くないので、タグのネーミングも依頼しちゃいました。
「顧問」は頭を悩ませ、アイデアを振り絞り、以下の候補をあげてくれました。
①「川原達二の物語」
②「川原達二の歴史」
③「<川原達二>シリーズ」
④「川原達二の履歴書」
⑤「川原達二の××」
⑥「川原達二の声を聞くがよい」
そうそう言い忘れましたが、このタグを増やした遠因は、僕の歴史、を編集・整理しておこうと思ったからなのです。
それは、先日、大学時代の大先輩の「ゆたかさん」に、「中西先生」の写真をくれ、と頼まれたのがきっかけでした。
中西先生とはこないだ死んだばかりの僕の高校&大学&医局の先輩のことです。
「ゆたかさん」は中西先生と学生時代同期で、今度その集まりに中西先生の写真が欲しい、との頼みでした。
僕の高校&大学&医局の後輩の「さすが」は、すなわち中西先生の高校&大学&医局の後輩でもあります。
だから、「さすが」は中西先生のお別れ会の時に、中西先生の写真を編集してDVDを作って流しました。
なので、「さすが」から写真を取り寄せ、「ゆたかさん」に渡す仲介役を僕はやったばかりなのです。
その時に観た中西先生のお別れのDVDが思いの他、感動的で、僕もそういうのが欲しくなったのです。
「さすが」、俺のも作ってくれないかな?
死んだら作ってくれるのかもしれないけれど、今、観たいんだよな。
縁起でもない、と言う人がいるかもしれないが、お墓とかは生きてるうちに作った方が長生きするって言うし。
ターキーの生前葬みたいなものだ。
小学校の時、休み時間にクラスの隅でいつも1人で何か書いてる女子がいて、ある日、<何、してるの?>って聞いたら、
「あたしのお葬式に来る人の名簿。タッちゃんも来てくれる?」と聞かれてちょっと怖かった思い出がありますが、
今思うと、それに近いかも。
あの子、元気かな?
まだ葬式の招待状、来てないから、大丈夫なんだろう。
そんな訳で、タグを作ることにしたのでした。
そして、結局、僕のタグのネーミングは、迷った挙句、④の「川原達二の履歴書」になりました。
ここをクリックすると僕の人柄や過去のエピソードがダイジェストみたいに見られる仕上がりです。
これから受診しようか迷っていて、「だけど精神科って医者との相性だよな」と思ってる方は参考にして下さい。
新患、激減したりして…。
これまでもブログを読んでいたが、もう1度、読みたいと思ってくれた人は、タグを利用してみて下さい。
この記事の右横に「タグ」が縦に並んでいますから。
初期の頃は、文体が今と全然、違います。
「受付」には懐かしい岡田さんのエピソードも出てきますよ。
さて次回は、「ゆたかさん」と中西先生の友情を軸にした特別企画「男達のホワイト・デー」をお送りする予定です。
後輩の「さすが」も脇役で出演させる予定です。
あぁ~、今年は、予告ブログはやらないつもりだったのになぁ。
BGM.忌野清志郎「IDEA/アイディア」


夜明け前

28/Ⅱ.~2/Ⅲ.(土~月)2015
毎月最終土曜はカワクリの定例会。
今回は心理の高橋さんが初参戦。
テーマは、受付の在り方について。
土曜の外来は朝から夜まで昼休みなし、のノンストップ。
僕はいきなり空腹に日本酒から始めるから、熱いディスカッションの後、散開して家にたどり着く頃には消耗のピーク。
服を脱ぐ作業も面倒だったみたいで、僕は泥の様に寝て、起きたらコートは着たまま、ジーパンも履きっぱだった。
これから新しいスタッフが加入するカワクリは、革命前夜だ。
そんな夜に僕は中川翔子と結婚式をする夢をみた。
好きなアイドルと結婚する夢なんて、中2の時にだって、見たことがない。
中2の頃、枕の下に夢で逢いたい人の写真を敷いて寝るとその人がその晩の夢に現れる、とクラスで評判になった。
主に、アグネス・ラム、山口百恵、ときどき、小学校の同級生の川守田(かわもりた)を試してみた。
実験結果は、サッパリだった。
それが、今頃になって、この年にして、良い年をして、芸能人の夢を見るなんて、人間はいくつになっても成長過程だな。
夢の内容。
僕と中川翔子は、仲間を呼んで、花をもらって、結婚式をあげる。
彼女は芸能界の人だけに披露宴のセットや演出は凝っていて、招待された誰もが楽しめた。
司会進行は誰にも頼まず、僕と中川翔子が設定だけ作ったアドリブで即興のコントを披露して行くのだ。
僕の妻になる人は、ずっとドナルド・ダックの物真似をしていて、それがあんまり似てなくて、大して面白くもなくて、
そこが愛嬌があって可愛くて良いのだけれど、僕は招待客の手前、コントにオチをつけなくてはならなくて対処に困る。
僕の妻になる人は、彼女が僕の分まで働くから、僕はもうあまりこれからは働かなくていいことになっていた。
子供は作らない。
僕らは子供同志みたいな物だから、子供が子供を育てられないと判断してのことだけれど、子が親を育てるとも云うしね。
気が変わったら、それはその時に考えれば良いね、ってことにした。
芸能人はストレスが多く、彼女の精神は不安定になりやすいから、僕はなるべく家にいてあげて家事などをしながら彼女が帰って来たら話を聞いてあげる。
それじゃあ、まるでヒモみたいな生活だけれど、それはそれでいいかな、と夢の中の僕は思うのでした。
以上が、夢の話。
話を現実に戻しましょう。
診察室の入り口の扉の正面の壁に、大森靖子のポスターの横に、中川翔子のミニ・コーナーがあります。↓。

しょこたんの生写真には、貪欲革命、とありますが、カワクリは、ま、革命などと気張らずにやりますよ。
またヒモになる夢みるといけないし。
そして、月曜日はメインテナンス・デーに。
まずは美容院。
2回ドタキャンは気まずいから、そこで自宅と美容院の中程に寿司屋があるから、そこの太巻きが差し入れに人気だから、
僕は寿司屋に<明日、寄るから>って口約束しておいた。
だけど、起きたら美容院の予約時間にギリギリで、寿司屋に寄ってる時間がなくって。寿司屋、素通り。
今度は寿司屋に行きづらくなっちゃったよ。
仕方ないから美容院でヘアー・トリートメントをお土産に買って、寿司屋に差し入れするか。
何やってんだか。
どうどう巡りのタッちゃん。
使うかな?、寿司屋、ヘアー・トリートメント。
さて、今回の髪はパープルにして、爪は春らしくピンクと髪色のパープルを基調にしました。
千石撫子と一緒に。↓。

美容院の後は、奥歯の根っ子の治療を去年の暮れから放置しておいたので、2-3ヶ月ぶりで歯医者に行く。
歯医者もキャンセル続きで行きづらくなっていたから、この勢いで行ってしまおう。
これが本当のハイシャ復活戦。
そうしたら、なんと!僕の担当の美人院長先生が辞めていた。
代わりの歯医者(男)に診てもらう。
丁寧に診てくれて良かったのだが、治療者が急に変わると、患者って動揺するなぁ。
うちはメンバーの入れ替わり時期だから、きっと患者さんは不安になったりするのだろうなぁ。
そういう患者の気持ちを我が身をもって体験したよ。
夜は、エネルギー療法。
歯の治療直後なので右上半身が痛くなっていたから、その痛みをとってもらった。
施術シャンの云う事にゃ、今日の僕のエネルギー・チェックでは、「マイナス・エネルギー」はなかったそうな。
<マイナス・エネルギーって何?>って聞くと、「ここだけの話、たとえば‘霊’」だって。
それで思い出したけど、僕は昔、3人の霊に取り付かれてると、‘神様’と呼ばれる人に言われたことがあったっけ。
その話をすると、長くなるから、機会があったら、また今度。
BGM. 中川翔子「ドリドリ」


面白くっても大丈夫

受付の採用面接も無事終りました。
さすがのタフガイ、タッちゃんも週末は疲れてしまい、休みの日は20時間くらい寝てました。
美容院は2週連続でキャンセルです。
おかげで髪はボーボー、ネイルはヌードな状態です。
なのでユニオンジャックのハットを被って診察してましたが、却ってそれが好評だったりするから、
森進一の「冬のリビエラ」ではないけれど、人生って奴は思い通りにならないもの、ですね。↓。

次の休みに美容院に行くつもりですが、2回もキャンセルしてると行きづらいですね。
よく患者さんがキャンセル続きだと申し訳なさそうにするのに、僕は<いいよ、いいよ>と寛大ですが、
でも我が身になってはじめてわかった。会わす顔がない。
人の心を専門に取り扱ってる稼業なのに、まだまだですね。一生、修行ですね。
さて気になる新人は4月1日から来る予定です。エイプリル・フールからの参入です。嘘じゃないです。
今回の求人の文章を「顧問」が良いと誉めてくれたので、その一部をHPに載せれないか検討しました。
そして思いついたのです。それは意外なところにありました。
今回、応募してくれたある人の自己PR欄に、「クリニックに清潔感がある」というメッセージがありました。
清潔感?
確かに、受付が毎日、綺麗にお掃除をしてくれていますが、カワクリの印象は「清潔感」より「雑然」でしょう。
昔、モテる男の条件は、「サ行」だと言われていた時代がありました。
「さわやか」「しょうゆ顔」「すがすがしい」「清潔感」「痩身」だったかな。
僕は1つも条件をクリアしませんでしたが、大層、モテました。
そんなことはどうでも良いのですが、カワクリのどこを見たら、「清潔感」に行き着くのでしょう?
そうか!「クリニック紹介」か!
あれは出来たばっかりのガランドウの写真で、白と黒のモノトーン。
ちょっぴり、アダルトね。
なので、あそこを見て内装イメージを「清潔感!」と勘違いしたのでしょうね。
しかし、これは放置しておくと、似たような誤解は今後も起こりうる。
あの写真をイメージして訪れて、自動扉を開けて、ぶったまげる!
そんな心臓に悪い再発例を防ぐべく、そこに「お断り文」と一緒に、今回のメインテーマを挿入しました。
「遊び」と「まじめ」をつなぐ空間みたいなことを書きました。良かったらみて下さい。
このアイデアのヒントは、南伸坊の「面白くっても大丈夫」というエッセイのタイトルです。
今回のカワクリの求人のコンセプトは、これにしました。
無断で拝借する訳にはいかないから、そのフレーズは使わずに、その精神だけを真似しました。
どうゆう精神かと言うと、つまらないものより、面白い方が良いに決まっている。
だけど世間は、面白ければ良いってモンじゃない、と目くじらをたてる。
医療の分野は真剣勝負だ。
面白さ、など要求されない。
むしろ、面白かったら、信用されないかもしれない。
だけど僕は、精神科医療は、ちょっと違うと思っている。
面白さ、が治療には必要だと思っている。
ただ、やはり、面白ければ良いと思っているのか!と言われたら、こう反論したい。
面白くっても大丈夫!
ちなみに、このタイトル・コピーは糸井重里の作です。
その文庫のカバーを診察室の入り口の扉に貼りました。興味があったら探してみて下さい。↓。

カワクリのディスプレイはレコード・ジャケットを飾るブームが一段落しました。
次なるブームは、文庫本の表紙です。
これは昔、僕が誰かに勧められて面白かった本たちです。
だから、おすすめのおすすめ、孫すすめ、ですね。
トイレの扉のラブライブのポスターは喫煙所に移しました。↓。

代わりに、トイレの扉は、「天才バカボン」の文庫本の帯を並べました。
著名人が解説を書いていて、1巻がタモリで、最終巻がたけしです。
その他にも、筒井康隆やアラーキーとかのが面白いです。
良かったら見て下さい。↓。

本好きな子にはもったいながれるかもしれないけど、どうせ本棚で眠ってるだけだから、ちょっと贅沢にお披露目です。
BGM. 桂木文「短編小説」


同志~上坂すみれ「第二回革プロ総決起集会」へ行く

11/Ⅱ.(水)2015 曇り
「うえさかすみれ、って何者ですか?」と最近、よく聞かれる。
それは、受付の内側の脇の壁にポスターが貼ってあるからで。↓。

うえさかすみれ、は、上坂すみれ、と書いて、すみぺ、が愛称です。
声優で、CDも出していて、ロシアやソ連が好きで、ミリタリーで、ゴスロリで、オタク趣味の美少女です。
そんな彼女が「革命的ブロードウェイ主義者同盟」を結成し、聖地・中野ブロードウェイに近い中野サンプラザで、
建国記念日に「総決起集会」というコンサートをします。
今年が2年目で、僕は去年も行っていて、確か、ブログに記事を書いてるはずです。
あまり大したことを書いてないはずだから、読まなくて良いです。恥ずかしいから。
僕は受付の採用面接で忙しい中、その合間をぬって、2年連続で参加して来ました。
すみぺ、は、アンコールで客席を回り、プレゼントを手渡しで配ってまわるファン・サービスをします。
それは、すみぺのいらなくなった私物や中野ブロードウェイで買って来た値札付きの小物が大半です。
それらをかごに入れて客をイジリながら、渡して行くトークも面白いです。
たとえば、「ファッションセンスが悪い人だから、ツアーTシャツをプレゼント」みたいな。
僕の当日の席は2階席だったのですが、すみぺは2階席にも回ってきました。
「この辺の人はチケット運が悪いなぁ。可愛そうだから1番後ろの人にブロマイドをあげましょう」
と階段を上がって来て手渡ししてました。
会場からは、「おめでとう~」という拍手と歓声が沸き起こりました。
すみぺは、かごを弄りながら、「次は、これだ」と言って、ピカチュウのフィギュアを見せました。
僕はたまたま通路側の席で、すみぺがピカチュウを取り出した時、すみぺは僕の真横にいました。
だから、僕は横からすっと手を差し出しました。
すると、すみぺは、ビックリして反射的に、「あっ、はい。じゃ、どうぞ」とピカチュウを僕の手の平に乗っけてくれました。
イジルのも忘れて。(笑)
こいつは春から縁起がいいや。
きっと、受付にも良い人が来てくれるだろうと、そんな予感がしました。
下が、すみぺにもらったピカチュウ。待合室のどこかに飾るので探してみて下さいね。↓。

中野ブロードウェイは解体されるという噂がありますが、来年もすみぺのコンサートは行われるそうです。
それも、2Daysだそうです。今年の4月にはファンクラブも出来るそうです。
すみぺのファンは、「同志」と呼ばれています。
そう言えば、この日の開場の際は、入念なカメラ・チェックが行われて、入場時に行列が出来ました。
僕が列に並んでいると、僕の顔を覗き込んでくる若者がいました。
彼は、しばらく僕の顔を眺めた後に、「もしかして、失礼ですが、川原先生ですか?」と話しかけて来ました。
そこで僕も彼の顔を見ると、「おぉ!」とお互いに叫びました。それは、元・患者さんでした。
元気そうだった。まさか、こんな所で再会するとは。彼は嬉しそうに僕のことを、「同志!」と呼びました。
同志で思い出したのですが、先日、A心理オフィスの内覧会に行きました。
そこの心理士さんが僕が前に勤めていた病院に現在、勤務していると聞きました。
この業界は狭いですね。
ちょっと話をしたのですが、僕がいた頃と今の病院の雰囲気は随分と違って聞こえました。
僕がいた頃の病院は、治療者の本気度がすごくて、真剣勝負で治療をしてました。(今がしてない、って意味じゃないですよ)
僕は医者なのでリーダーシップをとって、治療チームを牽引して行った自負がありました。
時には、経営サイドとも衝突して、治療の質を優先させました。
スタッフ全員の本気度が僕を後押ししたから、説得力や迫力があったのでしょうね。
経営サイドは、目先の利益より、治療者の誇りを優先してくれました。
だから、我々は失敗することは許されず、治療に責任と覚悟を持ちました。
そんな風に団結したチーム医療は、今思うと、奇跡、ですね。
でも、今思うと、あれは経営者が頭が良かったのかも。
そうやって僕らを焚きつけて、本気にさせて、質の良い治療を提供させる。
これは目先の利益より、長い目でみると評判とか宣伝効果にしたら換金率が高いからね。
僕はA心理オフィスの帰り道にそんなことを考えながら、ちょっと考えを改めさせられました。
僕は前の病院での僕の仕事は、僕の手柄だと考えていた節がありました。
でも、そんなことはないのです。
僕の同僚の医者やケースワーカーや病棟のナースや看護助手、そして心理のスタッフの誠心誠意の結晶だったのです。
そんな中でも僕にとって1番の同志は、K婦長でした。
K婦長は、立場上、経営サイドからの圧力を1番受けていたはずです。
だけど、僕がやる気を見せてる限りは盾になってくれてました。
僕はそんなことも忘れて、自分の都合の良い様に、武勇伝みたいに考えている自分を恥じました。
僕が開業してしばらくしてから、K婦長は病院を退職したと聞きました。
連絡も途絶えていて、ずっと気になっていました。
それが、本当についこないだクリニック宛に、K婦長から手紙が届きました。
ピンク色の封筒の中身は、元気そうな近況報告でした。良かった、元気そうで。
僕は手紙を何回も読み返すのに忙しくて、返事を書いてる暇がありません。
K婦長へ、もし、このブログを読んでたら、もう直に返事を書くので待っててね。
それから、一言。もっと早く手紙、寄こせよ!心配したんだから。
ま、そんなことを言っても、僕だって手紙の返事よりこんなブログ記事を先に書いてるんだからね。
言う資格ないね。
失礼しました。
僕は今、新しい受付の採用面接の最中です。心理も新しい人が加わります。
よくあるクリニックの縦割りの役割分担みたいなチーム編成など僕の眼中にはないのです。
K婦長たちと一緒にやったチーム医療の奇跡をもう1度、今度はクリニックで再現したいのです。
それが僕の野望です。
それがカワクリの未来です。
そのための同志を今、僕は探しているところなのです。
BGM.上坂すみれ「我らと我らの道を」


今年はまだ本気出してないだけ

正論は暴力よりタチが悪い。
今回のとらばーゆの応募文は僕がガチで書いたから、前回と比べて応募者数は激減です。
あまりに少なくて、一瞬、ちょっと凹みました。(笑)
同業の友人と電話をしていた時、この話をしてみました。
すると、彼はこう言いました。
「受付は受付の仕事だけしてれば、良いでしょ?受付に喋りは要らないよ。
余計なこと話されて治療が大変になったら、君の仕事が増えるよ。
そうゆうのって、君が1番良く知ってるでしょ?
あまり自分で大変にしない方がいいよ。
そんな難しいこと、書くから人が来ないんだよ」って正論を言われました。
やっぱり正論は暴力的だ!
そんな時は前髪がうまく決まらないもので、下の100円ショップでクシを買う。
レジで、「1円玉が不足してます。ご協力下さい」とあったから、百円玉1枚と一円玉を5枚出してあげる。
しばらく店員は沈黙していて、僕が<?>と首をかしげると、申し訳なさそうに店員は言いました。
「すみません。今、消費税8%なんです」だって。あら、そう。
なんか良いことしようとしたのに空振りで、余計に凹んで、前髪崩れる。
クシで梳かしても、すぐに前髪乱れる。
そうしたら、たまたま、マサキと電話で話して。
同じようなことを言ってみると、マサキは笑いながらこう言った。
「大体、君はそんなことを僕に相談しないでしょ?
君の方が専門なんだから。
それは君が1番よく知ってるでしょ?
やりたいことがあるんでしょ、好きにやったら」だって。
僕は人生で迷うことがあると、もしマサキならどうするか?、って考えてみることにしてる。
そしてマサキの気持ちになって答えが出たら、それとは逆の方を選んでいる。
今回ばかりはちょっと、見透かされたようだ。
(マサキって誰?って思ってるあなたへ。2014年12月15日「予告ブログ~生きること、死ぬこと」を参照して下さい。)
だけど、皆さん、朗報です!!
量より質なのです!!
今回の応募者は少なかったですが、質は高かったです。
正直、この中から、1人を選ぶのは難しい。
そのくらい、ハイレベルでした。
取り敢えず、マサキなら誰を選ぶかな?
BGM.よしだたくろう「知識」


受付だより~カワクリで働くこと編~

みなさま、こんにちは。おひさしぶりのフレッシュ小森です。
毎日寒いですね、今週は雪も降りましたね!
積もる積もるといわれて、いざ積もらないとがっかりされて。
でも、たいしたことないといって電車が止まったりすると、不満をいわれて。
気象予報士さんも大変です。
これから科学が進歩して、「絶対当たる天気予報!」なんて出たりして。占いみたいですね。
案外、下駄とかてるてる坊主のほうが確率いいかもしれません。
さて、みなさん先生の記事でお気づきかと思いますが、カワクリは今、来たる黄金時代に向けてメンバーの再編期を迎えております。
わたしとしましても、どんな人が来るのか気になるところです。
そんなソワソワ気分、やはり先生はお見通し。
「小森さん、採用面接に同席することはできないけど、こんな人と働くのはイヤだというのをブログに書いていいよ。応募する人に読んでもらおう。」
ですって!悪いお誘いですね~。
そうは言われましても、さすがにそんなことを公の場で書き連ねる度胸は、ない。
合う合わないは、善悪とも違いますし、そもそも善悪の基準だって人それぞれです。ディランが出てきそう。(ディランについては、12月記事を参照ください。)
今回は先生のお誘いは横においといて。
小森がどうしても許せない行動ベスト3を発表したいと思います!
まず第3位は…上司のご機嫌とり!
わからなくはないんですよ、そのほうが円滑に進むのでしょう。要領良くできる人がうらやましいと思ったこともありましたが、わたしは下手くそです。
続いて第2位…同調する女子!
女が3人集まると、2対1になりがちです。そして、牽制し合います。そんな匂いがしたら、わたしは進んで1を選びます。出た、反骨精神です(笑)
そして、わたしが許せないこと第1位は…出る杭を打つ!
今まで何度も言われてきたセリフ「まあまあ、波風立てないで。目立たないようにやりなよ。」
これまた反骨精神の賜物ですね。
あるある過ぎて、頷いていただける方も多いと思うのです。どこで働いても、必ずいると思っていました。
が、しかし!カワクリは違います!
そもそも、先生は出る杭街道を物ともせずつき進んでいますし、より良くするために破壊と創造を繰り返しています。
これから受付も3人となりますが、個々が自分のやるべきことにしっかり自覚を持って向き合えば、1対1対1の関係を築いていけることでしょう。
さあ、そこの迷っている方、ぜひ応募してみましょう!
そして、ずっとカワクリを応援してくださっているみなさま、これからも見守っていてください!精進して参ります。
結局、書いちゃった。てへ。
BGM.怒髪天「はじまりのブーツ」


プロの洗礼~「ヒーローは、敗北からスタートしている」

4/Ⅱ.(水)2015 くもり
※受付の求人の応募のための視察の方は、1つ前の、後藤さんが書いた記事を参考にどうぞ※
昨日は節分だそうで、今日は立春だそうで、カワクリも新しい人材が加入しつつある。
今日、緊急にお伝えしたいメッセージがある。
それは、僕の知っているサクセス・ストーリーは、皆、黒星スタートだ、である。
プロの洗礼、とでも言うべきか。
アントニオ猪木のデビュー戦は、大木金太郎に頭突きでフォール負け。
(ちなみに、同日デビューのジャイアント馬場は田中米太郎に勝っている)
その後のサクセスは猪木、という文脈で使っている。(反対意見もあるだろうが)
新人・長嶋茂雄の開幕戦は、国鉄スワローズの金田正一の前に4打席4連続三振。
世界のホームラン王・王貞治は、デビューから26打数ノーヒット。
下は、横尾忠則のポスト・カードの「ON」。王と長嶋だから、オーエヌ、ね。↓。

僕も研修医に成り立ての頃、無断欠勤がバレて、ペナルティーで「2週間連続当直」の刑になった。
今でもそうだが、医者の当直は、翌日も勤務である。
当直は当直室で仮眠して、呼ばれたらすぐ病棟や救急外来に行くのが仕事。
だから、運が悪ければ、2週間まともに寝れないのだ。
でも僕は、へこたれなかった。勿論、自業自得だと反省した、のではない。
2週間、当直室から家に帰れない泊り込みという状況が、「日本一のホラ吹き男」の植木等みたいだと思ったからで。
映画で、臨時雇いで会社に入った植木等が配属された部署は、会社にとって何の関係もない古い書類の整理。
皆、やる気がない。
「ここじゃ、いくら頑張っても出世はないよ」と先輩から言われる。
すると、植木等は、底抜けに明るいテンションで、張り切って、荷物をまとめて会社に泊まり込み、仕事をする。
「そんなにまでして残業代が欲しいのか」という皮肉にも、<いいえ、残業代はビタ一文、いりません>。
そして、1人で、書類を全部、片付けてしまう。
労働組合は残業して残業代を取らないことを問題視し、同じ職場の人間達は「仕事がなくなってしまった」と不満を言う。
そうして、会社は仕方なく、植木等を他の部署に係長待遇で異動させる。ここからホップ・ステップ・ジャンプ!
東京オリンピックの直後の映画で元・三段跳びの選手だったという設定の植木等は、三段跳びの様に出世して行く。
高度経済成長の時代のサラリーマンに元気を与えたと言われる映画だが、今、観ても色褪せないパワーだ。
なので、僕も植木等のマネをして、家から色んな物を当直室に持ち込んだ。
浅草のマルベル堂で、クレージーキャッツのブロマイドをオーダーメイドで引き伸ばしてもらった。
それを当直室の壁に貼った。
陰気な当直室が、まるで僕の1人暮らしの部屋みたいに衣替えした。
評判を聞いて、何人もの看護婦さんや他科の研修医も覗きに来た。皆、「お~」って言ってた。
精神科の先輩には、「川原、やりすぎ!」と注意されたが、怒られはしなかったから、スルーした。
今思うと、カワクリの空間作りのルーツは、この当直室に起源があったのかも。
クレージーの特注ブロマイドは、今もカワクリの待合室のテレビ側のソファの方に貼ってあります。↓。

丁度、半分の1週間が終った時点で、調子に乗った僕は、「トニー谷」のブロマイドの特注も発注した。
そのニュースに異常に反応した人たちがいた。
さて、問題です。
それは誰だと思いますか?
シンキング・タイム。
って言うか、皆さん、トニー谷、知ってます?
さて問題の答えです。
正解は、病棟のナース達でした。
意外と女性には、つらそうな姿をアピールするより、平気の平左、で明るく振舞った方が母性本能をくすぐるみたいだ。
ナースは一丸となって、僕の味方をした。
彼女らのナイチンゲール精神は組織立って、医者や教授や医局長に「いくら何でも可愛そうだ」と意義を申し立てた。
「過重労働でミスが起きたらどうするつもり?」
「川原先生だから笑って仕事が出来ているのよ」
「いえ、ああ見えて、顔で笑って心で泣いているのよ」
「あぁ、いじらしい」
「それに比べて、他の医者は川原先生に仕事を押し付けて、楽をしてるのよ」
「他の医者は、ズルイわ」
などと、本来、僕が無断欠勤したのが問題なのに、矛先が他の医者に向いた。
実際は、僕は研修医だったから、当直には必ず上級医の先生が日替わりで付いていてた。
「2週間当直」というのは、半分、洒落だった。
つまり、学生気分の抜けない僕に社会人の厳しさを教え込ませるための親心であり、問題を大きくしない配慮だった。
そして、2週間、毎日、日替わりで色んな先輩から、生の知識を吸収できるチャンスを用意してくれたのだった。
僕は、ゴールデン・ルーキーで、精神科医として期待されていたのだ。
そんな内輪な洒落は、ナースには通じない。
彼女らは、川原先生を守るためにはストライキも辞さず、の構えだ。
病棟でナースにストなどされたら、大変だ。
医者が、検温や配膳や採血や保清など、駈けずり回らなければならなくなる。
ナース・コールも医者がとる事態になる。
これには上層部もあわて、急遽、僕のペナルティーは1週間で解除された。
そして、医局長はナースの前で、僕を労う為の1席を自腹でもうける約束までさせられた。
憎憎しげに、医局長が、「川原君、何を食べたいんだい?」と僕にだけ見える角度で恐ろしい顔をして質問した。
僕は、<●●のうなぎ>と高級な鰻屋の名前を告げ、<個室で、コースにしてね>と答えた。
ナースを納得させるには、そうとでも言うしかない。それが最善の策だった。
そして、僕と医局長は週末、本当に二人きりで、鰻屋の個室でコースを食べたのでした。
さすが、名店!、うまかったですよ。
もう皆さん、ご承知かもしれませんが、僕はこういう空気、平気なんだ。
えーと、何を言いたいかと言うと、<始めから上手く行く人はいない!>、ということです。
最初は皆、黒星スタートなんだから、皆、そんなものだよ、ってことです。
だから、腐らずに頑張ろう!、というカワクリ新スタッフへの、エールのつもりで書いたのですが…。
趣旨、伝わったかしら?
もし情報にノイズが発生していたら、それはきっと植木等のせいだと思う。
猪木とONのエピソードだけ読み直して、その後はカットで。
BGM. 植木等(ハナ肇とクレイジーキャッツ)「無責任一代男」